斎藤一
2024年9月16日 (月) 02:09時点におけるAdgmptetuna (トーク | 投稿記録)による版
セイバー | |
---|---|
真名 | 斎藤一 |
読み | さいとう はじめ |
外国語表記 | Saitou Hajime |
愛称 |
|
性別 | 男性 |
身長 | 178cm |
体重 | 77kg |
好きな物 | 遊ぶこと、コロッケ蕎麦を含めた麺類全般[注 1] |
苦手な物 | 頭の堅い人 |
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
属性 | 秩序・中庸 |
副属性 | 人 |
一人称 | 僕/俺[注 2]/一ちゃん |
二人称 | あんた/お前/○○(呼び捨て) |
三人称 | ○○ちゃん/○○さん/○○(呼び捨て) |
声優 | 石川界人 |
デザイン |
池澤真 経験値(原案) |
設定作成 | 経験値 |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 期間限定イベント『ぐだぐだ邪馬台国』にて、『新選組』を名乗る謎の集団に襲われていた集落の人達を守る主人公達の元へ山南敬助と共に加勢。一緒に
凶つ闇 と共に埴輪に封じ込められていたサーヴァント達の救出を手伝う。 - 実は芹沢鴨と同じく
狗奴国 の怨念に召喚された敵側のサーヴァントで、主人公達とは利害関係の一致からはぐれサーヴァントの振りをして接触していた。だが、同時に芹沢からいいように扱われている山南の姿を見ていられなかったこともあり、勘のいい人物ならすぐ気が付くようにと、遠回しに手掛かりを残していた。 - 最終決戦で敵の拠点まで主人公達を案内した後は、二度も山南の死に目に会わせたくなかったのと、自分なりの一種の『けじめ』として沖田と交戦しその決意を確かめ、共に土方と合流して芹沢を倒し、既に虫の息であった山南を見取ることで『新選組としてのけじめ』もつけた。その後はカルデアに帰還した沖田曰く、そのままふらっといなくなってしまったらしいが、終盤で取り残された組と合流しており、明言されている訳では無いが、メンバーを迎えに来た主人公達にそのまま便乗してちゃっかりカルデアにやって来た模様。
- 人物
- ヘラヘラした笑みを浮かべた黒コートの男。
- 沖田からも「締まりがない」「ヘラヘラ新選組」と呼ばれているが、その裏では洞察力と観察眼に優れており、一度本気を出せば真剣味ある表情を浮かべ任務を着実に遂行する。
- また、新選組内では稀な柔軟性と価値観を併せ持っており、世渡り上手でもあった。
- だが、それでもなお最後まで隊士としての誇りと矜恃を持ち続けた。
- マスターとは一定の距離を保って接するタイプ。しかし己の主と認めた場合はその生存を第一とし、どんな状況にあっても決して見捨てることはない。
- 能力
- 鬼神丸国重と長脇差を用いて、『無敵の剣』と称する左右から繰り出される二刀の剣による不規則かつ不定形な刀さばきと居合いを駆使する。
- 本人曰く流派は関係ないとの事で、名前を付けるなら「無敵流」だとか。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セイバー | 主人公 (Grand Order) | B | C | B+ | E | A | C | 心眼(真):B 対魔力:D 単独行動:C |
無敵の剣:B 抜刀自在:B |
宝具
- 無形(むぎょう)
- ランク:なし
種別:対人魔剣
レンジ:1~9
最大捕捉:1人
由来:無敵の剣と評された斎藤一の真骨頂たる必殺の逆袈裟切り。 - 型を持たない自由の剣。従来の純粋な速度とは異なる特異な踏み込みで接近し、相手の時間認識と距離感を狂わせ、間合いを誤認させた途端瞬時に斬り伏せる。斬られた相手は絶対に届かないと思われた距離から斬り伏せられるため、気が付けば斬られているという錯覚に陥る。
- およそ近接武器が相手であれば、槍であろうとなんであろうと対象のリーチを無視し、あらゆる間合いから必ず先手で仕掛ける事が可能。
- 『Fate/Grand Order』では「敵単体のArts攻撃耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&超強力な攻撃[Lv]&クリティカル発生率をダウン(3ターン)」という効果のArts宝具。
- 誠の旗(まことのはた)
- ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:1~200人 - 新選組が共通で所持している宝具。
- 新選組隊士の生きた証であり、彼らが心に刻み込んだ『誠』の字を表す一振りの旗。
- 一度発動すると、かつてこの旗の元に集い、共に時代を駆け抜けた新選組隊士達が一定範囲内の空間に召喚される。
真名:斎藤一
- 新選組三番隊隊長、斎藤一。
- 近藤勇局長と『誠の旗』のもと、土方歳三や沖田総司とともに幕末の世を駆け抜けた。
- 左利きであったとも、居合術の達人とも称されているが、詳細な出自はおろか流派なども明らかにされていない。
- これは新選組内で局中法度に背いた者を密かに粛清したり、間諜役(所謂二重スパイ)として謀反を起こした隊士の情報収集等と言った「裏仕事」を引き受ける立場に居たためと言われている。
- 戊辰戦争時には新選組隊士として旧幕府軍に従い、会津若松城下に至るまで各所で戦うも最終的には敗戦し、それを知ってなお戦闘を行ったが松平容保公の説得を経て新政府側に投降。斗南藩(会津藩が改易した後の名)の人々と共に暫く謹慎生活を送っていた。
- 明治維新後は藤田五郎と改名し、東京に戻り警視庁に入庁。警部補として西南戦争に参加した。豊後口警視徴募隊の二番小隊半隊長として活躍するも高床山にて右肋に負傷(本人曰わくちょっとかすっただけとのこと)、戦線を離脱する。
- 退職後は東京高等師範学校の剣術指導兼守衛や東京女子高等師範学校の庶務会計などを務めた。
- そして大正4年9月、胃潰瘍のために逝去。享年72歳であった。
- 死の際、床の間にて結跏趺坐(座禅の一種)を組み、家族に見守られながら往生したとされている。
関連
- 鬼神丸国重
- 斎藤一が愛用していた刀。江戸時代初期に作られた名刀。
- 当人曰く、自分のチャランポランな剣法についてこれる刀はそうそうないため気に入っているとか。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 『ぐだぐだ邪馬台国』開催に伴い期間限定サーヴァントとして実装。最初は土方歳三の幕間の物語で名前のみ登場していた。その後も恒例メンバーとしてぐだぐだ関連のイベントに登場している。
- 2022年ホワイトデーイベント『15人の理知的なメガネたち』ではメガネ型簡易霊衣「はじめちゃんグラス」が実装されている。
- Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚
- 外見は不明だが、桜セイバーに誠の旗で召喚され、魔人アーチャーに牙突を行った事が示唆されている。
人間関係
Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- マスター。イベントでは沖田を昔のように笑わせてくれている彼/彼女に興味を持ち、同時に感謝していた。
- カルデアに召喚されると、最初は自分をあまり信用しないようにと忠告しているが、次第に自分が己の誠を捧げるに相応しい人物だと認識してくれる。
- バレンタインシナリオでは、かつての土方同様に後戻り出来ない道に立たされている故にいつかは心身が危うくなる事を密かに懸念しており、もしも逃げたくなったならばどこまでも一緒に行くと固く約束する。
- 卑弥呼
- 巫女なのに物理的に殴って解決する方針にはドン引きしていた。
- 長尾景虎
- あの噂に名高い軍神が女性と知り驚いていた。
- 岡田以蔵
- 生前面識は無かったが、同じ幕末の者としてその名は耳にしていた。
- 斎藤が遠回しかつ態とらしい挑発や皮肉を投げ、それを実直な彼が真に受け喧嘩腰になり一触即発な状態を繰り広げている。
- 剣の腕は認めているものの、世渡りの上手さについては辛辣な評価。
- 坂本龍馬
- 同じく生前面識は無かったが、同じ幕末の者としてその名は耳にしていた。その辣腕ぶりにも感心していたが、カルデアではさりげなく傍にいる別嬪さんを紹介しろと
怖いもの知らずな事を言いのけた。 - ちなみに坂本龍馬を暗殺した者の一人として、斎藤一の名が挙げられている説がある[注 3]。だが、サーヴァントである斎藤一は明確に関与を否定している。
- 沖田総司〔オルタ〕
- 沖田総司の未来の可能性。異次元の存在な為に言っていることは理解できないが、とりあえず女性としては気に入っている様でしれっとナンパしている。
- イベント終盤で偶然鉢合わせした時は、驚くと同時に自分が敵わない訳だと納得していた。
- こちらの沖田もうっすら記憶が残っているのか、斎藤の名前を聞いた時は懐かしいような変な感じがしていた。
- オキタ・J・ソウジ
- 沖田総司の「水着の方」。
- 『サーヴァント・サマーアドベンチャー!』のエピローグでは外見もテンションもぶっ飛んだ有様にドン引きしていた。
- モードレッド
- 期間限定イベント『聖杯怪盗天草四郎』で美術館の警護役としてタッグを組んでいた相手。同じセイバークラスかつ思考も似ていることから相性は悪くなかったようだが、さりげなく「モードレッドちゃん」と明らかに女の子扱いをした呼称を使用している。
- 渡辺綱
- 期間限定イベント『聖杯怪盗天草四郎』で共演。その絶技に舌を巻いていた。
- なお、彼が「宮内庁の渡辺」を名乗っていたことから、一部のプレイヤーからは「警視庁の斎藤(藤田)」と呼ばれてしまうことに。
生前
- 土方歳三
- 新選組副長。試衛館時代からの仲。
- 表向きは距離を取りつつも、隊士の中では彼から最も信頼を置かれていた。
- 戊辰戦争の戦いの後に袂を分かつも、ただひたすら己の誠を貫く姿を憐れみつつ羨んでもいた。
- イベントでは敵対するものの、内心を見抜かれていた上に「アイツは絶対に新選組を裏切らない」と言われるほど強い信頼を持たれていた。
- 沖田総司
- 新選組一番隊隊長。試衛館時代からの仲。
- 「彼女の剣はやりづらい」という理由から、生前はあまり手合わせをしたことが無かった。
- 彼女のやり方にして、ゴリ押しがちと見抜くなど、対等な立場としての数少ない理解者な一面を見せる。
- 新選組時代は鬼の師範代と言われるほど剣に厳しく、さらに段々と辛気臭い笑顔しか浮かべなくなった彼女が、屈託なく笑っている事に驚くと同時に安堵していた。
- 山南敬助
- 新選組総長。
- イベントでは芹沢を選んだ事で「生前と違う『もしもの未来』が見たい」という彼の願いを聞き届けるためと、その生前の件での負い目もあったせいなのか行動を共にしていたが、次第に使い潰されあの時のように己を摩耗させてゆく姿を見ていられなくなっていった。
- 芹沢鴨
- 新選組初代局長。
- 特に良くも悪くもない間柄だったものの、彼の監視の意味合いもあってよくつるんだりしていた。
- 生前からいい印象はなかったのだが、イベントでは己の我欲と野心のため、山南はおろか部下として造りだした闇の隊士までも捨て駒のように扱い、なおかつかつての仲間達や新選組を平然と嘲笑う、生前よりもさらに傲慢な性格に拍車がかかった様を嫌悪していた。
- 一方の芹沢も、斎藤一が自分に本気で従っているつもりがない事に勘づいていた。
- 近藤勇
- 新選組二代目局長。試衛館時代からの仲。
- 他の隊士達と同じく、彼の思想を信じて走り続けていた。
- 一説によれば斬首された彼の首を持ち帰り、土方歳三の元に届けたのは斎藤一だとも言われている。
- 永倉新八
- 新選組二番隊隊長。
- 斎藤一の剣を無敵の剣と称した。
- 近藤、土方、沖田の試衛館組と出会うよりも前に家族ぐるみでの交流があったとされている。
- ある年の正月に門限を破って謹慎処分されるなど、斎藤一と一緒に語られる逸話が多い。
- 明治維新後も生存していた新選組幹部であり、奇しくも斎藤一と同じ年に逝去している。
- 実は非常に仲が悪く、誰に対しても適度に距離を取る斎藤一にとっての例外。
- 山崎烝
- 同じく新選組で監察役を担っていたとされる隊士。
- 松原忠司
- 史実では四番隊隊長とされている人物。彼の死を巡る一連の話は「壬生心中」として話題になった。
- バレンタインイベントで言及される「自分が斬った男の未亡人の面倒を見ようとしてそのまま心中してしまった隊士」は彼の事と思われる。
名台詞
Grand Order
戦闘
- 「新選組三番隊隊長、斎藤一だ。逃げるならさっさと逃げろよ。…ま、逃さんけどな」
- 戦闘開始。壬生狼の血が垣間見える。
- 「この剣、受けてみる?受けたら死ぬがな!」
- 宝具選択。前半のヘラヘラした口調から一転、後半では凄みを感じさせるものとなっている。
- 「形無きが故に無形。流れるが故に無限。故に我が剣は…無敵!」
- 宝具発動。左右より繰り出される不規則かつ形の無い剣は、相手を油断させ確実に仕留める。
マイルーム
- 「新選組三番隊隊長、斎藤一だ。親愛を込めて一ちゃんとでも呼んでくれ。いや、やっぱだめだ。で、あんたがマスターちゃんなわけね。へぇ、いい面構えじゃないの。あ、そうそう、僕ってば堅苦しいの苦手だから、そんな感じでよろしく」
- 召喚時のセリフ。フレンドリーに接してくる三番隊隊長。
あとそんなに一ちゃんが嫌ならどうしていつも先に言ってしまうのだろうか。
- 「聖杯?なんでも願いが叶うって?へぇぇ胡散臭い僕でも胡散臭く感じるね、そいつは。まぁ物は試しだ、使ってみたら?大丈夫そうなら使うから、僕も」
- マイルーム会話「聖杯について」。
- サラッとマスターで試そうとするとんでもサーヴァント。
- 「俺の誠は、俺だけの誠だ。誰にも縛られない、自由の誠だ。マスターちゃん、いや…マスター。俺はこういう性分だ。誰かに仕え、誓うなんてのは柄じゃない。だから俺は、俺の誠に従い、お前を助けよう。お前が、お前である限りな」
- マイルーム会話「絆Lv5」。マスターが自分の身を預けるに相応しいならば、三番隊隊長はどこまでも共に戦場を駆けていく。
- 「好きなこと?そりゃ遊び遊び。こう見えて遊び人でね。見えないだろ?僕っては真面目そうだから。え?見える?そいつは心外。あとはそうだなぁ。この間食堂で食ったあれ、コロッケ蕎麦?気に入ったわ、あれ」
- マイルーム会話「好きなこと」
- 遊びとは言わずもがな『大人の遊び』のこと。コロッケ蕎麦は関東圏の立ち食いそば屋で実際に食べられる料理。
- ちなみにコロッケ蕎麦は彼が存命していた明治時代から存在していたが、当時はコロッケ自体が高価な代物である上に、コロッケ蕎麦もマイナーであったが故に、食する機会がなかったのかと思われる。
- 「嫌いなもの?昔から頭の堅いやつはどうも苦手でね。どこにでもいるだろ?言ってもわからんやつ。副長?あぁ、あれは堅いってんじゃないんだよなぁ。…もっと純粋さ。」
「副長、あんたまだ…いや、そうさ…それでいい。あんたはあんたの誠を貫けばいい。俺は俺の誠を行くとするさ」 - マイルーム会話「嫌いなこと」および「土方歳三」。
- 死して英霊となっても尚、どこまでも己の誠を貫きただひたすら真っ直ぐに進む様は、今思えば斎藤から見れば眩しく見えたのかもしれない。
- 「あんれまぁ!沖田ちゃんじゃないの!元気してたか?……なぁんて、そんなわけねえかぁ。貧弱ちゃんだったもんなぁ……ま、何にしても味方で良かったわ。お前とだけは、二度とやり合いたく無いんでな……」
- マイルーム会話「沖田総司」。
- 斎藤らしいからかい半分喜び半分が混ざった労いの言葉。その裏では自分が勝てるかどうか分からないからやりたくない…という本音が見え隠れしている。
- 「土佐の坂本龍馬。まさかこんなところでお目にかかるとはなぁ。とはいえ、敵じゃないならありがたいことだ。あんた相当使えそうだしなぁ。ところで、いつも連れてた別嬪さん紹介してくんない?…あれ、なんか嫌な予感…」
- マイルーム会話「坂本龍馬」。
- 彼のやった事や立ち位置を考えれば、斎藤からすると新選組や近藤局長はおろか旧幕府軍の仇そのものと言えるのだが、明晰ぶりを認めている上にそれはそれこれはこれ精神なのでとくに気にしてない様子。
- 「人斬り以蔵ねぇ。確かに剣の腕は大したもんだ。天才ってのもふかしじゃない。ただ肝心の世渡りがダメダメすぎるでしょ。死んだらお終いなんだからさ」
- マイルーム会話「岡田以蔵」。
- 剣の腕はかっていた様だが、彼の流されやすく騙されやすい性格と、すぐ頭に血が上って人に突っかかってくる姿には嘆息している。
- 「あんたが沖田ちゃん!?いやいやいや、何その格好、何その刀、何その胸!……は?『沖田ちゃんは、オルタにして魔神さん』?うぅわっ、何言ってんのか全然わからん!まぁ良いか、ところで今夜一杯どーお?蕎麦でも食べながらさ」
- マイルーム会話「沖田総司〔オルタ〕」。
- あの沖田総司が抑止力の守護者になってしまった上に、外見の変貌ぶりにはさすがの斎藤も驚愕である。
- だが、それはそれで見た目は割と彼の好みだったらしい。
- 「あの越後の軍神が女とはねぇ……だが、ここじゃ信長公も女だってんだし、今更驚くことでもないか…いや驚くだろ普通!だがまぁ、あの沖田ちゃんも男だと思われてたらしいしな」
- マイルーム会話「長尾景虎」および「織田信長」。
- 天下に轟く魔王と軍神が史実と違い『女性』なのは、やはり彼なりに違和感があるらしく思わずノリツッコミをしてしまう。
- 「あの宮本武蔵に佐々木小次郎まで居るのかよ……何だよここは、僕みたいなマイナー剣士の出番あんのぉ?にしても、あの昔話の剣豪たちがねぇ……一つ、お相手願お……おっとぉ、こういうのはガラじゃなかったな、やっぱやめとくわ」
- マイルーム会話「宮本武蔵」並びに「佐々木小次郎」。
- 日本に名高き二大剣豪の御姿には流石の斎藤も驚いている。傍からすると、いくら比較対象が宮本武蔵や佐々木小次郎だからと言って、斎藤一をマイナー剣士と呼ぶのも憚られるのだが。
イベント
- 「斎藤一だ。親愛を込めて
一 ちゃんとでも呼んでくれ。いや、やっぱダメだ。」 - 「ぐだぐだ邪馬台国」序盤の戦闘終了後、自己紹介の時のセリフ。
- よりにもよってノリやすい主人公に言ってしまったのだからダメだと言っても手遅れである。
- 「………なあ、副長。いや、土方さんよ。もういいんじゃねぇのか?」
「近藤局長も死んで、沖田ちゃんも死んじまった。昔の馴染みなんざ、もうほとんど残ってねぇんだしよ。」 - イベント内回想、会津若松の戦いで敗北した後土方に対するセリフ。
- 圧倒的な兵力および武器の差が一目瞭然な上に、志を共にした仲間もいない故、もうこれ以上は抵抗する意味が無い事と、土方自身の今後を案じるが為の進言であった。
- 「もう終わってんだよ!どこに新選組が残ってるってんだ!」
「副長…、あんたまだ…。そうかい。それじゃあな。あんたはそうやって死ぬまでやってりゃいい。……死ぬまでやってりゃいいさ」 - 同上で土方が「まだ新選組は終わっていない」と宣言しての返答。最早土方を止める手立ても言葉もない。そんな彼を憐れみ、羨むような捨て台詞を残し斎藤は去っていった。
- 「なに、沖田ちゃんをまたあの頃みたいに笑わせてるマスターちゃんとやらに、ちょっと興味があっただけさ。」
- 同上、会ったばかりの主人公を呼び出した際の台詞。
- 新選組の頃ぐらいから笑わなくなったと、生前の沖田の様子を語っており、彼女の事を深く思いやっている。
- 後述の決闘後も「良い目をしてる」「明らかに昔より強い」「いい人ができた?」と、生前とは違う彼女の強さと理由を見抜き、そして喜んでいることがわかる。
- 「理由?そうだな、サーヴァントってな、大なり小なり己の望みがある訳じゃないの。僕の場合は沖田ちゃんと、白黒つけるってことがそれなわけよ。」
「新選組で一番の剣の使い手が沖田ちゃんとかいうの、どうかと思ってたわけ」 - 同上。芹沢達が潜伏している本来の拠点へ向かう最中、何故が沖田だけが引き止められ、その理由を問い掛けられての返答。
- 同じ新選組隊士として、斎藤一なりの『けじめ』とも言える台詞。
- 「
一 ちゃんの無敵の剣ってのは、強い奴とは戦わないって意味なんだよなぁ……。」 - 同上、沖田との一騎打ちに敗北した際の台詞。
- 気さくな斎藤らしい、気が抜けそうな意味ではあるが、自分と並ぶほどの『無敵の剣』と相対した沖田が、言葉通りに受け取るようなことはなかった。
- 決闘してまで沖田を引き留めた理由も斎藤の優しさであり、それもまた沖田は気づいていた。
メモ
- セイバークラスでありながら『単独行動』スキルを所有しているのは、真名にもあるように新選組時代は間諜役を担っていたという逸話と、壬生浪士組→新選組→斗南藩(会津松平家)→警視庁…というように、所属組織を転々としていた為だと思われる。
- この経歴故に隊士内では良い印象を持たれていなかったようだが、土方が断言している通り「何があっても絶対生き残る」事を重点としているが故であり、一隊士としてはむしろ忠臣の部類に入る人であった。
- 現界において所有しているのは真名にもある「鬼神丸国重」だが、史実においての愛刀は断定されておらず、講談『新撰組十勇士伝』では室町後期に美濃国で活動した関孫六(孫六兼元)の刀を佩刀していたとされ[注 4]、漫画『るろうに剣心』の斎藤も此方を所有している。
- 真名の「斎藤一」は新選組時代の名前で、幼少期は「山口一」、慶応3年に「山口二郎」、戊辰戦争時代は「一瀬伝八」と改名しており、晩年は「藤田五郎」と名乗っていた。李書文の様にもしも老齢の姿で召喚された場合は、この名前が真名になるのだろうか。
- 『聖杯怪盗天草四郎』で共演した渡辺綱が「宮内庁の渡辺」を名乗っていた事に対比して、一部では「警視庁の藤田」と呼ばれることも。
- 実は年齢について沖田総司と同い年、または2歳年下の二通り説が存在する。もしも後者が反映されている場合、芹沢鴨が暗殺された1863年から計算すると当時の斎藤一は十代後半[注 5]となる。
- また、この解釈から第三再臨で新選組隊士時代の姿になっている事を考えてみると、彼もまた霊基再臨で若返っていると云うことになる。
- 『るろうに剣心』では蕎麦好きとして描かれており、FGOでもその設定のようであるが、これについては漫画上での創作と言われている。
- このことを踏まえているのか、FGOでは蕎麦好きではあるがあまり拘りはないようで、バレンタインイベントの際はカルデアに来てからラーメンにハマったと述べていた。なお、麺類全般は好きなようである。
話題まとめ
- 斎藤一左利き説
- 斎藤一と云えば「左利き」が有名だが、これは子母澤寛の小説『新選組物語』の中における描写が元となっている。ただし、史実で残っている斎藤一の写真や肖像画では刀を左側(左利きの場合、刀は通常右側)に差している事から左利きは創作だと意見もある。
- それを踏まえた結果か、Fateでは両手どちらからでも剣さばきを繰り出せるというチート性能に。というのもFateの彼は「その時抜きやすい方の手で剣を抜いている」との事で、剣を抜く際にどちらの手で抜くかは特に意識していない様子。
- 左片手平突き/左片手一本突き
- 斎藤一と言えば漫画『るろうに剣心』での登場キャラクターも有名であり、そちらは「牙突」と言う名前の必殺技を持っていた。この技は劇中で「土方歳三考案の『平突き』を斎藤が必殺技になるまで磨き上げたもの」と語られているが、斎藤一が左片手平突きを得意技としていたのは史実である。『るろうに剣心』の作者である和月伸宏氏も「牙突は左片手平突きを少年漫画風にアレンジしたもの」と語っており、作中でも牙突と左片手平突きは同一視されている。
- 上記の斎藤一左利き説も、斎藤がこの技を得意としていた事、およびそのことから暗殺された人物が「左手による突き技で殺されていた」ために斎藤が実行者であると疑われた事があったのが根拠の一つとなっているもの。
- FGOでは初段Arts攻撃でのモーションが最もそれに近いか。「牙突」のように後ろに引いてからの突進突きではないし、味方の斎藤で使うとモーションの都合上右手で繰り出すが。
脚注
注釈
出典