オーランド・リーヴ | |
---|---|
外国語表記 | Orlando Reeve |
性別 | 男性 |
初登場作品 | Fate/strange Fake |
概要
スノーフィールド市の警察署長であり、魔術師でもある。マスターの一人として、「偽りの聖杯戦争」に参戦する。
- 略歴
- 繰丘夫妻、ファルデウスらと共に「偽りの聖杯戦争」を主催し、自身もマスターとして戦いに臨む。特に英雄王ギルガメッシュを最大の障害とみなし、キャスターのサーヴァントに「原典を昇華させた宝具」を大量に作らせ、「人間の手による英霊の打倒」を目指す。
- 人物
- 左目の上に大きな傷跡のある、厳つい容貌の壮年の男。非常に真面目な性格で冗談が通じにくく、キャスターやフランチェスカの言動に振り回されてばかりいる苦労人。それでも最後の一線では相手の能力を認め、冷静に対応することもできる。
- 警察署長という役職にあるが、本人曰く愛国者でも敬虔な神徒でもない。その一方で目的のためには魔術協会と聖堂教会、さらには聖杯戦争さえも敵に回そうとする覚悟を持つ。
- 能力
- スノーフィールド市の警察署を魔術工房としており、多数の魔術的罠が仕掛けられた堅牢な要塞として形作っている。所持する銃には呪文の『起動式』となる弾丸が込められており、それを警察署内の天井に撃つことで罠を発動させることができる。作中では銃による起動式を発動させすることにより警察署のロビーに異界化に相当する強力な結界を張り、また、複数の悪霊や魔獣[1]を同時に使役している。
- 弟子であり警察の部下でもある魔術師集団「二十八人の怪物(クラン・カラティン)」を率いて、町中に情報網を張り巡らせている。
- 「二十八人の怪物」は全員がキャスターの手によって昇華された宝具を持っており、使いこなすことが可能である。
- 彼自身もキャスターによって宝具に昇華された日本刀を武器として使用しており、真名解放が可能になるのも最も早いとキャスターに推測されている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/strange Fake
- 「偽りの聖杯戦争」の主催者側の一員であり、マスターとして参戦。
人間関係
Fate/strange Fake
- キャスター
- サーヴァント。口を開けば罵詈雑言の嵐を浴びせられるため、基本的に宝具の作成以上のことを任せるつもりはない。
- だが、宝具作成以外の能力の一端を見ることで警戒する姿勢を見せている。
- 二十八人の怪物(クラン・カラテイン)
- 警察官としての部下であり、魔術師としての弟子。彼らに昇華された宝具を持たせ、聖杯戦争を戦ってゆく。
- 署長秘書も務める女性警官ヴェラ・レヴィットは繰丘椿の主治医アメリア・レヴィットの妹。
- アーチャー
- 最大の仮想敵。「二十八人の怪物」も彼を打倒することを視野に入れている。
- フランチェスカ・プレラーティ
- 同じ主催者側の一員であると思われるが、好き勝手に煽る彼女を「老害」として忌み嫌っている。
- ファルデウス・ディオランド
- 同じ主催者側の一員として聖杯戦争を開催する。
- 繰丘夫妻
- 同じ主催者側の一員兼マスター同士として、同盟を組もうとするが……
- ハンザ・セルバンテス
- 聖堂教会からの監督役を名乗って警察署に乗り込んできた神父。その抜け抜けとした態度とは反りが合わず、力ずくで排除しようとするも、直後のアサシンの襲撃やジェスターの乱入によりそれどころではなくなる。
- 偽アサシン、ジェスター・カルトゥーレ
- 警察署に拘留されているセイバーを狙い潜入し、警察官たちが聖杯戦争に関わる魔術師だったことを知って矛先を転じたアサシンのサーヴァントと、彼女を追って更に乱入してきた吸血種のマスター。別に連携を取っていたわけではないが、共に宝具を装備したクラン・カラティンの精鋭たちを翻弄、蹂躙し、警察署内の魔術工房にも壊滅的な被害を与えた。
- フラット・エスカルドス、偽バーサーカー
- 不敵にも正面玄関から警察署に乗りこんできた二人にさんざん振り回されるが、スノーフィールドの街を蝕む異常に関する通報を受け、共同戦線を張ることとなる。
その他
- 巌窟王 エドモン・ダンテス
- 契約したサーヴァントの著作の主人公。目を通したことがあったらしく、キャスターとの会話の中で実在を匂わされて「まさかモデルがいるのか?」と問うたものの、いつもの調子ではぐらかされてしまう。
- 会話の流れで巌窟王の決め台詞も口に出そうとしたが、「もう出来ないのに改稿したくなるから止めろ」と止められてしまった。
名台詞
- 「安い言葉ではあるが、警察署長である私が保証しよう。魔術師たる私は確約しよう」
「君達は、正義だ」 - 「二十八人の怪物」達を前にしての鼓舞。この言葉を切っ掛けに、彼らは聖杯戦争の根幹を揺るがす戦いへと挑んでいく。
- 「なるほど。真摯に謝罪するとしよう。私はどうやら、君の事を見くびっていたようだ」
- 盗聴されている可能性を考慮に入れながら知っているはずのない情報を垂れ流し、遠まわしに脅迫するキャスターに対して。
- 二人称を「貴様」から「君」へと変え、自分のサーヴァントの力量を見誤っていたことを反省すると共に、強く警戒心を抱く。
- 「まったく……闘争中にカジノに行く英霊など居てたまるものか」
- カジノに行きたいと主張するキャスターの要望を一蹴してボヤく。
…が、当の英雄王が率先してカジノで遊びまくっていたりする。
- ──ファルデウスの監視網だな。奴でもダメか。
- サーヴァントと共に警察署へ乗り込んできたフラット・エスカルドスに「街中に張り巡らせてある魔術的な監視システムが警察署を中心にしている」という理由で警察にマスターがいると見当をつけた、と種を明かされ、念入りな多重偽装があっさり見破られたことに眉を顰めたが、その直後にファルデウスが管轄するコールズマン矯正センター側の監視網もバレていたことを聞き、少しだけ胸のすく思いをした。
- 「私は自分達が正義であるという立場を枷としてクラン・カラティンと盟約を結んでいる。私は彼らに正義を保証している身なのだ。
少なくともその少女の犠牲が正義であると言える程……他に手がないと断言できる状態でなければ、まずは選択肢から外したい所だな」 - 繰丘椿の不可解な状況に対して「魔術で病室ごと吹き飛ばす手もある」というフラットの提案に対する返答。
- 最悪そうするしかないと一部肯定はしているが、普通の魔術師なら疑わしきは問答無用で始末するであろう状況に於いて見せたこの返答のおかげで、フラットの信頼を得る。
メモ
- 警察の人間が、そこそこの実力の持ち主を揃えて数で押す作戦、という点では濃厚なかませ犬フラグが立っている。その一方で、成田良悟の作品では「集団の強さ」は一定の戦績を残している上、マフィアや警察が強者として描かれることも多いため、今後の展開に注目が集まっている。
- その一方で、突然やってきて煽る老害、秘密主義の同盟相手、自分勝手な上に底が知れないサーヴァント、いつの間にか脱落していた同盟相手等に囲まれ、早くも苦労人フラグが立っている。
- 次の巻でもオペラハウスを半壊させた挙げ句、警察に逮捕されて公衆の面前で演説をぶちかますサーヴァントが登場する等、気苦労が耐えることは当分なさそうである。
- さらには死徒のマスターという予想外の存在が参戦し、人間として戦う限り怪物には絶対に勝てないという残酷な真実を叩き付けられる等、方針そのものにも綻びが生じ始めている。
- その一方で、突然やってきて煽る老害、秘密主義の同盟相手、自分勝手な上に底が知れないサーヴァント、いつの間にか脱落していた同盟相手等に囲まれ、早くも苦労人フラグが立っている。
- 「オーランド」とは英語名であり、フランス語で「ローラン」、イタリア語で「オルランドゥ」になる。…名前的にシャルルマーニュ伝説が絡んできそうな気もしないでもないが、今のところは何とも言えない。
- 二十八人の怪物(クラン・カラティン)という名前はコノートの女王メイヴがクー・フーリンを倒すために送った戦士のことである。
脚注
- ↑ コミック版でデザインが登場したが、『Fate/Grand Order』に登場したソウルイーターとほぼ同じであった。