柳洞一成
- 読み:りゅうどう いっせい
- 誕生日:月日/血液型:型
- 身長:170cm/体重:58kg
- イメージカラー:オレンジ
- 特技:座禅、空手
- 好きなもの:詰め碁、クロスワード/苦手なもの:女性、流行もの
- 天敵:遠坂凛
- CV:真殿光昭
衛宮士郎の友人で遠坂凛のある意味天敵。穂群原学園の生徒会長を務める。
クラスは2年C組(hollowでは3年C組)で、士郎、間桐慎二、後藤劾以のクラスメイト。担任は藤村大河。
- 略歴
- 柳洞寺の住職を代々務めている柳洞家の次男。兄に柳洞零観がいる。
学園においては生徒会長として敏腕を奮い、部費の不均衡問題是正や校則改正に心血を注いでいる。が、旧時代の恩恵を受けている生徒の抵抗が激しい上強敵の存在もあり、なかなかうまくいかないようである。
また予算に苦慮している中、友人である士郎の修理技術が非常に役に立っており、早朝から二人で備品の修理に学校中をまわっている時も。士郎の協力には普段から恩義に感じている反面、彼を便利屋として使ってしまっている(間桐慎二と同じことをしている)ということに苦心している。
- 人物
- 文武両道容姿端麗。生徒会長として、普段は友人以外には事務的で淡白な態度で接する。堅物で遊びのない性格だが、融通が利かないわけでもなく、筋さえ通れば鷹揚さを見せることもある。真面目すぎるのが玉にキズと言われつつも、間桐慎二と女生徒の人気を二分している。
一方で短気で怒りっぽく、意地っ張りな性質もあり、売られた喧嘩は高く買い取った上で相手を完全に叩き潰す事を信条としている。
「凛の猫かぶりが通用しない」「初めて会ったセイバーを高く評価する」など、人を見る目は確か。
食事においては肉に目が無い。これはただ単に好物というより、実家の食生活が精進料理であるため食べる機会が少なく、食べられる時には食べる、という姿勢であるため。
- 能力
- 一般人。だがカリスマB〜Cぐらい付いているものと思われる。強い生徒会長オーラを発しており、その威力は会長選の立候補者が居なくなる程。
成績は優秀で、身体能力も高い。毎日、寺から学校まで二時間かけて通学しているほど健脚。空手は黒帯の腕前。柳洞寺に伝わる捕縛術を習得しているかどうかは明言されていない(『氷室の天地』では突進してきた蒔寺を関節技で押さえ込んでいるシーンもあるが、これがそうであるかは不明)。
学校で凛と張り合い、凛もその実力は認めている。士郎はこのまま張り合いを続けたら両者クロスカウンター気味に共倒れするのではないか、と予想している。一方、美綴綾子相手には武芸の技は一歩譲るが、心理戦や頭脳戦、駆け引きでは勝っており、度々負かしている(体育祭では「将棋ボクシング」で対戦。ボクシングルールでは勝てないと認めた上で、防戦に徹して負けない戦いをし、将棋で勝利している)。
登場作品と役柄
- Fate/stay night
- 聖杯戦争に全く関与しない一般人で、日常の象徴。
が、キャスターの拠点・柳洞寺住まいということで凛にマスター嫌疑をかけられ、確認のため士郎に服を剥かれた。 - Fate/hollow ataraxia
- キャスターも交えた柳洞寺の生活や生徒会活動の様子が描かれた他、遠坂凛との暗闘の歴史が語られる。最近は離間策で片腕がもがれつつあることに悩まされている。
- 氷室の天地 Fate/school life
- 主人公の氷室鐘とは顔を合わす度に対決になるライバル的立ち位置。なお、鐘が探している自身の婚約者の有力候補だが、一成は意図的に彼女から嫌われようとしている。その真意は——。
- Fate/EXTRA
- 主人公の友人で生徒会長。聖杯がその蔵書の中から「かつて聖杯戦争に関わった人物」として選び、再現した、魂のないNPC。Fate本編の一成とは別の存在。
- Fate/EXTRA CCC
- 立場としては『Fate/EXTRA』と同じ。ただし冒頭の学園生活のシーンに一瞬登場するのみ。
- Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- 衛宮士郎の友人で生徒会長という立場は同じ。士郎と共にイリヤたちの海水浴の引率役としてついてくる。
人間関係
- 柳洞零観
- 兄。豪放磊落な性格だが、一成にとっては人生の師とも言え、理想の人物として尊敬している。
- 葛木宗一郎
- 柳洞寺の客分。実兄とは別に、寡黙で誠実な人物と尊敬しており、「宗一郎兄」と呼んでいる。
- キャスター
- 同居人。葛木の妻であると認識している。キャスターにとっての一成は口うるさい姑だが、一成の方はキャスターを悪く思ってはいない。
- 衛宮士郎
- 学園1年の時に知り合った友人。なにかと生徒会の用事を手伝ってもらっており、生徒会員でもないのに自身の右腕とまで思っている。下級生だったら会長の座を喜んで譲っていたとのこと。
- 間桐慎二
- 反りのあわない知人。だが、本人の好悪は別にして相性はそれほど悪くない。hollowでは士郎を巡って三角関係を展開する。穂群原三大仏敵の一人。
- 遠坂凛
- 知人暦は士郎より長く、暗闘の歴史はそれだけ長い(中学の時は一成が生徒会長、凛が副会長だった)。対立が表面化したのは学園入学以降であり、穂群原三大仏敵に指定している。鬱積した恨みの結晶・遠坂節が始まったら全て語り終わるか当の本人が聞きつけて妨害に入るまで終わらない。しかし人間としては認めているとか。
- 美綴綾子
- 運動部の顔役のような立場の彼女とは、部費問題について対立。凛と同じく穂群原三大仏敵の一人。しかし凛と同じく人間としては認めている。
- 氷室鐘
- 運動部界の知略家であり、何かと対立。思慮深く大人びた性格が共通しており馬が合いそうなものだが、一成が意図的に対決姿勢を保とうとしている節がある。
- 蒔寺楓
- 反りのあわない知人。彼女の事は仏敵どころか、女怪と呼んでいる有様である。
- セイバー
- 衛宮家に来た折一度会っただけでその人柄に敬服した。むしろ神仏の如く敬っている。
- 主人公 (EXTRA)
- NPCである一成は彼(彼女)の友人として設定されている。
『氷室の天地』では彼(彼女)と同じ容姿の生徒と共に生徒会を運営している。
名台詞
- 「そもさん!」
- 口癖なのか、理解しがたい事態に直面すると口をついて出てくるようだ。ちなみに「これはなんだ」というような意味。
- 「俺の事は このまま嫌い続けてくれ」
- 『氷室の天地』の38話で、氷室鐘とのカードゲームで勝った時のセリフ。
「負けた方は勝った方の言う事を何でも聞く」というアンティで、その権利を行使した時の物。多様な労力と手間、そして道化を演じまでして、どうにも実りがあるようには思えないが……
後日、氷室にリベンジされた時にとんでもない事態になる。 - 「うーむ俗世で食う肉類は格別だな!甘露甘露!」
- 修学旅行の夕食でステーキに舌鼓を打ちながら。見ているほうが笑顔になるほどいい顔をしている。
- 「あの女怪の調伏かね?」
- 蒔寺を称した言葉。女怪よばわりされた蒔寺が怒ったのは言うまでもない……が、羊羹であっさり機嫌が直るという安さっぷりもみせた。
- 「屈辱だっ!」
- 『英雄史大戦』で氷室にリベンジされた時のセリフ。ちなみに、屈辱の大部分は「氷室に敗北した事」よりも、「蒔寺を図に乗らせてしまった事」の方が大きい。
メモ
- 「女性嫌い」と思われがちだが、一成は特に女性という性別に対して明確な忌避感を持っているわけではない。本人の性格が真面目なので馴れ馴れしく接するようなことはないが、基本的には女性であろうと普通に接する。
ただ単に、一成の周囲の凛、美綴、氷室、蒔寺というそれぞれの面々と、女性だからではなく個人的に、対立する構図になっているだけである。セイバーのように敬意を持って接する女性もいる。- ただし、アンソロジーやスピンオフ・スピンアウト等ではこういった面が強調される傾向がある。更には、「士郎に服を剥かれる」エピソードなどから、ギャグ色の強いものでは士郎を狙う男色家扱いされることもあったりする。
- 『プリズマ☆イリヤ』では士郎との友人関係について熱く語った結果、栗原雀花にネタを提供する形となってしまう。
- 卒業後はすっぱり僧侶になる予定だとか。
- 『氷室の天地』開始時は2年の一学期のため、生徒会では書記であり、まだ生徒会長ではない。『stay night』開始前の第59話で生徒会長に就任。前の会長が大いに盛り上がらせたため、酷く静かな所信表明であった。
- 『hollow』では3年になり、通常なら既に生徒会長を引退しているはずの時期なのだが、なり手がおらず未だその座にある。後継者問題に頭を悩ませているものの、解決のめどは立っていないとか。
- キャスターに対して口うるさいのは、キャスターが主婦として未熟なのもあるが、士郎を家事スキルの比較対象にしているせいでハードルが非常に高くなっているため。
- 初期案ではいかにも体育会系という外見だったが、主人公の友人がガタイのいい男、という方向性は『月姫』の乾有彦と被るから、という理由でボツとなった。その頃のデザインは後に兄の零観の元になる。
- 「氷室の天地」では短気な性質が強調されており、球技大会では氷室の挑発に怒って乱闘騒ぎを起こして失格になる(故意に挑発した氷室側も同罪で失格にされた)など、自滅する事もしばしば。