ヘラクレス

2020年8月20日 (木) 23:53時点における (トーク | 投稿記録)による版 (→‎真名:ヘラクレス)
バーサーカー
真名 ヘラクレス
外国語表記 Heracles
性別 男性
身長 253cm
体重 311kg
好きな物 --(狂化している為なし)
苦手な物 --(狂化している為なし)
天敵 ギルガメッシュ
出典 ギリシャ神話
地域 ギリシャ
属性 混沌・狂
一人称 --
二人称 --
三人称 --[注 1]
声優 西前忠久
デザイン 武内崇
Azusa(FGO)
設定作成 奈須きのこ
イメージカラー
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/stay night
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概要

狂戦士」のサーヴァント

略歴
Fate/stay night』では第五次聖杯戦争において、彼を奉る神殿の支柱となっていた斧剣を触媒にイリヤスフィール・フォン・アインツベルンによって召喚される。アインツベルンが「バーサーカー最強!」と思ってしまっていることと、第四次聖杯戦争のことから手駒に余計な意思を持たせたくなかったためにバーサーカーとして召喚された。実際、ヘラクレスが真っ当な状態で召喚されれば、確かに利点が多いが、逆に英雄としての相が強すぎてマスターと不協和音を起こす可能性があるとされている。
神話中で何度も発狂する伝承があることから「狂戦士」のクラスへの適性はそれなりに高いが、「魔術師」以外の全クラスに当てはまるほどの武芸百般を極めた武人である。
Fate/Grand Order』第三特異点『封鎖終局四海 オケアノス』では西暦1573年の大海原に召喚されイアソンのサーヴァントとして行動している。原作同様の圧倒的な強さで主人公らを苦しめたが、主人公までもが体を張った決死の作戦によって「契約の箱」に触れさせられ消滅。イアソンに従ってはいたものの、彼の意思に反してエウリュアレを殺害しようとしており、密かに時代の消滅という惨事を避けようとしていた節があった。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅢの座を統括する観測所フォルネウスと交戦する。追い詰められたイアソンが指示した「全戦力をヘラクレスのサポートに専念させ、彼の武力を最大限に生かす(10を100にする)作戦」について、「戦闘に関する事なら理解できるだろ!」との声に対してニヤリと笑うため、言語能力を失っていてもやはりある程度の理性は残っている模様。
人物
巨人と見紛うほどの巨躯を持った、巌(いわお)のような男性。
バーサーカーで召還されていない場合も同じようにデカいが、腕の部分の突起などはなくなり、筋肉はややソフトに、顔つきも今より人間味が出るとのこと[出 1]。『Fate/strange Fake』にて初めて狂化の影響を受けていない素顔が描かれる。
狂化しているためその人格をあらわすことはない。だが、その実クラス特性たる狂化に飲まれることの無い程の理性の持ち主であり、冷静な戦略眼すら持つ。
武人として高潔な人物であり、戦士として他の英雄としのぎを削りあえることを望んでいる。本来の性格はタイガーころしあむで見せた紳士風なようだが、こちらはこちらで虎聖杯の悪影響を受けてる疑惑があるとされ、本当に本来の性格なのかは不明。
アーチャーとの闘いでは自身に理性があれば互いに存分に剣技を競いあい、より素晴らしい闘いになっただろうにと惜しんだり、正気に戻った際に士郎の投影した「勝利すべき黄金の剣」を賞賛するなど、誇り高い人物である事が推察される。
生前を知っている人物の証言によると、自身の目的の為なら略奪や騙し討ちも躊躇わないが、効率などでそれらの行為に流されることなく自身の実力で正道を押し通した武人だったとのこと。アーチャーを初めとする三騎士で召喚された場合は武人としての側面が強調され、正道をよしとする他者に寛容な人格で召喚される。
能力
圧倒的な怪力と驚異的な体躯に似合わぬ素早さから白兵戦においては敵無しとされる。その能力から歴代最高峰のメンバーと評される第五次聖杯戦争のサーヴァントの中でも最強と言われている。原作者曰く「宝具EXかAランクのセイバーでようやく正面から宝具で倒せる可能性がある」。
手を抜いているギルガメッシュ、黒化したセイバー、に敗北しているが、前者は自身のマスターを庇いながら、後者は敵が三人がかりという状況であり、まともな一対一の戦いではなかったりする。
狂化されている為に技量は皆無だが、その剛力から生み出せる一撃と卓越した反射神経から最高のスピード及び攻撃回数を誇るとされ、ただ剣を振り回すだけでも他のサーヴァントを圧倒する。小手先の技術など彼の嵐のような攻撃の前には無力とされる。剣速は音速に達しており、剣圧だけでも自動車が飛んでいき道路に穴が開く程。その一振はセイバーの風王鉄槌と同等の威力とのこと。
一方、クラスの特質から理性を奪われており、せっかくのスキル「勇猛」や万能攻撃宝具「射殺す百頭(ナインライブズ)」が使用不可能。
防御面も本来は剣士としての経験と技術で一度視認した攻撃を見切る事が可能で「十二の試練」を更にフォローしていたのだが、宝具の特性のみに頼らざるを得ない状態となっている(ただしスキル「心眼(偽)」「戦闘続行」による危険察知や死に難さは健在であり、Aランクに相当する攻撃に対して迎撃したり、致命傷を受けても中々死なずあまつさえ強引な反撃すら可能)。
この二点から、「狂戦士」ではなく、別のクラスならばより強力なサーヴァントとなったともいわれている。なお、最もヘラクレスの力を発揮できるクラスはアーチャー。「アーチャーはレンジャーでもあるので、数々の試練を知恵と機転で乗り越えた彼には馴染みのいいクラスなのです」とのこと。よくヘラクレスがレンジャーと間違えられるが、正確にはアーチャークラスがレンジャーでもありヘラクレスはレンジャーと相性が良いという話である。
Fate/Grand Order』では使用する武器が、霊基再臨3回目で巨大な斧へと変化する。バーサーカークラスであり言語能力を失うほど理性を奪われているが、スキル「勇猛」や宝具「射殺す百頭」は使える。
無銘・斧剣
バーサーカーが使用する岩の剣。
アインツベルンが用意した神殿の礎で、これ自体がヘラクレス召喚の触媒となっている。
ヘラクレスが得意とするのは弓なのだが、狂化している為かつての武装と剣技を失っている[出 2]

別クラス / バリエーション

黒化バーサーカー

バーサーカーが反転し黒化した姿。『Fate/stay night』HFルートで登場。また、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』でも別のカタチで登場している(後述)。HFルートでセイバーオルタに敗れ、間桐桜の操る泥に飲み込まれたバーサーカーが反転。新たに桜をマスターとして使役される。

全身が赤く変色し、黒い影のようなものが太い血管のように全身を覆った姿。士郎達がイリヤを救出して逃走している最中に、彼らを追う猟犬として放たれる。肉体は黒セイバーとの戦いで受けた傷がそのままな上にアンリマユの泥に侵食されたことで視力を始めとした五感全てを失っているなどボロボロだが、その強靭な意思までは侵食されておらず、今もイリヤを守ろうとし続けている。

聖骸布を外した士郎の「是・射殺す百頭(ナインライブズ・ブレイドワークス)」を受けてなお反撃で士郎を殺す直前にまで追い詰めたが、その直前に見えないはずの眼でイリヤを見つけ攻撃を止めたことで斧剣でトドメを刺され消滅した。

バーサーカー(クラスカード)

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』で登場。冬木の聖杯戦争におけるサーヴァントとは異なり、「クラスカード」と呼ばれるカードを媒介に、ただの「力」として使役される存在。ただし、その力は本来のものより劣化している。

詳細は「クラスカード」を参照。

ヘラクレス・メガロス

歪曲召喚により霊基が変質したヘラクレス。『Fate/Grand Order』亜種特異点Ⅱで登場。

詳細は「ヘラクレス・メガロス」を参照。

真アーチャー

偽りの聖杯戦争に現れた2人目の「弓兵」のサーヴァント

略歴
バズディロット・コーデリオンによって召喚されるも、召喚直後に令呪とそれを通して流れこむ膨大な魔力、聖杯の「泥」の力に侵蝕される。
その侵蝕に聖杯戦争に召喚された他の英霊たちにまで波及しかねない危険さを感じ取った彼は、通常の英霊ならばとうに発狂していてもおかしくないほどの精神汚染の中でもその高潔さを保ち、自らの保身のためではなく他の英霊や現代に生きる人々を守るためにマスター殺しの汚名を背負う覚悟でバズディロットの殺害を決意する。
しかし、その直前に三画目の令呪を使用されてしまい、アルケイデスへと変質させられてしまう。
人物
2メートル半ばを超える身長を持つ筋骨隆々の偉丈夫。バーサーカー時と比べると引き締まった体つきをしており、顔に罅割れは無く、眼光鋭い精悍な顔つきをしている。
三騎士として召喚されたため「非の打ち所のない大英雄」として語り継がれた叙事詩的側面が強く出ており、高潔で紳士的な人格を持つ。
能力
「三回程度の自害など問題にならない」としているため、バーサーカー時と同じく「十二の試練」を所有していると思われる。

また、一問一答での「バーサーカーに一度行った攻撃が二度と通じないのは宝具の能力に由来するものなのか、見切ることができるからなのか?」という質問に対して、『肉体耐性と技術の両面だという話。ゴッドハンドには一度受けたダメージを学習したのちそれへの耐性を肉体に付加する能力があるとのこと。バーサーカー自身も一度見た攻撃を見破るスキルを持っているそうですが狂化しているため、その「剣士としての技術」は封印されているのでゴッドハンドの能力のみに頼っているとか。』と答えており、「二度と通じない」という性能が他クラスなら実現出来ることを匂わせている。

アルケイデス

偽りの聖杯戦争でアーチャークラスのヘラクレスが、三画の令呪と「2万4976人」にも及ぶ膨大な数の贄を使用して作られた魔力結晶による尋常ではない魔力、東方の呪術、聖杯の「泥」によって変質し、その際にアヴェンジャーとしての特性も付与された姿。

詳細は「アルケイデス」を参照。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
バーサーカー イリヤスフィール・フォン・アインツベルン A+ A A A B A 狂化:B 戦闘続行:A
心眼(偽):B
勇猛:A+
神性:A
作中の描写から狂化がステータスにどう影響しているのか不明。
主人公 (Grand Order) A+ A A A B A 狂化:B
神性:A
勇猛:A+
心眼(偽):B
戦闘続行:A
不撓不屈:A
強化クエストクリアで「戦闘続行」→「不撓不屈」に変化。

宝具

十二の試練(ゴッド・ハンド)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:-
最大捕捉:1人
由来:ヘラクレスの十二の偉業。
生前の偉業で得た祝福であり呪い。この宝具はあらゆる攻撃を無効化し、超一流(Aランク以上)の攻撃でなければ、どのようなモノであろうと彼の肉体には通用しない。故に、傷を負う事など希で神話の時代、偉業を為しえた後の彼に傷を負わせた者はいない。
十二の試練のBランク以下の攻撃からバーサーカーを守る“理(ことわり)”は、物理的な法則外の概念であり、セイバーによると「たとえ世界を滅ぼせる宝具であれ、それがAランクに届いていないのならば無力化する概念」とのこと。「天地乖離す開闢の星並の威力があるBランク宝具」を使われても無傷だが、「天蠍一射」なら威力が低くてもAランクなので効く。
B+の宝具を持つクー・フーリンでも「通常攻撃、宝具共にBランク以下であるランサーはルーンを宝具に使うと一時的にAランクに届く」とされているように、この守りはB+も無効化する(宝具強化した「流星一条」もB++ランク→Aランクという扱いになっており、格的にはAに達してない模様)。
原作者からも「超チート。普通のゲームだったらエンディング間近に手に入る伝説の宝具じゃないですか。伝説の武器系じゃないとバーサーカーには一切ダメージが通らないんですから。」と蘇生抜きでもチートとされている。
攻撃の無効化に加え、蘇生魔術を重ね掛けすることで代替生命を十一個保有している。更に既知のダメージに対して耐性を持たせる効果があり、一度受けた攻撃を学習しダメージを減少させる。原作者曰く「ダメージを受けたら傷が治った後、対防御力+100、防御力3倍」。
余りに大きいダメージを受けると一撃で複数の命を失ってしまう。イリヤは一回分倒した凛に対して「今のが五倍の宝石だったらヘラクレスは消えていた」と言っている。実際、投影魔術による「勝利すべき黄金の剣(カリバーン)」を受けて七つ分の命を失っている。
「命」と表現されるが、正確には「蘇生魔術」であるので、マスターの魔力供給によってストックは回復できる。ただし、この回復にはかなりの魔力を消費するらしく、イリヤ以外の並の魔術師であれば一生涯かけてやっと1個回復させることができるかどうかであるらしい。それでも聖杯戦争という状況に限って言えば、敵となるのは自分以外に6騎のサーヴァントであり「12回殺されないと死なない」という性能は破格と言える。
そのため、彼を倒すためにはイリヤによって回復される機会を与えずに12回分殺す必要があり、戦闘と撤退を繰り返して徐々にストックを消耗させるという戦法は短期的に実行しなければ通用しない。
この宝具は逸話が宝具という形になったものだが、能力自体は死後からでなく生前から持っていたもの。試練を潜り抜けた直後にこの不死身の肉体を与えられ、以後ヘラクレスの肉体は攻撃を受け付ける事はなく、傷付けた者は自害した彼自身を除けば一人としていない。
なお、『stay night』原作の作中では六個分の命を失ってなお三日経過すれば完全回復できると言う趣旨の発言があるが、原作者監修のアニメ『UBW』では「3日に1回分回復」と言う発言がある。これはアニメ版における設定変更との事。
奈須氏はこの宝具について、「格闘ゲームで言うならば、スーパーコンボ以外の全ての技にスーパーアーマー+ノーダメージ」とコメントしている。実際に格闘ゲーム化した『Fate/unlimited codes』では、ゲームバランスの問題で11回分のスーパーアーマー効果を得るだけに留まり、バーサーカーの体力は他に比べて多めという程度。
『Grand Order』では第三章で敵として登場した際は効果を発揮しているが、主人公のサーヴァントとして召喚された際は効果が発揮されていない。とはいえ、やはり彼の象徴と言える宝具であるためか、ストーリーで登場したときは必ず連戦となったり、絆Lv10礼装が3回分のガッツ効果であったり、「ネロ祭再び」の超高難易度バトルではまさに原作通りの「11回分のガッツ効果が掛かった状態」で登場したりと、ゲーム上でも再現要素が度々現れている。
射殺す百頭(ナインライブズ)
ランク:C〜A+
種別:不明
彼の持つ万能攻撃宝具。一つの兵装ではなく、生前の偉業「ヒュドラ殺し」で使った弓の能力を元にヘラクレスが編み出した、言わば「流派・射殺す百頭」。その本質は、攻撃が一つに重なる程の高速の連撃にある。
長い戦いを繰り広げてあらゆる武具を使いこなし、様々な怪物・難行を乗り越えた、状況・対象に応じて様々なカタチに変化する「技」であり、剣であれば剣の最大手を、槍であれば槍の最大手を、弓であれば弓の最大手を発揮していた。
万能攻撃宝具とされていることからも分かるように、その変化の幅は広く、手にした武具、あるいは徒手空拳により様々な武を行使することで、対人から対軍、城攻めに至るまで状況に合わせて千差万別に変化するとされる。
公式で明言されたものは対人用の「ハイスピード9連撃」、対幻想種用の「ドラゴン型のホーミングレーザーを9発同時発射」の二者。剣や槍や斧や弓といった武器はおろか防具である盾でさえも使用可能であり、複数の名のある宝具候補のうち、クラスに対応して所持する兵装としての宝具が変化しても、この技の性能は変わること無く宝具級の威力を発揮する。
しかし、狂戦士クラスで召喚されたため、その卓越した武技とともに、この宝具も使えない状態となってしまっている。作中で放ったのは、バーサーカーから斧剣ごとこの秘剣を投影した士郎。対人用「射殺す百頭」の剣技の投影による「是・射殺す百頭(ナインライブズ・ブレードワークス)」を使った。
これら以外に、『射殺す百頭』の原型となったヒュドラ殺しにおける100頭同時殲滅を行った弓矢(プリズマ☆イリヤでは巨大な弩が原典として描かれた)自体もステータスの詳細欄などで触れられており、ヘラクレスの所持する最高の宝具と記されている。
他にも、遠坂凛も言及したヘラクレスの象徴たる「ヒュドラの毒矢」や、「名剣マルミアドワーズ」等、高名な宝具候補は複数ある。
ナインライブズとは「九つ命を持つ」という意味だが、これは彼が相手にした怪物たちが尽く「何度殺しても蘇る」特性を持っていたことから“何度蘇ろうと鏖殺する”闘法に至った、という意味合いである。
格闘ゲーム『unlimited codes』ではバーサーカーの聖杯必殺技として使用。斧剣を用いて百連撃を行うという技。『Grand Order』は大剣による最大手を放ち、一息のうちに百撃を加える神速の猛撃を繰り出す。
回転して突撃する蒼い槍兵(ブーメランサー)
ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:1~∞
最大効果:∞
カーニバル・ファンタズム」で登場した宝具…と言うより、単にランサーを武器代わりに投げつけただけ。
解説文によれば『槍兵を投擲武器として使用する武具。本来、一つしか宝具を持たない英霊バーサーカーが、槍兵を用い編み出したイレギュラー的な宝具。弓兵に対してはクリティカル効果。蒼い光が高速回転しながら軌道線上の全ての対象に必ず命中する。刺し穿つ死棘の槍同様の効果を持つが、ブーメランのように投げた者の手元に戻ることはない。』とのこと。

使用技

Fate/unlimited codes

地砕くアウゲイアス
斧剣を振り下ろし、砕いた地割れで攻撃する飛び道具。
圧し鳴くネメア
タックルで突進し斧剣で追撃する。
落とすステュムバリデ
斧剣を振り上げて攻撃する対空技。
捕らわれるクレタ
敵を掴んで叩き付けるコマンド投げ。
叫び示すヘラクレス
咆哮による衝撃波で敵の飛び道具をかき消す。
蹂躙のカルキノス
超必殺技。敵を掴んで叩き付け、斧剣の一撃を加えるコマンド投げ。
巨神の一撃(ギガントマキア)
超必殺技。大きく振りかぶって斧剣を振り下ろす。

真名:ヘラクレス

ヘラクレス。メドゥーサ退治などで知られるペルセウスと並ぶ、ギリシャ神話における二大英雄の一人。
ペルセウスの孫にあたるミュケーナイの王女アルクメーネーとオリンポスの主神ゼウスの間に生まれ、幼名をアルケイデスといったが、デルポイの巫女から「ヘラの栄光」と言われたことからその名を名乗るようになった。
神々や数多の怪物を倒した、半人半神の英雄「ヘラクレス」。その名は世界に知れ渡るほど有名な存在となったが、その人生は苦難に満ちたものだった。
ヘラクレスはゼウスの不貞によって生まれた為、それを憎悪するヘラは彼と双子の妹イピクレスの眠る揺り篭に蛇を送り込んだり、長じて剛力無双の英雄になったヘラクレスに狂気を吹き込んで、自分の子と妹の子を手にかけさせた。
狂気に駆り立てて手をかけた償いとして、ミュケナイ王エウリュステウスの下で十の勤めを果たすようアポロンからの神託を受けた。
これこそが、「十二の功業」と呼ばれる冒険であるが、これ以外にもアルゴナウタイの一員となったり、ギガントマキアと称される巨人族とゼウスを始めとするオリンポスの神々との戦いにも、神々の側で参戦したという。

関連用語

マルミアドワーズ
ヘラクレスが使っていたとされる名剣。伝説では後にアーサー王が所有することになる。
これを見つけたアーサー王は非常に喜び、「これがあればもうエクスカリバーなんていりませんね!」と暴言を吐き、マーリンから聖剣(特に鞘)を大切にするように、と窘められることになる。
Fate世界でも存在していたようで、キャスター・アルトリアが第三再臨以降は魔術具として使用している。純粋な火力だけならエクスカリバー以上だとか。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/stay night
その力から幾度と無くセイバーを窮地に追い込む。ルートによって役柄は変わるが、最後までイリヤの守護者であるということだけは変わることが無い。
Fate/hollow ataraxia
アインツベルンの森の入り口で厚い胸板として君臨する。
Fate/strange Fake
真アーチャーとして召喚されるも、マスターであるバズディロットの手によって変質させられアルケイデスとなる。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
クラスカードの一枚であり、黒化英霊として登場。一期におけるラスボスポジション。
Fate/Grand Order
亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』の開催に際してバトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。
特異点Fにおいてもメインクエストには直接登場はしないもののセイバーに敗れ黒化したことが語られている。「黒化してもなおセイバーには御しきれなかった」とのことで、手を出さなければ動きはしないと言われていた。
本編からは外れているものの、一度クリアすると消滅するフリークエストにて戦うことが可能だが、彼が動かずに留まり続けていたその場所はアインツベルン城と一致する。
フェイト/タイガーころしあむ / フェイト/タイガーころしあむ アッパー
いつものバーサーカーでは何を願っているのか聞けない。そこで虎聖杯の力でバーサーカーを喋れるようにすると、なぜか口調も性格も紳士に。
アッパーでは出番はあるものの個別のシナリオモードはなし。

Fate関連作品

Fate/unlimited codes
「怒涛の破壊者」。ゲームバランスのためか、見た目どおりの鈍重なパワーキャラにされている。
Fate/Ace Royal
英霊カードの一枚として登場。
カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。

その他

ちびちゅき!
イリヤと一緒に通うために初等科所属。バーサーカー状態なので頭の出来も同程度。
スクールガールストライカーズ
スクウェアエニックス開発のスマホゲーム。『Fate/stay night』とのコラボイベントで出張した。
キャラクターとしての名義はイリヤであり、彼女の攻撃手段の演出とコラボストーリーにしか出演しないが、ゲームの性質上エイプリルフール以外のイベントで初めてモデル作成がされた男性キャラクターとなった。

人間関係

Fate/stay night

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
マスター。失ってしまった自分の子供と重ね合わせているのか、積極的に守ろうとする。
リーゼリット
マスターの従者。直接言葉は通じないが相手も無口な事もあってかそこそこ気持ちは通じるようで、一緒に猪を狩りに行ったりしている。
アーチャー
Fateルートでは凛たちを逃がす為に殿として立ち塞がった男。彼との戦いで六度の致命傷を受けた。
最後まで真名は判らなかったが、アーチャーは得難い難敵だったと評価している。
もし狂化されていなければ、心ゆくまで剣技を競い合う充実な時を過ごせただろうと惜しむほどに。
セイバーオルタ
HFルートで彼女に敗北し、黒化してしまう。
劇場版HF2章では、アインツベルン城を更地にする程の激闘を繰り広げた。

Fate/strange Fake

バズディロット・コーデリオン
マスター。
戦略の方針で対立し、その危険さから汚名を被ろうとも抹殺しようとするものの、一手及ばず変質させられてしまう。

生前

ケイローン
生前の恩師。彼から弓技を初めとする多くのことを学ぶ。だが戦いの混乱の中でヒュドラの毒を塗った矢を当ててしまった。
『Fate/Grand Order material』によると、戦場に出た彼は覚悟あっての事だろうが、そもそもヒュドラの毒を持ち出した自分もやりすぎた、と後悔していた。
『Fate/Grand Order』のマイルームでも、彼に対しては気まずそうにしているとか。
イアソン
アルゴー号の船長。彼からはある種の友情を寄せられていた。『Grand Order』第三章では主従の関係となる。
『Fate/Grand Order material』によると、自らの運命の重さに翻弄されている姿が自分と重なったのか、放っておけなかったようだ。一部三章にて彼が人理の敵としてあったときもアルゴー号のクルーとして呼び掛けに応えた辺り、強い絆を感じられる。
自分の事を「化け物」と言いつつも一切怯えずに傲岸不遜に自分の子分にしようとしていた姿を「自分が触れてきた人間」の一部として記憶していた。
メディア
アルゴー号に同乗した仲間。伝承ではコルキスに着く前にアルゴー号に途中で置き去りにされてしまい、そのまま帰ってしまったものと陸路を追いかけ合流したというものがあるが、型月内では後者が採用されたようで顔見知りとされている。
『Fate/Grand Order material』によると、あちらからはものすごく怖がられていたらしく、そのことで少なからずショックを受けた。
アタランテ
アルゴー号に同乗した仲間。弓の腕を競いたかったが、いつのまにか船を下りていた。
ペルセウス
曾祖父。
テセウス
遠縁の親戚。ヘラクレスの持っていた獅子の皮を目の当たりにしても逃げずに立ち向かった彼を見て彼が将来英雄となることを予感する。
イピクレス
双子の妹。史実では弟であるが女体化されている。
ヒッポリュテ
十二の試練の一つ「戦神の戦帯」を手に入れる過程で恋仲になり、誤解の果てに手にかけてしまったアマゾネスの女王。
エウリュステウス
十二の試練を科した王。自分自身に怯えて「化け物」と呼ばれた事を「自分が触れて来た人間」の一部として記憶していた。
デイアネイラ
妻。「どうか世界を憎まないで」と祈りを受け、毒杯を飲んで死んでしまった事を「自分が触れてきた人間」の一部として記憶していた。
息子
メガラとの間にあった息子。ヘラの狂気を受けて炎に投げ込んで殺してしまった事を「自分が触れてきた人間」の一部として記憶していた。

その他

アルケイデス
変質した自分自身。向こうからは「神に成り下がった愚者」として侮蔑と憎悪を向けられている。

名台詞

Fate/stay night

「■■■■■■■■■■■ーーー!」
無印Fateにおいて唯一ボイスが当てられている台詞。台詞というよりも咆哮。
「ソレはその男が作り上げた幻想にすぎん。所詮はまがい物。二度とは存在せぬ剣だ。だが、しかし――その幻想も侮れん。よもやただの一撃で、この身を七度も滅ぼすとはな」
本編中で唯一ヘラクレスが喋った意味のあるセリフ。士郎の渾身の『勝利すべき黄金の剣』で倒され、士郎を賞賛しつつ消えていった。

フェイト/タイガーころしあむ

「ふむ……まったく困ったレディーですな」
「しかし美しきレディーからの誘いを無碍に断るのも紳士の成すべき事ではありません。よろしいでしょう、ならばこのパーティのひとときを楽しむとしましょうか」
しゃべれるようにしてもらった結果がこれだよ!
基本的に紳士で相手を重んじるのはいいがいかんせん気障で、凛曰く「アーチャーみたいなしゃべり方」。まあ、ヘラクレスの父親の女性遍歴を考えれば血のなせる技と言えないこともないが。
「恥ずかしながら。実は『はいてない』キャラだったのです。」
え、えー……。もうひとりもコレだし、TYPE-MOONの「はいてないキャラ」は何かおかしい。
もっとも死因になったヒュドラの毒は、媚薬だと騙された妻が下着(パンツ)に仕込んだという説(普通に服、とだけされているものもあるが)がある為、生前のトラウマという笑えない理由もあるかもしれない。
「いえ違うのです王女。あれだけの悲劇にまみれた貴女が今こうして幸福で穏やかな日常を過ごしているという事実……
 ……私は、今、貴女にふりそそいでいる安息が嬉しくてたまらないのです!!」
『アッパー』イリヤルートにて、キャスターに。素晴らしいまでの紳士っぷりである。おかげでキャスターは直前の発言を撤回し、「元からこうだったに決まっている」とイリヤを責めることに…。
「少し、頭冷やそうか……」
同上。イリヤとはぐれた後、キャスターと共に魔法少女になって。確かにヘラクレスは多芸だが、キャスターの適性が無いのに魔法少女の資格があったとは驚きである。
元ネタは白い悪魔こと高町なのは(19)。余談だが、スピンオフでクロスオーバーしたり外部出演で共演したりと、彼のマスターとは何かと縁がある。

メモ

  • 実は第5次聖杯戦争においてマスターとサーヴァントの双方にイレギュラー要素がないのはバーサーカー陣営だけだったりする。
  • 今でこそ筋肉太りしているイメージが強いヘラクレスであるが、Fate/staynightでの立ち絵は今程太ってはいない。ufo版の映像でも狂化を抑えてる時は顔がシュッとしている。
  • FGOでは喋れないながらも表情が変化しているシーンがあるが、もともとのバーサーカーはいくら話し掛けようと無表情は変わらず反応も一切ない。ホロウで森の門番をしている時に士郎が「通っていいか?」と聞いても完全に無反応であり、意志疎通は不可能に近かった。
  • 作中で度々バーサーカーは規格外という扱いを受けているが、『十二の試練』の蘇生能力が明かされる前である。アーチャーが6回倒したときにプレイヤー側が知ることになり、その後の凛が宝石魔術で一殺したときに、主人公達も知ることになる。Bランク以下の攻撃無効の効果だけは一度戦った時点でセイバーが気づいている。
    • アーチャーの「倒してしまっても構わんのだろう?」という台詞は、蘇生能力判明前の台詞であり、プレイヤーや凛からしたら有言実行どころか、それ以上の結果を出してくれている。
  • PC版、『uc』、テレビアニメ第2作では咆哮はSE。テレビアニメ第1作、タイガーころしあむシリーズでは声優の西前氏が咆哮・セリフも含めて担当している。『Réalta Nua』、PS Vita版『hollow』では基本的にはSEの咆哮が使われているが、一部西前氏のボイスが使用されている。
  • 身長253cmはサーヴァント中はおろか、TYPE-MOONキャラクターの中でも屈指の巨体となる。
  • 英霊として世界に名を知られる大英雄であり、その知名度の高さから、神話及び史実において影響を受けた者は多い。
    • セイバー曰く「高名さや武勇では、私は彼と比べれば数段ランクは落ちるでしょう」とのこと。ただし、サーヴァントとしての評価では、彼女もバーサーカーにひけは取らないと言及されている。
    • シリーズ中に登場した一部のサーヴァントも彼の影響を受けていた節がある。皇帝ネロは彼を真似て獅子の首締めを行い、史実の話になるがイスカンダルは自らをヘラクレスやアキレウスなどの子孫と名乗り、ヘラクレスのコスプレをしたという。欧州圏ならば最もメジャーな英雄な為に更なる知名度補正を受けれるという。
  • ギルガメッシュは文字通りの天敵。「十二の試練」による防御も大量のAランク宝具であっさり突破する上、高い神性が「天の鎖」で大きな枷に変わってしまう。また、アーチャーも無限の剣製による多種多様な宝具の投影で「十二の試練」に対抗できるためあまり相性は良くないと言える。
    • 制作側の故意ではないだろうが、この最悪の相性は『unlimited codes』でも再現されている。
      王の財宝による飛び道具「冥府の門(エイルラガル)」に加え、中距離までを薙ぎ払う鎖による斬撃などを有する英雄王は、同作に置いて機動力が低く高性能の飛び道具を持たないバーサーカーにとっては最悪の相手である。
    • アーチャーは天敵に入っていないこと、Fateルートで命を大幅に削られたものの結局は勝利したことから考えると、ギルガメッシュほど最悪の相手ではなく、接近戦に持ち込めば苦戦する程度で済むと思われる。「天の鎖」の有無の差によるものなのかは不明(「天の鎖」を使用する前に既に10回倒されている)。また、アーチャーがギルガメッシュに宝具の出し合いで上回れるのは「無限の剣製」使用時の話であり、普通の投影掃射では接近される前に倒しきれるだけの物量がないのかもしれない。事実、ギルガメッシュは仕留めるつもりでAランク宝具の雨を降らせても1~2回しか削れず、その耐久力に苛立っている。
    • ギルガメッシュは「イリヤを庇わなければ勝機があるだろうに」と言っているが、UBWルートで士郎がセイバーにギルガメッシュの相手よりも凛のところに向かうように言った際にも「勝機を捨てるか」と言っているのでどこまで本気で言ってるのかは不明。ギルガメッシュ側も鎧などの防備をせずその場から一歩も動かないという明らかに手を抜いた戦い方をしている。何よりギルガメッシュが天敵という相性の悪い相手ということ自体は変わらない為、イリヤを庇えば「勝機ゼロ」だがイリヤを庇わなければ「ギルガメッシュ優勢は揺るがないが、勝機は無くはないからギルガメッシュも本気を出さざるを得ない」という意味合いと思われる。
  • ギルガメッシュが「武装の質と量」で最強を博すならば、彼は「圧倒的な身体能力と武技」で最強。彼と純粋なパワー比べで勝てる英霊は存在しないらしい。
  • アインツベルンが彼の理性を奪った理由は、第四次で切嗣とセイバーが離反したことから「完全な従僕」を望んだせいだが、彼らが裏切った原因はそもそもアインツベルン家が第三次で行なった反則のせい。
    要するに、自業自得のとばっちりを受けて狂化させられたわけである。
  • タイガーころしあむでイリヤから狂化呪文をかけるように頼まれたキャスターだが、紳士モードの彼に出会ってそれを拒否。イリヤを鬼だの悪魔だのと罵倒した。
  • 「狂戦士」以外の別のクラスならばさらに実力を発揮したと言われるが、奈須氏によれば最も相応しいのは「弓兵」とのこと。
    彼に相応しいのは戦場の戦士たる「剣士」よりも、冒険家・レンジャーとしての「弓兵」であり、宝具「射殺す百頭」もヒュドラ殺しに用いた弓が原典とされるため。尤も「狂戦士」のクラスでも第五次聖杯戦争のサーヴァント中最強であることは揺るがない。
    • 凛が「ヘラクレスの宝具といえばヒュドラの毒矢」と言っているので、「弓兵」だとこれも使えると思われる。
      • 伝承によれば、この矢は彼の師匠であるケンタウロス族の大賢者ケイローンの命を奪ったとされる。ケイローンは不死身だったが、生き返っては毒で苦しんで死ぬ事を繰り返すため、見かねた神々が不死を奪って介錯したほどの代物。人間の場合は生きたヒュドラに近寄るだけで、漂う毒で肺が爛れて死ぬという。後に彼もこの毒を盛られて命を落とすため、不死身の肉体を持つ者を2人も死に追いやったことになる。
    • 『Fate/stange Fake』では弓兵で召喚されていたが、変質後のステータス画面から推測すると、宝具はおなじみ「十二の試練」に加え、人間が作った武器の攻撃を無効化する「ネメアの獅子皮」、必殺技「射殺す百頭」の最低3つに、「心眼:偽」「勇猛」「神性」「戦闘続行」の戦闘系スキル、さらに武器としての弓(宝具に統合されている可能性あり)という、特に防御系が凄まじいラインナップになる。また、後日発売されたコミックス版4巻にて右腕に「戦神の軍帯」を巻いている彼の姿(アルケイデス変質前)を確認できるためこちらも所持していると考えられる。
  • 彼の故郷であるギリシャでは知名度補正でさらなる強化がなされるため、各地で亜種聖杯戦争が行われている世界においてギリシャで聖杯戦争が開かれる場合、ヘラクレスを召喚したマスターが勝利する事が分かりきっている。そのため、ヘラクレスを召喚する触媒の奪い合いという聖杯戦争開始前の争いが事実上の決勝戦になってしまい、聖杯戦争が成立しなくなってしまうという。
  • 生前、度重なる発狂で自らの子供を殺害した為か、イリヤとその子供を重ねていた節がある。
    • 『unlimited codes』で明かされた彼の内面によると、聖杯戦争に参加した動機は「生前に守れなかった小さき者とイリヤを重ねており、今度こそ守りきるため」である。エンディングでは自害し、天の杯になるイリヤを見ながら安堵しつつ消えていく。
  • 本来は強化に使われる狂化が足を引っ張るものでしかない辺り、彼のレベルの高さがよくわかる。
    また、本来の力を発揮した場合の戦士としての力量はセイバーを遙かに凌ぐとコメントされており、正気ならば豪快にして精密な剣技を誇ったという。
    • 2014年版アニメ第4話では、豪快にして精密な剣技を本能のみで振るい、武装の石斧剣を手放してからの回避に加えて高度な蹴り技、高さ10数メートルもの跳躍など従来の印象を覆す描写となっている。
    • 『unlimited codes』で、ライダーのvsバーサーカー勝利台詞は彼の狂化を惜しむもの。曰く、「彼が万全ならば自分など敵ではなかった」。
    • とはいえ、「狂戦士」のクラスと相性が悪いわけではない。伝承においてヘラクレスは何度も発狂する逸話があるため、「狂化」は馴染みやすくBランクと高め。
  • その性質上、「狂戦士」クラスは魔力消費が激しく制御が難しい。
    先代狂戦士も魔力切れで敗退したが、彼の場合はイリヤ以外のマスターでは動かすだけで魔力が一気に枯渇する。
    イリヤも、制御のために特別製の令呪を施しており、魔力供給の聖杯が出現する二カ月前は召喚に成功するも命を削るほどの苦痛と自身の崩壊という危険を伴った。
    • 並の令呪を弾きかねないので特別製の令呪を施している。しかし、狂化Cのランスロットが最も拒絶する命令を一画で聞かせられた事実もある。よって、「狂化Bにもなると令呪への耐性が出てくる」のか、「彼程の高位の英霊になると令呪を弾き易くなるのか」このいずれなのかは判然としない。
      • 同じく神性:Aのカルナを判断材料とすると後者の可能性が高いが、狂化:EXのスパルタクスが令呪を二つ重ねなければ命令を受け付けないことから狂化も影響していると考えられる。
  • 作中、「勝利すべき黄金の剣」に敗れた彼だが、それ以上の破壊力を持つ「約束された勝利の剣」を見た際に「万全ならば聖剣如きに屈しない」と内面描写で語られている。
    事実、HFルートでセイバーオルタに「約束された勝利の剣」の直撃を受けてなお存命していた。これらの点から、「約束された勝利の剣」でも殺しきるのは難しいと推測されている。
    • イリヤは「魔力が不十分のエクスカリバーなんて2回も殺せてるか怪しい」と発言している。
    • 奈須氏、武内氏の会談では「ライダーの「騎英の手綱」ならバーサーカーを確実に殺すことはできるが、殺している間に殺されてしまうので1回か2回しか殺せない」と言われている。ライダーは彼を見た際に一目で真名を看破、勝てる相手ではないと悟り、マスター狙いにシフトしたという。
  • 十二の試練の耐性は『stay night』作中といくつかの資料では「1度殺された攻撃は2度と通じなくなる」と語られているが、『hollow』での「斬り抉る戦神の剣」で1度殺された直後、2度目の攻撃で顔に穴を空けられている描写や、『Fate/complete material Ⅲ』でのセイバーオルタは「約束された勝利の剣」を連発する事で「バーサーカーとなったヘラクレスと正面から斬り合っても圧倒できるのだ」という記載があるなど混乱が見られた。現在ではあくまで「防御力上昇効果」ということになっており、奈須氏は「効かないとは言ったが無効化とは言ってない」と語っている。
    • 耐性を得るのに死ぬ必要はなく「火炎攻撃を貰えば、治癒した際に耐性を獲得し火炎攻撃に対して防御力が100上昇する」と解説している。
      BB「私が攻撃キャンセルに対して、筋肉さんは防御力が三倍化。何か違いでも?」
      バーサーカー「お前のようなチートとは違うのだ」との事。
    • 2006年6月号のコンプティークで出た「バーサーカーに一度行った攻撃が二度と通じないのは宝具の能力に由来するものなのか、見切ることができるからなのか?」という質問に対して、『これは肉体耐性と技術の両面だという話。ゴッドハンドには一度受けたダメージを学習したのちそれへの耐性を肉体に付加する能力がある。バーサーカー自身も一度見た攻撃を見破るスキルを持っているそうですが狂化しているため、その「剣士としての技術」は封印されているのでゴッドハンドの能力のみに頼っているとか』と答えている。
  • イリヤでさえ狂化したまま制御するのは大変なので、普段は狂化のランクを大きく下げている。戦闘時も基本的にはその状態のまま闘っているが、全力で闘う時のみイリヤが狂化のランクを上げてステータスを上昇させる描写がある。このため、作中で公開されているステータスは狂化前の可能性があるが、公式からの言及はない。
  • 『狂化済みの説』
    • まず、狂化Bの効果は全ステータスをワンランク上昇させるものであり、それを表すようにヘラクレスのステータス画面でパラメーターの目盛りが一つ分だけ違う色で表され、後からの強化が含まれているようにとれる表記となっている。また、他のバーサーカーのステータスは狂化済みのものになっている。
    • 奈須氏によれば、「SN」でのステータスはTRPGシステムを採用してバランスが崩れないようになっている。狂化抜きで全てBになるならこのルールに当てはまる。
    • クーフーリンなどのようにクラスと共にステータスが変わる者もおり、現に魔力と幸運以外のステータスが上昇する狂化Cのランスロットは、セイバー「B・A・B」からバーサーカー「A・A・A+」のようにばらつきがある上がり方をしている(筋力・耐久・敏捷が上昇するなら「A・A+・A」になるはずである)。そのため、ヘラクレスも振り分け次第では大英雄に相応しいステータスに出来る。
    • バーサーカーの能力がAランクについての原文は「バーサーカーがギリシャの大英雄であるのなら、その能力はほぼAランクです。彼に傷を負わせたいのなら、少なくとも彼と同じランクの攻撃数値を用いなければならないと思います。」(十二の試練のBランク無効化についての会話)であり、パラメータのことを指しているとも取れるし、サーヴァントとしての性能を指しているとも取れる。
  • 『狂化済みじゃない説』
    • ヘラクレスは「魔術師」以外のクラスの適性を満たしており、適正条件から大概のステータスがAランクかそれに次ぐレベルであるとされるためである。仮に公開されているパラメータが「狂化:B」により軒並み上昇した状態とした場合、本来のパラメータは「B+・B・B・B・C」となり、パスが繋がらず魔力不足の士郎がマスターの時のセイバーとさほど変わらず、大英雄のパラメータにしては低すぎる。
    • セイバーが「能力がほばAランク」と語っていながら、彼が狂化した際に「そんな。理性を奪っていただけで狂化させていなかったというのか」(成人向版)と驚愕しているシーンなどから狂化を含めてないパラメーターと考える事もできる
    • 『Grand Order』のキャラクエストにおいても完全には狂化されていない可能性が示唆されている。
  • 『狂化込みの表記ではあるが、狂化のランクが抑えられてる平時のパラメータという説』
    • 「そんな。理性を奪っていただけで狂化させていなかったというのか. ....!?」(イリヤとの最終決戦前の会話)だが、成人向け版では「狂化させていなかったというのか!?」になっているが、RealtaNua版では「凶暴化させていなかったのか!?」に修正されており、凶暴化はしていなかったが、理性を奪う程度には狂化されていたと取れる。
    • 後にFate/strange Fakeにてアーチャークラスとして召喚された際のステータスは、「A・B・A・A・B」と、プラス補正こそついていないものの狂戦士状態のヘラクレスとほぼ同じものであり、公開されていたパラメーターの数値に近い。イリヤがヘラクレスの狂化をDランクまで抑えてると仮定すれば、アルケイデスのステータスをDランクの狂化にするとヘラクレスのパラメータと全く同じになって整合性がとれる(狂化のランクによって強化されるパラメーターの種類が増え、狂化Dは筋力と耐久だけ上がるため)。
    • 表記が狂化のランクをDランクまで下げたものとするなら本来のステータスはアルケイデスと全く同じということになり、狂化をBランクまで上げた際に敏捷、魔力、幸運がワンランク上がり「A+・A・A+・A+・A」となる。表記がEランクまで狂化を下げたものとすれば、本来のステータスは筋力だけ下がった「A・A・A・A・B」となり、狂化Bして「A+・A+・A+・A+・A」となる。AからA+に上昇するのかは公式に明言されていないが、ランスロットは狂化によって俊敏がBからA+、クーフーリンは狂化によって敏捷がAからA+に上昇している。
  • 作中で過去にサーヴァントと融合したマスターがいたと語られたが、これは初期ではイリヤと命のストックを共用する予定だったという設定の名残だという。
    • 旧Fateの『十二の試練』は「11回目の戦闘まで絶対に負けない」という効果だったという。それをプロトアーチャーが「絶対に生き残る」宝具で破る……という構想だったが、さすがに無茶なので変更したとのこと。
  • インタビューで作中では使われなかった剣の「射殺す百頭」におけるレーザー発射の解説がある。

フジタ :バーサーカーも良いなぁ。そういやナインライブスって弓以外の武器でも使えるんですか?

奈須 :何でも使えますよ。撃ち下ろした剣からレーザーっぽいのがマルチに広がるという、まさに川原で岩を叩いて魚を失神させるアレです。

  • 原作及びアニメ(Unlimited Blade Works)でイリヤを狼から庇う場面では、狼に噛み付かれているヘラクレスが血を流している。宝具によってBランク相当の攻撃を無効化できるはずなのに、決して只者の狼ではないだろう。
    • 後に語られた所によると、その時点ではイリヤとの魔力のパスが上手く通っていなかったために十二の試練が上手く機能しておらず、霊地であるアインツベルンの森に生息する狼も半ば悪霊化していたためにサーヴァントに傷をつけることが出来たとのこと。
  • 『Fate/Prototype』においても、サンクレイド・ファーンのサーヴァントがバーサーカーのヘラクレスであったとされている。ただし『stay night』のヘラクレスと異なり意思なき殺戮機械のような存在になっているとのこと。
  • 「ヘラクレスは神霊なのに喚べるのはおかしい」と度々指摘される。だが、例えばメドゥーサは「かつて美しかったもの」として英霊の側面を持つため「英霊メドゥーサ」として召還されている。そのため、生前のヘラクレスは英雄だから「英霊としての側面」で喚ばれた、もしくはサーヴァントは生前の状態で喚ばれると考えれば、死後に神となっていても問題ないと思われる。

脚注

注釈

  1. 狂化の為、彼の言葉は第三者には聞き取れない。

出典

  1. 「コンプティーク Fate一問一答 2007年7月号」
  2. 「Fate/stay night」Wepon Menu

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