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| デザイン = pako
 
| デザイン = pako
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| 設定作成 = 東出祐一郎
 
| レア度 = ☆5
 
| レア度 = ☆5
 
| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
 
| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
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; 人物
 
; 人物
: 褐色の肌と長い白髪が目を引く青年。[[アルジュナ]]の面影を残してはいるが角や尻尾といった異形の要素が身体に現れており、また自我が薄いためどこか虚ろ。<br/>無機質で無感動、ひたすら機械的であり、本来のアルジュナという人物が備えていた人間性は高位の神性を得た代償として塗りつぶされ、ほぼ失われている。
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: 褐色の肌と長い白髪が目を引く青年。異聞帯への分岐以前にあった人物像としては[[アルジュナ]]と同一。
: 神性とともに「終末をもたらす者」から譲り受けた権能によってあらゆる悪を抹殺する使命を背負っているが、そのあまりにも高潔な精神性が災いし、無垢な子供や聖人を除いたほとんどの対象に「対邪悪」スキルが適用されてしまい少しの不出来も容赦しない概念として暴走するという結果に至っている。その滅亡と創世の果てに行きつく先は「完全なる世界」どころか何も残らない「無の世界」となる。
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: アルジュナの面影を残してはいるが角や尻尾といった異形の要素が身体に現れており、また自我が薄いためどこか虚ろ。<br/> 無機質で無感動、ひたすら機械的であり、本来のアルジュナという人物が備えていた人間性は特級の神性を得た代償として塗りつぶされ、ほぼ失われている。
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: 神性とともに「終末をもたらす者」から譲り受けた権能によってあらゆる悪を抹殺する使命を背負っているが、そのあまりにも高潔な精神性が災いし、無垢な子供や聖人を除いたほとんどの対象に「対邪悪」スキルが通用してしまい、その結果、滅亡と創世の果てに行きつく先は「完全なる世界」どころか何も残らない「無の世界」となってしまう。
 
: インド異聞帯においては、彼が究極の視覚を以て「不要」と認識したものは終末の裁きによって「消滅」が確定する。人々は例え怪我・病気といった小さな傷であっても「不出来」と見なされ、次のユガには不要な存在として輪廻転生の輪から外されてしまう。
 
: インド異聞帯においては、彼が究極の視覚を以て「不要」と認識したものは終末の裁きによって「消滅」が確定する。人々は例え怪我・病気といった小さな傷であっても「不出来」と見なされ、次のユガには不要な存在として輪廻転生の輪から外されてしまう。
: このアルジュナはあらゆる神性を統合した弊害により少しの不出来も容赦しない概念として暴走状態にあったが、滅業の刃では自身を裁くことはできず、その結果、図らずも彼の内側で僅かに残った「[[クリシュナ (黒)|エゴイズムを司る人格]]」がギリギリのところで完全な機構と成り果てる事を阻止していた。<br/> そしてそのアルジュナのエゴイズム(誰かに勝ちたい、優れた者でありたい、何かを憎み、怒りたいという程度のものであったが)を司る人格、その「今度こそカルナに勝ちたい」という願いと欲望が主人公たちとともに訪れたカルナにより呼び起されたことで、彼は人間性を取り戻したのである。
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: このアルジュナはあらゆる神性を統合した弊害により少しの不出来も容赦しない概念として暴走状態にあったが、滅業の刃では自身を裁くことはできず、その結果、図らずも彼の内側で僅かに残った「[[クリシュナ (黒)|エゴイズムを司る人格]]」がギリギリのところで完全な機構と成り果てる事を阻止していた。<br/> そしてそのアルジュナのエゴイズム(誰かに勝ちたい、優れた者でありたい、何かを憎み、怒りたいという程度のものであったが)を司る人格、その「今度こそカルナに勝ちたい」という願いと欲望が主人公たちとともに訪れたカルナにより呼び起こされたことで、彼は人間性を取り戻したのである。
 
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: サーヴァント「アルジュナ・オルタ」として召喚されてからは神々との繋がりが断たれており、再臨が進むごとに狂化ランクの変動・肉体性能の退行・人間性の再獲得が起こる。姿も髪色の変化を始め、次第に本来のアルジュナにより近いものへと変化していくが、最終段階まで進めても角や尻尾は残っており、やはり完全には戻らない。
 
: サーヴァント「アルジュナ・オルタ」として召喚されてからは神々との繋がりが断たれており、再臨が進むごとに狂化ランクの変動・肉体性能の退行・人間性の再獲得が起こる。姿も髪色の変化を始め、次第に本来のアルジュナにより近いものへと変化していくが、最終段階まで進めても角や尻尾は残っており、やはり完全には戻らない。
:辛うじて人間性を取り戻した彼は汎人類史のアルジュナよりやや素朴な印象の青年となるが、これはアーチャー・アルジュナが「マスターに相応しい存在であろうと気を張っている」一方でアルジュナ・オルタにはそれが欠けているためである。すなわち、彼から垣間見えるものは、「気を張っていない状態の」アルジュナが本来持ち合わせている穏やかな性格・純朴性であると言える。
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: マスターに対しても当初はほぼ無言で仕えるのみだが、再臨が進むと徐々に言葉を発するようになる。サーヴァントとして召喚された彼が許さないのはマスターに敵対する邪悪なもののみであるが、マスターが邪悪であると分かれば当然これも容赦なく断罪しようとする。これについては本人も忠告している。
:: また、アーチャーのアルジュナはアルジュナ・オルタに対して「英雄としての理想像」を見ているが、アルジュナ・オルタはアーチャーのアルジュナに対して「誇り高き英雄」としての憧憬を抱いており、言わば互いが互いに欠けているものを見出しているような関係にある。
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: 辛うじて人間性を取り戻した彼は汎人類史のアルジュナよりやや素朴な印象の青年となるが、これはアーチャー・アルジュナが「マスターに相応しい存在であろうと気を張っている」一方でアルジュナ・オルタにはそれが欠けているためである。すなわち、彼から垣間見えるものは、「気を張っていない状態の」アルジュナが本来持ち合わせている穏やかな性格、純朴性であると言える。
: されど、彼は異聞帯という特殊な環境下だからこそ発生し得た可能性(ifの存在)である。汎人類史においてはアルジュナがこのような選択・末路を辿ることは終ぞなく、故にアルジュナ・オルタも誕生することはない。
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:: また、アーチャーのアルジュナはアルジュナ・オルタに対して「英雄としての理想像」を見ているが、アルジュナ・オルタはアーチャーのアルジュナに対して「誇り高き英雄」としての憧憬を抱いており、言わば互いが互いに欠けているものを見出しているような、比較的良好な関係にある。
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: 彼自身は自覚していないものの、天から授かったものでなく自ら勝ち得たものこそを尊び、その喜びこそを慈しむような人間味がある。美しいものを美しいと感じるのではなく、「美しくあろうとするもの」を素晴らしいと思う感性の持ち主。
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: されど、彼は異聞帯という特殊な環境下だからこそ発生し得た可能性(ありえざるifの存在)である。汎人類史においてはアルジュナがこのような選択・結末を辿ることは終ぞなく、故にアルジュナ・オルタも誕生することはない。
    
; 能力
 
; 能力
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: クリプターと契約しているサーヴァントを奪うなど彼にとっては造作もないことであり、自身に統合された神性が所有する権能の一部を他者に分け与えることも可能。劇中では実際にクベーラ、ヤマ、ヴァルナ、ヴァーユといった神々の権能が「神将」たちに付与されている。
 
: クリプターと契約しているサーヴァントを奪うなど彼にとっては造作もないことであり、自身に統合された神性が所有する権能の一部を他者に分け与えることも可能。劇中では実際にクベーラ、ヤマ、ヴァルナ、ヴァーユといった神々の権能が「神将」たちに付与されている。
 
: 異聞帯におけるユガの終わりにて「限りなく神に近い英雄」より譲り受けた権能・『帰滅を裁定せし廻剣』を振るうことで、自身が「不出来・不要」と見なしたものを存在ごと消滅させる。たとえ次のユガに残ることが出来たとしても、消されてしまった存在に関する記憶は人々から失われてしまう。
 
: 異聞帯におけるユガの終わりにて「限りなく神に近い英雄」より譲り受けた権能・『帰滅を裁定せし廻剣』を振るうことで、自身が「不出来・不要」と見なしたものを存在ごと消滅させる。たとえ次のユガに残ることが出来たとしても、消されてしまった存在に関する記憶は人々から失われてしまう。
: 移動の際には白きヴィマーナに騎乗している。
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: 移動の際には白きヴィマーナに騎乗しており、普段は空想樹スパイラルの付近を巡回飛行することで監視している。
    
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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; [[カルナ]]
 
; [[カルナ]]
 
: 異父兄であり宿敵。インド異聞帯においては、終ぞ消すことの出来なかった彼への執心が「神たるアルジュナ」の完全性を崩す最後の決定打となる。
 
: 異父兄であり宿敵。インド異聞帯においては、終ぞ消すことの出来なかった彼への執心が「神たるアルジュナ」の完全性を崩す最後の決定打となる。
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: 彼の威光を美しく思うと同時に脅威にも感じてしまっており、これは自身に僅かながらも残っていた人間性の部分が彼を無視することを許さなかった結果であった。
 
: サーヴァント・アルジュナ〔オルタ〕として召喚された後もなお、彼に対してどこか掻き立てられるものをほんの僅かに感じている。
 
: サーヴァント・アルジュナ〔オルタ〕として召喚された後もなお、彼に対してどこか掻き立てられるものをほんの僅かに感じている。
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: それとは別にあちらが「スーパーカルナ」なので、自分も対抗して「スーパーアルジュナ」と名乗るべきだったか……と考えることもあるらしい。
    
; [[スカンジナビア・ペペロンチーノ]]
 
; [[スカンジナビア・ペペロンチーノ]]
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: インド異聞帯においてはペペロンチーノから契約を剥奪し、クリシュナの呪いを与えて屈服させ「神将」として使役していたが離反され、自身の完全性を崩す窮極の一計を講じられる。
 
: インド異聞帯においてはペペロンチーノから契約を剥奪し、クリシュナの呪いを与えて屈服させ「神将」として使役していたが離反され、自身の完全性を崩す窮極の一計を講じられる。
 
: カルデアでは顔を合わせるなり訝しまれ「いつものアルジュナに戻りやがれ」と怒鳴られるが、戻らないことを知ると困惑気味に。
 
: カルデアでは顔を合わせるなり訝しまれ「いつものアルジュナに戻りやがれ」と怒鳴られるが、戻らないことを知ると困惑気味に。
: イベントで顔を合わせた際には「アルジュナじゃねえほうのアルジュナ」という、何ら間違いではないのだがある意味パワーワードとも言えるような呼び方をされた。
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: その一方で自分をアルジュナ・オルタであると知りながらも親しく付き合ってくれるらしく、イベントで顔を合わせた際には「'''アルジュナじゃねえほうのアルジュナ'''」と親しげに呼びかけられている。
    
; [[ラーマ]]
 
; [[ラーマ]]
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: インド異聞帯における「神将」の一人。「理不尽な神罰を下さないだけギリシャ神性よりマシ」と認識されている。
 
: インド異聞帯における「神将」の一人。「理不尽な神罰を下さないだけギリシャ神性よりマシ」と認識されている。
 
: 冥界神ヤマの権能を与えており、彼からの要請に応じて水神ヴァルナの権能も追加で付与した。
 
: 冥界神ヤマの権能を与えており、彼からの要請に応じて水神ヴァルナの権能も追加で付与した。
:彼からもテルと同じく記憶を「不要」と判断して消去していた<ref group = "注">作中の描写からするとおそらく母親に関する記憶。</ref>。
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: また、彼からもテルと同じく記憶を「不要」と判断して消去していたものと見られる<ref group = "注">作中の描写からするとおそらく母親に関する記憶。</ref>。
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; [[アストルフォ〔セイバー〕]]
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: うさみみのセイバー。耳(実際は角)があるとはいえ特に似ている訳ではないが、彼からは妙に仲間意識を持たれている。
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: そんな彼を通して他サーヴァントとの交流が広がったらしく、アルジュナ自身はこれを面白いと感じている。
    
; [[アルジュナ]]
 
; [[アルジュナ]]
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: 「人として足掻き、苦しみながらも立ち上がる英雄」である彼を「真のアルジュナ」とまで呼び、主人公には彼を導いてくれるよう頼んでいる。
 
: 「人として足掻き、苦しみながらも立ち上がる英雄」である彼を「真のアルジュナ」とまで呼び、主人公には彼を導いてくれるよう頼んでいる。
 
: 一方で彼からはその姿に「英雄としての理想像」を見出されている。
 
: 一方で彼からはその姿に「英雄としての理想像」を見出されている。
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: ややこしくなるのを避けるためにあまり遭遇しないようにはしているが、両者の関係は比較的良好なものとなっている。
    
; [[クリシュナ (黒)]]
 
; [[クリシュナ (黒)]]
290行目: 301行目:  
: そこにいたのは無感動な神ではなく、内なる感情を曝け出したただ一人の人間だった。
 
: そこにいたのは無感動な神ではなく、内なる感情を曝け出したただ一人の人間だった。
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; 「粛清と壊劫を繰り返したは何の為か……! この世全ての悪を、踏破するためだ! 完全なる世界を、此処に───『<ruby><rb>帰滅を裁定せし廻剣</rb><rt>マハー・プララヤ</rt></ruby>』!!!」
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; 「粛清と壊劫を繰り返したは何の為か……! この世全ての悪を、踏破する為だ! 完全なる世界を、此処に───『<ruby><rb>帰滅を裁定せし廻剣</rb><rt>マハー・プララヤ</rt></ruby>』!!!」
 
: 同上。宝具解放(敵専用)。決死の覚悟が垣間見える詠唱。神と成り果て、人間性を失くしてでも彼が必死に目指そうとした理想。
 
: 同上。宝具解放(敵専用)。決死の覚悟が垣間見える詠唱。神と成り果て、人間性を失くしてでも彼が必死に目指そうとした理想。
 
: そして蘇った「今度こそ勝ちたい」という想い。それら全てを乗せた魂の叫びと共に、剣は廻る───。
 
: そして蘇った「今度こそ勝ちたい」という想い。それら全てを乗せた魂の叫びと共に、剣は廻る───。
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; 「……いや、そうか。<br/> これはマスターから受け取った贈り物だからか……。」
 
; 「……いや、そうか。<br/> これはマスターから受け取った贈り物だからか……。」
: 主人公より贈られたチョコレートを早速口にして「新鮮な甘さです」と形容したあと、そのような結論に至った理由を分析するアルジュナ。
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: 主人公より贈られたチョコレートを早速口にして「心持ち、気分が軽やかです」と形容したあと、そのような結論に至った理由を分析するアルジュナ。
 
: 人体の機能も無論影響しているのだろうが、それ以上に「マスターから贈られたものだから」との考えに至り、笑みを深くする。
 
: 人体の機能も無論影響しているのだろうが、それ以上に「マスターから贈られたものだから」との考えに至り、笑みを深くする。
 
: このように落ち着いた様子のオルタとは対照的に、オリジナルが終始どれだけ動揺していたかも一層よく分かるだろう。
 
: このように落ち着いた様子のオルタとは対照的に、オリジナルが終始どれだけ動揺していたかも一層よく分かるだろう。
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**実装前の真名候補としては親友の「クリシュナ」や世界の終末に現れる「カルキ」、裏人格の「[[クリシュナ (黒)]]」といった面々が挙げられており、イラストレーターや声優、ビジュアルといった情報からも「アルジュナの関係者ではないか」という予想は多かった。
 
**実装前の真名候補としては親友の「クリシュナ」や世界の終末に現れる「カルキ」、裏人格の「[[クリシュナ (黒)]]」といった面々が挙げられており、イラストレーターや声優、ビジュアルといった情報からも「アルジュナの関係者ではないか」という予想は多かった。
 
**「ビジュアルが連続TV-CMの第七弾で初公開された」という経緯は何気にオリジナルと全く同じである。
 
**「ビジュアルが連続TV-CMの第七弾で初公開された」という経緯は何気にオリジナルと全く同じである。
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**オルタとオリジナルの仲については「比較的良好」とテキスト上で明言されており、この手の系統では珍しい関係性に落ち着いている。
 
*世界を輪廻させるシステムへと成り果てる寸前の状態まで至っているため、その話し方も機械的かつ無感情さが目立つ。だが一方で表情差分が大量にあり、実はオリジナルよりも表情豊か。霊基再臨を繰り返すと彼の中に辛うじて残っていた人間性がやがて表出し、オリジナル同様の柔らかな敬語口調に戻る。
 
*世界を輪廻させるシステムへと成り果てる寸前の状態まで至っているため、その話し方も機械的かつ無感情さが目立つ。だが一方で表情差分が大量にあり、実はオリジナルよりも表情豊か。霊基再臨を繰り返すと彼の中に辛うじて残っていた人間性がやがて表出し、オリジナル同様の柔らかな敬語口調に戻る。
 
**マイルーム、戦闘どちらでも霊基第一・第二段階と第三段階で異なるボイスが収録されている。それぞれを聞き比べると同じ台詞でもニュアンスが異なっていたり、言わんとすることが伝わりやすくなっていたりする。ただし、再臨が進んだ後も機械的な口調がすべてなくなるわけではなく、「レベルアップ」のボイスが顕著なように部分的には残っている。
 
**マイルーム、戦闘どちらでも霊基第一・第二段階と第三段階で異なるボイスが収録されている。それぞれを聞き比べると同じ台詞でもニュアンスが異なっていたり、言わんとすることが伝わりやすくなっていたりする。ただし、再臨が進んだ後も機械的な口調がすべてなくなるわけではなく、「レベルアップ」のボイスが顕著なように部分的には残っている。