絶対魔獣戦線 バビロニア | |
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副題 | 天の鎖 |
人理定礎値 | A++ |
場所 | バビロニア |
年代 | BC.2655 |
シナリオ担当 | 奈須きのこ |
Fate/Grand Order 絶対魔獣戦線 バビロニア | |
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放送期間 |
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話数 | 全22話(0話含む)+総集編3話 |
概要
第七特異点。時は遥か西暦以前、ギルガメッシュ王が不死の探求より帰還し、新たな都ウルクを築き上げた後のバビロニア。
元々この特異点では「三女神同盟」を名乗る三人の女神が魔獣の群れを引き連れてバビロニアを滅ぼすべく襲撃を仕掛けてきていたのだが、ギルガメッシュ王はそれに対抗する為に自身の持つ宝物の一つである「バビロニアの大盃」を聖杯として使用し、複数人のサーヴァントを召喚。
カルデアの介入に先んじて三女神同盟と聖杯戦争を行い、バビロニアを守り通してきていた。
カルデア一行の介入時点では魔獣の群れの将軍クラスはすべて討ち取ったものの召喚したサーヴァント戦力の大半を失っており、それでもまだ三女神同盟が誰も打倒されていない、という状態になっていた。
そのためかギルガメッシュとしては介入が遅れたカルデア一行をあまり信用しておらず、まずは自身の献身を以て能力を示すように命令されることとなってしまった。
『Fate/Grand Order Arcade』における第七特異点は、第六特異点と同様、原作と大幅に異なる特異点『臨界繁栄都市 バビロン』となっている。
主要地名
- ウルク
- ギルガメッシュが玉座に座るバビロニアの中心都市。
- バビロニア魔獣戦線
- 別名「絶対魔獣戦線」。
- ウルクの北に築かれた東西にわたる城壁であり、北方から進軍してくる魔獣の群れに対する最前線。
- バビロン
- かつてギルガメッシュが君臨していた都。絶対魔獣戦線の少し北に位置している。
- 不死の探求から戻ってきた時点では住民はいなくなっており、現在でも廃都となっている。
- ウル
- バビロニア南方に位置する都市。
- 謎のジャングルに阻まれ、ウルクとは連絡が取れなくなっている。
- クタ
- バビロニア北東、絶対魔獣戦線の南側に位置する都市。
- 一夜にして住民が眠るように息を引き取るという怪事件が発生している。
- ニップル
- バビロニア北方に位置する都市。
- 絶対魔獣戦線から少し北に位置しており、孤立状態で籠城して持ちこたえる傍ら少しずつウルクへと避難を続けている。
- エリドゥ
- ウルからさらに南方にある都市。
- 三女神同盟の一柱が拠点を構えており、ウルの異変の元凶となっている。
登場人物
- ギルガメッシュ
- バビロニアを統べる生前の英雄王。既に老齢のはずだが、とても若々しい姿をしている。
- ウルクを戦線の拠点とし、配下となるサーヴァントらを召喚し魔獣たちに抵抗を試みる。
- 後に過労がたたり死亡し、冥界に落ちるも主人公らの協力により、冥界を脱し復活した。
- 決戦において、ウルクに侵攻したティアマトの攻撃から主人公を庇い、致命傷を負い死亡した。
- だが最終局面において、一切の慢心のない英雄王として再臨し、ティアマトを打倒した。
- キングゥ
- ギルガメッシュのかつての友・エルキドゥと同じ姿をした存在。
- 主人公らにエルキドゥを騙り近付くも、マーリンの指摘により正体を現す。
- 「母さん」であるティアマトの命令に従い、バビロニアを滅ぼそうとするも、その正体は聖杯を与えられ、再起動したかつてのエルキドゥであった。
- ティアマトの復活後、ティアマトの新しい仔であるラフムに用済みとされ、心臓である聖杯を奪われる。
- そのまま殺されそうになったところをラフムの一人に助けられて逃走し、その後ギルガメッシュと再会、ウルクの大杯を与えられ、彼との対話を通して再起する。
- そしてウルクに侵攻したティアマトを『人よ、神を繋ぎとめよう』により拘束し、イシュタルとエレシュキガルによる冥界落としの時間を稼ぎ、最期は砕け散った。
- シドゥリ
- ギルガメッシュ王を補佐する祭祀長。
- ギルガメッシュに一任されたことで、主人公らに宿舎を与え仕事を手配し、王からの信頼を得られるよう取り計らった。
- ティアマトの復活後、ラフムからウルクの市民を守るために拉致され、その後は消息不明となる。が……
魔獣戦線
- マーリン
- ギルガメッシュにより英霊として召喚されたサーヴァントの1人。
- 主人公をキングゥから助けたのちに、三女神同盟との戦いに協力する。
- 実はティアマトを夢魔の力で眠らせていたが、ゴルゴーンが死んだことで目覚めたティアマトに殺害され、消滅した。
- しかしティアマトとの最終決戦において、アヴァロンより本人が徒歩で駆けつけ、ケイオスタイドを無害な花に変えるなどして援護した。
- アナ
- ゴルゴーンに連鎖する形で、はぐれとして召喚されたサーヴァント。
- マーリンの誘いによりギルガメッシュたちの戦いに協力する。
- 三女神同盟との戦いにおいて、最後の一柱であり自分自身でもあるゴルゴーンを道連れにする。
- そしてティアマトとの戦いにおいてゴルゴーンの姿で復活し、ウルクに向かうティアマトを足止めし、消滅した。
- レオニダス一世
- ギルガメッシュにより召喚されたサーヴァントの1人。
- ウルクの北壁を守護するとともに、守るための様々な教えをウルクの兵や主人公たちに与える。
- ティアマトを名乗っていたゴルゴーンがウルクを強襲した際に、彼女の魔眼を防ぐとともに、彼女の真名を看破した。
- だが石化の力を防ぐことはできなかったため、最期は石化し消滅した。
- 牛若丸
- ギルガメッシュにより召喚されたサーヴァントの1人。
- ウルクの北壁を守護し、弁慶と共に魔獣たちを狩る。
- ゴルゴーンのウルク強襲時に殿として残り、キングゥによりケイオスタイドに沈められた。
- それによりティアマト復活後、黒化した姿で主人公らの前に立ち塞がる。
- ティアマトとの決戦の最中、戻ってきた弁慶の『五百羅漢補陀落渡海』を受け、成仏した。
- 武蔵坊弁慶
- ギルガメッシュにより召喚されたサーヴァントの1人。
- かつての主君である牛若丸と共に、ウルクの北壁を守護する。
- ゴルゴーンのウルク強襲により牛若丸を失ったことで、失意の中戦線を離脱し、消息を絶つ。
- ティアマトとの決戦に際して戦線に復帰し、黒化した牛若丸と刺し違え、宝具を使用して彼女を救い、共に消滅した。
- アニメ版における決戦では、ケツァル・コアトルの宝具を阻止すべく強襲した牛若丸を押しとどめ、共に『炎、神を灼き尽くせ』に巻き込まれ、消滅した。
三女神同盟
- ケツァル・コアトル
- ゴルゴーンの召喚に際して連鎖召喚された、三女神同盟の一柱。
- 自身の本拠地に、戦って倒した人々をジャガーマンと共に連れ帰っていた。
- 自身を倒すべく訪れた主人公らと対決し、戦いの末にイシュタルの力を借りた主人公による超高高度からのプランチャを受け止め、女神同盟を脱した。
- ゴルゴーンとの戦いにおいては、マルドゥークの斧をマーリンと協力してゴルゴーンの神殿にぶつけるも、マーリンが『手を滑らせた』ことで同盟破りの罰を受けてしまう。
- 決戦においては、ウルクに侵攻するティアマトを足止めすべく宝具を放ち、戦線を離脱した。
- エレシュキガル
- イシュタルの召喚に伴い、連鎖召喚された三女神同盟の一柱。
- 人々の魂を冥界に捕えつつ、その過程で遭遇した主人公と、イシュタルの身体を介して交流する。
- そしてギルガメッシュを助けるべく冥界下りを敢行した主人公らと対峙し、対決の末に現れたジウスドゥラによって同盟の契りを断たれ、主人公たちへの助力を決意した。
- 決戦においてはイシュタルと協力してウルク地下に移動させた冥界にティアマトを落とし、冥界の防衛機構による攻撃を仕掛ける。
- 最終局面においては主人公らに冥界の加護を与えるも、冥界の禁を破ったことでイシュタルに看取られながら消滅した。
- その後の彼女の顛末については、『冥界のメリー・クリスマス』にて描かれている。
- ゴルゴーン
- はぐれのサーヴァントとして召喚され彷徨っていたところを、キングゥによりティアマトと同調させられ、三女神同盟の一柱としてウルクの人々を脅かす。
- 鮮血神殿にて陣取っており、北壁への侵攻時にはレオニダス一世と牛若丸を破った。
- その後、鮮血神殿が破壊され権能が低下したところを主人公らに攻め入られ、最期はアナと刺し違える形で、消滅していった。
その他
- イシュタル
- 巫女長によりヒトの体に降ろされ、疑似サーヴァントとして召喚される。
- 落とし物を探していたところを主人公らと遭遇し、その後もウルクにやってくる。
- その後、協力を得るべくエビフ山の自身の神殿にてやってきた主人公らの商談に応じ、彼らに協力することとなる。
- 決戦においては、エレシュキガルがウルク地下に移動させた冥界に、権能を用いてティアマトを叩き落とした。
- ジャガーマン
- はぐれサーヴァントとして召喚され、ケツァル・コアトルのおこぼれをあずかっていた。
- ウルに訪れた主人公らを一度は退けるも、のちの遭遇時にはイシュタルがいたため敗北。主人公に誘われ味方となる。
- 決戦においては第三再臨に姿を変え、イシュタルらと共にラフムと戦った。
- ラフム
- ティアマトの復活後、ケイオスタイドより生み出された新たな仔、新しい人のカタチ。
- 出現後、母であるティアマトの命に従う一方で、ただ楽しみのためだけに、人々を虐殺する。
- ティアマト
- 『回帰』の理を持つ、第二の獣。
- 特異点への顕現当初、復活を危惧したマーリンにより眠らされるも、ゴルゴーンの死により覚醒、マーリンを殺害する。
- 自身の仔として生み出したラフムを利用して得た聖杯により復活、抵抗する頭脳体が主人公らに倒されたことで本格的に動き出す。
- 決戦においては、ケツァル・コアトル、ゴルゴーン、キングゥによる足止めの末、イシュタル・エレシュキガルに冥界に落とされる。
- 冥界に落ちてもなお抵抗するも、マーリンによる主人公らへの援護と“山の翁“による死の概念の付与、そして再臨したギルガメッシュにより打倒され、消滅した。
- アニメ版では最後の抵抗として『ネガ・ジェネシス』を展開するも、サーヴァントらの援護を受けた藤丸との対話を経て、最期はギルガメッシュの『天地乖離す開闢の星』を受け消滅した。
- “山の翁”
- 第六特異点における主人公との縁を辿り、特異点にて「ジウスドゥラ」という老人の姿で登場する。
- パンを施した主人公に忠告を与え、冥界に偶然落ちた主人公を助け、そしてエレシュキガルを三女神同盟の契りから解き放った。
- 決戦においては最終局面にて、真の姿を現すとともに冠位を捨て、ティアマトに死の概念を付与した。
- 風魔小太郎
- ギルガメッシュにより英霊として召喚されたサーヴァントの1人。
- 天草と共にジャガーマンに倒され、消滅済み。
- 天草四郎
- ギルガメッシュにより英霊として召喚されたサーヴァントの1人。
- 小太郎と共にジャガーマンに倒され、消滅済み。
用語
アニメ
『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線 バビロニア-』
- 「Fate/Grand Order Fes. 2018 ~3rd Anniversary~」にて、『神聖円卓領域 キャメロット』と共に制作が発表されたTVアニメ。
- 放送に先駆け、「Fate/Grand Order Fes. 2019」にて第0話が上映され、後に期間限定でゲーム内でも配信が行われた。
- アニメーション制作はCloverWorksが担当している。
- 最終話の放送後、第一部最終章である『冠位時間神殿 ソロモン』の制作が発表された。
スタッフ
- 原作:奈須きのこ/TYPE-MOON
- リードキャラクターデザイナー:武内崇
- 監督:赤井俊文
- 副監督:黒木美幸
- キャラクターデザイン/総作画監督:高瀬智章
- サブキャラクターデザイン:岩崎将大
- クリーチャーデザイン:河野恵美
- デザインワークス:道下康太・滝山真哲
- 総作画監督:岡勇一
- アクションディレクター:河野恵美、大島塔也、林勇雄
- テクニカルディレクター:宮原洋平
- 美術監督:薄井久代、平柳悟
- 美術設定:塩澤良憲
- 色彩設計:中島和子
- 撮影監督:佐久間悠也
- 3DCGI:GEMBA
- 3Dディレクター:江川久志、篠崎亨
- モニターグラフィックデザイナー:関香織
- 編集:三嶋章紀
- 音楽:芳賀敬太、川﨑龍
- 音響監督:岩浪美和
主題歌
- オープニングテーマ
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- 「Phantom Joke」(1話 - 21話)
- 作詞・作曲:田淵智也 / 編曲:UNISON SQUARE GARDEN / 歌:UNISON SQUARE GARDEN
- エンディングテーマ
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- 「星が降るユメ」(1話 - 11話)
- 作詞:Eir / 作曲:TAMATE BOX / 編曲:TAMATE BOX、三谷秀甫 / 歌:藍井エイル
- 「Prover」(12話 - 15話, 17話 - 21話)
- 作詞:milet / 作曲:milet、TomoLow / 編曲:TomoLow / 歌:milet
- 「Tell me」(16話)
- 作詞:milet、Ryosuke "Dr.R" Sakai / 作曲:milet、Ryosuke "Dr.R" Sakai / 編曲:Ryosuke "Dr.R" Sakai / 歌:milet
- 挿入歌
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- 「色彩」(0話)
- 作詞:坂本真綾 / 作曲・編曲:la la larks / ストリングスアレンジ:江口亮、石塚徹 / 歌:坂本真綾
その他メディアミックス
舞台劇
- 「Fate/Grand Order THE STAGE -絶対魔獣戦線バビロニア-」
- 本特異点のストーリーの舞台版。2019年1月に公演された。
- ストーリーはギルガメッシュとエルキドゥ(キングゥ)を中心に再構成され、原作における一部登場人物の出番がカットされている。
コミカライズ
- 「Fate/Grand Order -
turas réalta -」
- カワグチタケシ氏による本編のコミカライズ。現在連載中。
メモ
- 時代が西暦以前という事もありマナが非常に濃密で、主人公のような現代の一般人はカルデアの特殊礼装がない場合まともに呼吸できないというとんでもない世界。
- 長らくギルガメッシュの話などで言及されていたが直接登場した事がなかった「ウルク」が初めて登場したことになった。
- ギルガメッシュがかつて語ったように「無駄がない」世界であり、人々は非常に意志が強く、日々を楽しみながら困難に立ち向かっていく素朴ながら非常に良い環境である。
- ただ、それでも、逃亡して茨木童子の盗賊団に所属する人間や、ウルの住民のように三女神の一人に生贄を出すことで生きようとした人々など「弱い」人間も存在していた。
- ギルガメッシュがかつて語ったように「無駄がない」世界であり、人々は非常に意志が強く、日々を楽しみながら困難に立ち向かっていく素朴ながら非常に良い環境である。
脚注
注釈
出典