牛若丸
ライダー
- 真名:牛若丸 (源義経)
- 身長:168cm / 体重:55kg
- 出典:『義経記』『平家物語』
- 地域:日本
- 属性:混沌・中庸 / カテゴリ:人
- 性別:女性
- CV:早見沙織
『Fate/Grand Order』に登場する、「騎兵」のサーヴァント。
- 略歴
- 第一部の第七章においてギルガメッシュによって紀元前2655年のウルクに召喚され、神代の濃い魔力の効果で受肉した。
- その後は自分と同じく召喚された巴御前、武蔵坊弁慶、レオニダス一世らと共にウルク北の防壁を護って戦っていた。
- 状況が進む中、遂に出撃してきたティアマトと彼女の生み出した魔獣達の前に部隊は敗走。自身はカルデアのマスター達を逃がす為殿として残った。
- 人物
- 黒髪に露出度の高い鎧兜と白装束を纏った、凛とした美貌の女剣士。一人称は「私」。
- 「天才」を自称しており、実際、生前では余りに優れた才能とそれによって功績を築いていたが、その優れた武を誇ることはなく、戦いの場と結果のみで証明することを良しとする。
- 不言実行で礼節を重んずる武士の鏡というべき人物。…とそのように見えるだけの戦闘マシーン。
- まっすぐで嘘の付けない性格なため、やる事なす事、すべて「一直線・最短最速」になってしまう。普通の人間がこれをやると大抵は失敗して反省し、次から失敗しないようにと色々と計画を練り、考察するのだが、前述のように彼女は「天才」であるため、失敗することなく困った性質のまま成長してしまった。
- 日常では兄を慕い、主を慕い、立派な人物の助けになりたいと一途に願う、純真な少女だが、戦いにおいては非情、冷酷、最適手の権化で部下たちへの扱いは鬼で嗜虐的な面を見せている。
- 人懐っこく、明るく、忠実だが、「ブレーキの壊れた忠犬」と評されるとおり、感性がずれており、ラミアを普通の蛇のように食したり、生前では兄を喜ばせようと討ち取った敵将の首級を持ち帰ったりと、傍から見れば奇行にしか見えない行動を連発している。
- ちなみに、今でこそ礼節を保ち、丁寧に主と接する彼女であるが、幼い頃はやんちゃで戦術を学んだ鞍馬山の天狗の手をしょっちゅう焼かせていたという。実は今でも、時折湧き上がるいたずらごころを必死で抑えているそうな。
- 能力
- 天賦の才を持ち、優れた兵法を有している。万人に好かれる器ではないものの、兵を率いるカリスマにも恵まれている。
- 騎乗物は愛馬の「太夫黒(たゆうぐろ)」だが、戦闘中は使用していない。
バーサーカー
- 真名:牛若丸 (源義経)
- 身長:168cm / 体重:55kg
- 出典:『義経記』『平家物語』
- 地域:日本
- 属性:?・悪 / カテゴリ:人
- 性別:女性
- CV:早見沙織
ライダーがケイオスタイドに沈められ黒化した事で、ティアマトの眷属に変生させられた姿。
- 略歴
- カルデアのマスターを逃がす為殿として残った後、ティアマトを名乗るゴルゴーンに一太刀浴びせようとするが叶わず倒されて囚われの身になり、魔獣達を生み出す苗床にされようとしていたが、キングゥを挑発した事で彼によってケイオスタイドに沈められ、本物のティアマトの眷属に変えられてしまい、カルデアのマスター達と敵対する。
- その後は人々を殺して回り、カルデアのマスター達との戦闘では個体増殖スキルで苦しめるが、その最中に完全に倒さず捨て置いていた弁慶と刺し違え、その隙を付いて発動した彼の宝具によってティアマトの権能を引き剥がされたことで彼女の軛から開放され、弁慶と共に消滅した。
- 人物
- 自身を信じようと、理解しようとしなかった兄を始めとした人間達への感情が汚染によって彼らへの憎悪として現れており、これによって平然と人を殺していく残虐非道な性格に変貌している。
- 能力
- ティアマトの眷属となった時に「個体増殖」スキルが付与されており、自身と寸分違わぬ分身を生み出す。また増殖した個体に移ることで実質的に延々と活動することが可能。
- なお、騎乗スキルが消失している。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ライダー | 主人公 (Grand Order) | D | C | A+ | B | A | A+ | 対魔力:C 騎乗:A+ |
カリスマ:C+ 天狗の兵法:A 燕の早業 B |
宝具
- 遮那王流離譚(しゃなおうりゅうりたん)
- ランク:A++
種別:対人宝具(自身)
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:牛若丸が源義経となり、奥州で果てるまでに産み出された様々な伝説の具現化。 - 牛若丸の宝具の正式名称。彼女が成し遂げた伝説の数々が宝具として具現化したもの。
- 後述の「壇ノ浦・八艘跳」もこの一つであり、それ以外にも残り四種が存在する。
- 「遮那王」とは源義経が幼少期に預けられた寺で付けられた稚児名。「流離譚」は「貴種流離譚」(英雄が各地を渡りながら試練を乗り越える説話形式)のことである。
- 自在天眼・六韜看破
- 種別:対軍奥義
- フィールド上にいる全員を強制転移させる。
- 自陣を圧倒的有利に、敵陣圧倒的不利に変更する。
- 薄緑・天刃縮歩
- 種別:対人奥義
- 薄緑による煌光の斬撃。
- 天狗の歩法による縮地からの一撃は、躱すことが難しい。
- 弁慶・不動立地
- 種別:対人奥義
- 武蔵坊弁慶の肉体のみを擬似的に再現。弁慶への信頼が強ければ強いほど、盾として強固となる。
- Bランクの対軍宝具までなら防ぎきれる。
- 壇ノ浦・八艘跳(だんのうら・はっそうとび)
- ランク:C
種別:対人奥義
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:壇之浦の戦いにおいて船から船へと飛び移り八艘彼方へ去った逸話。 - 種別:対人奥義
- 壇ノ浦で見せたという八艘飛びの具現化。
- どれほど足場が悪くとも、足を乗せる箇所がわずかでもあれば跳躍による移動が可能。また、跳躍力そのものの強化も行う。
- ゲーム中でのモーションでは出現した小舟の上を次々と飛び移って敵に肉迫し、刀で一閃する。
- 吼丸・蜘蛛殺
- 種別:対軍奥義
- 薄緑の本来の「力」を発揮する。周囲の「魔」を打ち払い、音によるダメージを与える。
- 喜見城・氷柱削り(きけんじょう・つららけずり)
- 由来:青年時代の義経を主役として描かれた室町時代の御伽草子『御曹子島渡』より。
- イベント『天魔御伽草子 鬼ヶ島』で使用した奥義。
- 茨城童子との対決の中、牛若丸を庇った弁慶の肩を駆け上がり独楽のように回転し、茨城童子の放った炎を刀で両断するという離れ業を披露した。
- 使用する際に「遮那王流離譚が五景外伝」と口上を述べており、宝具解説の際に触れられている5つの奥義にも含まれていない。
真名:牛若丸
- うしわかまる。日本において織田信長と並び、その名を知らぬ者はいないと言われる武将。
天賦の才を持ち、カリスマ性を有しながらも、兄である頼朝や周囲からは疎まれ、最期には迫害された挙句に従者である弁慶ら共々打ち倒された。
- 真名である牛若丸は源義経の幼名であるが、挙兵する前の半生といったものは謎に包まれている。
- 十一歳のとき、鞍馬寺に預けられた牛若丸は陰陽師である鬼一法眼(一説には彼が鞍馬天狗であったとも)と出会い、兵法を授かったと伝えられている。
優れた兵法家であったことは疑いようもないし、兄である頼朝や誰かの為に戦う意思も偽りはなかった。
だが、彼女は周囲から不信感を抱かれ、頼朝には殺意を覚えられたのだ。
- 何せ、彼女は人の心が読み取れなかったのだ。己が人を惑わしていることを理解できなかったのだ。政治と人の心が分からなかったのだ。
幼い頃に親元から離され、寺に預けられた牛若丸は「愛」というものを全く知らなかったのだ。
彼女は武士であり、「主君に仕え、忠誠を誓う」事が真実であり、それ以外は度外視していた。
- 人間らしさを身につけられなかった彼女の在り方は忠犬。「自分の為ではなく、主の為に戦う」純粋な獣に近いモノ。だから頼朝は恐れたのだ。
次第に高まる牛若丸の人気ではなく、「権力による利益関係にも全く馴染まない」「一皮剥ければ味方にも牙を向けるかも知れない」非人間性を――――
- もし彼女がいたら、頼朝は新しい時代を作ることができなくなる。平家を滅ぼした後、牛若丸抹殺に取り掛かったのだ。
- 彼女はそれも兄が望んでいることだと受け入れていたが、部下に説得されて奥州に逃れることとなった。
それでも、頼朝は執拗に追跡し、牛若丸は奥州にてついぞ討たれてしまった。その本質を誰一人も理解されぬまま。
関連
- 太夫黒(たゆうぐろ)
- 皇から贈られた名馬。ライダークラスとして召喚された牛若丸の騎乗物……なのだが、戦闘では一切使用しない。
- 太夫黒は名前の通り黒毛なのだが、TVCMやOPアニメーションで乗っている馬は白毛となっている。
- 鵯越の逆落とし
- 一の谷の合戦の際、義経が断崖絶壁とも言える背後の山から、馬に騎乗したまま駆け下りて平家に奇襲を仕掛けた逸話。
登場作品と役柄
- 〔ライダー〕キャラクターデザイン:坂本みねぢ / 設定作成:東出祐一郎・奈須きのこ / レア度:☆3
- ゲーム開始前のTVCMにて初公開され、ゲーム開始時から実装されている。
- ちびちゅき!
- 所属不明。こちらでは制服を着ているが、例のごとく破廉恥極まりない着方をしている。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- マスター。「主どの」と呼び、臣下の礼を取る。大勢のサーヴァントを擁しながらも、一人一人としっかり向き合う真摯さを気に入っている様子。
- 彼(彼女)の仲間ということからか、マシュやフォウにも「どの」などの敬称を付ける。
- 源頼光
- 彼女の百年ほど前の先祖。血筋的にも逸話的にも大変尊敬する相手。
- なお、残念ながら彼女が成人した頃まで成長しても体型は頼光には敵わないらしい。
- ナチュラルに血なまぐさいサイコ気質なところは共通しており、期間限定イベント『ネロ祭再び』の際はチームを組んで気勢を上げていた。
- 坂田金時
- 先祖の部下。御先祖様ともども大変尊敬しているが、やはり見た目があまりにイメージと変わり過ぎていたらしく、イベント「天魔御伽草紙 鬼ヶ島」では初対面時に「外国かぶれのケダモノ」呼ばわりしてしまった上、彼の真名を知った後も心中では恰好や髪の色を「反抗期的なもの」と判断していた。
- 一方、金時も金時で彼女の目のやり場に困る服装には大変衝撃を受けており「後の源氏はこれがデフォなのか」と内心で困惑していた。
- 常陸坊海尊
- 牛若丸に仕えた郎党。子供の頃はよくやんちゃをして彼を困らせていたらしい。ちなみに彼を持っていた場合、マイルームの専用ボイスで脅す。
- 実のところはその正体に気がついており、今は面白がって弄っているがナチュラルに飽きたら殺そうと考えている。
- マルタ、荊軻
- サンタオルタに残念三人組に認定された仲間。常識人の皮を被った変人どうし波長が合う。
- ギルガメッシュ
- 第七章で自身を召喚した人物。
- エレシュキガル
- 第七章で死亡した後、冥界に自身を匿ってくれた人物。
- その後は冥界で労働してたが、主人公達の力になりたくて「解放してくれなかったら腹を切る」と駄々をこねて彼女に率いられる形で終章の戦いに参戦した。
生前
- 源頼朝
- 兄。生前、一途に慕っていたらしいが、兄には彼女の戦う理由を最後の最後まで信じてもらえなかった。
- サーヴァントとなった今でも慕っており、聖杯に「兄と仲良く出来る」ようにと願いをかけるほど。
- 「兄上は厠とかいきません」と
昔のアイドルみたいに彼女の中ではとても神格化されている。 - 武蔵坊弁慶
- 牛若丸に仕えた郎党。彼の臣下としては最も名が知れており、互いに信頼しあう相棒のような間柄だったとか。
- 鬼一法眼
- 牛若丸に兵法を授けたと伝えられる陰陽師。一説には鞍馬天狗であったとも言われる。
- 伊勢義盛
- 牛若丸に仕えた郎党。悪賢い狐のような顔をしていたらしいが、牛若丸にとっては気易く話せる部下であり、主人公も似た雰囲気を纏っているらしい。
- 北条政子
- 兄嫁。兄同様に牛若丸のブレーキの壊れた犬っぷりに頭を痛めていたらしく、何かやらかすたびに怒鳴り込んできていた模様。
名台詞
Fate/Grand Order
ライダー
- 「牛若丸、まかりこしました。武士として誠心誠意、尽くさせていただきます」
- 天賦の才と数々の逸話を残した武将、時を越えて現代に召喚される。
- 「戦を怖い……と思った事はありません。私、こう見えて天才ですから。どんな戦場に送り込んでも生還する、と兄上はよく言っていた程です」
- 英雄としての己の力への絶対的な自信。だが、武に優れたが故に戦への恐怖心が欠如し、戦を避けようとした兄や周囲の武士から反感を買ったのはあまりにも皮肉としか言いようがなかった。
- 「嫌いなもの……高い所は、少し。鵯越(ひよどりごえ)など、二度とやりたくありません」
- マイルームで聞ける、牛若丸の苦手なもの。「鵯越」とは一の谷の合戦で義経が行った、急斜面の崖を馬で一気に駆け下り、その崖を背に陣を敷いていた平家軍に奇襲をかけたという「鵯越の坂落とし」のこと。
- 「何度裏切られても、やっぱり私は誰かのために戦いたいです。主どのが許してくれるのなら、最期まで一緒に……いえ、なんでもありません」
- 絆レベルをMAXにするとマイルームで聞ける台詞。信頼する兄に裏切られて非業の死を遂げた彼女だが、「信頼する誰かの為に戦う」信念は色褪せることはない。
- 「弁慶……?そなた弁慶か!?では、あれをやってみろ。白紙書経の斉唱だ。何……できない?では跳べ、跳んで小銭を私によこせ。何……それもできない?成程……貴様、あとで寺の裏に来るがいい」
- 武蔵坊弁慶所属時。昔はやんちゃしていたとのことだが、礼節を弁えるようになってもその悪癖は抜けきらなかった様子。
- というか、台詞から察するに弁慶の「正体」に主君である彼女は勘付いたのかもしれない。それにしても本物の弁慶はそんな事やっていたのだろうか。
- ちなみに彼の「正体」も、正真正銘彼女の郎党である。
- 「やってくるのは全てウガルだ、貴様らの手には負えん! だが撤退は許さん!」
「わずかでも生き延びて私の盾となれ!」
「であれば、貴様らの命と引き換えにきゃつらの首、一つ残らず切り落としてくれる!」 - 第7章『絶対魔獣戦線バビロニア』、魔獣の群れの中での武将としての命令。
- 兵士の足ではウガルからは逃げ切れず、食われるか連れ去られるのみ。ならばせめてここで死なせる。
- その死が無駄にならぬよう、百人が殺されたら二百頭殺すと牛若丸は誓って見せた。
- 「それで良し、です○○(主人公)殿。どうか晴れやかに。笑顔なき者に大義は訪れません。」
「生前の私――源義経にそれはなかった。故に、戦に勝とうと最後まで負け続けた。」
「貴殿には、そのような結末は似合いませんとも。」 - 第7章『絶対魔獣戦線バビロニア』にて目覚めたゴルゴーン戦で主人公を逃がした際の台詞。
- 過去を思い返しながら、牛若丸の死を乗り越えていく主人公を笑顔で見送った。
- 「……。す、すいません。フォウさんの可愛さに、ちょっと胸が締め付けられました」
- キャラクエ「無償の愛などなく」より、エネミーの気配を感じてマシュから静かにするように言われ、「キュッ。」と返事をしたフォウの姿にときめく牛若丸。やっぱり女の子である。
- 「ふぅ!いい運動になりました!ところでこの獲物、食べても大丈夫でしょうか?」
- 同上。まるで鳥や猪を狩ったかのようだが、彼女のいう獲物とはラミア。半分人間の体っていうか、化物なのだが…
戦の際に蛇を非常食にしていたから、と当人は言うが、ラミアと普通の蛇を同列に扱う感性にはマシュも軽く引いていた。 - 「私は……よく、人から『わからない』と言われたのです。」
「戦う理由が、誰かのためだというと皆がはて? と首を傾げてしまいます。」
「私の理由は、そんなに不思議なものでしょうか?」 - 兄のために命をかけて戦う。彼女にとって当たり前の戦う理由は、しかして周囲にとっては奇異なものであり、結果的には当の兄からも拒絶されてしまった。
- まるでどこぞの赤い外套の騎士のような境遇である。
- 「マシュどの!主どのが、褒めてくれました!」
「よ、よろしければ。主どのに、少し、頭を撫でて貰えると、嬉しいです。」 - 英雄の名に恥じない大立ち回りの褒賞として彼女が求めたのは、ささやかな主君からの労い。彼女にとってはそれこそが、何よりも嬉しい見返りなのだろう。
- 「ぽんぽこ りん」
- サーヴァントの強化時、レベルが上昇すると呟く謎の言葉。タヌキの腹鼓?
- 「それではこちらをどうぞ!
切れ味抜群でございますよ!
良ければ今度、一緒に首を刈りに行きましょう!」 - チョコレートに添えられたメッセージの内容。
ヨシツゥネ、なぜそうなる。 - なお、最初は「敵将の首型チョコ」を用意しようとしたが皆に死ぬ気で止められたようだ。
- ノッブのドクロ型チョコとジャックのマスターの心臓型チョコは普通に用意できたが…よっぽどやばかっただろうか。
- 「ブレーキの壊れた忠犬もお忘れなく!」
- 期間限定クエスト『天魔御伽草子 鬼ヶ島』にて、一の大門を守る佐々木小次郎を倒して。
- 今まで他者に言われてきていた異名(?)だがついに自分で言ってしまった。とゆうかブレーキが壊れている事を自覚しているのなら直すか抑えるかしては……?
- 「誓いましょう。清姫殿の想いを糧とし、その熱を胸に抱き、この牛若丸……」
「主殿の雌犬として、最後まで立派に戦いぬいて見せます!」 - 期間限定クエスト『天魔御伽草子 鬼ヶ島』にて、桃太郎一行の犬枠を清姫と争い、勝利した末の誓い。
- 同じブレーキの壊れた犬でも、マスターから雌犬扱いをされたかった清姫とは大きく方向性が異なるが、それでも熱い想い"だけ"は伝わった様子。
よーしいい子だご褒美をくれてやろう……。- 「………………。
そっか……主殿、オトナの私は知らないのですね……」
「サーヴァントは成長できませんので歳は取れませんが、いずれ、成長した私になれる時がないとも限りません。」
「ふ。
その時をどうか楽しみにしていてください、主殿。」 - 同上イベントにて、頼光の血を継いでいることを嬉しく思う牛若丸が、主人公から「体の方は……」と冷かされての反応。
- 余裕のあるその態度はいかにも、オトナの肉体に期待を膨らませるものであるが、成長してもとても頼光の
胸威 には及ばないことが、弁慶の口から語られそうになる。 - 「荊軻殿、サンタが怯えて隠れてしまいました。駄目でしょう。
もぐらを殺すには、煙で燻す。
砦に籠った兵士たちの首を刎ねるには、何もかも燃やしてしまうのが一番です。
という訳でザックリと燃やしましょう!」 - 期間限定クエスト『二代目はオルタちゃん』にて、酔っ払った荊軻に怯えてしまったサンタリリィを見ながらの発言。
- 大人時代の記憶が他人事になっているとはいえ、「ジャンヌ・ダルク」に対して笑えないブラックジョークである。
- ……普段の言動を考えると、酒が回っている訳でもジョークでもなく素で言っている可能性が非常に高いが。
バーサーカー
- 「その首、目障りです……堕ちろ! 『壇ノ浦・八艘跳』!」
- 宝具発動。だがそれはただ命を殺すだけのモノに堕ちた。
- 「殺してしんぜよう」
「ふふっ、手足は邪魔だなぁ?」 - スキル使用時の台詞。一挙手一投足が命を奪うためのモノに変えられている。
- 「これで勝ったと思ったか……!」
「無駄なことを……」 - 撃破時の台詞。この身が崩れ散っても、個体増殖によりすぐさま新たな個体が現れる……。
メモ
- 真名は幼名である「牛若丸」。少なくとも源平壇ノ浦の合戦での源義経の姿は彼女の「第三段階」と同様のものとなっているのだが、何故真名が「源義経」でないのかは判明していない。
- なお、この姿は「オトナの姿」ではなく、弁慶によると成長しても胸は頼光程大きくはない模様。
- YAMA育ちにして当時の源氏のSAMURAIの中にあって尚天才を自称するその能力は伊達ではなく、絆クエストでは「アサシンクラスに匹敵する気配遮断」「明らかに八艘分以上の距離を一息に跳躍する身体能力」を披露してみせた。前者が本人の戦闘技術の賜物か、「遮那王流離譚」の一つかは不明。
- 太三郎狸や源九郎狸など牛若丸に縁のある狸こそいるものの「ぽんぽこ……りん」や「いつまでも横になっているとタヌ……あ、いえ、牛になると言いますゆえ」等の妙にタヌキを気にしたセリフの真意は不明。
- これほど外見に突っ込み所のあるサーヴァントも珍しいだろうと思わせる外見をしている。女性化であることを差っ引いても、烏天狗モチーフと思われる品を身に着け、上半身は痴女同然、ついでに下着が時代を先取りし過ぎと、正直「これのどこが武士なんだ」とか言われても仕方ないような恰好をしている。
- 『TYPE-MOONエース Fate/Grand Order』ではキャラクターデザインを担当した坂本みねぢ氏曰く「どうしたって女の子にしか見えない、というのがコンセプトです」との事。
- 作中でも金時は「スパークしすぎ」と困惑し、小太郎も「寒そう」と突っ込まれている。
- 霊基再臨していけば全身に武具や衣服を装備していくが、肝心の胴体部分は殆どそのまま。第三段階まで行っても、おへそどころか下乳や下着すら丸出しのまま。これでよく戦場で生き残れたものである。やはり天才か…。
- 『ちびちゅき!』においても上半身はリボンだけで隠しており、さらにはスカートをめくって堂々と下着を見せようとした。
- 日本人女性のサーヴァントとしては、時代背景を考えれば破格と言える168cmの高身長。日本人女性内第一位の座はご先祖様である源頼光175cmに明け渡したが、それでも数値未公表の鈴鹿御前を除き、玉藻の前、沖田総司、織田信長、清姫、両儀式、酒呑童子、茨木童子らを余裕で抜いて第二位。
- セイントグラフの背景は、岩手県平泉にある中尊寺がモデルとなっている。中に収められている金色堂は栄華を極めた奥州藤原氏を象徴しており、国宝は勿論、世界遺産にも指定されている。平泉は牛若丸にも縁深い場所であるため、この場所が選ばれたのであろう。
- このイラストに描かれている建造物は、金色堂を保護するために設けられた鉄筋コンクリート造りの新覆堂(1965年建設)である。一方で牛若丸が生きていた時代には木造の旧覆堂(1288年建設)もなく、簡素な覆屋根が掛けられたくらいで金色堂は屋外に建ててあったと見なされている。もっともイメージイラストとしては、写真などでもよく見る新覆堂で描いてあった方が分かりやすいのだろう。
- 『Grand Order』のイベント、「ぐだぐだ本能寺 第四幕 大勝利!! ぐだぐだ天下布武」のボスとして登場した際の名義は「今川よしつね」。
「ほぼ週間 サンタオルタさん 第三夜 ハートブレイク☆ケーカちゃん」の中ボスとして登場した際の名義は「弾ける駄犬」。
「空の境界/the Garden of Order 三階 二号室」のボスとして登場した際の名義は「孤立の徒」。- 今川よしつねは召喚時に今川義元の因子が加えられていると見られ、更にサーヴァントの霊核に感染する特殊な粒子によってステータスの弱体化、記憶の改竄、霊核の摩耗、「残念になる」などの悪影響が及んでいる。武蔵坊雪斎に「宴会を2秒で支度せよ」と無茶ぶりをしているほか、本来の彼女と比べて自信家がより強調されている。
- 使用している刀は薄緑。牛若丸は大蜘蛛を斬ったと伝わるこの刀を人の血で汚していることに先祖への申し訳無さを感じつつも、「一人一人など時間の浪費」であるとして切れ味の足りなさに不満を持っており、折角であれば「一振りで百人の首級を頂戴できる程度の魔剣」であってほしかったと語っている。
- バレンタインデーには「名刀薄緑チョコ風味」としてこの刀にチョコレートコーティングしたらしきものを主人公へ渡している。
- ちなみにこの刀は源頼光の佩刀としても伝わっている。もともとは源満仲が作らせた刀で、罪人を用いた試し斬りの際、首を落とした勢いそのままにその下の膝まで斬ったことから「膝丸」の名が付き、頼光が大蜘蛛を斬ったことで「蜘蛛切」と改名され、その後も源為義が所持していた時に蛇の鳴くような音を立てたために「吠丸」と、源氏の姫を娶った際の婿引出として名剣を賜った熊野別当家を経由して義経に贈られた時には熊野の山の緑になぞらえ「薄緑」と名を変えてゆき、義経が薄緑を奉納した箱根権現から(仇討ちで有名な曽我兄弟の手を経て)源頼朝の元へ献上された後は再び「膝丸」の名に戻ったとされる。現在は京都の大覚寺が所蔵している。