概要
世界の伝説に数多語られる神々なるもの[出 1]。神が実体を失い、自然へと溶けたもの[出 2]。
太陽、月、といった天体や嵐、地震といった自然現象を信仰の対象とした「元からあったものが神になったもの」と、初めは人間よりだったが、様々な要因で人間から逸脱し、信仰の対象になった「神として生まれ変わったもの」と、「宇宙から飛来したものが神になったもの」の3種類が存在する。
古来から人は惑星の運営に神を見出しており、神は星であり、自然の
だがシステムは利用するもので従うものではない事に人類は無自覚で、それを間違えたが故に人と神は別たれた、人は神々を忘却したのではなく、扱いきれずにその可能性を取りこぼした、とキリシュタリア・ヴォーダイムは語っている。
「人の時代」の訪れともに姿を消していったもの。この消失は「衰退」、「決別」、「契機」の三段階に分かれている[出 3]。
「衰退」は1万4千年前の第二神代黎明期に起きたセファールによる大規模な災害で、そこから先史神話文明は衰退した[出 3]。
「決別」は紀元前2600年頃に起きた神々が消える決別の時。メソポタミアの神々はギルガメッシュを天の楔とすることでこの決別を回避しようとしたがギルガメッシュの反抗によって失敗した[出 3]。
「契機」は紀元前七世紀ごろと観測されているが、どのようなものかは不明となっている[出 3]。
紀元前2600年の時代ですら神々はすでに役目を終え、名残のみを残して世界から姿を消しており、ここではない高次にて虚ろな神霊として世界を見守っているというのが現在の定説となっている[出 3]。
これまで登場したのは以下18人。
言及作品
メモ
- 『Fate/stay night』本編でも北欧神話の主神オーディンの持つ武器・神槍『大神宣言(グングニル)』の話題がちらっと出てくる。
- 『Fate/stay night』作中でも、「地上で神霊レベルの奇跡を起こせる生物が居たとすれば、そいつにとって聖杯など不要」と指摘される程の次元の外れた所業であり、地上ではサーヴァントとして従えるのは無論のこと、降霊させることすら不可能である。
- 極端な例を挙げれば、聖杯伝説の大本である救世主イエスを召喚できるのであれば聖杯戦争は不要になってしまうだろう。その血を受けた器はなんでも聖杯である。
- 『Fate/Grand Order』においてもDr.ロマンが「原理的には必ずしも不可能ではないはず」だが「神霊級のサーヴァントの現界は例えば向こうがその気になったとしてもできない」「魔法の領域にまで到達した技術があっても分が悪い」と述べているが[出 1]、直後に神霊のサーヴァントであるステンノと遭遇してあっさり覆されるハメになる[出 4]。
- またアマテラスやアルテミスと言った高位の神霊も何らかの形で通常の英霊並みに格を下げる事で現界に成功している。
とはいえ前者は「人間として転生した際の側面で召喚する」という裏技で間接的に現界しているに過ぎず、後者は神霊である身を英霊ランクにまで貶めて召喚されているため、代償として通常のサーヴァントとしての力しか発揮できない。 - イシュタルやエレシュキガル、ジャガーマンやパールヴァティーは相性がいい人間を依り代に、神の力のほんの一端のみを降ろし、半ば強引にサーヴァントとして顕現している。
- ヘラクレスやロムルスの様に後に神として崇められたと言及されているサーヴァントも存在する。ファンの間では彼らが召喚出来るのはその前の神ではない状態だからサーヴァントとして召喚が可能ではないのかと考察されている。
- またアマテラスやアルテミスと言った高位の神霊も何らかの形で通常の英霊並みに格を下げる事で現界に成功している。
- セイヴァーや玄奘三蔵の様な「仏」がいわゆる神霊のカテゴリーに属するかは現在曖昧である。一応「神仏」というカテゴリーで語られたり後に菩薩となった三蔵法師は低ランクの神性を有するが、肝心のセイヴァー本人は神性スキルを有さない。
- 圧倒的な力を振るう事ができるが必ずしも自由な訳ではなく、特に神同士や人間との「約束」や「契約」には非常に強く縛られる。
例えば、一度契約してしまったら後からどちらにとっても得にならなくなっても反故にはできないし、不可抗力で不履行になった場合に相手に同情していても天罰は落とさなければならない。この葛藤はエレシュキガルが特に顕著である。 - 玉藻の前が「神霊になる前の神々が捕食遊星ヴェルバーに敗北した」と発言しているため、少なくともセファール襲来以前には神霊という者は存在しなかった可能性がある。
話題まとめ
脚注
注釈