概要
フラッシュ・エア。何かを何かで置き換える魔術。
錬金術から派生した魔術系統だが、原理的には劣化交換にしか至れない下位の基礎魔術であり、それゆえ使い手はほとんどいない。
イメージとしては、金属のフォークを溶かしてスプーンの形の型に入れて固めてスプーンを作る、というのを途中の過程をすっ飛ばしたような感じだとか。
当然ながらスプーンとフォークを交互に置換し続けるたびに劣化が進み、最終的にはフォークともスプーンともつかない「何か」に成り果ててしまう。
エインズワース家の魔術はこれのみに特化しており、精神の在り処を肉体から人形に置き換えたり、空間の繋がりを置換することができる。
また、魔術工房の特性により
・自身を「英霊の座」にある英霊の情報と置換することで記憶・スキル・宝具・能力を行使する「英霊になる」サーヴァントカードの作成と使用
・人間の魂をぬいぐるみと置換することによる人格の入れ替えや別の人間への偽装
・空間の繋がりを置換することによる擬似的な空間転移
・死者の人格を人形と置換することによる擬似的な死者蘇生
など、超一流のレベルに達している。凛も「大魔術であれば似たことは可能だが、『対価がとても釣り合わない』『どう考えても原則を逸脱している』」と評している。
使い手
- ジュリアン・エインズワース
- 置換魔術の応用として自身の概念置換により、ダリウス・エインズワースや衛宮士郎など特定の人物に「なる」ことができる。
- ダリウス・エインズワース
- 置換魔術によりエインズワースの歴代当主に取り付くことで擬似的な永遠の生を得ており、『破戒すべき全ての符』で概念置換を破壊されても覆らない呪いと化している。
- ザカリー・エインズワース
- ダリウスに置換された自分を監視するために自分の人格の一部を人形に置換した。
- アンジェリカ
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの精神をぬいぐるみと置換して入れ替える他、戦闘においても「空間の置換」により、「射出した宝具をベクトル転移させる」「空間の上下を繋げることで宝具を無限加速して射出する」「相手の攻撃を空間転移で回避する」など置換魔術を多用している。