差分
→真名:ロビンフッド
「ロビンフッドは村の人間ではない」<br />「我々とは無関係に、森を通る人間を襲うのです」<br />「全ての責任は、あの狩人にある」
「ロビンフッドは村の人間ではない」<br />「我々とは無関係に、森を通る人間を襲うのです」<br />「全ての責任は、あの狩人にある」
――と。
村人にすら正体を隠すことで、村と領主の両方の敵となり、村に罪を被せない。そんな在り方だった。姿を、正体を隠し、徹底して奇襲・奇策に走った戦い方をする。武器を隠し、誇りを隠す。卑しい戦いを徹底し、自身の誇りより村の平和をとり続ける。待ち伏せの罠、食事に毒など日常茶飯事。殺した兵の「せめて戦場で死にたい」という願いすら踏みにじる。そうでなければ、一人対軍隊の戦いなど勝てはしない。英雄として戦い続けることなどできない。
村人にすら正体を隠すことで、村と領主の両方の敵となり、村に罪を被せない。そんな在り方だった。姿を、正体を隠し、徹底して奇襲・奇策に走った戦い方をする。武器を隠し、誇りを隠す。卑しい戦いを徹底し、自身の誇りより村の平和をとり続ける。待ち伏せの罠、食事に毒など日常茶飯事。殺した兵の「せめて戦場で死にたい」という願いすら踏みにじる。そうでなければ、一人対軍隊の戦いなど勝てはしない。英雄として戦い続けることなどできない。
……だが結局、そんな無理が長く続くはずもなく、二年足らずで彼は敵の凶弾に倒れる。末期には祈りの弓を手に取り、「自分をこの矢が落ちた場所に埋葬して欲しい」と言って矢を放つ。果たして矢はイチイの樹の根元に刺さり、彼は親愛なるパートナーだった大樹の元に埋葬された。己の顔を隠し続けた一人の青年。村人たちを愛することはなかったが、村人たちの穏やかな生活は愛したもの。無銘のまま報われることなく森の土に還った彼は、その死を持って英霊化した。ただの一度も、彼が望むような真の英雄として戦うことはなく――
なお余談だが、オリジナルのロビンフッドはカークリースの修道院にて、修道院長の陰謀によって出血多量で死亡したとされている。
なお余談だが、オリジナルのロビンフッドはカークリースの修道院にて、修道院長の陰謀によって出血多量で死亡したとされている。