エウリュアレ | |
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外国語表記 | Euryale |
性別 | 女性 |
声優 | 浅川悠 |
デザイン | 武内崇 |
初登場作品 | Fate/hollow ataraxia |
概要
ゴルゴン三姉妹の次姉。ステンノの妹で、メドゥーサの姉。その名は「遠く飛ぶもの」を意味する。
- 略歴
- ギリシャ神話に名高いゴルゴンの三姉妹。元々はオリュンポスの神々より古い土着の神で、大地に関係の深い神性。地母神。
- 三姉妹はもともと同じ存在であり、コピー、クローンと言ってよい。しかし、末妹のメドゥーサのみがコピーミスとして誕生し、本来「完成した女神」として生れ落ちるはずが、「成長」してしまう。個性を得たメドゥーサの影響で、ステンノ、エウリュアレもまたある程度の個性を獲得してしまう。
- ただし、ステンノ、エウリュアレの二人の繋がりは未だ深く、以心伝心を通り越した共同体という状態。多少の差はあれ、基本的な性格・感性は一緒であり、エウリュアレは自分自身を「私」と呼ぶのと同様、ステンノのことも「私」と呼ぶ。
- 女神アテナの不興を買って「形なき島」に追放されたメドゥーサに付き合い、姉妹だけで島で暮らすようになる。
- 人物
- 屈託のない仕種、こぼれるような笑顔、無垢な言動。男の夢見る理想の少女。男は名を呼ばれただけで名誉に身体を震わせ、命を賭した守護を約束するという。
- ……しかし匿名希望の妹によれば、極度の気分屋。しかもズルいところもあり、黙っていれば怒られない、バレなきゃイカサマじゃなくてよホホホ、けど後でちょっと自己嫌悪しちゃう小悪魔小心次姉だとか。ステンノに比べると、性格が少々ツンデレ。
- 末妹メドゥーサと違って人間を好み、「形なき島」を訪れた男たちを歓迎し、癒し、新たな冒険に送り出す。……なーんてのは傍から見ている他人の評価で、彼女たちが好きなのは人間という生き物ではなく、気に入った人間が自分たちに翻弄され、困惑して破滅する様――よーするにジタバタする様を見るのが三度の飯より好きなのである。数多くの勇者が、無理難題を押し付けられ、泣く泣く故郷に帰っていったという。
- 末妹には恐ろしい姉として見られ、ステンノと共に「奴隷以下」「駄メドゥーサ」とうそぶいて常に苛めているような間柄だが、本心では妹を深く愛している。
- 能力
- 「完成した女神」であり、純粋なる不老不死の存在。
- ステンノ、エウリュアレの「神核」は「偶像(アイドル)としての男の憧れの具現」であり、永遠ではあるがか弱い存在。た易く傷つき、一人では飢えて死ぬ、「誰かに守られなければ生きられない少女」。「可憐である」ことに特化した、純白系ゴスロリアイドルデュオ。
- なお、末妹同様吸血の性質を持ち、何よりもメドゥーサの血が大好物で、躾と称して血を吸っている。
バリエーション
アーチャー (Grand Order)
『Fate/Grand Order』では「弓兵」のサーヴァントとして登場。
詳細は「エウリュアレ (Grand Order)」を参照。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/hollow ataraxia
- ライダーの昔話に登場。ゴルゴンの怪物の真実と悲劇が語られる。
Fate関連作品
- カプセルさーばんと
- 悪の時空帝国マトーの大幹部「エウリュアレ大元帥」として背景に登場。マスターとしては参戦しない。
その他
- ちびちゅき!
- 所属不明。姉同様メイド喫茶「ごるごん」でアルバイトしており、客からお金を毟り取っている。
- アーネンエルベの一日
- ライダーを探してステンノと共に来店。担当声優は本作で初めて設定された。なお同じ存在という設定に準じてか、三姉妹全員を浅川氏が担当している。
- ライダーは既に逃げていたが、直前まで一緒にいたウェイバー・ベルベットに絡む。
人間関係
生前
名台詞
Fate/hollow ataraxia
- 「……うわ、もう目の前かあ……。
じゃあね。さようなら、可愛いメドゥーサ。
最後だから口を滑らせてしまうけど―――憧れていたのは、私たちの方だったのよ?」 - 生前での最期。普段は妹を弄り倒しているが、その裏には彼女達なりの愛情が秘められていた。
- いつか三人で下の居場所に戻れると信じた彼女は、かつてのように面を上げ、ステンノと共に怪物に成り果てたメドゥーサに取り込まれたのであった。
Fate/Grand Order
- 「ここは、形のない島とは違うわね。いいえ。寂しい、とかではないんだけど。寂しいとかじゃ……ないの」
「本当は……私、寂しいのかもしれない。こんな風に思うなんて。それに、それを誰かに言うだなんてね」
「寂しい気持ちは、あなたが埋めなさい? ね? マスター。それがあなたのこれからの仕事。せいぜい勤めてみせなさいよ」 - マイルーム会話絆Lv1~Lv3。
- 仲良くなるにつれて徐々に素直になり、姉妹がいないことによる心の隙間をマスターで埋めようとする。
- 「あなたの気持ちを感じるわ。あなたは、もう……私に、堕ちちゃう5秒前ね!」
「私 ほどじゃないけれど……好きよ…マスター…今だけは…」 - マイルーム会話絆Lv4~Lv5。
- 寂しがり屋の女神に応えたマスターに心を開いた瞬間……と思いきや?
- 一度は好意を見せて、最後に含みを持たせて惑わすところはもう一人の自分のマイルーム会話絆Lv5も同じである。
- 「なに? ダサい大盾女」「はあ? 育ちきった女はお呼びでないんですけど?」
- 第三章にて初めての出会い。マシュとドレイクを見ての表現……というより悪口。
- 初対面だろうが助けてくれる相手だろうが、人間だろうがサーヴァントだろうが、お構いなし。のっけから
女神様 節全開である。
- 「あんな最低男に私の宝具をやるのは
勿体無いかもだけど。
ま、いいわ。遠慮なく、贈ってあげる。
宝具――『女神の視線 !』 - 第三章にてイアソンを狙った宝具の大盤振る舞い。
- 「誰がなんと言おうと、あなたはアステリオス以外の何者でもないわ」
「だから――お願いだから。
怪物になりきれなかったことを、悔まないで」
「それはとても、尊いことなんだから」 - 第三章にて。瀕死の重傷を負ってなおヘラクレスを止めようとするアステリオスに。
- かつて怪物に成り果てた妹と彼を重ねていたのかも知れない。
- 「いいえ、別に見抜いた訳じゃないわ。ただ、あなたは
アステリオスを殺した 。
私にとっては、それだけで充分に注意を払う理由になっていただけよ。オジサン」 - 最後の置き土産に自分を殺そうとしたヘクトールに逆に宝具でとどめを刺して。ヘクトールに「いつ自分の企みを見抜いた」と問われての返答。
- それは大切な存在を奪った相手へのリベンジ。守られるばかりだった彼女の逆襲。
- 「最後の褒美に接吻くらいはしてあげる。跪きなさい。はい――ちゅっ」
- 第三章にて別れの時。主人公に、まさかのご褒美がハートのエフェクト付きで与えられた。
- どこにしてもらったかの詳細は描かれていないが、目の前でやられたマシュは驚き、そして無言で固まっていた。
- 「信仰はよくわからないけど愛ならたっぷり込めて言った?そ、そんなの改めて宣言しなくたっていいわよっ。」
「もう!なんなの!あーもー、それよりメドゥーサとアステリオスはどこかしらー!」 - 『チョコレート・レディの空騒ぎ』の個別シナリオにて。
大切なのは愛と信仰、もっとちゃんと崇めなさいよね、と催促したが返答内容に気恥ずかしくなったのか動揺が隠せない様子。
メモ
- 容姿は「幼い頃のライダー」。それも当然、かつてはライダーもこの姿であり、姉達と違って成長してしまったのである。
- その発生から、男に奪われ、犯されることを運命付けられていた女神。本来であればか弱いだけの三女神となるはずだった。しかし、メドゥーサはコピーミスから成長し、自衛の力を得て、姉達を守ってその運命から逃れる。……そしてそれが、奇しくも後の悲劇に繋がってしまう。