概要
Fate/EXTRAシリーズにおける聖杯であり、一連の作品の舞台となるスーパーコンピューター。
月で発見された、人類外のテクノロジーによる太陽系最古の「古代遺物(アーティファクト)」。ムーンセルの本体は、全長三千キロメートルに及ぶフォトニック純結晶体[注 1]。人類に発見されたのは西暦1973年。旧世界の魔術が途絶えた後、国連所属のウィザードが侵入に成功し、公式にムーンセルの存在が明らかにされた。月の内部にあるエネルギー集積体であり、地表以外の月の全てが聖杯である。その構造・技術体系は、過去・現在はおろか未来においても解析不能と言われ、人類の思考形態では理解できない領域にある[注 2][出 1]。
ただ、何者がどうやって作ったかは理解できなくとも、ムーンセルが行っていること自体はやがて判明した。その機能は、地球の誕生から全てを克明に観察・記録すること。地球上全ての生命を忠実にシミュレートし、確かな未来予測まで可能とする。人類のデータベース。その生態、歴史から思想、魂までを記録した莫大なメモリー[注 3]。全地球の記録にして設計図。神の遺した自動書記装置。七つの階層からなる、七天の聖杯(セブンスヘブン・アートグラフ)。現存する人類のコンピューターをあらゆる規模で凌駕する演算装置。その処理能力は、現存するコンピューターが、石を並べて計算しているように思えるほどのもの。神の頭脳、神のキャンパスとも言われる。技術レベルが向上し、月の内部を探知できるようになった知的生命体へ、次のステージへの移行、神に等しい能力を約束する禁断の箱である[出 2]。
EXTRA世界ではムーンセルの使用権のことを『聖杯』と呼称する。膨大なシミュレート記録を保管するムーンセルを閲覧すれば、そこには必ず『あなたが望む未来の地球』が存在している。ムーンセルを使える事になった聖杯戦争の勝者は、ただ一言、「この、私のとって理想の未来を再現しろ」と告げるだけでいい。ムーンセルは速やかに地球をその未来のカタチに運んでいくだろう。そのための方法を、実行手段を、月は全て識っている。例えば、「地球人類の女の子ぜんぶワイの妹にしてほしい」と願えば、おそらく十年くらいで地球はそのような社会形式になると思われる。或いは、その夢が『リアルに見られる』装置を作るため、地球全体がそのように運営される。人間は人間が想像する範囲において、実現できないものはない。それがどのような幻想、絵空事であっても、体験する手段はあるのである[出 3]。
だがそう言ったモノはあまりに危険であるため、西欧財閥によって封印指定にされ、宇宙開発それ自体を人類社会から取り上げ、物理的接触を断たれたほど[注 4]。ただし、例外となるのがウィザードと呼ばれる霊子ハッカー。物理的接触の代わりに、ムーンセルが地球を精査する路を通って魂で聖杯へと繋がる能力を持った者達。聖杯は魂を、形而上の人の精神だけは観測できない。しかし知らねばならない。ゆえに自ら人間を招くのである。通常のハッカーも手段があれば表層にアクセスすることは可能だが、魂を霊子化できる魔術師でなければSE.RA.PHは光としてしか認識できず、第二層以降へのアクセスもできない[注 5][出 2]。
ムーンセルの中枢
ムーンセルの中心核にして、その全て。
七つの階層に及ぶ月の内部は、その実、ムーンセルにとっては“追加メモリ”でしかなく、中枢こそが月を運営し、地球を観測し、過去と未来を収めた頭脳である。運命を一覧する系統樹。情報のみで物理法則を書き換えるまで収束した光。秒単位で枝分かれしていく運命を観測、演算し、光として閉じ込めた単眼の箱。何億光年もの光を閉じ込め、光によって稼働するこの結晶体[出 1]。
無限の過去と現在を記録するほか、天文学的回数の「1分後の未来」のシミュレートを演算し続けている。「事象の書き換えすら可能になる」とされる[注 6]。その改竄能力は過去に遡って、現代を望んだ世界に変換出来る程。無限とも言える膨大な未来の可能性を記録している中枢は、フォトニック深淵領域、事象選択樹、熾天の檻(アンジェリカケージ)などと呼ばれる。そして、聖杯戦争に勝ち残った勝者のみが立ち入ることを許される絶対禁断領域[出 1]。
ムーンセルの成り立ち
もともとは異星文明によって置かれた観測機。地球の生命の在り方を記録するだけの装置だったが、観測するのならば「見えない部分[注 7]」があってはならず、すべてを平等に、ありのままに記録する為に、観測機以上の性能を必要し、観測から監視、果てには星の運営すら把握する演算器にまで拡張し、観測機であったムーンセルは長い年月を経て、現在の機能を持つに至った[出 2]。
規模が拡張すれば運営方針は複雑化していき、ムーンセルは多くの端末を作り、セクションごとに機能を管理する人工知能さえ作り出した[注 8]。しかしその一方で、ムーンセルは自らに人工知能を搭載することだけは頑なに拒否した。これは、観測者であるムーンセルに知性があっては、物事の意味を観測者が決定してしまうことになり、ムーンセルはあくまで一つの眼として、絶対的な客観性を維持し続けた。生まれていく知能らしきものを常に解体したことで、ムーンセルには善悪の思想も、未来への欲求も、さらには結末すらなく、神の残した自動書記として存在するだけでだった[出 2]。
しかし『EXTELLA』では、人間の精神活動を記録するために行われていた『月の聖杯戦争』と、その勝者である主人公の選択によって多少なりと、ムーンセルの在り方は変化した。その広大な光子ネットワークを第二のフロンティアとして地球人類に提供。今後のSE.RA.PHは「人間を識るため」のものではなく、「人間が進化するため」の土壌となっていく。そしてムーンセルはただ世界を提供するだけの、観測装置としての在り方は変えないまま、その歴史を記録していく[出 4]。
SE.RA.PH
第三虚構世界。Serial Phantasm。
規模が巨大になったムーンセルが自身を運営するために作った“月を回す都市型エンジン”。要はムーンセルが後から増築した追加エンジン、追加メモリ、追加レイヤーである[出 5]。細菌から人間に至るまで、何兆、何京もの生命の記憶が保存されている。ムーンセル・オートマトンの表層世界。いわば電脳世界だが、スーパーコンピュータや有機ネットワークなどのものとはそれこそ桁が違う。通常の電脳世界では英霊の再現をしようとすれば一体でも即座にリソースを使い果たしてシステムダウンするのだが、それが霊子虚構世界では100体以上が存在している。そのうえ極めて精巧なNPCの作りこみや世界そのもののモデリングなども一般的な電脳世界の比ではない。
人間の視点ではムーンセルのネットワークは光としか認識できないが、魂を霊子化できる魔術師なら情報として知覚し、一ユニットとして参加することができる。故にこれにアクセスできるのは魔術師(ウィザード)だけ。ムーンセル・オートマトンは自らに接触できる人々(=霊子ハッカー)に対してこれへのアクセスを許可した。これに入場する際にはあらゆる記憶が削除され、修正された記憶が返却される。入場時に記憶を消され月海原学園の一生徒として日常を送るが、その中で四日間のタイムリミットまでに自我を呼び起こし自分を取り戻した者だけがマスターとして聖杯戦争本戦に参加する。この予選通過者には本来の記憶が返却されるが、予選を通過できなかった者は精神の死を迎える[出 6]。腕が確かな霊子ハッカーならば侵入はたやすいが、脱出できるのは聖杯戦争に勝ち抜いたただ一人だけで、聖杯戦争のルール上敗北すると霊子化した魂ごとデリートされる。
人間を知るために行われた『月の聖杯戦争』も、このSE.RA.PHを利用して行われた。しかしムーンセルに人間の善悪の基準は分からず、“公正な判断基準”として、生存競争によるふるい落としを選択した。128人のマスターをSE.RA.PHに招いて聖杯を商品として競い合わせる。生存の手段も人間としての品質も問わず、ただ生き残れば“優れた人間”として評価する[出 7]。
ほぼ全員が似たような容姿なのはアクセスに使用したアバターが似たようなものだからで、遠坂凛や間桐慎二がそれらと一線を画す容姿をしているのはカスタムアバターを使用しているため。カスタムアバターを使用できるのは特に腕のよい魔術師に限られる。中にはいわゆる3D酔いをするマスターもいる。SE.RA.PHはムーンセル内に点在し、中には既に旧型として廃棄されたものの、未だに崩壊していない独自領域もあったが[出 8]、『EXTELLA』において新SE.RA.PHになったことで点在していた領域は融合、今は衝突を繰り返しながら『開かれた、ひとつの大きな世界』になろうとしている[出 9]。
『Last Encore』ではSE.RA.PH崩壊から約1000年が経過した。西暦3020年において地上の人口は10万を切り、じき滅亡域に到達する。文明圏を維持することが人の証であると仮定すると、SE.RA.PHにいるマスターが最後の人類。つまりSE.RA.PHが崩壊すると人類は宇宙から消えることになる[出 10]。そのためなのか、人類に対する振る舞いも変質しており、従来は「アクセスしてきた存在を捕らえて逃がさない」だけのはずのものが、「少しでも適性のある人類は無差別に捕らえて逃がさない」という危険極まりないものになってしまっている[注 9][出 11]。SE.RA.PHは本来人間観察のために作られたものであるが、やはりムーンセルは機械に過ぎず、管理するのみで人の内面までは理解しなかった。故に人間を招き入れて行動を記録したが、その際に生じた人間の事象に対する反応・感情を理解せず切り捨ててしまった。これによりSE.RA.PH最下層のさらに下には廃棄された人間の感情、憎念が溜まるようになった。地上世界において死後の世界は物理的に存在しないか、観察不可能な物ものであったがSE.RA.PHにおいては量子的に実現し、そして1000年という時間を経て死者の憎念が亡霊の如くして歩き回る事例さえも出てきた[注 10][出 12]。
月の裏側
月を綺麗に二分割し、地球に向いている側の分を表とし、その逆の地球からでは観測できない側を裏と考える。
ムーンセルが不要と判断した情報を保管する場所で、その在り方は廃棄場に近い。悪性情報[注 11]とカテゴライズされたデータをひたすら飲み込む虚数空間。
エリア
EXTRA
- アリーナ
- SE.RA.PHが用意したダンジョン。「情報の海」ということから、現実の海をモチーフに作られていて、それぞれ二階層で構成されている。一の月想海第一層から七の月想海第二層まで、深海から海面に向けて構成されており、七の月想海第二層は海上に出ている。なお日没はシステムに制御されているので、通常、探索中に陽が沈むことはない。
- 入り口は誰でも共通で、一階の奥の扉だが、転送されるアリーナは対戦者同士のみが共通のものでそれ以外は個別。不適格なマスターを排除するためムーンセルが産み出したエネミーが徘徊しており、これを倒すことで経験値や霊子虚構世界で流通している通貨が入手できる。アリーナそのものへのハッキングは規制されているが、アリーナにトラップを仕掛ける程度ならば規制されない。データバグは一旦アリーナに転送され、消去待ち状態になり、アリーナ内に残された物は二日ほどで消去される。
- 決戦場
- 七つの海を模した、対戦相手との決着の場。二つの陣営が向き合って戦闘を行い、勝者は生きて次の戦いに移動し、敗者は攻性防壁によって生還の道を閉ざされ、空間ごと消滅させられる。世界を区切る攻性防壁は突破不可能の壁であり、これを無効化できるのは神霊クラスのサーヴァントのみとされるが、ムーンセルとはまったく関係のない生命体もあっさり無効化している[出 13]。
- 原則として、この決戦場以外でのマスター同士の戦闘は禁止されているが、破ってもペナルティを与えられるだけで聖杯戦争への参加権を失う訳ではない。やろうと思えば校舎内でもアリーナでも相手マスターを攻撃することは出来る。しかし、決戦場では以下の絶対的な法則が存在し、「サーヴァントはサーヴァントにしか攻撃できない」「マスターはサーヴァントとマスターに攻撃できる」である[出 13]。
- ゲーム本編では主人公の性格や資質の問題から、これらの選択をする権利すら与えられていない。だがマスターは本来、コードキャストなどで相手に直接攻撃を行って決着をつける事も許されている。ただし、マスターが死亡して敗北が確定してもそのサーヴァントがすぐに消える訳ではない。月の聖杯戦争の勝敗基準は「どちらのサーヴァントが敵サーヴァントを倒したか」で決定するため、サーヴァントはマスターを失っても戦闘は可能であり、この状態で相手サーヴァントを倒すと勝者無しの“共倒れ”となる[出 13]。
- アンジェリカケージ
- 七つの海の底に君臨する熾天の檻。月の中枢に位置し、外部からの知的生命体がムーンセルにアクセスする為の到達点とされる。
- 降下エレベーター
- 聖杯戦争において、六日間の猶予期間を終え、七日目を迎えたマスターたちを決戦場に送る装置。その在り方は教会の懺悔室に似る。ファイヤーウォールで区切られた密室の中、マスターたちは最後の会話を交わす[出 13]。
- お互いの過去、未来、思想、因縁、それらを再確認する最後の時間。手を取り合う事のできない敵と味方。けれど、わかり合えたかもしれない関係。数分後に戦いを開始する両者の心の揺らぎを、ムーンセルは観測する[出 14]。
EXTRA CCC
- 旧校舎
- 『Fate/EXTRA CCC』における主人公達の拠点。悪性情報の漂う月の裏側における唯一の安全地帯。月の裏側における唯一の安全地帯として復旧・利用されている。遥か以前の聖杯戦争で使われていたが、老朽化したために廃棄されていたフリースペース[出 15]。
- 旧校舎は悪性情報の海のただ中に浮かぶ潜水艦のようなもの。廃棄されたとはいえ聖杯戦争の会場だったので、数十人のサーヴァントを維持するだけの霊子リソースが残されていた。保健室の桜はこのパワーソースを校舎を守るバリアとして使用することで校舎内の実数空間のルールを保っている[出 15]。
- 『CCC』開発当時、ゲームの舞台は“ノイズに侵されたEXTRA校舎”だったが、それでは新しさがない、という事でノスタルジックな旧校舎に変更された[出 15]。
- サクラ迷宮
- 『Fate/EXTRA CCC』の舞台。月の裏側に出現した謎の構造体。表の聖杯戦争のアリーナを模して造られたもので、定型を保つことが困難な虚数空間の中でも実数を保ち続けられる領域で、サクラ迷宮という名称は巨大な桜の樹に寄り添うように下へ下へと続いている事に由来する。桜の樹とヨーロッパ風の建物が立ち並ぶ場所や廃墟のような場所、マスターをとらえて魔術回路を剥ぎ取る拷問部屋のような場所などさまざまなフロアがある。生徒会では「サクラ迷宮という名称はあんまりなので」と代案もあげられたが、どれもが酷いものだった[出 16]。
- 初期名称はサクラダンジョン。ダンジョンに突入する、攻略する、という響きが直接的でいやらしかったが、新ビジュアルの完成と共に没になった。CCCからちょっと淫靡さが減ったとのこと[出 16]。
EXTELLA
- 娯楽に耽る千年魔京 Mare Luxuria:色欲の海
- 玉藻の前が治める平安京風エリア。桜並木や神宮など和のテイストが中心だがディスコのような場所も存在するカオスな領域。
- 咲き誇る薔薇の帝都 Mare Aurum:黄金の海
- ネロが治めるローマ風エリア。芸術家を自称するネロらしく煌びやかな雰囲気。エリザベートが勝手に作ったライブステージやガウェイン用集光セクターが存在する。
- 星海交わる混沌宮殿 Mare Origo:原初の海
- 崩壊した宮殿のような独特のエリア。トップサーヴァントの支配する原初と混沌の世界。
- 三人の王が聖杯問答をした庭園を模したエリアも存在する。
- かつて在りし運命の街 Mare Melum:災の海
- 他の聖杯戦争の可能性を再現したエリア。霊地にそびえたつ寺院と肉塊、そして新都市を思わせる高層ビルや、破壊されたコンテナの並ぶ湾岸エリアなどが立ち並ぶ。
- 未明領域・巨神霊廟 Mare Carcer:
Last Encore
- 焼却炉
- 辺獄の薔薇園。立ち入った生徒の半数は意味消失からの自殺に陥っている。廃棄物として捨てられたものの跡地。良くないもの、悪夢を見る場所として知られる[出 17]。
- 構造帯そのものが破損しているためSE.RA.PHの清浄機能が働いておらず、ここに訪れた者は三層のレイヤーを同時に視る。一つは元々用意された土台。廃墟。一つは予選参加者全員に見せていた共通幻想。学園。そして一つは来訪者が持ち込んだ原風景であり、トラウマ[出 17]。
- ムーンマイルラダー
- 上昇し、七天の海の戦いへと導くもの。聖杯戦争に参加したマスターが、対戦相手であるマスターに勝利した時のみ下ろされるSE.RA.PHの基本原則。傷を癒す効果もある[出 18]。
- 基本一方通行であり、下から上の階層へ上るにはこのラダーを使用する必要があるものの、上から下の階層に下りるだけならラダーは必要ではない[出 19]。
- 新設海洋都市ケープ
- もともとはSE.RA.PHの七層を構成する第一階層だったが、SE.RA.PHの管理から解放された都市。間桐シンジにより、争いが起きないように一定の法律のもと都市行政によって管理されている[出 18]。
- 聖杯戦争で1回戦を勝ち上がった間桐シンジだったが「何もせずに死ぬ」ことを嫌った彼は自分の意志で2回戦に上がらず、チャクラ・ヴァルティンがSE.RA.PHの在り方を変えたことでこの階層にただ1人残っていた彼は自動的にフロアマスターとなり、残っていたリソースを好き勝手に使って第一階層を作り替えた[出 20]。後に彼の片腕となる女性マスターが第三階層より逃げ延び、シンジの秘書となり、ケープはより完成した都市となった。以後、間桐シンジはかつての舞台であった旧校舎を住居とし、表だった都市運営は秘書となった女性マスターが行っていた。少女を中心にした治安部隊を組織したのはその女性マスターの趣味とおもわれる[出 21]。
- セントラルタワーの政府に危険な電脳兵器であるサーヴァントを譲渡することにより市民登録となる。聖杯戦争を恐れたマスターたちは「第一階層だった」所に留まろうと皆サーヴァントを売り払っており、この階層で戦いを望む人間は存在しない[注 12][出 22]。聖杯戦争をやめたマスターたちを称えて年から年中祝っており、街には祭り、酒場には宴を開いている。サーヴァントを売ったマスターはマスター権を破棄する代わりに、無益な戦闘を強制されず一生遊んで暮らせる程の生活が保証されるが、やがて飽きてしまい引き篭もる者たちが殆ど[出 22]。
- マスターの人口比率はほんの僅かしかいない程少ないが、全マスターを快適に過ごさせるためにNPCたちは都市のパーツとして働いて都市を稼働させてる。売られたサーヴァントは令呪によって拘束・分解して都市運営のリソースとして有効活用するが、万が一に備えて見込みのあるサーヴァントは狂化を施して手駒として残している[出 22]。
- 悔根の森
- 姿を見せない狙撃手の狩り場となった第二階層。ラダー出現場所である王城を第二階層入り口とし、一面に広がる森林と時計塔が建たれている[出 12]。
- 刻を告げる鐘楼が鳴り響いた時、迷い込んだマスターはその頭部を撃ち抜かれ、『決闘』に至る事もできず抹殺されてきた。『停滞の海』から戦いに訪れたマスターたちは、入り口である「王城」を出た瞬間に狙撃され、森への撤退を余儀なくされた。多くのマスターは狙撃手を倒す為に王城から離れたが、その道半ばで狩人に倒されるか、狙撃手がいるであろう時計塔に辿り着いた時、最後の罠によって爆殺された。狙撃手は時計塔ではなく、この王城に身を潜ませている。刻を告げる鐘の音は、王城頂部から時計塔の鐘を狙って撃たれた跳弾の音である[出 23]。
- 忘却の庭
- マスターを捕食する怪物が徘徊する第三階層。「自分の名前を忘れさせて無力化させる」というありすの固有結界「名無しの森」と融合したもの[出 24]。
- この階層は月の聖杯戦争があった頃はゴーストが出やすい階層だったが、『Last Encore』では頻繁に出るようになってからは亡霊集う夢の跡地と称されている。[出 25]。
- ここでは誰もが時間の迷子になる。人生は連続した物語に見えているだけで、実際は過去と現在のシャッフリングにすぎない[出 24]。前述の固有結界と融合しているためか、怪物を因果を縫い付ける形で撃破しない限りはふりだしに戻ってしまう[出 25]。
- 第四階層(仮名)
- 詳細不明の第四階層。『Last Encore』第8話では既にサーヴァントを討ち果たして突破した後から始まっており、どのようなフロアなのか、誰がフロアマスターなのか、そのフロアマスターが従えているサーヴァントの正体も不明となっている。
- ザザ鳴りの街
- 雨が降り続く第五階層。吹き溜まった死、怨念の声がノイズとなり、そのノイズが雨音となって再生されている[出 26]。
- この階層を彷徨う殺人鬼の怒りが投影された物で停滞し、崩壊した地上の風景を再現しているとも。フロアマスターは既に死亡したと判定され他にマスターもいないため、一騎打ちによる勝者輩出は行われなかった。そのため、既にラダーは下りている[出 26]。
- 試写室
- 「生者でも白野でもなく、あるマスターの要素を持った死の総体に過ぎない」事実を知ったハクノが失意の中で辿り着いた記録。セイバーに対して「俺は憎しみしかない」「君は憎しみを知らない」という吐露に反応した誰かの余計なお世話[出 27]。「ウィザードでもマスターでもなく過去に存在した人間の再現データ、NPCに過ぎない」者がハクノにマスターとして一番大事なものをここで思い出させようと用意した[出 28]。
- 1000年前に行われた聖杯戦争では校舎の中にあった視聴覚室であったとされるが、今はやきそばパンだけが残されている[出 29]。
- 無限の――
- 無人の第六階層。勝者を輩出する事なく、敗者を決定する事なく、ただ戦いに破れたそれぞれの遺体が、無限の残骸の如く積み重なる、実力伯仲だった二名のマスターの戦いの末路。
- 1000年前の聖杯戦争で遠坂リンとラニ=Ⅷはこのフロアで対決したが、互いにサーヴァントを失い、互いに致命傷を与えた両名は、どっちが勝ったのかを判別できず『勝者でもなく敗者でもない者』としてカウント、完全なる引き分けという結果に終わった。仮死状態にある両者は保護された。そのタイミングでトワイス・ピースマンの手で聖杯戦争が事実上停止し、ムーンセルは第六階層でもっとも優れたマスターであるリンとラニをフロアマスターとして選んだ。しかし、リソースを制限された第六階層が機能をフル動員してフロアを維持し、保護状態にあったリンとラニをフロア中枢の補助装置として組み込み、魂さえ停止した微睡の中で自己を第六階層そのものであり同時にマスターであると再定義、第六階層は彼女たちの世界に再構成された[出 30]。
- リンとラニが自分たちの状態(フロア化している)事を把握するまで数十年のラグがあり、その間、第六階層にいた数少ないマスターたちは第七階層に向かったか、下層に避難した[出 31]。
- 死の直前でフロアと同化したリンとラニの本体(オリジナル)の意識は、いまだ『聖杯戦争』のただ中にある。彼女たちは霧のかかった意識のまま、本能に従い、代理となる分身(アバター)を作成。勝敗を明らかにする為、対戦相手を殺し第七階層に上がるという当初の目的の為に戦闘を再開したのだが、すでにムーンセルは私たちに引き分けの判定を与えていた為に、何年、何十年、何百年と戦いを繰り返しても彼女たちが勝者としてフロアから開放される時は来ず、500年の殺し合いが続き、彼女たちもようやく状況を諦めた。自分たちではもう判定は覆らない。片方を殺したところで片方が勝者になる事はない。オリジナルに意識はなく、分身を介して活動することしかできないが、無数の分身を量産し殺し合わせる生体ユニットとして活動し続ける事で摩耗し、彼女達はムーンセルが終了の判定を下すことで第六階層まであがってきたマスターと戦い、これを倒して勝者としてカウントされるか、倒されて敗者としてカウントされるかだけである[出 30]。
- 第六階層の中心にあるドーム「心臓世界アストライア」にリンとラニの本体が安置されているが、分身たちはこのドームに入る事を本能的に恐れている。いかに代理といえ、分身(借り物)が本物に近づき、これを直視しようとした時、自己矛盾により砕け散る可能性があった為だ。また、分身たちでは本体に干渉する事はできないため、自殺する事も叶わなかった。 フロアの心臓部分であり、この天秤の上からどちらかが欠けた時、第六階層は崩壊する。分身たちの行いはすべて、眠り続ける本体にフィードバックされる構造になっており、分身たちは消滅の際、蓄積した情報・記憶を本体に送り届ける[出 31]。
関連
- ヴィーナス・スタチュー
- 『Fate/EXTRA CCC』で各階層の最後に立ちふさがる少女像。センチネル化した少女の本体にして、迷宮の核。本来なら物理干渉では破壊できない"世界の果て"。その内部はBBですら立ち入れない禁猟乙女領域。サクラ迷宮をすり抜けたところで最後にこの壁がある以上、主人公たちが何をしようが無駄なあがきにすぎないとBBは想定していた[出 32]。しかし心の専門家であるキアラの秘術によって『内部に飛び降りる』などという離れ技が実行され、無敵のセンチネルシステムは攻略可能な防壁に格落ちしてしまった[出 33]。
- ちなみに壁に埋め込まれた肥大化アバターはBBからのメモリ増築の結果であり、迷宮を自在に変革するためにはあれだけの改造が必要。スタチューの中でセンチネルを倒し、心の淀みを振り払い、BBの支配から解放(接続を解除)されれば元の大きさの戻れる仕組みである。サーヴァントたちの心象世界にあるレリーフはこれとは違うもので、あれこそ深層にある"魂のカタチ"と思ってもらえばよい[出 34]。
- ゲーム内では"レリーフ"と呼ばれている他、「壁に囚われた少女」というコンセプトでデザインされた[出 32]。開発初期での名称はショコラヴェールだった[出 34]。
- NPC
- 聖杯戦争の運用および本戦前期間のための数合わせとして、ムーンセルがかつて地上に居た人間をモデルにして作成したAI。
- 攻性プログラム
- アリーナやサクラ迷宮に存在した敵性プログラム。レガリアの力で軍勢として使役され、各勢力の主戦力として機能する。
- サーヴァント相手には通常の攻撃でもまとめて蹴散らされてしまうなど戦闘力は低いが、一部の上位種には有効打を与え得るだけの力を持ったものも居る。
- 自我や知能を持たないがためにどこまでも従順にして冷徹で尚且つ死を全く恐れず、兵士としては完璧な存在だと言える。
- サイバーゴースト
- SE.RA.PHに出現する「幽霊」。魂を情報化し確定させた世界であるSE.RA.PHでは、地上ではあり得ない精神だけ、魂だけの生命活動があり得るため、ゴーストが物理的に存在する[出 35]。
- だがあくまでもSE.RA.PHについたシミであり、死の間際の記録が再生されているだけに過ぎず、無念が焼き付いた場所からは動くことはできない。サイバーゴーストはコードに紛れたバグでしかなく、ムーンセルに見つかれば即座にデリートされる、死者の夢のようなものである[出 35]。
- サクラヴェール・グランデ
- ムーンセル中枢への到達を阻む最後の壁の名称。またの名を論理への挑戦[出 16]。
- 初期案ではサクラヴェール・ディーバ。ディーバはゴディバに近いイントネーションで発音するらしく、ゴッデス・ディーバ。略してゴディバとなる。しかし流石に最後の最後でコメディにするのもどうかと思ったのか、グランデに変更されたようだ[出 16]。
- サクラメント
- 月の裏側限定マネー。『EXTRA』における「PP」の名前をBBが勝手に変えてしまったが、その理由が「名前が可愛くない」というものであり、名称の由来も「サクラ印の、元気になるサプリメント。略してサクラメント」らしい[出 36]。ざっくり説明すると、名称を「円」を「桜」に変えたようなもの[出 16]。
- 元の名称であるPPとは月の裏側における(経済貨幣としての)魔力であり、魔力=メモリでルビをふると分かり易い。電脳空間において、何かを作る、変える、動かすのに必要なもの。全体の総量は決まっているが、基本的に一箇所にたまる事はなく、流動してSE.RA.PHを回すもの[出 16]。
- 『Fate/EXTRA material』によると初期案では
貨幣 を管理する銀行頭取みたいなアルターエゴがいたが、製品版CCCには気配たりとも登場しない[出 37]。
- シールド
- サクラ迷宮に点在する計測不可能の防壁。迷宮にされた少女たちの秘密を守る心の壁[出 38]。
- SGと連動しており、秘密が明らかになればそれを守る意義を失い、消滅する。あまり壊し過ぎてもいけない[出 38]。
- 上級AI
- 聖杯戦争を円滑に進めるために作られた仮想生命。製造された経緯は一般NPCと同じだが、上級AIには確固たる人権と人格、魂が与えられている。非常に高度な知性を持ち合わせ、その人格に従った判断も許容されている[出 39]。
- 上級AIは製作コストが高いため、一度の聖杯戦争ではオールリセットされない。彼らは定番のキャラクターとして次の聖杯戦争に移行する。経験こそリセットされるが人格は次回以降も引き継がれる。
- また、上級AIは獲得した記録を自分から消去する事はできず、自分を殺す事が出来ない。どれほど陰惨な記憶でも残し続け、ムーンセルに提出する事が彼らの大原則であり、存在意義[出 39]。ただしバックアップに預けることは出来る。
- マスターたちの監督役である言峰神父、マスターたちの健康管理を担う桜、校内の違法行為を監視する風紀委員、日常を演出するミス・タイガー、謎の黒豹マキジなどが確認されている。中にはマスターを処罰する権限を持つシスターカレンなる上級AIもいるらしいが、主人公 (EXTRA)が参加した聖杯戦争には現れなかったようだ[出 39]。
- 死相(デッドフェイス)
- チャクラ・ヴァルティン成立後、ごく稀に発露するようになった強化現象[出 40]。サイバーゴーストは、生を求めて彷徨う肉体の無いモノであるならば、デッドフェイスは生きながら死に囚われたモノ。「滅びたい」「終わりにしたい」という何も生み出さない悪性情報の一種[出 26]。
- SE.RA.PHでは肉体の死と精神の死が別物のため、肉体が死のうとも精神が死に切らなければ精神活動も呪いとして蓄積される。熾天の檻が閉ざされ、聖杯戦争が終わった事で死者の無念を分解する浄化機能がなくなり死を放置する事になった。そこから生まれたものがデッドフェイスである[出 26]。
- 個体差はあるらしく、生者のまま死人になり過ぎて生きながら死んでいる者、死者でありながら動き回って死にながら生きている者がデッドフェイスになるが[出 41]、死を迎えながら死に切れない精神情報は電光の仮面となり、死した肉体を動かし、いずれ肉体すら悪性情報に変質させ、その素顔を死の貌に塗り替えてしまう。満足な終わりを迎えた肉体すら汚染し「動く死人」に変わってしまった時、その生命意義は全て失われ、フロアを彷徨うだけの災害となる[出 42]
- 作中では岸浪ハクノとユリウス・ベルキスク・ハーウェイが死相となっている。
- 捕食遊星ヴェルバー
- 一万四千年前に地球の先史文明を破壊しつくした遊星。ムーンセル・オートマトンが唯一「敵」と認識する存在。
- フロアマスター
- 各階層の仕組みがそれぞれ独立したものになって、階層に残ったマスターが自動的になったもの。その時に生存していたもの、あるいはその階層の戦歴の中でもっとも優れたマスターが選ばれる[出 43]。
- 第一階層は間桐シンジ、第二階層はダン・ブラックモア、第三階層はありす、第五階層はユリウス・ベルキスク・ハーウェイ、第六階層は遠坂リンとラニ=Ⅷが該当する。
- ムーンクランチ
- ムーンセルの魔力を使いレガリアをマスターがイメージする新たな鎧へと形態変化させる能力。
- レガリアの力でまとう、サーヴァントの霊基拡張礼装。ビッグクランチのムーンセル版と称されるとおり、月内部のすべての疑似霊子を収束したものを意味する[出 44]。
- ネロはローマの剣闘士と新帝国の姫を思わせるもの、玉藻の前は傾国の美女のリッチさと太極をモチーフにしたもの。
- ムーンドライブ
- レガリアを持たないサーヴァントたちを、ムーンセルの魔力を使い、ステータスをブーストアップさせる強化術式。
- 404光年
- ムーンセルが使用している術式。第七階層と中枢の境界線[出 6]。
- 全長3.82205348×10^15Kmの空間と思わせて、実際は何百年かけても突破できない無限距離が作られており、中枢への無断侵入者を防いでいる。聖杯戦争の勝者が現れた時は勝者を招くアリーナを、ムーンセルが中枢への架け橋として用意し、突破可能となる。しかしBBは虚数空間を利用することで自らを無限の概念に落とし込み、偽装アリーナを使用する事でこの術式を突破した。中枢への路についた英題“Blossorm Vaportrail. 38000 Light Years.”はその時の彼女の決意を表したものである[注 13][出 6]。
- 名称の由来は、光である疑似霊子の速さで突破しても404年かかりますよ、という警告と、そのアドレスは存在しません、という忠告が混ざったもの[出 6]。
- レガリア
- 「王の指輪」とも言われる、月の聖杯戦争の勝者に与えられる勝利者の証。本来であれば王冠タイプがそれらしいが、携帯しやすいように指輪タイプになっている[出 45]。
- 「レガリアの王権は絶対」と言われる通り、ムーンセルの機能を自由に使える王権、権能のようなものであり[出 45]、マスターを持たない他のサーヴァントを従える力を持つ他、ムーンセルのシステム更新に必要だが、不慮の事故で分割され、ネロと玉藻の前が所有した状態になっている。
- それ自体が圧倒的な魔力を秘めており、『さんぽけ ~三国志大戦ぽけっと~』とのコラボイベントでは主要キャラクター達が三国志の世界へ飛ばされた結果レガリアも「玉璽」となって流れ着き、現地の董卓が使用した結果凄まじい力を手に入れた[注 14]。
- また、ムーンセルが対ヴェルバー対策に作ったシステムとしての側面を持つ。遊星到来時、ムーンセルは完全コールドスリープに入り、外部からの侵入を完全にシャットアウトする。その際、内部のセキュリティを信頼できるAIかサーヴァントに一任し、その証としてレガリアを授ける[出 45]。
- 完全なレガリアを破壊できるのはその持ち主と、現状ではアンチセルであるセファールだけとされるが、何らかの事故で分割した場合において破壊は容易となる[出 45]。
人物
- 主人公 (EXTRA)
- NPCが何らかの故障(エラー)によって自我を獲得した存在。他のNPC同様、過去の人物の「再現」。
- トワイス・H・ピースマン
- 「トワイス・ピースマン」という人物を模したNPCが、生前の記憶(正確に言えばデータのオリジナルの記憶)を取り戻してマスターとなったイレギュラーな存在。
- 言峰綺礼 (EXTRA)、間桐桜 (EXTRA)、藤村大河、カレン・オルテンシア
- ムーンセルが過去に生きた人間の中から再現した上級AI。
言及作品
メモ
脚注
注釈
- ↑ 光そのものを閉じ込める事が出来る鉱物。光そのものを記録媒体や回路として使える
- ↑ 『EXTRA Material』でも、「物質に頼る人類の文明とは形式が違いすぎるため、言語体系、技術では理解できない」と解説されている
- ↑ より踏む込むと、全ての生命、全ての生態、生命の誕生、進化、人類の発生、文明の拡大、歴史、思想、魂まで及んでいる。
- ↑ 尤も、物理的な侵入方法が存在しない以上、月にロケットを飛ばしたところで、アクセスすることは不可能であるが。
- ↑ 旧世界の魔術師(メイガス)も瞑想の一環としてムーンセル内部にコンタクトしていたという。
- ↑ 厳密には膨大なシミュレーションサンプルの中から望む未来に確実に至れる方法を提示できるということ。
- ↑ ハイゼンベルグの不確定性=観測者が観る事で事象を決定させる。観ていない部分は確定しない。
- ↑ これが後に『月の聖杯戦争』におけるNPC、上級AIなどに利用される。
- ↑ 『Fate/Grand Order』においてBBが「地球人類の総数が3%を切ったらディストピア管理モードに移行する」と物騒な事を言っていたが、本当にそうなった可能性もある。
- ↑ なおこの時ハクノはラニに亡霊が誰のことを指すのかを質問したが、彼女は何も答えようとしなかった。
- ↑ 人類、ひいては知的生命体にとって害にしかならないもの。
- ↑ リンに言わせれば「臆病者たちのフロア」「死にたくない者たちの供託」と評されている。
- ↑ ヴェイパートレイル=飛行機雲。38000という数字は月と地球の距離を暗示している。
- ↑ 具体的に言うと、サーヴァント級数人がかりで「少々有利」レベルで、アルテラが『涙の星、軍神の剣』を全力で叩き込んでようやく玉璽が剥がれて本体は無傷だった程。
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 『Fate/EXTRA material』213頁。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 『Fate/EXTRA material』212頁、『Fate/EXTELLA material』115頁。
- ↑ 『Fate/EXTRA material』194頁。
- ↑ 『Fate/EXTELLA material』115頁。
- ↑ 『Fate/EXTRA material』196頁、『Fate/EXTELLA material』110頁。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 『Fate/EXTRA material』218頁。
- ↑ 『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第一幕「スワンレイク・リターンズ(1/6)」。
- ↑ 『Fate/EXTRA material』196頁。
- ↑ 『Fate/EXTELLA material』110頁。
- ↑ 『Fate/EXTRA Last Encore』第4話「顔のない王」、Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 04。
- ↑ 『Fate/EXTRA Last Encore』第1話「今は旧き辺獄の底」。
- ↑ 12.0 12.1 『Fate/EXTRA Last Encore』第5話「祈りの弓」。
- ↑ 13.0 13.1 13.2 13.3 『Fate/EXTRA material』179頁。
- ↑ 『Fate/EXTRA material』179-180頁。
- ↑ 15.0 15.1 15.2 『Fate/EXTRA material』175頁。
- ↑ 16.0 16.1 16.2 16.3 16.4 16.5 『Fate/EXTRA material』183頁。
- ↑ 17.0 17.1 『Fate/EXTRA Last Encore』第1話「今は旧き辺獄の底」、Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 01。
- ↑ 18.0 18.1 『Fate/EXTRA Last Encore』第2話「死相」、Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 02。
- ↑ 『Fate/EXTRA Last Encore』第2話「死相」、第3話「黄金鹿と嵐の夜」、Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 02。
- ↑ 『Fate/EXTRA Last Encore』第3話「黄金鹿と嵐の夜」。
- ↑ Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 03
- ↑ 22.0 22.1 22.2 『Fate/EXTRA Last Encore』第2話「死相」。
- ↑ 『Fate/EXTRA Last Encore』第5話「祈りの弓」、Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 05
- ↑ 24.0 24.1 『Fate/EXTRA Last Encore』第7話「誰かの為の物語」、Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 07。
- ↑ 25.0 25.1 『Fate/EXTRA Last Encore』第6話「永久機関・少女帝国」。
- ↑ 26.0 26.1 26.2 26.3 『Fate/EXTRA Last Encore』第8話「无二打」、Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 08より。
- ↑ 『Fate/EXTRA Last Encore』第8話「无二打」、Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 09。
- ↑ 『Fate/EXTRA Last Encore』第9話「招き蕩う黄金劇場」。
- ↑ 『Fate/EXTRA Last Encore』第9話「招き蕩う黄金劇場」、Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 09。
- ↑ 30.0 30.1 『Fate/EXTRA Last Encore』第10話「無限の残骸」、Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 10。
- ↑ 31.0 31.1 Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 10。
- ↑ 32.0 32.1 『Fate/EXTRA material』161頁。
- ↑ 『Fate/EXTRA material』161-162頁。
- ↑ 34.0 34.1 『Fate/EXTRA material』162頁。
- ↑ 35.0 35.1 『Fate/EXTRA Last Encore』第6話、Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 06より
- ↑ 『Fate/EXTRA material』183-184頁。
- ↑ 『Fate/EXTRA material』184頁。
- ↑ 38.0 38.1 『Fate/EXTRA material』185頁。
- ↑ 39.0 39.1 39.2 『Fate/EXTRA material』187頁。
- ↑ Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 02。
- ↑ 『Fate/EXTRA Last Encore』第7話「誰かのための物語」。
- ↑ Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 08。
- ↑ Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 03。
- ↑ 『Fate/EXTELLA material』114-115頁。
- ↑ 45.0 45.1 45.2 45.3 『Fate/EXTELLA material』117頁。