ケルヌンノス

2024年1月12日 (金) 02:32時点におけるMopheil (トーク | 投稿記録)による版
ケルヌンノス
外国語表記 CERNUNNOS
別名 楽園の使者
祭神
獣神
異名 呪いの厄災
愛称 ヌンノス
性別 -
全長 2km以上
副属性
デザイン 竹ノ内(Studio BB)
初登場作品 Fate/Grand_Order
テンプレートを表示

概要

『Fate/Grand Order』の登場人物。
略歴
Lostbelt No.6 『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』にて、1万年以上呪いを蓄えた『呪いの厄災』として主人公たちの前に立ちはだかる。
ブリテン異聞帯においては、地球がセファールにて焼き尽くされた際、自身の巫女を守るために神霊で唯一星の内海である妖精郷に退避しており無事だった。そのため、この事態を引き起こした「はじまりのろくにん」という6翅の妖精たちに対して反省を促そうと、自身の巫女と共に彼らの下に現れる。
はじまりのろくにんに対して罰を下すことはなかったが、反省をさせようとするケルヌンノスと彼の巫女は罪の意識など欠片もないろくにんにとって口うるさい邪魔者でしかなかった。そのために「セファールによって失われた大地が元に戻らないのはケルヌンノスのせい」だとろくにんは決めつけ、ケルヌンノスを祭り上げて騙したところに毒を盛ることを計画する。
結果、自身を祭り上げたことで「ろくにんが改心してくれた」と勘違いしたケルヌンノスは毒を飲まされ死亡。その体は大地になり、残った巫女は魔術をかけられて生きたままバラバラにされ、妖精たちが人間を作るための素材になってしまう。
一方ケルヌンノス自身は死亡した後、妖精國の中心にある「大穴」の奥で、妖精たちに罰を与えるため怒りと呪いを撒く存在──「厄災」となりくすぶっていた。しかし、この行為はブリテン島の底で封じられていた奈落の虫を自身が蓋となることで抑え込む、という役割も兼ねていた。
2部6章内ではブリテン異聞帯各地に現れる「厄災」として語られており、ノリッジでその姿を現す。その時はマシュたちの活躍で退散するものの、ケルヌンノスとしては一部分の姿を現したに過ぎなかった。
そして同章の終盤、今まで魔術によって自身を封じていたブリテン異聞帯の女王不在となってしまったことと、バーヴァン・シーが大穴に落とされたことで彼女を神核とする形で復活。ブリテン異聞帯中にモースを大量発生させ、今まで何事もなかった妖精たちもモースと化すという現象を引き起こし、島全土を呪いで包み込まんとする。
一時はブリテン異聞帯を思うがままに蹂躙するも、モルガンがいなくなったことにより自由になったマーリンによってカルデアに対抗策を準備され、さらに彼が島全体にかけた幻術で「ここ2時間の出来事が全て幻であった」ということにされ2時間前の状態に戻される。
そしてカルデアが炎の厄災獣の厄災ベリル・ガットを下した後、ブリテン異聞帯最後にして最大の敵として立ち塞がる。
主人公らが猛攻を仕掛けるも、神核を包んでいる呪層により阻まれ、さらに呪層は破壊してもすぐに復活してしまう。しかし、アルトリア・キャスターがキャメロットに設置されていたロンゴミニアドを起動させて攻撃し、さらにはアルトリア自身に宿る聖剣の概念を装填したエクスカリバーを放たれる。
アルトリアが自身を犠牲にして放った一撃によって神核が露呈し、そこにブラックバレルを撃ち込まれたことで致命傷となり消滅。同時にブリテン島全域に出現していたモースも全て消滅した。
2023年の夏イベント「サバ・フェス2023」では汎人類史のケルヌンノスが登場。文明が進み、人間が森から離れた事で眠りについていたらしい。
だが、何故かハワトリアの森の奥地で「なんかお腹いたいノス」とばかりに怨念としてうずくまっており、彼を見捨てなかったバーヴァン・シーはプリテンダーへとクラスチェンジして祭神の権威を取り戻そうとするのだった。
人物
汎人類史ではケルト神話における狩猟の神にして冥界神。
体には鹿のような黒い角が生えており、顔らしき部分には赤い紋様がある。角の根元にある紋様は口のように開き、中には丸と円によって構成された魔法陣のようなものが描かれている(ケット・クー・ミコケルの宝具演出で見るとわかりやすい)。
体表にはゴワゴワとした体毛が生えているように見えるが、それらは全て肥大化した腐肉である。全身はゲーム内に登場しないものの、設定資料では肩幅ががっしりとしており、胴体は下に行くほど細くなり、手足も細長いという異様な姿をしている。
また、物語終盤において露出する神核は「口が開いた小さなケルヌンノス」とも呼べる姿をしており、これが自身の本来の姿だと思われる。
元々は穏やかな性格であり、仕事をサボった結果地球全土を焼き尽くされてあらゆる生命体が消滅したという経歴を持つはじまりのろくにんにも、罰を下さずに反省を促すのみに留めている。
しかし、はじまりのろくにんに裏切られて以降は怒りと嘆きによって1万年以上も呪いを溜め続ける。それでも「奈落の虫」を封じている点から見て、やはり根は善良な様子。
復活して以降はバーヴァン・シーの精神が混ざっているらしく、チャージ攻撃の「いかないで」などは彼女の意志であると思われる。
台詞は一切ないが、奈須氏によると語尾は「~ンノス」らしい。
汎人類史のケルヌンノスも穏やかな性格のようであり、何をやっても怒らないとまで言われている(そのため、ケット・クー・ミコケルが代わりにマジギレする)。
能力
狩猟の神や冥界神としての能力は不明。
ブリテン異聞帯では1万年以上も呪いを蓄え続けた結果、賢人グリムの呪詛返しにさらに呪詛返しをして片目を潰したり、その呪いを一部取り込んだコヤンスカヤの強大な霊基を軋ませるほどになっている。この呪いはコヤンスカヤ曰く「自死の呪い」らしく、防ぐことができずに抱え込むしかないという厄介なものの様子。
体表は1万年以上積み重ねられた呪いで肥大化した、大穴に落とされた妖精の亡骸で構成される腐肉で覆われており、星の地層400kmにも相当する分厚さを誇る他、攻撃を加えられても即座に再生してしまう。
通常攻撃ではビームを四方八方に放ち、クリティカル攻撃では隕石のようなものを降らせてくる。
また、呪いで包まれたおびただしい数の手を伸ばして攻撃することもあり、その一部が「厄災」としてブリテン異聞帯では恐れられていた。
汎人類史のケルヌンノスは呪いこそないものの、ケット・クー・ミコケルの宝具「祝いの躍祭」においては回転しながらビームのように魔力を放って、広範囲にダメージを与える。

関連

ケルヌンノスの巫女
ケルヌンノスの巫女であり、妻でもあった人間。セファール襲来後は唯一の人間の生き残りとなる。
ケルヌンノスほどはじまりのろくにんを信用しておらず、突然ケルヌンノスに感謝しだした際も怪しんでいた。

バリエーション

モエルンノス、ウミヌンノス、ヤメルンノス

2023年夏イベント「サバ・フェス2023」にて登場した、ハワトリアにおける三つの厄災。
オベロンが島の古い精霊にワンジナの訴えを表すカタチを聞かれた際「妖精國の厄災やケルヌンノス」を連想したために、ケルヌンノスに似た姿形になってしまった。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
Lostbelt No.6 『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』でボスとして登場。
エネミーとしてはバーサーカークラスである。

人間関係

はじまりのろくにん
セファール襲来時に、聖剣エクスカリバーを鍛造する役割だった亜鈴の妖精たち。
彼らを反省させるために星の内海から出て来たが騙されて毒殺され、自身の妻を生きながらに苦しませ続けられるという最悪の事態を招いてしまう。
巫女
自身の巫女にして、妻でもある人間。
彼女との様子は言及されていないが、妻とするだけでなく彼女を守るために妖精郷に退避しており、良好な関係だったと思われる。
妖精騎士トリスタン
自身の神核に融合した妖精。
彼女が大穴に落とされたことと、彼女が「善き生贄」だったために復活することとなった。
余談だが、戦闘時のケルヌンノスが使用する「グレイマルキン:A」と「妖精吸血:A」は元は彼女の持つスキルであり、また戦闘時のBGMは彼女との戦闘で流れる曲のアレンジである。
アルトリア・キャスター
楽園の妖精として、妖精國に遣わされた少女。
彼女の命を賭けた攻撃によって神核を露出させられたため、自身が消滅する大きな要因となる。
また、彼女からは自身の生前の行動に関して「罪人たちが許される期限を定めるべきだった」と言われている。
マシュ・キリエライト
カルデアの職員で、サーヴァントでもある少女。ブリテン異聞帯においては「妖精騎士ギャラハッド」を着名している。
ノリッジにおいては自身の手の一部を退散させられ、物語終盤ではブラックバレルを用いて自身を消滅させられる。
モルガン_(Grand_Order)
元々は楽園の妖精であり、妖精國の女王。
度々妖精國に発生していた「厄災」を撃退していた。
また自身の亡骸を監視するため、大穴付近にキャメロット城を建てており、そこに設置されていた12基のロンゴミニアドは自身への対抗策でもあった。
賢人グリム
ケルト神話の英雄であるためか元の姿を知っていたようであり、想像以上の変貌ぶりに愚痴を零していた。
自身の呪いを抑えられるが、彼の呪詛返しを返して右目を潰すなど、呪いに関しては上回っている。
マーリン
モルガンによってアヴァロンに閉じ込められていた、グランドキャスター候補の魔術師。
自身が復活後に彼がブリテン島全体にかけた幻術の効果で2時間前の状態に戻されてしまい、また彼の手引きによってカルデアが勝利を手にするきっかけを作られてしまう。
タマモヴィッチ・コヤンスカヤ
カルデアへの攻撃を防がれ、自身の呪いを一部吸収される。
この行動によって彼女は弱体化し、ツングースカにおいてカルデアとの決着を付けることとなる。
ブリテン異聞帯の妖精たち
ブリテン異聞帯に住まう妖精たちであり、自身の呪いの主な対象。
ちなみに、ケルヌンノス自身は彼らがモースになってしまう要因である。
ムリアン
ブリテン異聞帯における、唯一の翅の氏族の妖精。
独自に「妖精國の厄災を解決する方法」の研究をしていた結果、自身の過去を含めた妖精國の真実へと辿り着くが、真の黒幕によって殺害される。
オベロン・ヴォーティガーン
自身が封じていた「奈落の虫」であり、異聞帯のブリテン島の意志の具現。
目的は「自身の本体である奈落の虫の上に居座るケルヌンノスの排除」だが、ケルヌンノスの排除にブリテン島を守ろうとするモルガンが邪魔なため、直接ケルヌンノスには手を出せずにいた。
余談だが、ケルヌンノスと戦う際に彼はカルデアに一切の助力をしていない(彼が毛嫌いしているマーリンがいたから、という理由も考えられるが)。
奈落の虫
自身が封じていた、ブリテン島の終末装置。
ロンディニウムの壁画にも自身の下にこの奈落の虫が描かれており、封印を示唆していた。
ケット・クー・ミコケル
バーヴァン・シーが祭神の巫女として振る舞う際の姿。
彼女の宝具演出では汎人類史のケルヌンノスが登場し、敵にダメージを与える。

名台詞

セリフ
説明

メモ

話題まとめ

脚注

注釈


出典


リンク