マジカルルビー
マジカルルビー
- スペル:Magical Ruby
- CV:高野直子 / 中田譲冶(イリヤエ・ロボマエ)
愛と正義のマジカルステッキを名乗る愉快型魔術礼装、カレイドステッキに宿る人工天然精霊。
- 略歴
- 魔法使い・宝石翁ゼルレッチの制作した愉快型魔術礼装カレイドステッキ……に、宿っている人工天然精霊。愛称(自称)はルビーちゃん。
- 『Fate/hollow ataraxia』が初出となるが、平行世界に数々のアバターが存在する。hollowのステッキは過去・現在・未来において、マスターになるのは二人だけ、と本人が述べているが、平行世界では関係が無い。
- 人物
- 子供のおもちゃにあるような「魔法少女のステッキ」そのままの外観。ヘッド部分は五芒星を羽の生えたリングが飾っている。羽のモチーフは鳥。
自分が楽しければ他はどうでもいい、という傍迷惑な性格で、ぶっちゃけトラブルしか起こさない。割烹着の悪魔とクリソツ、と表現されるが、あっちに比べて重い過去とかが(おそらく)ない分、ひたすら明るく楽しく笑顔と迷惑を振り撒いている。
本来の機能とは関係ないはずなのだが、「魔法少女」にこだわりがあり、とにかくマスターを魔法少女にしたがる。
また、しゃべっている最中に括弧つきのワードが含まれることがあるが、これは本人が意図的に言葉を伏せた彼女の本音である。士郎の分析いわく「ゼルレッチがコイツはヤベエと思って急いで付け足した機能」とのこと。
- 能力
- カレイドステッキは第二魔法の応用で作られた破格の性能を持つ魔術礼装。平行世界を超えて行き来する、という第二魔法そのものの力はないが、他世界の「情報」を取得し、マスターに与えることができる。具体的には、「マスターの別の可能性である平行世界の自分自身が持っているスキルを習得できる」というもの。例えばマスターには紅茶を上手く淹れる、というスキルがなかった場合、平行世界に存在する「紅茶を淹れるのが上手いマスター」から、そのスキルだけを借り受ける、ということが可能。
ルビー自身はあくまでカレイドステッキの解説マニュアルでありサポート役ではあるが、マスターを守るために障壁を張ったりするなど、ある程度の権限は有している模様。何より、マスターの衣装を本人の意思を無視して勝手に変え、魔法少女に変えてしまうのはルビーの純然たる趣味である。正式な契約を結んだ後はマスターの方が立場が上になるようだが、契約直後などは洗脳に近いかたちでマスターを操って恥ずかしい台詞を言わせたりすることも可能のようだ。 - 【フェイト/タイガーころしあむ アッパー】
- 遠坂邸に封印されているはずのカレイドステッキではなく、別の世界からやってきた別のカレイドステッキ。オリジナルはさっさと別の世界に渡ってしまったが、アバターを残していった。事件の黒幕にあたる。
オリジナルは平行世界間を移動していたり、ステッキ単体で行動する上にマジカルアンバーという人間形態をとったり、既に亡くなっているはずの衛宮切嗣やアイリスフィール・フォン・アインツベルンなどといった人物たちを他世界から招いたりと、ほぼ第二魔法そのものを行使できる力を有しているらしい。 - 【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
- ルビーの性格等はhollowに準じているようだが、「戦う魔法少女」の武器であるため、より実戦向きの性能を見せている。平行世界からの干渉によってマスターへ無限の魔力供給が可能。また、Aランクの魔術障壁の他、物理保護、治癒促進、身体能力強化といった恩恵を常に与えている。ただし、供給量・持続時間は無限でも、一度に引き出せる魔力はマスターの魔術回路の性能に依存するため、結局は効率的な魔力運用は欠かせない。
機能の一つに、魔術ではなく「純粋な魔力」を放出するというものがあり、砲弾、散弾、ブレード状に固定、といったバリエーションで駆使する。これらは普通の魔術が利き難い黒化英霊の持つ魔術障壁に対し有効。これがために今回の任務で貸し与えられた。
ある程度、形・大きさを変えることができるらしく、使用時以外は手で持つステッキ部分を消して、羽の生えた星型の丸いヘッド部分のみの姿となって、イリヤにまとわりついている。
二本セットで制作されており、ルビーの妹、マジカルサファイアも存在している。
この作品でのルビーは、48手の体術技(杖なのに)からなるカレイド流活殺術や24の秘密機能(シークレットデバイス)を所持している。カレイド流活殺術としてはサファイアを守るためにルヴィアにお見舞いしたルビーサミング(柄尻での目潰し・眼球攻撃。逆に翼を用いた「裏サミング」の存在も言及されている)や理屈をこねる美遊にお見舞いしたルビーデコピンなどが披露され、秘密機能としては「通信モード(サファイアとの通信や非常時信号の相互発受)」「占いモード(簡易未来事象予報)」「ボイスチェンジャー(声がジョージに…)」などの能力が使用されている。 - 夜な夜な屋根裏部屋で謎のお薬を精製しており、原料は主に植物(毒草)。まさにアンバーハープ。
- 人知れずアインツ家の裏庭に怪しげな草花を植え付けて、見る人が見れば通報もののサイコガーデンを形成しているとの噂。
- 自白剤や惚れ薬、霊媒(イタコ)ポーションなど、怖いくらいに効果は抜群なのだが、大抵はろくでもない展開になるのでなるべく使用は控えたい。
魔法少女マジカルアンバー
「フェイト/タイガーころしあむ アッパー」における、カレイドステッキのアバターの一つ。超銀河系天才魔法少女。ヘンな和装に魔女のマントを着用し、狐の耳と尻尾を備えている。
ほうき少女マジカルアンバーとは別の存在。ただし、起源は一緒とも言われている。
マジカル四天王の一角で、四天王は他にカレイドルビー、ファンタズムーン、マジカルカレンがいる。
登場作品と役柄
- Fate/hollow ataraxia
- 宝石翁の宝箱に封印されていたが、凛のうっかりで目覚めてしまう。
- フェイト/タイガーころしあむ/フェイト/タイガーころしあむ アッパー
- 事件の黒幕。アッパーではプレイヤーキャラに格上げされる。
スペースアマゾンで通販した荷物が届かない。最寄の第三惑星に取りに行く気になるマジカルアンバー。それを、スペースパトロールのネコアルクが迎撃に出る。 - Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- 主人公イリヤを詐欺同然の強引な手段で魔法少女にしてしまう。
- アーネンエルベの一日
- CDではなく、コミック版の「アーネンエルベの日常」にマジカルアンバーが登場。ヒマを持て余したアルクェイド・ブリュンスタッドに呼ばれ、ふらっと脈絡無く現れる。
- 二巻目の「アーネンエルベ狂詩曲」でも原作版・プリヤ版のルビーが共演し、契約者同士の戦いになった。
- Fate/Grand Order
- コラボイベント『プリズマ☆コーズ』にNPCとして登場する他、概念礼装にもなっている。
- さらにサーヴァントとして実装されたイリヤに付属する相方としても登場するため、台詞数はかなり多い。
人間関係
Fate/hollow ataraxia
- キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ
- 製作者。呼び方は「じじい」。
- 遠坂凛
- マスター候補。過去に一度契約した結果彼女の人間関係を台無しにしたため、非常に嫌われている。
- ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
- マスター候補。
タイガーころしあむ アッパー
- ファンタズムーン
- タイころアッパーにおけるマジカル四天王の一角。
- マジカルカレン
- タイころアッパーにおけるマジカル四天王の一角。後継者。
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- タイころアッパーにおける魔法少女候補(候補どまり)。
プリズマ☆イリヤ
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- マスター。
- ローティーンでお兄ちゃんラブという彼女的にドストライクなため相性は最高で、恋愛関係や家族関係でいじり倒す。
- その一方で戦闘では無茶しがちなイリヤに対するブレーキ役として振る舞うことが多い。
- マジカルサファイア
- 妹にあたるもう1本のカレイドステッキ。溺愛しているが当の妹からはうっとうしがられている。
- 遠坂凛
- 元マスター。既にハイティーンなのと本編よりも乱暴な性格な為か、わりと嫌っている。
- 衛宮士郎
- マスターがラブな相手。その想いを叶える為(そしてマスターを弄って遊ぶ為)にいろいろとちょっかいを出す。
- セラ
- 映像特典にてシミュレートで魔法少女契約する。
洗濯機の回転数を上げたり洗濯物を早く乾かしたりと現実的な使い方ばかりで物別れに。 - リーゼリット
- 映像特典にてシミュレートで魔法少女契約する。
リモコン代わりにされたり重石代わりにされたりとセラ以上にぞんざいな使い方なため愛想を尽かす。 - 藤村大河
- 映像特典にてシミュレートで魔法少女契約する。
性格が近いため相性は良いと思われたが、「独裁者とか麻薬王とか倒そう」と言い出したためドン引きしてあえなくご破算に。 - バゼット・フラガ・マクレミッツ
- 全然遊びがない性格なので相性は非常に悪い。
映像特典にてアクシデントで魔法少女契約のシミュレートを行ったときには人格が壊れるほどのトラウマを植え付けられた。 - 田中
- 天真爛漫な点で「自分とキャラが被っている」と認識している。
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- 「グランドマスター」と呼ぶ。……マスター(イリヤ)のマスターなので、「グランドファーザー」と同じで深い意味はないのかもしれないが。
- マシュ・キリエライト
- 何か琴線に触れたようで、かなりの高さのMS(まほうしょうじょ)力を感じ取っていた。
名台詞
- 「ああ、
愛と正義 ……なんて独善的な響きでしょう。
我ながら素晴らしい存在意義だと思います!」
「はい? んー、そうですねー。
世の中を等しく、(私にとって)、面白おかしくするコトでしょうか」
「そんなの、私に逆らうものが悪に決まってるじゃないですかー」 - ルビーの存在意義と、善悪の観点について。
- 「ええ〜…じゃありませんよ! 自分と戦うチャンスなんてもう二度とないかもしれないですよ!?わかってるんですか!?」
- 『アーネンエルベ狂騒曲』より。プリズマ時空のマジカルルビーは本編時空のルビーと戦うハメになり、テンション爆上げ状態でイリヤに詰め寄る。
イリヤは「一度もなくていいよそんなチャンス…」と消極的だが……この時間軸より後に、本当に戦うハメになる。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- 「いいですよ、いいですよー」
「はい、その角度ですー。わかってますねー」
「そうです、そのあざといくらいの可愛らしさこそが、魔法少女ですー」 - プリズマ☆イリヤのアニメ第一話にて。魔法少女ものの見せ場たる変身シーンで、まさかの実況。
- 「ルビーサミング!!」
「サファイアちゃんをいじめる人は許しませんよー」 - プリズマ☆イリヤより。クラスカード「キャスター」にボロ負けしてブチ切れしサファイアに当たるルヴィアの眼球を柄尻で攻撃しながら。嗚呼、美しき哉、姉妹愛。
- 「ああ…イリヤさんてばなんて面白健気なんでしょう…!」
- プリズマ☆イリヤツヴァイ!にて。お兄ちゃんにちょっかいかけるクロを止めるため痛覚共有を使用し自分にビンタしてるイリヤを見て笑いを堪えていた。
- 「えーでもマスターいじりはわたしの生きがいですしー」
- プリズマ☆イリヤツヴァイ!にて、妹・サファイアにやり過ぎをとがめられて。某ペディアにもしっかりと書かれてしまった、まさにルビーを代表するセリフ。ちなみにいじられた方は精神崩壊寸前まで追い詰められてしまっていた。
- 「あ ちなみに雑誌掲載時よりロゴ小さくしときましたよ」
- プリズマ☆イリヤツヴァイ!のナゾの少年裸王登場時。裸王の下半身を隠していたロゴが単行本では雑誌掲載時より小さくされており、かなりキワどくなったというメタネタ台詞。ルビーのこの所業で一部のお姉さまが大歓喜したとかしなかったとか。
- 「な…なんとエロい!!」
- プリズマ☆イリヤ番外編より。士郎とイリヤの家族関係(義理の兄妹である事)をイリヤからきちんと説明されての、第一声からしてコレである。
Fate/Grand Order
- 「どどんとやっちゃいましょーう!」
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン (プリズマ☆イリヤ)の戦闘開始時の台詞。い魔法少女を鼓舞する。
- ルビー「なにやら主従関係の階層が複雑化してきましたねー」
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン (プリズマ☆イリヤ)のマイルーム会話。マジカルルビーと契約したせいで、赤い人に一時期
サーヴァント 扱いされていたことについて。
メモ
- 混同されやすいが、
「カレイドステッキ」=ステッキの名前
「カレイドルビー」=魔法少女の名前
「マジカルルビー」=精霊の名前……である。 - ちなみに製作者が慌てて付け足したのか、心の中の声がバッチリ聞こえるようになっている。
- 宝石剣の制作時の片手間に作られた物だが、何故かメインの宝石剣より遥かに高度な魔術理論が使われている。
- 正面から見ると羽は左右併せて6枚のように見えるが、実はこれは前後二重になっていて、総計は12枚。ただし、前後の羽をぴったりとくっつけているのか、作画上6枚になっている絵も多々ある(というよりそっちの方が12枚羽の絵よりも多い)。
- プリズマ☆イリヤでは常に6枚。
- 音声出力を切り替えて、声を変えることも可能。基本的には、男声で喋る時も口調は女性のまま変わらない。