ライダー
- 真名:マルタ
- 身長:161cm / 体重:49kg
- 出典:史実、新約聖書
- 地域:欧州
- 属性:秩序・善
- 性別:女性
- CV:早見沙織 / イラスト:坂本みねぢ
- 設定担当:桜井光(ソース)
『Fate/Grand Order』に登場する、「騎兵」のクラスのサーヴァント。
- 略歴
- 悪竜を鎮めた聖女。妹マリア、弟ラザロとともに暮らしていた時にイエス・キリストの訪問を受ける。ラザロは後にイエスにより死から蘇らされており、イエスの磔刑後はフランス南部で布教活動を行った。その際に村を荒らす悪竜タラスクを討伐している。
- 人物
- 普段は聖女らしく淑やかに振る舞い、優しく穏やかな人物。妹がいたため、基本的にはお姉さん風の言動が多い。
- しかし親しい者の前では「聖女でない自分」を見せることもある。熱くなって気が立ったりすると一変、口調が荒くなり、勝ち気で活動的な面が現れる。これはかつて聖女になる前の、家庭的でどこにでもいる町娘としての姿である。しかし、どちらの姿の時も表層のフィルターの違いというだけで、その芯は変わらない。
- 作中でも「最後は拳で解決する人」と評されるようにやや過激なところがある。特に教義上あってはならない亡霊の群れを目にした際には激昂し、無許可での宝具解放を試みるなど大暴れをしている。また、ストレス発散のために密かに素手でサンドバッグを叩きつけていた。
- 町娘であった頃はよくお料理もお掃除もしており、料理の腕前は荊軻も唸らせていた。
- 能力
- ドラゴンライダー。竜種に騎乗したという逸話からか、ランクA++という既存のライダー中最高の騎乗スキルを持つ。
- また竜種を感じ取れる他、高ランクの対魔力、信仰の加護、奇蹟などやはり聖人らしい能力を併せ持っている。
- 「彼」から授かった杖を得物としているが、聖女として落ち着く前は道具を持たず、素手で竜を説伏する武闘家でもあった。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ライダー | 主人公 (Grand Order) | D | C | B | A | A+ | A+ | 対魔力:A 騎乗:A++ |
信仰の加護:A 奇跡:D 神性:C |
宝具
- 愛知らぬ哀しき竜よ(タラスク)
- ランク:A+
種別:対軍宝具
由来:ローヌ川近辺の森に住んでいた半獣半魚の竜・タラスク。 - リヴァイアサンの仔である大鉄甲竜タラスクを召喚する。太陽にも等しい灼熱を操る他、「未確認飛行物体」よろしく回転しながら空中飛行を行っている。
- 竜種だけあって数々の勇者を屠った他、マルタの鉄拳すら受け付けないほどの硬さを誇ったが、彼女に説伏されて以降は共にいる形となっている。
- 宝具使用時では現れたタラスクが高速回転しながら突撃し、敵軍を粉砕する。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- ライダーのサーヴァントとして登場。レア度はSR(☆4)。イラストレーターは坂本みねぢ。
- メインシナリオの第一章では敵として登場する。AD.1431のフランスに、ジャンヌ・オルタによって狂化を付与されて召喚されたバーサーク・ライダーとして登場。しかしその意に従うつもりはなく、狂化の影響を受けつつも強靭な精神力で衝動を抑え込み、あえて主人公らを試すべく立ち塞がる。戦闘後には、自分が密かに匿っていた竜殺しの英霊ジークフリートの存在と居場所を伝え、主人公らに後を託して消滅した。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- マスター。自分の妹に似ている。
- ジャンヌ・オルタ
- 第一章での召喚者。
- 「聖女に虐殺させんな」と反感を抱いており、密かにその目的を挫くべく行動する。
- 佐々木小次郎
- ジークフリートを差し置いて登場したドラゴンスレイヤー。彼におちょくられたために「聖女でない自分」が出てしまう。
- ガイウス・ユリウス・カエサル
- イベントで共演することが多いが、お団子を巻き上げられたり高額のプレゼントを自費で買わされたりとロクな目に遭っていない。
生前
- 「彼」「あの人」
- 彼女の台詞にしばしば出てくる人物。彼女が持っている杖もその人物から授かっている。
- 生前の知人である救世主イエス・キリストその人である。
名台詞
- 「私はマルタ、ただのマルタです。きっと世界を救いましょう。」
- 召喚時。英霊である時点でただのマルタではないだろうに。
- 「愛を知らない哀しき竜……ここに。星のように!『
愛知らぬ哀しき竜よ 』!」 - 宝具発動。「愛知らぬ哀しき竜よ」。大鉄甲竜が繰り出す嵐の如き一撃。
- 「普通の……。ええ、どこにでもいる町娘だったんですよ。」
「妹と、弟と。それなりに仲良く、たまに喧嘩もしながら暮らしていたんです。」
「生まれたのもベタニア。育ったのも同じ街。」
「そうして、他の皆と同じように過ごしていくのだとばかり思っていました。」
「……いいえ。本当は、どうでしょう。先のことなんて考えていなかったのかも知れません。」
「いつだって忙しくしていましたから。今夜の食事はどうしよう、明日の天気はどうかしら」
「「彼」がいらした時にさえ、私、ばたばたしていたんですよ。」
「妹が「彼」の言葉に聞き入っている中で、私、お迎えする以上はあれもしなきゃこれもしなきゃって。」 - キャラクエにて。町娘だった頃を語る家庭的な一面。この後マシュやマスターからは良評されるのだが、本人は幻滅するのではないかと思っていた模様。
- 「神が五日目に作りたもうたリヴァイアサン――
その仔にして、数多の勇者を屠ってみせた凶猛の怪物。」
「今は、私と共に在るタラスク。
愛知らぬ哀しき竜。」
「さあ、タラスク。
太陽に等しく滾る熱を操り、今、ここに。」
「生まれ出る時を違えた哀れなものたちに、
ひとときの眠りを与えましょう――」 - タラスク召喚。
- 「――は。百年早いわトカゲども。
たかがワイバーン、私とタラスクに敵うつもり?」 - 聖女様、口調がヤンキーみたいになってるのですが……。
- 「いいえ、そんな。
私はただの――」
「――ただの、素敵なドラゴンスレイヤーです♡」 - ただのマルタではなかったのだろうか。当然それを聞いたDr.ロマンは愕然とした模様。
- 「聖者としてある私と、いつまでも町娘気分が抜けない私、どっちも素……なんだけどね。内緒よ」
- マイルーム会話絆LV5にて。
- 特に親しくなった相手には、町娘の頃のマルタを見せることもあるが、どちらも聖女としての芯は変わっておらず、フィルターのオンオフの違いらしい。
- もっともオンオフの切り替え自体は緩いのか、つい聖女ではない方が出て周囲に驚かれてしまい、慌てて取り繕うことも多い。
- 「あ、荒縄って……縛るのは手首だけでいいじゃない……体中縛るとか、とんでもないコト言い出すのね……」
- イベント『月の女神はお団子の夢を見るか?』にて、「お縄をちょうだいする」の説明を受けて。顔を赤くしてなにやら意識している様子。
- 「シャバ僧ども、私はこれで失礼するわ!
今度会ったらお礼参りを覚悟しておくことね!」 - 同上イベントにて、お団子横領の共犯二人を見捨て、タラスクに乗って全力で逃走しながらの捨て台詞。
- 最早言い訳もできないほどにレディースである。「お礼参り」も聖女の巡礼的な意味ではなく、不良チームの報復的な意味合いであろう。
- 「くっ……こんな物盗りに二回も負けるなんて……杖かしら……やっぱり杖は合っていないのかしら……」
- イベント『ほぼ週間サンタオルタさん』にて、サンタとトナカイに敗北した際のセリフ。
- タラスクを服従させた鉄拳の方が間違いなく強いと思われる。
- 「聖女が筋肉鍛えてどうするのよ!?」
- 同上イベントにて、礼装『鋼の鍛錬』をプレゼントされて。性能的にも言葉通りの意味でも、マルタにはよく似合っているプレゼントである。
- 「そ、そういう趣味でもあったんじゃない? ライダーってそういうものだし」
- 同上イベントにて、主人公がトナカイのかぶり物をしていた件について。ここでも顔を赤くしているが……ライダーとはそういうものらしい。
メモ
- 「彼」から杖を授かる前は素手で戦い、竜討伐の際には南仏で布教を行っていた。そして出身地ベタニアは現在のエルサレム近郊、オリーヴ山の南東麓とされている。つまり彼女もまた聖職者で拳法家で山育ちである。「彼」と直に面識があるのはダテではないということか。
- ただし、オリーヴ山はどちらかと言うと丘陵であり山と言うには疑問が残るが。
- Fate初の竜に騎乗するライダー。竜種は基本的に騎乗スキルでは扱えないとされているが、彼女は例外的に制御と騎乗が可能。
- 彼女と関わりのある竜タラスクは、亀の甲羅と六つの足を有している怪獣といった外見をしている。作中の登場人物もそれに戸惑っていたが、ジークフリートは最終的に「ああいう竜もありか」と受け入れた。いいのかそれで。
- しかも宝具発動した際は物凄い勢いで回転して突撃するせいで数多のプレイヤーは某亀形大怪獣を思い出したそうな。
- 「お月見イベント」ではマルタが退散するときに召喚されたが、この時は「絶妙に疲れた顔」をして登場している事から、苦労人の立場であることが伺える。
- 「彼」と直接対面している聖女であることから、「彼」の血を受けていない偽なる聖杯にかける願いが存在しない。よって聖杯を求める聖杯戦争においてサーヴァントとして召喚される事はありえない。
そんな彼女が今回召喚に応じてくれるのは、マスターが人類史の焼却という未曾有の危機に立ち向っているため。 - 作中で見られた活躍とキャラクター性からプレイヤーに「ヤンキー聖女」「ステゴロ聖女」とネタにされる。