ランスロット
バーサーカー (Zero)
- 真名:ランスロット
- 身長:191cm / 体重:81kg
- 出典:アーサー王伝説
- 地域:イギリス
- 属性:秩序・狂 / カテゴリ:地
- 性別:男性
- イメージカラー:濃紺
- 特技:武芸、乗馬
- 好きなもの:礼節、伝統 / 苦手なもの:本音トーク
- 天敵:イスカンダル
- CV:置鮎龍太郎
- 略歴
- 『Fate/Zero』では第四次聖杯戦争において、間桐雁夜によって召喚される。彼は雁夜が唱えた狂化に反応、騎士としての自分を捨て、アルトリアへの敬愛を失えば苦悩から解放されると思い、第四次聖杯戦争にバーサーカーとして参戦するが、運命の悪戯により同じ時代に現界していたアーサー王本人と思いもよらぬ再会を果たすこととなる。
- 第四次聖杯戦争では最終局面においてセイバーと戦うが、「無毀なる湖光」の封印が解かれたことで、マスターの雁夜の負担が激増。魔力が尽きてしまったため活動を停止、その隙を突かれた形でセイバーに敗北した。
- 『Fate/Grand Order』第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』ではジャンヌ・オルタによって「狂化」を付与されたバーサーク・サーヴァントとして、西暦1431年のフランスに召喚される。
- ジャンヌをアーサー王と勘違いして執拗に襲撃しながら、主人公側と敵対するも最終的に敗れ去ってしまう。
- 人物
- 黒甲冑を身にまとった騎士。一人称はなし。
- 狂化によって理性を失い殺意や憎悪といった負の感情に身を任せた存在になっているが、戦闘中であっても、セイバーの姿を目に止めたらすぐに戦闘を中断して襲撃をかけるほど、かの王に対して執着を見せる。
- アルトリアのことを恨んでいたわけではなく、非があるのは自分で王には欠片も恨みを抱いていなかった。円卓分裂の一因となり、ギネヴィアも救えなかった自分は裁かれるべきと考えていたため、狂気に駆られた彼が彼女に「恨めなかった恨み」とでも言うべき憎悪を見せて執拗に攻撃するのも王の断罪を求めてのことだった。
- だがランスロットを信頼していた彼女にはその真意は通じていなかったため、アルトリアは聖杯戦争中に彼から向けられた怨恨を、本音と誤解してしまうこととなった。
- 本編では消滅寸前の狂化から開放された時や、番外的な「お願い!アインツベルン相談室」や「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」では狂化の外れた本来の人格を見ることが可能。本編以外では一見落ち着いた礼儀正しい言動ながら、所謂ギャグ時空に於いてはアーサー王への歪んだ感情や雁夜に対する毒舌などなかなかの残念ぶりを見せつける。
- 能力
- 理性が失われているにもかかわらず、第四次の強豪達を驚嘆させるほどの武技の冴えと周到さを誇る。
- これは彼のスキル『無窮の武練』によるもので、いかなる状況・属性を持っていても、その戦闘技術が劣化することは無い。また魔除けの指輪に由来する対魔力を持つ。
- 一方で狂化スキルによって能力強化もされてはいるが、燃費の悪さは半端ではなく、その魔力負担は作者からは「法外」と称されるほど。
- 最終宝具を解禁した最終戦ではさらに消費魔力が倍加し雁夜と自身の魔力を使い尽くした。その魔力消費速度は自身が保持していた本来ならマスター抜きでも数時間活動可能な予備魔力を、雁夜が魔力供給不能になってから10秒で使いきるほど。
セイバー (Grand Order)
- 真名:ランスロット
- 身長:191cm/体重:81kg
- 出典:アーサー王伝説
- 地域:イギリス
- 属性:秩序・善
- 性別:男性
- CV:置鮎龍太郎
- 演者:小野健斗
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』では獅子王によってサーヴァントとして西暦1273年のエルサレムに召喚され、忸怩たる思いで獅子王の選択が『最悪の中の最善』であると呑み込み、獅子王を止める同胞を手にかけたことで「凄烈」のギフトを与えられた。
- その後は獅子王の命に従い各地を奔走するが、内心ではその振る舞いに疑問を拭えなかったため、密かに聖罰から逃げてきた難民たちや獅子王に疑心を持って離れた騎士たちを匿い独自の手勢を造り上げていた。
- 叛逆者追討の命を受けて主人公達を付け狙い、アトラス院を出た主人公達を捕縛せんとするが、獅子王のやる事に疑問を持ちながら何も言わずに付き従う姿勢をマシュに一喝されて狼狽した所を攻め込まれ、敗北。その後マシュに散々辛辣な言葉を浴びせられながらも主人公らと共に獅子王を諌めに行く事になる。決戦時には手勢を率いて聖都に突入し主人公達と合流。手勢を預けて自身はアグラヴェインを抑えるべく別行動を取った。
- その後向かった先でアグラヴェインの前に立ちはだかり彼に戦いを挑まんとするが、その際に自身が発した一言がきっかけでアグラヴェインの隠し続けてきた本音が露呈し、その実態に動揺したまま戦闘に突入。隙を突かれて倒されるが、それでもなお実力差からアグラヴェインに致命傷を負わせた。
- 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅥの座を統括する覗覚星アモンと交戦する。
- 人物
- 白銀の甲冑を纏った騎士。
- 正義を愛し、女性を敬い、邪悪を憎む清廉にして浪漫に溢れた「理想の騎士」。質実剛健な合理主義者でもあり、常に正々堂々としている。
- 忠義と騎士道を己の信念として課す一方、根が真面目で律儀なため、人道倫理に悖る行いに抵抗を持つ清潔さも持ち合わせる。
- 忠義のためなら己の心情も曲げて冷酷に振る舞ってみせるが、それに筋が通らないと感じれば、命令内容の隙間を突いて寛容な措置を密かに執るなど、自分の意思を持って柔軟に行動している。
- しかし生前では国を破滅させた「裏切りの騎士」でもあるためか、自己嫌悪している節が見受けられたり、自分がセイバーであることを皮肉に思っている。
- また、とりわけ美しい女性に対しては敵であろうと条件反射で助けたり、決戦の前に口説こうとしている、男に捨てられた傷心の美女の話題に食いついている、エリザベートに対しては「あと十ほど歳を重ねてから」といった発言をしている等、プレイボーイな一面がある。
- 能力
- 総合力で見れば円卓最強と謳われている武人。
- 聖剣アロンダイトの特性もあってか、対個人であれば他の追随を許さない強さを誇っている。
ステータス
宝具
- 騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)
- ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:30人
由来:相手の策によって丸腰で戦う羽目になったとき、楡の枝で相手を倒したエピソード。 - 手にしたものに「自分の宝具」として属性を与え扱う宝具能力。彼が『武器』として認識できるものであれば、あらゆる武器・兵器であろうとも手にし魔力を巡らせることでDランク相当の擬似宝具と化する[1]。宝具を手に取った場合は元からDランク以上のランクならば従来のランクのまま彼の支配下に置かれるが、逆に『武器』として認識できないものは適用せず、戦闘機は宝具化できても空母は『武器を運ぶもの』という認識になるため宝具化できない。
- 説明文には記載されていないが、宝具化した兵器を用途に併せてある程度改造する能力まであるようで、作中ではF-15Jを乗っ取った際に「外れたミサイルがありえない軌道で方向を修正し、目標を追尾していく呪装兵器と化し」「本来存在しないはずの推力偏向ノズルやVTOLが生える」「ミサイル避けのフレアが後方迎撃用の焼夷兵器と化す」といった事をやってのけている。
- また他の英霊の宝具を奪って使うことも可能だが、真名解放まで行えるのかは不明。仮にできたとしても、「狂戦士」のクラスでは言語能力を失っているため実行できない。
- 己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
- ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:友人の名誉のために変装で正体を隠したまま馬上試合で勝利したエピソード。 - 自らのステータスと姿を隠蔽する能力。聖杯戦争に参加するマスターは本来、サーヴァントの姿を視認すればそのステータス数値を看破できるが、彼はこの能力によりそれすら隠蔽することが可能。
- また、黒い靄状の魔力によって、姿の細部が分からなくなっており、兜を脱いで間近でみても素顔がはっきり見えなくなっている。
- 本来は姿を隠蔽するのみならず、変装も可能とする。バーサーカーの彼では狂化の影響によって変装は不可能だが、令呪の力を借りることで、一時的にライダーの姿に変装することができた。
- 彼の生前をよく知るセイバーは、鎧姿を見ただけで真名の看破が可能だが、この能力による黒い靄により姿が判然としなかったため、聖杯戦争終盤まで真名の看破はできなかった。
- 無毀なる湖光(アロンダイト)
- ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:ランスロットの愛剣アロンダイト - バーサーカー本来の宝具。
- 『騎士は徒手にて死せず』と『己が栄光の為でなく』の二つの宝具を封印することによって解放できる宝具。絶対に刃が毀れることのない名剣。「約束された勝利の剣」と起源を同じくする神造兵装。もとは聖剣だったが、同胞だった騎士の親族を斬ったことで魔剣としての属性を得てしまった。
- 全てのパラメーターを1ランク上昇させ、また、全てのST判定で成功率を2倍にする。更に、竜退治の逸話を持つため、竜属性を持つ者に対しては追加ダメージを負わせる。
- 名実ともにバーサーカーの「切り札」ではあるが、発現させる際にマスターから膨大な魔力を吸い上げてしまうので、現マスターである雁夜の魔力量ではカバーしきれないという制約を抱えており、自由には使えない。
- 縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)
- ランク:A++
種別:対軍宝具 - セイバー時に使用する宝具。
- 『無毀なる湖光』に過負荷を与え、籠められた魔力を漏出させ攻撃に転用する。
- 本来であれば光の斬撃となる魔力をあえて放出せず、対象を斬りつけた際に解放する剣技に寄った宝具。
- 膨大な魔力は切断面から溢れ、その青い光はまさに湖のようだと称された。
- 『Grand Order』ではEXランクの頑健スキルを有するアーラシュに深手を負わせる程の威力を見せた。
擬似宝具
- 宝剣(正式名称不明)
- ギルガメッシュの『王の財宝』から射出された宝剣。バーサーカーはそれを難なく掴みとって擬似宝具化、続く第二撃である槍をこれで打ち払った。
- 『Fate/Grand Order』ではチョコをプレゼントした主人公 (Grand Order)へのお返しとしてこれと思わしきものである『何者かの宝剣』をプレゼントした[2]。
- 鉄柱
- ギルガメッシュが登場時に乗っていた街灯のポールが、バーサーカーに投げつけられた王の財宝の宝具で2mほどの長さに切り飛ばされた物。元々はただの鉄柱でしかないが、擬似宝具化することで『約束された勝利の剣』とすら打ち合う強固さを見せた。
- “槍”として用いてセイバーと打ち合ったが、魔力による強化を無効化するランサーの『破魔の赤薔薇』に斬り飛ばされて短くなった後は持ち方を変えて剣としても使用しようとした。
- F-15J
- 米マクダネル・ダグラス社が「コストを度外視した最強の制空戦闘機」を目指して開発したF-15の航空自衛隊仕様。その設計思想に違わず、1機100億円超のコストと被撃墜数0を誇る、20世紀最高の戦闘機。
- 作中で擬似宝具化したのは、領海哨戒中だった仰木一等空尉の乗っていた“ディアボロI”。自分の宝具としての属性を与えていることで、本来の使用法であるコックピットに座らずに背部に掴まったまま機体を運用することが可能。隅々にまで魔力が浸り宝具としての属性を得ることで全体的に性能も向上・変化している。
- サーヴァント戦では電子兵装の類は無意味になってしまうが、ミサイル類はバーサーカーの意志で目標を追尾する呪装兵器と化し、フレアディスペンサーは後方迎撃用の焼夷兵器へ変化している。
- 本来は不可能なはずのマニューバーと対地攻撃を可能としている。アニメ版では視覚的に分かりやすいようにするためか、F-15Jには搭載されていないはずの推力偏向ノズルやVTOLまで追加されている。
- JM61A1
- F-15Jに搭載されているガトリング砲。M61 20mmガトリング砲「バルカン」の日本ライセンス生産版。搭載したまま機銃として使うことも、切り離して単体のユニットとして使うこともできる。
- 擬似宝具化したことでサーヴァントにとっても非常に脅威となり、その威力と連射速度でセイバーを追い詰めた。
- 元が航空機関砲なので本体重量だけで112kg、弾倉も合わせると優に200kgを超え、最大発射速度時の反動は2tに達するが、ランスロットの膂力ならば難なく担いで運用できる。
- 短機関銃
- 言峰綺礼が監督役としての職権で用意した。銃身も弾倉も憎悪の魔力に浸され、サーヴァントでさえも脅かす凶悪な破壊力を持つ。
- 原作では2挺の短機関銃と表記されているのみだったが、アニメ版ではバレット M82A1とH&K MP5を1挺ずつ装備している。
- 屋内で対物ライフルとフルオート射撃という無駄火力だがそこはバーサーカー、FPSばりのガンアクションを披露した。
- 割り箸
- 『Grand Order』の彼のキャラクエにて、敵の攻撃を受け止める際に使用。…なぜコレが使われたかというと、ピクニックの最中に敵に襲われ、マシュの盾をテーブル代わりに用いていたという状況だったため。
- 「ランスロットがこれを武器として認識できた」ことに対して突っ込みが入るが、かの宮本武蔵がハエを割り箸で摘んだという逸話が一応存在する。
- 他、黒鍵のように指で挟んで使う武器が存在する、ナイフやフォークのように武器として使えそうな食器が存在するなどいくらでもこじつけは出来そうだが、それでもDr.ロマンは「割り箸は武器のカテゴリか?」と首を傾げた。
- 丸太
- 同上。フォウが道端に偶然見つけた物を使用。やはり元は只の丸太だが、擬似宝具化することで強力な武器となった。
- なお、敵襲を捌くうちにボロボロになった丸太の替えを主人公が投げ渡していたのだが、三回目の換装になるとランスロットから「いい加減もうちょっと、いい武器が欲しい」と(マシュを通じてだが)苦情が入る(ちなみに、丸太を投げ渡せる主人公の腕力に突っ込みは無い)。
- ちなみにこれら一連の流れの元ネタは、吸血鬼が支配する日本の孤島を舞台に人間と吸血鬼の戦いを描いた漫画『彼岸島』だと思われる。この作品ではなぜか丸太が人間側の主要装備であり、特に実力者が振るう丸太はファンブックで「アーサー王のエクスカリバー」に例えられるほど登場人物の間で信頼を得ている。
真名:ランスロット
- ランスロット。円卓の騎士の中でも最強と謳われた「湖の騎士」。
しかして王妃ギネヴィアとの不倫の恋がキャメロットを破滅にまで導いた、まさしくアーサー王伝説の負の象徴たる人物。故に「裏切りの騎士」という烙印を押された。
- 幼少の頃に両親を失った彼は、湖の妖精ニミュエにより育てられる。成人した後はブリテン島に渡り、アーサー王との出会いを経て円卓の騎士に名を連ね、その武勇と騎士道精神は他に並ぶ者がなかったと言われる。
- 乱世に荒れ果てた国を救うには理想の王が必要で、王の傍らには気高く貞淑な后が必要だった。
それは必要な犠牲であったが、それでもランスロットは王妃という駒として消費されるだけのギネヴィアを救いたかった。王妃ギネヴィアへの想いに殉ずる生き方もまた、彼の騎士道における必定であった。
―――だが、アーサー王の妻ギネヴィアと恋に落ちてしまったのだ。没義道を恐れずに想いを遂げようとしたが、それは叶わなかった。
ギネヴィアが王妃という「部品」であるように、ランスロットもまた騎士という「装置」であったからだ。
- 事態は最悪の結果を齎してしまう。王の失墜を目論む謀略によってギネヴィアの不貞が暴露され、死罪を宣告されたギネヴィアを救うために王に敵対するしかなく、その過程でガウェイン卿の兄弟を殺めた。
- 結局は円卓の騎士を瓦解させ、ブリテン崩壊の一端を担ったという汚名を受けてしまった。
- 本来のクラスであるセイバーとして現界した場合、正義を愛し、女性を敬い、邪悪を憎む「理想の騎士」本来の姿にもっとも近い状態で召喚される。だが、ランスロット自身は誰より、「セイバー」であることを皮肉に考え、バーサーカーとして召喚されることを何よりも自分にふさわしいと確信している。
自分こそ、ブリテンの滅びに加担したのだから――――
関連
- 湖の騎士
- ランスロットの異名。湖の妖精二ミュエに育てられたことから。
- 優れた武勇と騎士道精神により諸人のみならず、精霊にまで祝福された。彼にとっては誉れであると同時に呪いでもあった。
登場作品と役柄
Fate
- Fate/Zero
- 最終決戦直前まで正体不明の狂戦士として戦場を掻き乱す。間桐雁夜のサーヴァントではあるが、たびたび彼の制御から外れて暴走する。
- Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
- 兜を脱いでいる時はアンニュイな表情のイケメンだが、メットオンしている時はセイバーにまっしぐらな狂犬である。
- 雁夜のことは基本的には親身に面倒を見ているが、セイバーを見かけるとそっちに向かって脇目も振らず暴走するため、結果として毎回ズタボロにしてしまっている。
- お願い!アインツベルン相談室
- 花札同様、狂化の解けた状態で登場。恐らくクラスの枠組みから解放されたためであろう。
- 黒スーツ姿の落ち着いた紳士風だが、中々の毒舌っぷり。そしてシャイなくせに行動が無駄に大胆。
- Fate/Grand Order
- 〔バーサーカー〕キャラクターデザイン:こやまひろかず / 設定作成:奈須きのこ / レア度:☆4
- 100万ダウンロード記念に際して実装。それ以前より敵キャラクターとしては登場していた。
- ストーリーでは第一特異点に敵として登場し、ジャンヌ・ダルクを執拗に狙う。
- 〔セイバー〕キャラクターデザイン:しまどりる / 設定作成:??? / レア度:☆4
- 第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』解禁に伴い実装。
Fate関連
- とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
- 経緯は全く語られていないが最初から狂化が解けており、普通に会話もできる。
雁夜の負担を軽減するために平時は鎧などで武装せず、黒のスーツ姿で出歩く。尚、バーサーカー陣営以外のシナリオでは狂化状態。 - Fate/Ace Royal
- 英霊カードの一枚として登場。
- カプセルさーばんと
- さーばんとの一匹。
- コスト800 戦闘力A 突破力A 移動力A 体力A 忍耐力A リキャストC
その他
- 戦車男
- 「英霊の座」に常駐するスレ住民。対面恐怖症のため、リアルではTシャツ半パン姿に西洋甲冑のヘルムだけをかぶった姿で過ごしており、スケッチブックに筆談で会話する。
- よく補導されるダメ人間と、目の死んでる幼女と同居中。
- コハエース
- 鎧姿で登場。狂化が解けており普通に話す。
- 基本、円卓の騎士を煽ったり、青セイバーに追い打ちをかけたりする。
- ちびちゅき!
- 剣道部所属。部活中は鎧を脱いでいるが、外では相も変わらずいつものスタイルでセイバーにストーカー行為を行っている。
人間関係
Fate/Zero
- セイバー
- 生前の主君であり、友。ギネヴィアによりその正体が女であると聞かされた。不貞を働いた自分を裁くどころか好意的にすら受け止めるその在り方を畏怖し、苦悩する。それでも彼女の最高にして唯一の理解者でもあったランスロットは、自身を罰することで、王に人間としての限界を理解して欲しいと望んだが、それが果たされることはなかった。
- また、「お願い!アインツベルン相談室」や「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」等のギャグ時空とそれ以外とでは、彼女に対するスタンスが大きく変えられている。
- 間桐雁夜
- マスター。
- 彼の唱えた狂化呪文に反応したことで縁が生まれた。契約関係にあるが、蟲で魔力を補給する雁夜にとって多大な魔力供給を必要とするバーサーカーは身体的負担が大きく、マスターでありながらランスロットを御しきれていない。
- 「お願い!アインツベルン相談室」では自分のことを全力で棚に上げて「ダメな人」と称してる。しかし、アルトリアからの断罪を望むランスロットにとっては、バーサーカーとして召喚してくれた彼はある意味で最高の協力者だったのかもしれない。
- 間桐桜
- マスターの大切な存在。
- 本編での絡みはないが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では空回りしがちな雁夜を共に心配したり支えたりいじったりしている。彼女からは「ランスさん」と呼ばれている。
- アーチャー
- マスターである雁夜がアーチャーのマスターである時臣に敵愾心を燃やしているため、たびたびけしかけられる。無限に飛んでくる宝具を無限に掴み取りして頂戴できる相性のいい敵ではあるが、個人的にはとりたてて興味はなく、そんなことよりセイバーを追いかけたい。
- 尚、ギルガメッシュ当人からすると、自身の放った宝具を悉く奪い取ったり弾き飛ばした挙句、「雑種」の分際で高所から見下していた自分の足場を破壊して同じ地面に立たせた相手であり、この時の彼は逆鱗に触れたかのように怒り狂っている。
- 『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では、セイバーを嬲って楽しむ金ぴかに苦情を申し立てるが、その言い様があまりにもアレすぎたせいで逆に相手からどっ引かれる。どれほどかというと、「死ね」と罵られてもそれに怒る余裕が全く無かったほど。
- ライダー
- 初戦でいきなり横から轢き逃げアタックを喰らう。それ以降、直接ぶつかる機会はなかったが、公式で天敵として設定されているだけあって実際戦っていたら宝具の相性的に分が悪い相手である。
聖杯戦争終盤、言峰綺礼の指示で聖杯の器を強奪する際に姿を借り、濡れ衣を着せることになった。 - ランサー
- 魔力を絶つ槍を持ち、「騎士は徒手にて死せず」の宝具化を無効にされてしまう相性最悪の敵。
- あと、とある分野における元ネタ(とされる)。
- ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
- ランサーのマスター。本編では特に何の因縁もないが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』のケイネス組ルートでは、花札勝負であるにも関わらずケイネスに襲いかかろうとする。雁夜によると「金髪の相手を見ると発作的に」襲い掛かってしまうらしい。
Fate/Grand Order
- アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕
- かつての主君の一側面。
- あまりの姿に絶句しているが、あそこまで追い込んだのは自分達であると心を痛めている。
- ジャンヌ・ダルク
- ストーリー第一章では彼女を優先的に襲撃している。
- セイバーと魂が似ていたためジャンヌと勘違いしたジル・ド・レェとは逆に、狂化状態でありながらもジャンヌの魂の形からセイバーと誤認し、彼女に執着するような素振りを見せる。やはり魂のくくりで見た場合、アルトリアとジャンヌは似ているらしい。
- マシュ・キリエライト
- バーサーカーの彼は人語を介せない状態にも関わらず何故か彼女と意思疎通が出来る。これについてはマイルームでの台詞もあり、マシュが宿したサーヴァントの正体と関係があると目されていた。
- そしてストーリー第六章にてセイバーとして彼が登場したことと、マシュに宿っている英霊の正体が判明したことで「息子が能力を譲渡したデミ・サーヴァントである」という関係が正式に明らかになった。
- しかし、息子が抱いていた感情までも受け継いでしまった彼女からの態度は基本的に辛辣であり、たびたび突き刺さる言葉にショック死しそうなほどの精神的ダメージを受けている。
- なお、ロマンの台詞によると、カルデアに召喚されてからはマシュのことを些か気にかけている様子。
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- 第六章で仲間を逃がすために自爆を敢行しようとした彼女を救助し、築いていた難民キャンプに匿っていた。
- しかし、その理由が本音かジョークか「遠目に見ても美人だったので、つい」というあまりにもアレなものであったため、マシュからは冷たい目を向けられ、ベティヴィエールからは皮肉な円卓ジョークをもらってしまう。
- 玄奘三蔵
- 第六章では紆余曲折の末、共闘することになった相手の一人。
- 聖都との最終戦の開始直前にナチュラルに口説こうとしたため、またもマシュから痛烈な小言を投げかけられた。
- クレオパトラ
- 期間限定イベント『ハロウィン・カムバック』にて、仕えた相手。
生前
- ギネヴィア
- 主君の妻であるが、愛してしまった女性。
- ガウェイン
- 生前、同じ円卓の騎士であり、ランスロットに弟を何人も殺されるなど様々な因縁を持つ相手。
- モードレッド
- ガウェイン同様に生前に因縁が深い人物で、かなり苦手な相手。一説によると彼(彼女)の剣の師匠だったはずだが……
- ベディヴィエール
- 同じく円卓の騎士。
- トリスタン
- 同じく円卓の騎士。「王は人の心がわからない」と言い残して去ったことに内心怒りを持っていたが、決して仲が悪いわけではなかった。しかし、女好きという共通点から「禁断の恋について熱く語り合う」という、二人の生前からして洒落にならない共通の趣味があったらしい。
- ガヘリス、ガレス
- 同じく円卓の騎士。ガウェインの弟と妹。ギネヴィアを巡る戦いで殺害してしまう。
- 二人からの信頼は篤かったためか悔恨の念を持っている。
- アグラヴェイン
- 同じく円卓の騎士。ガウェインの弟だが、女性観が対局過ぎて生前から仲が悪かった。ギネヴィアを侮辱されたことに激怒し、殺害。
- 上記の事情もあって『Grand Order』で彼に向けていた目はかなり凝り固まっていた部分があり、彼が心中でどんな想いを抱いていたかには気づいていなかった。
- 人間嫌いと女性不信を拗らせていた挙句、生前から問答無用でランスロットを嫌っていたアグラヴェインにも十分問題はあったが。
- ギャラハッド
- 同じく円卓の騎士にして息子。
- 複雑な事情で出来てしまったものの、息子として認め良い関係を築きたかったとのこと。
- しかし、ギャラハッドからは辛辣な対応をされていたそうで、父とも呼んでもらえず「親を親とも思わない口調」で対応されていたらしい。
名台詞
Fate/Zero
- 「A――urrrrrrッ!!」
- 咆哮。
通常は第五次のバーサーカーと同じ表現が使われるが、セイバーに襲いかかるときはこの叫び声に変わる。
- 「……Ar……thur……」
- Arthur(アーサー)。正体とともに、叫び声の意味が明らかになる。
狂化し言語能力を失っても、なお忘れぬその名前。
- 「我は―――疎まれし者―――嘲られし者―――蔑まれし者―――
我が名は賛歌に値せず―――我が身は羨望に値せず―――
我は英霊の輝きが生んだ影―――眩き伝説の陰に生じた闇―――
故に――我は憎悪する―――我は怨嗟する―――
あの貴影こそ我が恥辱―――
その誉れが不朽であるが故、我もまた永久 に貶められる―――」
「貴様は、贄だ―――
さあ、もっと寄越せ―――貴様の生命 を、貴様の血肉を―――
我が憎しみを駆動させるために―――ッ!!」 - 雁夜の悪夢にて。
自身を裁かなかったアーサー王に憎悪に近い感情を持っていた事が伺える。
- 「そうとも。あぁ、そうだとも。
あのとき、騎士でなく男として―――
忠臣でなく人として、貴方を憎悪していたならば―――
己は、あの女を救えたかもしれないのだッ!」 - 「正しく完璧であった王」と「愛した女」の狭間で苦悩した「騎士として完璧過ぎた男」が狂気に堕ちてアルトリアに放った言葉。
ランスロットがアルトリアを憎悪する理由である。
- 「……ええ、忝い。だが私も、こういう形でしか想いを遂げられなかったのでしょう……」
「私は……貴方の手で、裁かれたかった。王よ……他の誰でもない、あなた自身の怒りによって、我が身の罪を問われたかった……」 - 王と同じ理想を抱きながらも、その理想に殉ずるにはあまりにも弱すぎた男の本音。過ちを犯した家臣を罰することができなかったアルトリアの「優しさ」、「正しさ」を間接的に示す言葉。アルトリアはこの言葉によって王と家臣の認識の差を一層感じることになる。
- 「こんな歪んだ形とはいえ、最後に貴方の胸を借りられた……」
「王の腕に抱かれて、王に看取られながら逝くなど……はは、この私が、まるで……忠節の騎士だったかのようではありませぬか……」 - ランスロット最期の言葉。
ランスロットこそがまさに忠節の騎士であったというのがアルトリアの偽らざる想いであり、確かにそれはランスロットの救いとはならないものだったが、だからこそ彼にとってアルトリアが意図せず下した最も重い罰でもあった。
とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
- 「ただいま戻りました、夕飯の買い出しは滞り無く。」
- 雁夜陣営ルートにおけるバーサーカーの第一声。
狂化のきの字もない執事ぶりとロン毛にスーツの立ち絵は「このキャラ誰だっけ?」と皆に思わせた。
- 「申し訳ありません。
自分なりにペース配分を考えているのですが、いかんせんカリヤの魔力提供はヘボすぎて論外です。」 - 武装解除して魔力の吸収を節約してもなお出歩くだけで死にかけている雁夜に毒舌を浴びせる。
これで苦手なものは「本音トーク」である。
- 「い、いえ、他人のそら似でしょう。
拙は生粋の冬木人。乱・素玄人と申す者。」 - 素顔で町中を歩いていたことが災いして出くわしたセイバーに「面識は無いだろうか」と詰め寄られた時に飛び出した苦しすぎる言い逃れ。
セイバーはもちろん誰か気付いた上で追求している。
- 「……ha…ir……ッ!!」
- ケイネスの頭皮の問題に対して。
他の皆と一緒になって、先生イジり(イジメ?)に参加。
金髪なのでアルトリアと見間違えたらしいが、狂化状態でも残念具合がパワーアップしている……。
ちなみにこの台詞は菌糸類もファンの漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第二部の敵「サンタナ」の台詞ネタである。
- 「それが度し難いのだ……!王を常時窃視するのはいい。
仕方がない事だからな。誰だってそうする」 - 残念ぶりがどんどん加速していく……。
- 「だが、貴様の最後の台詞、あれだけはド許せん!なにが「てずから花を散らす」だ。
初心で純情な王にあのようないかがわしい言葉を投げるとは……」
「王が悪い子になったらどうしてくれる!おまえはここで死ね、蛇め!」 - 本編で意図せずギルガメッシュを激昂させてしまったランスロットの方も、主君を辱めるギルガメッシュのことがアグラヴェインよりも嫌いだったようで、殺す気満々。にしても……保護者?
- 「そうだとも!だが実際に手をあげるヤツがあるか!
王はみんなのものだ!集団の中で孤立しているのを生暖かく見守るのが通なんだ!」 - セイバーを貶めることを悦とする英雄王への怒りなのだが、ある意味もっと悪趣味で酷い。
ギルガメッシュはこのセリフを聞いた時、初めて部下に恵まれなかったセイバーの境遇に同情した。これじゃセイバーも意地の悪い追及をしたくなって当然であろう。
- 「見事な勝利ですカリヤ!小兵ならではのうざくて姑息な戦法、お見事です」
- 本人は褒めてるつもりなのだろうか…実に毒舌だ。
お願い!アインツベルン相談室
- 「法治国家においてやってはいけない事をほぼ完遂。ここまで困った御仁はそうはいないかと」
- 性格的に困った人物が必要ならと自分のマスターを紹介した。雁夜は職務放棄(家督放棄)・ストーカー・貯金ゼロ・思い込み・殺害未遂・ロリコンな困った人らしい。
- 「私は王を尊敬していました。
叶うのなら最期までお側に居たかった…。正直に言ってギネヴィア様より王の方が
――いや、なんでも。」 - 漏れた本音。
ギネヴィアにはほとんど触れず、延々と王のことを語り続ける。彼が王に対して悪意を持っていなかったのは確かだが、ギネヴィアや犠牲になった騎士達が不憫すぎる発言である。
ギャグ寄り時空だからアレなニュアンスになっただけでは、とファンの間で解釈が分かれているが、果たして真相はどうなのやら。
- 「その後、王に仕える騎士たちと何度か小競り合いをしましたが、私はこの通り最強ですので、みな返り討ちです」
- マスターである雁夜の最強なんだ!ポーズに集中線がプラスされての台詞。
- 「王は国よりも人を愛した。彼女はその為に人間性と、己の人生を封印した。」
「しかし王の心は人々には伝わらずある騎士はこう言い残して城を去ったのです。"王には、人の心が分からない"と。」
「私はその言葉を耳にした時、狂ったのでしょう。」
「真に心ないのはどちらか。キャメロットで孤立しながらも、最後まで人を愛したのはどちらなのか。」
「始めから最後まで――誰にも愛されなかったのは、はたして誰だったのか」
「私は彼女を取り巻くすべてに憤りを感じ、憎しみは不甲斐のない自分自身に収束した。」
「…誰かが。誰かが彼女を救わなければいけなかったのです。」
「それが分かっていながら、私は自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕とした。」 - 色々と残念な部分が目立ちつつも、その一方で冗談抜きに王への想いが語られていった。
Fate/Grand Order
バーサーカー
- 「Arrrrrrthurrrrrr……」
「Arrrrrrthurrrrrrrrr!」 - マイルームにて。一見単なるいつもの叫び声なのだが、アップデートでキャラクターボイスを自由に聴けるようになったことで、これが他のサーヴァントにもある「好きなこと」「嫌いなこと」に対応する台詞であることが判明。
- どうやら、彼なりにちゃんと質問に答えていたようである。
- 「Gala……had……」
- マイルームでつぶやく一言。Galahad(ギャラハッド)。円卓の仲間であり彼の息子と同じ、その名の指すところは果たして……?
- なお、これは「聖杯について」に対応する台詞(つまり聖杯にかける願い)である。
セイバー
- 「我が王に誓って……!」
「最果てに至れ、限界を超えよ。彼方の王よ…この光をご覧あれ!『縛鎖全断・過重湖光 』!!」 - 宝具発動。湖光のごとき碧き光を湛えた聖剣が、敵対者を断罪する。
- 「いいえ……私に嫌いなものを語る資格など無い。強いて言うなら、己自身でしょうか。この不貞の自分を、王に裁いてほしかった……」
「ただ、王に私という罪人を裁いてほしい。聖杯にかける願いと言えば、それだけです」 - マイルーム会話「嫌いなこと」「聖杯について」の台詞。本来の姿であろうと、狂気に溺れようと、彼の望みは変わらない。
- 「何たる邪悪……! だが、王をあそこまで追い詰めたのは我々か……」
- 騎士王のオルタを所持している際のマイルーム会話。王の変貌に驚愕するも、同時にその原因である事に自嘲する。
サンタさんをやっているところは見なかった方向で
- 「誰だ? ん? モードレッド……? っ、いや……待て待て待て、貴様……モードレッド、貴様が……!?」
- モードレッドを所持している際のマイルーム会話。生前見ることがなかった彼女の素顔に驚愕している。
- 「私のアロンダイトを真っ向から受け止める……?いや、この盾、この気配……君は、まさか……!?」
- 「待て。待つんだ。待ちなさい!
親を親とも思わない口ぶり、片目を隠す髪……
君は、もしや――!」 - 自身の攻撃を受け止めたマシュに矢継ぎ早な剣幕で叱られ、狼狽しながらもその姿に息子の面影を見出す。
- 「くぅ……この、肉体より骨格に響く重撃は、まさに……!」
「………………いや。君の言う通りだ、マシュ。円卓の騎士と戦い、破れたのだ。もはや私は王の騎士を名乗れまい。」
「私の愚かさが晴れた訳ではないが―――君たちと戦う理由は、私にはなくなった。」 - マシュの一喝と一撃が効いたようで、ようやく矛を収めた。
- 「いや、私は上手くやっていきたかったのだが……すまない、その呼び方は心臓に悪い。」
「心の準備ができていないとショック死しかねない……」 - マシュから(辛辣に)「お父さん」と言われて。彼にとっては念願の呼び方だが、言い方の関係でなんとも複雑そうな顔をする。
- 「いやぁ……。
遠目に見ても美女だったので、とっさに」 - 敵であるダヴィンチを助けた理由…。余りと言えば余りの理由だったために、マシュからは白目視され、ベディヴィエールからも見境なしと苦笑されてしまう。同時にこれまで硬派と思われていた彼の軟派な女好きと言う性癖が露見した瞬間。
- 「うむ、頼りにしていますとも。
東洋のご婦人は芯が強い。とてもチャーミングだ」 - 開戦前に三蔵をナチュラルに口説き、再びマシュから白目視され「頭の病気なのか」と辛辣に侮蔑された。もはや淀みないプレイボーイ振り……。
- 「ここまでだ。貴様の企みもこれで終わりだ、アグラヴェイン。
……殺しはしない。我らは共に裏切り者だ。円卓の同法を切り倒した時からな。
だが貴様の奸計は捨て置けん。王の補佐として行った数々の非道、償ってもらうぞ。」 - アグラヴェインを捕縛しようとした際に。だが、この言葉に彼は……
- 「アグラヴェイン……卿は……」
- アグラヴェインの本心を知り愕然として。そしてそのまま彼に押し切られ倒されたが、それでもタダでは討たれなかった。
- 「貴女たち二人では、我々はおろか彼女に勝てるはずもない。
せめて、あと十ほど歳を重ねてからにするのですね。可愛らしいお嬢さんたち」 - 期間イベント「超極大かぼちゃ村」にて。トリスタンと共にチェイテ城を奪還しに来たエリザベート二人をあしらって。
- 確かにエリザベート二人では円卓の騎士二人と相手取るには分が悪かった。……直後にマシュが聴いたら間違いなく白目視されるが。
- 「いや、トリスタン卿。私は純粋に街の治安をだね」
トリスタン「……あの街の酒場には先日、賭け事で身代を崩した男に捨てられた、傷心の美女がいると聞きましたが……」
「どこの酒場かね? もしや、三番街のトネリコ亭のあの美女の話か?」 - 同上。クレオパトラから「街に出たら女性にナンパされる」と判断されて、トリスタンともども自室待機を受けてのやりとり。……なぜそこまで食らいつくのだ。
- そんでクレオパトラからは「自室待機より上の牢獄待機のほうがいいかしら?」と釘を刺されてしまう。
- 「……AAAAAAAAAAAAA!!!」
「SHUUUUUUUUTTTTTUPPPPPPPPPPP―――!!」
「ENEMYYYYYYYYYYYY!!」 - 同上。エリザベート一行に敵として挑みかかろうとするがマシュの存在を察してか咄嗟に逃亡し、バーサーカーのふりをして『謎の黒騎士』となって戻ってきた。
- トリスタンや女王騎士はその奇怪な行動にそれぞれ微妙な対応をし、結局マシュには敵意をむき出しにされる。なにやってんだかこの
騎士 は……。 - なおこの行動のメタ的な理由は六章未プレイのプレイヤーへの配慮と思われ、実際マシュもランスロットもそれらしい反応を示しながら互いの正体には触れない・気づかない曖昧な描写になっている。
- ちなみに、戦闘でもバーサーカー準拠で登場するがクラスだけはしっかりセイバーになっている。また、叫びのテキストもバーサーカーのモノと微妙に異なっている。
その他の作品
- 「ぶっちゃけ私の方が剣の腕では上かもね多分」
「でもそれにはかえられないとき☆めきみたいなモノを我が王には感じてもらえたと思う!!」 - もはや残念さが留まるところを知らない『コハエース』のバレバレ鎧。
これには青さんも「へんなフォローいりませんから」と悲鳴を上げるレベルである。
- 「なんだ女か(笑)」
- 父上イジりに切れたモーさんの攻撃を軽くいなしながら、匿名コーナーのネタを持ち出して更に煽る。ギャグ時空とはいえ(残念ぶりでも)円卓最強。
- ランスロット「正気にお戻りください我が王!!」
セイバーオルタ「な!?ランスロット貴様!!」
モードレッド「てめぇ!?じゃあまさかわざと父上の側に!?」
ランスロット「モードレッド。お前とは同じ旗の元で最後まで戦いたかったぞ」
セイバーオルタ「また私を裏切るのかランスロット!!」
モードレッド「ランスロット――お前、そこまで……」
ランスロット「(スンスン) ところで我が王 いいにおいで――」
セイバーオルタ「モードレッド 私ごと撃てーい!!」
モードレッド「父上―――っ!!」 - 聖杯大戦争での最終決戦。「手強い青セイバー」ことセイバーオルタになって自分をオワコン呼ばわりするコハエースに反旗を翻したアルトリア。
暴虐の限りを尽くす彼女にランスロットが従っていたのは堕ちた騎士王を止める為だった。最後は王を羽交い絞めにしてモードレッドに全てを託す。
束の間正気に戻った王に寄り添い、涙と共に放たれたクラレントの光に灼かれてアヴァロンに消えていった。……こう書くとイイ話みたいだが、
本心は「我が王のスメル、プライスレス」という言葉に集約される。
- 「ビスマルクたんハァハァ」
- 『コハエース』にて、お前は金髪なら誰でもいいのか…。
- なお、ビスマルクとは無論鉄血宰相ではなく、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に出てくるドイツの同名超弩級戦艦の美少女化キャラの事。
- 言わずもがな当時のイギリス(ブリテン)とドイツは敵国、ランスロットをフランス人として見てもドイツとフランスは長い事いがみ合っている存在である。
- 「いける」
- 『戦車男』での彼はダラッとしたTシャツ姿にいつもの兜だけをかぶった怪しすぎる人物である。
対面恐怖症であるため、ネット上ではそこそこ喋れるがオフラインではスケッチブックに文字を書いての会話しかできない。
「エルメロイの女」との初デートに不安を覚える戦車男への激励の一言。もちろんスケッチブックで。
メモ
- その傍迷惑な行動ぶりから、「お願い!アインツベルン相談室」でアイリとゼっちゃんにダメ英霊と連呼される。ちなみに「起源が傍迷惑」と虚淵氏が冗談交じりで語ったほど。
- 奈須氏によると、円卓の騎士達の大部分はアルトリアが実は女性であることを知らず、ランスロットも例外ではなかったとのこと。彼はギネヴィアからその事実を関係を持った後に暴露され、今まで一人の少女に王の重荷を背負わせてきた罪悪感に苛まれる事になった。
「お願い!アインツベルン相談室」でも「誰かが、彼女を救わなければいけなかったのです。」とアルトリアの身の上を嘆いていた。そして、それを分かっていながら、自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕としたと語った。- 僅かな苦悩・怨恨に抱いた故に狂気に身を委ねて召喚された事を考えると、あるいはバーサーカーである彼は「ランスロットのダメな部分」が狂化によって強調された姿であるのかもしれない。
- そしてギャグ時空では別の意味でダメな部分が強調された。どうしてこうなった。
- 一般には寝取り男のような扱われ方もされているが、実際のところ型月世界におけるランスロットは竹箒日記によると
「国のために偽装結婚し、王妃として努力したがやはり寂しかったギネヴィア」がランスに転んでしまう→ランス、王妃に夫との不仲を相談されていたらいつのまにか王妃と恋仲になっていた、何を言っているか分からないが(以下略 状態→
という、どちらかというと王妃に巻き込まれた立場である(彼自身もそれ以前からギネヴィアを異性として愛してはいたのだが、臣下としての距離感は保っていた)。
そしてギネヴィアから暴露されたアーサー王が女であるという真実に追い討ちをかけられ、重ねて罪の意識に苛まれるが、根本的に人が好いランスは王を裏切ったギネヴィアの気持ちもわかるため、更に苦しむのであった。 - キャラクターデザイン(鎧)は、武内崇氏ではなくこやま氏。Fateシリーズでは主に武器類のデザインを担当している氏らしく、非常に複雑な形状をしている。
- アニメ版ではフルCGで描かれている。「己が栄光の為でなく」のエフェクトもあるため、1日に2カットしか撮影できないらしい。虚淵氏によれば、本編でバーサーカーが動くと雁夜おじさんの寿命が削られ、アニメで彼が動くとアニメーター、撮影班の命が削られる、とか。
- セイバーは彼が「狂戦士」の適性を持ち合わせていたことにショックを受けていたが、ギネヴィアを巡る葛藤で狂気に陥ったことが多々あるので、「狂戦士」のクラス適正は妥当と言える。
- 「騎士は徒手にて死せず」はフェロットを倒した逸話の具現とされているが、拾った武器や他者の武器を使って危機を打開した逸話は他にも数多くある。
最も有名なのがギネヴィアとの密会の場にモードレッドら13人の騎士達が踏み込んできた際、素手だったにもかかわらず騎士達の武器を奪い、返り討ちにして逃走したという逸話。もしかしたら「相手の宝具」も使えるのはこの逸話が含まれているからなのかもしれない。 - 「騎士は徒手にて死せず」は反則的な能力と思われがちだが、実際は手にした武器の性能に依存するため不安定であり、擬似宝具化した武器もDランク相当のため宝具同士の撃ち合いでは分が悪い。
つまり「稀代の英雄・達人・神話生物達の戦い」が基本である聖杯戦争では相手の武器を奪うなどまず不可能であり、強い宝具を持ち込んだほうが手っ取り早いのである。
劇中での活躍は相性のいいギルガメッシュおよびセイバーが相手だったことや、強力な近代兵器を宝具化できる機会に恵まれたこと、そして彼自身の技量があればこそである。 - 「騎士は徒手にて死せず」「己が栄光の為でなく」はどちらも、自身の鎧や武器が使えない状況で勝利した逸話が宝具に昇華されたもの。彼の象徴である「無毀なる湖光」と併用できないのは、この由来のためである。
- 『アーサー王伝説』はケルト神話やキリスト教などの逸話をモチーフとして組み込んでいると言われ、ランスロットとギネヴィアのエピソードはケルト神話の『ディルムッドとグラニア』がモデルと言う説もある。
第四次にて、相性の悪い相手としてランサーと相見えることになったのは因縁を感じさせる。- ただしランサーの方は完全に許されてはいなかったものの主君に再び仕えることができたのに対し、彼は主君には最初から容認されていたものの再び仕えることは最後までかなわなかった。
- TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』3巻巻頭のステータスでは、バーサーカーの真名・パラメータ・宝具などが「己が栄光の為でなく」で隠蔽されている。
- 「無毀なる湖光」は宝具解説で「龍属性」に追加ダメージがあるとされているが、エリザベートの説明で「龍」は神的存在であり、無敵であるとされているため、「龍退治」の記述を含めて「竜」の間違いと思われる。もっとも初出はこちらの方が先なので、誤植というよりは表記揺れだろう。
- 相談室や花札で覗かせる、アーサー王へのちょっとアレな態度から“アルトリアに異性として恋愛感情持っていたのではないか”という推測がファンから出ることもあるが、ゼロマテの対談にてランスロットは円卓の騎士内での「アーサー燃え派」の筆頭として扱われており、「アルトリアたん萌え派」「アーサー王を愛しているのは俺だけでいい派」とは分けられているので、性別関係なしの純粋な尊敬だったと思われる。…多少歪んでいるのは否めないが。
- 『コハエース』というか経験値氏の中ではガウェインに殺意を抱き直されるレベルで萌え派方面に突き進んでいるが、あくまでもネタとしてのキャラ弄りである。
- アルトリアの治世の象徴の一つである「アーサー王は人の気持ちがわからない」という言葉を言い放った騎士については、ZEROマテリアルの武内画のラフにてランスロットがその言葉を呟いていたため彼の発言ではないかというファンの説があったが、『Garden of Avalon』で円卓の騎士トリスタンの発言であると判明。アインツベルン相談室でもその言葉を言い放った騎士はランスロットとは別人であり、彼はその言葉をアーサー王の傍らで聞き、アルトリアに言い放った騎士に対して「真に心ないのはどちらか」と内心で憤りを感じていたと語られている。
- 『Fate/Zero』同人版の発売当初は四巻までランスロットの正体が伏せられていたため、真名について様々な推測がなされた。ランスロットは当然として、アルトリアへの執着からモードレッド、「ありあわせの武器を使いこなす」という特技からローラン、武器を奪って使いこなしたことから武蔵坊弁慶などが候補に挙がっていた。
- アニメ版でも正体は終盤まで明かされず、EDでの絵画をモチーフにした一枚絵でもわからないようになっていた。……だが、某動画サイトでは小説版読了済みの視聴者が「正体は一体何スロットなんだ…」とコメントを連発し、実質的なネタバレをやらかされてしまった。後に「何スロット」は公式までもがネタにするようになる。
- 『Grand Order』におけるバーサーカー時の宝具は「騎士は徒手にて死なず」だが、これを使用した場合は『Zero』で使用したガトリングガンJM15A1をどこからともなく取り出し、敵陣を掃射する。
更に実装当初は霊基再臨第三段階のセイントグラフにおいてアロンダイトを携えているにもかかわらず実際に振り回すのは初登場時に振るった鉄柱のままという点がさらにネタにされた。これは後にアップデートにて解消されたが、宝具の方は変化しないため今度は「自身の最終宝具を放り出してガトリングガン掃射」というそれでいいのかと突っ込まざるを得ない事態が発生した。- 期間イベント「超極大かぼちゃ村」では前述の理由でセイバーなのに自身の最終宝具を放り出してガトリングガンを掃射するという事態に発展した。
- 名実ともに彼の切り札であるはずの『無毀なる湖光(アロンダイト)』だが、ファンからは「燃費と効果が割にあわないダメ宝具」「硬いだけの棒」「使わないほうが強そう」等などA++ランクの神造兵装としてはアレな評価を下されることがある。理由としては主に「解放した戦いで竜属性を持ち相性がいいセイバーを倒しきれなかった」「常時発動な上に魔力負担が倍増する仕様」「他の宝具2つ封印する必要がある上に、全ステータス1ランクアップとST判定成功率2倍という能力が見た目でも成果でも分かりにくい」「すごい剣のくせにビームも出せないなんて」などが挙られていた。
- ……とZero当時はそのような散々な扱いだったのだが、『Grand Order』において「ビームとして撃つより直接相手にぶつける方が強い」と言わんばかりの技『縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)』の存在がわかってからは、その性能とあいまって、過負荷に耐えられる頑丈さと確実に叩き込むための白兵戦能力向上効果を併せ持った、正気の彼の戦法に適した宝具であることがわかり評価はかなり回復している。
- アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらくアリフレッド・テニスンの詩『国王牧歌』の挿絵『湖の乙女は幼少期のランスロットを誘拐する』(George Wooliscroft Rhead, & Louis Rhead画)。第一期では真名が明かされないため背景の踏襲のみに留め、ランスロットは後姿になっている。
- セイバー時のキャラクターデザインを担当したしまどりる氏によると、当初はバーサーカーと同様に長髪でデザインしたが、髪型を変更するように指示されて現在の短い髪型になったとのこと。
話題まとめ
- ランスロットの強さ
- 妖精(湖の乙女)に育てられ、その加護を受けた「湖の騎士」ランスロット。伝承の上では円卓の騎士最強と謳われており、単純に戦士としての技量であれば、アーサー王、ガウェイン卿を上回るとされている。
- 火を吐く大蛇(おそらく竜種)を退治した、キャメロットの試合では負け知らずだったなど、その武勲は枚挙に暇がない。「無窮の武練」「騎士は徒手にて死せず」の強力さに目が行きがちだが、その大本になったのは彼自身の無双の手練である。
- このためファンから「狂化させずに本領たる「剣士」であったら、もっと強かったのでは?」と言われることも多く、実際に作者の虚淵もゼロマテの用語辞典にて「そもそも臓硯が雁夜への制裁などという余計な遊び心をおこさず、狂化を強要しなければ良かったのに…」と称している。が、同時にギルガメッシュ相手に善戦出来たのは「狂化」による能力増幅の結果であり、また脇目もふらず時臣に突っかかる雁夜に強豪を避ける思慮は期待出来ない、という点からの敗北の流れも挙げられている。「狂化」と「無窮の武練」の相性の良さもあってバーサーカーとして非常に優秀な点もあり、必ずしも四次において他クラスが有利とは限らない。
- 無論、これは「ランスロットの戦いでの強さ」と言う点に限った話であり、そもそも彼を狂化させるとマスターの魔力消費がとんでもない事になると言う大きなデメリットがあるのだが。
- Fateシリーズの続編に他の円卓の騎士が登場する度に、ファンから「彼も優秀なマスターに召喚されていたら」と惜しむ声が上がる英霊。伝承において円卓の騎士最強と謳われる彼の真の実力を見てみたいと思うファンは多い。
- 本編の狂戦士状態でも、「他サーヴァントに対しては強敵でありながら、ランサーだけが相性関係で優位に立てる相手」として作者考案のランサーチームの必勝パターンにおいて他チームの殲滅役として組み込まれるなど、実力だけなら四次聖杯戦争でも上位なことが伺える。
- ステータスについて、間桐臓硯が召喚前にマスターとして格の劣る雁夜では基礎能力に影響しかねない、と語りそれを補うために狂戦士として召喚させたという経緯から「雁夜がマスターなことでステータスが大きく下がっているのではないか?」という推論がファンから挙がることがあるが、狂化の強要は臓硯の雁夜への制裁と遊び心であり、実際に下がるか、下がっているかの公式回答はない。
- 「無毀なる湖光(アロンダイト)」の由来
- アロンダイトは本来、14世紀にアーサー王伝説とは無関係の別の物語に登場した剣である。
- その物語にはランスロットは登場せず、別の登場人物が持つ剣である。箔付けのために「元々はランスロットが持っていた剣」との故事が記されただけであるとされており、実際に彼の剣の名がアロンダイトであったのかどうかは信憑性に欠ける。
- 少なくとも、『アーサー王伝説』の中ではアロンダイトの名は記されていない。しかしその後、この「元々はランスロットが持っていた剣」という話が一人歩きをし、剣自体の伝承とは別に彼自身が多くの武勲を持つことや、彼を育てたと言われる「湖の乙女」はアーサー王にエクスカリバーを授けた精霊でもあることから、その愛剣のアロンダイトもエクスカリバーに匹敵する兄弟剣ではないか、と今日では一般にも言われるようになった。
- また『アーサー王伝説』の中でランスロットが使っていた剣は「エクスカリバーの斬撃を受け止める」「決して刃毀れしない」などの描写があり、上記と合わさって「アロンダイト=ランスロットが使っていた、詳細は不明だがやたらと頑丈な剣」という認識が広まった。
- Fateでもこの説に則ったと思われ、「約束された勝利の剣」と対を成す、同格の宝具に設定されている。小説Fate/Zero第4巻(ソフトウェア流通版)巻頭に収録されている設定によれば――
- 「かつて最強と謳われた騎士が愛用した名剣。エクスカリバーと起源を同じくする神造兵装であり、その強靭さにおいてはエクスカリバーにも匹敵する。当代最高の騎士だけが帯びることを許された誉れの剣だが、同胞だった騎士の親族を斬ったことで、聖剣としての格を喪失し、魔剣としての属性を得てしまった」
- ――とある。
- 「無毀なる湖光」の種別は常時発動型の対人宝具であり、対城宝具「約束された勝利の剣」や対軍宝具「転輪する勝利の剣」とは異なっている。
- 現在判明している円卓の剣は、上記の二振りに加えて、起源は異なるがモードレッドの「我が麗しき父への叛逆」までもが、いわゆる「エネルギーを放出する」真名解放型宝具。それに対してこの「無毀なる湖光」のみが常時発動型。
またZero劇中での戦果が戦意喪失したセイバーのみと言う事もあり、ファンからは地味な不遇宝具扱いされる事も多い。性能は騎士らしい白兵戦向きで癖も無く、超強力なのだが。ただしFate/Grand Orderの作中、縛鎖全断・過重湖光の説明にて『本来であれば光の斬撃となる魔力をあえて放出せず、対象を斬りつけた際に解放する剣技に寄った宝具』との解説があり、アロンダイトという剣自体はエネルギー放出型としても機能するようである。その際の真名が如何なるものなのかは、「我が麗しき父への叛逆」と剣としてのクラレントの名が別物である例があるため、現時点では不明。
- 聖剣と魔剣
- 「勝利すべき黄金の剣」がそうであったように、聖剣は不当な使い方をすると失われてしまうらしい。
- 「約束された勝利の剣」は、劇中でセイバーの黒化に伴って「黒い聖剣」としても力を振るう。これは、湖の乙女にもヴィヴィアンとモリガンの善悪の二面性があるように、「約束された勝利の剣」にも元来二面性があるため、と言われる。
- 起源を同じくする「無毀なる湖光」も、最初からそういった二面性があったのかもしれない。
- 王妃ギネヴィア
- アーサー王の妻であり、ランスロットとの不倫によって二人を引き裂いたとされる女性。
- Fateにおける彼女は、「実は女性だった」王に嫁がざるを得なかった悲劇の女性である。政略結婚とはいえ、彼女は王を敬愛し、尊敬し、その理想に殉じるつもりがあった。
- 当時の王女の在り方として、彼女は自分が女性であるという意識や、そもそも男女の性差の認識も薄く、王と王妃は理想によってのみ結びついているものだと信じ込んでいたが、王の性別という秘密を一人背負う事に対する苦悩や重圧に次第に蝕まれて行く。
- 結局のところ彼女は、「理想に殉じることのできる女性」ではなく、ごく普通の女性だった。理想ではない、人と人、男と女の結びつきが他にあると知ってしまった彼女は、以後、王妃でありながら愛に身を焦がす女として、自身とランスロットを窮地に追い込んでいくことになる。
- しかし、アルトリアの方は、自身が女であるという負い目もあり、二人の関係を容認していた。「男ですらない王に嫁がされた妃」を必死に支えようとした彼には感謝すらしていた。
- アルトリアが彼女と彼に敵対しなければならなかったのは、二人の不倫が衆目に晒されてしまったがためである。個人として二人の関係を背信とは考えておらずとも、「アーサー王」は二人を咎めぬわけにはいかなかった。
- 用語辞典に曰く、「魂の在り方として眼鏡ッ娘。外すと美人のステレオタイプ」「命を賭けた乱世のツンデレ。信念のツンと魂のデレの波状攻撃で、自身とランスロットを窮地に追い込んでいく」
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