概要
まじゅうかく。『Fate/Grand Order Arcade』において、人理を崩壊させていた黒幕の眷属。
「人の屍で組み上げられた、無数の瞳を持つ捩じれた柱」というデザインであった魔神柱とは異なり、ワームやドラゴンの頭部を持つ蛇のような形状をしている。実際、「柱」ではなく「首」と呼称されていた。
第六特異点で明かされた情報から推測すると、ストーリー上で登場していた「魔神柱」はすべて彼らの騙りであったものと思われる。
当初は魔神柱のふりをして行動していたが、第一特異点の時点から本来いなかったはずのナベリウスが登場したり、第二特異点ではレフ・ライノールと一切関係なく登場したりと差異が見られ、デザインも少しずつ異形になっていき、第四特異点の頃には似ても似つかない姿となっていた。
そして第六特異点『騎勲渇仰遠征 ロスト・エルサレム』にて、オジマンディアスが太陽柱アモン・ラーとして顕現したことで魔神柱アモンとしての体裁を保てなくなり、アロケルを仮に名乗るものの、魔獣赫としての正体を明らかにした。
その正体は統括局とは異なる「獣」の端末であり、人理に対しては「聖杯を汚染」することで「人類の掃討」を目指すという全く異なるアプローチを取っている。
リスト
- ナベリウス
- 第一特異点に現れた存在。魔神柱ナベリウスを騙っていた。
- 外見は魔神柱とほぼ同一で、蛍光ブルーの瞳が特徴的である。なおこれは「デモンスケイル」と呼称された。
- 『フランス百年戦争』を人理定礎の一つとして捉え、「強欲」な権力者達の欲望を煽る事で、百年戦争を誰一人残らない殲滅戦に変貌させるつもりだったとのこと。
- フラウロス
- 第二特異点に現れた存在。魔神柱フラウロスを騙っていた。
- 本来のカバーであったレフ・ライノールとはまったく関係なく登場して疑念を招いていた。
- 瞳の代わりに無数の棘「デモンスピア」が生えた姿をしている。
- 『古代ローマ帝国』を人理定礎の一つとして捉え、「傲慢」さからローマの版図を広げていく歴代皇帝達を狂気に染め上げ、ローマを誰一人として笑う事のない帝国に堕とすことで人類史を乱そうと目論んでいた。
- フォルネウス
- 第三特異点に現れた存在。魔神柱フォルネウスを騙っていた。
- 上記のフラウロスをさらに刺々しくしたような姿をしている。
- 『大航海時代』を人理定礎の一つとして捉え、希望と開拓の時代を閉ざして発展する必要の無い「怠惰」な日々を人々に約束する事で人理を崩壊させようと目論んでいた。
- バルバトス
- 第四特異点に現れた存在。魔神柱バルバトスを騙っていた。
- 本来のカバーであったマキリ・ゾォルケンとはまったく関係なく登場してさらなる疑念を招いていた。
- 「魔」「霧」と呼称された二体が同時に出現し、片方には異形の口が、もう片方には触手が備わっている。
- ロンドンにただよう魔霧をもちいて自身を分身させ、より多くの英霊を、より多くの魔力を平らげようとした「暴食」の化身である。
- ハルファス
- 第五特異点に現れた存在。魔神柱ハルファスを騙っていた。
- クー・フーリン〔オルタ〕が変異するのではなく、従える形で現れた。
- 魔神柱としての面影などまったくなく、「収穫型」「耕作型」と名付けられたワームとドラゴンの頭部のような二本の首の姿をしている。
- ケルトの古き女王による、異なる人種・国家に対する「嫉妬」から生み出されたとされている。
- アロケル
- 第六特異点に現れた存在。魔神柱アモンを騙るつもりだったようだが、オジマンディアスの介入によりできず、アロケルを騙ることになった。
- 完全に魔神柱とは別の存在であり、「頭牙」と「顎指」の二体のペアとなっている。
- 歪曲した信仰に失望した騎士の「憤怒」に協調する形で第六特異点を再現したようである。
- ルクスリア、スペルビア、インヴィディア、イラ、アワリティア、グラ、アケディア
- 第七特異点に現れた妖妃ドラコーが率いる七体の存在。
- ラテン語での「七つの大罪」に由来しており、上記の6つの特異点に現れたのも彼らが騙ったものと思われる。
メモ
- 彼らの本体については断片的にしか明かされていないが、上記の「強欲」「傲慢」「怠惰」「暴食」「嫉妬」「憤怒」などの要素から考えると、「黙示録の獣」ではないかという説が有力視されている。
- 第七特異点でも「色欲」という言葉が使われており、ドラコ―が率いる七体の魔獣赫の名称も「七つの大罪」のラテン語名であったため、ほぼ確定となった。
脚注
注釈
出典