神體
概要 編集
日本における魔術体系で中心となる魔術具。「がんたい」と読む。
正式名称は「神臓鋳體(しんぞういたい)」。
一言で言ってしまうのなら「神のカケラ」。
西洋魔術では魔術回路を通して根源に接続し、大陸の思想魔術では「思想盤」という巨大な魔術礼装を使用して根源に接続するのに対して、日本における魔術体系ではこれを介して根源へと接続し、神代の神秘を直接行使する。
その性質上、複数人を介した大規模な魔術行使には向いているが個々人単位の小回りの利いた行使には向いていない。
概念としてはそこそこ知れ渡っているようで、牛若丸は遠野秋葉の混血としての異能の行使に対して(能力分析の際に、可能性として比肩する例に)神體を挙げていた。
『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』に登場した夜劫家のみの特色の可能性もあるが、西洋魔術と比べると「順序が逆」。
西洋魔術ではまず魔術式を複雑に構成し、魔術回路を通して接続することで、複雑な現象を発生させる。
それに対して神體を使用した日本の魔術ではまず接続した時点で発生する現象が確定し、発生する現象の規模や位置を指定するために魔術式を後付けで組み込むことで発生する現象が複雑になる。
魔術組織としても時計塔や螺旋館のような大規模な組織にはなりづらく、神體を持つ「家」を中心とした小規模な魔術組織を構成することが多い。
現在の日本では8つの神體が確認されており、それを保持する「家」も同じ数だけ存在していて取りまとめる上位組織は存在していない模様。
放置しておけば摩耗して消えてしまう脆弱なものである上に異なる「家」の神體を運用することは困難を極めるため、他の「家」は元より時計塔も積極的に手を出そうとはしていない。
一覧 編集
- 黒櫃
- 下記の夜劫家が所持する神體。
- 一族の人間に移植する形で代々伝えられている。
関連 編集
- 夜劫家
- 日本に現在8つある神體を所持する「家」の一つ。
メモ 編集
脚注 編集
注釈 編集
出典 編集