アーチャー | |
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真名 | エミヤ〔オルタ〕 |
外国語表記 | Emiya (Alter) |
性別 | 男性 |
身長 | 187cm |
体重 | 78kg |
好きな物 | もう忘れた |
苦手な物 | 増えすぎて分からない |
天敵 | どこぞの尼僧 |
出典 | Fate/Grand Order |
地域 | 日本 |
属性 | 混沌・悪 |
副属性 | 人 |
一人称 | オレ |
二人称 | あんた |
三人称 | 彼/彼女/それ |
声優 | 諏訪部順一 |
デザイン | 佐々木少年 |
設定作成 |
奈須きのこ 東出祐一郎 |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』では西暦1999年の新宿において召喚された。
- ある人物から魔神柱バアルの討伐を依頼されたが、召喚先ではほぼ味方がいなかったため、自身を召喚した悪のモリアーティ扮するバアルに与することになる。最終盤でバアルが正体を現したことを察した彼は反旗を翻し、同じくバアルと敵対する主人公たちに共闘を持ちかけた。バアルの撃破に成功するものの、7発目の魔弾、宇宙から放たれた隕石を迎撃するためにアルトリア・オルタと共に戦列を離れた。全てが終わったあと、主人公やジャンヌ・オルタに皮肉をぶつけながら退去した。
- その後、続く亜種特異点EX『深海電脳楽土 SE.RA.PH』において、主人公と共にカルデアから同伴したサーヴァントとして再登場。目的が主人公陣営の中で1人だけ異質なため度々疑いの目を向けられつつもセラフィックスでの戦いを続けていくが、事態の黒幕にして生前よりの因縁の相手に思わぬ場面で襲われ敗北。操られて主人公たちの前に敵として立ちはだかる事態となるが……?
- 人物
- 色黒の肌に白髪を刈り込んだ男。
- 理想も思想もなく、悪に加担しようが善で抗おうが、最終的に帳尻を合わせる。
- それ故に効率の良さを可能な限り優先しており、自身も「機械と同じ」などと嘯き、皮肉な言動も同名の守護者よりもやや辛辣となっている。
- 様々な意味合いに置いて根本の部分で腐り果てており、戦闘に用いられない感覚などはほとんど切り捨てられている。そのため正義の味方でありながら悪行を良しとし、目的遂行のためには情け容赦ない殺戮を執行し、遊びも同情も挟まず、ただ処理すべきものを処理すべきように殺す。
- 己が反転しようが好ましくなかろうが、傭兵である以上は仕事を全うし、それ以外の全ては些事でしかないと割り切る。
- 能力
- 剣を自己改造した銃を武器としている。
- 反転の際に付与された、Aランク精神汚染スキル「嗤う鉄心」によって反転した状態での力を充分に発揮できる。
- 生前の経験もあってかもしくは元々物の構造を把握する術に長けていたこともあってか魔術回路を診ることにも長じており、タマモキャットの霊基のKP(カルマファージ)に浸食されていた部分を看破し、撃ち抜いた。
バリエーション
- デミ・フェット
- サーヴァントユニヴァースにおけるエミヤ〔オルタ〕。詳細はデミ・フェットを参照。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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アーチャー | 主人公 (Grand Order) | C | B | D | B | E | ? | 対魔力:D 単独行動:A |
防弾加工:A 投影魔術:C[注 1] 嗤う鉄心:A 回路接続(違法):B+ |
強化クエストクリアで「投影魔術」→「回路接続(違法)」に変化。 |
宝具
- 無
限の剣製(アンリミテッド・ロストワークス) - ランク:E~A
種別:対人宝具
レンジ:30~60
最大捕捉:? - 錬鉄の固有結界。剣を鍛える事に特化した魔術師が生涯をかけて辿り着いた一つの極致。
- 『無限の剣製』には彼が見た「剣」の概念を持つ兵器、そのすべてが蓄積されているが、このサーヴァントは相手の体内に潜り込ませて発動させる性質となっている。
- 本来は世界を引っ繰り返すモノを弾丸にして放ち、着弾した極小の固有結界を敵体内で暴発させる。そこから現れる剣は凄まじい威力を以って、相手を内側から破裂させる。
- プロフィールのテキストや宝具詳細説明文などでは「無限の剣製」と表記されているが、戦闘中のコマンドカード選択において表示される宝具名は「限」の字に削って傷でも入れたかのような斜め線が引かれており、「無の剣製」とも読めるような形になっている。
- また『FGO material Ⅴ』では「無限」の部分に二重斜線が入った表記となっている。
- 実装当初は今までのUBWに倣いランクがE~A++だったが、何故かエミヤのUBW共々ランクがE~Aに変更された。
- 『Grand Order』では「敵単体に超強力な防御力無視攻撃[Lv]&確率でチャージを減らす<オーバーチャージで確率アップ>」という効果のArts宝具。
- 強化クエストクリアでランクはそのままに強化され、宝具威力倍率とチャージ減少成功確率が上昇する。
投影宝具
- 干将(かんしょう)・莫耶(ばくや)
- 陰陽二振りの短剣。
- 根底から改造し刃のついた二丁の拳銃として銃撃・斬撃に使用している他、双剣[注 2]に戻し柄の部分を連結させて使用することもある。
- なお本人としては効率よく殺害を実行できるから愛用しているにすぎず、エミヤが重視していた作り手の心意気や担い手の誇りなどクソ食らえと言い切り、拘りなどまったく持っていない。
- 生前は剣として使用していたようだが、エージェントとして腐り果てていく過程で拳銃と融合するかのように形を変えていったことが示唆されている。
- なお、エミヤには二丁拳銃のカッコよさから「オレも使いたかったなー!」と羨ましがられている。
- 熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)
- 宝具としての詳細はエミヤを参照。
- コミカライズ『新宿幻霊事件』では、ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕の自爆攻撃から自分と雀蜂達を守るために咄嗟に展開した。[注 3]
真名:エミヤ
- 社会が生み出した無銘でなく、自ら名を捨て失墜した無心の執行者。
- 記憶も過去も喪った反英雄は道徳を見切り、親愛を蔑み、生きる屍となった己を嗤い続ける。
- 無論、1人の人間の人生がこうまで変貌するには理由がある。
- 剣の如き強靭な男の魂を失墜させたのは、聖母の如き慈愛を持つ1人の女だったと言われている。
- 様々な国の権力者、科学者などは、あるいは心に傷を負っており、あるいはその異才から世間に交ざれなかったという心の闇を抱えていた。
- ある世界のある国に起きた新興宗教は、教主の女がそんな彼らを救うために――――否、単に気まぐれで創立させたにすぎない。
- 世界を変えるだけの知識と技術を持った才人が集まったために多くの先進国が危険視したが、その組織には悪の理念もなく、教主の女を除いてただの1人も悪人はいなかった。
- 世界でただ1人、その女の末路と人類悪になりうる素質に気が付いた男は、自分の信念を曲げてでも必ず殺すことを決意した。
- 男はこの魔性を追い詰めるために、その過程で多くの信者たちを手にかけたが、その女は自らビルの屋上から飛び降りてしまう。
- 悪逆の報いを受けさせることも叶わず、ただ『無辜の民を殺した』のみの存在となってしまった男は、彼らの命に殉じるように魔道に堕ちた。
- 多くの信者と共に自分の大切な人まで手にかけた事は無為に終わり、「無辜の人間を大量虐殺したテロリスト」として処刑される道すら彼の腕を惜しいと思った権力者によって奪われ、大勢のために邪魔者を殺し続ける「公共の正義」という抑止力と大差ない道を生前から歩み続けた果て、「新人であるなら誰でもできる簡単な任務」をいつものように引き受け、そのまま姿を消した。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』クリア後ガチャに追加される。
その他
人間関係
Fate/Grand Order
- ジェームズ・モリアーティ
- 亜種特異点Ⅰで従っていた人物。
- 彼としては討伐対象であった魔神柱バアルの所在が不明だったことと戦力差が圧倒的だったことから従っていただけで、仕事はきっちりこなしていたものの最終的には裏切るつもりであった。
- エミヤ
- 腐ってない自分。当然疎ましく思っており、「向こうからも殺したくなるほどのおぞましい代物だろう」「殺されても文句は言えないな」と本人は推測している。
- ……のだが当の彼方さんは、ギャグシーンにて彼の改造した武器を「格好いいに決まっている」「羨ましかったなー!」とこぼしている。
つまりただの思い込みである可能性が… - 尤も、オルタ側の発言の真意としては「彼女を殺してしまった事を腐ってない自分は許さないはず」だと思われる。
- ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕
- 亜種特異点Ⅰで敵対していた相手。
- ゲーム本編では詳細は描かれなかったが、漫画版ではモリアーティの手腕もあっただろうが現場では彼女が言うところの「面白みのない攻撃」で圧倒し、自爆で取り逃がしたものの戦闘不能まで追い込んだ。
- クー・フーリン〔オルタ〕
- それぞれのオリジナルも腐れ縁の関係だったが、互いにオルタ化した後でもそれは変わらないらしく、「死の棘そのものの獣が王冠被って何をする気だ」と辛辣な言葉をかける。
- コミック版『Fate/Grand Order -Epic of Remnant- 深海電脳楽土 SE.RA.PH』では天体室を出たところをセラフィックスに召喚された彼と遭遇し、ある意味では「因縁の対決」となった[注 4]。
- タマモキャット
- 『Fate/EXTRA CCC』とのコラボイベントで共演した相手。当初は敵だったが、撃破後なし崩し的に同行する。
- ギャグノリに全く縁のない彼にとってその天然っぷりはかなり苦手なのか、そのどこか緊張感に欠けた言動に苛立ったり呆れる事多々。特に「デトロイトのエミヤ、略してデミヤ」と誰もがツッコみたかった事を言われた際には白目をむいて青筋を立てながら無言でキレていた。
- ヴラド三世 (EXTRA)
- 『Fate/EXTRA CCC』とのコラボイベント本編ではすれ違う形で面識は無かったが、コミック版『Fate/Grand Order -Epic of Remnant- 深海電脳楽土 SE.RA.PH』では礼拝堂で激突。
- 撃ち込んだ銃弾より『無の剣製』を発動させ、串刺しにして戦闘不能に至らしめた。
- ジャガーマン
- 生前、依り代となった人物と何かあったらしいが…。
- ボイジャー
- 『Fate/Requiem』とのコラボイベントで共演した相手。懐いてくる無垢な彼に対して不愛想ながらもいろいろと面倒を見ていた。
- イシュタル
- 生前、依り代となった人物と縁があった相手。
- 『深海電脳楽土SE.RA.PH』の漫画版ではセンチネルとなった彼女とマッチアップし、タマモキャット同様にKPを撃ち抜きセンチネルから解放。以降は同行している。
- アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ライダー)
- 同じオルタということで親近感が沸いているのかろくに食事にとっていない様子を察し、ダイナーなどに誘われている。
- 織田吉法師
- 時折、カルデアで酒を酌み交わしているとか。
- 佐々木小次郎
- 『カルデア重工物語』では主人公の同行サーヴァント同士であったが、紆余曲折あって敵対。
- 夢を取りこぼした者と夢想を追い求めた者とで皮肉交じりの舌戦が繰り広げられた。
- 吉田松陰
- 『カルデア重工物語』では聖杯の力で従わされていた。
- とはいえ彼の方針や黒幕の存在についても理解はしており、内偵半分という状態であった。
- 徳川クロフネ
- 『カルデア重工物語』で吉田松陰の背後にいた黒幕。
- 切り札のクロフネを撃破されて半死半生だったところにトドメを刺した。
- 新宿のセイバー、新宿のランサー
- 亜種特異点Ⅰで共に召喚されたサーヴァント達。
- 劇中では彼に処理されたことのみが語られている。
ちびちゅき!
- 遠坂凛 (EXTRA)
- ある意味では「元ネタ」同士が縁のある組み合わせ。
- テロリスト呼ばわりして煽ったりもするが、警察官の相方として一緒に事件解決に当たっている模様。
生前
- 殺生院キアラ
- どこかの世界で彼を失墜させる決定的な原因を作った因縁の相手。『深海電脳楽土SE.RA.PH』の漫画版では普段の嘲笑的な態度からは考えられないほどの激昂を見せていた。
- その在り方が社会に伝播し、害悪になるのなら何度でも殺すつもりでいる。
- 『Fate/Grand Order』と『Fate/EXTRA CCC』とのコラボイベントでは生前とは違う世界の彼女と邂逅するが、不意打ちを喰らって倒され、更にその後身体を操られて力尽きるまで主人公一行と戦わされた。
- しかしその後ビーストⅢ/Rに変生したキアラが、かつて彼の生まれた世界でキアラのために彼の前に立ちはだかり、結果として彼が手に掛けたキアラの信者たち――自身の護りたかった人々を嘲笑う様子を聞いてブチ切れ、満身創痍の状態でありながら密かに無理矢理立ち上がっており、最後の最後で追い詰められながら悪あがきをする彼女をメルトリリスから切り離し一杯喰わせた後、その断末魔を聞きながら共に電子の海に消えていった。
- 衛宮切嗣
- 彼を育てた義父に当たる人物でこちらも銃使いであり、同じく目的達成の為にあらゆる手段を許容する徹底した現実主義者。
名台詞
Fate/Grand Order
戦闘
- 「頭が悪いのか、それとも性根が悪いのか」
「無能共が、雁首そろえて」 - 戦闘開始時の台詞。敵への台詞とは言え、エミヤとは思えない酷い言いようである。
マイルーム
- 「オレは反英霊のカテゴリーだ。元からその気はあったが、オレは妙な女に誑かされてなぁ 気が付けばこの通り、中身が腐り出していた」
- マイルーム会話「絆Lv1」。彼が魔道に堕ちたのは、1人の女が原因と言われているが……。
- 「オレにはもう何もない…いや、もうすぐ何もないが正しいのか。
かつての理想も思想も溶けていっている。残るものは人殺しが得意という事実だけだろう」 - マイルーム会話「絆Lv3」。かつての理想も思想も溶けた黒いアーチャーは、最早人殺しが得意とする事実しか残されていなかった。
- 「…何か話しかけていたのか、マスター。悪いな、最近は目眩が多い…つい5分前の事さえ遠い夢のようだ」
- マイルーム会話「絆Lv4」。自我も記憶も少しずつ削られ、ついには数分前のことさえも忘却してしまう。1人の女と関わったがゆえに、彼の人生はここまで狂ってしまったのか…。否、関わらなくともいずれ彼はああなったのか…。
- 「出番か?よし、行こうかマスター。わかってる。弱きを助け、強きを挫くいつものあれだろう?
いいじゃないか、正義の味方。―――なんでか、妙に泣きたくなる」 - マイルーム会話「絆Lv5」。「正義の味方」に憧れ、それを目指した男。その果てに何もかも喪失したとしても、なぜ自分が涙を流しているのかが分からなくとも、その喋り方は理想に憧れたかつての己そのものであった。
- 「よくやってくれたな、マスター。俺を語る中身は全てなくなった。正真正銘、オレは無銘の英霊になったわけだ」
- 霊基再臨「第四段階」。黒いアーチャーは「己を語る中身」は全て無くなり、「銘も無い」英霊になったと自称した。
幕間の物語
イベント
- 一人も、例外なく、生かしてはおけない
二度と、同じケースを起こさせない
あらゆる悪の痕跡を消す
後に続く悲劇の可能性を潰す
オレはそうやって生まれたものだ
その為に、その為に――― - 「深層電脳楽土SE.RA.PH」にて、セラフィックスの生き残り2人を処分した後の独白。
生前、人類悪に至る可能性を秘めた女を討つ為に無辜の人々に手をかけてしまった彼の苦悩がうかがえる。
そして、始末したはずの可能性はその直後、現実となって彼を襲い名も無き死体 に変えてしまうのだった。
- 「いや。
今度こそ 次はない。このクレバスが貴様の墓場だ、ビーストⅢ。」 - メルトリリスの特攻にも屈せず、逆に彼女を取り込もうとするキアラに向かって突如鳴り響く銃声。そこには満身創痍の身ながら悪を阻止せんとする不屈の姿があった。
- 「いまさら言われるまでもない。反面、おまえは面白いな。
悪党の死に様ほど見応えのある見世物もない。そのままゆっくり、相応の末路を晒してくれ。」
「―――悪くない。最高の断末魔だ、殺生院。」 - キアラの「死に体の分際でこの最高の逆転劇に水を差すなんて、なんてつまらない男」という言葉に対して。
自分が嘲笑われたからではない。自身を排斥した人々…自分が真に護りたかったものを嘲られたからこそ彼は立ちあがった。
―――生前届かなかった銃弾 が今度こそ届いた事を確信した黒いアーチャーは満足気に最期を迎えた。
- 「だが……日記に付ける項目としては、この日だけの特殊事項なのは間違いない。
しかし、大の男が日記とはとても公言できないな。
昨日の事すら不確かな男の、その一日を書き留めただけのものだが―――さて。
いつか、意味不明な項目を見返した時、苦笑いする程度の重みにはなったよ、マスター。」 - お返しイベントより。主人公からチョコを与えられたものの、既に味覚の残ってない彼にとって味もせず、サーヴァントであるために栄養にもならないとして「レーションのほうがマシだ」とこぼす。
- しかし、バレンタインデーが特別な日だということを日記に書き留めようとするが、それは、昨日の出来事すら覚えていないことを意味していたのだ。
その他
- 「───上りたくなったらいつでも言え。遠慮も呵責もなく、引っ張り上げてやる。
白鳥のような優雅さはなくとも、その無様な必死さは何よりも人間らしいものだ。そうだろう?」 - お返し礼装『セーブ・ワイヤー』のテキストフレーバー。
- 虚数事象として処理されたセラフィックスの出来事に触れていることを伺わせる一文となっている。
- 「2周年ね。ではオレは裏手に回ろう。バカどもが騒ぐのは目に見えているからな。なに、これも仕事だ。いつも通りの話だよ」
- 『Fate/Grand Order 2nd Anniversary ALBUM』の英霊正装より。
- 赤い弓兵と同じように、彼も給仕に回るのだろうか。
- 「…………あんたと、その息子を、オレは――――――」
- 『FGO material Ⅴ』で記述されたジャガーマンに対するコメント。
- これは彼が元いた世界の藤村大河は誰かと結婚して息子を設けた事が分かるが、文面から察するに彼女とその息子を守れなかった事、ひいては(何かしらの理由で)2人を自ら手にかけてしまったのではないかと推測される。
- そして、『深海電脳楽土SE.RA.PH』の漫画版にてその痛ましい経緯が描かれる事に……
メモ
- ついに登場したエミヤのオルタサーヴァント。とは言え過去からしてエミヤとは別物であるため、それまでのオルタナティブの定義である「同一人物の表裏」であるとは言えない。実際の所関係性としてはむしろ無銘のそれに近いと思われる。[注 5]
- 尤も、白髪と黒い肌、手にする二丁拳銃が干将・莫邪に酷似している点から、真名が公開される以前、「Epic of Remnant」のPVに彼が登場した時点からその正体は度々予想されていた。セイントグラフの立ち絵の公開後はそれが『Unlimited Code』でのエミヤの立ち絵に類似しているとの声も。しかしミスリードの前例が色々あった事もあり、「エミヤを騙る別人では」「抑止の守護者の同僚とかじゃないか」と信じられない人も一定数いた。
- 一方で、エミヤとは全く異なる髪型や褐色を通り越して黒人のようになった肌の色などの外見からついたあだ名は「ボブ」「ボブミヤ」。[注 6]他にも、『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する神父(何の因果か中の人がアレと同じ)とそっくりな面だとか言われたりもする。ファンからのみならず作中でも新宿のアサシンに「なんかのディーラーみたいなツラ」と言われたり、2017年のエイプリルフール企画では「デトロイトのアーチャー」、CCCコラボイベではタマモキャットに「デトロイトのエミヤ、略してデミヤ」「ブロンクス」等と呼ばれるなど、重苦しい背景に反して外見を弄られる機会がかなり多い。
- 本人も気にしているようで、上記のタマモキャットの発言を聞いた瞬間青筋を立ててマジギレした。
- さすがにこの外見はアメリカではまずかったのか、北米版では日本人の肌色になっていた[注 7]。
- 後の北米版でのCCCコラボイベントでも、「edgy Emiya」略して「edgemiya」という渾名になっていた[注 8]。
- ちなみに「ボブ(Bob)」自体は特に黒人に多い名前…というわけではなく、英語圏では一般的な男性名「ロバート(Robert)」の愛称の一つ。他に「ロブ(Rob)」「ロビー(Robbie)」「ボビー(Bobby)」といったバリエーションがあり、既存人物名としては「ロビン(Robin)」も含まれる。
- 一見すると白目に見えるがよく見ると金色の瞳がある。オルタ化すると虹彩が金色になるのはアルトリアやジャンヌと同様。
- 唇もネグロイド特有の厚ぼったいそれに見えるが、単に角度の問題でそう見えているだけである。
- ノーマルの彼が散々ネタにされていた「筋力D」はついに「筋力C」に。…あまりにも代価がでか過ぎる変貌となった気がするが。
- 彼を失墜させた「多くの信者」を持つ「聖母の如き慈愛を持つ女」「魔性」については、あの破戒尼が連想されるものの当初詳細は述べられていなかった。
- CCCコラボではその事に大きく踏み込まれており、アルターエゴとして召喚された彼女もマイルーム会話で言及している。
- 自身のことを「中身が腐っている」と語っているが、これは単なる比喩ではないらしく、霊基再臨や絆レベルが進むたびに彼は壊れていく。
かつての理想や思想は溶けていき、霊基再臨が進む度に姿にも亀裂を思わせる金色の刻印が入っていく。そして第四段階に到達すると彼を語る中身は全てなくなり、正真正銘無銘の英霊になったのだと自称する。- さらに2018年度のバレンタインイベントで追加されたお返しイベントではすでに味覚を喪失していることが判明し、主人公からプレゼントしたチョコを齧っても何の味もしなかった事に苦悩している。
そしてこの出来事を日記に書きとめている一面が明かされたが、これも昨日の記憶すら不確かであるということを意味していた。- 一部のファンからは『劇場版 機動戦艦ナデシコ』において黒衣を纏ったテンカワ・アキトのようだと評しているが、あちらもある事件が切欠で人生を狂わされ、挙句に視覚や味覚など五感の大半を失う、という悲惨な状況に陥った。
- 彼のあり方はあらゆる悪の痕跡と例外を尽く消し、たとえ多くの命を踏みにじろうとも後に続く悲劇の可能性を根絶するというものだが、そのせいで自分自身がここまで壊れてしまったのは余りにも皮肉としか言いようがない。
- 竹箒日記で語られた『Fate/EXTELLA』前日譚である『EXTELLA/Zero』[出 1]にて、あちらの正義の味方は「半身が崩れている、焦げているイメージ」と書かれている。再臨し身体に亀裂が入りボロボロになっていく彼をどことなく思わせる描写であり、一部ファンは「EXTELLA/Zeroで女主人公に宛がわれた無銘の状態はエミヤオルタの状態のそれと同類ではないか」とも考察されている。
- なお、CCCコラボでは「無名の英雄を排斥した人々」を虚仮にしたキアラには我慢ならず立ち上がり、メルトリリスを救出すると同時にキアラにトドメを刺している。竹箒日記の解説も併せると、結局のところ根底は過去の自分と何も変わらない、正義の味方の側面を未だ胸中に残しているといえるだろう[出 2]。
- さらに2018年度のバレンタインイベントで追加されたお返しイベントではすでに味覚を喪失していることが判明し、主人公からプレゼントしたチョコを齧っても何の味もしなかった事に苦悩している。
- CCCコラボのエネミー名「ロストマン」は、直訳すれば「迷子」という意味になる。正義の味方になろうとした男が数奇な運命の果てに、理想や記憶を見失った「迷子」の守護者とも取れる名前だが、それはそれであまりにも悲しいものである。ちなみに「ロストマン」で検索すると某バンドの同名楽曲がヒットするが、歌詞の内容がまるでエミヤ(オルタ)のようだと一部ファンの間でネタになっていた。
- 主な武器として彼は二丁拳銃を扱うが、現実においての二丁拳銃は様々な欠点[注 9]がある為、使用されることはほぼ無い。
彼の場合、リロードは投影魔術で省略可能だが、射撃精度については元になる人物と同様、弛まぬ努力で磨き上げたであろうことを伺わせる。
このようなロマン武器(最もサーヴァントで実用的でない物を武器として使うというのはそう珍しくも無いが)を選んだ理由は謎だが、エミヤが二丁拳銃を「カッコいいに決まっている」と評した為、エミヤオルタもかつては格好良さを求めたが故に二丁拳銃に手を出した可能性はある。- ちなみに、EXアタックで使う両刃の薙刀形態も自分に刃が刺さってしまう危険性を持つ為、あまり合理的とは言えない構造である。
- クランチ用のワイヤーを錬成でき、魔力による伸長も可能だが最大でも5kmが限度であり、コレが投影品であるかは不明。
- 『深海電脳楽土 SE.RA.PH』では魔神柱の襲撃により奈落に落ちたメルトリリスを救助するために使用したが、引き上げ役であるエミヤ・オルタが途中で放棄したために主人公 (Grand Order)と護衛役の鈴鹿御前(と助っ人として来たトリスタン)はしばらく脱出できなかった。
- しかし最終盤ではヴァージンレイザー・パラディオンでビーストⅢ/Rに特攻したメルトリリスを引き上げるために使用して怨敵に一杯食わせることに成功した。
バレンタインのお返しイベントで主人公にプレゼントした「セーブ・ワイヤー」はこれらの場面で使われたものと同型と思われる。
- 別の世界の自分はラスボスに止めを刺し、エミヤ・オルタも『深海電脳楽土 SE.RA.PH』でラスボスに止めを刺した。どちらも美味しいところを持っていく『正義の味方』であった。
話題まとめ
- 実装に至るまで
- エミヤが悪堕ちしたらそれはエミヤとは言えないのでシナリオライター陣からは提案されることはなかったが、武内氏に「エミヤにもオルタを実装したい」と無茶ぶりを言われて特例として「こういうケースならありえるかな」と設定を煮詰めていった結果エミヤ・オルタが出来上がり、その後の反響から「ここに遊びが必要だった」と気づかされたらしい。[出 3]
- それと関連性があるかは不明だが、後に実装された千子村正は彼について「商業主義に走りすぎたのか」と地味にメタ自虐っぽいツッコミを入れている。
- その「こういうケース」については長らく明言されていなかったが、『深海電脳楽土SE.RA.PH』の漫画版にて「キアラを殺しに行く過程で正気のまま立ちふさがった藤ねえが引き金を引こうとしたのを反射的に排除してしまった挙句キアラは勝手に自殺したためそれが無駄に終わった」という救いようのない背景が明言された。さらにその後「当然テロリストとして死刑になるはずのところを能力を見込まれて死んだことにされて闇のエージェントとして雇用され、大勢にとっての邪魔者を始末する仕事を続けた」という抑止力の走狗と大差ない道を生前から歩まされ、自分の正義を見失っていったようである。
脚注
注釈
- ↑ 条件付きでA+
- ↑ エミヤが使用するものとは形状が異なる。
- ↑ ゲーム版では盾の宝具を用いたとされているが、『熾天覆う七つの円環』であると明言はされていない。
- ↑ ご丁寧に、「アーチャー」の側に「凛」がいる再現っぷりである。
- ↑ 実際コミック版で登場した過去のエミヤオルタの姿は、CCCにて無銘の回想シーンに登場するそれと同一であった。
- ↑ 担当声優の諏訪部氏もAnimeJapan2017で登壇した時に「ボブミヤです☆」とファンサービスをしていた。
- ↑ 真面目な話として、アメリカでは歴史的な経緯から黒人に関する描写には非常にデリケートであり、歴史の登場人物ならともかく日本人であるエミヤがダークヒーロー化した結果肌が黒くなった、というのは大きな問題となる可能性が高い。犯罪率の高いスラムを連想させる「デトロイト」や「ブロンクス」もネタにするにはかなり危ないので、北米版で登場するならどうなるのか注目を集めていた。
- ↑ 「edgy」は俗語としては「鋭い」「イラついている」「カッコいい」「トガっている」というような意味。ようするに「イキッた中二病」という感じである。
- ↑ リロードがしにくい、利き手では無い方の手の射撃精度が低くなる、重量が嵩むなど。
出典
- ↑ 竹箒日記2016/11/12
- ↑ 竹箒日記2017/5/12
- ↑ 『週刊ファミ通 2019年8月22・29日合併号』 p124