イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

2017年3月7日 (火) 18:54時点におけるIZUMOMAN (トーク | 投稿記録)による版 (→‎Fate/hollow ataraxia)

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

  • スペル:Illyasviel Von Einzbern
  • 誕生日:11月20日
  • 身長:133cm / 体重:34kg
  • スリーサイズ:B61/W47/H62
  • イメージカラー:銀
  • 特技:特になし
  • 好きなもの:雪、士郎のエプロン姿 / 嫌いなもの:寒いところ、猫
  • 天敵:桜
  • CV:門脇舞以

第五次聖杯戦争におけるバーサーカーのマスター。愛称はイリヤ。

略歴
「最高傑作」と謳われる、アインツベルンのホムンクルス。第四次聖杯戦争開始に先立ち、アイリスフィール・フォン・アインツベルンの卵子と衛宮切嗣の精子を用いて作り出された。なお、ホムンクルスでありながら、その過程でアイリスフィールの母胎から「出産」されることで生を受けている。生まれながらに「聖杯の器」となることが宿命づけられており、母親の胎内にいる間から様々な呪的処理を為されている。しかし反作用として、発育不全・短命などのハンデも背負っている。
第四次聖杯戦争を経て母は亡くなり、父は裏切り者としてアインツベルンから遠ざけられる。鋳造主であり育ての親とも言えるアハト翁による教育も手伝い、「キリツグは自分と母を捨てた」という誤解によって恨みの感情を募らせていく。
第五次聖杯戦争開始の2ヶ月前にバーサーカーを召喚。苛烈な訓練によって、人格を失っているはずのバーサーカーと強固な絆を得る。バーサーカーセラリーゼリットを伴って来日し、衛宮切嗣の養子・衛宮士郎と邂逅を果たし、聖杯戦争に臨む。
人物
基本的には素直で無邪気、天真爛漫な幼女。その様は「雪の妖精」に喩えられる。しかし、聖杯戦争のためだけに育てられたため、一般的な常識や倫理観が乏しく、特に殺人に抵抗がない(ただし流石に関係の無い民間人を躊躇無く殺せるという程ではない)。ナチュラルに天使で、ナチュラルに悪魔。夜に出会えば危険極まりないマスターであるが、お昼の商店街に現れたときは人との触れ合い方を知らない臆病な少女である。
士郎を「お兄ちゃん」と呼び、マスターとしては裏切った衛宮切嗣の後継者として殺害しようとするが、イリヤスフィールとしては衛宮士郎に対し親しみを感じており、HFルートではその二つの相反する感情に戸惑うこともあった。普段の立ち居振る舞いは幼い少女然としているが、魔術師・貴族の姫として威厳のある態度をとったり、実年齢は士郎よりも上であるため、「妹」ではなく「姉」としての顔を垣間見せる時もあるなど、様々な側面を併せ持つ。
能力
マスターとしては聖杯戦争史上最高の適性を持っており、凄まじく魔力を消耗するバーサーカーを苦も無く維持している。令呪も特別仕様で、通常なら支配を弾きかねない程強力な英霊を律することが出来る。ただし、マスターとしては群を抜く適性を有してはいても、聖杯戦争のためだけに育てられたという歪な教育課程のためか魔術師としての技量そのものは未だ高くなく、まだまだ発展途上。もっとも、こちらの適性もホムンクルス故に高く、魔術回路の数も通常の魔術師を圧倒し、自立型魔術回路とでも言うべき存在。
イリヤはマスターであると同時に第五次聖杯戦争における「聖杯」そのものでもある。イリヤの本来の機能は聖杯の器としてのものであり、脱落したサーヴァントの魂を回収し、最終段階では「天のドレス」を纏って第三魔法「天の杯」に至ることが目的である。ただし、ヒトの身に英霊という強大な魂を留めておくことは容易ではなく、通常であれば4人が限界。それ以上を宿すとヒトとしての機能が剥がれ落ちていく。セラやリーゼリットが付き従っているのは、その時のためのバックアップでもある。
魔術師としては未熟とされるイリヤではあるが、そもそもイリヤは「願望機」たる聖杯であるため、彼女の魔術は理論をすっ飛ばして「結果」のみを現出できる。それがイリヤの魔力で叶うことならば、イリヤ自身はそのために必要な魔術理論を知らなくとも魔術を行使できる。
TVアニメ版『Unlimited Blade Works』では髪の毛を媒介とした鳥型の使い魔を使役している。術式名は『天使の詩(エルゲンリート)』、鳥の名は『シュトルヒリッター(コウノトリの騎士)』。これはオートで追尾するビットに近い、自立浮遊砲台の小型の使い魔で、小型ながら魔力の生成すら可能な代物。凛は「ミニ魔術師」と称した。光弾を撃つ銃身と、それを固定する浮遊する本体の2パーツで構成されている。銃身部分は剣のようにも見え、実際、本体で生た光弾を飛ばすバレルであり、近接戦闘では剣として使用される。射出する普通の光弾をツェーレ(涙)、剣状に変形して、剣部分を撃ち出す光弾をデーゲン(剣)と呼ぶ。デーゲンはバレルそのものを弾丸として打ち出すため、大威力だが、撃ってしまうと使い魔は銃身を失うので自壊してしまう。母親であるアイリも魔力を通した針金で似たような使い魔を使役しており、彼女たちの魔術特性の遺伝が垣間見える部分である。

弟子1号ロリブルマ

『stay night』バッドエンド救済コーナー「タイガー道場」に登場するイリヤに似た何か

『hollow』でのミニゲーム「トラぶる花札道中記」では、師・タイガーとの馴れ初めが語られる。

トラウマ獣

『Carnival Phantasm』に登場。「白き月姫 ファンタズムーン THE MOVIE」に登場する怪人で、体から液状の物質を垂れ流している。カレイドルビーの世界からやってきた。どことなく聖杯くんに似ている。

正体は『stay night』にて個別ルートを得られなかった悲しみから変化したイリヤ。ファンタズムーンとカレイドルビーによって解放された。

セレブルマ

カプセルさーばんと』にて登場。レアさーばんとてんこ盛りの重課金デッキの使い手であり、カプさば初代伝説のチャンプ。

「セレブルマ」とは自分でつけた華麗なコードネーム。自伝漫画もアニメ化されて景気が良い。

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン (プリズマ☆イリヤ)

カレイドステッキのマジカルルビーと契約して魔法少女になった並行世界のイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。

詳細は「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン (プリズマ☆イリヤ)」を参照。

登場作品と役柄

Fate/stay night
準ヒロイン。切嗣の因縁から息子である士郎に執着している。fateルートでは生き残って士郎と和解し衛宮家に居候することになるがUBW・HFルートでは死亡する末路を迎える(特に前者は一切の救いがなく残酷なもの)。
Fate/hollow ataraxia
やっぱり準ヒロイン。最早完全に妹と化したが、「シスタークライシス☆」ではその地位を脅かす者達が。
Fate/Zero
幼少期。hollowでイリヤの口から語られた胡桃芽探しのエピソードなどがある。聖杯戦争中は冬の城で留守番。
フェイト/タイガーころしあむ
お風呂に入っていたらに服を隠されてしまった。質問に答える代わりに桜から渡された服は、あろうことか体操服とブルマだった!
フェイト/タイガーころしあむ アッパー
うなされていたイリヤが目覚めると、そこは衛宮邸。お腹がすいたので居間へと行ってみると、そこにいたバーサーカーは何故か紳士モードだった!
Fate/unlimited codes
戦闘キャラではないため、バーサーカーとセットでイベント会話とデモシーンに登場するのみ。PS2版ではミニゲームで間接的に戦闘にも参加する。
Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
「ゼロカフェ」のある街で両親と幸せに暮らしている。目についた色々なものを数えるのが趣味で、気が付いたらよく迷子になっていたりする。
カーニバル・ファンタズム
出張タイガー道場で大河と共に嘘次回予告を担当。
ちびちゅき!
『stay night』のイリヤは初等部所属でバーサーカーと学校へ通っている。『Zero』時代のイリヤもいて、こちらは両親と暮らしている模様。
カプセルさーばんと
昨年カプさば界に颯爽と現れて有り余る財力で対戦相手を屠ってきた初代伝説のチャンプ。セラとリズを連れて日本にやってきた。
スクールガールストライカーズ
スクウェアエニックス開発のスマホゲーム。『Fate/stay night』とのコラボイベントで出張した。

人間関係

冬木

衛宮切嗣
父親。8歳までは同じ城で暮らし、父としての愛情を一身に受けたが、第四次聖杯戦争以後全く会うことが出来なくなる。その間祖父に「裏切り者」として憎悪を植え付けられていく。
アイリスフィール・フォン・アインツベルン
母親。父と同じく第四次聖杯戦争以後会っていないが、同じユスティーツァの系譜なのでイリヤの中には彼女の記憶もある。
ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン
最初の聖杯となったホムンクルス。後継機であるイリヤの中にも彼女の記憶が息づいている。
ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン
アインツベルン現当主。「おじい様」とイリヤは呼んでいるが、無論血の繋がった祖父ではない。イリヤに聖杯戦争の何たるかとずれまくった日本観を刷り込んだ。
衛宮士郎
夜は裏切り者の息子として狙い、昼は兄として慕う。でも実は義弟。
バーサーカー
召喚したサーヴァント。自身を聖杯戦争に縛る呪いであり、最強の従者であり、冬の城で孤立したイリヤにとっての父親のようなものでもあった。普通のサーヴァントとは一線を画す絆がある。
セラ
従者。魔術指南役で何かと口煩いお目付け役。逆に水泳の生徒だったりも
リーゼリット
従者。話し相手の友達で、バーサーカー不在時は護衛役。リズは天のドレスの管理・運用も役目の一つである。
間桐桜
同じ宿命を背負った者で、個人的には親しみを感じている。しかしオセロの表裏の様に決して白と黒は相容れることは出来ない。
『hollow ataraxia』では聖杯としての負担を彼女にほとんど任せているために『stay night』の時のように近づきづらさは感じておらず、むしろ同じ聖杯の器としての親近感と桜の健気さから(一応イリヤが年上なので)可愛がっており、「手のかかる妹」と称して願いを叶える手伝いをしたりしていた。
遠坂凛
士郎の協力者であるため、夜では死闘を繰り広げ、昼ではお兄ちゃんに近付く女のひとりとして警戒している。本来敵同士であることに加え、士郎が彼女に憧れていたことを勘づいているのか、士郎と彼女の相性の良さを理解しているからか、基本的に喧嘩腰であまり仲良くはない。
ギルガメッシュ
敵サーヴァント。ルートによっては彼によって悲惨な目に遭う。彼のイリヤに対する仕打ちはかなり残酷なもの。

名台詞

Fate/stay night

「ふふ、行儀いいんだねお兄ちゃん。知ってるよ、それってカイシャクって言うんでしょう?
 お爺さまは言ってたわ。ニホンジンは、死ぬ時に正座して首を刎ねてもらうクビカリゾクなんだって」
記念すべき最初のバッドエンドにて。膝が逆に折れ曲がるという凄惨な状況を作っておいてこの発言である。
そしてユーブスタクハイトは何を教えているのか。切嗣のせいで盛大に偏見が入っているようである。
なお、このバッドエンドに到達した場合、彼女のテーマ曲「ローレライ」を最初にここで聴く羽目になる
「やっちゃえ、バーサーカー!」
この一言でバーサーカーが暴れまくる、恐怖の言葉。雪の妖精は歌うように惨殺を命じる。
「やっぱり、シロウはお兄ちゃんだー!」
士郎に助けられた後、衛宮邸で意識を取り戻したイリヤは、丁寧な礼の後に士郎に飛びついてセイバーと凛を混乱の坩堝に叩き落とした。
元々士郎が好きだったのもあるだろうが、家族からの愛情をほとんど知らなかった彼女にとって、家族に助けられたことがとても嬉しかったのかもしれない。
「―――バーサーカーは、強いね―――」
届かないはずの、狂戦士の心に届いた純粋な言葉。
魔力を供給する聖杯の出現二ヶ月前から召喚し、身を削りながら過ごした日々により、第五次の主従の中でも絆は特に強い。
「偶然じゃないよ。
 セラの目を盗んで、わざわざシロウに会いに来てあげたんだから。コウエイに思ってよね!」
敵のはずのイリヤが自分を襲わず、あまつさえ好意的に接してくることに驚いた士郎に「偶然会っただけなのか?」と聞かれて。
胸を張ってドヤ顔をしているイリヤを想像すると実に微笑ましい光景だが、同時にセラの心境を思うと同情を禁じえない。
「えっ――そ、そんなの言われても困るっ。
 わたし、どっちもいっぱいだもの。
 シロウと話せるのは楽しいけど、やっぱり許してなんかあげないんだから、どっちかを取るなんてできない」
士郎に「自分と話すことより、自分と殺し合うほうが好きか?」と聞かれ、そんなこと選べないとイリヤは答える。
自分を裏切った切嗣の息子である士郎を許せないという気持ちも本物だが、自分のきょうだいである「お兄ちゃん」と話せることが楽しいという気持ちも本物。その自身の複雑な感情に、イリヤは戸惑う。
「………うん。ホントは、こんなコト言っちゃダメなんだけど」
「シロウは、明日も会いに来てくれる?」
最初は「もうこれでわたしからシロウに話しかけるのは最後」と敵同士に戻ることを当然と思っていたイリヤだったが、士郎と一緒の時間をまた過ごし、また話したいと思ったのか、おずおずと士郎にこう尋ねる。士郎は当然快諾し、イリヤは満面の笑顔でアインツベルン城に帰っていった。
なお、士郎はこの後病み上がりなのにほっつき歩いていたことをセイバーと桜に責められて震え上がることになるのだが、そんなことをイリヤは知る由もなかった。
「わたし、フクシュウに来たのに。その相手がもういないのって、悲しいね」
衛宮邸に招かれたイリヤは嬉々として士郎の家を探検するものの、かつてそこにいた切嗣はもう他界し、イリヤは彼を殺すことも、抱きしめてもらうこともできない。呟き、流れる涙の意味を理解できないまま涙するイリヤに、士郎は何も言えなかった。
「そうよ。好きな子のことを守るのは当たり前でしょ。
 そんなの、私だって知ってるんだから。」
HFにて、皆を救う正義の味方であり続けるか桜を救うかで苦悩する士郎に投げかけられたイリヤの言葉。イリヤが士郎の味方をするように士郎も誰かの味方をしてもいいのだと示す。当然と語るもそれはかつて愛していた父が選ばなかった選択肢でもあった。
「――――ううん、シロウは死なないよ。だって、この門を閉じるのは私だから。」
「――――ね。シロウは生きたい? どんな命になっても、どんなカタチになっても、シロウはまだ生きていたい?」
「――――うん。良かった、わたしもそうしたかった。 私よりシロウに、これからを生きてほしかったから」
HF最終盤にて、士郎は言峰との戦いを制するも、その身体はボロボロ、記憶も摩耗しきり、意識も途絶えかけながらも、歪んだ大聖杯を破壊しなければ桜に幸福は訪れない。
死を覚悟して大聖杯を破壊しようとするが、イリヤはそれを制止した。それでも桜を一人にしないために「生きたい」と願った士郎に救いの手を差し伸べるかのように。
「―――ううん。言ったよね、兄貴は妹を守るもんなんだって。
 ……ええ。私はお姉ちゃんだもん。なら、弟を守らなくっちゃ」
同上。士郎は思い出せないイリヤの名前を叫びながら「やめろ」と何度も訴え続けたが、イリヤはこの言葉と命を士郎に贈り、綺麗な笑顔を残して士郎の代わりに聖杯を封じ、消滅する。
士郎は大切な『姉』を失うまいと叫び、イリヤは大切な『弟』を失わないために命を賭した。凛と桜の間に強い絆があったように、この歪な姉弟の間にも確かに強い絆があったのだろう。

Fate/hollow ataraxia

「こんばんはー! みんな元気? わたしがいない間にシロウと仲良くしてる?
 え、してる?うんうん、良きかな良きかな。―――殺すわ」
この可愛さと恐ろしさが素晴らしい。
「パラレルインクルード! 死ねぇ!」
『風雲イリヤ城』にて、大技発動時。まさかのプリヤネタだが、物言いが酷い。たぶんバゼットのあの迷言ともかけているのだろう。
突撃ロース――――蹴散らしなさい、バーサーカー!」
涼やかに軽やかに、だが断固として響く下知の声。応じて轟くは、山をも砕く大暴力。四夜の終末、ただ一度の見せ場に、今まで静観を保ち続けた主従は存分に暴れ駆ける。

とびだせ!トラぶる花札道中記

「なんつーかこー、アイツの心臓えぐりとりてぇ」
某ルートでハートキャッチ(物理)した相手に対して。殺られたら殺りかえす。
「わたしとタイガはこれから色んな出来事を知って、全部知っちゃったコトで、ちゃんとした時間軸の物語には関われなくなる」
「えーと、色んな世界をさまよう幽霊みたいになっちゃうのよね?」
「でも、それってなんでもありって事でしょう? 何処にも居場所はないけど、かわりに何処にでも行けるんだわ」
「一人なら寂しい時もあるけど、騒がしいおバカと一緒なら退屈はしないでしょうし。それって、わりとハッピーじゃない?」
ロリブルマとしての会話。人、それを裏方と呼ぶ。名コンビはこうして生まれた。

フェイト/タイガーころしあむ

「さっきからシロウの為とか言ってるけど、結局はシロウを取られたくないっていう自分の欲求じゃない!!」
「わたしはもちろんわたしのためにシロウが欲しいわ!サクラみたいに自分を誤魔化さないもんね!!」
自身のシナリオにて。裏表のない正直者で可愛いイリヤ。え?士郎の意思?……。
「わたしの恋路を邪魔する人は馬に蹴られて……
 死んじゃえーー!!! バーサーカー!」
アーチャーシナリオにて。『stay night』ではルートが桜と併合され、『hollow』では兄妹(姉弟)化と時が経つにつれどんどん恋路が遠のいて行ってる合法ロリ。
「それだけ強くて、そしてもう聖杯を手にしているなら、その蓋を開けて願えばいいじゃない。今すぐここで発動させればいいじゃない」
「この弱った体を地上最強の体にして下さい! 誰にも負けない不死の戦闘力を下さい! …ってね」
「……そうすれば、少なくとも今ここでわたしとバーサーカーにはやられないよ?」
葛木シナリオにて。並み居る強敵を打ち倒し、体がすでに限界を迎えつつあるはずの葛木に対して、冬の少女は宣告する。
葛木シナリオの登場人物はほぼ全員がありえないほどにシリアスだが、イリヤもその例外ではない。むしろ、士郎以外に対しているせいか、本編以上に怖気を奮う冷酷さである。
「やっちゃえーイリヤスフィールー」「うおおおー」
限定版同根ドラマCD「虎の威を借るケモノたち」で。
大人になると願ったらGイリヤになってしまった。

フェイト/タイガーころしあむ アッパー

「ジャーマンナッコォ!ジャーマンスープレックス!!ジャーマン一本足四の字!!!」
自分シナリオにて。切嗣と感動の再会と思いきや容赦なく攻撃を仕掛ける。切嗣シナリオで再会した際も似たようなやり取りをしている。
「今回、こんなにもの凄くいい思い出が作れたんだもの。それをもって良しとしなきゃ贅沢ってものじゃない
 そう、わがままを言ってちゃ、帰っていったお母様とキリツグに怒られちゃう、そんな気がするのよ……」
同上。両親と再会したが二人は自分とは違う世界の住人。会えただけでも良しとして思い出にしまうことにした。
「素敵なお母様でしょ? 私と結ばれれば自動的についてくるよ♪」
アイリシナリオにて。妹(姉)のように振る舞っても士郎へのアプローチは忘れない。
というか結ばれようが結ばれなかろうが変わらない。
「ば――そ、そんなコトないもん!
 私が大好きなのはお母様とシロウだけなんだから! キリツグなんて、ちょっとしか好きじゃない!」
カレンシナリオにて。アイリに本当はお父さん大好きだと言われ反論する。
反論するし、そっけない態度とるけど嫌いとは言わない。

Fate/Zero

「ずるーい! ズルイズルイズルイ! キリツグずっとズルしてた!」
アニメで可愛さが更に増したシーンであろう。ころころ変わる表情と動きが愛らしい。

カーニバル・ファンタズム

「えー突然ですが、聖杯戦争のルールが変更になりました」
第1話冒頭にて。シリアスなナレーションが流れた後、カメラに向かい新ルールとなった聖杯戦争の開幕を宣言する。本作のコンセプトがよくわかる場面。
「個別ルートなんて必要ない。だって私は愛されているから」
EXシーズンより。本編で個別ルートがない悲しみでトラウマ獣と化し町で暴れるもファンタズムーンとカレイドルビーに沈静化され二人に感謝する。
でもファン心理としてはやっぱり個別ルートは欲しいものである。
「なんでさ、なんでさ、ななななんでさ。じじじ次回次回次回ドキドキデート大作戦、おたおたおたおたお楽しみに」
タイガー道場より。士郎のテーマを作った大河につられ、ラップ調で次回予告する。

Fate/mahjong night 聖牌戦争

「はやくツモらないと死んじゃうよ」
「お兄ちゃん」
前日譚での台詞。一方的に麻雀の牌を衛宮士郎に渡し去っていった。

その他の作品

「問題ありませーん!
 これはぁ、愛情の裏返しによるキュートでポップなジェノサイドなのだー!」
タイガー道場にて。愛なら仕方ない。
「いうな」
コハエース2014夏の増刊号にて首から下がバーサーカーの肉体になっている姿を琥珀さんに突っこまれての察しろと言わんばかりの一言。
元ネタは3DSのゲームにおけるバーサーカーの夢幻召喚だと思われる…

メモ

  • 第四次聖杯戦争前に8歳になっているので、第五次の時点で実年齢は18歳以上。
  • アインツベルンの森の奥から冬木市街にやってくるのには、車を使っている。車種はアイリも使ったおベンツェ。メイドが運転することもあるが、基本、イリヤ一人がふらっとやって来る時には、イリヤ本人が運転している。道交法とかは大丈夫なのだろうか? 森の中なら私有地だからOK?
    • タイガーころしあむにてセイバーの免許を偽造しているので、正規か偽造かはわからないが免許を所持しており、相応の知識もあるのだろう。
  • 名の由来は錬金術師パラケルススが提唱した、第一質量・万物の発生源「イリアステル(Yliaster)」と思われる。
  • Fateでイリヤによるバッドエンドの数は黒桜に次いで2位。
  • TECH GIAN付録の応援本裏表紙のイリヤがロリブルマの発生源。
  • 裏切り者の切嗣に対する行き場のない恨みを、切嗣の愛情を受けて育ったであろう士郎にぶつけてくる。しかし同時に、士郎のことは残された最後の家族としても見ており、士郎を失い再び一人ぼっちになることを何よりも恐れている。士郎を直接手に掛けないのは、自分自身で最後の家族を消すのが怖いから。
  • 本来は専用ルートが凛ルートの次に予定されていたが、諸般の事情で「Heaven's Feel」として桜ルートと統合された。そのため、本編では使われなかったが、イリヤの下着姿の設定画が存在する。
  • 生い立ちについて、当初はアインツベルン側の思惑で子作りが義務付けられていたようなニュアンスだったのだが、後に母親の未来のために夫婦の間の子どもが必要だと望んだため、とされた。
    • 『stay night』のどのルートでも短命を運命付けられているヒロインなだけに切ないものがある。
    • タイガー道場特典の温泉においては、セイバールートならば意外に長生きして士郎や大河と同居するような口ぶりであったが、真偽の程は謎のまま。
  • PS2版『Fate/unlimited codes』では「タイガー(直伝)アッパーカット」というミニゲームで、見事なアッパーカットを披露してくれる(見た目は弟子1号ロリブルマの拳を突き上げる立ち絵そのまま)。それにしても(直伝)とは、制作会社が会社だけに某隻眼ムエタイ帝王の直伝なのだろうか。
  • 「トラぶる花札道中記」では、本編イリヤとは別にロリブルマも令呪を所有している。左に顔を向けた人を模した独特な形状をしている。

話題まとめ

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