殺生院キアラ〔ムーンキャンサー〕
ムーンキャンサー | |
---|---|
真名 |
殺生院キアラ 殺生院リリィ 八百比丘尼 |
性別 | 女性 |
身長 |
166cm 136cm(リリィ) |
体重 |
53kg? 31kg(リリィ) |
好きな物 | 小豆金時 |
苦手な物 | 避暑地に来てまで缶詰になる作家先生 |
出典 | 人魚伝説、今昔百鬼拾遺、『深海電脳楽土 SE.RA.PH』より |
地域 | 日本、どこかの海底 |
属性 | 秩序・悪 |
副属性 | 地 |
一人称 |
私 わたし(リリィ) |
二人称 |
貴方/貴女/○○さん/○○様(神霊クラスの相手に対し) ○○さん/そちら(リリィ) |
三人称 |
○○さん/あの方/皆様 男性/女性/あの方(リリィ) |
声優 | 田中理恵 |
デザイン | ワダアルコ |
設定作成 | 奈須きのこ |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要編集
「ムーンキャンサー」のサーヴァント。ビーストⅢ/Rに変生したキアラから生まれたアルターエゴの存在……が水着サーヴァントになった存在。
- 略歴
- 期間限定イベント『サーヴァント・サマーキャンプ!』にて登場。
- 「人魚の肉」を食べた事で不老不死になったという伝説の尼僧、八百比丘尼―――の疑似サーヴァントを名乗る。
- 実はキアラが微小特異点「納涼夢幻冥峰 パラダイスレイク」にちょっと遠足気分で単独顕現したところ、徐福の「不死殺しの仮面」に襲われたせいで、かつて自分が敗北したというマリアナ海溝にリスポーンし(即死系攻撃に耐性があるため消滅に至らず)、そこから発見した蜃の化石と人魚の群を取り入れたハイ・サーヴァント。
- 「どうせ復活するなら幼少期からやり直してみよう!」というろくでもない思いつきで、そして徐福の目を欺くため、少女の姿で再生した。少女状態では記憶を失っており、自分の名前も分からない、という設定にしてあるため、殺生院リリィと名乗っていたり、自分を八百比丘尼の疑似サーヴァントだと思っていた。
- 奏章Ⅲ『新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション』では単独顕現によってカルデアからムーン・ドバイに辿り着き、エリアAのラスボス候補として行動しだす。
- 人物
- 「救世主」としての才能をすべて自分の快楽のためだけに使う魔性の存在だったが、今回は普段よりほんのわずかだけ、周囲の目を気にしている。
- 八百比丘尼としての在り方が、多少なりとも彼女に“自粛”を与えたのかもしれない。
- 性格は変化する事が無いのだが、水着霊基になったのと生前体験しなかったサマーヴァカンスの楽しさにより、混沌・悪から秩序・悪に変化した。これにより目に付いたもの全てを欲望に変換する、といった行動はしなくなっているのだが、最終的には人生を台無しにしようとしてくる。
- 第一再臨は普段のキアラに比べて清純さと淑やかさがアップ。気持ちも軽くなっており、青春時代にできなかったサマーバカンスに、ひそかにはしゃいでしまっている。そのため、マスターから見れば「避暑地で出会った優雅で(たまに少女のように可愛い)お姉さん」にしか見えないという、恐るべきバグを発生させている。
- 第二再臨はリリィが変身した魔法少女(自称)。普段のキアラよりやや加虐的に、そして冷酷になっている。だらしのない豚(男女問わず)、自業自得なマゾ豚などと欠点を容赦なく責め立て、更にダメにする、恐るべき女王様ポリス。
- 第三再臨はいつものキアラが人魚姫のコスプレして、かつ「秩序」の色が強いので、邪悪さは控えめで、清楚さが前に出ている。怪異と融合している時の方が逆に「慈愛に満ちた菩薩」味が出ている。
- リリィ時は真面目で思いやりがあり、常に周囲のために動こうとする聖女のような精神性の少女。ただし行動力や好奇心に溢れた観察力の塊なので、悩んでいる人を見逃さず片っ端から話しかけてしまうというデメリットも存在している。またリリィの状態では(そういうプレイとして)記憶を失っており、「人魚の肉を食べてサーヴァントになった」「困っている人を助けるのが願い(誓願)である」事しか覚えていない。大人に戻った時の記憶は受け継がれず、リリィの時に真相を解明し理解しなければ彼女が自分の正体を知る事は出来ない。とはいえ自分が魔性菩薩になる事を知っても(「他人を楽にする事」の本質がキアラと一緒なので)すんなりと納得する。
- 能力
- 元の殺生院キアラの能力に加えて、人魚の群れを食べたために回復能力が向上している。
- また、蜃も捕食しているため、「都合のいい幻を見せる」という能力を得ている。これにより、通常攻撃を幻によって実際とは違う場所に誘導し、全体攻撃は効いてないフリをしてこっそり回復するという姑息な方法で無敵であるかのように見せかけていた[注 1]。
- リリィの状態では貝殻型の魔法のコンパクトを用いて、第二再臨の姿へと変身する。
バリエーション編集
魔性菩薩編集
- 奏章Ⅲにて、コードキャスト・万色悠滞を用いて菩薩に変生した姿。ただし見た目はビーストの魔性菩薩と同じ。
- 当初は「キアラ自身が夢を見ている状態」であり、瞑想し自分を夢だと思い込む事で何をされてもあやふやになって元に戻るため、実質不死身と化していた。
- この姿になってカルデアを一度は撤退させるも、その対価として要求した味方のバーソロミュー・ロバーツを同じ夢の中に入れた事で、彼に声を掛けられて目覚めたために不死身の能力は消滅。
- そしてカルデアと戦闘して敗北し、支持率こそ過半数を超えたものの自身の滅亡案が却下された事でカルデアに退去していった。
- ゲーム内においては一・二戦目は「有頂天魔性菩薩」、三戦目は「月悲魔性菩薩」という名称で登場。チャージ攻撃では、有頂天時には「有頂天・智慧海曼荼羅(バヴァアグラ・ヘブンズホール)」という技を、月悲時には「月悲・智慧海曼荼羅」という技を使用する。
ステータス編集
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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ムーンキャンサー | 主人公 (Grand Order) | C | A+ | C | A+ | B | A+ | 陣地作成:EX 異界作成:EX 単独顕現:E ロゴスイーター:D |
人魚の肉:EX 神通力(墨):B→B+→A 蛤御殿:A→A+→A++ |
「神通力(墨)」と「蛤御殿」は「スキルランクアップ状態」に応じて強化される。 |
上記の「魔性菩薩」の状態では「ロゴスイーター」をEXランクで使用している。
宝具編集
- 化楽天・蛟蛤曼荼羅(ニルマーナラティ・ヘブンズフォーム)
- ランク:A
種別:対界宝具
レンジ:1~333
最大捕捉:1000人 - 魔性菩薩となった殺生院キアラはその掌の上に衆生を乗せ弄んだ。この宝具はその亜種である。
- 菩薩の霊基には至っていないものの、幻を見せる最大級の神獣・蜃を食べた事により、大規模な範囲での異界化を可能としている。
- わかりやすく言うと殺生院大魔海。
- 蜃が見せる『幻の都』に対象を取り込み、現実と幻の境目をなくし、対象たちが堕落───すなわち『幻でも満たされるのならそれでいい』と感じた時、彼らを幻に帰依させ(幻と同じ存在階梯にしてしまう)、現世の生き物でなくしてしまう。
- その後、そのような塵のごとき幻はあっても仕方がないというもの、と優しく微笑んで、吐息で吹き飛ばし、幻の都ごと人間だったものたちを霧散させてしまう。
- また化楽天とは『神』ではなく『界』を表す言葉である。蜃を食べた菩薩は、その名の通り、欲界の楽土と成った。
- 『Grand Order』では「敵全体に強力な〔精神異常〕特攻攻撃[Lv]<対象の〔精神異常〕状態が多いほど対象に対して特攻威力アップ(最大10個)>&高確率で即死効果<オーバーチャージで確率アップ>」という効果のArts宝具。
真名:殺生院キアラ編集
- かつてビースト幼体となった殺生院キアラが生み出した、自身のアルターエゴ……が水着となった姿。
関連編集
- 八尾比丘尼
- 人魚の肉を食べ、不死身となったとされる尼僧。
- この霊基のキアラは「復活する際に海中にいた人魚の群れを食べた」という経緯を持つためか、その名を名乗っている。
- 蜃
- 蜃気楼。古代中国や日本において、地上に発生する幻(蜃気楼)の原因とされた神獣。
- 実態は海底に潜む巨大な蛤であり、竜種でもある。それが出す吐息(気泡)が地上で幻になるとされていた。
- キアラが取り込んだ要素としてはこちらの方がメイン。
登場作品と役柄編集
Fateシリーズ編集
- Fate/Grand Order
- 期間限定イベント『サーヴァント・サマーキャンプ!』の開催に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。
人間関係編集
Fate/Grand Order編集
- アビゲイル・ウィリアムズ〔夏〕
- 『サーヴァント・サマーキャンプ!』にて共演。
- 特異点を巡って互いに探り合っていたためか、終盤で合流した後も何かと張り合っていた。
- フォーリナー的な「御仏の領域から離れた世界」について気になっているようである。また、可愛らしい水着が微妙に羨ましい模様。
- 虞美人〔ランサー〕
- 『サーヴァント・サマーキャンプ!』にて共演。
- 彼女に自信満々で指摘された「弱点」で地雷を踏まれてブチ切れてしまった。
- シグルド、ブリュンヒルデ〔バーサーカー〕
- 『サーヴァント・サマーキャンプ!』にて共演。
- 上記の後に追い打ちをかけられたり、「殺生院マダム」呼ばわりされたりと何かと弄られる。
- 結果、「バカップルは死ぬがよい」と盛大にキャラ崩壊してキレる羽目になってしまった。
- ナーサリー・ライム
- 『サーヴァント・サマーキャンプ!』にて、協力してくれていた相手。
- 彼女としても「人魚姫Ⅱ」は楽しみにしていたようで「敵でも味方でもない少女」として、リリィ状態を元に戻す手伝いをしてくれていた。
- ハンス・クリスチャン・アンデルセン(大人)
- 『サーヴァント・サマーキャンプ!』にて共演。
- この時のアンデルセンはCCCともカルデアとも関係が無い、召喚されたこの場かぎりの英霊。
- 殺生院リリィ状態の自分を助けてくれた彼の世話を焼きつつ、「人魚姫Ⅱ」の依頼を出して完成を楽しみにしていた。のだが……
- なお、殺生院は特に理由がない(本人談)ので大人の状態で彼に会いに行くことはない。
- 謎のアルターエゴ・Λ
- セラフィックスで縁があった者同士。
- 「こちらも水着になった」と煽りに行っている。
- 玉藻の前〔ランサー〕
- 先輩の水着サーヴァントだが、「はっちゃける先達は有難いです」と例によって煽りに行っている。
- BB (水着)
- 水着になる前から仲が悪かったが、こちらでも相変わらず。カルデアを巻き込んで主人公争奪戦を繰り広げるつもりのようである。
- カーマ
- こちらもBB同様にそれぞれの元で因縁があり、やはり煽りに行っている。
- 卑弥呼
- 無意識レベルで「蛤」の正体に気づかれて食欲他の感情を向けられているためドン引き気味。
- 乙姫
- 同じ海中異界である竜宮城の主。
- 彼女の登場する『浦島太郎』の物語には共感しか無いようで、いつかは竜宮城コラボをしたいと思っているとか。
- 徐福〔アヴェンジャー〕
- 奏章Ⅲにて、自身の楼閣で働かせていたサーヴァント。
- 英霊の座にいる始皇帝に「人魚の肉を食べて不老不死になった者がいた事を徐福が見逃した」と伝えてもよいものか、と彼女に相談して脅す形で自身の手元に置いていた。
- 呼込員や浜辺の掃除などをさせていたようだが、それが滞った場合は
阿鼻叫喚 にしたりなど酷い扱いをしていたらしく、そのためカルデアがやってきた際に彼女はいの一番に逃げ出そうとしていた。 - 海の大天使
- 奏章Ⅲにて、エリアA代表となっていたサーヴァント。
- 彼女がカズラドロップによって吸収された後、自分が新たなエリアAの代表となった。
- なお、彼女の退去に関しては最後までBBドバイの仕業だと思っていた様子。
- リュウダイ
- ムーン・ドバイの元市長であり、海の大天使のマスター。
- 彼からムーン・ドバイについての話を聞き、エリアAの代表となった後、自身の虜にしてその
霊基 をすっからかんにしてしまった。 - 岸波白野 (男性)
- かつてSE.RA.PHにて魔人化した自身を倒した月のマスターがサーヴァントとなった姿。
- 彼の事は覚えており、成長した様子に関しては「嬉しいやら怖いやら」と反応していた。また、彼とBBによって倒された際の痛みは今でも夢に見るようで、「素晴らしい悪夢」と称している。
- カルナSP
- 奏章Ⅲにて気を失っていた所を助け、自身のボディガードとしていたサーヴァント。
- しかし「か弱い婦人の警護をする」という約束だったために、上記の「魔性菩薩」の姿になってからは契約を解除する事となった。
- なお、彼がボディガードをしていた際には「汚泥の如きカルマの大海」「他化自在の化身」と言われて笑顔のまま静かにキレている。
- バーソロミュー・ロバーツ
- 奏章Ⅲにて敵対したサーヴァント。
- カルデアの撤退を認める代わりに一人を置いていくよう約束した際、進んで犠牲となった彼に自身の肉を食べさせて支配下に置いたつもりだったが、実際の所肉は吐き出されており裏切られる形となった。
- ハンス・クリスチャン・アンデルセン
- 奏章Ⅲにて、ラスボス候補としての特権で無意識に召喚していたサーヴァント。そのために互いに存在を知覚していなかった。
- 退去直前にマシュの口からその存在を知らされたものの、自分とは関係のないサーヴァントだとして好きにすればいいと反応している。
名台詞編集
Fate/Grand Order編集
- 「うふふふふ。バカップルは死ぬがよい。」
- 『サーヴァント・サマーキャンプ!』にて、とある人物に地雷を踏み抜かれ、挙句バカップルにトドメを刺されての怒り心頭の言葉。
- 夏の霊基になっているためか、シャレにならない事態なのに言動もはっちゃけ気味である。
- 「貴方様に底の安寧は不要なもの。」
「どうか皆さんと手を取り合って、大きな世界を取り戻してくださいましね?」 - バレンタインイベントにて。まるでおとぎ話の竜宮城のような、2人の楽しい時間も日暮れと共に終わり。
- まだ続けるかとの問いに『
地上 に戻る』と返すと、キアラは「ふられてしまった」といいつつも、どこか嬉しそうに主人公を地上へと返した。
- 「おーーーっと。私好みの醜いマゾ豚マスターはっけーん(はあと)」
- 上記、逆に『満足していない』と堕落したマスターを取り締まるため、際どいポリス衣装(再臨2)に着替えて。
- 雌豚の場合、太腿に警棒をブチ込むといい。雄豚の場合、股間に警棒をブチ込むと、キアラならではの過激な発言。
- ただ、好みと言っているが、彼女の望んだ結果ではなく、醜い豚扱いである。
- 「幻に逃げ込んだ以上、出口はなく。……ええ、私も残念です。」
「砂糖の甘みに蕩けきって、こんな底まで落ちるなんて。」
「もう私のマスターには見えませんわ。ちょこまかと走り回って、群から外れた蟻のよう。」 - 同上、さらに底まで沈められてしまい……。
- 今更『
地上 に戻る』を選択しても時にすでに遅く、どこまで走り逃げてもキアラの中。その無様な姿をキアラは嗤い、そして失望していた。 - CCCコラボでの敗戦後、キアラがなぜサーヴァントになってまで主人公の元に来たのか。なぜ今も大人しくサーヴァント生活を楽しんでいるのか。
- それがわかっているマスターならば間違えない選択である。
メモ編集
脚注編集
注釈編集
- ↑ ゲーム本編でも、「全体宝具でのダメージ以外は受け付けない」という性能でそれを表現していた。
出典編集