アインナッシュ
- スペル:Einnashe
- 身長:最大数ヘクタール(面積) / 体重:不明(計測不能)
死徒二十七祖第七位、「腑海林」「思考林」「動き襲い捕食する森」。ドイツに出現した際には、「シュバルツバルトの魔物」と呼ばれた。
- 略歴
- 数十年に一度、数日に渡って活動し、『生きた森』が移動しながら無差別かつ大規模に吸血行為を行う。『生きた森』は一種の固有結界だと考えられているが、例え死徒二十七祖でも長くて数時間しか展開できない、と言われる固有結界を、どうやって数日もの間維持しているのかは謎とされている。
- 真実は、腑海林は元々、先代アインナッシュが栽培していた吸血植物の一株。かつて倒された初代アインナッシュの血を偶然吸った吸血植物が、自ら動いて人を襲う化け物・幻想種に変化し、同種である他の植物も動く吸血植物に変化させて取り込んでいった結果形成された、新種の遊牧民のようなモノ。『生きた森』は固有結界でもなんでもない。
- 人物
- 本能のみで活動する。活動中の森の木々は樹液ではなく血液を流し、森全体が赤黒く点滅する。
- 能力
- 生きた森の中ではあらゆる生命が捕食の対象となり、森の全ての植物、枝の一本一本に至るまでが意志を持って獲物に襲い掛かる。それら一つひとつは些細な攻撃であっても、昼夜を問わず休む間もなく襲い掛かってくる物量を排除することは非常に困難。大規模魔術等で広範囲を一気に殲滅する、という手段をとろうにも、森の中は大気すらアインナッシュの支配下にあり、大気中のマナを用いた魔術は使用不可能となっている。
- 活動後は休眠期間に入るが、その直前に作られる余りものの血を凝固させて作られた実は、仮初めの不老不死をもたらすと言われている。それ以外にも、最古参の死徒と何らかの接触を持とうと、聖堂教会・死徒・魔術協会などから多くの者が様々な思惑を持って活動中の「腑海林」に侵入してくる。
初代アインナッシュ
先代死徒二十七祖第七位。
約八百年前、アルクェイド・ブリュンスタッドがまだ吸血衝動に目覚めておらず、堕ちた真祖狩りをしていた頃の死徒。現在のアインナッシュのもとである吸血植物の飼い主である。
もともとは幻惑・暗示に長ける魔術師。その能力で「アインナッシュという死徒は存在しない」という暗示をかけて自分の身を守ってきた。その暗示の強さたるや、討伐に来たアルクェイドをも追い返したほど。これも固有結界であったらしい。しかし、レンの初代マスターである魔術師がアルクェイドに手を貸したことで暗示を破られ、アルクェイドの爪に引き裂かれた。
登場作品と役柄
- Talk
- 活動期に入り、吸血を開始する。
人間関係
初代
- アルクェイド・ブリュンスタッド
- 討伐に訪れた真祖の姫。一度は追い返すも、協力者を得た彼女に引き裂かれた。
- レンの創造主
- アルクェイドの協力者。
- アインナッシュが「意識」して対象の記憶を改竄し忘却させる暗示を用いていたのと対照的に、この魔術師は「無意識」を用いて忘却させる魔術を知っていたらしい。
腑海林
メモ
- 初代アインナッシュのことをアルクェイドは「最古参の死徒」と述べている。二十七祖の中でも最古参なのか、二十七祖の説明をするのが面倒なので適当にはしょったのかは不明。
- 凶悪な怪物という印象を受けるが、活動期が数十年に一回ペースで犠牲者も「たった」数百人というありえないほどの小食さである。下手すると週一回200ccの弓塚さつきよりエネルギー効率が良い。やはり根から養分を吸い上げたり光合成したりで大半は賄えるのだろうか?