セイバー | |
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真名 | 宮本武蔵 |
読み | みやもと むさし |
本名 | 新免武蔵守藤原玄信(しんめんむさしのかみ・ふじわらのはるのぶ) |
性別 | 女性 |
身長 | 167cm |
体重 | 56kg |
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
属性 | 混沌・善 |
一人称 | 私 |
二人称 | 貴方/○○さん |
三人称 | 彼/彼女/あの人[注 1] |
声優 | 佐倉綾音 |
デザイン | こやまひろかず |
設定作成 | 奈須きのこ |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 様々な世界を彷徨う放浪者。以前ではアメリカにいた経験もある。
- 『宮本武蔵体験クエスト』ではある世界で謎の剣士に襲撃に遭い、逃走するべく別の世界に転移する際に深手を負ってしまい、そこで鬼ヶ島にレイシフトした主人公と遭遇し元の世界に戻るために鬼ヶ島の山頂を目指す。
- 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』で主人公と再会し、彼/彼女とともに英霊剣豪を討ち続けた末に空位に辿り着く。最終盤で英霊剣豪のマスターである妖術師との戦いの余波で炎上した厭離穢土城にて、運命の相手との死合に勝利したが、連戦に次ぐ激戦で動けなくなり、その場に居た主人公を城の外に逃がし、自身の結末を受け入れて焼け落ちる城と運命を共にした。
- その後、なぜか目覚めると青空が見えており、それから何回か世界を渡って旅をした後、何度目かの移動でカルデアの外部に到着。『カルデアの召喚式で召喚されている』事をホームズに教えられ、主人公の通信礼装に伝言を残した後、主人公の住む世界に旅立っていった[注 2]。
- 人物
- 明朗快活、凛としながら瑞々しい女性剣士。常に得意満々で余裕をもっているが、相手を見下している訳ではなく、単に人生を楽しんでいるだけ。
- 基本的には根無し草の気楽な風来坊で、気負う事のない自然体。勝利にも名誉にもさして興味を持たない。ケンカ好きな番長気質で、丁寧さに横暴さを併せ持っている。酒にだらしなく、タダ酒に弱い。金に目がなく、タダで宿に止まらせると聞いたときは嬉しそうな表情をしているなど、割と俗っぽい側面がある。
- 感情表現がやや大きい傾向であり、惚れやすく、頼られるのもほめられるのも大好きでお世辞に弱い。隠れた趣向として美少年好きであり、酒呑童子や茨木童子が見目麗しいことに「生まれる時代を間違えた」と落胆するなど、どうにも両刀使いであることを匂わせる。一方で男女の関係は苦手であり、絆を深めると主人公に対して顔を赤くして狼狽する一面が見られる。自分が嬉しいもの=相手が嬉しいもの、と考えてしまうあたり、まだまだ恋愛は見習いレベル。
- たいていの事は笑って流す大らかな性格だが、その根底にあるものは「剣の道を究める者」なので、命のやりとりに関してはかなりドライでシビアな価値観を持っており、互いの命を奪わねば立ち行かぬ場面に直面した場合は打って変わって真剣な一面を見せる。また、『一方的な虐殺』『空腹時に食べ物を奪われる』『人の矜持、信念を自分の娯楽のために踏みにじる行為』を嫌っており、このいずれかの場面に出くわすと修羅と化す。
- 能力
- 荒々しいようで型を崩さない二刀の姿勢が特徴で、彼女と戦い、敗れた者は「鮮やかなり天元の花。その剣、無空の高みに届く」という言葉を残していた。
- 彼女の使う二天一流は劣勢、相性、実力差などの差を誤魔化して勝ちを収めるものであり、あらゆる状況に対応する柔軟な生存能力を有している。
いざとなれば剣士の命である刀を投げたり、遠間からの天眼の剣も行う。 - 風魔小太郎には「その足運びは侍のものではなく、剣姿泰然でありながら忙しいこと乱波の如く」「速い、巧い、狡い。相反する二つの姿勢が見事に調和している」と評される。
- 保有するスキル『天眼』は「未来測定」の魔眼の亜種と言えるもの。かつて「未来測定」の魔眼の奴隷と化していた者がいたことを鑑みると、魔眼の使い手としては上位に値するといえる。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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セイバー | 主人公 (Grand Order) | B | B | B | E | B | B | 対魔力:A | 第五勢:A 天眼:A 無空:A 戦闘続行:EX |
宝具
- 六道五輪・倶利伽羅天象(りくどうごりん・くりからてんしょう)
- ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:2~20
最大補足:1人 - 剣轟抜刀。二刀流のまま泰然と構え、「小天衝」で相手の気勢を削がんと剣気にて威圧してから、「大天衝」で渾身の一刀を繰り出す武蔵の最終手。
- 背後に浮かぶ仁王はあくまで剣圧によるもの。武蔵がまだ体得していない『空』の概念、『零』の剣の具現と言える。
- 対人宝具と言っているが、その本質は対因果宝具。あらゆる非業、宿業、呪い、悲運すら一刀両断する仏の剣。
- 『究極にまで、これ以上ないというぐらいにその存在を削り落として、それでもなお残る“何か”』。無二と言われる究極の一。そのさらに先にある0、「 」の概念。
- この座への到達を、天元の花は求め続ける。
- 空位に達した時点での奥義は彼女の天眼を最大限に活用した、究極の一、無二を越える零の剣となる。
- 全ての始まりである天元を斬り、一点でも勝利の可能性があればそれを手繰り寄せ、他の可能性を全てなかった事にするという無茶苦茶な技。
- その性質上、「無限」の性質を持ち可能性を重ね合わせて具現化させる佐々木小次郎の「燕返し」と正面から拮抗しうる。
- ゲーム中でのモーションでは、まずは不動明王が「地水炎風」の四太刀を叩き込んだのち、武蔵本人が「空」の一刀にて斬り伏せる。
- 『Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ[注 3][注 4]&敵単体に超強力な攻撃&敵単体の強化状態を解除」という効果のBuster宝具。
- 櫂の木刀(かいのぼくとう)
- ランク:C+++
種別:対人宝具
レンジ:3~10
最大補足:1人 - 汎人類史の記録において、宮本武蔵が巌流佐々木小次郎との戦いで用いた木刀。
- 二尺五寸と一尺八寸の二本の木刀であるとも、2メートルを超える長大な木刀であったともされる。後者の場合、小次郎の持つ物干し竿を凌駕するサイズであった。
- 宮本武蔵は一説にはそもそも木刀の扱いに長けていたとされ、櫂の木刀は奇策でも単に物干し竿の長さを超えて攻撃するためのものでもなく、必勝を期して使い慣れた武器を使ったのだとする意見もある。
- 女武蔵はこの宝具を持たない。
- 魔剣破り、承る!
- ランク:EX
種別:対人宝具
レンジ:100
最大補足:1人 - 武蔵がその長い剣者生涯の中で一度のみ使用したと言われる奇想剣法。
- 見た者は生きてはいない為、それがどのようなものなのか知る者は武蔵のみ。
- 魔道、邪法、天魔に堕ちた剣士を完膚無きまでに侮辱し、罵倒し、叩き潰す特殊霊基。
- またの名を、対剣士・対剣豪大結界。
真名:宮本武蔵
- みやもとむさし。日本史上最強の剣豪として名高い、江戸時代初期の剣術家。新免武蔵守藤原玄信とも。
- 武蔵が創始したとされる流派“二天一流”を身につけ、大刀と小刀を用いる“二刀流”の達人。
- 作州(今の岡山県美作市)大原の生まれ。1584年生。
- 父は竹山城主新免家に仕えた兵法指南役で、主家から新免の名を与えられ、新免無二斎を称した武芸者である。新免無二斎は十手術の道場を吉野郷宮本村に構え、武蔵はこの地を故郷としたため、後に宮本姓を名乗った。
- 後に成人し多くの逸話を残すが、特に20代の10年間には数々の武芸者と戦いをくり広げ、その名勝負は今もエンターテイメントの定番のひとつとして認識されている。
- しかしながらその10年間の戦いのエピソードのほとんどは実状が謎で、フィクションの疑いも色濃い。
- ―――以上は正しい歴史に残された武蔵の記述。
- この宮本武蔵という名を持つ女性は、「剪定事象」によって未来が閉ざされて滅びた世界における無名の剣士であった。しかし消えゆく世界からはじき出されてしまった彼女は、帰る場所もなく生きながらにして英霊同然の存在となり、多くの並行世界を彷徨っている。
関連
- 五輪の書
- 武蔵はその生涯にて至った境地、培った技法を死の直前に書としてまとめ上げた。
- それは地水火風空の5巻に分かれた書で、“武蔵”というひとりの人間の集大成であった。
- 五輪の書は、地の巻にて二天一流の兵法としての理念とその概略を、水の巻では具体的な技法を、火の巻では戦略や戦術の次元での兵法について、風の巻では前述のように他流派の否定から成る二天一流に対する根本理解を解説している。
- そして最後の空の巻には、武蔵なりの“空”に対する理解が、前述の“相対”の技法によって書き記されているという。
- ちなみに小次郎の名でサーヴァントになった関係で座より「こちらの世界の武蔵の書いた五輪の書」についての知識を得ているという佐々木小次郎によると、地水の2巻は指南書としては理解できるが後の3巻は謎かけに近く、最終である空の巻に至っては武蔵の心情を書いただけの紙切れとまで言っている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 『宮本武蔵体験クエスト』『英霊剣豪七番勝負』の開催に伴い、それぞれ期間限定でガチャに追加された『Epic of Remnant』キーキャラクターの一人。イベントガチャ限定サーヴァントであり、恒常的な入手手段は現状ない。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- 世界を巡る中である時出会った、「武蔵ちゃん」の呼び名をくれた別世界の人物。
- 敵と相対すれば身構える前に共にいた子供を守ろうとし、正義の為に頑張ろうとする、外見も性根も好みの優しい人。
- “零の境地”に辿り着いたために下総国で天命を手放したが、その後サーヴァントとしてカルデアに導かれ彼(彼女)と自動的に契約することになったため、彼(彼女)がまた窮地に立たされるのであれば、たとえ己が魂を人質にとられていても笑顔で駆けつけ、何事もなかったように助太刀をする。
- 帰る世界はなく、自身の生きる理由も失われた。だが―――まだ一つ、彼女にはやるべき事が残っている。
- 柳生但馬守宗矩
- 「宮本武蔵体験クエスト」冒頭にて彼女を襲撃した人物。
- 武蔵自身が自分と戦う事を「弱い物いじめ」と評するなど、武蔵を凌ぐ剣士と思われる。武蔵曰く「既に剣神に達してる」。
- 後に『屍山血河舞台 下総国』にて再会し、無空に至った彼女と剣を交えた。
- 武蔵曰く、お堅いおさまのようで、これと決めたらとことん乗り出してくる性格。暇さえあれば、夜鳴きうどんに誘おうと考えている。
- 牛若丸
- 憧れを抱いているものの、少女であることに怒りの声を上げている。だがこれはこれでアリらしい。あと4歳若ければ良かったとか。
- ネロ・クラウディウス
- 武蔵の好みではないものの、「自分に近しい」と評している。
- 酒呑童子、茨木童子などの鬼種サーヴァント
- 見目麗しいことに「生まれる時代を間違えた」と落胆している。
- 有馬喜兵衛
- かつていずこかの世界で打ち倒した敵。よくある事なので忘れていたようだが、体験クエストで思わぬ形で再会する事になる。
- 敗れた際、一を越え零を極めようとする武蔵にとって最高の相手とは零の反対である無限を極めた剣士であること、そして無限を極めた剣士などいるはずがないことを言い残す。
- 史実(伝承)では少年時代に最初に立ち会って倒した相手。
- 謎のヒロインX
- 基本的な世界軸から外れた者同士という意味で、自分と似たものを感じている。
- アーサー・ペンドラゴン
- 対面したことは無いが、並行世界間を彷徨う漂流者という意味では同列の存在。
- 加藤段蔵
- 『屍山血河舞台 下総国』で同行した相手。
- からくり仕掛けではあるが眉目麗しい少女の姿であるため、「お雛様みたい」と猫可愛がりしている。
- 眼鏡を掛けた人形師
- 夢を見て異世界に渡ることもごくごく稀にある…という話で推測される人物。
- 風魔小太郎
- 『屍山血河舞台 下総国』で同行した相手。
- 結構若いのに「もう少し若ければ」等と危険な発言を飛ばしている。
- キャスター・リンボ
- 『屍山血河舞台 下総国』で敵対した相手。
- その外道な振る舞いから終始嫌悪していたが、外見だけは美しいとそれなりに評価していた。
- ビリー・ザ・キッド
- 『永久凍土帝国 アナスタシア』にて共演。
- 彼女の好みにドストライクな上アウトロー同士相性も良く、挑発を含めたちょっかいを出し続けている。
- ベオウルフ
- 『永久凍土帝国 アナスタシア』にて共演。
- 戦士として経験を積んでいる事が琴線に触れたのか、いつものように鯉口を切って誘っていた。
- 柳生十兵衛
- 日本政府のエージェントをやっていた彼に誘われてロシアに行ったことでロシアン柳生との戦いに巻き込まれた、とのこと。
- 彼女の妄言でないのなら、どこかの異聞帯か並行世界の話と思われる。
- ペレ
- ハワイ神話における火山の女神。変な神様だったが気が合ったとのこと。
- 日本語が通じてうどん屋もある時代なので、彼女の言葉を信じるならほぼ現代にも関わらず神霊がいたことになる。
- どこかの異聞帯の話かと思われたが、期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』にてうどん屋「円玄製麺」に彼女の写真があったので、特異点となったルルハワ(厳密には『ペレ』と会っているのでBBがペレを取り込んで、ハワイがホノルルと融合する前の特異点)にやってきたものと思われる。
- ■■■■
- 正体不明。
- 武蔵曰く、「魂の双子」「スターシステム」。
- ディルムッド・オディナ〔セイバー〕
- 彼の幕間の物語にて遭遇。
- いずこかの世界で聖杯戦争を行っていたところに迷い込み、しばしの対話の中でカルデアについて語った。
- これが元で彼はカルデアに興味を持ち、聖杯戦争後に思念が迷い込むこととなった。
- カルデアでも同じ二刀ということで興味津々であり、逆ナンと間違われるレベルで注意を向けている模様。
- 紅閻魔
- 期間限定イベント『雀のお宿の活動日誌〜閻魔亭繁盛記〜』にて、過去に彼女が経営する閻魔亭を訪れた事が示唆されている。
- その際に温泉に漬かりながら美少女や美少年を侍らせようと散々狼藉を働いたため、彼女に出禁にされてしまった。
- 出禁にされた後も温泉には彼女の怨念が残っており、温泉を使用不能にして閻魔亭の経営難に一役買うことになってしまった。
過去
- 新免無二斎
- 父。ただし彼女曰くろくでもない人間で、「女である」という理由で彼女を捨てたとか。
- その後は彼の家の真っ正面に家を建てて住み着いたあたり、嫌ってはいても執着はある様子。
- 実力については「唯一無二の一」と高く評価しており、彼を越える「零」を目指す事が彼女の起源となっている。
- 佐々木小次郎
- 巌流島で決闘した剣豪。最も、Fateシリーズに登場するのは本人ではないため、あちらは世界線が違う以前に武蔵自体に出会った記憶を持っていない。
- サーヴァント・アサシンの小次郎を見て「強い弱いの話じゃなく、もう空位に達してる」と驚愕しているので、武蔵ちゃんの生前の世界に於ける小次郎は燕返しの境地には開眼していなかったと思われる。
- 『屍山血河舞台 下総国』では最後の最後に非常に重要な立ち位置で相対する。彼の事を並行世界の武蔵と共に「運命」と称し、佐々木小次郎と宮本武蔵が出会ったのなら状況がどうあれ必ず相対する宿命にあるという…。
- 刑部姫
- 姫路城で出会った城化物。引きこもっている姿に怒って叱りつけたらしい。
- 「カルデアで召喚された」武蔵は主人公の部屋でサボっている刑部姫を鬼のような形相で探していたらしく、行状を知るや否や指を鳴らしていたそうな。
- 武蔵は刑部姫のことを可愛い女の子として扱っており、屋根裏から引きずり出して運動させようとしている。イベントで絡む事も。
平行世界
- 宮本武蔵(編纂事象)
- Fate/Grand Orderにおけるいわゆる「正史」の剣豪として名を知られる宮本武蔵。れっきとした男性で、おおむね史実と同じ歴史を辿ったようである。
- 立ち会った相手全てを斬り殺したとまで噂される悪名を持つ人斬りであり、鬼にまで「吉岡の門弟、鏖と名高い宮本武蔵」とその名を恐れられる存在であった。
- 『屍山血河舞台 下総国』にて、一見舞台とは関係しないように見えるモノローグで死の間際の心境が語られているが…?
名台詞
Fate/Grand Order
- 「君の所じゃ、女剣士は珍しいのかぁ。いやまぁ、わたしの所でも珍しかったんだけどね。うん。」
- マイルーム会話「絆Lv1」。
- 珍しい目で見られているとしたら、女剣士が珍しいという事ではなく、「武蔵」が女性である事だろう。
- ちなみに武蔵ちゃんが実装された2017年初頭の時点ではセイバークラスのサーヴァントは武蔵ちゃん含めて20人いたが、内訳は男性8、女性11、性別不詳1。★5に至っては全員女性だったと言う有様なので、カルデア的には女剣士は全然珍しくない。
- 「好きなもの……そりゃあもちろん美少ね――いえ、何でも。剣! 剣の修行とか、そりゃあ、好きでしてよ?」
- マイルーム会話「好きなこと」。武蔵ちゃん、いの一番に「美少年」と言いかけてるんですけど……。
- 「嫌いなものか……あれかな、人の矜持を自分の楽しみの為に踏みにじるヤツは論外。あと、お腹減ってる時に襲い掛かってくるヤツね!」
- マイルーム会話「嫌いなこと」。マテリアルでも記してあるとおり、『人の矜持を自分の楽しみの為に踏みにじる』光景を目の当たりにすれば彼女は修羅と化す。
- もう一つ、彼女がお腹減っている時に襲撃するのはほぼ自殺行為に等しい。
- 「南無天満大自在天神。仁王倶利伽羅、衝天象! 行くぞ、剣轟抜刀……伊舎那、大天象!」
- 宝具使用時のセリフ。「天満大自在天神」は菅原道真公が神格化された神で、武蔵は天神に帰依しており、笠覆寺東光院に武蔵自筆の御神号と肖像画が寄進されている。
- 「倶利伽羅」は不動明王の持つ剣。武蔵が「五輪書」を書いた霊巌洞の表にある霊巌禅寺に武蔵作と伝わる不動明王像があり、「伊舎那天」は、武蔵が一乗寺下り松の決闘を切り抜けた後に隠れ潜んだ東寺に伊舎那天像が祀られている。
- 武蔵が信心深い文化人でもあり、そして仏師でもあるということを端的に表したセリフと言えるかもしれない。
- また、宝具自体は不動明王が倶利伽羅でもって「地水炎風」の四太刀を浴びせた後に武蔵が「空」の一刀を放つものだが、本人曰くまだ彼女は空位には届いていないという。
- 彼女が念願の空位に達した時、この宝具も真の姿を見せることになるだろう…。
- 「新免武蔵守藤原玄信……!? ごめん、やり直し! サーヴァント・セイバー、新免武蔵ここに推参! おもしろおかしく過ごさせてね、マスター!」
- 召喚時の台詞。カッコつけて長い正式な名前を言おうとしたが、噛んだ。
- 尚、“しんめんむさしのかみふじわらのはる”までは言えたので結構惜しかった。
- 「え? 小次郎? 本当に? え、ちょっと何アレ、あんな小次郎いるもんですか! 強い弱いの話じゃなく、もう空位に達してるじゃない! あ、タヌキが化けてるのか!」
- 佐々木小次郎所属時の会話。どうやら元いた世界でも小次郎と出会ったようだが、もはや空位に達しているこの世界の佐々木小次郎の強さに辟易している。
- タヌキが化けていると評しているが、この小次郎も名も無き剣士が『佐々木小次郎』の殻を被って召喚されたのであながち間違いではない……はず。
- ちなみに小次郎の専用礼装「山中の天」には小次郎が無限を目指した剣士であることが記されている。
- 「遮那王がいるって楽しみにしてたのに、女の子じゃないアレ! 私の牛若丸を返せー! 有名な侍が女の子なんて、こっちの世界は間違ってない!?」
- 牛若丸所属時の会話。遮那王が少女であることに抗議するものの、牛若丸に限らず、Fateでは史実では男性だが実は女性というパターンは割と珍しくなかったりする。
- そして斯く言う当人も女性なので、ユーザーから「お前が言うな」と言われる始末。
そもそも牛若丸が女性になったのは、創造神の片割れが原因だったりするので。
- 「あの赤いセイバー。ほら、ビロードの袴を履いた子。私の好みじゃないんだけど、どことなく近いものを感じるのよね。今のうちに殺っとくか」
- ネロ・クラウディウス所属時の会話。好みではないものの自分に「近しいもの」を感じたのか、今のうちに始末をしようとしている。
- 一応ネロ本人曰く「男装の麗人」だそうなので、武蔵ちゃんも「美少年」としてお眼鏡にかけた結果好みではなかったらしいが、「近しいもの」とは何だろうか。
- 史実では男性として知られる人物が型月補正で女性になっている繋がりだろうか、それとも…
まさかソッチの方ではなかろうな?
- 「伝説の鬼達が――あんなに見目麗しいなんて。私は、生まれる時代を間違えた……」
- 酒呑童子、茨木童子所属時の会話。伝説の鬼も知っているものの、美しい鬼であることを知るや否や生まれる時代が違った事を嘆いている。
- 今の所鬼系サーヴァントは全員女性であるので、相手が鬼であってもやっぱり美少年だったら手籠めにする気マンマンだったようである。
- 「うっ……ごめんごめんちょっと待った! 二人っきりの時に密着するの禁止!
そうです! 美少年は好きだけど男女の関係は苦手なのです! だって所帯持つと剣の切れ味が下がるぞって仏様がですね!」 - マイルーム会話「絆Lv4」。流石にヤバくなっていたのか、美少年好きであることや「積極的な」人間関係が苦手であることを打ち明けたが、彼女としては一線を越えるわけにはいかないだろうか。なお史実上の武蔵は生涯独身である。
- 「うううっ……もうダメ。煩悩絶つべし。まさかこっちが先に絆されるなんて……ちょっと、滝で頭冷やしてきます。
あ、で、でも、嫌って訳じゃないから……そこは微妙な剣士心をわかるようにっ!」 - マイルーム会話「絆Lv5」。主人公を見て滝行に行くのだが、別に嫌なわけではない。絆を深めたからこそ、このままでは一線を超えてしまいかねない……と彼女は煩悩に悩まされるのであった。
- 「私、今回も天運に恵まれているわ。君みたいな可愛い――いえ、性根の清い、優しい人に起こされるなんて。」
- 宮本武蔵体験クエストにて。
- 記憶喪失の中、出会ってすぐ性的な嗜好を口にしそうになる。マイルームでも同様のことがあり、最後まで言い切らないところから恥ずかしいことだと思っているらしい。
- それが剣に生きる者としてなのか、もしくは本当に世間に明かすことができないレベルのやましい嗜好なのかはわからない。
- 「……………そりゃあ、力任せの一刀でしたが。素振り包丁、とはまた言ってくれたわね。」
「試し斬りならぬ、試し不死身。敢えて避けずに自分の体を確かめたってわけ。」
「ふーん。そう。ふーん―――」
「―――舐めてくれたな、槍の醜男 ! この武蔵の一刀を!」 - 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』にて、首を斬り落としても死なななかったランサー・ブルガトリオに対して。
- 沸々と湧き上がるような怒りを爆発させた瞬間。剣士としての誇りの高さと、その侮辱行為に対する罵り双方にこの武蔵のありかたが出ている。
- 「うん、私は勝つ為なら何でもする下衆で、今までたくさん卑怯な手を繰り出した女ですが!」
「正義を振りかざす人は鬱陶しいけど、正義であろうと頑張る人は愛おしいのです!」 - 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』にて、主人公および小太郎の行いに対して。
- 自身もお伽噺のような正義の味方への憧れがあり、力になれることを喜びを感じている。
- 「最後に見る光景は……どうせなら、うん―――」
「―――とびきりの、青い空が良かったなぁ―――」 - 宿敵小次郎との死闘の末、炎上する城の中での最期の言葉。
- 剣に死ぬことに未練はない―――はずだったが……。
- 『君と一緒に戦う私はきっと、多分……。』
『―――弱きを助け強きをくじく正義の剣士 だったのよね。』
『君のせいいっぱいの勇気を道明かりとしたから、私、この下総を歩いて来られたんだと思う。』
『ああ、なんて……嬉しいんだろう、楽しいんだろう。』
『青空を眺めてこうして寝転ぶよりずっといい!』
『眩しくてきっと尊いモノにこんなにも思いっきり全力で寄り添えるなんて!』
『……。』
『……。』
『………………本当にありがとう、○○(主人公)。』 - 同上。目覚めた後、大好きな青空を見ながら、主人公と過ごした時間を思い出す。
- もう一度会いたい、ありがとうと言いたいという願い。その縁を命脈の楔とし、抑止の輪は彼女を新たなる天秤の守り手として計らったのである。
メモ
- 正式な真名および本名は「新免武蔵守藤原玄信(しんめんむさしのかみ・ふじわらのはるのぶ)」。もっとも、本人も名乗りきれない為「宮本武蔵」で通している。意味は「武蔵守をしている藤原氏に連なる新免家の玄信」。
- 「武蔵」は本名に含まれているが、「宮本」は宮本村出身なため。なお、出身地を名字として使うのは当時では普通の事であり、例えばレオナルド・ダ・ヴィンチは「ヴィンチ村出身のレオナルド」という意味である。
- 二天一流は基本的に右手に太刀、左手に小太刀を持つ大小二刀の流派であるが、第三再臨にて四刀を佩くと同時に左手の小太刀が太刀に変化している。
- 『TYPE-MOONエース vol.12』でそれぞれが「地・水・火・風」を象徴していると語られており、再臨段階に応じて刀の光の色も異なる。
- バトルモーション中に一刀に切り替える場合があるが、二天一流は一刀の勢法も存在するためこれは正史と変わらない。
- 実際の所、武蔵の肖像画には両手共に太刀を持った姿で描かれているものもあるので、単に肖像画を再現しただけなのだろう。
- 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』にてイリヤの好きな女児向け魔法少女アニメという名目の劇中劇「マジカル☆ブシドームサシ」というネタがあった為、宮本武蔵女体化は早い段階から一部で予想はされていた。…流石にあちらのヒロインのデザインそのままの魔法のステッキ二本を振り回すピンク髪に陣羽織装束アレンジのコスチュームではなかったようだが、とりあえずこちらの武蔵のイラスト担当はkaleid liner側のイリヤと一致している。
- 『Fate/EXTELLA』では剪定事象からの漂流者という意味で似たような立場の無銘が登場している。また、李書文のサブシナリオのエンディングには服装は若干違っているが、酷似した風貌の日本刀使いの人物が登場している。
- 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』は実質上、彼女がサーヴァントに至るための物語といえる壮大なキャラクエストとしての側面を持つ。そのシナリオ終盤にて空位に達した際、「奥義開眼」として、以降のプレイヤー所有時は宝具の演出と戦闘中の一部台詞が変更される。
話題まとめ
- 五輪の書
- 武蔵はその生涯にて至った境地、培った技法を死の直前に書としてまとめ上げた。それは地水火風空の5巻に分かれた書で、“武蔵”というひとりの人間の集大成であった。
- 五輪の書は、地の巻にて二天一流の兵法としての理念とその概略を、水の巻では具体的な技法を、火の巻では戦略や戦術の次元での兵法について、風の巻では前述のように他流派の否定から成る二天一流に対する根本理解を解説している。
- そして最後の空の巻には、武蔵なりの“空”に対する理解が、前述の“相対”の技法によって書き記されているという。
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脚注
注釈
出典