セイバー・エンピレオ
セイバー・エンピレオ | |
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真名 | 柳生但馬守宗矩 |
読み | やぎゅう たじまのかみ むねのり |
外国語表記 | Yagyu Tajima-no-kami Munenori |
性別 | 男性 |
身長 | 181cm |
体重 | 71kg |
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
属性 | 秩序・中庸 |
副属性 | 人 |
一人称 | 私/拙者 |
二人称 | 貴殿/貴様/○○殿/○○(呼び捨て) |
三人称 | 奴/あれ/○○殿/○○(呼び捨て) |
声優 | 山路和弘 |
デザイン | 古海鐘一 |
設定作成 | 桜井光 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要編集
七騎の英霊剣豪の一人「セイバー・エンピレオ」。
- 略歴
- 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では生前の人間として登場。
- 『宮本武蔵体験クエスト』で並行世界より現れた宮本武蔵と剣を交えた後、剪定事象の天草四郎に「宮本武蔵はまた現れる」と告げられる。
- 以後は天草四郎の元につき、「一切両断」の宿業を埋め込まれて英霊剣豪の一人「セイバー・エンピレオ」として行動する(正確には、この時点では生きた人間であるため英霊ではない)。
- その半年後、再会した宮本武蔵に味方として近付き、彼女が他の英霊剣豪を倒して成長するのを待っていた。
- その後は厭離穢土城でキャスター・リンボを倒した宮本武蔵たちの前に正体を現して戦いを挑んだが、空の座へと至りつつあった彼女に敗北した。
- 人物
- 英霊剣豪の一員ではあるが、他の英霊剣豪と違い、サーヴァントとして召喚されたものではなく、生きている人間に直接宿業を埋め込んでいる。
- 人格も、磨き抜かれたその精神性からか、または生きた人間を元にしているという違いからかは不明だが大きな歪みは発生しておらず、普通の社会生活も可能である。とはいえ史実の宗矩と比べると「剣術そのものの愉しさ」に目覚めてしまったため、その喜びを再び味わうべく徳川家も日本も犠牲にするような人外へと人間のまま成り果ててしまっているとも言える。
- 能力
- 英霊剣豪になったことで不死身の力を得ている上に、人格に歪みがないのと同様に身に付けた技にもまったく歪みはなく、技量の程は生前の据え置きである。
- ただし、あくまでも「生前の宗矩」であるため、「人生を全うしてサーヴァントとなった宗矩」と比較するとわずかながら技では劣っている模様。
ステータス編集
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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セイバー | - | B | D | A++ | E | B | B | 対魔力:C 騎乗:B |
新陰流:A++ 水月:B 無刀取り:A |
宝具編集
- 剣術無双・剣禅一如(けんじゅつむそう・けんぜんいちにょ)
- 柳生但馬守宗矩と同一の宝具。詳細はそちらを参照。
登場作品と役柄編集
Fateシリーズ編集
- Fate/Grand Order
- 宮本武蔵体験クエストにて登場。
- 後に亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』で敵として登場した。
人間関係編集
Fate/Grand Order編集
- 宮本武蔵
- 『宮本武蔵体験クエスト』にて彼女と剣を交えたことで、彼は剣術の死合に愉悦を見出し、生きながらにして英霊剣豪と化すことになる。
- なお、負傷により隻眼となった彼女を見て、同じく隻眼である息子の柳生十兵衛七郎三厳を想起している。
- ランサー・プルガトリオ、アーチャー・インフェルノ、アサシン・パライソ、ライダー・黒縄地獄、バーサーカー・衆合地獄、キャスター・リンボ
- 『屍山血河舞台 下総国』にて登場する英霊剣豪たち。
- ただし、自身とは違いこちらは全員がサーヴァントである。
- 加藤段蔵
- 『屍山血河舞台 下総国』にて、表向きは公儀隠密として、裏向きは英霊剣豪側からのスパイとして、武蔵たちに同行するように命令していた。
- 妖術師
- 『屍山血河舞台 下総国』にて、「宮本武蔵はまた現れる」と告げられて以後彼の元につき、宿業を埋め込まれた英霊剣豪の一人「セイバー・エンピレオ」として行動する。
- 清姫 (亜種並行世界)
- 『屍山血河舞台 下総国』にて、江戸にほど近い土気の松平家の姫君ということで顔馴染みの相手。
- 理路整然と諭すために彼女からは懐かれつつも苦手意識を持たれている模様。
- 丹藤主膳
- 清姫のお目付け役。
- 『屍山血河舞台 下総国』にて、藤丸一行を清姫の護衛につけるため、彼に対し半ば脅すように無理を押し切ってしまった。
- 藤丸立香
- 『屍山血河舞台 下総国』にて、武蔵の相方と見ていた相手。
- ゲーム本編では剣気で居竦みさせた程度であまり縁は無かったが、コミック版ではその状況から自分で舌を噛んで無理やり呪縛を解いた様子から「新たな獣の連れを得た」と高く評価していた。
その他 編集
名台詞編集
Fate/Grand Order編集
本編編集
- 「身体に力の起こりなし。我が剣生において無二の、自然無想による一の太刀。
それを既の所で流された。天下一の剣豪 など、作り話と意に介していなかったが――――
……これは斬らねばならぬ。何としても、斬らねばならぬ。」 - 『宮本武蔵体験クエスト』にて、初登場のシーン。鯉口で誘ってきた武蔵を目にも止まらぬ抜刀で追い詰めるが―――
- 武蔵からしたら裸足で逃げ出すレベルの実力差があったと見られているが、宗矩にとっても無念無想による前触れを全く見せない必殺の一撃を凌がれてしまった事で、天下一の剣豪と言う話もあながち嘘では無いと感じた。
- 「……消えたか。剣術だけではなく妖術にまで精通しているとは。
手応えはあったが、頭蓋を割るには至らなんだ。……我が秘伝を受け、二度までも生き延びる―――
新免武蔵守藤原玄信。その名、決して忘れぬぞ。」 - しかし二度の必殺を与えても武蔵を仕留め切る事は叶わず、別世界に飛んでいった彼女の名を心に刻み竹林へと消える。冷静沈着としている様だが、この時彼の心境にはある決定的な変化が起こっていた。
- 「安堵せよ、皆の者。怪異なぞ夜盗山賊の類と差はない! 是より私が土気城主たる松平下総守とともに討伐いたす!
我が配下はいずれも島原を平定せす戦に参じた者、幕府の威光が南の果てに届くと知らしめた兵ども!
故に。悪戯に騒ぎ立てず、ただ吉報を待て。
下総を騒がせた怪異跋扈の噂。遠からず、この柳生但馬守が刈り尽くしてくれよう。
島原の折の愚など二度と有り得ぬ。私が来たからにはな。」 - 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』にて、下総の民に向けての演説。"剣術無双"と謳われる実力に裏打ちされた説得力と威厳を感じさせる。
- 「死して霊魂となったモノなどではなく、私は私、生まれ落ちた時と変わらぬ命と血肉を備えた者である。
些か、魔縁に堕ちた身ではあるが 。
フ。それにな。宿業なぞどうという事もない。業ならたっぷり百八つ、腐るほど持ち合わせておるわ。」 - 「侍衆を率いて土気城下へと至った時なぞは……フ。事もあろうに、
此処で屍山血河を築くしかあるまいか―――
等と、滾る心を抑えるのに必死であった。だが結局のところ貴様は気付かぬまま、此処へ至った。」 - 終盤、セイバー・エンピレオとしてその正体を現した際の発言。サーヴァントでさえ霊基を歪められ狂い果てる宿業を人の身で埋め込まれたにも関わらず、外面上の精神の変生が殆ど見られない。もはや人とは思えぬ彼の規格外ぶりが伺える。
- しかしその内には英霊剣豪としての深い業を確かに持ち合わせており、本来守るべきはずの下総の民に対して必死に殺意を抑え込んでいた。
- 「気づかされたのだ。私はこれまで剣術に愉しみを覚えたことなどなく、そのような者だからこそ、
父は私に古き新陰流を継がせなんだ。新陰流より生じたもの、柳生新陰流とな。
……それで良いと思った。どれほど高説を重ねようが、剣の道は殺人の道。
そこに特別な意味など―――人生の価値など求める事こそ不純だと。
だが違った。齢この歳、貴様と立ち合って今さらに気付かされたわ。
立ち合いの妙。刹那に生死が融け合う感覚。己が心と対手の心が同一する境地。
―――成る程。剣者の道というものは、面白い。」 - 英霊剣豪という魔に身を堕とす事になった理由。過去の武蔵との立ち合いで彼は生涯感じた事のなかった「剣者としての愉しみ」を見出した。それはかつて彼が培ってきた信念、忠義、道徳が全て消え失せてしまう程の変革であり、後に残ったのは強者と立ち合うという「欲」の為ならばあらゆる犠牲も厭わない一匹の剣鬼のみだった。
- 「その意気や良し。二度と巡らぬ両者の出逢いの天運の下にて―――
出でよ、血華咲き誇る我らが極地! 敗北せし者の魂を取り込み喰らう屍山血河の死合舞台!
我が刃の忌名、セイバー・エンピレオ! 我が魂の真名、柳生但馬守宗矩!
いざ、いざ、いざ。いざ決死の剣を見せよ新免武蔵! いざ! 尋常に!」
武蔵「―――――勝負!」 - 英霊剣豪七番勝負、七番目。サタンの名を出していない、サーヴァントではなく生身の人間であるため骸ではなく魂の真名となっている等、他の英霊剣豪とは前口上が異なっており、ただ武蔵との闘いの為だけに剣を抜く。
- 「嗚呼、良い気分だ―――ふ。くくく―――
おのれ、三厳め。このような心地で剣を振るっていたとはなぁ。
であればあの上達ぶりも頷けるというもの。まったく憎らしい……
貴様達には胸糞の悪い言葉だろうが、すまぬ。敢えて言おう。
新免武蔵。カルデアのマスター。実に、この上なく……愉しき……立ち合いであった―――」 - 敗北後の台詞。武蔵との闘いを経て、何故息子があれほどまでに真剣勝負に拘り腕を磨き上げ続けていたのかを実感と共にようやく理解に至り、一切の後悔も未練も無く一人の剣客として潔く散っていった。
メモ編集
脚注編集
注釈編集
出典編集