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*ゴッホに融合している邪神の一体「ヴルトゥーム」は、実は元ネタの'''クトゥルフ神話界隈ではマイナー中のマイナー'''な存在<ref group="注">ヴルトゥームが神話系列に加わったのは、作品が発表された1935年から実に41年後のこと。</ref>で、小説内でも火星に移り住み、地球への侵攻を目論んでいることは他の旧支配者と変わらないが、'''全土を支配したいという訳ではなく'''、存在そのものがもはや伝説と化している。と書かれている。
 
*ゴッホに融合している邪神の一体「ヴルトゥーム」は、実は元ネタの'''クトゥルフ神話界隈ではマイナー中のマイナー'''な存在<ref group="注">ヴルトゥームが神話系列に加わったのは、作品が発表された1935年から実に41年後のこと。</ref>で、小説内でも火星に移り住み、地球への侵攻を目論んでいることは他の旧支配者と変わらないが、'''全土を支配したいという訳ではなく'''、存在そのものがもはや伝説と化している。と書かれている。
 
**血縁関係によるとヴルトゥームは[[アビゲイル・ウィリアムズ|ヨグ=ソトース]]を父に持ち、[[葛飾北斎|クトゥルフ]]とハスターとは異母兄弟とされており、こちらの関係で喚ばれたのかもしれない。
 
**血縁関係によるとヴルトゥームは[[アビゲイル・ウィリアムズ|ヨグ=ソトース]]を父に持ち、[[葛飾北斎|クトゥルフ]]とハスターとは異母兄弟とされており、こちらの関係で喚ばれたのかもしれない。
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*ゴッホのエピソードで特に有名なのが、ゴーギャンと口論の末に自らの左耳を切り落とした事件だろう。当然だがゴーギャンは仰天し、ゴッホを精神病院に入院させると共に彼との共同生活を終わらせた。
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**ゴッホがこのような凶行に走った原因としては、アブサンの幻覚作用が指摘されている。
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**アブサンはニガヨモギやアニス、ウィキョウなどのハーブを使用した蒸留酒で、エメラルドグリーンのカラーリングと高いアルコール度数(45度~90度近く)が特徴となっている。ワインよりも安価に製造出来た事から18世紀~19世紀のフランスで大流行し、当時の風物詩として様々な芸術作品に登場した。
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**しかし、主成分のニガヨモギには大量に接種すると強い幻覚作用をもたらす上に常習性を持つ成分が含まれており、多く人々がゴッホのように身の破滅を招いた。
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**アブサンの中毒で破滅した有名人には、画家のロートレックやモディリアーニ、詩人のヴェルレーヌといったフランスを代表する芸術家達も含まれている。
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**やがて、アブサンの危険性が知れ渡るとアメリカ・スイス・ドイツなどでアブサンの製造・流通・販売が禁止されるようになり、アメリカでは1997年まで国内への持ち込みが禁止された程である。一方で日本やスペインのように規制が無かった国も多かった。
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**その後、1981年にWHOの提言で幻覚作用をもたらす成分の許容範囲が定められた事で製造が復活した。
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