ジャック・ド・モレー〔フォーリナー〕
フォーリナー | |
---|---|
真名 | ジャック・ド・モレー |
外国語表記 | Jacques de Molay |
性別 | 女性 |
身長 | 167cm |
体重 | 55kg |
好きな物 | マンネリしない享楽と快楽 |
苦手な物 | フランス王家 |
出典 | テンプル騎士団の伝承、史実 |
地域 | 欧州、キプロス、シリア地域の十字軍国家 |
属性 | 中立・悪 |
副属性 | 地 |
一人称 |
アタシ、モレー 私(回想やシリアス時) |
二人称 | キミ(きみ)/あなた/ムッシュ/マダム |
三人称 | 彼/彼女/あいつ など |
声優 | 青木志貴 |
デザイン | 黒星紅白 |
設定作成 | 星空めてお |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 期間限定イベント「ハロウィン・ライジング!~砂塵の女王と暗黒の使徒~」にて、今年のハロウィンの黒幕(?)として登場。自身の霊基に刻まれた縁より、地母神を降臨させようと動いていた[注 1]。
- しかし、想定とは異なる状態での神の降臨により計画は破綻。チェイテ城から放り出され主人公たちと同じ森に落ちる。その後降伏し、以降は特異点の解決まで協力することとなった。
- 修復後も一旦カルデアについてきて、今年のエリちゃんのために用意された本当の王子様を明かしカルデアからは退去した。しかし、座に帰る直前に主人公の精神に直接語りかける形で真実[注 2]を明かして、正式に退去した。
- 人物
- 本質的に悪の存在。
- 悪い意味で自己の欲望にとても忠実な人物。他人の迷惑や犠牲を顧みる事は無く、ただ自身の欲望だけを満たそうとする。嘘はつかないが、真実を隠す事はする。そのような人物であるところに、『深淵の聖母』と称される邪神が憑いたことで、この悪性が極限までブーストされている。
- 此度の召喚では「人理修復」という使命に加え、特殊な資質を持つマスターだったために大事に至っていないが、そのどちらも無い状態で召喚されたならば、確実に大厄災をもたらしていたであろう危険なサーヴァント。
- 気に入った相手に対してはさりげなく、かつ執拗に誘惑する。ここぞといった場面では大胆に憎悪を発露させる事も。
- 実際のところは結構な常識人の小市民であり、カルデアのカオスすぎるハロウィンの有様には普通にドン引きしていた。フォーリナーの中では突き抜けた思考をしていないためにフォーリナー会議では幼かったりぶっ飛んでたりな周囲に振り回される苦労人。
- また、眼鏡にも拘りがあるようで、風呂に入る時も外さないとか。
- 能力
- セイバー時と同じくロングソードと盾を武器として使用。加えて、聖骸布(偽)と聖釘(偽)も使用して戦闘を行う。
- 火刑で処されたためか盾から炎を出す事もある他、連れている黒山羊の「バッフィー」による攻撃も行う。
- 第三再臨では傍らの触手を使用した攻撃を行うようになる。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フォーリナー | 主人公 (Grand Order) | B+ | A+ | D | EX | C | A | 領域外の生命:Α 神性:B 陣地作成:A + |
堕落の叙任:Α 聖骸布(偽):B 無辜の怪物:A→A+ |
強化クエストクリアで「無辜の怪物」のランクがA+に上昇 |
宝具
- 13日の金曜日(ヴァンドルディ・トレイズ)
- ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:1~13
最大捕捉:23人 - 拷問と処刑の幕開けとなった地であるタンプル塔内部で行われる悪魔崇拝の黒ミサによって、実体化した高濃度の呪いで構成された冒涜的な生物が敵を蹂躙、その胎内へと飲み込むという宝具。
その偶像がなぜかやたらファンシーなデザインなのは気にしない。 - 『Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃[Lv]&呪い状態を付与(5ターン)&呪厄状態(呪いの効果量がアップする状態)を付与(5ターン)」という効果のQuick宝具。
真名:ジャック・ド・モレー
- 聖地エルサレムへの巡礼者を守護する騎士修道会“テンプル騎士団”の第23代目総長であり、最後のグランドマスターとして著名。
- しかし史実で伝えられるジャック・ド・モレーが男性であるのに対し、このジャック・ド・モレーは女性。
- これはジャック・ド・モレーが処刑される原因となったテンプル騎士団の悪魔崇拝の容疑に端を発する後世の歪んだイメージによるものであり、この女性のジャック・ド・モレーは無辜の怪物スキルを持つ。
- 悪魔崇拝をするような人間は性欲を律する事ができない魔女がすることだから、悪魔崇拝で処刑されたジャック・ド・モレーは女性であるはずだ――と。
- そのため、このジャック・ド・モレーは肉欲を貪るのに適した肉体を持った女性として召喚される。
関連
- 13日の金曜日
- キリスト教圏で不吉とされている日。上記の通り、彼女の宝具名にもなっている。
- 由来としては「イエスの使徒の人数がユダを含めて13人で磔刑に処されたのが金曜日だったから」などいくつかあるが、そのうちの1つとして「テンプル騎士団が悪魔崇拝の嫌疑で一斉検挙された日が13日の金曜日だったから」という説がある。
登場作品
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 期間限定イベント『ハロウィン・ライジング!~砂塵の女王と暗黒の使徒~』の開催に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- 『ハロウィン・ライジング!』では彼/彼女を触媒として地母神を召喚しようとした。最終的には失敗したが、主人公をかなり追い詰めた人物の一人となってしまった。カルデアに来てからは、友達的(悪友的)?立ち位置にいる模様。
- エリザベート=バートリー〔シンデレラ〕
- 『ハロウィン・ライジング!』では人質として彼女を捕らえることでカルデアのマスターを誘き出した。なお、いつもの歌による被害を被ったり、人質お披露目を台無しにされたりなど、むしろ引っ張り回される側となってしまった。前の被害者からは同情されそうである。
- ジル・ド・レェ〔セイバー〕
- フランスの元帥を務めた人物。
- テンプル騎士団の2代目総長であるロベール・ド・クランの末裔であるため、敬意をもって接している。
- ジル・ド・レェ
- 上記のジルの邪神方面の側面。
- こちらも敬意を持っているのは同様だが、邪神に傾倒していることについても理解者として振る舞い、さらに傾倒させようとしている。
- シャルル=アンリ・サンソン
- 同じフランスの英雄。
- 特に「フランス王家からの給料が2年分未払い」という点がツボに来たようで、一緒に請求に行こうと誘ってドン引きされていた。
- シュヴァリエ・デオン
- 同じフランスの英雄。
- フランス王家名義で贅沢三昧していたところに乗り込まれたが、逆に言いくるめてしまった。
- クリストファー・コロンブス
- 船乗りの中の船乗り。品行方正、義理と人情に生きる真の海の男と卒倒しそうなほどにリスペクトしている。
- 理由としては彼の義父であるバルトロメオが、テンプル騎士団から派生した救世主騎士団の一員だったからのようである。
- ナポレオン
- 同じフランスの英雄。
- とある山師がテンプル騎士団を再結成したことについてはかなり頭に来ているようだが、彼らを王党派ヘの牽制に利用していたことについては感心している。
- 何よりも嫌な思い出があるタンプル塔を破壊してくれたことについては感謝しているとか。
- シバの女王
- 互いに金銭には一家言ある者同士。
- 彼女の幕間の物語『三匹のジンのレポート』で、ダビデと共にとある「謎」についてのトークに途中から参加して論議を重ねていた。
- また、彼女が縁のある「彼の王」の遺した財宝がテンプル騎士団の母体となっているため、その意味でも縁のある相手。
- 深淵の聖母?
- 『ハロウィン・ライジング!』のバッドエンドで登場した三頭竜。
- 自身が行った儀式が成功したために現れた存在だったが、モレー自身の求めた深淵の聖母ではなかった。
- バッフィー
- いつも連れている黒い仔山羊。
- しかしモレー曰く「自身を監視している存在」なようで、鬱陶しいためにクソ山羊呼ばわりしている。
- 恐らくは邪神が遣わした存在であろう。
- ジャンヌ・ダルク
- その在り方や存在意義、マスターとの交わりを眩しく思っているようで、神の奇蹟と称している。
- 反面、自分には薄汚れた呪いしかないと落ち込んでもいる様子。
- ジャック・ド・モレー
- 「無辜の怪物」でないセイバー霊基の自身。こちらは男性。
- その存在を有り得ないとしていたが、期間限定イベント『螺旋証明世界 リリムハーロット』にて遂に邂逅。
- 紆余曲折あって肉体を共有する事になり、彼を騎士道馬鹿と称して認めないとしていたが、叱責を受けて泣く泣く自身が種を撒いたトラブルに対処する羽目になった。
- 岡田以蔵
- 期間限定イベント『BBプレゼンツ☆セレブサマー・エクスペリエンス!』にて、ドバイで豪遊する金を闇金同然に貸し付けていた相手。
- 金融に手を出しているのは男性版と同じだが、やはりまともな手法ではなくなっているようである。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「私は、笑うべきだった……火炙りにされたその時ですらも、高らかに、パリ中に響き渡る声で笑うべきだった。笑いは悪魔のもの。笑いは嘲り、笑いは誘惑。聖書に記された神の子は、一度たりとて笑うことなど知らず、憐れみ顔で涙を流してばかりだ。私も、そうあるべきと信じていた。けれど、私は笑うべきだった。笑いは悪魔のもの。……いいや、違う。動物は笑ったりしない。笑いは人間のもの、人間の本性だ。この世のすべてを呪い尽くす前に、私は心の底から、笑ってみたかった……生まれて、死んで、よかった。こんなにも世界は面白いんだ、ってさ」
- 霊基再臨第4段階の会話。
- 彼女は生前に笑ったことはなかった。笑うことは悪魔であることの証明であったから。しかし、死後英霊になり、笑わなかったことを後悔する。世界の彩を知った今なら、あの時笑っておけばよかったと。
戦闘
- 「アリアリアリ!」
- EXアタックその1。
- 山羊にまたがり彼女はやたら楽しそうに声を上げ敵を斬る。
のちに続く言葉がないためアレだが、仮に続くとしたら「アリーヴェデルチ」だったりするのだろうか。
イベント
- 「……フォーリナーの方
?誰から吹き込まれたわけ、そんな話さあ。」
「まっさか秩序・善でセイバーなあたしとか?アハハ、そんなのいるわけないってばー。」 - FGOACコラボイベント『螺旋証明世界リリムハーロット』にて。
- 第六の模倣特異点であるエルサレム、ではなくチェイテシンデレラ城にて待ち構えていた彼女は会って早々主人公に「フォーリナーの方」と呼ばれ若干不満げに返事をする。仕方なくではあったが、呼ばれたからにはしっかり目的を果たそうとする彼女であった。しかし今回は主人公という触媒も聖杯もないうえ、とある存在のせいでことを起こす前に止められる挙句、無理やり協力させられる羽目になるのを彼女はまだ知らない。
- モレー「―――おい、魔女よ。私にしたがってもらうぞ。」
「げっ、あたしの中に何かいる!?な、なんじゃこりゃ!」
モレー「私の肉体で好き放題やってくれたものだ。しかし、もうおまえの自由にはさせん。」
「うっそ!?男でしかも騎士道馬鹿のあたしィ!?い、いやだー!絶対認めない!出てけー!」 - 同上。
- マイルームにてその存在を否定していた男の方の自分だが、彼が自分の身体の中に入っていると知り猛烈に拒絶するモレー(女)。しかし、抵抗も虚しく彼の方に見事に身体を操られてしまい、シナリオ最終盤まで精神を共にすることになってしまった。
マイルーム会話
第1・第2再臨
- 「どういうわけで、史実と異なる女の肉体なのかって?まあ、話せば長いんだけど……要は、ルラプス。私がさ、人間の良心も神の愛も信じきれず、異端に走っちゃったってこと。英霊の器なんかじゃなかったんだよ……ん?属性秩序・善で、セイバーのジャック・ド・モレー?やだなぁ、そんなのいるわけないってば!もしいたら、シテ島の下に埋めてもらっても構わないよ」
- マイルーム会話「絆Lv1」
- マスターに女性の肉体になった理由を説明する彼女。そこには取り込まれてしまった邪神も関係しているようだが……
それはそれとして、何人かのマスターは彼女が埋められる未来をなぜか見てしまうのであった。- 後に期間限定イベント『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』にて「秩序・善のセイバーのモレー」が自分の肉体に同居する羽目になってしまい、プレイヤーたちは穴を掘る準備をおもむろに準備するのであった。
- 「うぅ~~~~!なんもやる気が起きん。こんな日は……そうだなー、騎士団入会のイニシエーションごっこでもするしかねえな。はい、跪いて目隠しつけてー?いくつか質問しま~す、嘘ついたら殺しま~す♪マスターは既婚、または婚約中ですか~?健康ですか~?他の組織に属してませんか~?借金とか買収とかしてませんか~。こういうの初めて?緊張してる?経験人数は?召喚の、最初の相手は?どんな感じだった?痛くしていい?もっとやろっか♪」
- マイルーム会話「絆Lv2」
- やる気のない日にマスターとごっこ遊びをするモレー。やっていること自体は可愛いのかもしれないが内容がアレすぎる、その上途中からどこぞの風紀委員に聞かれたら間違いなくとっちめられそうな質問の聞き方をしてくる。
- 「取り寄せのケーキ?いいね、注文注文!フランス王家にツケで!無駄に高価なヴィンテージワインが入荷……?いいね、それも王家にツケで!限定珍味詰め合わせセット?最高!もちろん、王家にツケで!……Ooo-là-là!?デオン、どうかした?血相変えて部屋に飛び込んできちゃって……これからちょっとしたパーティを、ね?せっかくだし、王妃もお呼びしよっか?」
- マイルーム会話「デオン」。
- まるで嫌がらせかのように王家にツケで高価なものを頼みまくる彼女に対してすっ飛んできたデオン。そんなデオンに対して何事もなかったかのように振る舞う彼女なのであった。
- 「おお、コロンブス君!君こそ船乗りの中の船乗り。品行方正、義理と人情に生きる真の海の男!いよっ!コロンくんって呼んでもいい?……もう、他の海賊連中なんかとつるんでちゃ駄目だよ?君の義父バルトロメウは、救世主騎士団の騎士。元を辿れば、ポルトガル管区のテンプル騎士団なんだからさ……そうだ!ねえあれやって、あれ!君の宝具!大きな十字の輝くカラック船を、ざっぱーんって出すやつ!」
- マイルーム会話「コロンブス」。
- ものすごい勢いでコロンブスを褒めちぎる彼女、義理の父親がテンプル騎士団の一人であったことを考えるとやたらと持ち上げているのも納得できる。
が、品行方正とはどのあたりを見ていっているのだろう。他の海賊たちの方が幾分かはマシだとマスターたちは思ったり。
- 「だーいきらーいなのはー、フランス王家ー。ぜーったい呪っ殺まーす……でも、最近なんかさぁ、一周回って好きになってきちゃってさぁ?うわやべーって思ってんの。どうよ?」
- マイルーム会話「嫌いなもの」
- 嫌い嫌いも好きのうち、と言うヤツなのだろうか。それとも生前とは違う何かを王家に属する面々を見て見出したがゆえなのだろうか。
第3再臨
- 「……は?今なんて?「ちょっとメガネを外してみて」?普通に嫌だけど。だからダメだって!Non
、Pas bon 、Patate !いーやーでーすー!呪っ殺すぞ……!」 - マイルーム会話「絆Lv1」
- 風呂でもメガネを外さない主義の彼女、たとえマスターの頼みであろうとも絶対に外さないのである。ちなみに「Patate」とは「いも」を意味する単語であり、フランスでは侮辱として使われているらしい。
メモ
- 元々『Fate/Grand Order Arcade』にてセイバーの方が実装されており、そちらの実装を望む声が多かったが、まさかの女性化に多くのプレイヤーが驚いた。
- 担当声優である青木志貴氏は、昔からの型月ファンの一人である。それゆえに、遠野志貴から自身の芸名をつけたと勘違いされるが、氏曰く両儀式の方からとっているとのこと。[出 1]
- 悪魔崇拝の嫌疑により処刑されたため勘違いされる事があるが、『魔女狩り』が盛んになるのはモレーの死後少ししてからであるため、モレーは「魔女狩りの犠牲者」という訳ではない(そもそも男性なので魔女ではない)。が、「悪魔崇拝をするのは性欲を我慢できない女性である」と言う迷信はモレーの生前の時代から存在しており、「このジャック・ド・モレー」が女性に歪められてしまった要因の1つでもある。
- 作中の台詞や設定描写から、モレーと関連するクトゥルフ神話の神格は、上記の「深淵の聖母」の他に「森の黒山羊」などの二つ名を持ち、サバトとも関連付けられる邪神『シュブ=ニグラス』と推測される。