概要編集
ムーンキャンサーとは『Fate/EXTRA CCC』においてBBのクラス名の代わりに用いられた呼称で、他に同じコードネームを与えられた存在はいない。直訳で「月の癌細胞」。
『Fate/Grand Order』ではエクストラクラスとして扱われ、このクラスによって以下11人が登場している。
『Fate/Grand Order』ではアヴェンジャーに対して与えるダメージが増加し受けるダメージが低下、ルーラーに対しては与えるダメージが低下し受けるダメージが増加、というエクストラクラス間で三すくみの相性を作り上げている。それ以外のクラスは基本的に通常値でダメージをやり取りし、バーサーカーとは互いに弱点を突く状態となる。
メモ編集
- 個人にシステム上付けられたコードネームなので、当然正規の該当者もBBのみ。『Grand Order』でのクラスアイコンもムーンセルと桜のシンボルがあしらわれたものであり、事実上の専用クラスという扱いであった。
- 水着BBの実装に従ってクラスカードの絵柄もはっきりと見られるようになったが、そちらもまんまBBの姿であった。
- 後に『Grand Order』の第2部第4章『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』において意外すぎる人物がこのクラスの疑似サーヴァントとして登場。設定的にもその他諸要素的にも散々個人専用のクラスであることを押し出しておきながら、これ以降にもBB以外の該当者が続く可能性が出てきた。
- ……メタ的に言うと、該当者もそこそこ増えてきたルーラー・アヴェンジャーとの三すくみに何故か該当者が全くいないだろうこのクラスをあてがってしまった以上こうなるのは必然だったという見方もある。要はゲーム上の都合であるという意見も。
- 殺生院キアラ曰くBB由来のクラス名とのことで、人類にとっての試練のようなものだとか[出 1]。
- なお、名称が似ているムーン・キャンサーは別物なので注意されたし。
- その成り立ちからして特殊過ぎるクラスであるため、『Fate/Grand Order』では他のクラスと比較してもサーヴァントの追加がかなり遅め。2体目のムーンキャンサー追加に1年以上、BB以外のムーンキャンサーが登場するまでには丸2年以上を要している。その後も1年に1回程度の追加に留まり、2020年の水着キアラから2022年のアーキタイプ:アースに至っては2年も空いているなど、増加ペースは非常に遅い。後続のフォーリナークラスに実装数で大きく抜かされ、最も遅く実装された新クラスのプリテンダーに早くも並ばれている(個別キャラ数で見るならば抜かされている)ことからも、ムーンキャンサーがいかに特殊なのかが分かるだろう。
- そのため結局前述の三すくみが歪な形になっている事は否めない。ただ、三すくみで有利な相手が少ないルーラーのみ、「バーサーカーを除く基本6クラスからのダメージ減少」と言う特殊かつ有利なクラス相性を持っているので、その点でバランスが取れてはいる。
- また、単体宝具持ちの実装は☆4のBBから謎の代行者C.I.E.Lの実装まで7年の間が空いており、☆4ムーンキャンサーの実装もBBからテノチティトランまで同じく7年の間が空いている。
- エクストラクラスではあるが、奈須氏曰く「存在自体が治外法権」とのことで、そのためオーディール・コールで独自に扱われることはない様子[出 2]。
- ……とされていたが、発表済みの奏章Ⅲを奏章Ⅳにずらす形で突如発表された期間限定の奏章Ⅲにて、本クラスが主題として扱われた。
- 蓋を開けてみれば「汎人類史ではなく、並行世界の人類に対してのオーディール・コール」という形であり、カルデアが問題解決に奔走したものの「カルデア内の歪みを解決する」という従来のオーディール・コールとは異なっていた。
- ……とされていたが、発表済みの奏章Ⅲを奏章Ⅳにずらす形で突如発表された期間限定の奏章Ⅲにて、本クラスが主題として扱われた。
- 2024年水着イベント『BBプレゼンツ☆セレブサマー・エクスペリエンス!』の舞台である「幸福累計都市 ドバイ」では、BBドバイに頼めば誰でもムーンキャンサーになれるとのこと。
話題まとめ編集
- ガチャの演出
- 『Grand Order』ゲーム内において、現状ガチャから入手可能なムーンキャンサーはすべて星5であり、星3以下のムーンキャンサーは存在しない。つまりガチャでムーンキャンサーのクラスカードが出たらそれは確実に金色(星4以上)であるが、それでも「一旦は銀色枠で出たと思わせて後から光って金色に変わる」演出が出る事がある。これはルーラー、フォーリナーでも同様。
- 後に殺生院キアラ〔ムーンキャンサー〕が実装されたが、「BBの姿のクラスカードの絵柄が塗り潰され、自身の姿をモチーフにしたクラスカードの絵柄に書き換わる」という前代未聞の演出がなされた。
- アーキタイプ:アースも同様に、クラスカードがブラックホールの様な渦に包まれ、絵柄がアルクェイドのシルエットに書き換わる演出が行われた。月の癌と謳うだけあって、何かを塗り潰す事に長けているのかもしれない。
- ……裏を返せば、そうした演出が出なかったら恒常排出の大いなる石像神が確定するので、プレイヤーの間では悲喜交々の声が挙がったとか。
- 適性を持っている可能性のある英霊
- 上記している通り個人の代名詞とも言えるほどに独自性の塊のような性質を持ち、適性条件すら不明なためムーンキャンサーに該当する英霊を推測すること自体が難しい難儀なクラスである。
- 同じく『Fate/EXTRA CCC』が初出のアルターエゴは「別人格」というコンセプトを基に該当キャラを増やしているが、こちらは「月の癌」という極めて限定的な存在であることも推察を難航させる要因の一つ。
- 上記の面々に共通し、クラスを選定する要素となり得そうな「『月』に被害を及ぼした・攻撃した存在」という基準で言えば、既存キャラでもアルテラ/セファールが条件を満たしており候補に挙がる。他にも古代インカ帝国では「ジャガーが月を襲い悪影響をもたらす」説話があったとされており、文化圏のごく近いジャガーマンに水着霊基などでこの要素が習合される可能性もある。
- 『EXTELLA』と『EXTELLA LINK』の黒幕であるアルキメデスとカール大帝も、適性を所有している可能性があるだろう(月に被害を及ぼしたのはサーヴァントとなって以降ではあるが、「サーヴァントとしての行いによってクラスが変更される」と言う事例は少なからず存在する)。
- 既存キャラの適性についてはBB、キアラは言うまでも無く『CCC』での出来事であり、ガネーシャは月に牙を投げて攻撃を加えた上に呪いをかけたという逸話を持つ。
- アーキタイプ:アースは彼女の持つ朱い月の側面と、それが成した所業である月の征服と己以外の排除、(疑似的ではあるが)「月落とし」の逸話が加味されていると思しい。
- 謎の代行者C.I.E.Lはアーキタイプ:アースのせいでムーンキャンサークラスになってしまったとのこと。
- BBドバイは地球産だが、AIモデルとしてBBがインストールされ、ムーン・ドバイの都市管理AIとなったためかと推察される。
- テノチティトランは奏章Ⅲにてクラスチェンジしていた理由を「月の都の治安を守るため」と語っている。
- 岸波白野は勿論月で様々な冒険を繰り広げ、月の王/女王となった事からと思われる。
- 以前は「サーヴァントとしての成立にBBが関わっていること」と言う条件も考察されていたが、アーキタイプ:アースの登場でそれは否定された。
- あるいは現状の召喚時点でムーンキャンサーであるサーヴァントは全員「EXTRAシリーズの登場人物か、それを依り代にした疑似サーヴァント」すなわち「ムーンセルとの関連が強い者」として成立していると仮定すれば、月の聖杯戦争のマスターたちがムーンキャンサーの疑似サーヴァントとして登場する可能性もないわけではない。とりわけムーンセルにおけるイレギュラー存在であるトワイスやドラマCDで疑似サーヴァント化が仄めかされている臥藤門司などが有力視されている。
- なお、こちらもアーキタイプ:アース以前は「CCCの登場人物」で共通していたが、彼女が初めてEXTRA無印からの登場となった。
- しかしテノチティトランに関してはムーンセルが関係なく、唯一の例外と言っていい形になっている。
- その後、前述のように「BBドバイに頼めば誰でもムーンキャンサーになれる」と言う設定も登場したが、これらはあくまで後天的なクラス変更である点、BBに関わらずムーンキャンサーとして召喚されたサーヴァントもいる点から、これが全ての条件ではないだろう。
脚注編集
注釈編集