概要
魔術師の名門アニムスフィア家の前当主であり、人理継続保障機関フィニス・カルデアの初代所長。
- 略歴
- 2004年に日本の冬木で起きた聖杯戦争に身を投じ、キャスターのサーヴァントとしてソロモンを召喚した。
- 彼の参加目的は疑似地球環境モデル・カルデアスを動かすための燃料を得ること、つまり「一つの国を賄うほどの発電所の半年間ほどの独占」を行うための国家予算規模の資金を得ることであった。
- 理由は不明だがその時点で彼に残された活動時間は十年しかなかったらしく、その期間の間にライバルである他のロード達に悟られないようにカルデアスを起動出来るほどの莫大な資金を手にするため、ソロモンの指輪を用いて聖杯戦争に挑んだ。
- そしてソロモンとともに他のマスターである六人の魔術師を殺して万能の願望機である聖杯を手にした彼は聖杯にカルデアス起動のための『巨万の富』を願ってカルデアスの起動に必要な資金を確保、その後彼は魔術師として大成し、ただの天文台でしかなかったカルデアを研究施設さながらの設備を有するものへと発展させた。
- 2011年頃に亡くなっており、その状況から自殺と認定されているが、その実情や背景は未だに不明。ただ、ロマニ・アーキマンの口ぶりによるとその死の一年前にあったデミ・サーヴァント融合実験の頓挫が何らかの関連を持っていると考えることもできる。
- 『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』世界でも同じく冬木の聖杯戦争への参加を検討したようだが、「冬木の大聖杯は使い物にならない」として断念している。
- 人物
- ホームズによると、資料から読み取れる彼の性質は“良識”であり、人並みの欲があり、人並みの妬みを持ち、人並みの幸福を愛する人間。オルガマリーによると、自分を愛してなかったわけではないが、それ以上に研究中心の人であったという。
- 魔術師特有の危うさを持っており、道徳が欠けているのは他の魔術師とは変わらず、未来を見守るという大義を掲げて非人道的な行いも少なからず試みていたのも事実である。しかし、その胸に秘めている熱意や人類愛は揺るぎないものであり、何を犠牲にしても人理を維持するための必要なカルデアスを起動させるという決意を持っていた模様。
- 天体科のロードとして独自の方法で根源に至ることを目的としており、他の魔術師の理論に乗るなどと有り得ないとして、アインツベルンの大聖杯による根源への到達は拒否し、カルデアを設立した。
- 能力
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 既に故人として登場。
- ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
- こちらの世界線ではまだ存命。娘のオルガマリーに関連して、天体科の現学部長として言及される。
人間関係
Fate/Grand Order
- ソロモン
- 冬木の聖杯戦争で召喚したサーヴァント。
- ロマニ・アーキマン
- 冬木の聖杯戦争で助手として連れていたと記録されていた人物。
- その正体は、ソロモンが聖杯への願いによって人間として受肉して生まれ変わった存在。
- オルガマリー・アニムスフィア
- 娘。マリスビリーが行っていた非人道的なデミ・サーヴァント実験を知ったことは彼女の心に大きな影を落としてしまった。
- キリシュタリア・ヴォーダイム
- 一番弟子。「オルガマリーよりもロードらしい」と言われる程の傑物で、彼自身もマリスビリーの理想に共感している。
- 芥ヒナコ
- 彼女の正体を知ってレイシフト計画の保険として目をつけ、カルデアスタッフとしてスカウトした。
- 「芥ヒナコ」の偽名と経歴も彼が与えたものであり、カルデアでの定期検診も直接行っていた(そしてデータを改竄していた)模様。
- スカンジナビア・ペペロンチーノ
- フリーの魔術師だった彼のことを理由は不明だがスカウトしたとのこと。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
- ドクター・ハートレス
- 冬木の聖杯戦争の調査を依頼した魔術師。彼から得た情報によってマリスビリーは自身の目的には冬木の聖杯は役に立たないと判断した。
名台詞
メモ
- 『冠位時間神殿 ソロモン』においてソロモンの回想に登場したが、その際の立ち絵として表示されるのは汎用のもののシルエットとなっている。
- 詳細は未だ明らかになっていないが魔神柱の1人であるレフはアニムスフィア家に対して「2000年ほど遅すぎたよ」と語っており、アニムスフィア家に含むところがあった模様。
- 召喚したのがソロモンという最強クラスのサーヴァントの一角だったとはいえ、本来では勝ち目が薄いとされているキャスターのマスターとして聖杯戦争を勝ち抜くという困難を成し遂げたすごい人。
- さらに、開始前の触れ込み通りに「願望器を手にして望みを叶える」事に成功した貴重なマスターでもある。
- 「活動時間」という表現から、マシュ・キリエライト同様のデザインベビーではないかと言われている。
脚注
注釈
出典