虞美人
アサシン | |
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真名 | 虞美人 |
読み | ぐびじん |
性別 | 女性 |
身長 | 160cm[注 1] |
体重 | 49kg[注 1] |
出典 | 史記、漢書 |
地域 | 中国 |
属性 | 秩序・悪 |
声優 | 伊瀬茉莉也 |
デザイン | toi8 |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- クリプター・芥ヒナコの正体であり、中国異聞帯においてその姿を現す。
- 真祖に近い性質を持った仙女であり、項羽の時代、あるいはそれより前から生きてきたという驚愕の事実を明かし、主人公らと敵対。
- その圧倒的な力で蹂躙するも、始皇帝から自身の目的について諌められ、その場では撤退。
- 後に始皇帝に身体データを提供した見返りに項羽を払い下げられ、共に異聞帯の片隅で終末まで生きてゆくことを考えるも、汎人類史における自分と虞美人の経緯を知って項羽は再び戦う事に。
- 項羽が虞美人の為に既にメンテナンスが追いつかずボロボロであるにも関わらず、始皇帝の命令すら拒否してカルデアと戦い、破壊された事で激憤して空想樹メイオールと融合するも、主人公らと始皇帝と戦い敗北。
- 怨念としてあり続けることになり、項羽が妄念に成り果て、怨霊のまま消え続ける彼女の末路を哀れんでいたことに気づき、二度も彼を嘆かせてしまった自分が愚かだったことに気づく。
- そして始皇帝から英霊となりガイアからアラヤへと鞍替えし人類の守護者になれば、人類の守護を誇りとした項羽の嘆きを止める気遣いだけでなく、彼女の見届けた「項羽の真実」を座に持ち込むことで彼が人類の守護者として認定され、項羽と再会できるかもしれないと提案され、可能性を考えながらいずこかへと消えていった。
- 人物
- 人類の文化を嫌悪するものの、生命体としての人間に嫌悪はない。言うなれば「野生原理主義」とでも言うべき独特の倫理観の持ち主。
- 「強い生命が弱い生命を食って栄える」という摂理は全面的に肯定しているが、「神が人間にそれを望んだ」といった一神教的価値観や、自然界の秩序を覆すほどの科学技術の行使に対しては怒りを露わにする。
- しかし、その実態は不老不死が理由で人間に迫害された過去と他者を喰らい糧とする人間の行いを嫌っていることが原因なせいか単なる人間嫌いの側面が強い。
- そのくせ人付き合いが良かったり他人に感情移入しやすいという、超越者・人外感覚のまるでない存在。
- 能力
- 動植物を問わずあらゆる生命体から一定量のエネルギーを剥奪し自身で利用することが可能。
- 精霊種であるため、自然界とマナを共有する事が可能で、魔力を自らの体内に蓄えるのではなく、外界から無尽蔵に汲み上げることができる。
- ただし“人型”という形態に縛られている以上、供給は無限でも出力に限界があり、実際に行使できる魔力量は人型の英霊としての領域に留まっている。
- また不老不死であり、その肉体を維持するために自然界からの干渉が及ぶため、結果として彼女は人型という形態に縛られている。
- その一方で、自らの無事を気をする必要や、誰かと共に戦う事が一切なかった生涯を送ってきた弊害で、戦闘における技量や戦術の方は『ド』がつくほどの初心者レベルという欠点も抱えている(突撃あるのみのスパルタクスですら呆れた程)。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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アサシン | 主人公 (Grand Order) | C | A+ | D | A+ | E | C+ | 気配遮断:B | 受肉精霊:A 仙界羽人:A 吸血:C |
宝具
- 呪血尸解嘆歌(エターナル・ラメント)
- ランク:C+
種別:対軍宝具
レンジ:1~20
最大捕捉:100人 - 自らの肉体を破棄する事で限界を超えた魔力を暴走させ、呪詛による異常気象を引き起こした後、改めて肉体を再構成する荒技。
- 霊核を環境と共有している精霊種ならではの自爆攻撃といえる。
- なお、本人は肉体を真面目に再構成する気があまりないらしく、この宝具を使用するたびに身長体重が若干変動する。
- 『Grand Order』では「自身の弱体状態を解除&自身の強化状態を解除【デメリット】&自身のBusterカード性能をアップ[注 2]&敵全体に強力な防御力無視攻撃&敵全体に呪い状態を付与[注 3]」という効果のBuster属性の宝具。
真名:虞美人
- 史記、漢書にて断片的に語られる、謎に包まれた項羽の寵姫。
- 創作では項羽の妻として描かれ、虞を姓とし「
虞姫 」と紹介されているものが多い。 - 俗説では項羽の死後に自殺したとされ、その逸話がヒナゲシの花に「虞美人草」という異名を与えることになる。
- その正体は受肉した精霊でありエナジードレインで糧を得る吸血種。
- 魔獣・幻獣の類いではなく、地球の内海から発生した表層管理のための端末「精霊」である。
- 魔術世界では「真祖」と呼ばれるカテゴリーに近いが、発生の過程が類似しているものの、生命としての目的が違う別種の吸血種である。
- 古代中国の伝承に語られるところの仙女、真人であり、理性や自意識も後々に獲得したものなので、自らがどのような出自であるのか彼女自身にも分からない。
関連
- ヒナゲシ(雛芥子)
- 虞美人の墓に咲いたとされる花。別名を「虞美人草」という。偽名の「芥ヒナコ」の由来でもある。
- 彼女としては勝手に自分の名前をつけられた事は不本意であるが、花そのものは嫌いではないとのこと。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- Lostbelt No.3『人智統合真国 シン』配信後に実装。
- ストーリーガチャ限定サーヴァントであり『人智統合真国 シン』クリア後ガチャに追加される。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- 順当に事が運べば後輩になるはずだった者。実際には相争う宿敵となったが、そんな戦いの後に自分をサーヴァントとして召喚した事に呆れている。
- 流石に召喚された後は味方ではあるので態度を和らげているが、中国異聞帯での記憶は完全に保持しているので刺々しい。
- だが、接するうちに「これだけ多くの英霊達と契約し、良好な関係を築いているのだから、今更自分などを恐れる道理も無いか」と認識を改めることになる。
- 項羽
- 生前の恋人。サーヴァントとなった事で、ようやく彼と添い遂げるチャンスが出来た。
- 蘭陵王
- 生前からの数少ない人間の友人。サーヴァントになった後も自身のカルデアでの立ち位置について相談する仲。
- 始皇帝
- 助言を受けてサーヴァントになったものの、彼女自身はフリーダムすぎる彼に対して「横紙破りにも程がある」と発する程の苦手意識を抱いている。
- 酒呑童子・茨木童子
- 鬼種である彼女達がカルデアに来た事に興味を持つ。
- 紅閻魔
- 人外同士で生前から知り合いであり、「えんまちゃん」と呼ぶ仲。従業員からも「ぐっちゃん」と呼ばれているので、彼女本人からもそう呼ばれていた可能性もある。
- ただ、ここ300年程は閻魔亭にも訪れておらず、まだ営業していたとは思っていなかったようであるが。
- フィン・マックール
- 期間限定イベント『雀のお宿の活動日誌〜閻魔亭繁盛記〜』で共演。
- 閻魔亭を訪れてアンチエイジングをしていた所に踏み込まれてキレて爆散しかけるが、「古い風に守られている」と妖精の気配を感じたことと、良い按摩士を紹介してもらえるということで不問に処した。
- 李書文〔アサシン〕
- 期間限定イベント『雀のお宿の活動日誌〜閻魔亭繁盛記〜』で正式共演。
- 虞美人の方にとっては「中国異聞帯の衛士長」を知っているが、彼は汎人類史の英霊であり中国異聞帯については何も知らないので、虞美人との面識も全くない。
- とは言え、虞美人が知っている「如何な私とてお前の内功をまともに食らえば臓物が口から飛び出る」という李書文の八極拳はどっちでも全く同じであり、オチとしては何ら変わらなかった。
- ヴラド三世 (Grand Order)
- 吸血種として同一視されているのが気に入らないのか、「吸血鬼」と本人に聞かれたらかなりまずい事を口走っている。
- カーミラ
- ヴラドと同様の理由で同一視されているのを嫌がっている上に「若さと美を求めて血を啜る」という彼女的地雷を踏んでいる為か、「嫌い」ときっぱり言い切っている。
- イシュタル、パールヴァティー、ジャガーマン
- 自身の幕間の物語にて、カルデアでの立ち位置を考える上で相談した相手。人間よりも神霊のほうが話しやすかったとのことだが……
- エミヤ
- 上記の相談の結果、推薦された相手。どう考えても中の人達の影響である。
- 生前そうしていたように不死者っぽく尊大に接していたが「生前悪い方に縁のあった相手とサーヴァントになった後に出会ったらどうするか」と特級の地雷を踏んづけてしまった。
生前
- 劉邦
- 史実では項羽と天下を二分して覇権を争い、漢王朝を創設した人物。
- 項羽が機能停止するきっかけである人間であるためか、彼に対する評価は言い方がかなり悪くなっている。
名台詞
Fate/Grand Order
マイルーム
- 「あのね、よくもまぁ抜け抜けと……よりにもよってお前が私を召喚するなんて、いったいどういう神経してるの!?
- ふん、まあいいわ。縁があったのもまた事実。サーヴァント、アサシン。その契約に応じてあげる。」
- 召喚時。当然、つい最近殺し合ったばかりの相手を召喚した主人公に怒り半分呆れ半分の態度を見せる。
- とはいえ、召喚システム・フェイトは英霊側の合意も必要なので、彼女の方も喚ばれれば来る気はあったわけで……。
- 「主従……? 何それ嫌味? はいはい、契約に応じた以上は、お前がマスターってことでいいわよ。
- でも忘れないでね? カルデア所員の序列としては、私の方が先輩なのよ?」
- マイルーム会話「会話3」。契約上の主従を認めつつ上手に出ようと彼女が誇ったのは、種族の差でも生きてきた年数の違いでもなくカルデアでの年次であった。
- 一度は敵に回ったものの、何だかんだで帰属意識はあった模様。
イベント
- 「海の底も山の頂も、徹底して神秘を暴き征服せずにはいられない。それがおまえたちの獣性じゃないの。」
- バレンタインイベント、天敵である人間について。
- 彼女自身は吸血を化物の行為として嫌っており、必要に迫られなければ人間を襲い、エネルギーを奪うこともない。
- それなのに不死というだけで命を狙われ続けたため、人間は理解を超えたものを許さないと語り、相容れない存在として見ている。
- しかし、カルデアのマスターにはわざわざ手作りチョコを用意しており、サーヴァントにずけずけ踏み込んでくる彼/彼女の姿勢は、呆れつつも嫌ってはいない様子。
その他
- 「悲しき運命に翻弄された人間嫌いサーヴァント。最愛の彼氏との再会を切望しているが……恒常だし、そのうち引けたらいいね。」
- エイプリルフール企画『Fate/Grand Order Quest』でのテキスト。
- 一部のユーザーが発した「虞美人は項羽が絡むとポンコツになる」というネタがあったが、あろうことか公式がこのネタを採用してしまった。
「ああ、見苦しいったらありゃしない」
メモ
- 上記のような経緯で英霊への鞍替えを考えながら消えていったため「いつかサーヴァントとして登録されるのでは」と推測されていたが、ピックアップでの登場は『人智統合真国 シン』が配信されてから一週間後。このため「どれだけ項羽に会いたかったんだ」「ゆっくり(一週間程)よく考えた」「むしろ即決めしたけどレア度の調整で一週間英霊の座とモメた」など散々に言われてしまう事に……。
- ちなみにピックアップの仕様上、ヒナコがコールドスリープされた直後のカルデアに召喚される可能性もゼロではない。英霊の座は時間の概念がないため、設定として違和感があるわけではないが…
- 始皇帝についても同じくストーリープレイ前のプレイヤーが召喚してしまってパラドックス状態になる可能性があるが、その際に彼はそのことを認識してメタ発言をするようになっている。もっとも、こちらはパラドックスと言っても時系列の行き違いだけで本人が2人存在する状態にはならない。虞美人がメタ発言をすると「瀕死で眠っている自分自身について発言する」事は避けられないだろうし、そうなるとコフィンの中からいついなくなったのかという核心部分に触れざるを得ないだろう。
- プレイヤーからの愛称は本編中でコヤンスカヤが用いた「ぐっちゃん」の他「ぐっさん」「先輩」など。悪態はつきつつも召喚に応じたり、先輩後輩の関係でマウントを取ろうとしたりする等、サーヴァントになってから見せる意外な親しみやすさから一気に定着した。
- 何はともあれサーヴァントとして主人公/ノウム・カルデアへの召喚に応じるようになった事で、クリプター陣営からの離反は決定的となったものと考えられる。
話題まとめ
脚注
注釈
出典