間桐家
「聖杯戦争」における御三家の一つ。
元々はキエフ(現在のウクライナ)の蟲使いの魔術師一族「マキリ」であり、マキリ・ゾォルケンの代で聖杯戦争開催を機に日本の冬木市に移住し、帰化して「間桐(まとう)家」となった。 最初期は魔術師一族として存在していたものの、日本の風土が合わなかったのか別の要因があるのか次第に魔術師として零落していき、第五次聖杯戦争時点では直系の子孫に魔術回路が発現しないという事態にまで至ってしまった。
一族としては初代当主である間桐臓硯が黒幕として完全に取り仕切っている状態であり、臓硯の名前が家系図のあちこちに登場するカオスなことになっている。 完全な男性継承を行う家系のようで、女性は次代当主を産む母体としてしか扱われず、役目を果たしたら地下の蟲蔵で餌になるという酷い扱いである。
聖杯戦争ではサーヴァントの召喚システムおよび第二次以降の令呪を担当している。 「蟲を行使する魔術」を一族で継承しており、属性は「水」、特性は「束縛・吸収」であり、所属員は肉体改造でこちらに揃えられる。
元々の屋敷は現代の聖堂教会がある丘の上にあったが、土地が合わなかった為に深山町にある現在の屋敷に引越してきた。 地上部分は若干陰気な印象がある洋館だが、魔術師の工房の中枢は地下にあり、地下部分は蟲蔵になっている。
人物
- 間桐臓硯
- 日本における間桐家の初代当主にして、以降代々隠然たる影響を与える黒幕。
- 間桐鶴野
- 第四次聖杯戦争時点での当主。辛うじて魔術刻印はあるが能力は低く、完全に臓硯の傀儡状態。
- 間桐雁夜
- 鶴野の弟。兄よりは適性があったが間桐家に嫌気がさして出奔した。
- 後に桜を助ける為に第四次聖杯戦争に参戦する事になった。
- 間桐慎二
- 第五次聖杯戦争時点での(表向きの)次期当主。
- 魔術刻印がまったく発現しなかったため、桜を養子に取る事になった。
- 間桐桜
- 第五次聖杯戦争時点での実質的な所属魔術師。
- とはいえ当主にされることはなく、魔術の教育も肉体改造がほとんどで、彼女の産む子供が次の当主として期待されている状態。
- 間桐少佐
- 『帝都聖杯奇譚』の世界における、第二次世界大戦終戦直前期の間桐家の人間。
- まだ魔術回路が枯れきってしまう前であるためか、そこそこ程度には魔術の行使が可能。
関連組織
- 遠坂家
- 「聖杯戦争」における御三家の一つ。聖杯戦争を行う教会の管理下ではない霊地、世界に孔をうがつ秘術、サーヴァントを象るシステムを提供した。
- アインツベルン
- 「聖杯戦争」における御三家の一つ。儀式の根幹を為す大聖杯と、サーヴァントの魂を一時保管しておく小聖杯の鋳造技術を提供した。
- 魔術協会
- 時計塔の聖杯戦争参加者枠が存在する。
- 聖堂教会
- 形式上の監督役(兼監視役)として聖杯戦争を監視している状態。
- 繰丘家
- 『Fate/strange Fake』で間桐家の魔術である「蟲を操る術」を盗まれ、「細菌を介する魔術」に改良された。
- エインズワース家
- 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の並行世界での聖杯戦争での協力者。
- 第四次聖杯戦争の失敗で壊滅してしまい、研究成果などを丸ごと奪い取られることになった。
- ユグドミレニア
- 第三次聖杯戦争で戦った相手。
- 『Fate/Apocrypha』の世界では彼らに大聖杯を丸ごと奪われてしまったため、臓硯が意気消沈してしまったために間桐家は実質的に壊滅した。