ナーサリー・ライム
キャスター | |
---|---|
真名 | ナーサリー・ライム |
性別 |
|
誕生日 | 不明 |
血液型 | 不明 |
身長 | 不定[2] |
体重 | 不定[3] |
特技 | とくになし |
好きな物 | マスターによって変化 |
苦手な物 | マスターによって変化 |
天敵 |
ダン トワイス 無銘 |
出典 | イギリス童話 |
地域 | 欧州 |
属性 | マスターによって変化 |
声優 | 野中藍 |
デザイン | ワダアルコ |
設定作成 | 奈須きのこ |
イメージカラー | マスターによって変化 |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/EXTRA |
概要
「魔術師」のサーヴァント。
カタカナ表記で「アリス」とも呼ばれる。
- 略歴
- 『Fate/EXTRA』ではムーンセルの聖杯戦争において、ありすによって召喚される。第三回戦にて、主人公の前にマスターのありすと共に姿を現す。
姿を現すと同時にセラフ内のいたるところを『鬼ごっこ』と称して易々と瞬間移動して回り、怪物「ジャバウォック」を召喚。その怪物の凶暴性から、バーサーカーを従えた双子のマスターであることを疑われる。
概念武装「ヴォーパルの剣」によってジャバウォックは退けられるが、次には固有結界「名無しの森」をアリーナ第二層全体に展開し、主人公を追いつめる。
バーサーカーと固有結界の取り合わせには無理がある。また、ムーンセルのシステム上、二人一組のマスターは存在し得ない。それらを手がかりに、主人公は、ありすとアリスの正体に迫る。 - 『Fate/EXTRA CCC』ではBBによって、マスターと共に彼女の手駒として蘇生されたが、パッションリップの命令を拒否し、逆に彼女のことを虐めている。
だがメルトリリスの手によって………。 - 『Fate/Grand Order』第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』では西暦1888年のロンドンを包む魔霧から召喚されるも、当初はサーヴァントとしては不完全な魔本のまま彷徨い、結果的に屋内に立てこもる市民に危害を加えていた。
討伐にあたったモードレッドとマシュの攻撃を以てしても消滅に至らなかったが、アンデルセンに名前を呼ばれると共にサーヴァントとして完全に現界。再度の戦闘の末、消滅した。 - 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、フランケンシュタイン、ジャックやパラケルススと共にⅣの座を統括する管制塔バルバトスに攻撃を仕掛ける。
- 人物
- 白い少女であるありすとは服の色が反転した、双子のようにそっくりの外見をした黒い少女。一人称は「あたし」。
- また、自分のことを「あたし」と呼ぶのと同様、ありすのことも「あたし」と呼ぶ。二人が交互にしゃべると、どちらがどちらかを把握するのが困難になるほど。
- ありすの夢がカタチとなったもの・ありすの映し身であるがゆえに、基本的にはありすと同じ無邪気な子供であるが、彼女自身はあくまでもサーヴァントであり、マスターの願いを叶えることを優先している。
- 戦いに無自覚なありすを聖杯戦争で勝たせなければならないことは理解しているらしく、ありすの「遊びたい」という願いを叶えることを兼ねつつ、それをもって敵を追いつめる。それゆえ、ありすに比べて、子供であるがゆえの残酷な面を多く見せる。
- パッションリップをいじめる際、彼女のマスターとは異なり、リップが本気で怒り出さない引き際を見極めて引き留めてもいる。緑衣のアーチャーですらスキル『被虐体質』の餌食になったことを考慮すると、相当異質な存在であることが窺える。
- 能力
- 宝具によって様々な異常現象を引き起こす。
瞬間移動を自在に行い、その行動は神出鬼没。氷塊や風の刃といった二属性の魔術を操る。『Fate/Grand Order』では更に炎の魔術も扱う。 - ただし肉体や外見は人間であるありすを鏡合わせにして顕現している為、正面向かっての戦闘能力は極めて低い。加えて有する宝具が強力な反面、宝具発動に必要となる詠唱は長く無防備になりやすいという弱点も存在する。
そして、術者である彼女とマスターは何かしらの形で対戦相手に対処策を自ら暗示しており、双方に勝ち目のある「遊び」という形をとらねばならない決まりがある模様。
スキル
- 『Fate/EXTRA』と『Fate/EXTRA CCC』に登場するスキル。
- 白の女王様のなぞなぞ
- 自身のBREAKに魔力耐性低下効果を付与させる強化の魔術。
- 三月兎の狂乱
- 魔力貫通ダメージを与える対GUARDスタンの効果を持つ氷の魔術。
- 冬の野の白き時
- 魔力ダメージを与える対ATTACKスタンの効果を持つ風の魔術。
バリエーション
星と詩の魔法少女 ナーサリー☆ライム
- お菓子の国の魔法少女。『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『プリズマ☆コーズ』の登場キャラクター。
- ナーサリー・ライムから生まれた魔法少女で、「お菓子の国」の女王。
- お菓子の国は家々や住民が全部お菓子でできているのだが、住民が魔法少女を恐れていることや彼女の言動を考えると、このお菓子は元魔法少女かその関係者が変えられてしまったものと思われる。
- 性格的には元とはあまり変わらないが、極めて長い期間を過ごしてきたせいか(本人曰く、何万何千回目かのはじめまして)どこか諦め気味の姿勢になっている。
- ストーリー上では自分の国を訪れたイリヤ達を歓迎し、美遊を探していると聞いて自分と遊んでくれるように要求。
- 魔神柱(彼女曰く「黒ひつじさん」)まで召喚するが、敗北後は遊んで満足したのかイリヤ達に宝石を渡した。
- 後に宝石を渡せば魔法少女は消えてしまう事が明かされるが、彼女はその事を口にする事はまったくなく、さらに後に消滅した事が示唆されるのみであった。
ステータス
クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考 キャスター ありす E~D E~D E~D E~D E~D EX 陣地作成:A 自己改造:A
変化:A+ゲーム内でのステータスはオールE。 主人公 (Grand Order) E E C A B C++ 陣地作成:A 自己改造:A
変化:A+
一方その頃:Aゲーム内での属性は中立・中庸。|
宝具
- 誰かの為の物語(ナーサリー・ライム)
- ランク:EX(EXTRA) / C++(Grand Order)
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人 - 固有結界。サーヴァントの持つ能力が固有結界なのではなく、固有結界そのものがサーヴァントと化したもの。
マスターの心を鏡のように映して、マスターが夢見たカタチの疑似サーヴァントとなって顕現する。本来は特定の名などなく、「ナーサリーライム」という絵本のジャンル。結界の内容はマスターの心を映したものとなるため、ありすが生前愛読していたであろう「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の影響が非常に強く、能力面においても怪物「ジャバウォック」や「トランプ兵」の召喚や記憶と自我を皮切りに、存在そのものを薄れさせる「名無しの森」など多数のモチーフを採用している。
『Fate/Grand Order』では敵全体にダメージを与えた後、3ターンの間防御力をダウンさせ、一定確率で宝具チャージをダウンさせるという効果は多いがシンプルな攻撃になっている。演出も、童話を構成する無数の要素が溢れ出して敵に飛んで行くというウィリアム・シェイクスピアの宝具演出に近いもの。
- トランプ兵
- 由来:「ふしぎの国のアリス」で登場するトランプ兵。
- サウンドドラマCDにて、彼女が召喚した槍を携えたトランプの兵隊達。約40体からなる軍隊であり戦闘能力こそ低いが彼女の宝具による再生力によって不死身の軍隊として戦った。
- ジャバウォック
- CV:景浦大輔(ドラマCD)
- 由来:ルイスキャロルの小説「鏡の国のアリス」の「ジャバウォックの詩」に登場する、正体不明の怪物。
- バーサーカーであることを疑われるほどの強大な力を有する。ただし、理性のない怪物に有効な概念武装「ヴォーパルの剣」の前では大きく弱体化する。
サーヴァントではなく、倒されてもマスターには何のフィードバックもない。与えられた魔力が尽きるまではアリーナに存在し続けられる。
もともとは、詩の中でジャバウォックは、名も無き一人の勇者によって倒される怪物として描かれている。
ちなみに、弱体化前のステータスは、全てゲームにおける最大値である255。
つまり全ステータスEXランクのとんでもない化け物。まっとうなプレイでは絶対に倒すことが出来ない。漫画においてはセイバーとランサーの二人相手であっても圧倒する力を有し、首を刎ねても回復する再生力も見せた。
- 名無しの森
- 由来:「鏡の国のアリス」にて主人公のアイデンティティを確立する切っ掛けとなった名無しの森。
- 彼女が「ありすのサーヴァント」として発動した固有結界。
またのスキル「陣地作成」によって作られた自身に有利な陣地「工房」(もしくは「神殿」)でもある。
この固有結界に囚われた者は、自らの名前を皮切りに徐々に記憶を失い、それと共に存在が消滅していく。
ただしゲーム的には、必ずHP/MP1が残り、(第2回戦の緑衣のアーチャーの毒と異なり)これによってゲームオーバーになる事はない。
自分の名前を口にする事で結界から逃れる事ができるが、結界に入った時点で名を失い忘れてしまうため、事前にメモなどを持っておく必要がある。
- 永久機関・少女帝国(クイーンズ・グラスゲーム)
- ランク:C
種別:対己・対界宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人 - 詠唱によって行われる時間の巻き戻し。ただしあくまで巻き戻し繰り返しを行うだけであり、時間を操るとされる第五魔法とは違い自身とその召喚物にしか効果は適用されない。
- ゲーム内では戦闘時の行動パターンが完全に固定されており、規定ターン終了時に相手に魔力ダメージを与えると同時に、自身のHPを完全回復させる。つまり手段を問わず詠唱を止めない限り、彼女達との遊戯が永遠に続くことになる。
真名:ナーサリーライム
- ナーサリーライム。ワタシはアナタ、アナタはワタシ。名前も忘れたアナタのために、アナタの姿をそっくり映す。
ワタシの名前はわらべ歌。トミーサムの可愛い絵本。マザーグースの最初のカタチ。夢見るアナタとワタシのために。夜が明けるまで浪漫飛行。
ああ、でも昇降機が降りていく。夢の終わりがやってくる。ありすの終わりがやってくる。物語である以上、終わりがくるのはあたりまえ。
寂しいアナタに悲しいワタシ。最後の望みを叶えましょう――
- 英語の「わらべうた」。実在の人物を英霊としたものではなく、絵本のジャンルのことである。
子供たちに深く愛され、多くの子供たちの夢を受け止めていったこのジャンルは、一つの概念として成立、「子供たちの英雄」としてサーヴァントとなった。
サーヴァントが固有結界を作るのではなく、固有結界そのものがサーヴァント。
「物語」であるため本来決まったカタチはなく、マスターの心を映し、マスターが夢見たカタチの疑似サーヴァントを作り上げる。
今回は、マスターのありすが「自分が物語の主人公だったら」という夢を見ているがゆえに、ありすと同じ姿になっている。
また、ありすの夢を映す今回のナーサリーライムは、彼女が愛読したであろう「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の影響が強いようだ。
鏡に映った黒の砂糖菓子の人形は、ただ望みを叶えるだけ。- 『物語は永遠に続く。か細い指を一項目に戻すようにあるいは二巻目を手に取るように。その読み手が、現実を拒み続ける限り』
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/EXTRA
- 第三回戦の対戦相手。無邪気に遊びながら、主人公を追いつめる。
- Fate/EXTRA CCC
- BBに蘇生され、ありすと共に再登場。
- Fate/Grand Order
- 『ほぼ週間 サンタオルタさん』の開催に伴い実装。キャスターに多い味方への支援スキルを一切持たない反面、「自己改造」によりキャスターが苦手とするクリティカルスターを用いた攻勢をかけることが出来る。
- マンガで分かる!Fate/Grand Order
- 準レギュラー。マンガで分かるバーサーカーやジャック等の子供達のまとめ役としてしばしば登場する。
- 基本的には常識人だが、時としてとんでもない行為に出ることも……
その他
- ちびちゅき!
- マスターともども初等部所属。
人間関係
Fate/EXTRA
- ありす
- マスター。分かち難い存在。キャスターはありすの夢がなければ動かないが、ありすもキャスターがいなければ生きていられない。
- 主人公 (EXTRA)
- 対戦相手。遊んでいるという意識のありすは彼(彼女)を友達と認識しているが、キャスターは敵ということを弁えているのかあまり親しげには接してこない。
- 『CCC』ではありすの死を心から悼んでくれる彼(彼女)に「あなたがそんな顔で看取ってくれたからありすは幸せだった」と感謝の気持ちを伝えた。
- パッションリップ
- BBから彼女の援護を命じられるが、彼女の指示は一切聞かず、固有結界も展開しない。その上ありったけの罵詈雑言を浴びせかける。
- 『FGO Material』ではそのことを覚えていないものの、悔やんでいることが判明している。
- メルトリリス
- ありすは生きたまま剥製のような状態にされ、彼女自身もバラバラにされてしまった。曰く、「悪いお友達」。
Fate/Grand Order
- ハンス・クリスチャン・アンデルセン
- ある意味、自分を生み出した存在の一人。
- 特に「人魚姫」を何故あんな最期にしたのかを問いつめる気満々だったりと、わりと本気で怒りを向けている面がある。
- ジャック・ザ・リッパー
- 初出の『ほぼ週間 サンタオルタさん』以降、登場シナリオの大半で共演。とてもよく似た存在の為か相性の良さは抜群だった。
- よくお茶会に誘うようだが、いつの間にかいなくなるため困っている。
- ウィリアム・シェイクスピア
- 『チョコレートレディの空騒ぎ』で、トラウマを植え付けられた片割れ。
- そうでなくても「難しい話しか書かないおじさん」とあまり好きではない様子。
- フェルグス・マック・ロイ
- 『チョコレートレディの空騒ぎ』で、トラウマを植え付けられた片割れ。
- ロマニ・アーキマン
- 『二代目はオルタちゃん ~2016クリスマス~』にて、「最初から何もかも諦めて、笑う事しかできなくなった人」と非常に辛辣な評価を下す。
- ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ
- 『二代目はオルタちゃん ~2016クリスマス~』にて、「海が見たい」と彼女に願い、ジャックや主人公と共に海を目指す。
- 後々から考えると、彼女の存在が危うい事に気がついていたのかもしれない。
- アステリオス
- 『二代目はオルタちゃん ~2016クリスマス~』では彼の居る迷宮でジャックも伴って一緒に遊んでいた。
- メフィストフェレス
- 童話には残酷な側面も含まれる為かそんなに嫌悪感はない模様。
- 2017年の『チョコレートレディの空騒ぎ』復刻版ではゆるキャラ「ちくたくくん」の開発に関わっていたらしい。
- 名も無きマスター
- 『マンガで分かる合衆国開拓史』におけるマスター。
- 自分達をウィスコンシンに置き去りにし、友人となったバニヤンに酷い言葉を吐きかける彼女に怒りを覚えたのか、敗北してバニヤンの世界から消滅する彼女を悲しみを込めて見限った。
- ハサン・サッバーハ〔百貌のハサン〕
- 彼らの幕間の物語にて、彼らの一人である「ちびアサシン」の境遇に同情し、再び本来の役目をすることがないように匿っていた。
星と詩の魔法少女 ナーサリー☆ライム
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン (プリズマ☆イリヤ)
- 自分の国を訪れてたっぷり遊んでくれた彼女に対して、自分の命の源である事を黙った上で宝石を渡した。
- 魔神柱グラシャラボラス
- いつまでも遊んでくれる黒ひつじさん。よく「お茶会」をしているらしい。
- 一言も喋らずに襲いかかってくるので、彼女の「お茶会」が本来の意味なのかどうかは甚だ怪しいが。
マンガで分かる!Fate/Grand Order
- ポール・バニヤン
- 主人公からお願いされ、遊び相手になる。
- 当初は色々と酷い目に遭わされたが、それなりに教育できたのか以降はジャック・サンタリリィと併せて幼女メンバーの一員に。
- 『Fate/Grand Order』でも、「物語の化身」と「ホラ話の英雄」という立場から仲が良く、面倒見も良い。
- アルテラ、エレナ・ブラヴァツキー
- カルデアから逃げ出して「子供だけの国」を建国した後、国民を増やす為の交配要因として捕獲した。
ちびちゅき!
- 久遠寺有珠
- 「不思議の国のアリスみたい」といたく気に入り、お茶会に誘おうとする。
名台詞
Fate/EXTRA
- 「わすれちゃったの? こう言うの。
"あわれで可愛いトミーサム、いろいろここまでご苦労さま、でも、ぼうけんはおしまいよ"
"だってもうじき夢の中。夜のとばりは落ちきった。アナタの首も、ポトンと落ちる"
"さあ―― 嘘みたいに殺してあげる。ページを閉じて、さよならね!"」 - 決戦開始前。さよならの時間、ありすと共にくるくると踊りながら。
- 「まあ、その歳でヒロイン気取りだったの? オ・バ・サ・マ~♪」
- 対キャスター決戦開始時台詞。カワイイ系のサーヴァントは私一人で十分と言ったキャス狐に対して。やはり子供は恐ろしい。
- 「越えて越えて虹色草原、白黒マス目の王様ゲーム――走って走って鏡の迷宮。みじめなウサギはサヨナラね?」
- 宝具解放。物語は永遠に続く。その読み手が、現実を拒み続けるかぎり。
- 「やっと見つけたのに。
あたし だけのあたし を。居場所を。しあわせを。
それだけでよかったのに。ずっとこのままで、ずっと、ずっと。それだけでよかったのに。
なんで終わっちゃうの?どうして小さなしあわせも持ってられないの?どうして…」 - 敗北後、聖杯戦争の運命が二人の少女のしあわせを切り裂く。
- 「……
あたし はあたし が見てるゆめだから。かがみの中のあたし だから。あたし がきえたら、このあたし もきえちゃう。
次のせいはいせんそうでよばれても、あたし はいまのあたし じゃない。
いつもあたしはだれかのゆめ。ほんとのあたし はだれも知らないもの。あたし のあたし 。でもしあわせだったけど。
あれ……なんで泣いてるのかな。わかってるのに。泣いてもほんものになんかなれないって……」 - ありすが消滅した後を追い、もうひとりの少女も目元から一粒の雫を落として消滅する。
Fate/EXTRA CCC
- 「ふふ、今度こそ悪い夢はおしまいみたい。
さよなら、ひとりぼっちのありす 。
いままでアリス と遊んでくれて、ありがとう」 - 月の裏側にて。もういないマスターに感謝と共に別れを告げる。
- 「それじゃあ、おやすみなさいお兄ちゃん(お姉ちゃん)。
幽霊だったありすの声を、
聞き逃さないでくれてありがとう」 - ありすの最期を看取り、願いを聞き届けた主人公に、感謝と共に別れを告げる。
Fate/Grand Order
- 「繰り返すページのさざなみ……押し返す草のしおり……全ての童話は、お友達よ!」
- 宝具発動。溢れ出した童話の欠片が押し寄せる。宝具名を宣言しない珍しい例だが、これは自身とその真名が宝具そのものであるためか。
- 「本が人に恋をするなんて、変かしら? いいえ、全然おかしくないわよね。だって、物語に恋する人だっているんだもの。
私と貴方は、最高のカップルなんだわ、マスター!」 - 絆レベル5時の台詞。この
物語 ではわりと珍しい、主人公に対する愛の告白である。
- 「なんてこと!あの人ったらアンデルセンだわ!人魚姫について抗議しなくちゃ。何であんな意地悪な最後にしたのかって。手伝ってね、マスター!」
- 手持ちにアンデルセンがいると発生する特殊台詞。本人の項目にもある通り、『CCC』で明らかになった人魚姫執筆の動機は一言で言えば「リア充爆発しろ」であり、そのへんを聞いたら激怒する可能性が高い。
- 「むう、やる気なのね! いけないひと、もう知らない! お兄ちゃん(お姉ちゃん)も、難しい話しか描かないおじさんも、まとめて首狩りバニーの餌食なんだから!」
- 「チョコレートレディの空騒ぎ」にて。このままでは
大変な事 になると知った主人公とシェイクスピアがナーサリーと対峙して。 - ここで言う『首狩りバニー』は「鏡の国のアリス」内での「ジャバウォックの詩」に登場する、ヴォーパルの剣と由来を同じくするモンスター「ヴォーパルバニー」を指すと推測される。次のイベントにも登場した路地裏さつきの『ゴールドヒロイン首切りバニー・両義式』の元ネタでもある。
- 「あの、マスターさん! お願いだからチョコレートを受け取ってくださーい!」
- 期間限定バレンタインイベントにて。マスターにチョコレートを渡そうと、いつもと違い丁重で懸命な様子のナーサリー。
- お願いなんてしなくていいよ、と
物語 の気持ちを優しい笑顔で受け取るマスターに喜び、恥じらう姿は、恋する少女そのものである。
- 「そうね、ロマンおじ様の声はどこか軽薄だもの。まるで眠りネズミのように怠惰なのよ!
はじめから何もかも諦めて笑うことしかできなくなった人のようだわ!」 - 「二代目はオルタちゃん」でのロマニへの評価。ここでいう『眠りネズミ』とは「不思議の国のアリス」に登場するキャラクターで、同作七章の終わりにてティーポットへと詰め込まれたときの場面になぞらえていると思われる。
- 彼からは「ちょっと真剣に捉えすぎ」と楽観的に返したのだが、同イベント後にまもなく幕を開ける終章での彼の正体を暗示している台詞でもあるように思える。
- 「バーサーカー!! 何度も言うけど友達は手足をもいだり食べたりしたらダメなの! 友達とはいっしょに仲良く遊ぶものなの!」
「あーっまたー!! やっぱり人間らしい倫理観が欠如しているのだわー!」 - 『マンガで分かる!Fate/Grand Order』で、赤ん坊のような「マンガで分かるバーサーカー」に手を焼きながら。
- 確かに言っている事は最もなのだが……一緒に居るジャックちゃん共々原作でやらかした事を知っていると「どの口が言うか」と言いたくなってくる。
星と詩の魔法少女 ナーサリー☆ライム
- 「ぶぁぁぶぁぁぐらしゃらぼらすはぶゆうえにいぶらっどわのぶだせぶんてぃとぅでもんずぷれじでんとおぶへる」
- ナーサリー☆ライムが召還時に唱えていた詠唱。
- 恐らく「Baa, baa, Glasya-Labolas,Have you any blood One of the 72'Demons President of Hell」、意訳は「メェメェ、グラシャラボラスさん、あらゆる血を統べる72柱の魔神が一柱よ」といったところか。
- 元ネタはナーサリーライムの一曲「Baa Baa Black Sheep(メェメェ黒ひつじさん)」の一節、「Baa, baa, black sheep,Have you any wool?(メェメェ黒ひつじさん、羊毛ありますか?)」
- 「ぶぁぁぶぁぁぐらしゃらぼらすいあるむなるうがなぐるとなろろよらなくしらりぶぁぁぶぁぁぐらしゃらぼらす!」
- 上記に続く詠唱だが、他の者を召喚するための詠唱とごっちゃになってしまっている。
- 本来はクトゥルフ神話の神性を召還するための詠唱で、作中でナーサリー・ライムが『魔神柱を呼ぶ黒羊』という呼び名の元ネタと思われる、”黒山羊”の異名を持つ神性「シュブ=ニグラス」を呼び出すためのものである。
メモ
- 作品としてのナーサリーライムは、特に「マザーグース」が有名。
- 自分を「あたし」と言うだけでなく、互いが互いを「あたし」と言いあう姿は、ステンノ、エウリュアレを彷彿とさせる。
- EXTRAの描写ではドレスは金属製。光沢があり、鏡のように周囲の光景が映りこむデザイン。
- 『魔法使いの夜』には久遠寺有珠という魔術師が登場している。モチーフ元が同じであるため一部魔術の名前が被っているが、内容はアリスとは完全に異なる。
- ジャバウォックはサーヴァント級の強さのボスであるが、他のアリーナ内の雑魚エネミーと同様に戦闘回数に比例したパターン情報開示システムが適用されている。つまり何度も戦えば情報も完備され六手完封も夢ではない。
- …が、そのゲーム上の性能とストーリーの流れから周回プレイにおいて戦うのは原則一周一回だけである。つまり1手開示させるのに6回、全開示なら36周も『EXTRA』を周回プレイをする必要がある。同作における究極のやり込みであるが、主人公の性別:2×3体のサーヴァント×凛とラニの2ルート分岐全ての種類を組み合わせても尚周回数が余る。…成し遂げた精神力:EXなプレイヤーはいるのだろうか。
- 『Fate/Grand Order』ではページが開かれて宙に浮かぶ『不思議の国のアリス』の絵本という姿で召喚された為、「どうやって戦闘するんだ!?」と驚いたプレイヤー多数。
- 1度でも霊基再臨を進めると『EXTRA』のアリスの姿へ変わる(3段階目の霊基再臨にてセイントグラフに両方の姿を現す)という特殊な構成になっている。
が、ここまで何度か述べた通りこのサーヴァントは召喚者によってその姿を自在に変えるはずだった。こうなっている理由はクリスマスイベントや幕間クエストの発言から推察するに、ありすの記憶を自分の記憶として持ち続けており、そのかつてのマスターの姿やモチーフをとり続けることを『ナーサリー・ライム自身が望んだ』からのようだ。 - また、時の果てである特異点では前の召喚時の記憶を保持、或いは思い出すことがあるのも関係しているかもしれない。事実、『EXTRA』シリーズから『Grand Order』に登場してきたサーヴァントには、原作での記憶をある程度以上保っている者が非常に多い。
- 2016年エイプリルフールにてサーヴァント達のセイントグラフがリヨ氏のイラストに変わるという催しが行われたが、ナーサリーライムの場合、童話の絵本が「主人公×マシュ」と背表紙に書かれ、王子様のように振る舞うぐだ子が倒れているマシュと熱視線を交わす表紙絵に変わっていた。しかもアリスは結構食い入る様子で本を読んでいる。…表紙に年齢制限マークがある様な代物だが大丈夫だろうか…
- 1度でも霊基再臨を進めると『EXTRA』のアリスの姿へ変わる(3段階目の霊基再臨にてセイントグラフに両方の姿を現す)という特殊な構成になっている。
- 『教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー』8時間目において、読もうとした小説「カーミラ」が英語版であり読めずに困っている主人公に対して「カーミラ」の本の中の世界を作り、主人公をローラ役に据えて(しかも女性主人公の姿で)追体験させる能力を披露していた。この際、主人公の身近な人物がそれぞれ「カーミラ」の登場人物として配役されていた(例えば登場人物・カーミラはサーヴァントとしてのカーミラなど)。
もちろん「カーミラ」は童話ではないのだが、本であればなんでも同様に再現した世界を作れるのか、本人の成り立ちのように物語としてある程度知名度を持っているなどの条件があるのか、そもそも本編世界でも適用される設定なのか、などは一切不明。