概要
何らかの理由で反転状態にあるサーヴァント。オルタとも。
別側面、もうひとつの可能性みたいなものであり、善良な英雄の「血に塗れている」「冷徹に振る舞った」別側面の逸話や性質がメインとなっている[出 1]……とされているが、実際のところは画一的な定義ができない程度には多種多様な面々が揃っている。
今までに登場したのは14人。
メモ
- 英語のスペルは「Alternative」で、「代替の・二者択一の」等の意味を持つ。「別の自我」を意味する「アルターエゴ(Alter Ego)」と語源は同じ。
- FGOのCCCコラボイベント『深海電脳楽土 SE.RA.PH』では謎のヒロインX〔オルタ〕がウォンテッドサーヴァント「HXO」として登場したが、上記の通りオルタのスペルは「Alternative」であり、「H(ヒロイン)X(エックス)O(オルタ)」と運営が勘違いしてしまった事はちょっとしたユーザー間の小話となった(なお、すぐに修正されて「HXA」となった)。
- 「オルタ」と画一的な呼称こそ与えられているが、属するサーヴァント全員に当てはまる条件のようなモノは現状ハッキリしていない。というか元々Staynight作中では「アルトリア・ペンドラゴン」と統一して表記されていた黒化セイバーを後に独立した一キャラとして扱うにあたり、便宜的に付与された一種のタグ的な呼称である(SNでは他にも聖杯に汚染されたサーヴァントが登場するが彼らも同じく専用表記無し)。初期はそのセイバーオルタの登場経緯から「英霊本来の霊基が反転している状態、聖杯の泥で汚染された結果本来なら現れない別側面が表出したサーヴァントがオルタと定義される」といったような解釈が成されていたが、FGO以降の作品に置いては様々なオルタサーヴァントが登場し「同じ名を持つが既出の本人とは異なる存在」という比較的広い用途の名前となっている。
- 「聖杯の力によって反転した」もの
- アルトリア・ペンドラゴンは聖杯の泥に汚染されたことによりアルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕に反転した。
- クー・フーリンは女王メイヴが聖杯を使い『クー・フーリンを自らに並ぶほどの邪悪な王にしろ』という願望を叶えたことでクー・フーリン〔オルタ〕に反転した[出 2]。
- そのためクー・フーリン〔オルタ〕はクー・フーリンの完全な別側面という訳ではなく、「メイヴが生み出した王としてのクー・フーリン」という有り得ない側面が融合するなど、言うなれば「ただオルタ化した時生まれるはずのモノ」から更に変質している[出 1]。
- ヘラクレスはバズディロット・コーデリオンが令呪を使い『取り繕うな』『お前が見てきた【人間達】を思い出せ』『
地上の衣 を受け入れろ』という命令と魔力結晶による膨大な魔力、東方の呪術、聖杯の「泥」を使うことによりアルケイデスに変質した[出 3]。
- 元より別人である「別側面ですらない」もの
- 他のオルタたちは基本的に元となる存在ありきで成立しているが、以下二名は「オルタと付かない同名の存在とは元より別の存在」である点で大きく異なる。
- ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕は『邪竜百年戦争 オルレアン』でジル・ド・レェが聖杯を使いジャンヌ・ダルクを復活させようとしたが聖杯に拒絶され、ジルが望むジャンヌとして創造された存在[出 5]。
- 謎のヒロインX〔オルタ〕はサーヴァントユニヴァースのヴィラン組織「ダーク・ラウンズ」が謎のヒロインXに対抗するために人工的に造り出した存在であり、ヒロインXが反転した結果生まれたわけでも、彼女の別側面でもない。誕生経緯に間接的に関わってこそいるが、完全に別人である。
- エミヤ〔オルタ〕は、生前辿ってきた歴史やサーヴァント化した経緯、戦法等、英霊としての基盤となる様々な情報がエミヤのそれとは殆ど異なる。言うなれば「違う世界、違う歴史、違う人生を歩んだ同一人物」であり、通常のエミヤが反転してオルタとなった訳でも彼の別側面でもない、ほぼ別人である。「平行世界の同一人物」というその関係性はむしろ無銘の英霊とエミヤのそれと同一と言っていい。
- が、当人たちが自分達を「反転してる方と普通な方」と認識していたり、「反転をきっかけとして生まれた」らしいスキルを所持している等、細かい部分の関係性には疑問が残る。一体どういうことなのだろうか……?
- 「聖杯以外の要因によって反転した」もの
- アタランテ〔オルタ〕はアタランテが宝具「神罰の野猪」を纏った姿がそう呼称されている。ただしアタランテは普通に召喚された場合、使用するに足る条件が整わねば「神罰の野猪」の使用法すら理解できず開帳には踏み切らない。
- 沖田総司〔オルタ〕はオリジナルである沖田総司が、生前交わされた契約により抑止力の顕現として戦ったらというifの歴史の姿。「ただ一度きりの顕現」を目的として調整されたため、基本骨子以外は元となる沖田の霊基とは別物ともいえるレベルに変質している。
- また、そもそもが全く別設定の存在だったという事もあってか、既存オルタの「オリジナルに対して男性は色黒化、女性は色白化」という法則からも外れている。
- 詳細不明
- ウィリアム・シェイクスピアは『Grand Order』1.5部一章で召喚された時に何故か反転していた。が、元々中立・中庸であるためにやたらと自著から引用しないだけで普段とはほとんど変わっていなかった。興味が移ったら平然と裏切ろうとする所も含めて[出 7]。
- ギャラハッド〔オルタ〕はオルタナティブ状態で召喚されているが、『Fate/Requiem』1巻時点だと作品内における聖杯の詳細が未だわかっていない。
話題まとめ
脚注
注釈