アルトリア・キャスター
キャスター | |
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真名 |
アルトリア・キャスター アルトリア・アヴァロン |
異名 | 予言の子、楽園の妖精 |
性別 | 女性 |
年齢 | 16歳[注 1] |
身長 | 154cm |
体重 | 42kg |
特技 | 杖による物理攻撃、マーリン魔術 |
好きな物 |
チョコレート(第一および第二再臨) 虫料理を除く美味しいもの(第三再臨以降) |
苦手な物 |
なし(第一および第二再臨) アルビオンの竜(第三再臨以降) |
天敵 | オベロン、モルガン |
出典 |
アーサー王伝説 Fate/Grand Order |
地域 | 潮騒のティンタジェル |
属性 | 中立・善 |
一人称 | 私 |
二人称 | あなた/貴方 |
三人称 | ○○さん/○○ちゃん |
声優 | 川澄綾子 |
デザイン | 武内崇 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 5周年記念の新規サーヴァントとして先行実装。この時点ではキャラクター情報の詳細は大半が伏せられており、バレンタインイベント等からごく断片的な背景を窺い知れる程度だったが、約1年後に実装されたLostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で初登場。
- 湖水地方に流れ着いた後、鏡の氏族の長の判断でたくさんの宝物と共に舟に乗せられてティンタジェルの海岸に辿り着き、以後はティンタジェルの妖精として育てられた。
しかし彼女は妖精國を救う伝説の『予言の子』であると目されていると同時に「亜鈴の子」たる妖精國の住民とは異なる楽園の妖精という出自から、多くの妖精から内心忌み嫌われる宿命にあった[注 2]。さらに彼女は高位の妖精眼を持っていたため、いくら優しく取り繕っていても労いや慈しみの言葉に混ざる『醜い感情や言葉』を見抜いてしまうので、現実でも夢の中でもその有象無象の悪意の嵐を直視し続ける羽目になっていたのである。 - そんな境遇ながらも、7歳のある時「選定の杖」から聴こえてきた『マーリンの声』と、12歳の時にお使い先で出会った鍛冶屋の妖精エクターと交流を深めたことで、魔術の修行と鍛冶場の手伝いにそれぞれ精を出すようになってからは少しづつ心に安らぎを得ていく。しかし、前者では一人で話す姿を気味悪がった妖精の告発で「選定の杖」を16歳まで取り上げられ、後者では「エクターは女王の元親衛隊で悪い妖精だから(予言の子が)何とかして」という村人達の強引かつ身勝手な頼みを押し付けられたことで打ち切りを迎えた。アルトリアが良心の呵責からエクターを始末出来ないでいると今度は打って変わって「『予言の子』じゃなかった[注 3]」「役立たず者」だと全員から激しい糾弾と罵倒を浴びせられ、女王に差し出す捕虜として地下牢に閉じ込められてしまう。
- そしてウッドワスの隊がティンタジェルに到着する日。隙をついて逃げ出す手段を練っていた所へ、アルトリアの処遇と冬越しの口減らしのための話し合いが拗れた結果巻き起こった村人同士による争いに乗じてエクターが現れ共に脱出。だが「選定の杖」を取り戻す過程で既に彼は瀕死の重傷を負っており、目眩し用の帽子と一緒にそれを手渡した途端息を引き取ってしまう。こうして全てを見届けたアルトリアはそれを唯一の見送りとして旅を始めた。
- 村の崩壊後は巡礼のため各地を回るも「予言の子」として何をすればいいかも分からず、それらしい仕事をこなしてもまともに取り合ってくれないまま、妖精からも人間からも疎まれる日々を続けた。その末に一時だけでも「なにものでもないわたし」になろうと『名無しの森』を訪れるも、彼女にはこの森の忘却効果が働かなかった。そんな中ブリテン異聞帯上陸直後に仲間と離れ離れになった上、自身の名前を除き全ての記憶を失った状態で『名無しの森』を彷徨っていた主人公と邂逅し意気投合。紆余曲折の末にオベロンとも合流し、今度こそ『予言の子』としての使命を果たすべく、カルデア一行と共に本当の意味で巡礼の旅に出る事になる。
- 人物
- セイバーのアルトリアとリリィの中間くらいの年齢の少女。
- 純真爛漫な元気っ娘。負けず嫌いで、打たれ強くて、まわりの空気をなにより大切にして、本当のコトは誰にも言えずに隠している、ごく当たり前の少女像。
アルトリア・ペンドラゴンと比較するとわりとサボリ魔だったりと、「どこにでもいる村娘」といった風情。とはいえ結構な考えなしの暴走体質であり、育て親代わりのエクターからは「魔猪の氏族」呼ばわりされたことも。[注 4] - だが、自身の今までにおける生活環境と周りの妖精達の影響でその内面はとても弱くいじけ気質で、悲観主義者。『予言の子』であった自分にも、それに期待する周りの人々にも辟易しており、内心では重荷に感じている。[注 5]
しかしながら周りの空気を気にするあまりそうした本心を打ち上げられず、言い争いや憎み合いを避けたい一心から、周りが望む通りの言動を行う事で取り繕ってしまっている──というのが実情である。 - 端的にいえば周りの人々を失望させたくないがためだけに『予言の子』として振る舞っている状態であり、そのモチベーションは汎人類史のアルトリアと比較すると極めて後ろ向き[注 6]。結果的には『他人から見ると尊い行為』『アーサー王と同じ在り方』になろうとも、彼女の内面はとても卑屈で、後ろ向きで、ネガティブであるため、その行為を誇るどころか『次こそは放り出してしまうだろう』と自分にダメ出しを行っていた。
- しかし、それとは裏腹にどれほど酷い環境・酷い仕打ちをうけても『悪に落ちず、礼節を忘れず、周りを気遣える』という性格がブレることはない。そのこと自体が貴人の証であり、ブリテン異聞帯における真の黒幕 との決定的な違いでもある。
- なお、カルデアに召喚された彼女は、妖精國において使命を果たした後『星を脅かす脅威に対抗するもの』の助けになる人理補助装置となった存在――『アルトリア・アヴァロン』であり、厳密には主人公らカルデア一行と共にブリテンを旅したアルトリアとは別個であるとされている。よって霊基第一・第二の姿は、彼女を造った“かつての誰か”の在り方――楽園の妖精としての記録ではなく、予言の子として旅をした春の記憶――を、彼女がエミュレートしたものであるとのこと。
- 霊基第三の姿が召喚された彼女本来の姿であり、その際は王様然とした真面目な口調になるものの、種火に味をつけたがったりピクニックを喜んだりとどこか抜けているところは相変わらず。
- 能力
- 「選定の杖」を利用した魔術で戦う。第三霊基以降になると「影踏みのカルンウェナン」「稲妻のスピュメイダー」「神話礼装マルミアドワーズ」といった数多くの宝剣を魔術触媒として使用するようになる。
- なお、Lostbelt No.6クリア後[注 7]は偽装されていたいくつかのスキル名称が本来のものになり、さらにクラススキルとして「妖精眼」が追加されるとともに、〔妖精〕特性を対象とする効果を受けるようになる。この妖精眼はブリテン異聞帯の妖精からはすでに失われて久しい高位の視界であり、あらゆる嘘と真実を見抜き映し出すものである。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャスター | 主人公 (Grand Order) | B | D | B | A | B | A++ | 対魔力:A 陣地作成:EX 独自魔術:B 妖精眼:A[注 8] |
希望のカリスマ:B 湖の加護:A → アヴァロンの妖精:A [注 9] 選定の剣:EX → 聖剣作成:EX [注 9] |
宝具
- きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)
- ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:0~50
最大捕捉:100人 - 『選定の杖』によって開放される、アルトリアの心象世界。共に戦う者たちを守り、強化する、楽園より響く鐘の音。
その名前の由来を、たとえ本人は知らずとも。 - ゲーム上では「味方全体に対し、攻撃力を3ターンアップ&弱体状態を解除&対粛正防御状態を付与(3ターン中1回、オーバーチャージで回数アップ)」という効果で、この内対粛正防御状態は敵に無敵貫通が付与されていても攻撃を無効化する、非常に強力な防御強化状態である。
- 真円集う約束の星(ラウンド・オブ・アヴァロン)
- ランク:A++
種別:対軍宝具
レンジ:1~999
最大捕捉:味方全て - 第三霊基以降で、上記に代わって使用可能な宝具。
- 妖精國での使命を果たし、『ブリテンの守護者』となったアルトリアの宝具。
- 黄昏のキャメロットを顕現させ、共に戦う者に『円卓の騎士』のギフトを与える。ゲーム中での効果はアラウンド・カリバーンと同じ。
真名:アルトリア・キャスター
- 『選定の杖』と共に選ばれた予言の子。
- あちらの「世界」で例えるならば、いずれキャメロットに至るまでの合間と途中と隙間の姿。汎人類史でいずれ聖剣を担う事になる “誰か” と同一の存在。
- ブリテン異聞帯においてのその正体は、星の内海ーーアヴァロンから『選定の杖』と共に地上に遣わされた特別な存在『
楽園の妖精 』であり、
14000年前に鋳造が行われなかった聖剣エクスカリバーを造るため、地上の情報を集める『集積装置』としてヴィヴィアンの次に送り込まれた。 - 「あちら」と同じくその身に重い『運命』を背負い込まされた存在ではあるが、ただ一つの揺るぎない「輝く星」を信じて自分の道を歩み続けた。
関連
楽園の妖精 と聖剣、ブリテン異聞帯- ブリテン異聞帯は14000年前のセファール襲来時に、聖剣を鋳造する役目を担っていた6人の妖精・亜鈴の怠慢により『星の脅威』に対する決戦兵器がもたらされず、その結果地球上から陸地などが全て失われ、「無の海」へと完全な滅亡を迎えた世界である。
そしてその後に存在する陸地・ブリテン島は、その後に地上にでてきた6人の亜鈴たちが唯一生き残った神ケルヌンノスを毒殺し、その遺体を取り囲むように亜鈴の子の遺体が変じた土木を以て築き上げられた[注 10]。 - この異聞帯においてモルガンとアルトリアは元々はその原罪を解決し、改めて聖剣を造るためにアヴァロンから地上に送り込まれたが、彼女たちの巡礼の旅において「鐘を鳴らす」ということは、亜鈴の末裔である六つの氏族の妖精が原罪を認めて「亜鈴の子」であることを放棄し、「楽園の妖精」への恭順を示すことを意味する。
一方でその罪業から目を背けてブリテン島を広げつつある亜鈴の子たち…すなわち異聞帯の殆どの妖精たちは彼女ら楽園の妖精を無意識に恐れ、本能から迫害するようになっていたのである。 - なお、この鐘は現存している限り氏族の中で最も古い長の遺体から成っているが、これが破壊されていた場合は、次に氏族の長が死亡した際にその遺体から発生することになる。
- 銀の髪飾り
- アルトリア・キャスターにとって「見果てぬ夢の思い出」を象徴する物。
- 一度目は鍛冶師のエクターがある時、祭事用に頼まれて大量に作っていた装飾品の一つ。くず鉄を再利用したものを使っているため不格好な物でいいのならやると提案されるが、大切にしていたらまた取り上げられてしまうからとアルトリアが渋り、そのまま彼とは死別。
- 二度目はグロスターの舞踏会での公開バトルの為の装い(第二再臨衣装にあたる)を仕立てた村正から、いつかその服に似合う髪飾りを作ってやると約束を交わすも、結局それが果たされる機会はないまま彼は聖剣鋳造に加わり消滅することとなった。
- 本シナリオを全クリアすると貰える概念礼装「2018年のグロスター」には、この『約束の髪飾り』を付けたアルトリアが描かれている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 第二部後期のオープニングムービー公開に伴い実装。その後、Lostbelt No.6「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」にてストーリーに本格参戦した。
人間関係
Fate/Grand Order
- アルトリア・ペンドラゴン
- 別世界における、騎士王としての自分自身。
- 彼女としては目を丸くする相手とのこと。
- なお、マイルーム会話では彼女の姿はまったく見えていないらしい。
- アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕
- 別世界における、暴君としての自分自身。
- 彼女としては落ち込む相手とのこと。
- アルトリア・ペンドラゴン〔アーチャー〕
- 別世界における、水着を着た自分自身。
- 彼女としては心の底から「いいなあ!」と思う相手とのこと。
- 女王メイヴ
- 彼女が知っている妖精と何もかもがそっくりでドン引きしている。
- チーズケーキを差し入れたいと言っているが、彼女に対する悪意の有無は不明。
- トリスタン
- 彼女が知っているトリスタンは、芸術家肌で起きているのか寝ているのかわからないところまでは同じだが、音楽家だとは知らなかった、とのこと。
生前
- モルガン
- 妖精國ブリテンにて倒すべき相手であり、同時に先代の「楽園の妖精」にあたる人物。
- 後編以降、彼女の技術と魔力の桁違いさに驚異と感服を抱く。
- 対面したのはモルガンへと変質して以降で、見た目からもはや似ても似つかぬ姿になったが、エクター曰く「根っこがよく似ている」という。
- マーリン
- 魔術の師と同じ名前の存在。
- ただし、マーリンにとってのアルトリアは騎士王としての彼女に他ならず、異聞存在である彼女に魔術を教える事はなかった。事実、アルトリア・キャスターがマーリン(とキャスパリーグ)の姿を初めて見たのは星の内海への帰還時である。
- アルトリア・アヴァロンによると相変わらずアレな性格らしく、去り際に「ごめん任せた」とキャスパリーグを一方的に押し付けていったという。それだけでなく「次に出会ったときのために死なない夢魔を殺す術式を編み出した」とまで言っているあたり、守護者となった後に彼とのいざこざが起こったと思われる。
- オベロン
- 厳密な意味での魔術の師。当時はマーリンの名を騙っており、「マーリン魔術」なる技能を伝授した。
- 主人公とともに「やりたくもない使命を押し付けられてもそれを投げ出そうとしない」という点で共通点を持つ。
- バーゲスト
- ブリテン異聞帯において、鍛冶師エクターのもとに通っていた頃から見知っていた間柄。当初向こうからは軽くあしらわれていたこともあり、内心でこっそり「バゲ子」と呼んでいる。
- 嫉妬と憧憬の入り混じった苦手意識を持っており、バレンタインイベントでは特にそのコンプレックスについてまくし立てていた。
- メリュジーヌ
- バレンタインイベントでは「真面目で女性に優しいが、一途で浮いた話はほとんどなかった」と言及していた。
- グロスターの舞踏会で出会った際にはアヴァロンの関係者である事を知っているようなセリフを言いかけているあたり、妖精名の裏に隠れた正体は知っていたと思われる。
- バーヴァン・シー
- 妖精國では敵対関係にあったものの、善良で正直者であったことを知っているためかそこまで悪感情は持っていない。
- カルデアではその気持を返すために呪詛返しをしてみようと考えている。
- ガレス
- ブリテン異聞帯において、現地の妖精の一人として邂逅。自ら希望し、『予言の子』の従者として巡礼の旅に同伴する事になる。
- カルデアで再会した際は彼女が円卓の騎士だったと知って大喜びしていた。
- 主人公 (Grand Order)
- 『予言の子』を導く『異邦の魔術師』であり、トモダチ。サーヴァント「アルトリア・アヴァロン」の成立の要のひとつ。
- 「ごく普通の存在でありながら重大な使命を背負わされている」という共通点を持つ。
- 千子村正
- 別世界の自分自身が契約したマスター…を依代とした疑似サーヴァントにして、ブリテン異聞帯で縁を結んだ存在。偽の『予言の子』としてオークションに掛けられていた所を彼女が(オベロンが用意した偽札で)落札し、以降はその恩義に報いるため彼女の護衛として巡礼の旅に同伴する事になる。
- 粗野で不愛想ながら、終始彼女を『予言の子』ではなく一人の少女として気遣っていた稀有な存在であり、その後ろ向きで鬱屈した内面も看破していた、ある意味で最大の理解者。彼女の故郷で親交があった鍛冶師の老翁エクターと性格や言動が似通っていたことから、事あるごとに「村正ァ!」と嚙みつきつつも内心では信頼し、強く慕っていた。
- 物語終盤では『やり残し』がある事を独白した彼女に猶予を与えるため、(異星の神の使徒の立場を事実上放棄する事になると承知の上で)聖剣鍛造の場に介入。聖剣に組み込まれ消滅しようとしていた彼女の『楽園の妖精』としての最期の役目を肩代わりし、自身の霊基と引き換えに聖剣を鍛造し鍛冶師の生き様を全うした。
- ノクナレア
- エディンバラを治める王の氏族長。
- 5年前にプリンセスコンテストで出会って以来勝手にライバル意識を持たれており、コンプレックスの固まり。
- 一方で彼女はアルトリアの素質を見抜いており、磨けば自分と対等になれる存在として、後ろ向きな姿に自分なりの檄を飛ばして応援し、ライバルで仲良しな友人関係となった。
- そのため戴冠式でノクナレアが卑劣な罠により斃れた時は激しく激昂した。
- エクター
- ティンタジェルの僻地で鍛冶屋を営んでいた土の氏族の妖精。たまたまお使いでやって来ていたアルトリアが仕事に興味を持っている様を見て色々教えてやることになる。
- 実は女王モルガンが「救世主トネリコ」を名乗っていた頃の仲間で、アルトリアの面倒を見ていたのも危険を顧みずに助け出したのも、彼女の性格と外見に当時の面影を見て『予言の子』の責務を必ず全うすると信じていたからである。
- ホープ
- 「名無しの森」で出逢った妖精の少女。
- 自分の名前と『妖精としての目的』を忘れていた彼女に、(この時はマシュを名乗っていた)アルトリアが気まぐれで「自分の名前」を与えた。この気まぐれという『優しさ』が今際でホープに自分の目的を思い出させ、消滅してもなおアルトリアを「悪意の嵐」から必死に庇っていた。
- この小さな妖精の小さな希望が、後に巡りめぐって「守護者『アルトリア・アヴァロン』」成立の基盤となり、延いてはカルデア全員の「希望」となった。
名台詞
Fate/Grand Order
本編
- 「そういうところだぞ村正ぁーーーー!」
- 「それ見ろ村正ァ!」
- Lostbelt No.6「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」にて、千子村正にからかわれたりするとしばしば見覚えの有りそうなコミカルな表情とともにこのような反応を返す。普段は誰に対しても礼儀正しく接することの多い彼女だが、村正に対しては扱いがぞんざいである。
- もし、『予言の子』のことも忘れているのなら、トモダチに、なれるかもしれないと思ったのです。
- 理想郷・アヴァロン道中の関門において、最後に垣間見れた「夏の記憶」の終端。
- 巡礼の旅の最中、ふとした動機で『名無しの森』に入ったアルトリアだったが、予言の子に『名無しの森』の忘却の呪いは効かず記憶をなくしたふりをしていた。
そこに入ってきた新入りは、記憶をなくしていかにもボロボロ。記憶がないのであれば、彼女のことを「予言の子」と知らずに、仲良くなれるかもしれない。そんなささやかな希望をもって、彼女は「新入り」に近づいた。
- 本当に楽しかったのは、11日目のグロスター。
あなたにとっては、なんでもない、普通のできごとだったかもだけど。
生まれてはじめて、好きなヒトと、大通りを歩いたのです。 - 主人公と旅の思い出を語る中で、ただ一つ隠していたこと。主人公にとっては、数ある思い出の一つに過ぎなくとも、彼女にとっては、
好きなヒト との、かけがえのない思い出。
- 「───ううん。わたしは、理想のわたしにはなれなかったよ。」
でも、ここで並んでみせる。
この玉座を護り続けた無慈悲な女王ではなく。
偉大な、尊敬されるべき救世主。
その人生に報いるために。
「2000年前にあなたがやるべきだった仕事を、はたしてみせる───!」 - ケルヌンノス戦の前に聞かれて返せなかった、出せなかった答え。楽園の妖精は、先代の果たせなかった使命を成し遂げる。用意された聖槍の術式を、聖剣の術式に組み替えて、ケルヌンノスに致命傷を与える。
- 「『異邦の魔術師』との契約に基づき、召喚に応じ参上しました。」
「ブリテンを諫めるのではなく、世界を救う戦いであれば。」
「たとえ時の果てであろうと、この剣は彼の手に。」 - 終盤、奈落の虫の内部において、主人公の召喚に応じて。
- それはかつて少女が約束したこと、旅に付き合ってくれた恩返しのため。「聖剣の騎士」は光も届かぬ奈落の底に顕現する。世界を救うため、ブリテンに顕現した厄災を祓うために。
- 「そうですか。名前がないコトがそんなに悲しいのですね。」
「なら、こういうのはどうでしょう。本当に、今だけの思いつきなのですが───」
「わたしの名前を使ってください。アルトリア・キャスター。」
「アルトリアでも、キャスターでも、どうせならどっちでも!」
「ふんだ、どうせもう使わないんだし、遠慮せずバンバン名乗って!」 - かつて名無しの森で、名前をなくした妖精ホープに対して彼女が行っていたこと。
- この妖精は、名前を貸してもらえたことで妖精國でたった1人、楽園の妖精であるアルトリアに感謝する存在となった。その彼女が放つ弱々しくも輝かしい光が、アルトリアに走り続ける理由を与えた。
マイルーム会話
第一・第二再臨
- 「アルトリア・ペンドラゴン……というのですね。聖剣を持つ王様……ええ、知っています。きっと誰よりも。……でも、ごめんなさい。わたしには彼女は見えないようです」
- マイルーム会話「アルトリア・ペンドラゴン」。
- やはりアルトリアということで関係性を期待したいところだが、どうやら「視認できない」らしい。似たような関係性は以前にもあったが、果たして。
- 「オベロンまでいるのですね。彼が何者なのか、知識だけはあります。妖精王にして、調停者。ブリテンを導いた者。そして……私の数少ない理解者。私がいるのですから、彼がいるのも不思議ではありません。」
- マイルーム会話「オベロン」(二部六章クリア後)。
- 自らと同じ、使命をもってブリテンに遣わされた存在にして、ブリテンに来たばかりの時から巡礼の旅まで、常に近くにいた存在でありながら対極であった存在。本編中では、彼がマーリンの名を偽り彼女に魔術を教えていた。
- 「ふわぁ~あ……あ。おはようございます、マスター。今日は、ちょっとズルをしてお休みなど……えへへへ。そろそろマスターもわたしが、『優等生のフリをしたサボリ魔なのでは?』……と、怪しんでいると思います。ええ、その通りです! わたし、ただの村娘ですから! マスターと同じ、"どこにでもいる誰か"なんですよ、きっと!」
- マイルーム会話「絆レベル4」。
- このアルトリアは普通の少女としての感性のまま育っているためか、騎士王とは異なりこうしたお転婆な面が顔を覗かせる機会も多い。
- 「嫌いなもの……たくさんあります。でも、それは私の弱さに起因するもの。いつか、どんな嘘であろうと受け止められる、そんな心になりたいです」
- マイルーム会話「嫌いなもの」(二部六章クリア後)。
- 嘘を見抜くことのできる妖精眼を持つ彼女。彼女は見える嘘がとても嫌いであった。しかし、その感情は全て自分が弱い故に沸いていたものであると巡礼の旅を終えた彼女は言う。
- 「イベント真っ最中ですね! 平和主義者なわたしですが、参加するなら全勝したいです! えい、えい、おー!」
- マイルーム会話「イベント期間中」。
- アルトリアの天性の負けず嫌いは、こちらでも相変わらずのようだ。
第三再臨
- 「──マーリン? 私の魔術の教師であり、去り際に『ごめん任せた』と、私にキャスパリーグを押し付けたマーリンですか? ……む。こちらでは違うのですね。いずれにせよ、『次に会う時は斬首する』と告げてあります。死ねない夢魔を処する魔術は編み出しました。あの人物は、一度死んで性根を入れ替えるほかないと思います」
- マイルーム会話「マーリン」。
- 何をしたのかは分からないが、だいぶお冠らしく、相当物騒なことを言っている。
- 「私には、全ての記憶が備わっています。まっさらな状態でサーヴァントとして召喚された私の事も、貴方とブリテンを共に旅した私の事も、私がなる事のなかったこの私という幻想の事も、全て。……すみません、私という単語が多すぎましたね。私も、こんな話をされたら、ふわっとしか理解できないと思います」
- マイルーム会話「絆レベル2」。
- 「ブリテンで一緒に旅した私」と言っており、その後のLostbelt No.6で同行することを匂わせている。
- 「もっと気安く接しなさい。ほら、令呪も気軽に使って、宝具を乱発するのです。お転婆な私にはできて、私にはできない、という理由はないはずです。……ん、そういうところが理由? つい構えてしまう? あの、私は敵ではありませんが……」
- マイルーム会話「絆レベル3」。
- 第一・第二再臨のときと異なり超越者然としているためか、主人公も色々気を使ってしまう。しかし当人曰く「中身はいつものアルトリア」なので、そういった様子にやきもきしている。
- それにしても、どうしてこうした人はいつも令呪をホイホイ使わせようとするのだろうか。
- 「この歓声は……特別な大会が開かれているようですね。……行きましょう。優勝賞品はすべて、我々の手に」
- マイルーム会話「イベント期間中」
- 結局どこまで行っても負けず嫌いなアルトリアだった。
イベント
- 「ランスロットはひたすら一途なので、バカみたいにモテても修羅場にはなら…」
- 「え?ランスロット卿は愛に一途は一途だけど、恋が多い?節操があんまりない?」
- バレンタインイベントで、円卓の騎士について語る主人公とアルトリア。
- 彼女の知るランスロットはモテても一途だったようだが、こちらのランスロットは仲間と人妻談義するなど少なくとも節操はない。
- そのことを聞いたアルトリアも少し引き気味だった。
- 「次はガウェインの話ですけれども……やっぱりやめましょう。あのヤロウにはいい思い出がありませんので。身長高いし。血筋は最高だし。人気あるし。悩みとかなさそうだし。身長高いし。」
- 「ガウェイン卿の逸話はまた今度、聞かせて下さい。まあ、どうせバスターな話でしょうけど。困ったらすぐガラティーン! に決まってます。」
- バレンタインイベントで、何故かガウェインの話を避けるアルトリア。
- どこで抱いたかは分からないが、結構コンプレックスを持っており、それでいて負けず嫌いなので言いたい放題である。
- 「その”ありがとう”は、きっと、
あの女の子 が一番ほしかった言葉なので!」 - バレンタインイベントで、チョコを貰って素直に「ありがとう」と感謝の言葉を貰ったときに語った意味深な言葉。
- まるで、今ここにいる彼女と、ブリテンで旅をしたアルトリアは、別人であるかのような。
メモ
- ついに登場したキャスターのアルトリア。彼女の登場で、アルトリアだけで基本となる7クラスが完全制覇された。
- 「アルトリア顔」というだけならネロ・クラウディウス〔キャスター〕が先にいたが、純粋なアルトリアではこれが初めて。
- FGO内におけるゲーム性能としては、待ち望まれていた「NPをスキルで大量供給できるアーツサポーター」であり、2021年現在唯一の「無敵貫通攻撃をも無効化する対粛清防御バフを付与できる」キャラとして実装された。周回・高難易度の双方で需要が高く、特に周回においては自前とフレンド、2人のアルトリア・キャスターを組み込んでアーツ宝具を連打する「ダブルキャストリアシステム」が席巻することとなる。
- 2021年2月現状、ストーリーパートでの登場はバレンタインチョコイベント以外に存在しないが、第三霊基でのこれまでと全く違う喋り口や、それについてプロフィールでまったく明かされていないこと、そして「一足先に来た」という発言や「アルトリアは魔術の修行が半年続かないため一人前になるのも難しい」という旨[出 1]のコメントがされていたとから、これらの問題を解決できるであろうブリテン異聞帯での登場が確実視されていた。
- 真名も「アルトリア・キャスター」で「アルトリア・ペンドラゴン」でなく、更に他のアルトリアと違い〔竜〕特性の対象スキルや特攻が働かない。他にも剣ではなく「選定の杖」に選ばれていたりと、生い立ちからして根本的に違う可能性さえ推測されていた。また食事に対するコメントこそ比較的多いものの、セイバーのアルトリアにみられるような度を越した大食漢ではない様子。
- リヨによるエイプリルフールのイラストでも、他のアルトリアシリーズは仏頂面で共通しているのに、彼女だけ笑顔になっており、他の「アルトリア・ペンドラゴン」とは別人であることをあからさまに示唆しているかのようであった。
- 真名も「アルトリア・キャスター」で「アルトリア・ペンドラゴン」でなく、更に他のアルトリアと違い〔竜〕特性の対象スキルや特攻が働かない。他にも剣ではなく「選定の杖」に選ばれていたりと、生い立ちからして根本的に違う可能性さえ推測されていた。また食事に対するコメントこそ比較的多いものの、セイバーのアルトリアにみられるような度を越した大食漢ではない様子。
話題まとめ
商品情報
脚注
注釈
- ↑ 「予言の子」としての年齢。
- ↑ 船の宝物や装飾品は全て村の人達の食い扶持として勝手に売り払われ、アルトリア本人は女王モルガンの目を逸らす為とはいえ粗末な馬小屋に暖を取る道具も与えぬまま手足の指が凍傷で壊死するまで放置し、村人の半数は『予言の子になるための修行』と称して汚れ仕事や重労働などを押し付けて奴隷同然の酷使と虐待を繰り返し、もう半数はそんな彼女の処遇を見て見ぬふり、その癖肝心の「予言の子」として魔術に関する事や何をするべきか等については何一つ教えてやらず、ただ魔力が成長しないことをひたすら嘆いて非難するだけだった。
- ↑ 運悪く『マーリン』から教わった魔術が、火薬などの道具を使用するものだと同時に暴露されてしまったことも一因。
- ↑ 何の因果かアーサー王伝説でもアーサー王を(一応)褒め称えて「コーンウォールの猪」と形容することもある。
- ↑ 主人公達との巡礼の旅の体験も含まれていた可能性があったのに、星の内海で楽園の妖精としての「春の記憶」にあたる楽しい思い出が一つとして出てこなかったのもこれが原因である。
- ↑ Lostbelt No.6クリア後に明かされるプロフィール詳細では“『オズの魔法使い』の主役のドロシー役に見せて、実はうまく歩けない(足下が見えない、智恵がない)カカシ、心ががらんどうの木こり、勇気を出したくないライオンの三者の集合体のような弱さ”と評されている。
- ↑ このサーヴァントのストーリー進行による性能微変動は、サポートサーヴァントとして借用された場合でも所有者ではなく使用中のプレイヤーの進捗が反映される。
- ↑ Lostbelt No.6クリアで追加。
- ↑ 9.0 9.1 Lostbelt No.6クリアでスキル名が変更。
- ↑ この異聞帯にも人間は存在しているが、これはほぼ全てがケルヌンノスに仕える人間の巫女を解体したものを元に生み出されたクローンである。
出典
- ↑ 『コンプティーク』2007年10月号での奈須きのこへのインタビュー