オベロン

2021年10月14日 (木) 00:05時点における (トーク | 投稿記録)による版 (→‎宝具)
プリテンダー
真名 オベロン・ヴォーティガーン
外国語表記 Oberon Vortigern
異名 奈落の虫
性別 男性
身長 174cm(人間時)
17cm(妖精時)
全長1440km(虫竜体)
体重 56kg(人間時)
6kg(妖精時)
-kg(虫竜体)
好きな物 多すぎて一言では言えない(第一、第二霊基時)
主人公[注 1](第三霊基時)
苦手な物 借りたものの取り立て(第一、第二霊基時)
世界のなにもかも(第三霊基時)
天敵 アルトリア・アヴァロン
出典 ゲルマン民間伝承、中世ヨーロッパ文学、Fate/Grand Order
地域 『夏の夜の夢』、妖精國ブリテン
属性 混沌・悪
一人称[注 2][注 3]
二人称 君、あんた(第三再臨以降)
三人称 彼、彼女
声優 豊永利行
デザイン 羽海野チカ
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

役を羽織る者」のサーヴァント

略歴
Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で初登場。
『名無しの森』にてモースとなった名無しの妖精に襲われた主人公 (Grand Order)達を助け、その後にアルトリア・キャスターとカルデア一行の巡礼の旅を、時に裏方に回りつつサポートする事になる。
モルガン (Grand Order)を打ち倒すため、そして予言の子の巡礼の旅を成功させるために妖精國中を飛び回り、あらゆる根回しを行い尽力するが、最後にはキャメロットでの決戦でモルガンの攻撃からアルトリアを庇って消滅する。
しかし物語終盤、「呪いの厄災」ケルヌンノスを倒した後、カルデアのストームボーダー上に再び現れる。そこで自分の本当の正体がブリテン異聞帯の創世記の壁画に書かれていた、全てを飲み込む『奈落の虫』──ブリテン島の終末機構・「ヴォーティガーン」であった事を明かし、妖精國と汎人類史を諸共に奈落の底へ引きずり落とそうと企む。
だが「楽園の妖精」として今一度現れたアルトリア・キャスターとカルデアの手によって敗北し、どこか穏やかな面持ちのまま自ら作り出した奈落へと落ちていった。
人物
能力

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
プリテンダー 主人公 (Grand Order) D D A+ A EX EX 対人理:D
陣地作成:E-
道具作成:A +
騎乗:A
夏の夜の夢:EX
夜のとばり:EX
朝のひばり:EX
夢のおわり:EX

宝具

彼方にかざす夢の噺(ライ・ライム・グッドフェロー)
ランク:E
種別:対人宝具
レンジ:5〜40人
最大捕捉:7人
固有結界と異なる大魔術にして、彼自身が語る見果てぬ楽園の数え歌。
自身の背の羽根か発生した鱗粉で対象の肉体を強制的に夢の世界の精神体に変化させる宝具。この夢の世界へと落ちた対象は、無敵性を与えられる代わりに現実世界での実行力を停止させられ、干渉が不可能になる。
『Grand Order』では「敵全体に強力な〔秩序〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>&攻撃強化解除&睡眠を付与(1ターン)&無敵を付与(1ターン)」という効果のBuster宝具。
彼方とおちる夢の瞳(ライ・ライク・ヴォーティガーン)
ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:無制限
最大捕捉:無制限
第三霊基以降で、上記に代わって使用可能な宝具。妖精國に生まれ落ちたオベロンの真の姿にして宝具。
ブリテン全土を飲み込み星を喰らう『空洞の虫』である魔竜ヴォーティガーンへとその体を変化させ、全長1400km以上の空洞で対象を世界ごと飲み込み堕落させる。この宝具は、対象を殺す宝具ではなく、一切の光が届かぬ奈落へ繋がる「異界への道」である。
ゲームでの効果は「彼方にかざす夢の噺」の時と同じ。

真名:オベロン・ヴォーティガーン

妖精王オベロン。
中世の文学にその名が見られる妖精またはエルフの王であり、ウィリアム・シェイクスピア作『夏の夜の夢』に登場する事でも知られる。 この英霊オベロンは、『夏の夜の夢』に登場するオベロンそのものではないが、それを含めたオベロンにまつわる伝説の集合体、もしくはそれらのモデルとなった存在がサーヴァントになったものだと本人は語る。

が、此度妖精國に召喚されたオベロンと言うサーヴァントは事情が異なる。
その正体はブリテン島の終末装置『ヴォーティガーン』であり、汎人類史では卑王ヴォーティガーンとしてアーサー王に討たれたもの。
三度目の顕現では「古妖精オベロン」の形で出力されようとしていたが、ここにモルガンが汎人類史から持ち込んだ「妖精王オベロン」の逸話の知識が混入し、「妖精王オベロン」と「終末装置」の2つの在り方が混在した状態で顕現した。

彼は「終わったはずの歴史が未だに続いているのが意味が分からない、気持ち悪い」ただそれだけでブリテン島の存在する世界そのものを滅ぼす。
妖精眼を持つが故に目に映るあらゆるものを嫌悪し、見下し、吐き気を覚えながらも、それとは全く異なる爽やかな笑顔を表面に張り付けて活動する。

彼には「自分だけが幸福になりたい」と言ったエゴイズムさえない。
周りの全てを貶めて不幸にするが、それを見て満たされるという訳でもなく、ただ「気持ち悪いから」、息を吸うのと同じくらい当たり前のこととしてそうしているに過ぎない。
自分は生涯幸福を感じる事ができない存在であるからこそ、生きているだけで幸福になれるチャンスを常に持つ他の生命体が全て等しく「気持ち悪い」のだ。


登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
Lostbelt No.6「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」にて登場。その後、第二部第六章完結記念ピックアップにて期間限定星5サーヴァントとして実装された。

人間関係

Fate/Grand Order

モルガン (Grand Order)
仇敵。彼女が無理やりブリテンの歴史を蘇らせたことが、ヴォーティガーンと言う終末装置が動き出す直接の要因になった。そして、これまでに二度終末装置として顕現しているが、どちらもモルガンによって退けられて失敗している。
「オベロン」の皮を被ったサーヴァントとして出力された三度目では、カルデアを上手く動かした事によりブリテンの崩壊を成し遂げたが、全存在を費やしてまで殺そうとした彼女の死に際には立ち会う事ができなかった。
カルデアで同じサーヴァントとして再会した時はケジメとして「あんたの描いた妖精國絵本は嫌いじゃなかった」と語るが、それが本当である保証はない。
マーリン (Grand Order)
同じ「夢」に関する存在だが、絶対に相容れない存在。『物語』というものに対するスタンスが決定的に違うためである。
マーリンは一枚の絵としてハッピーエンドが出来上がる事を望む存在。オベロンは「絵」が存在する事自体を嫌悪するが、どうしようもない終わりが救いになり得る事を知っている。
オベロンはマーリンを拒絶する事に全偽装能力を振り分けており、マーリンは千里眼ではオベロンの姿も声も認識する事ができない。
ウィリアム・シェイクスピア
妖精王オベロンが登場する物語『夏の夜の夢』の作者。ある意味でオベロンの生みの親。ただしオベロン自身はシェイクスピアに敬意を払っている訳ではなく、ファンレターを装った手紙に毒を仕込んで送りつけようとする程。
『夏の夜の夢』が「ここで起きた出来事は全てはまぼろし、真実に値しない」と締めくくられているが故に、オベロンは「オベロンの言動は全て真実に値しない」と言う呪いじみた性質を与えられてしまっている。
アルトリア・キャスター
ブリテン異聞帯で彼女の魔術の師として四苦八苦しながら教え、彼女の旅路にもずっと付き合っていた。
「やりたくもない使命を押し付けられてもそれを投げ出そうとしない」という点で共通点がある。
主人公 (Grand Order)
ブリテン異聞帯に外部からやってきたカルデアのマスター。
自身の目的達成に利用しようと共に戦い尽力し、最後には敵対した。
マイルームでは「好きなもの」としてマスターを挙げているが口調からしてまったく信憑性がない。
アルトリア・キャスター同様「やりたくもない使命を押し付けられてもそれを投げ出そうとしない」という点で共通点がある。
ムリアン
ブリテン異聞帯の真実にいち早く気が付いた彼女を暗殺した。
なお、彼女の復讐の発端になった牙の氏族による翅の氏族の虐殺については「当時ムシャクシャしていた自分がけしかけた」と言っているが、当時の「ヴォーティガーン」は「モースの王」のはずであるため、真相は不明である。
ブランカ
ブリテン異聞帯のウェールズの森に住んでいた蛾の妖精。
世界の全てを嫌っていたオベロンも多少なりとも思うところがあったようで、積極的に彼女を連れ回していた。
本性を現した際には「オベロン」への呪いを一身に肩代わりして死んでしまった彼女の遺体をあっさり捨ててしまった[注 4]
女王メイヴ
カルデアでは自分が知っている彼女と比較して「こっちも好きだな。自由に生きてるって感じがして」と凄まじい棒読みで肯定している。
赤兎馬
カルデアでは自分が知っている彼そのままの存在に絶句していた。

名台詞

Fate/Grand Order

「はあ……いいよ、諦めた。そういう人間だもんな、きみは。
 僕の名はオベロン。喚ばれたからには力を貸すとも。
 心底、気持ち悪いけどね?」
召喚時(LB6クリア後)のセリフ。
彼はブリテン異聞帯での記憶を全て保持しており、ヴォーティガーンである事を隠さない場合は世界のあらゆるものへの嫌悪も隠さない。
…が、カルデアに来た後は燃え尽き症候群のようなものでいい意味でも悪い意味でもやる気が鎮火しているらしく、表立って反抗する事は無くとりあえずは従ってくれる。

本編

「あれ。気づいていたのかい、〇〇(主人公)?」
「まいったなあ。となると、わざわざタイミングを計っていたコトが恥ずかしいけど……」
「まあ、だからどうだって話。そもそも君には隠していなかったからね。」
「どうでもいい駒の中でも、一番どうでもいい駒だったからさ。」
Lostbelt No,6「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」にて。妖精國に迫る厄災を全て退けた主人公たちの前に、彼は再び姿を見せる。自分が消えていなかったこと、自分の正体に多少なりとも気がついていた主人公に驚き、されども当然であると彼は一人納得する。ちなみに、この台詞は6章にてたびたび存在する、飛ばせない選択肢において「オベロンのことについて深掘りする」選択肢を数回選ぶことで29節に出現する赤い選択肢を選んだ際に聞くことができる。
「ああ。どれほど陳腐な王国でも、語られなかった脇役にも、意味はある。」
「最後のページと共に忘れられ、現実おまえたちの速度に置いていかれた物語にも───」
「その後に残り続ける、権利はあったはずだ。」
同上。例え既にその後がない異聞帯物語であったとしても、消される必要はない。彼はそう主張する。
「朝のひばりも、夜のとばりも、君にはまだ不要なものだ。」
「じゃあね、カルデアのクソヤロウ!つまらない旅だったが、予想外の連続だった!」
「次もがんばって!君たちの健闘を、心の底から祈っているとも!」
同上。最終的な目的は違えど、ともに旅をし、そしてこれからも旅を続ける仲間への激励の言葉。果たして本音なのか、それとも嘘の気持ちなのか。それは本人である彼しか知らない。
「ふん、あれが汎人類史の空か……」
「まったく。吐き気がするほど、キレイじゃないか───」
同上。奈落の底に落ちながら、最後に見た彼自身の夢の終わり。彼の瞳には、とても美しくどこまでも広がる青空が映っていた。

マイルーム会話

「底なしの空、空っぽの命。喜びは明日には値が下がり、苦しみは昨日のうちに忘れられる。美しいものはその前提が醜く、醜いものはその前提が美しい……はっ、お笑い種だ。人生に中身があるだなんて、本当に信じているのかい?なあ、聞かせてくれよブランカ。君の物語は、満足のいくものだったのかい?」
霊基再臨「第四段階」。
人理の果てまでついてきてしまったブランカに対して、どこか悲しそうに問いかける彼。なぜ彼女はついてきたのか。それはオベロンとの絆を深めることができれば、知ることができるだろう。
第一・第二再臨
「こんにちは、素敵なお嬢さん。全ての読み手がいなくなったあと、お茶会を開くから、その時は来てくれるかい?あぁ、そうかい……。まぁ、そうだろうと思ったよ。」
マイルーム会話「ナーサリー・ライム」。
同じ物語を愛する者であるため、彼女をお茶会に誘う彼。しかし、彼と違い「物語の読者」を愛する彼女には断られてしまった。
第三再臨

メモ

  • 第二再臨までは「妖精王オベロン」の姿だが、第三再臨になると外見ががらっと変化し「オベロン・ヴォーティガーン」の姿になる。これに伴い、マイルーム・戦闘などのボイスが全て変わる他、宝具名およびその演出も変わる。
    • ただし「霊基解放クエスト」をクリアするまでは、レベルを上げて霊基再臨をすることはできる(レベル90まで上げられる)が、セイントグラフのイラストおよびバトルキャラグラフィックが第二再臨のものまでしか解放されない。霊基解放クエストをクリアして初めて第三再臨になることができる(蘆屋道満と同じ仕様)。霊基解放クエストはLB6クリアで解放される。
    • マテリアルはオベロンの状態でマテリアル6まで存在し絆レベルだけで6まで解放できるが、LB6のクリアおよび絆レベル6でマテリアルが全てオベロン・ヴォーティガーンのものに差し換わる。こちらは蘆屋道満には無い仕様だが、アルトリア・キャスターに同様の仕様がある(解放条件は異なる)。アルトリア・キャスターともども、セイントグラフのイラストを第一・第二再臨にしていると初期プロフィールが、第三・最終再臨のイラストにしていると差し換え後のプロフィールになる。
    • なおセイントグラフ上では、ヴォーティガーンの姿になる第三再臨以降でも真名は「オベロン」のまま。「オベロン・ヴォーティガーン」の名は本編ストーリー上でのみ語られる。

話題まとめ

商品情報

脚注

注釈

出典

リンク

  1. 聞いてわかるくらいに棒読みである
  2. 第一再臨および本音を隠している時に使用。
  3. 第三再臨以降
  4. これについては、「奈落の底に彼女の遺体を落とすのが嫌だったから」とも一部のプレイヤーからは解釈されている。