英霊剣豪
“一切鏖殺”に類する宿業を埋め込まれて英霊本来の霊基を砕かれ再構築された結果、凶暴性の塊のようになったサーヴァント。
Fate/Grand Order Epic of Remnants 亜種並行世界において、類稀なる修羅道を歩んだ妖術師の秘術とキャスター・リンボの奥義によって編み出された禁術による産物。
「鏖殺の化身・人界粛清装置」「あまねく世界を救うための七騎の似姿たる霊基の骸」と形容されることから、英霊剣豪とは剣を操るモノを示す名ではなく、己が死するために動くモノであり、血塗れの刃剣を、魂に刻みつけられた者たちだといえる。
霊基の歪みと暴走を以って鏖殺の宿業を負った英霊たちは、首を斬りおとしても心臓を貫いても死なない怪物と化し、生贄として民草を殺すことを役割としている。
本来の在り方から霊基ごと変化してしまっているという点では新宿のサーヴァントに近いが、こちらは純粋な英霊をただ殺戮に狂わせたという点で質が悪い。
加えて、人間でも宿業を埋め込めば英霊剣豪になることは可能であるのだが、人間は狂い果てる霊基を持っていないため正常を保つことができる。とはいえサーヴアントでさえ変生してしまうモノを埋め込まれたヒトが、ただの人間で居続けられる保証はない。
対象となった英霊たち尽くは性格はおろか、根本原理から変質してしまっており、生前の行いの正邪に関わらず凶猛の化身と化す。狂化スキルや精神汚染スキルを元から有したサーヴァントが変生した場合はより凶猛となる。なお、また鬼の血を引いている場合、英霊剣豪としての在り方に何らかの影響を及ぼす可能性がある。
詳細は不明だが姿を消すことができる、気配遮断スキルに似た英霊剣豪特有のスキルを持っている。
英霊剣豪が現れると、周囲が夜の帳が下り、血の色に染まった赤い月が出る。ただし、この変化は本気を出した際にのみ現れる。
霊核は彼方に隠されており、心臓と脳には繋がっていないが、エーテルの躯の大事な器官であることは変わらない。
これを倒す手段はただ一つ、千子村正の作った刀・明神切村正によって、宿業もろとも斬り裂くことであった。
仕組み自体は聖杯戦争と変わらず、無念のままに斃された英霊剣豪の魂は殺して収穫した民草の怨の魂と共に、聖杯である厭離穢土の礎へと宿る。
香取神宮で召喚され、それぞれ刃の忌名を与えられている。
これまで登場したのは以下7人。
刃の忌名 | 骸の真名 | 宿業 |
ランサー・プルガトリオ | 宝蔵院胤舜 | 一切穿通 |
アーチャー・インフェルノ | 巴御前 | 一切焼却 |
アサシン・パライソ | 望月千代女 | 一切詛呪 |
バーサーカー・衆合地獄 | 酒呑童子 | 一切熔融 |
ライダー・黒縄地獄 | 源頼光 | 一切粛清 |
キャスター・リンボ | 蘆屋道満 | 一切嘲弄 |
セイバー・エンピレオ | 柳生但馬守宗矩 | 一切両断 |
メモ
- 「英霊を元に別の物に作り替えられている」「復元レベルの異常な再生能力を持つ」「本気を出すと朱色の月が出て真紅の瞳になる」などの描写から死徒との関連性が噂されているが、真相は現時点では不明である。