紫式部

2019年8月17日 (土) 11:28時点における (トーク | 投稿記録)による版 (→‎リンク)
キャスター
真名 紫式部
読み むらさきしきぶ
性別 女性
身長 163cm
体重 51kg
出典 史実
地域 日本
属性 中立・善
声優 茅野愛衣
デザイン 本庄雷太
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

魔術師」のサーヴァント

略歴
『Fate/Grand Order』の2019年のバレンタインイベント『ボイス&レター・これくしょん!~紫式部と7つの呪本~』で登場。
いつの間にかカルデアに召喚されており、カルデアの地下を陰陽術で拡張し、電子情報として保管されていたデータを紙の本に変換し、地下図書館を作り出した。
同イベントでは魔力を帯びた呪本が散逸してしまい、バレンタインの魔力を吸収したそれらを回収するべく四苦八苦することになる。
人物
黒と紫を基調としたドレスを纏い、黒い日傘を持った長い黒髪の美女。大人しい優等生タイプ。物静かで育ちが良く、分別がある。
普段は「落ち着いた物腰の図書館の司書」ムーブをしているものの、こと物語、こと本、こと想いの話になると饒舌にポエムを語り始める。
読書好きで、歌と恋の優雅できらきらとした物語を綴るのも好き。几帳面で日記も書く(日記は割と現実的)。
好きな物語は『竹取物語』『伊勢物語』。紫式部は「『竹取物語』からはキャラクター造形の影響を受け、『伊勢物語』からは表現、構想、人物などに多大な影響を受けている」とされる。
他にも白楽天の白氏文集や『史記』から様々な影響を受け、『源氏物語』で光源氏が女性を口説く会話には唐代の伝奇物語『游仙窟』からの影響を受けているという。
歌人としては『古今集』『後撰集』『拾遺集』の三代集が好きで、生前から多くの歌集に親しんでいた。
自分とは他の時代、他の地域の物語や詩歌についても大いに興味を抱いており、暇を見つけては読み耽っている。
能力
物理書籍、紙の本、さまざまな本を揃えた「図書館」の司書として振る舞っている。
具体的には、己が魔術(呪術)によって、電子情報で記録されている書籍類を「紙の本」へと変換し、地下深くにひっそりと図書館を構築。ただ一人の管理者・司書・女主人として、暗く冷ややかな書の園を守る。他にも過去のデータを元に自室の内装をルルハワの豪華ホテルのそれに変換しており、データの物質化が得意なのかもしれない。
安倍晴明から教わった陰陽術を使用できるが、本人曰く自分流にかなり歪んでいるとのこと。だが、後述する「泰山解説祭」については必要以上に身に付いてしまった模様。
頼めば、日記や手紙の書き方なども指南してくれるらしい。
相手を一目見ただけで、その人に似合う本を見つけてくる。内容は恋愛劇や復讐劇など「想い」にまつわる本が比較的多い模様。
理由は無論、彼女が「想いを綴る英霊」であるからだ。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
キャスター 主人公 (Grand Order) E E D B A+ C 陣地作成:C+
道具作成:C
歌仙の詩歌:A
呪術(詞):D+
紫式部日記:B

宝具

源氏物語・葵・物の怪(げんじものがたり・あおい・もののけ)
ランク:C
種別:詩歌宝具
レンジ:1~20
最大捕捉:50人
「限りあれば 薄墨衣 浅けれど 涙ぞ袖を 淵となしける」
真名解放と共に詠まれた歌がある種の呪詛として働き、対象の滅びを招く。
対象にダメージ及び弱体効果を与える。
『源氏物語』第九帖『葵』に記載された和歌。
息子・夕霧を産んだばかりの妻・葵の上が逝去した折に光源氏が詠んだ、後悔の和歌。
葵の上の死因は、源氏の愛人であった六条御息所の怨みによるものであり、すなわち一種の呪殺である。
怨みと呪殺に紐付いた哀しみの歌を詠むことで、紫式部は対象の運命を悼む。
なお、葵の上の死にまつわる一連の逸話は能の演目『葵上』の原典となっている。

真名:紫式部

紫式部。漢学者にして歌人であった藤原為時の娘として生まれた平安期の作家・歌人。
『源氏物語』『紫式部集』『紫式部日記』などを著し、『後拾遺和歌集』以下の勅撰集では数十首の歌が採用されている。
また、紫式部の本名は不明であり「藤原香子ふじわらのかおるこ」とする説もあるが、真相は定かではない[注 1]
父方は著名な文化人の家系[注 2]で、彼女も書や文に親しんで育ったと予想される。
20代で山城守右衛門佐の藤原宣孝と結婚し一子をもうけるも、年齢が相当に上であった夫・宣孝は結婚の三年後に逝去。
若き未亡人となった紫式部は、その年の秋から物語を綴り始めた。すなわちは―――全五十四巻から成る大著『源氏物語』である。

関連

泰山解説祭
安倍晴明から教わった陰陽術のうち、一番身に付いた術。
内容は、「相手の思考や経歴などを、地の解説文のごとく、相手にのみ見えないように表示させる」というえげつないもの。
どこまで安倍晴明の意図が入っているのか不明だが、紫式部のそれは自分でもコントロールできずに勝手に発動してしまうという代物で危険度倍増。生前は変な僧に絡まれたこともあったようである。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
『ボイス&レター・これくしょん!~紫式部と7つの呪本~』の開催に伴い期間限定サーヴァントとして実装。

その他

ちびちゅき!
臨時教員として国語を担当しているが、居眠りをする生徒が多くて困っている。

人間関係

Fate/Grand Order

マシュ・キリエライト
2019年のバレンタインイベントでは、主人公に日頃の感謝を伝えたい彼女の為に手紙の書き方指導を行っていた。
ウィリアム・シェイクスピアハンス・クリスチャン・アンデルセン
名高い作家達。尊敬しつつも、彼らの新刊を図書館に収めるべく虎視眈々と狙っている。
ガイウス・ユリウス・カエサル
『ガリア戦記』の作者としてリスペクトしており、新たな戦記物を書いてもらおうと画策している。
茨木童子酒呑童子
面識は不明だが同じ時代に生きた鬼達。あくまでも人と相容れない存在と見ており、きっちり釘を刺してくる。
俵藤太
自分より前の時代の人物であり、所属している藤原北家の祖先ということもあり非常に緊張して対応している。
シャーロック・ホームズ
『緋色の研究』の初版を持っている事から、コレクションに加えようと交渉している。
ナーサリー・ライム
「物語そのもの」という在り方にはいたく感激している模様。
シェヘラザード
『千夜一夜物語』の語り手本人であるため、興味を抱いている。
刑部姫
2019年のバレンタインイベントでは、和風の文系サーヴァントの先輩として非常にリスペクトされている。
以降も時折読書会を開いているようである。
葛飾北斎
期間限定イベント『惑う鳴鳳荘の考察』にて、映画撮影の小道具として肖像画を発注した。
こちらもだいぶハードスケジュールだったために二服あった疲労回復薬を善意で提供して(そして副作用の説明をしなかったorできなかった)ために彼女も昏倒してしまい、事件がややこしくなるきっかけとなってしまったのだが。

生前

安倍晴明
陰陽術の師匠。
術そのものはあまり上達しなかったが、「泰山解説祭」については(彼の意図もあったようだが)身につけてしまった。
源頼光
同じ時代に生きた人物であり、面識もあるようだが、『Fate/Grand Order』では「どこか違う」と首を傾げている。
坂田金時
同じく面識があった人物。サングラスを不思議そうに見ている。
清少納言
同時代のライバルで、『枕草子』の作家。生涯、未亡人を貫いた紫式部とは逆の人生を歩んだ。
史実通りあまり良い印象は抱いていないようで、『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『惑う鳴鳳荘の考察』で映画撮影での清少納言をイメージしたキャラクター「エリス」にもそれが表れている[注 3]
在原業平
少し前の時代の歌人であり、『伊勢物語』の主人公。
紫式部的には好みのタイプであり、『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『惑う鳴鳳荘の考察』で彼をイメージした元宮廷音楽家「アントニオ・ロベルト・ジョピン」の役者がアントニオ・サリエリな事から年上男性のイメージと思われる。
大弐三位(だいにのさんみ)
娘。教育ママとして育て上げ、その甲斐あって彼女も一流の文人となった。

名台詞

Fate/Grand Order

メモ

  • 「史実上の日本人」としては2019年時点で最古の存在、かつ唯一のキャスタークラス。
  • 宝具演出で描かれる筆文字は書道家・蒼喬氏が担当している[出 1]
  • 第一・第二段階ではドレスにパラソル、というむしろ明治期の鹿鳴館レディ然とした出で立ちだが、第三段階で一般的なイメージの十二単姿となる(宝具演出上は最初からこの姿。なお、第四段階ではセイントグラフがドレス姿に戻る)。
    • 一般的な「紫式部」の印象とはあまりにかけ離れた代物であるが、イベントでの本人の言動から考えると「サーヴァントデビューするにあたって気合いを入れてコーデを決めてきた」結果のようである。
    • ちなみに第二段階では眼鏡装備となる。何故「十二単+眼鏡」ではいけないのか、という心の叫びがどこかから聞こえるようだが多分気のせい。

話題まとめ

脚注

注釈

  1. 『Grand Order』では「藤原香子」説を採用している。
    なお、表記は同じだが読みに関しては「かおりこ」「たかこ」「よしこ」等の複数説が存在する。
  2. 父方の曽祖父・藤原兼輔は歌人として活躍したのみならず、伝記『聖徳太子伝暦』上下巻などの著作のある文化人であり、「堤中納言」の異名で知られた。
  3. 役者がジャンヌ・ダルク〔オルタ〕であり、作中の役どころも「芸術的な才能はあるがナチュラルに周囲に毒を吐きまくり、主人公(役者は紫式部自身)に対しても辛辣で、そのたびに叔父のアントニオ(在原業平のイメージでイケオジ、紫式部の好みのタイプ)に窘められる女性」という、典型的な当て馬役である。

出典

リンク