ランサー | |
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真名 | ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ |
外国語表記 | Jeanne d'Arc Alter Santa Lily |
性別 | 女性 |
身長 | 141cm |
体重 | 39kg |
好きな物 | サンタ行為 |
苦手な物 | ハロウィン |
出典 | 史実(史実……?) |
地域 | サンタランド(自称) |
属性 | 混沌・善 |
一人称 | 私 |
二人称 | 貴方/貴女 |
三人称 | 彼/彼女 |
声優 | 坂本真綾 |
デザイン | 武内崇 |
設定作成 | 東出祐一郎 |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Grand Order』2016年クリスマスイベント『二代目はオルタちゃん』にて登場。
- ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕が宿敵セイバーオルタからサンタ役を乗っ取ってしまおうと企み、サンタオルタからプレゼント袋を盗むために子ギルから透明になる水薬を借りたが、渡された薬が「透明になる水薬」ではなく「若返りの秘薬」であったため幼児化。最終的にサンタオルタから譲られるという形でサンタになるという目的こそ達成したものの、若返り前の自分の行動を「度し難い」と斬って捨て、独自のサンタ論に基づいてサンタとして行動を開始する。
- しかし彼女は性格に加えて生まれた状況が特殊であるため、彼女の想定していたサンタとしてのあり方はサンタの本質とかけ離れたただの善意の押し売りと化しており、行く先々でプレゼントを楽しみにしていたサーヴァントたちから不評を買ってしまう。
- そして幾度かの騒動を経てジャック・ザ・リッパーとナーサリー・ライムにプレゼントを渡すが、流石に幼女相手では強硬な態度も取れず、ここで自分の用意したプレゼントが場にそぐわないものであることをはっきりと自覚。いたたまれなくなってその場から逃走するも、それを見かねた二人からプレゼントを返却され、その代わりとして行ったことのない海に行く約束をする事となった。
- 人物
- 白いサンタ服を着た幼い少女。
- 本来のジャンヌのように生真面目で融通が利かず、猪突猛進。たまに無茶をする、いざとなれば非合法的手段に訴えるし、いざとではなくとも効率が良ければ非合法的手段も吝かではない。
- しかしパニックになると慌てふためいた挙げ句泣き出し始め、周囲を混沌に陥れる点が本来のジャンヌと異なっている。
- 本人としては大人になったジャンヌ・ダルク〔オルタ〕は、そのやさぐれっぷりが見ていて恥ずかしいようであるが、当人もまたマスターにどう甘えたいのにどうやって甘えればいいのか分からない。
- 一方で、有用性と有益性が彼女を構成する全てと考えるほど論理的なものを好み、逆に無駄なものを好まない。頑固であることに加え、辛いことがあっても強がっている。
- 誰かの喜びが解らないが故にプレゼントを贈ることに「喜びを感じておらず」、贈り物の実益の有無に拘るのも「何を贈れば喜ぶのかが分からない」から。そもそも生まれついて欲がない彼女には贈り物が分からず、自分がクリスマスにプレゼントを貰う側であることすらも分かっていなかった。
- 「プレゼントは贈ったものが贈ったこと自体を喜んでいるだけの自己満足」「役に立たなければプレゼントなど意味はない」と考えており、この考えは喜ばれるものよりも役に立つものをプレゼントする事を重視し、贈られた側が喜ばれなくとも実用一点張りという形で顕れている。
- これは願いを叶える者でありながら願いから逃避し、「他者の「願いを叶える」という自身の願いを持ち、これをカタチにする」というサンタとしての本質を理解していない事の証左でもある。
- 能力
- 赤と緑のリボンをあしらった槍を振り回している他、青い炎による攻撃を行っている。
- EXアタックでは両腕に赤と緑のエネルギーを収束し敵に投射して吹き飛ばすというどこかで見たような技「ツインアーム・リトルクランチ」を披露している。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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ランサー | 主人公 (Grand Order) | C | D | A | B | A++ | A+ | 対魔力:A+ | 聖者の贈り物:C 自己変革:A うたかたの夢:EX |
宝具
- 優雅に歌え、かの聖誕を(ラ・グラスフィーユ・ノエル)
- ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:10人 - ジャンヌ・オルタ・サンタ・リリィがノリノリになったときに発動する聖歌宝具。『吼え立てよ、我が憤怒』と対を為す。
- 相手の強化を無効化するのではなく、自陣を強化する。そしてその上で、相手に攻撃を叩き込む。
- 悪い子にはお説教(ダメージ)を、良い子には贈り物(バフ)を。
- 山盛りのプレゼントが天から降ってくる様は、まさに祝福といえよう。
- 雪の如く降り積もる贈り物は、クリスマスを待つ子供たちに大受けだとか何とか。なお、歌う必要は特にない。
- 『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃&敵全体の弱体耐性をダウン[注 1]味方全体の攻撃力をアップ[注 1][注 2]&味方全体のHP回復量をアップ[注 1][注 2]」という効果のBuster宝具。
真名:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ
- ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ。ジャンヌ・オルタが英雄王ギルガメッシュの若返りの秘薬を飲み、若返った彼女がサンタを目指すことにより誕生した。
- ジャンヌ・ダルクは言わずとしれた悲劇の聖女であるが、その活躍年数はわずか二年と極めて短い。
- ジャンヌ・オルタは本来存在しないジャンヌ・ダルクの黒化した存在だが、ジル・ド・レェが聖杯に願うことによりその概念が誕生。
- そして世界的に高い知名度と、その悲劇的な最期から存在した「大衆がジャンヌの暗黒面を容認する」という事実に寄り土台とすることで「復讐者」のサーヴァントとして現界し得た。
- ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィはその存在しない少女の、幼い頃の姿。フランスを救った聖人ではなく、かといってフランスを滅ぼそうとした竜の魔女でもなく、ただ日常を謳歌する子供。
- だが「元から有り得ない存在」であるジャンヌ・オルタの「本来存在しない者の幼少期」と化した姿であるが故に、自身の願いや希望は持っていない。
- 彼女は通常の英霊と違い、誰にも信仰されておらず、世界は彼女の存在を知らない。いかなる時間軸にも彼女の如き存在があった記録はなく、人理が不安定なために、かろうじてその存在を許されていた。
- それを悟った彼女はサーヴァントとして現界し続ける為に『何か』になる必要があり、そこで彼女は己が希望ではなく、他者の希望を叶えるサンタクロースになろうとした。
- プレゼントを誰よりも欲する側である子供が、公平無私に愛とプレゼントを贈る側であるサンタクロースになってしまった。己の有用性を証明するために。
- 本当はその必要こそなかった。彼女はプレゼントを待つだけで良かった。傍にいる誰かが必ず贈り物を届けてくれたはずだったが、彼女はそれを知らなかった。
- このままクリスマスが終われば、サンタの役目も終わり、そうなれば彼女は存在理由も自我も「消滅」してしまう。そこで、サンタクロースとしての活動を通して、彼女を救うことにした。
- 彼女の旅は、サンタ・リリィが「子供に公平無私にプレゼントを贈るサンタクロース」となる旅ではなく、「サンタクロースに願いを求める子供」であること、そして子供が持つ「小さな願い」を思い起こす為のモノだったのだ。
- 道中で立ちはだかったサーヴァントも彼女が試練を乗り越えるための壁であり、それを仕組んだのは誰より多くのサーヴァントを把握する者。
- どんな辛いことがたくさんあっても、大切な友達と共に乗り越えた先に彼女が見た物は――――――。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 『二代目はオルタちゃん ~2016クリスマス~』イベント報酬。
その他
- ちびちゅき!
- 小等部所属。文化祭ではナーサリーらと共にお手玉を披露した。
人間関係
Fate/Grand Order
- ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕
- 「成長した私」。サンタ乗っ取りのために「サンタにとって重要なプレゼント袋を透明になって盗み出す」という発想をしてしまった彼女のことは、
自分の誕生の発端にもかかわらずどうしようもなく短絡的と酷評している。 - マイルーム会話でもその投げやりな態度にダメ出しを食らわせており、「こんな大人にはならないようにしよう」と誓っている。
- ジャンヌ・ダルク
- 「本来の私」「正しく成長した方の私」。
- 清楚、しとやか、可憐と、サンタ・リリィの理想像。しかし彼女に
脳筋過激で猪突猛進な面があるのは知らない様子……そんなとこまで似なくても……。 - ジャンヌ・ダルク〔アーチャー〕
- 正しく成長した方の私……なのだが、夏で頭がアレになっているので若干引いている。そしてやはり冬が至高と決意を新たにするのであった。
- ナーサリー・ライム、ジャック・ザ・リッパー
- プレゼントをリクエストしてきた子供たち。そして大切な友達。
- やって来たサンタ・リリィに対し、自身らのリクエストを破却して「三人で海に行く約束」を新たにリクエストし、困難な道中でも互いに支え合っていた。サンタ・リリィもそんな二人を気にかけており、後にサンタ・リリィがサンタアイランド仮面に挑む際も彼女を支える大きな存在となった。
- マイルーム会話でも、二人が宿題をやっているのか覗きに来る場面も。その際には「成長した私」が契約書のサインの練習をしていたことを
バラして引き合いに出して宿題に取り組むよう説得していた。 - 主人公 (Grand Order)
- トナカイさんであり、マスター。大好きだけど甘え方がわからないため、素直にふれあうジャックやナーサリーにやきもちを焼くことも。
- 今回は前回のような“サンタクロースの相棒”ではなく、“見習いサンタの教導者”としてサンタオルタから対応を一任されているが、これは実は主人公自身を中心としたサンタ・リリィを救うための策略の一環だった。
- 後に姉を名乗る不審者の洗脳の結果「弟or妹」と認識するようになり、それが解けた後も「お兄ちゃんorお姉ちゃん」と若干ズレた認識になってしまった。
- アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕
- 「先代サンタ」。初対面の際に出会い頭にカリバーで吹き飛ばされたことから若干腰が引けている。
- が、実際はジャンヌにサンタ・リリィの処遇について相談された際自身の役割を譲ってまで彼女を救う計画に協力し、計画発動後も裏で色々手回しをするなど彼女にとっては命の恩人の一人といっても過言では無かったりする………。
- 天草四郎時貞
- イベント『二代目はオルタちゃん』で「サンタアイランド仮面」として導いてくれたお師匠様。
- 後にカルデアで仮面を被っていない彼と再会した際も「世間には秘密なのですね」と変な形で納得した。
- 風魔小太郎
- 二代目サンタ活動当初の押し売りの被害者。宝具名を正しい文法にするようにと和英辞典をプレゼント。
- 当然本人は拒否したものの、戦闘で敗北。結局「宝具名になにか追加するため」ということで受け取ることに……。
- アルテラ・ザ・サン〔タ〕
- 三代目サンタ。後輩ができたことがよほど嬉しいのか、先輩風を吹かせまくっている。
- ジル・ド・レェ
- 他のジャンヌ二人と違って直接的な縁がないためか「たまに遊びに来る親戚のおじさん」扱い。彼がデフォルメされた人形が、サンタ・リリィの再臨素材となる。
- なお、サンタ・リリィ爆誕の瞬間の目撃者であり、その時は興奮のあまり霊基再臨してしまった。
アタランテさんこっちです。 - ジークフリート
- 第三段階の姿を見た為か「トナカイさん二号」だと認識している模様。なお、彼からは「どちらかというと爬虫類なのだ、すまない」と困惑されている。
- シャルル=アンリ・サンソン
- 期間限定イベント『ホーリー・サンバ・ナイト』にて、フランス代表としてタッグを組んで出場した。
- ブラダマンテ
- 期間限定イベント『ホーリー・サンバ・ナイト』にて、イベント終盤でブラック・ケツァルマスクに対抗する為に自身のサンタパワーを彼女に託す事にした。
名台詞
戦闘
- 「お説教のお時間です! ツインアーム・リトルクランチ!」
- エクストラアタックでの台詞。師匠サンタアイランド仮面の宝具
『双腕・零次集束』 を模倣した技である。いつどんな経緯で習得したかは不明。 - リトルと称されている通り本家ほどの範囲・威力はないが発動までの時間の短さは優れており、連続攻撃の締めに使われている。
マイルーム
- 「メリークリスマス! マスター、改めてジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ・ランサー・サンタ、召喚に応じ参上しました!
え? もう一度名前を言って欲しい? 今度は早口で?
ええと……ジャンヌダルクおるたしゃんたりゃりゃ……ふぎゃ! 舌、かんじゃいました……」 - 正式召喚時の台詞。マスターの
無茶ぶり要望に応えようとするも、舌を噛んでしまって涙目になる。 - ちなみに最初の名乗りの段階で既に「サンタ」と2回言っているのだが、黙っておいてあげるのが良いマスターである。
- 「サンタとして、マスターをしっかり管理してあげます。さあ、明日は朝5時に起床です!」
「朝5時はつらいですか? 夜更かししなければいいんです。論破です! ふふふ、論破できました!」 - マイルーム会話絆Lv1とLv2。サンタとして、トナカイであるマスターを管理しようと意気込んでいる。
- 「むにゃ……なっ! い、いえ寝てません! 夜更かしなんてサンタはしませんから……」
- マイルーム会話絆Lv3。前述のLv1とLv2とは反対に、うたた寝していたところをマスターに見られて、慌てて誤魔化している。
- 「えぇ!? 私にプレゼント、ですか……? そんなぁ、サンタにプレゼントとか論理的じゃありません! あの、でも……ありがとう、ごじゃいます……」
- マイルーム会話絆Lv4。トナカイから労いを込めてプレゼントされたことに論理的ではないと戸惑いつつも、思わず感謝せずにはいられなかった。
- 「へへへー、マスターも一人前のサンタでありトナカイです。このジャンヌが太鼓判を押してあげちゃいます。
それから、これ袋の中に入ってて似合うかなーって思ったプレゼントです。よかったら受け取ってください。……ありがとうございます、やったぁ!」 - マイルーム会話絆Lv5。絆を深めたマスターを一人前のサンタでありトナカイと認め、サンタ・リリィはその記念としてプレゼントを贈ることにした。
- トナカイさんが受け取ったことで、幸せそうに喜ぶサンタ・リリィであった。
イベント
- 「『賢者の贈り物』、という物語がありますよね、トナカイさん?
私が思うに、あれの感激はその一瞬でしかありません。
髪は伸びますが、親の形見である時計が取り戻されることはもうない。
あの様子では、旦那さんが新しい時計を買うことも当分ないでしょう。
奥さんの方は櫛を使う度に罪悪感が募り、旦那さんは櫛を見る度に被害者的な感情に苛まれる。
これはいけません。志が尊くとも、やはりあの贈り物は賢者ではなく、愚者のそれなのです」 - 期間限定イベント「二代目はオルタちゃん」の序盤にて。この考えから彼女のプレゼントは喜びより実用性を重視したモノとなっている。
- この時点では一見正論とも取れる台詞だが、後の展開を考えればその意味合いは大分異なったものとなっている。
- 「思いません。
クリスマスは祝福の日。ならば有用な贈り物が正しいはずです。
……確かに、皆さんには喜ばれていないかもしれませんが……。
役に立つのなら、喜びはむしろ不要ではないかと。私はそう思うのです」 - 荊軻と牛若丸とマタ・ハリに酒を飲んだらダメージを受ける効果を持つ「断酒薬」をプレゼントした際。聖人であるマルタから「贈り物が良いかではなくいかに喜びを与えられるかが重要なのか」と諭されるも……。
- サンタ・リリィの考えをそれも在りとしつつも、その危うさを見抜いたマルタは、トナカイに全てを任せながら、次の仕事に向かうサンタ・リリィを厳しい表情で見送ったのであった。
- ちなみにその薬を作ったのは某P氏であった為、酒を飲めなくなった三人は腹いせに彼を殺しに向かったそうな……。
- 「
阿欄若 とはお坊さんが修行する物静かな場所のことで……。
……お、お二人が静かな場所で、遊ぶだけでなく勉学に励めるように、と……。
ジャックさんも……ナーサリーさんも……お勉強は大切だと……。
その……。ええと……。
お二人のためになる……ならないですよね……。ご、ごめんなさい!!」 - 遊びがちなジャックとナーサリーに勉学に役立つものをとプレゼントするも、「ためにならない」と悟った彼女は耐え切れずその場から飛び出してしまう。
- しかし追いついた二人に投げ返されるという形でクーリングオフされ、プレゼントの代わりに行ったことのない海を一緒に見に行くという形で約束した。
- サンタとは、聖人とは程遠い存在だ―――と、サンタアイランド仮面は言った。
そんなことはない、と反論したかった。
サンタクロースは立派な、誰かの願いを叶える聖人で、だからこそ 私もサンタを選んだのだと。
でも、あの人の言葉が正しいのだという奇妙な確信がある。
……クリスマスが終わった後のことを思うと、怖くて体が震える。トナカイさん 、トナカイさん 、トナカイさん 。私は、大丈夫でしょうか。私は、いいでしょうか。
―――私は、此処に在ることを、許されるのでしょうか? - 同上。サンタアイランド仮面の言葉に葛藤するサンタ・リリィ。論理的なコトが正しいと信じている彼女だが、そうなればクリスマスが終わると自分が消えてしまうのではないかと思い浮かべてしまう。
- 「ここをキャンプ地とします!」
- 同上。海を目指す一行は野宿することとなった。
- 元ネタはテレビ番組「水曜どうでしょう」で、ロケ地であるドイツで宿をとるより飯を食うことを優先した結果、案の定宿が取れず寒い所で野宿する羽目になった際の台詞から。
- 「あの二人が興奮して、ワクワクするほど海は面白いものなのでしょうか?
……実のところ、私は海を見たことがありません。成長した私、ではないもう一人の……。
本来のジャンヌ・ダルクさんは海を見たことがあるはずですけど……。
私には、海の記憶も記録もないのです。
それに……私の知識が正しければ、本来、海に行くべき季節は夏ですよね?
冬の海なんて、見るだけで泳げないでしょうから、ますます行く必要性が見当たりません。」
主人公「きっと、気に入ると思うよ」
「私が海を気に入る……ですか? ちょっと想像もできません。
私は、あの二人とは違って大人ですから! ふふん!
わ、ほっぺたつままないでください! こらー、やめてー!」 - 同上。まだ心が変化しきっておらず、海に行くことに心躍らせる二人と違い、「冬の季節で」海に行くことに懐疑的。
- 「……渡しません」
「イヤです 、絶対に渡しません!
子供の言うことをバカにするあなたに、この袋を渡せません!」 - 同上。今まで味方であったサンタアイランド仮面と対峙して。
- 眼前の相手はプレゼントの袋を奪おうとし、「サンタである」彼女に我欲など必要ないと嘯き、そして屈しかけた自分を励ました大切な友達を愚弄した男。
- そんな男にだけは負けるわけにはいかない。二人の夢と、「まだ気づかぬ」自分の夢を叶えるために。
- 「あ、ああ……あああ……。
……これ、そうだ、これ、最初から、まちがってた。まちがってたんだ。
これは 、わたしの 、夢なんだ ……!! わたしが、海を、見たかったんだ……!!
見たかった、見たかったの……! ずっと、ずっと、海を見たかった……!!
うぁぁぁああああああああ……!! ああああああああああああああああ!!」 - 同上。今まで見たこともない海を見れて喜んだジャックとナーサリーは、サンタ・リリィに呼びかけるが―――。
- 子供の頃、彼女は海が見たかった。だがソレは一七歳で出立する頃には故郷に置き去りにした些細な夢。
厳しく、荒々しく、壮大な海。それは、思っていたものとは違う光景だったのかもしれない。
だけど、旅を通じて確かに願いは叶ったのだ。願いが叶えられることが、この世界には存在すると、そう理解した瞬間、サンタ・リリィは頬を濡らしていた。
- 「
トナカイさん ! 私、こうして海に辿り着いて分かりました!
私はサンタだけど、まだ子供 で。 未熟で、我が侭で、どうしようもなくて―――。
でも、それでも私は此処に居ます! 一生懸命、あなたのお役に立とうと思います!
だから、えっと、その、クリスマスが終わっても、春が来ても、夏が来ても、秋が来ても……!
あなたのそばにいて、いいですか?
ありがとうございます! ……すきです、だいすきです、トナカイさん !」 - 同上。彼女はありのままに願いを述べた。たとえ未熟であっても、たとえクリスマスが終わっても、「マスターのそばにいたい」。
- 自分の願いを受け入れたマスターを抱きしめ、サンタ・リリィの旅は笑顔を以て締めくくり、しかし彼女の物語は始まったのであった。
- 辛いことがたくさんあって、それでも大切な友達と海を見に行けた記憶がある限り、彼女はサーヴァントとして有り続ける。
- 『大人になったら私もこれになるんですか!? なるんですよね!? イエス!』
- 『チョコレート・レディの空騒ぎ -Valentine 2016- 拡大版』で目が飛び出ていない方のジルがバレンタインのお返しとしてマスターにプレゼントしたジャンヌ特集本を見たときのコメント。
- そこには正しく成長した方のジャンヌの水着姿が載せられており、その素晴らしい肉体を見て興奮していた様がジルから語られる。
- 贋作のオルタのリリィだが、ジャンヌの霊基を元にしたジャンヌ・オルタのプロポーションは本家と変わらないため、よほどのことがない限りイエスな肉体に成長できるだろう。
- 「ですが見ての通り、
こうして立派な大人ジャンヌになったのです!
ふふふ、ナーサリーやジャックが羨ましがること確実です。
これで、戸棚の高いところにも手が届きますしね!」 - 『いざ鎌倉にさよならを』第二節「いざ仏蘭西?」にて。通りすがりの変な様子の牛若丸の打ち出の小槌で大人化。サーヴァントゆえに通常の成長できない彼女が成長を喜ぶのはなかなか重い話だがわりとシンプルに喜んでいる。
- 体型は大人になったがマスターとの距離感は相変わらず近くすぐ抱きつくこともあり、マシュは距離を開けるよう要請し、逆にリリィ化していたジャンヌ・オルタは自分が抱きつく姿に動揺した。
メモ
- とうとう背教者のジャンヌ・オルタまでもが「あの人の誕生日」を祝う祭日のメインたるサンタとなってしまった。とはいえ本質は良い子なリリィ状態なのでそれもまたありか。
- 前回のクリスマスイベントの時点で「リリィまであるかもしれんぞ」とのサンタオルタの茶々入れや、サンタオルタ自身の絆礼装「ラムレイ2号」のフレーバーテキスト「サンタが一人とは誰が言った」というように、伏線は張られていたりする。
- 元々はジャンヌ・オルタ・サンタになる予定でラフまでできていたが、奈須からひねりが足りないと言われ属性を追加したのがこれである。
- ジャンヌ・オルタとは同一人物のようでそうでない微妙な関係。作中でも共演できたりできなかったりとまちまち。
- そのブッチギリで過去最長の
馬鹿みたいに長い名前から、関係各所では略称に苦心する姿がそこかしこで見られた。現在でもユーザー間では略称の統一が見られず、呼ばれている略称は「ジャンタ」「サンタリリィ」「ダリィ」「邪リィ(ジャリィ)」「ジャダオサリ(全ての部分の頭文字)」「スパム(スパムリリィ)」等々多岐に渡る。竹箒日記内での略称は「J・D・A・S・L」だが[出 1]。
……予備知識があっても一瞬誰のことだか判らなくなる略称として有名。- 「スパム(スパムリリィ)」に関してはナーサリー・ライムとジャックからジョークで「ジャンヌ・スパム・ダルク・スパム・オルタ・スパム・サンタ・スパム・リリィ・スパム」ともっと長い名前にされた事が由来。
ここでのスパムとはイギリスのポークランチョンミート(塩漬け豚肉固形化ハム)の缶詰食品のことであるが、この食品は戦時中足りない肉の配給代わりに飽きるほど民間で食べられた経緯がある。- お笑い番組「空飛ぶモンティ・パイソン」ではこれを踏まえたネタとして、とあるレストランに行ったらどの料理にもスパムが使われていてうんざりする客の夫人に対し、周囲に何故かいるヴァイキングの客達が「スパム・スパム・スパム…」とノリ良く歌いだしてしまい夫人が「スパムは嫌いなのよ!」と更に絶叫するコントがある。なおこのコントは実は英語の下ネタだったりするがここでは割愛。各自調べられたし。
- さらに余談だが執拗に何度も送られてくる迷惑メールを差す「スパムメール」というネット用語は、モンティ・パイソンのこのコントの方が直接の由来である。
- 「スパム(スパムリリィ)」に関してはナーサリー・ライムとジャックからジョークで「ジャンヌ・スパム・ダルク・スパム・オルタ・スパム・サンタ・スパム・リリィ・スパム」ともっと長い名前にされた事が由来。
- 作中でも言及していた『賢者の贈り物』とはオー・ヘンリーの代表作となった短編小説。
- 内容は貧しい夫婦が、一見「愚かな行き違い」で欲しいプレゼントを工面するために互いに大切にしたものを手放し、しかし互いに相手の喜ぶ顔を見たい志からくる「最も賢明な行為」という、皮肉ながらも暖かいモノとなっている。
- 第一夜『愚者の贈り物』というタイトルは、サンタ・リリィは役に立つことを重視しているため一見「賢明な行為」だが、それは「喜び」を理解してない故の「愚かな行為」を示している、とも言えるのだろう。
- 俵藤太からはこのサンタ・リリィの遊びの無いプレゼントについて「シュヴァイツアーの伝記に並ぶガッカリプレゼント」と評された。
- 恐らく元ネタは国民的作品『ドラえもん』において、のび太がパパからクリスマスプレゼントとして『シュバイツァーの伝記』を貰うも、案の定ガッカリしてしまうやりとりからか。
- 尤も、シュヴァイツアーは30歳で大学の医学部に入り、そこから医者になって世のために尽くしたので、俵藤太も言うように「紛れもない偉人」ではあった。
- 「本来存在しない者」という出自のためか、彼女の攻撃モーションは元となったジャンヌ・オルタないしはサンタ・リリィ自身の関係者のものを彷彿させるものが多い。
- 具体的な例として、待機時の立ち姿と一部の通常攻撃モーション及び操る炎の色はイベント「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」でジャンヌ・オルタとコンビを組んでいたブリュンヒルデ、EX攻撃は彼女が師匠と慕うサンタアイランド仮面、そして宝具の槍を掲げる動作はオリジナルの存在であるジャンヌ・ダルクを思い起こさせる。
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