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=== 聖杯の器 ===
 
=== 聖杯の器 ===
冬木教会の物とは別に、[[アインツベルン]]が鋳造する器。外来の[[魔術師]]とサーヴァント達が手に入れるとすればこちらの聖杯である。<br>
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冬木教会にある器とは別に、[[アインツベルン]]が鋳造する器。外来の[[魔術師]]とサーヴァント達が手に入れるとすればこちらの聖杯である。<br>
 
しかしその所在を掴むことは事前情報抜きには容易でないらしく、UBWルートでの[[メディア|キャスター]]は冬木の聖杯の仕組みに気付いていながら、冬木教会の物と混同する失態を犯している。<br>
 
しかしその所在を掴むことは事前情報抜きには容易でないらしく、UBWルートでの[[メディア|キャスター]]は冬木の聖杯の仕組みに気付いていながら、冬木教会の物と混同する失態を犯している。<br>
 
実物を調べればそれと分かり、[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]を診察した[[遠坂凛]]、[[間桐桜]]を治療した[[言峰綺礼]]がそれぞれ看破している。
 
実物を調べればそれと分かり、[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]を診察した[[遠坂凛]]、[[間桐桜]]を治療した[[言峰綺礼]]がそれぞれ看破している。
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聖杯の器として替えが効かないのは心臓のみで、UBWルートでは綺礼が凛に、[[ギルガメッシュ]]が[[間桐慎二]]に移植して、聖杯の器にしようとした。<br>
 
聖杯の器として替えが効かないのは心臓のみで、UBWルートでは綺礼が凛に、[[ギルガメッシュ]]が[[間桐慎二]]に移植して、聖杯の器にしようとした。<br>
 
また[[間桐臓硯]]は第四次聖杯戦争で聖杯の欠片を手にし、刻印虫の形で桜に埋め込み、彼女を聖杯の器に仕立て上げている。正真正銘の人体である為、自分の意思で人間としての機能と聖杯の器としての機能の割合を決定できない。<br>
 
また[[間桐臓硯]]は第四次聖杯戦争で聖杯の欠片を手にし、刻印虫の形で桜に埋め込み、彼女を聖杯の器に仕立て上げている。正真正銘の人体である為、自分の意思で人間としての機能と聖杯の器としての機能の割合を決定できない。<br>
つまり第五次聖杯戦争の聖杯の器はイリヤスフィールと桜の2つがあることになる。どちらにサーヴァントが流れるかには、それぞれが集めたサーヴァントの数とこれから集めるサーヴァントへの距離が左右する。2騎分少ない聖杯の器はサーヴァントの直近に居ないと回収できなくなる。
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つまり第五次聖杯戦争の聖杯の器はイリヤスフィールと桜の2つがあることになる。どちらにサーヴァントが流れるかには、それぞれが集めたサーヴァントの数とこれから集めるサーヴァントへの距離が左右する。仮に集めた数の差が2騎である場合、少ない方の器はサーヴァントの直近に居ないと回収できなくなる。
    
=== 大聖杯 ===
 
=== 大聖杯 ===
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聖杯の器が破壊されようとも大聖杯さえ無事ならば、器が用意される限り何度でも聖杯降霊儀式は執り行える。<br>
 
聖杯の器が破壊されようとも大聖杯さえ無事ならば、器が用意される限り何度でも聖杯降霊儀式は執り行える。<br>
但し『Fate/stay night』の世界でのアインツベルンは第五次聖杯戦争で最後にするつもりである。物理的にも、Fate・UBWルートにおいては切嗣が第四次の後に用意した霊脈の瘤による局地的大地震により、HFルートにおいては宝石剣ゼルレッチで大暴れした凛により、龍洞が崩落、大聖杯は破壊される。<br>
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ただし、『Fate/stay night』の世界でのアインツベルンは第五次聖杯戦争で最後にするつもりである。物理的にも、Fate・UBWルートにおいては切嗣が第四次の後に用意した霊脈の瘤による局地的大地震により、HFルートにおいては宝石剣ゼルレッチで大暴れした凛により、龍洞が崩落、大聖杯は破壊される。
『Fate/Apocrypha』では世界の裏側へ運ばれ、やはり開催されなくなっている。
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第五次の10年後、魔術協会は大聖杯の復活を画策し、遠坂の当主とロード・エルメロイⅡ世により完全に解体される必要を残していた<ref group = "注">『Fate/Accel Zero Order』によると、「(第四次聖杯戦争の時代から)次の代で遠坂を継ぐのが自分の教え子」であることから、その「遠坂の当主」が[[遠坂凛]]であることを伺わせる。</ref><ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.7">「聖杯戦争の歴史」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.7</ref>。この解体は関わったエルメロイⅡ世が例えるなら、大樽一杯に貯まったニトログリセリンを抜き取る作業らしく、一晩二晩ではどうにもならず入念な準備を必要とした<ref group = "出" name = "Zeroコラボイベント ACT-15" >『Fate/Accel Zero Order』ACT-15「大聖杯へ」</ref>。
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第五次の10年後、魔術協会は大聖杯の復活を画策し、遠坂の当主とロード・エルメロイⅡ世により完全に解体される必要を残していた<ref group = "注">『Fate/Accel Zero Order』によると、「(第四次聖杯戦争の時代から)次の代で遠坂を継ぐのが自分の教え子」であることから、その「遠坂の当主」が[[遠坂凛]]であることを伺わせる。</ref><ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.7">「聖杯戦争の歴史」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.7</ref>。この解体は、関わったエルメロイⅡ世の例えによると、大樽一杯に貯まったニトログリセリンを抜き取る作業らしく、一晩二晩ではどうにもならず入念な準備を必要とした<ref group = "出" name = "Zeroコラボイベント ACT-15" >『Fate/Accel Zero Order』ACT-15「大聖杯へ」</ref>。
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『Fate/Apocrypha』ではナチスドイツに御三家が敗退し、[[ユグドミレニア]]の本拠地であるルーマニア・トゥリファスに持ち去られている。
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『Fate/Apocrypha』ではナチスドイツに御三家が敗退し、[[ユグドミレニア]]の本拠地であるルーマニア・トゥリファスに持ち去られている。<br>
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最終的に、破壊こそされないものの世界の裏側へ運ばれてしまうため、こちらでも儀式が不可能な状態になっている。
    
「竹箒日記」によると「大聖杯の中において時間軸はすべて等価(つーかドッロドロ)」とのこと<ref group="出">「[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201210.html 竹箒日記-2012/10/3]」</ref>。
 
「竹箒日記」によると「大聖杯の中において時間軸はすべて等価(つーかドッロドロ)」とのこと<ref group="出">「[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201210.html 竹箒日記-2012/10/3]」</ref>。
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==美遊世界の冬木の聖杯==
 
==美遊世界の冬木の聖杯==
『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]』での平行世界の冬木における聖杯。[[美遊・エーデルフェルト]]のことで、一言で言うなら「生まれながらに完成された聖杯」。願いを叶える機能も必要な魔力も最初から備わった天然物であり、オリジナルの聖杯に非常に近いとびっきりのレアもの。しかし7歳で失われる力であり、それを取り戻す為に聖杯戦争が行われている。<br/>
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『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]』での平行世界の冬木における聖杯。[[美遊・エーデルフェルト]]のことで、一言で言うなら「生まれながらに完成された聖杯」。願いを叶える機能も必要な魔力も最初から備わった天然物であり、オリジナルの聖杯に非常に近いとびっきりのレアもの。しかし7歳で失われる力であり、それを取り戻す為に聖杯戦争が行われている。<br>
 
また、それすらも通常の聖杯戦争における「小聖杯」にすぎず、主催者である[[エインズワース家]]が保有している「[[ピトス]]」こそが小聖杯によって起動される「大聖杯」にあたる。
 
また、それすらも通常の聖杯戦争における「小聖杯」にすぎず、主催者である[[エインズワース家]]が保有している「[[ピトス]]」こそが小聖杯によって起動される「大聖杯」にあたる。
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『[[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚]]』における聖杯。大聖杯を元に造られた魔導兵器。[[織田信長|魔人アーチャー]]が確保した大聖杯の本質を見抜き、願望機として使うのが難しい事から変な思い切りの良さを発揮して81のパーツに解体し、再構成。その結果、大聖杯が有する膨大な魔力を余すところなく爆発による破壊力に転化し、一発で戦局を逆転させうる戦略兵器として新生した。
 
『[[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚]]』における聖杯。大聖杯を元に造られた魔導兵器。[[織田信長|魔人アーチャー]]が確保した大聖杯の本質を見抜き、願望機として使うのが難しい事から変な思い切りの良さを発揮して81のパーツに解体し、再構成。その結果、大聖杯が有する膨大な魔力を余すところなく爆発による破壊力に転化し、一発で戦局を逆転させうる戦略兵器として新生した。
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「'''信じて作った大聖杯がなんか爆弾にされていた'''」とか、必死に聖杯を取りあっていた御三家にとっては涙目の結末である。汚染聖杯を人を殺すために使うという合理的かつ身も蓋もない使い道であるがそのシンプルな運用からか大聖杯にありがちなイレギュラーや欠陥も補完されており隙が無い。敵国であるアメリカどころか日本以外全てを吹き飛ばしかねないほどの危険物である。
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「'''信じて作った大聖杯がなんか爆弾にされていた'''」とか、必死に聖杯を取りあっていた御三家にとっては涙目の結末である。汚染聖杯を人を殺すために使うという合理的かつ身も蓋もない使い道ではあるが、そのシンプルな運用からか大聖杯にありがちなイレギュラーや欠陥も補完されており隙が無い。敵国であるアメリカどころか日本以外全てを吹き飛ばしかねないほどの危険物である。
    
==『Fate/Grand Order』の聖杯==
 
==『Fate/Grand Order』の聖杯==
 
キーワードに「聖杯探索」を掲げるだけあって、多数の聖杯が登場している。出自によって、いくつかの種類に分けることができる。
 
キーワードに「聖杯探索」を掲げるだけあって、多数の聖杯が登場している。出自によって、いくつかの種類に分けることができる。
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一つは各時代において特異点を形成する原因となっている聖杯。アートグラフ。主に[[ゲーティア|黒幕]]によって、人理定礎崩壊のために各特異点を形成したものであり、各特異点に1つずつ配置されている。<br>
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1つ目は、各時代において特異点を形成する原因となっている聖杯。アートグラフ。主に[[ゲーティア|黒幕]]によって、人理定礎崩壊のために各特異点を形成したものであり、各特異点に1つずつ配置されている。<br>
 
また、期間限定イベントの舞台となる小規模特異点も、聖杯を原因とする異変が発生している。多くの場合、この聖杯を回収することにより特異点を正常化させるのが、カルデアの作戦目的となり、特異点を1つクリアするごとに1つ獲得することができる。<br>
 
また、期間限定イベントの舞台となる小規模特異点も、聖杯を原因とする異変が発生している。多くの場合、この聖杯を回収することにより特異点を正常化させるのが、カルデアの作戦目的となり、特異点を1つクリアするごとに1つ獲得することができる。<br>
聖杯戦争の最後の勝者が聖杯を手にする。にも関わらず、特異点では既に勝敗が決まる前に所有者がいる、という矛盾を正すために聖杯によってマスターを持たないはぐれサーヴァントが召喚されている。
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聖杯は聖杯戦争の最後の勝者が手にする物だが、特異点では勝敗が決まる前に所有者がいる状態になる。この矛盾を正すため、聖杯によってマスターを持たないはぐれサーヴァントが召喚されている。
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[[レオナルド・ダ・ヴィンチ|ダ・ウィンチちゃん]]によると聖杯は空間における魔力の使用方法を決める<ruby><rb>法</rb><rt>のり</rt></ruby>であり、世界のルールとも言え本来カタチの無いものだとか。しかし何故か[[レフ・ライノール]]は聖杯を結晶化して所持していた。
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[[レオナルド・ダ・ヴィンチ|ダ・ウィンチちゃん]]によると、聖杯は空間における魔力の使用方法を決める<ruby><rb>法</rb><rt>のり</rt></ruby>であり、世界のルールとも言え本来カタチの無いものだとか。しかし何故か[[レフ・ライノール]]は聖杯を結晶化して所持していた。
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2つ目は、その世界に元から存在した「特異点発生とは関わりのない聖杯」。『封鎖終局四海 オケアノス』で[[フランシス・ドレイク]]がポセイドンをしばいてぶん取った正真正銘の聖杯。生前のドレイクはこれを持つためにサーヴァントとも戦える戦闘能力を持っていた。『絶対魔獣戦線バビロニア』では、[[ギルガメッシュ]]が保有する宝物として『ウルクの大杯』が登場しており、最終的に主人公に譲渡された。
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2つ目は、その世界に元から存在した「特異点発生とは関わりのない聖杯」。『封鎖終局四海 オケアノス』で[[フランシス・ドレイク]]がポセイドンをしばいてぶん取った正真正銘の聖杯。生前のドレイクはこれを持つためにサーヴァントとも戦える戦闘能力を持っていた。『絶対魔獣戦線バビロニア』では、[[ギルガメッシュ]]が保有する宝物として『ウルクの大杯』が登場しており、最終的に主人公に譲渡された。
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3つ目は、巨大な魔力リソースを結晶化したもの。『雀のお宿活動日誌~閻魔亭繁盛記』では、閻魔亭に蓄積されたリソースが、[[紅閻魔]]により聖杯として結晶化され、事件解決の報酬としてカルデア一行に手渡されている。<br>
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3つ目は、巨大な魔力リソースを結晶化したもの。『雀のお宿活動日誌~閻魔亭繁盛記』では、閻魔亭に蓄積されたリソースが、[[紅閻魔]]により聖杯として結晶化され、事件解決の報酬としてカルデア一行に手渡されている。<br>
[[幕間の物語]]のどで微小聖杯などにより、微小特異点が形成されることが多い。
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微小聖杯とも言える扱いで、[[幕間の物語]]などで微小特異点が形成される原因になることも多い。
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さながら聖杯の大盤振る舞いであるが、カルデアが回収後のものはあくまで巨大な魔力リソースとしてしか使用出来ず、願望機としての役割は持っていないとされる。
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さながら聖杯の大盤振る舞いであるが、カルデアが回収した後はあくまで巨大な魔力リソースとしてしか使用できず、願望機としての役割は持っていないとされる。<br>
カルデアが回収する以前のものは、願いを叶える為に使用されたケースが多々ある。
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一方で、カルデアが回収する以前であれば、願いを叶える為に使用されたケースが多く存在する。
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ゲーム上では、サーヴァントのレベル限界をレアリティ規定以上に引き上げる「聖杯転臨」の素材として消費する、完全有限のアイテムとして扱われている。期間限定イベントは、一定期間後に同じイベントが復刻開催されることがあるが、以前聖杯を獲得していた場合は別のアイテム(同じく完全有限素材である伝承結晶)に置き換わるようになっている。
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ゲーム上では、サーヴァントのレベル限界をレアリティ規定以上に引き上げる「聖杯転臨」の素材として消費する、完全有限のアイテムとして扱われている。期間限定イベントは復刻開催されることがあるが、前回の開催時に聖杯を獲得していた場合は別のアイテム(同じく完全有限素材である伝承結晶)に置き換わるようになっている。
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そして、『Grand Order』の世界にも「冬木の聖杯」は存在している。2004年の聖杯戦争がこの世界における最初の聖杯戦争であり、[[アンリマユ]]による汚染も発生していない。聖杯戦争に勝利した[[マリスビリー・アニムスフィア]]がアインツベルンの大聖杯による根源到達を目的としていなかったために、小聖杯の願望器としての機能のみが利用された。その後、「セイバーとそのマスターが勝利したこと」という情報操作が行われている。
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『Grand Order』の世界にも「冬木の聖杯」は存在している。2004年の聖杯戦争がこの世界における最初の聖杯戦争であり、[[アンリマユ]]による汚染も発生していない。聖杯戦争に勝利した[[マリスビリー・アニムスフィア]]がアインツベルンの大聖杯による根源到達を目的としていなかったために、小聖杯の願望器としての機能のみが利用された。その後、「セイバーとそのマスターが勝利した」という情報操作が行われている。<br>
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この際、マリスビリーはカルデアスを完成させるための資金を願い、当時マリスビリーが呼び出した[[ソロモン|キャスター]]は自分の時代になかった「ロマン」に関心を持ち「[[ロマニ・アーキマン|人間]]として受肉する」という願いを叶えた。なお、このくだりは『冠位時間神殿 ソロモン』におけるロマ二の回想のみで語られており、[[主人公 (Grand Order)|カルデアのマスター]]や[[マシュ・キリエライト]]、[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]が両者の願いを知っているかどうかは不明。
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この際、マリスビリーはカルデアスを完成させるために資金を、当時マリスビリーが呼びだした[[ソロモン|キャスター]]は自分の時代になかった「ロマン」に関心を持ち「[[ロマニ・アーキマン|人間]]として受肉する」という願いを叶えていた。なおこのくだりは『冠位時間神殿 ソロモン』におけるロマ二の回想のみで語られており、[[主人公 (Grand Order)|カルデアのマスター]]や[[マシュ・キリエライト]]、[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]が両者の願いを知っているかどうかは不明。
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[[ラーマ]]の幕間の物語では、普通の聖杯戦争ならば「[[シータ]]が攫われなかった過去に変えてほしい」という過去を変える願いも叶えられるかもしれないが、後から手を加えれば、シータは攫われずとも呪いは解けないまま、あるいは救われた分の反動が[[ラーマ]]の国を違うものにしてしまうかもしれないなど、色々な歪みが生まれる可能性があることを[[ロマニ・アーキマン]]が語っている。
 
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[[ラーマ]]の幕間の物語では、普通の聖杯戦争ならば「[[シータ]]が攫われなかった過去に変えてほしい」という過去を変える願いも叶えられるかもしれないが、後から手を加えれば、シータは攫われずとも呪いは解けないまま、あるいは救われた分の反動が、[[ラーマ]]の国を違うものにしてしまうかもしれないなど、色々な歪みが生まれる可能性があると[[ロマニ・アーキマン]]が語っている。
      
==聖牌==
 
==聖牌==
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:聖杯と呼ばれる物の争奪戦はどのような形であろうと全て、聖杯戦争と呼ばれる。冬木市で行われる魔術儀式もまた聖杯戦争である。
 
:聖杯と呼ばれる物の争奪戦はどのような形であろうと全て、聖杯戦争と呼ばれる。冬木市で行われる魔術儀式もまた聖杯戦争である。
 
;[[聖杯くん]]
 
;[[聖杯くん]]
:2010年のエイプリルフール企画「fuyuki.com」で冬木市ののマスコットキャラクターとして紹介された。
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:2010年のエイプリルフール企画「fuyuki.com」で冬木市のマスコットキャラクターとして紹介された。
 
;虎聖杯
 
;虎聖杯
 
:『[[フェイト/タイガーころしあむ]]』参照。
 
:『[[フェイト/タイガーころしあむ]]』参照。
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:これこそが、聖杯の願望機としての大きな特徴であり、魔術との大きな違いである。そもそも、理論とそれを実現するための魔力さえあれば魔術でも大抵の事はできる。だが、理論を知らずとも結果を現出させる事は、聖杯にしか出来ないのだ。
 
:これこそが、聖杯の願望機としての大きな特徴であり、魔術との大きな違いである。そもそも、理論とそれを実現するための魔力さえあれば魔術でも大抵の事はできる。だが、理論を知らずとも結果を現出させる事は、聖杯にしか出来ないのだ。
 
:イリヤが魔術理論を知らずに魔術を行使出来るのも、これと同じ原理。また、アヴェンジャーによって汚染された聖杯が「必ず悪意を持って願いを叶える」ようになってしまったのも、この聖杯の特徴が仇になったためと言える(過程が定義されておらず、願いの叶え方は聖杯に一任されているからこそ、悪意に取る事が可能となる。過程を定義する必要があるなら、悪意に取りようがない)。
 
:イリヤが魔術理論を知らずに魔術を行使出来るのも、これと同じ原理。また、アヴェンジャーによって汚染された聖杯が「必ず悪意を持って願いを叶える」ようになってしまったのも、この聖杯の特徴が仇になったためと言える(過程が定義されておらず、願いの叶え方は聖杯に一任されているからこそ、悪意に取る事が可能となる。過程を定義する必要があるなら、悪意に取りようがない)。
:尚、使用者が方法を知っている必要は無いが、それは聖杯が勝手に埋め合わせるからであって、結果だけを実現している訳ではない。例えばFateルートにおいてイリヤが「ギルガメッシュの存在を否定する」という願いを自らの魔術特性で叶えようとした時は、魔力弾という方法を導き出したが、あっさり跳ね返されて最終的には叶えられなかった。『Fate/Zero』で衛宮切嗣が絶望した理由も、聖杯が用意した方法論が、自分が否定したかった方法論(邪魔な者を皆殺しにすれば平和になるよね?)と完全に同一だったからである。
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:尚、使用者が過程(方法)を知っている必要は無いが、それは聖杯が勝手に埋め合わせるからであって、結果だけを実現している訳ではない。例えば、Fateルートにおいてイリヤが「ギルガメッシュの存在を否定する」という願いを自らの魔術特性で叶えようとした時は、魔力弾という方法を導き出したがあっさり跳ね返されて実現には至らなかった。『Fate/Zero』で衛宮切嗣が絶望した理由も、聖杯が用意した方法論が、自分が否定したかった方法論(邪魔者を皆殺しにすれば平和になる)と完全に同一だったからである。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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