ライダー | |
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真名 | ケツァル・コアトル |
外国語表記 | Quetzalcoatl |
性別 | 女性 |
身長 | 181cm |
体重 | 64kg |
好きな物 | 人間 |
苦手な物 | 蜘蛛、ジャガー |
天敵 | テスカトリポカ[注 1] |
出典 | アステカ神話 |
地域 | 中南米 |
属性 | 秩序・善 |
副属性 | 天 |
一人称 | ワタシ/私 |
二人称 | アナタ/貴女/ニーニャ、ニーニョ/〇〇(呼び捨て)/マスター、〇〇君、〇〇ちゃん |
三人称 | 彼/彼女/〇〇(呼び捨て) |
声優 | 遠藤綾 |
演者 | 赤井沙希 |
デザイン | 広江礼威 |
設定作成 |
奈須きのこ 桜井光 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』で、ゴルゴーンが召喚された際に連鎖召喚された。以降は三女神同盟の一柱として行動した。
- その後ウルクに単身で攻め入り、100人をぶち倒し、即死級の一撃を与えた後、即死級の蘇生(リバイブ)をかけ、自身の本拠地へ連れ帰っていた。
- 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅦの座を統括する生命院サブナックと交戦する。
- 人物
- アステカの衣装を身にまとった女性。
- 陽気で自由奔放な性格と胡散臭い外人のような語尾にスペイン語混じりの喋り方が特徴的で、また明らかに力量に差がある相手でも殆ど手加減しないため、一見すると遊び半分で人命を危険に晒す神の残酷な一面を現したような人物。しかし実際には冷静で心優しく知性に満ちた好人物であり、人間から命や生贄を取る事を良しとせず、また僅かな手がかりから事件の全容を把握する程の推理力と鋭い直感、その上で他人への気遣いや妥協などもできる慈愛の精神や柔軟性なども持ち合わせている。
- いつかの召喚で感銘を受けた結果、今やメキシカンスタイルのプロレス『ルチャ・リブレ』愛好家と化しており、宝具にまで影響を及ぼしている。
- 一方で背が高いことを気にしている。特に、お気に入りの契約者である主人公に見上げられてしまう事が悩みの種となっており、頭の飾りをとってしまおうと考えているほど。
- 能力
- 翡翠剣マカナを振るって戦う他、ルチャ・リブレによる格闘攻撃を行う。また、宝具により翼竜ケツアルコアトルスを召喚している。
- また、女神として現界した場合、彼女は善神すなわち善性の頂点にあるため、逆説的に“善なるものでは敵わない”という特性を持つ。そのため、彼女に有効打を与えられる存在は悪性のもののみとなる。
- 第七特異点で敵として登場した際は「翼ある蛇」という名のスキルとして上記の能力が設定されており、善属性のサーヴァントの攻撃はほぼ100%ダメージをカットされてしまい歯が立たないため、プロフィールをよく見て中庸または悪属性のサーヴァントを連れていく必要があり、しかも中庸・悪属性の攻撃であっても半減はされてしまうという難関。主力にしていたアサシンが揃って善属性だったりすると非常に辛い。だが、善でも中庸でも悪でもない属性(狂とか夏とか花嫁とか)を持つサーヴァントのダメージは素通りするという抜け穴がある。
バリエーション
ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕
ケツァル・コアトルがクリスマス聖杯を受け継ぎ、サンタサーヴァントとなった姿。
詳細は「ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕」参照。
ブラック・ケツァルマスク
サンタとなった際自身から分たれた、「闘争」を司る半身。
詳細は「ブラック・ケツァルマスク」参照。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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ライダー | 主人公 (Grand Order) | B | B | B+ | EX | A+ | EX | 対魔力:A 騎乗:EX 女神の神核:EX |
カリスマ:A+ 太陽のカリスマ:EX 善神の智慧:A+ 自由なる闘争:EX |
強化クエストクリアで「カリスマ」→「太陽のカリスマ」に変化。 |
宝具
- 炎、神をも灼き尽くせ(シウ・コアトル)
- ランク:A
種別:対人/対城宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人 - かつてケツァル・コアトルがアステカを去った折、数々の財宝が悪神テスカトリポカに渡らぬように自らの宮殿を灼き尽くしたという炎の再臨。
- 周囲を炎が包み、敵対者の宝具の真名解放を一時的に阻む効果を持つ宝具だが、本人がルチャにハマってしまったので極めておかしな宝具になってしまった。
- 基本的には相手を空中に舞上げてからの脳天落としだが、状況によっては高度1000メートルから相手にめがけてキックをかます、という流星の如き打撃技にもするとか。
- 本人はコレをウルティモ・トペ・パターダと名付けている。
- 『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃[Lv]&宝具封印状態を付与(1ターン)&やけど状態を付与(5ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
- 『Grand Order material Ⅳ』での種別は「対人宝具」とのみされている。
- 翼ある蛇(ケツァル・コアトル)
- ランク:A
種別:対人・対軍宝具
レンジ:2~80
最大捕捉:1~200人 - ライダーのクラスを有する理由となる宝具。
- 自らに由来する名を与えられた白亜紀の翼竜、ケツアルコアトルスを召喚、騎乗する。
- 実際に白亜紀に棲息したケツアルコアトルスよりも遥かに強化された、幻獣~神獣クラスの幻想種である。
- 真名解放時には、これに騎乗したケツァル・コアトルが風雨と雷の大規模操作を行うが、この効果は本作に於いて基本的に使用されず、EXアタックで召喚して突撃を行っている。
- 太陽歴石(ピエドラ・デル・ソル)
- ランク:EX
種別:対軍・対城宝具
レンジ:10~99
最大捕捉:900人 - ケツァル・コアトルの奥の手。古代アステカの巨石。
- 世界の過去と現在のすべてを示すというアスティック・カレンダー。
- 直径3.75メートルのこの巨石が頭上に出現し、これを「門」とし、神霊そのものとしての大元であるケツァル・コアトルによる権能の一部を引きずり出す。広範囲にわたって荒れ狂う強烈な太陽風はまさに神威そのものとして映るだろう。
- 第七特異点で、神霊として召喚された時には、この宝具を象徴となるシンボルとして神殿の祭壇に設置することにより、神殿を成立させ、本来ケツァル・コアトルに縁のないメソポタミアでも高い神性と権能を発揮していた。
- 過去にはテノチティトランの神殿に、現代ではメキシコ・シティにて保管されている、太陽(世界)が五つ刻まれた"太陽の石"。
- イシュタルによると、ウルクに落とされていたら一瞬で灰燼になっていたという。
- 翡翠剣マカナ
- 詳細不明。
- ロマニ・アーキマンによると太陽暦石と同じく神殿のシンボルとして設置できるものらしい。
真名:ケツァル・コアトル
- ケツァル・コアトル。中南米、アステカ神話における最高存在の一柱。生命と豊穣の神、文化の神、雨と風の神。名前の意味は「羽毛ある蛇」「翼ある蛇」。
- 生贄の儀式を嫌い、否定した善神とされ、明けの明星の具現である善神トラウィスカルパンテクートリ神、マヤのククルカン神と同一視される。
善の伝説を多く持つが、獰猛な戦いの神としての側面をも有し、一時期には太陽を司ったとする伝説もある。 - 善なる神として人々の繁栄を導いたケツァル・コアトルだったが、やがてテスカトリポカ神に敗れ果て、アステカから姿を消した。再び帰還するという予言を残して。
アステカの人々は、後に来訪したスペイン征服者の一団を「帰還したケツァル・コアトルとその軍勢」であると信じ、滅びる事となった。
- 本来は男性神であるが、サーヴァントとして現界するにあたっては、分霊のひとつにサーヴァントとしての形を与えて女性神として存在を得ている。
長らく同一視されてきた金星の存在が影響し、金星=美神ヴィーナス(アフロディーテ)のイメージに引っ張られてしまったのではないか、と本人は語る。
- 南米の神は他の神話体系とは大きく異なり、この星で生まれたものではなく、空から降ってきたモノ。
小惑星が地表に衝突した際についていた微生物が植物に寄生して生き延び、あの土地で文明が生まれた。 - 南米の神は『人間に乗り移って』活動したとされる。
- ケツァル・コアトル神も地域によって複数確認されているように、いつかの時代では女性体がケツァル・コアトルになっていたのかもしれない。
- この異常事態にあたり、ケツァル・コアトルは誰も知らない新たな顔を引っさげてきた。
現代メキシコで隆盛を誇る自由なる闘争、ルチャ・リブレを愛する神として。
関連
- ケツアルコアトルス
- 白亜紀に生息していた翼竜。史上最大級の飛翔動物として知られている。
- また、ケツァル・コアトルに由来する名前を与えられた古代生物であり、ケツァル・コアトルがライダーのクラス適性を有する理由となっている。
- アステカ神話の世界観
- アステカの神々は古き世界の破壊の後に次なる世界を必ず創り出すとされており、現在の世界もまた、そういったプロセスを経て新生した第五の世界であるという。
- そして、世界の中心或いは世界そのものとして生命の隆盛を庇護するものこそが太陽である。一説によればケツァル・コアトルは第二の世界の太陽であり、第五の太陽を導いたとされる。
- 現在の世界が消えた時、六度目の新たな世界が生まれ出るのかどうか。ケツァル・コアトルはそれを「アナタたち次第デース!」と語っている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』クリア後ガチャに追加される。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- 初対面で目を付けたお気に入りの度胸と正義溢れる人間。
- 己を奮い立たせるために、ある場面では彼(彼女)とのキスを望む等、とても入れ込んでいる。
- カルデアではルチャ・リブレの受け身初級を教えている。
- ジャガーマン
- テスカトリポカの系譜を引くジャガーを苦手としており、疑似サーヴァントとして召喚された彼女の気配を察知すると……。
- 玉藻の前
- 「開放的で、獣系で、お姉さん系で、太陽系」というキャラ被りっぷりから割と意識している。
- マーリン
- 第七特異点で共演。マーリンの立てた作戦に従うなど一目置いた所もあるが、口車に乗せられた面もあり、気に食わない軟弱魔術師。
- ゴルゴーン討伐を狙った電撃作戦では、ケツァル・コアトルがマルドゥークの手斧を鮮血神殿に投げつけ破壊するという作戦が立案されたが、これは不可侵を謳う三女神同盟の誓いに反し、罰による自身の消滅というリスクを抱えるもの。
- そこでマーリンはケツァル・コアトルにキングゥを足止めさせつつ、「合図にあわせて斧を神殿近くの森に向かって投げただけ」という体裁にすることで誓いの抜け道になると提案。最終的にマーリンが「うっかり手を滑らせた」ことで、ビーコン代わりの杖が鮮血神殿に投げられ、それに同調したマルドゥークの手斧が見事に神殿を破壊した…のだが、結局「女神の誓いを破った天罰」は発動し、消滅はしないまでも神性が半分以下に落ちる事になり、マーリンに一杯食わされた形となった。
- ティアマトとの戦いが終わった時には、思いっきりコブラツイストをぶちかまして鬱憤を晴らしている。
- 燕青
- イベント『デスジェイル・エスケイプ!』にて「怪人∞面相」として遭遇した相手。
- お互いの目的の為に、(脅し半分で)自分の身代わりになって死ぬように持ちかける。
- 後に自身の幕間の物語『炎のルチャドーラデスマッチ三番勝負』で、三番勝負の二番目に「ミル・ドスカラス」として戦った。
- マルタ〔ルーラー〕
- 自身の幕間の物語『炎のルチャドーラデスマッチ三番勝負』で、三番勝負の一番目に戦った相手。
- その拳の重さを高く評価しているが、タラスクまで戦いに使用しようとする姿勢には悪意無く「悪役(ルーダ)」呼ばわりした。
- シャーロック・ホームズ
- 自身の幕間の物語『炎のルチャドーラデスマッチ三番勝負』で、三番勝負の三番目に「マスク・ド・バリツ」として戦った相手。
- 打・投・極の全方面の護身術であるバリツを高く評価しているが、効率を追い求める姿勢には苦言を呈していた。
- 女王メイヴ
- 蹴り技には一目置いているが、組み技になるとどうにも地味で惹かれないとのこと。
- なお、立ち会う事になったら筋力が低いので組み技をあっさり外してやろうと算段している。
- 超人オリオン
- 何が気に入らなかったのか、声をかけられただけでフロントチョークから首を圧し折ろうとしていたようである。
- ククルカン
- 同一存在とされるマヤ神話の神。
- 向こうからは口調や服装などリスペクトされており、「お姉様」と呼ばれ慕われている。
- その髪色については気になっているが、自分も妹が出来たことに喜んでいる。
生前
- テスカトリポカ
- 兄弟かつ敵対した神。最終的には敗れて追放されてしまった。
- 『FGO material』でも「最低最悪の神霊」「クソ蜘蛛野郎」「例のごとく最低な姿で召喚された」「叩き潰したい程に汚らわしい」と嫌悪感を顕にしている。
- その一方でケツァル・コアトル同様、彼もまた近代文化に染まっていることを匂わせている他、金星の神となったのは彼に追放されたのが大きな要因となっている。
- 実際に召喚された後は「悪い神ではない」としているがマスターが悪影響を受けないか心配している。また、自分のラテンスタイルはパクリだと思われたくないため見せないでほしいとか。
- ウィツィロポチトリ
- 兄弟かつ敵対した神。あちらがプリテンダークラスのためか、現時点で絡みはない。
- ケツァルペトラトル
- 妹。伝承では、テスカトリポカから呪いが掛けられたプルケ[注 2]を勧められるまま飲まされた際に、前後不覚に陥った状態で肉体関係を結んでしまい、それによってアステカを追放される事になった。
その他
- ラ・ミスティコ
- 彼女が大好きなルチャドール。メキシコでは国民的英雄扱いである。
- ●●●●・●●●●
- 「全身の血をこの世で「もっとも痛みを伴う死の毒」に置き換えて、そのうえで太陽風を浴びせ続けて骨だけになった後、骸骨だけでも生きられるように魂を固定して地下冥界で一万年労働させるわ」
- ……と現時点では何者かは不明だが、テスカトリポカ以上に筆舌に尽くしがたい怒りと殺意を抱いているのと文字数から察するにアステカを征服し、自らを信仰していた民たちと文明と神話を破壊し尽くしたとされる征服者(コンキスタンドーレ)エルナン・コルテスのことと思われる。
名台詞
Fate/Grand Order
戦闘
- 「あなたには高さが足りまセーン! 私は蛇! 私は炎!『
炎、神をも灼き尽くせ 』! フゥ〜、adiós rudo!」 - 宝具発動。悪神から己の信仰と神殿を守り抜いた伝説の再現。炎を司る女神は天高く翔び、太陽の如き業火と共に敵へ蹴りを見舞う。
マテリアル
- 「そう、肉体! 殺し合いの時に武器を使うとか、極力避けるべきだったのデスネ!
話し合いの時もルチャるのが最適デース!」 - 絆レベル5到達時に開放されるマテリアルより。彼女がルチャにハマった理由が明らかになる。
- その経緯は至極単純なもので、どこかの時代に召喚された折にルチャ・リブレを目にし、そのあまりの衝撃が座にいる本体にまで焼き付いてしまったから。
- 風の神そして金星の神として、翼持たぬまま自由に飛翔するルチャドール(ルチャドーラ)を見て、なんかもう感動と感涙、そして未来を感じたのだとか。
- そして、持ち前の克己心と勉強好きが幸いして、あっという間にルチャマスターになってしまったという。
- ……それはそれとして、話し合いの場にまでルチャを持ち出そうとするのはいかがなものか。
- 「嫌いなもの? 蜘蛛は嫌いですね。ジャガーも嫌いです。
マスター、間違っても蜘蛛の被り物とか、してはダメよ?
そんないたずらをしたら……フフッ、捕まえて、一口で食べてしまうから。」 - マイルーム会話「嫌いなもの」。これは敵対した神であるテスカトリポカに由来するもの。
- 「ジャガー」はテスカトリポカのナワル(霊的存在)であり「蜘蛛」は蜘蛛に化けたテスカトリポカに騙された結果、自ら治めた都から立ち退かざるを得なかった話からか。
- あるいは南米に飛来して周囲を異星風景に変化させつつ居座っているORTのことかもしれない。
- なお、この時に見事なまでのゲス顔を見せてくれる。
- 「イシュタルちゃ~ん、チャオー! ねえ、アレやって、あの金星投げるやつ!
一度打ち返してみたかったのよね、私の自慢のこのマカナで!」 - マイルーム会話「イシュタル」。そんな物騒な野球だかクリケットだかはみんな知らない。
- なお、期間限定イベント『デスジェイル・サマーエスケイプ ~罪と絶望のメイヴ大監獄2017~』では「イシュタルが『
山脈震撼す明星の薪 』をうかつにしなくて良かった」と本気で警戒していたため、この台詞は冗談でも何でもない模様。 - コレに関しては、単にケツァル・コアトルが主神級の強大な神性であるというだけでなく、イシュタルはアンガルタ・キガルシュを放つさい、金星の女神であるが故の管理者権限を行使して金星の概念を弾として発射しているのに対し、ケツァル・コアトルも金星を司る神であるため、同じく管理者権限を持っているために打ち返すのが可能なのだと思われる。
- 2017年の夏イベントでも、諸事情からイシュタルが権能を行使できていたが、その理由が理由だったため、同じ星に由来する神性であるケツァル・コアトルも同様に権能を発揮できてしまっていた。そのため、せっかく作った秘密兵器もブレーンバスターで見事に粉砕される羽目に。
本編
- 「…………ティアマト神。私たち
人間 の基底を編んだ原初の海。」
「そのアナタが人間を否定し、世界をやり直そうとする事に、私は悲しみを覚えます。」
「ですが───ここはもう人間の世界! 理性もなく、意思もなく、心もなく!」
「ただ“憎しみ”だけで我が子を食いつぶそうとするアナタを、私は認める事はできません!」
「南米の神は森と獣と共に生きる! 太陽の恵みは滅びではなく生存の為!」
「過去は此処に───!」
「現在もまた等しく。未来もまた此処にあり。風よ来たれ、雷よ来たれ!」
「明けの明星輝く時も! 太陽もまた、彼方にて輝くと知るがいい!」
「───『太陽の石 』───!」 - 第七特異点でティアマトに「太陽の石」を使用する時の台詞。陽光の善神が、黒き絶望に挑む。
- 「……メソポタミアの武器では傷一つ付けられない……そういったのは私でしたね。」
「だが! 我が身はこの大地 の武器にあらず、遠い魔境の神性なれば!」
「メソポタミアの神、何するものぞ!」
「我ら南米の地下冥界 、多くの生命を絶滅させた大衝突の力を見せてくれる!」
「我が身を燃える石と成し、彗星となって大地を殺す!」
「いくわよ───ウルティモ・トペ・パターダ! 燃えろ闘魂、炎、神をも灼き尽くせ ────!」 - 第七特異点でティアマトが翼を展開して飛ぼうとしたことで『太陽の石』による時間稼ぎが失敗し、更なる時間稼ぎのために捨て身の覚悟で放った宝具。
イベント
- 「知っての通り、私は神霊。それもとびきり古い類。あれこれあって霊基は最古のソレではないけれど、」
「カルデアのシステムを以てしても、私を実際に召喚する事の困難は想像して余りあります。」
「それに、契約も。容易なものではありません。アナタはとても多くの壁を乗り越えて私を選んだ。」
「……その事実に、私はとても感謝しています。」
「心から。
ありがとう、若く素敵なマスターさん。」 - 『チョコレート・レディの空騒ぎ -Valentine 2016- 拡大版』にて。
- メタな発言ではないものの現実に彼女を召喚することの困難さは語るまでもなく、その真摯で暖かい感謝の言葉はチョコレートと同じくらい素敵な贈り物であった。
メモ
- 生贄否定派ではあるが、本人の台詞によると伝承保菌の際にはなんらかの犠牲が必要となるようだ。
- なお、実際にはケツァル・コアトルに生贄を捧げる儀式も行われており、生贄を否定する神とされたのはコルテスの征服後に出来た伝承だと言われている。
- 記憶はほとんど残っていないが第一世代は白亜紀だという。白亜紀の隕石で中南米に落下したとなると、6500万年前の大量絶滅の原因とされるチクシュルーブ・クレーターを形成した巨大隕石に付着してきた可能性が高い。
- 上述の通り、南米の神は宇宙から来た微生物のような外来種を起源としているが、この設定は巻来功士氏のオカルトヒーロー漫画『ミキストリ』のそれとかなり似ており、元ネタになった可能性は十分有り得る。
- いくら人理の危機とはいえ、マジ物の神、それも一つの神話における最高存在の一柱でありながらさほど力を落とさずにサーヴァントへとなれたことからも、地球在来の神々とはあり方がかなり異なっていることが伺える。
- とはいえ7章時点とカルデアに来たあとでは明らかに基本スペックが違う(7章では一つの都市に匹敵する巨大な斧を近接戦闘でぶん回したり数十㎞の遠投をしているなどサーヴァント枠としてはまず不可能なことをしている上、サーヴァントのマテリアルには分霊としての現界と記述されている)ため、実際には相当力を落としている可能性が高い。
- 神として非常に多くの側面を持つのは、最初は自分しかいなかったから全部自分でやる必要があった、とのこと。従属神が育ってきてからはそちらに役割を振るようになる。
- 表情差分の中に悪役じみた、所謂「ゲス顔」を見せることがあり、第七特異点のCMでも一瞬確認できる。
- ちなみに「ゲス顔」自体は発注に含まれていたものだが、当初は原作者である奈須きのこ氏から「なんとかならんのか」とリテイクを要求するほどもっと酷かったらしく、何度も修正して現在の形になったそうな。とはいえ担当絵師が元々、マフィアの裏社会や抗争を描いた漫画『BLACK LAGOON』[注 3]を代表作に持っているような人物である為、「そりゃそうなるだろ」という声もなくもない。
- イラスト担当の広江礼威氏はククルカン(=ケツァル・コアトル)の化身の少女をヒロインとした漫画『翡翠峡奇譚』で商業デビューしているという、ケツァル・コアトルとの古い縁がある。奈須氏と広江氏の上記のやり取りを記したTwitter発言では『Fate/Grand Order』のケツァル・コアトルと『翡翠峡奇譚』のククルカンのコラボイラストが掲載されている[出 1]。
- 後に南米異聞帯の存在としてではあるが、同じく広江礼威氏のデザインによるククルカンがサーヴァントとして実装された。
- 後に2017年のエイプリルフール企画でリヨ氏によって描かれたデフォルメイラストでも元以上のゲス顔を披露しており、上記の広江氏もTwitterで「凄く怖い」とドン引きした[出 2]。
- ゴルゴーン曰く「アヴェンジャーの素質がある」とのことなので、心の内には暗黒面がきっちりあるのかもしれない。
- 自らを信望する者たちとその文化を丸ごとスペイン征服者に滅ぼされているため、復讐者の素質はあってもまったくおかしくないが、復讐者クラスでなかったのはそれ以上に人類に対する愛が強かったと思われる(というか、主神クラスの復讐者など考えただけで恐ろしい)。一方でアステカには、「追放されたケツァル・コアトルが復讐の為に戻ってくる」という伝承も存在している。
- かなりの高身長であり、その数値は181cmと女性陣のサーヴァントの中ではトップクラスの部類に入る。アルターエゴのヴァイオレットより1cm低いが、それでも男性と比較しても遜色しなかったりする。余談だがゲーム実装当初は168cmと表記されており、ゲーム中の印象とは合わないと感じるプレイヤーも多かったのだが、その後修正され現在の値となった。
- むしろ大柄でグラマラスな体躯に見惚れたプレイヤーも少なくなかった様子。普段のあーぱー……もとい底抜けに陽気な人柄もあってか、プレイヤー達から「ケツ姉(さん)」の愛称で呼ばれることも。
- 手に持っているオールのような武器「マカナ」は南米では一般的な武器。棍棒に黒曜石の刃を埋め込んだもので、一言で言うと石オノである。このような武器を用いたのは、中南米の文明では鉄器を持たなかったためである。
- とはいえ、黒曜石は非常に薄く剥がれやすい代わりに、剥がし方によっては断面が単分子の厚さになることすらある。さらに多少欠けても断面が新たな刃になるという特性もあり、鉄器がなかったことを差し引いても南米ではよく使われていた。……威力を疑うなら、カミソリの刃を一面に埋め込んだバットをフルスイングすることを想像してみるとよい。
- 因みにこの武器、本来ならばジャガーの戦士が使うものであるが、当の本人には全くその気が無かったりする。
- 第七章実装当初、苦戦の最中主人公の姿を思い浮かべる彼女のシーンがあるのだが、どういうわけかゲーム中で女性主人公に設定していても男性主人公の方が表示されるバグが発生した。現在は修正されたが、直面したユーザーにとっては色々台無しとなってしまった。
- 彼女の“善なるものでは敵わない”という特性は『Grand Order』におけるゲームシステム上、善属性のサーヴァントによる攻撃の無効化という形で表現されている。中庸、悪属性のサーヴァントの攻撃も半減するが、ヘラクレスとランスロットの狂属性やネロ・クラウディウス〔ブライド〕の花嫁、玉藻の前〔ランサー〕の夏属性のみ素通りする。
- 地域こそアステカ(メキシコ)であるが、広い範囲に渡り中南米が絡んでいることもある為に、一応は南太平洋側初(?)のサーヴァントとも言えないこともない。
- アステカは中米なので、本来ケツァルコアトルは南米の神ではない。南米にあるのはインカであり、中米のアステカとは地理的にも文化的にも全く異なる文明である。当然、マヤ神話で言うククルカンのような、ケツァルコアトルに相当する神もいない。ただ、日本語で言う「中南米」はラテンアメリカを指す言葉として使われる。ラテンアメリカの定義ならメキシコと南米を含めるので、中南米の神と呼ぶなら間違いではない。Fateでは南米の神ということになっていると捉えるべきか。
- 中・軽量の選手が多い事もあり華麗な空中戦の印象が強いルチャ・リブレだが、実際は「ジャベ」と称される関節技のバリエーションも豊富。もしも疑似サーヴァントの形で召喚されていたならば、依代次第ではそちらの側面が強調された闘い方になっていたのかも知れない。
- 後に公開された彼女の幕間の物語では関節技も使用しているが「普段は魅せる戦いをするためにあえて封印している」とのこと。
- その性格と口調から一部ファンからはブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』の二次創作キャラ「ジャマイカからやってきた金剛型1番艦」にちなんで「メキシコからやってきた金剛型1番艦」と呼ばれている。
おまけに中の人はビスマルク型一番艦である。 - 舞台版で彼女の演者となった赤井沙希氏であるが、現役の女子プロレスラーであり、空中技にも定評があるので期待されている。また、身長も174cmと彼女程ではないが高身長である。
- その舞台版で披露した技をプロレス用に改良した新技として2019年2月12日に発表し、名前を「ケツァル・コアトル」としたとのこと。
まさかの、リアル宝具 - 名前も適当につけたものではなく、正式名称「ユカタン式縦回転変型ラ・マヒストラル」コブラツイストの体制から一回転して体ごと投げてそのままフォールに入るという豪快なもので「翼ある蛇(ケツァル・コアトル)」の名前通りになっている。
- さらに発表時にこの技でチャンピオンの座を奪取すると宣言しており、2月17日の試合では宣言通りこの技で勝利し、チャンピオンとなった。
- 後にコミック版『Fate/Grand Order -turas réalta-』では逆輸入される形で彼女がマーリンに豪快にこの技をブチかました[注 4]。
- その舞台版で披露した技をプロレス用に改良した新技として2019年2月12日に発表し、名前を「ケツァル・コアトル」としたとのこと。
脚注
注釈
- ↑ 天敵という公式設定があるわけではないが、神話におけるライバル関係でありマイルーム等でも互いに意識しあっている。
- ↑ リュウゼツランから作られるお酒。なお、同じリュウゼツランから作られるテキーラとは別物である。
- ↑ 大半の登場人物が犯罪者、しかもゲスキャラだらけ。
- ↑ なお、作者は描写に全力投球した後に「この時点でマーリンを気絶させられない」事に気づいてしまい、どう見てもヤバい入り方したが気絶しなかった事にしたとのこと。