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:その名の通り水の聖杯とも称される妖精亡主ドラケイが棲んでおり、河を渡ろうとする者達がもっとも欲している宝物の幻像を見せ、川に飛び込んだ所を水中に引きずり込んで殺害してしまう。魅了魔力の強さから妖精でも抗う事は不可能とされる。
 
:その名の通り水の聖杯とも称される妖精亡主ドラケイが棲んでおり、河を渡ろうとする者達がもっとも欲している宝物の幻像を見せ、川に飛び込んだ所を水中に引きずり込んで殺害してしまう。魅了魔力の強さから妖精でも抗う事は不可能とされる。
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これらの都市のうち、ノリッジ、ソールズベリー、グロスター、オークニー、オックスフォードには予言にも記されている『巡礼の鐘』と呼ばれる「6翅の亜鈴」が遺した鐘が安置された鐘撞き堂があり、領主はこの鐘の番人も兼用している。そして各地にあるこの場合を訪れては鐘を鳴らす旅の事を『巡礼の旅』と呼び、予言の子はこれを成し遂げる事が役割だという。<br>この他にも持ち主や意図は不明だが、巨大な蜂の巣やサザエ、鳥の巣、じゃがいも状の岩などがあちこちにある。また、どの領主と領地にも属さない、或いは事情によって溢れた妖精達によって構成された小規模の<ruby><rb>森</rb><rt>むら</rt></ruby>が所々に散らばる形で存在している。
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これらの都市のうち、ノリッジ、ソールズベリー、グロスター、オークニー、オックスフォードには予言にも記されている『巡礼の鐘』と呼ばれる「6翅の亜鈴」が遺した鐘が安置された鐘撞き堂があり、領主はこの鐘の番人も兼任している。そして各地にあるこの場合を訪れては鐘を鳴らす旅の事を『巡礼の旅』と呼び、予言の子はこれを成し遂げる事が役割だという。<br>この他にも持ち主や意図は不明だが、巨大な蜂の巣やサザエ、鳥の巣、じゃがいも状の岩などがあちこちにある。また、どの領主と領地にも属さない、或いは事情によって溢れた妖精達によって構成された小規模の<ruby><rb>森</rb><rt>むら</rt></ruby>が所々に散らばる形で存在している。
    
一見すると各都市は発展しているように見えるが、実のところは妖精が本能的にもっている閉鎖的な価値観<ref group="注">端的に説明すると「今いる街の中でのんびり暮らしている方が楽しいから、外の事など気にしなくてもいい」、「他の街と同じものをわざわざ拵える必要はない」という感覚に近い。</ref>故に生活物資量の格差が激しく、商人や目新しいもの好き、或いは領主の掟に耐えられなかったり反発して逃亡した者を除けば、氏族長はまだしも都市の住民による交流は殆どなく、地域特色の偏りが顕著なのはこれに起因している。
 
一見すると各都市は発展しているように見えるが、実のところは妖精が本能的にもっている閉鎖的な価値観<ref group="注">端的に説明すると「今いる街の中でのんびり暮らしている方が楽しいから、外の事など気にしなくてもいい」、「他の街と同じものをわざわざ拵える必要はない」という感覚に近い。</ref>故に生活物資量の格差が激しく、商人や目新しいもの好き、或いは領主の掟に耐えられなかったり反発して逃亡した者を除けば、氏族長はまだしも都市の住民による交流は殆どなく、地域特色の偏りが顕著なのはこれに起因している。