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| : だが、叛逆の英雄である彼がヴラドに心からの忠誠など誓うはずもなく、決戦の際は使い捨ての「兵器」として扱うことになった。 | | : だが、叛逆の英雄である彼がヴラドに心からの忠誠など誓うはずもなく、決戦の際は使い捨ての「兵器」として扱うことになった。 |
| ; [[カルナ|赤のランサー]] | | ; [[カルナ|赤のランサー]] |
− | : 決戦にて対峙するが、奮闘空しく圧倒されてしまう。 | + | : 決戦にて対峙する。奮闘するが、空中庭園によって大聖杯が奪われたことで、領土の外に出ざる得なくなり圧倒されてしまう。 |
− | : 性格的にも、異教徒で全く相容れない宗教観を持つ上に、真実を突きつけ結果的に相手の心を暴いてしまう彼とは非常に相性が悪い。 | + | :性格的にも、異教徒で全く相容れない宗教観を持つ上に、真実を突きつけ結果的に相手の心を暴いてしまう彼とは非常に相性が悪い。 |
− | ; [[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]] | + | ;[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]] |
− | : 状況確認に訪れた彼女に「同じ神を信じる者」として、自分の側につくよう懐柔しようとするが、中立を順守し生前の未練がないと拒絶されてしまう。結局、神への考え方の違いから互いに相容れない存在と認める事となる。 | + | :状況確認に訪れた彼女に「同じ神を信じる者」として、自分の側につくよう懐柔しようとするが、中立を順守し生前の未練がないと拒絶されてしまう。結局、神への考え方の違いから互いに相容れない存在と認める事となる。 |
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− | === その他 === | + | ===その他=== |
− | ; [[ヴラド三世 (Grand Order)]] | + | ;[[ヴラド三世 (Grand Order)]] |
− | : 希にバーサーカーとして召喚された場合のヴラド三世。基本的にはApocrypha時の存在と同一だが、吸血鬼としての側面が若干強まっている。 | + | :希にバーサーカーとして召喚された場合のヴラド三世。基本的にはApocrypha時の存在と同一だが、吸血鬼としての側面が若干強まっている。 |
− | ; [[ヴラド三世 (EXTRA)]] | + | ;[[ヴラド三世 (EXTRA)]] |
− | : 狂信的な騎士としての側面や妻を愛する男としての側面、あらゆる悪を糺す武人としての側面を抽出して召喚されたヴラド三世。 | + | :狂信的な騎士としての側面や妻を愛する男としての側面、あらゆる悪を糺す武人としての側面を抽出して召喚されたヴラド三世。 |
− | ; ブラム・ストーカー | + | ;ブラム・ストーカー |
− | : かの有名な「ドラキュラ」の作家。ヴラド三世からすれば、吸血鬼の汚名を被せた上でその知名度を広めた人物といってもいい。 | + | :かの有名な「ドラキュラ」の作家。ヴラド三世からすれば、吸血鬼の汚名を被せた上でその知名度を広めた人物といってもいい。 |
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− | == 名台詞 == | + | |
− | === Fate/Apocrypha === | + | ==名台詞== |
| + | ===Fate/Apocrypha=== |
| ;「―――ああ、口惜しいな。彼らがいれば、あの城に幽閉されることもなかったろうに」 | | ;「―――ああ、口惜しいな。彼らがいれば、あの城に幽閉されることもなかったろうに」 |
− | : 一騎当千の英雄達を配下に加えた際のセリフ。 | + | :一騎当千の英雄達を配下に加えた際のセリフ。 |
− | : 生前『人』に恵まれなかった彼は喜びを隠せず、かつての無念を交え、言葉を洩らしてしまう。 | + | :生前『人』に恵まれなかった彼は喜びを隠せず、かつての無念を交え、言葉を洩らしてしまう。 |
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| ;「あれは蛮族だ。<br /> 我が領土を穢し、傲岸不遜に下劣に高笑いする死ぬしかない愚者どもだ。<br /> 笑いながら連中を殺すがいい。<br /> 恐怖という知識が欠けている彼奴らには、牛革の鞭で徹底的に躾け直してやらねばならぬ」 | | ;「あれは蛮族だ。<br /> 我が領土を穢し、傲岸不遜に下劣に高笑いする死ぬしかない愚者どもだ。<br /> 笑いながら連中を殺すがいい。<br /> 恐怖という知識が欠けている彼奴らには、牛革の鞭で徹底的に躾け直してやらねばならぬ」 |
− | : 赤の陣営との決戦の前、自陣のサーヴァント達へ。 | + | :赤の陣営との決戦の前、自陣のサーヴァント達へ。 |
− | : 『生かして帰すな』。「<ruby><rb>悪魔</rb><rt>ドラクル</rt></ruby>」と恐れられ、「救国の英雄」として敬われた威厳と共に、侵略者達への殺意を込め開戦を告げる。 | + | :『生かして帰すな』。「<ruby><rb>悪魔</rb><rt>ドラクル</rt></ruby>」と恐れられ、「救国の英雄」として敬われた威厳と共に、侵略者達への殺意を込め開戦を告げる。 |
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| ;「さあ、我が国土を踏み荒す蛮族たちよ! 懲罰の時だ!<br /> 慈悲と憤怒は灼熱の杭となって、貴様たちを刺し貫く!<br> そしてこの杭の群れに限度は無く、真実無限であると絶望し――<br /> 己の血で喉を潤すが良い!『<ruby><rb>極刑王</rb><rt>カズィクル・ベイ</rt></ruby>』!」 | | ;「さあ、我が国土を踏み荒す蛮族たちよ! 懲罰の時だ!<br /> 慈悲と憤怒は灼熱の杭となって、貴様たちを刺し貫く!<br> そしてこの杭の群れに限度は無く、真実無限であると絶望し――<br /> 己の血で喉を潤すが良い!『<ruby><rb>極刑王</rb><rt>カズィクル・ベイ</rt></ruby>』!」 |
− | : 宝具解放。 | + | :宝具解放。 |
− | : 二万の異教徒を刺し貫き、尽く侵略者たちの血を吸い続けた粛清の槍衾。 | + | :二万の異教徒を刺し貫き、尽く侵略者たちの血を吸い続けた粛清の槍衾。 |
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− | ; 「分かるとも、神とは穢れなき絶対だ。そうでなくては誰が信じる? 誰が縋れるというのだ? <br /> 人と交わり、人と媾う神など、ただの醜悪な<ruby><rb>怪物</rb><rt>モンスター</rt></ruby>に過ぎん」 | + | ;「分かるとも、神とは穢れなき絶対だ。そうでなくては誰が信じる? 誰が縋れるというのだ? <br /> 人と交わり、人と媾う神など、ただの醜悪な<ruby><rb>怪物</rb><rt>モンスター</rt></ruby>に過ぎん」 |
− | : 赤のランサーとの戦闘時。 | + | :赤のランサーとの戦闘時。 |
− | : 彼の武練を称えるが、人と神が交わり子を為す東洋の宗教観は、敬虔なキリスト教徒である彼にとっては耐えがたいものらしく、彼らの神を紛い物の怪物と蔑む<ref group = "注">ただし、ヨーロッパでもキリスト教以前のギリシャ神話では「神が人と交わり子を成す」ことは珍しくない(代表例は[[ヘラクレス|Fate/stay night版バーサーカー]])。Apocryphaに限れば赤のランサーだけでなく、[[アキレウス|赤のライダー]]と[[セミラミス|赤のアサシン]]も「人と神の間に産まれた子」である。<br/>ただし黒の陣営では「神と人との間に産まれた子」はいない([[ケイローン|黒のアーチャー]]は神同士の間に産まれた子)。</ref>。 | + | :彼の武練を称えるが、人と神が交わり子を為す東洋の宗教観は、敬虔なキリスト教徒である彼にとっては耐えがたいものらしく、彼らの神を紛い物の怪物と蔑む<ref group="注">ただし、ヨーロッパでもキリスト教以前のギリシャ神話では「神が人と交わり子を成す」ことは珍しくない(代表例は[[ヘラクレス|Fate/stay night版バーサーカー]])。Apocryphaに限れば赤のランサーだけでなく、[[アキレウス|赤のライダー]]と[[セミラミス|赤のアサシン]]も「人と神の間に産まれた子」である。<br />ただし黒の陣営では「神と人との間に産まれた子」はいない([[ケイローン|黒のアーチャー]]は神同士の間に産まれた子)。</ref>。 |
− | : カルナにとっては父・スーリヤを侮辱されたに等しい暴言だが、激昂などせず、「信仰とは土地によって変わる物。自分達の神が怪物とするならば、お前の神も『絶対である事』を押し付けられた怪物に過ぎない」と冷静に反論されてしまう。 | + | :カルナにとっては父・スーリヤを侮辱されたに等しい暴言だが、激昂などせず、「信仰とは土地によって変わる物。自分達の神が怪物とするならば、お前の神も『絶対である事』を押し付けられた怪物に過ぎない」と冷静に反論されてしまう。 |
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− | ; 「貴様、何を言っている!? あの宝具は使わぬと言ったぞ、忘れたか!<br /> 余はここで死ぬ! 無念と共に死に、朽ち果てる!<br /> だが、それが敗者の務めだ!<br> ダーニック! 余はあれを使って、無様な存在になろうなどとは考えておらん!<br /> 断じて、断じてだ!」 | + | ;「貴様、何を言っている!? あの宝具は使わぬと言ったぞ、忘れたか!<br /> 余はここで死ぬ! 無念と共に死に、朽ち果てる!<br /> だが、それが敗者の務めだ!<br> ダーニック! 余はあれを使って、無様な存在になろうなどとは考えておらん!<br /> 断じて、断じてだ!」 |
− | : ダーニックに禁じられた宝具の解放を求められて。<br>敗戦の将として、英雄としての最後の矜持を貫き、「吸血鬼」になることを拒絶する。<br>だが、ただ吸血鬼にさせられる事よりも、遥かに貶められる悲劇が彼を襲うことになる。 | + | :ダーニックに禁じられた宝具の解放を求められて。<br>敗戦の将として、英雄としての最後の矜持を貫き、「吸血鬼」になることを拒絶する。<br>だが、ただ吸血鬼にさせられる事よりも、遥かに貶められる悲劇が彼を襲うことになる。 |
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− | ; 「――余は、吸血鬼では、ない……ない、のだ……!」 | + | ;「――余は、吸血鬼では、ない……ない、のだ……!」 |
− | : 英霊ヴラド三世としての最後の言葉。 | + | :英霊ヴラド三世としての最後の言葉。 |
− | : 最後まで「吸血鬼ドラキュラ」という怪物に苛まれ続けた孤独な王は、魔術師の執念と吸血鬼の影へと沈み、消えていった。 | + | :最後まで「吸血鬼ドラキュラ」という怪物に苛まれ続けた孤独な王は、魔術師の執念と吸血鬼の影へと沈み、消えていった。 |
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− | ; 「やめろ!!やめろ、やめろ、やめろ、やめてくれ!!余はワラキアの王!!ヴラド二世が息子!!余の中に入ってくるなぁぁぁぁぁ!!!<br />おのれぇぇぇぇぇ!!」 | + | ;「やめろ!!やめろ、やめろ、やめろ、やめてくれ!!余はワラキアの王!!ヴラド二世が息子!!余の中に入ってくるなぁぁぁぁぁ!!!<br />おのれぇぇぇぇぇ!!」 |
− | : ダーニックに寄生され、己の存在が乗っ取られていく恐怖と絶望で叫ぶランサー。裏切り者への断末魔を最後にワラキアの王は只の化け物に変わり果てた。 | + | :ダーニックに寄生され、己の存在が乗っ取られていく恐怖と絶望で叫ぶランサー。裏切り者への断末魔を最後にワラキアの王は只の化け物に変わり果てた。 |
− | : アニメ版ではダーニックの人格が表面に出てきた後にまたランサーの人格が出て抵抗をしているという状況だったが最後は完全に乗っ取られ、声と外見は宝具で吸血鬼化したランサーだが中身はダーニックの妄執が寄生した化け物という有様になっていた。 | + | :アニメ版ではダーニックの人格が表面に出てきた後にまたランサーの人格が出て抵抗をしているという状況だったが最後は完全に乗っ取られ、声と外見は宝具で吸血鬼化したランサーだが中身はダーニックの妄執が寄生した化け物という有様になっていた。 |
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− | === Fate/Grand Order === | + | ===Fate/Grand Order=== |
| ;「幾千幾万と戦えば、そこに隙間が生じるのは道理である。<br> 皆、よくやってくれた。汝らの奮戦が、余を招き入れた。<br> ダーニック・プレストーン・ユグドミレニアを打ち破るただ一騎のサーヴァントとして、な。」 | | ;「幾千幾万と戦えば、そこに隙間が生じるのは道理である。<br> 皆、よくやってくれた。汝らの奮戦が、余を招き入れた。<br> ダーニック・プレストーン・ユグドミレニアを打ち破るただ一騎のサーヴァントとして、な。」 |
− | : スペシャルイベント『Fate/Apocrypha Inheritance of Glory』終盤にて、大聖杯内で行われている聖杯戦争の黒幕であるダーニックを主人公たちが追い詰めた際、それでも諦めようとしないダーニックに止めを刺しての登場。十四騎の中で唯一ダーニックに再現を封じられていたが、主人公たちの奮戦によりサーヴァントとしての顕現を果たし、ダーニックの虚を突いた。 | + | :スペシャルイベント『Fate/Apocrypha Inheritance of Glory』終盤にて、大聖杯内で行われている聖杯戦争の黒幕であるダーニックを主人公たちが追い詰めた際、それでも諦めようとしないダーニックに止めを刺しての登場。十四騎の中で唯一ダーニックに再現を封じられていたが、主人公たちの奮戦によりサーヴァントとしての顕現を果たし、ダーニックの虚を突いた。 |
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| ;「ああ、十四騎の中で余のみがあの聖杯大戦の記憶を中途まで有している。<br> 汝に取り込まれたせいだろうな。……だが、それを以て余は汝を討とうとは思わぬ。<br> 余が汝を討つのは、復讐でも憤怒でもない。英雄としての責務であり―――<br> 貴様に召喚されたサーヴァントとしての、慈悲である。」 | | ;「ああ、十四騎の中で余のみがあの聖杯大戦の記憶を中途まで有している。<br> 汝に取り込まれたせいだろうな。……だが、それを以て余は汝を討とうとは思わぬ。<br> 余が汝を討つのは、復讐でも憤怒でもない。英雄としての責務であり―――<br> 貴様に召喚されたサーヴァントとしての、慈悲である。」 |
− | : 再現されたサーヴァントの中で、ダーニックに取り込まれたためか聖杯大戦の記憶を有しており、ダーニックとの関係も正しく認識している。しかし、聖杯大戦においてマスターであったダーニックに裏切られ、生前以上に悲惨な最期を遂げたはずのヴラド三世はダーニックに恨みを向けることをしなかった。 | + | :再現されたサーヴァントの中で、ダーニックに取り込まれたためか聖杯大戦の記憶を有しており、ダーニックとの関係も正しく認識している。しかし、聖杯大戦においてマスターであったダーニックに裏切られ、生前以上に悲惨な最期を遂げたはずのヴラド三世はダーニックに恨みを向けることをしなかった。 |
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| ;「―――では問おう。<br> 貴様は、このまま余に討たれたとして余を恨みながら死ぬのか?」<br>「わからぬか、ダーニック?貴様は恨まぬよ。<br> たとえ怒ったとしても、それは一時の激情でしかない。<br> 我らは夢を抱き、追いかけ、その癖、どちらも諦めている。<br> 心のどこかで諦めているくせに、<ruby><rb>全力を尽くそうとする</rb><rt>・・・・・・・・・・</rt></ruby>。<br> それは、不敬であるからだ。無論、第三者への敬意ではない。<br> 己が抱いた野望に対して、夢に対してのみ―――<br> 我らは限りなく、誠実であろうとする。<br> 八枚舌と罵られ、どれほどの策謀を積み重ねても。串刺し公と恐れられ、死体を積み上げても。<br> それだけは変えられない。だからこその、夢の名残だ。<br> ……こればかりは、管理者にはわからぬだろうな。いや、それとも―――これから理解するのか。」<br>「余は理解している。<br> 貴様の研鑽、努力、裏切り、策謀に至るまで―――全ては決して恥ずべきものではないと。<br> だからこその終わりだ。<br> ここで終わらなければ、貴様は夢にすら不誠実となる。<br> 妥協し、地に落ちた夢を拾っても、もう輝くことはないのだ。」 | | ;「―――では問おう。<br> 貴様は、このまま余に討たれたとして余を恨みながら死ぬのか?」<br>「わからぬか、ダーニック?貴様は恨まぬよ。<br> たとえ怒ったとしても、それは一時の激情でしかない。<br> 我らは夢を抱き、追いかけ、その癖、どちらも諦めている。<br> 心のどこかで諦めているくせに、<ruby><rb>全力を尽くそうとする</rb><rt>・・・・・・・・・・</rt></ruby>。<br> それは、不敬であるからだ。無論、第三者への敬意ではない。<br> 己が抱いた野望に対して、夢に対してのみ―――<br> 我らは限りなく、誠実であろうとする。<br> 八枚舌と罵られ、どれほどの策謀を積み重ねても。串刺し公と恐れられ、死体を積み上げても。<br> それだけは変えられない。だからこその、夢の名残だ。<br> ……こればかりは、管理者にはわからぬだろうな。いや、それとも―――これから理解するのか。」<br>「余は理解している。<br> 貴様の研鑽、努力、裏切り、策謀に至るまで―――全ては決して恥ずべきものではないと。<br> だからこその終わりだ。<br> ここで終わらなければ、貴様は夢にすら不誠実となる。<br> 妥協し、地に落ちた夢を拾っても、もう輝くことはないのだ。」 |
− | : 自分に恨みを抱いていないというヴラド三世の言葉に「英雄としての誇りを踏みにじった自分を許せるはずがない」と吐き捨てたダーニックに対し冷静に言い返しての言葉。自分と同じように夢を抱き、その実現のためにはどんな努力や忌まわしい所業をも厭わなかったからこそ、自分にはダーニックの行動全てが理解できる。聖杯大戦にて裏切られ怨嗟に満ちた最期を遂げながらも、再会したかつてのマスターに理解と共感を示し、だからこそこれ以上彼の夢を貶めるような愚行を許さなかった。 | + | :自分に恨みを抱いていないというヴラド三世の言葉に「英雄としての誇りを踏みにじった自分を許せるはずがない」と吐き捨てたダーニックに対し冷静に言い返しての言葉。自分と同じように夢を抱き、その実現のためにはどんな努力や忌まわしい所業をも厭わなかったからこそ、自分にはダーニックの行動全てが理解できる。聖杯大戦にて裏切られ怨嗟に満ちた最期を遂げながらも、再会したかつてのマスターに理解と共感を示し、だからこそこれ以上彼の夢を貶めるような愚行を許さなかった。 |
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| ;「英雄としてではなく、一人の人間として告げよう。<br> 人間は来る、必ず来るとも。<br> そしてあの大聖杯がなくとも、必ずや魔法に到達するだろう。<br> いずれにせよ、上々の結末が貴様を待つ。ゆるりと眠るがいい。」 | | ;「英雄としてではなく、一人の人間として告げよう。<br> 人間は来る、必ず来るとも。<br> そしてあの大聖杯がなくとも、必ずや魔法に到達するだろう。<br> いずれにせよ、上々の結末が貴様を待つ。ゆるりと眠るがいい。」 |
− | : 大聖杯の管理者である[[ジーク (Grand Order)|ジーク]]に自分たちが求めた奇跡を奪ったことへの責任を全うせよと命じた後の言葉。[[ジャンヌ・ダルク|かの聖女]]と同様に、人間は大聖杯の力を借りずとも、必ずその境地に辿り着くと宣言し、ジークをねぎらう。その王者としての気概を[[セミラミス|アッシリアの女帝]]も認め、最期まで見届けた。 | + | :大聖杯の管理者である[[ジーク (Grand Order)|ジーク]]に自分たちが求めた奇跡を奪ったことへの責任を全うせよと命じた後の言葉。[[ジャンヌ・ダルク|2人のル]][[天草四郎時貞|ーラー]]と同様に、人間は大聖杯の力を借りずとも、必ずその境地に辿り着くと宣言し、ジークをねぎらう。その王者としての気概を[[セミラミス|アッシリアの女帝]]も認め、最期まで見届けた。 |
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− | == メモ == | + | ==メモ== |
| *気配り細やかで寛大な人格者だが、やはり自分を吸血鬼扱いする物は我慢ならないらしく、そういった書籍や映像作品を目にすると、一応大人な態度でスルーしようとはするのだが、つい「うっかり」破壊してしまうらしい。 | | *気配り細やかで寛大な人格者だが、やはり自分を吸血鬼扱いする物は我慢ならないらしく、そういった書籍や映像作品を目にすると、一応大人な態度でスルーしようとはするのだが、つい「うっかり」破壊してしまうらしい。 |
| **一見すると心が狭いようにも見えるが、この「吸血鬼扱い」のせいで、「ヴラド三世」としての記憶の中に「ドラキュラ」としての記憶が混ざり込むという問題が発生している。ドラキュラの記憶は後から付け足されたものであるという自覚はあるものの、自分に自分以外の何かが混ざり、最悪の場合そちらに乗っ取られる可能性さえあるというのは筆舌に尽くし難い恐怖であろう。 | | **一見すると心が狭いようにも見えるが、この「吸血鬼扱い」のせいで、「ヴラド三世」としての記憶の中に「ドラキュラ」としての記憶が混ざり込むという問題が発生している。ドラキュラの記憶は後から付け足されたものであるという自覚はあるものの、自分に自分以外の何かが混ざり、最悪の場合そちらに乗っ取られる可能性さえあるというのは筆舌に尽くし難い恐怖であろう。 |
− | **死後、彼はカトリック圏の王侯の名を栄えさせるために悪人の汚名を着せられ、吸血鬼伝説のモチーフとされたことから、かつての栄光と偉業はことごとく地に失墜し、歴史の闇へと埋もれてしまう。<br/>そして現代。ルーマニア政府としては「郷土の英雄」として盛り立てたかったのだが、外貨獲得の都合からドラキュラ伝説目当ての旅客を無視できず、旅行会社がドラキュラ特需に便乗して小説の再現(ホテルや料理、城など)をしてしまったという悲しい逸話も存在する。 | + | **死後、彼はカトリック圏の王侯の名を栄えさせるために悪人の汚名を着せられ、吸血鬼伝説のモチーフとされたことから、かつての栄光と偉業はことごとく地に失墜し、歴史の闇へと埋もれてしまう。<br />そして現代。ルーマニア政府としては「郷土の英雄」として盛り立てたかったのだが、外貨獲得の都合からドラキュラ伝説目当ての旅客を無視できず、旅行会社がドラキュラ特需に便乗して小説の再現(ホテルや料理、城など)をしてしまったという悲しい逸話も存在する。 |
| *刺繍という意外な趣味を持っている。これは史実でも同様で、1462年から12年間幽閉されている間の手慰みに覚えたものであるとか。『Grand Order』で刺繍を趣味としていたのはこの事に由来していると思われる。 | | *刺繍という意外な趣味を持っている。これは史実でも同様で、1462年から12年間幽閉されている間の手慰みに覚えたものであるとか。『Grand Order』で刺繍を趣味としていたのはこの事に由来していると思われる。 |
| **また余談ではあるが、ルーマニアがある中東欧圏はアンティーク刺繍でその名を知られている。 | | **また余談ではあるが、ルーマニアがある中東欧圏はアンティーク刺繍でその名を知られている。 |
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| *劇中の舞台となったシギショアラは彼の生まれ故郷なのだが、なぜか一言も言及していない。郷土愛の強い性格なら、故郷が[[ジャック・ザ・リッパー|得体の知れないもの]]に荒らされている状況は看過出来ない筈だが。 | | *劇中の舞台となったシギショアラは彼の生まれ故郷なのだが、なぜか一言も言及していない。郷土愛の強い性格なら、故郷が[[ジャック・ザ・リッパー|得体の知れないもの]]に荒らされている状況は看過出来ない筈だが。 |
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− | == 脚注 == | + | ==脚注== |
| ===注釈=== | | ===注釈=== |
− | <references group = "注"/> | + | <references group="注" /> |
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| ===出典=== | | ===出典=== |
− | <references group = "出"/> | + | <references group="出" /> |
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− | == リンク == | + | ==リンク== |
− | * [[登場人物]] | + | *[[登場人物]] |
− | * [[サーヴァント]] | + | *[[サーヴァント]] |
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