パーシヴァル

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パーシヴァル
真名 パーシヴァル・ド・ゲール
異名 白光の騎士、守護の騎士
性別 男性
身長 195cm
体重 110kg
好きな物 子供
苦手な物 飢えた子供たち
天敵 飢餓
出典 アーサー王伝説、楽劇『パルシヴァル』など
地域 イングランド
属性 秩序・善
一人称
二人称 貴方またはあなた
三人称 ○○殿
声優 松風雅也
デザイン 白峰
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

槍兵」のサーヴァント円卓の騎士の一人。

略歴
『六章/Zero』では獅子王によってサーヴァントとして西暦1273年のエルサレムに召喚され、獅子王を止める側につき倒された。
キャラクターとしての登場はブリテン異聞帯が初だが、その去就については後述。
人物
白と黄色の鎧をまとった、爽やかな笑顔がよく似合う灰髪青眼の騎士。
聖槍に選ばれただけあってギャラハッドと同じ位に礼節を重んじる誠実なる守護騎士で、「清廉潔白」という言葉を体で表した心優しい性格。面倒見も良く、いずれ偉大な傑物となるだろう若者達を守り、無事に育ててやりたいと心から思うがため、特に年下の人物や後輩に対してはしきりに世話を焼く。
常に疑わず、怒らず、穏やかに振舞い、なおかつ良くも悪くも真っ直ぐかつ純粋で曲がったことが大嫌いであり、それが「正しくない事」だと認識したならば誰であろうと直球で「間違っている」と指摘し、それが同じ道を歩む仲間であるならば尚のこと見過ごすことが出来ない、裏を返せば「清き愚か者」とも言える言動が垣間見える。戦闘時には普段よりも厳しい面を見せるが、これは彼なりの騎士の矜持が表面化したものであり戦闘時しか出てくることは無い。それを反映するかのように第六特異点でかつての同胞と袂を分かつ時は一人一人と丁寧に言葉と抱擁を交わした後ひとり涙を流し、その後は躊躇いもなく槍を取り戦った。
一方で他人を思いすぎるあまり気遣いが極端かつ過剰になってしまい、とくに料理では相手の飢えや体格を気にして根野菜や肉をメインに大量に盛り付けてしまう傾向があり、あのガウェインと並んでアルトリアに食事方面で「すごく……雑でした」と言わしめた双璧。
能力
重装備による防御と、馬上槍仕様になった聖槍ロンギヌスと愛馬を召喚した突進攻撃を主とする。
聖杯探索に成功した証として『聖杯の加護』と『救済の光』をスキルとして所有している。

バリエーション

パーシヴァル〔ブリテン異聞帯〕

ロンディニウムにてモルガンに対抗すべく円卓軍を統括している人間の騎士。最初はモースから商人を護る護衛団という肩書きの小規模な反乱軍だったが、オベロンペペロン伯爵の支援により妖精騎士率いる親衛隊と同等にまで成し上げている。
元々はオーロラの「人工的に『予言の子』を作り出せばいい」という発案によって、ソールズベリーにある「養育院」に集められた人間の子供たちの一人。過酷な鍛錬と修行により周りの者たちが次々に脱落していく中、10歳の誕生日を迎えた日に救世主トネリコが遺した「選定の槍」に選ばれる。ところが最初に槍を手にした途端身体が急激に10年も成長を遂げてしまい[注 1]『予言の子』には不適合と見なされ捨てられてしまった。
表上は「『予言の子』を支援し、女王モルガンを打倒する」旗の下に戦っているが、その本懐は女王に『縛られている』姉・妖精騎士ランスロットことメリュジーヌを救うこと。かつて「鏡の氏族」滅亡の日に雨の中で泣き崩れる彼女を見た事から「強くなって彼女を守れるようになりたい」と決意を固めており、5年前の御前試合で一騎打ちをした際にその姿を直に垣間見た事で、姉を苦しめているのは女王モルガンのせいだと見なし敵視しているため。知略の師であり義父・ウッドワスの事も同等の理由で憎しみこそないが敵対している。
後編ではウッドワスを倒すものの遠征中にロンディニウムが陥落し、一人奮戦していた弟子のガレスと鍛冶場の子供たちを含めた住民達が軒並み虐殺され、巡礼の鐘が鳴らされると意を決したパーシヴァルは涙を堪えつつ主人公と共闘を取り付けた「王の氏族」と共にキャメロットへ決戦の奇襲をかけ、途中から妖精騎士ガウェインの軍も加わりモルガンの『分身』に苦戦しつつも勝利。
モルガンが倒された終編では残った円卓軍と共にキャメロットの後始末を請け負っていたが、着名が解かれたバーゲストに促され主人公とアルトリア達と共に戴冠式に出席。そこで「王の氏族」によるノクナレアの秘密の暴露の末に目の前で彼女が毒殺され、さらにそこへメリュジーヌが不意討ちを狙って現れ、口八丁によって退散させた隙にソールズベリーを脱出するが今度は大量のモースに囲まれてしまう。
実は5年前の戦いで選定の槍を使ったことにより身体が呪いに蝕まれており、ウッドワスとの戦いで再び使用したことにより寿命を使いかけて[注 2]立っているのもやっとの状態だった。そのため一行を逃がすべく殿役をかって出るが、そこへ事態を聞きつけて飛んで来たレッドラ・ビットの必死の滑走とダ・ヴィンチのゴリ押しにより海岸に待機していたストーム・ボーダーの医務室に担ぎ込まれ治療を受けている最中、「炎の厄災」に変貌したメリュジーヌの姿をモニター越しに捉えると自ら時間稼ぎとなるためにデッキに立ち、最後の力を振り絞って「厄災」を止め、その身は正気を取り戻した彼女の目の前で灰塵と消えた。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー 主人公 (Grand Order) B B B D C B 対魔力:B++
騎乗:C+
救済の光:B
聖杯の加護:A
守護騎士(聖槍):B+
? ? ? ? ? ? ? 無窮の教え:A
パーシヴァル:B+
罪なき者に:B

宝具

光さす運命の槍(ロンギヌス・カウントゼロ)
ランク:C+~A+
種別:対城宝具
レンジ:1~70
最大捕捉:600人
由来:救世主イエスの胸を突いたとされる聖槍。
真名解放したロンギヌスは、かつて聖槍を手にしたベイリン卿がペラム王と戦った際に見せた超絶の威力を発揮し、王城をも崩壊させる文字通りの対城宝具として働く恐るべき破壊の宝具だが、同時に聖ロンギヌスの盲目を治した逸話に準じる如く癒しの力も併せ持つとされる。
また、聖槍には共に聖杯探索に携わった聖杯の騎士ギャラハッドと、一時的に持ち主となっていたベイリンによる二重拘束が掛けられてあり、これは騎士王が持つ聖槍ロンゴミニアド、ないし異世界の騎士王が持つ聖剣エクスカリバーに於ける「十三拘束」のダウンサイズ版である、と見なす事もできる。
『Fate/Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与<1ターン>&宝具威力をアップ<1ターン>&敵全体に強力な攻撃&HPの残比率の最も少ない味方単体のHPを回復」という効果のArts宝具。
眩き選定の槍(ロスト・ロンギヌス)
ランク:不明
種別:不明
レンジ:不明
最大捕捉:不明
由来:妖精國ブリテンに伝わる「救世主トネリコ」の聖槍。
ブリテン異聞帯のパーシヴァルが使用出来る宝具。演出映像などはサーヴァントの方と変わらない。

真名:パーシヴァル

パーシヴァル・ド・ゲール。円卓の騎士第二席に属する騎士。
同じ円卓の騎士ギャラハッド、ホールズと共に聖杯探索に赴いた。
聖杯はギャラハッドと共に天へ召される運命だったが、聖槍ロンギヌスは地上へと残される運命にあり、本作ではこの聖槍を持ち帰った者こそサー・パーシヴァルであったとされている。
ワーグナー最後の楽劇『パルジファル』では聖槍の奪還者にして後継者として描かれており、そこでは聖遺物を保管していた王が聖槍を盗みに来た悪しき魔術師によって治らない傷を負ってしまうも、パーシヴァル(ここではパルジファル表記)が聖槍を奪取して城を訪れ、王の傷を癒した後に神の祝福を持って聖杯と城の新たな主にも選ばれたとされている。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
竹箒日記で公開された『神聖円卓領域 キャメロット』の前日譚である『六章/Zero』で登場。第六章開始前に円卓の一員として獅子王に召喚されるが、獅子王に反乱する道を選び倒されたためストーリー本編には登場しない。それ以外ではガウェインおよびバレンタインイベントでのガレスのセリフからも言及されていた。
その後は異聞帯後半CMで容姿が明らかになり、第六特異点の劇場版アニメ後編でも彼らしき人物が断片的に写っている[注 3]
ブリテン異聞帯「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」で実装するも、本イベントには別人として登場。
2021年クリスマスイベント「メイキング・クリスマス・パーティー!」で当人が参戦する。

人間関係

Grand Order

主人公 (Grand Order)
マスター。
未来ある若人として主に山盛りを前提とした食育的な方向で気にかけてくれる。
異聞帯後半CMでは男性主人公を護るように抱きかかえている形で共演している。
エミヤブーディカタマモキャット
2021年クリスマスイベントで共演したカルデアキッチンメンバー。主人公と共にサンタ〔マルタ〕のお手伝いがてらクリスマスパーティーの料理準備に協力する。
ブラダマンテ
同上イベントで共演。「食事は量」という所で意気投合し、熱く固い握手を交わしている。
アルトリア・ペンドラゴン〔ルーラー〕
パーシヴァルの方から言及はないが、彼女側のマイルーム会話では自分のバニー姿を見て感激して咽び泣いていた事が明かされている。彼もまた円卓の奇人だったか…
アーサー・ペンドラゴン
異世界における男性のアーサー王。他の円卓の騎士達と同じく「我が王」と認識はしているが、やはり性別の違いには戸惑っている。
ガイウス・ユリウス・カエサル
トリスタン共々「浮気はよくない」とやんわりかつストレートに罵倒している。

異聞帯

アルトリア・キャスター
『予言の子』。女王モルガン打倒のため円卓軍一丸となって協力し、最後まで彼女の役に立てた事を誇りに思いながら消失した。
レッドラ・ビット
『予言の子』の仲間。妖精馬と一心同体で戦場を駆ける姿をかねてから羨ましいと思っていたらしく、出会い頭は大層荒ぶっていた。
オベロン
支援者の一人かつパーシヴァルを中心に反乱軍をまとめ上げた円卓軍の実質的創成者。「予言の子」の仲間としても協力関係になる。
ペペロン伯爵
支援者の一人。初めて顔を合わせた時はミーハーに対応されて困惑していた。
妖精騎士ランスロット
武術の師かつ義姉。幼少期によく面倒を見てもらっていたので実質的には親代わりに近い。彼女を「妖精騎士」から、強いては女王モルガンの呪縛から解き放つために円卓軍を率いていた。
最期は「厄災」化した彼女を、自らの全身全霊と引き換えに『救った』。
カルデアにいるパーシヴァルは汎人類史側なので当然接点はないが、残された妖精國ブリテンの記録と2021年のクリスマスイベントを経て、自分からも歩み寄ってみようと決めている。
ウッドワス
パーシヴァルの素質を見出した知略の師かつ義父。
救ってくれた恩義ゆえ恨みはないが、妖精國と民のため『予言の子』に就くと決めた以上敵対している。
モルガン
妖精國ブリテンの女王。5年前の御前試合で直に顔を合わせて話をした際、彼女が大切なのは妖精國だけで妖精も人間もどうでもいいと考える思考に憤慨した事と、姉を「妖精騎士」のくびきから解き放つために倒すと決めている
オーロラ
「予言の子」育成計画のためパーシヴァルを引き取った妖精。だが、肝心の養育はウッドワスとメリュジーヌに任せっきりだった上に「選定の槍」で今の姿に成長してしまうと即刻追い出してしまった。
なのでパーシヴァルもオーロラの事をあまりよく知らなかったため[注 4]彼女が姉を縛り付けている張本人だと気がつかなかった。

生前

アルトリア・ペンドラゴン
主君。同じマスターの元で再会出来た事を喜んでいるが、その体格を見て痩せてしまったのではと思い込み、案の定山盛りを前提とした食育的な方向で世話を焼いてくる。
ガウェイン
同じ円卓の同胞。出会い頭から互いの拳をぶつけ合う物騒な挨拶を交わしている他、食に関する思考なども含めて一番似た者同士だったと思われる。
ランスロット
同じ円卓の同胞。一説では森の中で母と暮らしていたパーシヴァルの近くをたまたまランスロットが通りかかり、その姿に憧れて騎士を目指したと言われている。
ガレスの幕間ではバーサーカーの方の彼とも分け隔てなく接している。
トリスタン
同じ円卓の同胞。こちらも「浮気はよくない」とやんわりかつ直球で罵倒している。
ベディヴィエール
同じ円卓の同胞。自分が知る彼と違う事を何となく察しているのか、印象が柔らかくなったと称している。
ちなみに彼もランサー適正を有している。
ガレス
同じ円卓の同胞。未来ある有能な騎士として気にかけ、「料理は山盛り」精神を伝授した上に自身もそれを前提とした食育的を彼女に強要して逃げ回わられている。
彼女からも「実の兄達以上に兄らしい人」と慕われており、その言葉をガレスの死後パーシヴァルが耳にした時は、誰もいないキャメロットの庭園で涙を一筋だけ流した。
ブリテン異聞帯では偶然とはいえ彼女の危機を救った事から、汎人類史の関係を辿るかのように弟子として槍術を教えることになる。
アグラヴェイン
同じ円卓の同胞。現時点で言及はないが、聖杯探索仲間のギャラハッドが好印象を抱いていた事から、パーシヴァルも似たような感情を持っていた可能性は大いにありうる。
ギャラハッド
同じ円卓の同胞。共に聖杯探索に向かい、聖杯を手にした「聖なる盾の騎士」。
彼が聖杯の願いによって天に召された後、パーシヴァルは僧となって一生を終えたという。
マーリン
アーサー王に仕える宮廷魔術師。
他の円卓の仲間とは違い悪い印象は持っておらず「偉大な大魔術師」と敬意を払っているが、それはそれとして普段何を食べているか気になっている。
バレンタインイベントでは、主人公に贈る花を魔術で作ってもらった。
クンドリー
「パルシヴァル」に登場する不死の呪いをかけられた魔女。最初は魔術師の命令でパーシヴァルを誘惑するが次第に本気で愛するようになり、聖槍を得た彼の祝福によって呪いから解き放たれ死の眠りにつくことが出来た。
ちなみに異聞帯のパーシヴァルが騎乗している妖精馬の名前も「クントリー」なのだが、汎人類史の彼の馬も同名かは不明。
ベイリン
パーシヴァルの前に「聖槍ロンギヌス」を使用した騎士。追われている最中に偶然見つけるも聖槍と知らないまま反撃に使ってしまったため、本来の持ち主・ペラム王の城は半壊し自身と王も重傷、さらには隣国を含めて3つの地域にまで衝撃が波及して土地を荒らす呪いが降りかかってしまった。
ペリノア王
原典によってはパーシヴァルの父親とされている別国の王。
Fateでは円卓の外部顧問監督官も勤め、第六特異点にもいた様だが親子関係は不明。

その他

聖ロンギヌス
聖槍ロンギヌスの本来の持ち主。型月世界なら良くあることだが形状も全く違う。

名台詞

Grand Order

戦闘

「聖槍、二重拘束解除。カウントダウン『光さす運命の槍ロンギヌス・カウントゼロ』尊き奇跡をここに!」
「もう一つの聖槍よ、来たれ。カウントダウン『光さす運命の槍(ロンギヌス・カウントゼロ)』!うぉぉぉぉぉ!」
宝具発動。聖槍ロンギヌスの起こす『奇跡』は戦闘でも発揮される。
「この槍が、人に許されたものではないとしても。我が魂を焚べて!昏き世の灯台とならん!排熱大公、敗れたり!!」
2部6章『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』にて、ウッドワスとの一騎打ち場面で使用される特集台詞。
己の覚悟を全てぶつけた、渾身の一撃。
「ーーけれど、美しき妖精…! 醜き厄災よ…! 運命まで奪うのが愛だと言うのなら!! それを、この槍で打ち砕こう!!! ーーさらば、我が愛 」
同上。『炎の厄災』純血竜アルビオンとの一騎打ち場面で使用される特集台詞。
彼女のパーシヴァルへの「愛」は親愛と慈しみからだったが、彼からメリュジーヌへの「愛」はそれ以上の想いがあった。その想い、願い全てを己の生命と共に撃ち込む。

マイルーム

「好き嫌いなく食べます。大人ですからね」
「マスターも食べるといい。体に良い。味の方は、まぁ…個性的、かな?」
「この食材は実に美味い!だって栄養があるからね」
レベルアップ1〜3までのセリフ。もしや霊基再臨素材と種火を実際に口にしているのだろうか…
「マスターは少食なのかな?ん?今日はたまたま…そうか、食堂の担当者に言って皿の盛りを倍にしてもらうべきか一瞬考えてしまったよ!ハッハッハ」
「今でこそ身体も大きく、歳を重ねて気持ちも大きく成長したが、子供の頃の私は小柄で気弱な性格だった。色々と努力したが、結局一番効果があったのは、食事だろうね。マスターはまだ成長期なのだから、とにかくよく食べることだ。大切なんだぞ」
マイルーム会話「絆Lv.3と4」。
『たくさん食べれば大きくなる』を地でいくお方。
「マスター!今日は、あなたの誕生日なのだと聞いた。おめでとう!では……今日は……腹いっぱい食べなさい!普段はあれだろう?腹八分辺りで我慢しているだろう。なに?違う?まあまあ食べなさい!さぁどんどん食べなさい!どんどん盛ってあげよう!」
マイルーム会話「誕生日」。
祝い事でもやっている事は普段と変わらないパーシヴァルである。
「私は聖杯を得ることはできなかったが、あの時、確かに尊いものを目にした。それは騎士ギャラハットが有する光であり、未来を示す希望であったのだと。私は信じている、今も」
マイルーム会話「聖杯について」。
一度だけ目にした聖杯の輝き。それが例えパーシヴァルに悲しい結末をもたらしたものだとしても、あれは確かに『希望の輝き』だった。
「我らが騎士王!よもや再びお会いできようとは!しかも、同じ主をいただくサーヴァントの同士とは。なんたる奇縁!ところで王よ、いささか……痩せましたか?いけない、それはいけない!盛りましょう、このパーシヴァルが皿に、肉と根菜を盛りましょう!」
マイルーム会話「アルトリア・ペンドラゴン」。
アルトリアが顔を曇らせた後、泣きながら赤いアーチャーのもとへ逃げ込む姿が目に浮かぶ様である。
「忠義の騎士、ベディヴィエール。久方ぶりだ。何か…印象が変わったかな?卿が常に背負っていた暗いトゲが消えたようだ。今ではただ淡い色をした花が見えるのみ。これはすみれ色の…何という花だろう?」
マイルーム会話「ベディヴィエール」。
生前思い悩んでいる所を何度も見かけていたのか、屈託なく過ごす姿を見て安堵している。それにしては言い回しが若干口説いている様にも聞こえるが…
「ガレス、貴公はまだ細い。もっと食べなさい。ほら、たんと。ガレス、何故逃げるのです。ガレス!」
マイルーム会話「ガレス」。
身体が心配とはいえ、女の子に大食いを進めるものでは断じて無い。
「ガウェイン卿!っ!ふぅ、見事!互いの拳を宙で軽くぶつかり合わせただけでこの衝撃!流石はガウェイン卿だ」
マイルーム会話「ガウェイン」。
どんな挨拶だ
「ランスロット卿。時に刃を交わし共に冒険を繰り広げた友よ。貴公を忘れた時はない。再び見えることになろうとは」
マイルーム会話「ランスロット
憧れの騎士と再び一緒に戦えることに感激している。
「浮気は、よくない……」
マイルーム会話「トリスタン」および「カエサル」。
誠実な騎士らしいド直球なセリフ。トリスタンは余計なお世話だと言わんばかりに「喧嘩なら買いますよこの野郎」と言い返していたが…
「偉大なる大魔術師殿。普段、彼は何を食べているのだろうか」
マイルーム会話「マーリン」。
何でも食の方向に考えるパーシヴァルらしいセリフ。
「我が……王?いや、いや、いや待て……。んん?」
マイルーム会話「アーサー・ペンドラゴン」。
案の定男性の我が王には困惑している。

幕間の物語

「直接慣れる訓練だ!」
ガレスの幕間の物語にて、バーサーカーのランスロットに歩み寄るための訓練方法がまさかの本人を目の前に連れて来るというなかなかにスパルタな強行手段。
暴れ馬のような扱いをされる向こうも若干可哀想である。
「逃げるもよし、立ち向かうもよし。だが忘れるな!
バーサーカー霊基のランスロット卿に慣れるための機会、今この時を措いて他になしと覚悟せよ!
二度、この場を我らは設けない!騎士にとって絶好の機会は常に一度きり!
願うことがあるならばーー」
「ここで!疾く成し遂げよ!」
同上。ガレスの覚悟と思いを全力でぶつけさせるため、あえて厳しい鼓舞の言葉を投げる。

異聞帯

「パーちゃん!?」
2部6章「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」後編にて、ノリッジでペペロン伯爵を初顔合わせした際こう呼ばれてわざとらしく縋りつかれての台詞。
流石のパーシヴァルも驚愕し『素』が出ている。
パーシヴァル「そうですね……皆さんほど知識がないので、幼稚な想像しかできないのですが……アルトリアが『予言の子』を否定するのなら、それはそれで良いと思います。」
アルトリア「いいんだ!?円卓軍まで作っておいて!?」
パーシヴァル「はい。円卓軍は私が勝手にはじめたもの。誰に強制されたものでもなく、また、誰に強制するものでもありません。
……それに、本当は団長などと言われていい人間ではないのです、私は。
なのでアルトリア。我々を理由に、道を決める必要はありません。女王を倒さずとも、妖精の皆さんを外の世界に逃がす道もあるーー
そういう手段があると分かっただけで、妖精國にとって大きな前進ではないでしょうか?」
ペペロン伯爵がアルトリア・キャスターに異聞帯の妖精ならば汎人類史に移住可能であること。ブリテン異聞帯は「大厄災」で滅びるのだから「予言の子」を辞めて外の世界で好きに生きてもいいのだと提案し、それを聞いた主人公にどう思うか聞かれての回答。
仲間の未来とアルトリア個人を重んじる言葉である。
「……ああ。ランスロットは、ともに腕を磨いた同門の徒でもある。
でもそれだけだ。ほんの数年、一緒にいただけなんだ。余計な気を揉ませてすまない。今の私は円卓軍の団長、パーシヴァル。
ランスロットとは敵同士であり、互いに手を抜くことも、語り合うこともない。
なに、次に戦う時は打ち倒してみせるさ。その時はガレスも、みんなも、仲間として助けてくれるだろうしね」
ガレスに妖精騎士ランスロットと知り合いなのか訊ねられての返答。
雨の中泣き崩れるあの日の彼女の姿が一瞬だけ浮かぶも、全ては「予言の子」のためと振り切る。
「(……まさに王者の力、美しき野性の化身。本来、人間われわれが手を出していいものではない……だが!僕にも、ここでは死ねない理由がある……!)」
「聖槍、開廷ーー!我が行い、我が蛮行を裁きたまえ……!」
ロンディニウム防衛戦でウッドワスと対峙して。
その圧倒的な力に立ちすくむも、覚悟を決めて「選定の槍」を発動する。
「だが倒さなければ、あのひとを救えない……!牙の氏族の長よ、御免ーー!」
「聖槍、開廷ーー!我が行い、我が友の勇気を持って許し給えーーー!」
そこへ未来を見たガレスが寸前で駆けつけた際の対峙セリフ。
先程とは違い僅かに自身の本音が漏れているが当人は気づかないまま、ガレスの決死の一撃に勇気を奮い起こして槍を撃ち込む。
「ーーーさらば、我が父。この罪の償いは、楽園にて、必ず」
瀕死のウッドワスを追いかけ、とどめを刺した後の一言。肉親の情愛を込めた、彼なりの贖罪と手向けの言葉。
「あの頃。自分の知る『愛』は、そういったものだった。ただ愛されているだけで満ち足りていた。その期待に応えられる事が、なによりも幸福だった。
……だが。年を取るごとに、少しずつ世界の姿が見えてきた。少しずつ、子供の自分では見えていなかったものが、見えて来た」
ソールズベリーの『養育院』で、メリュジーヌに訓練を受けていた頃の回想場面。幼い頃の、彼なりに幸せだった一時。
「自分に向けられていた愛。自分が知っていた愛は、愛ではなかった。あれは慈しみだ。愛とは運命であり、喜びであり、死だった。どうしようもない呪いだった。
間違っていると。すべてが間違っていると分かっているのに、愛はあらゆる良識を握りつぶす。賢者が愚者になる。善人が悪人になる。
うつくしいものが、その形を失っていく。利用されているだけと分かっていても、その愛に縋ってしまう。ーー本来約束されていた幸福。彼女に相応しい未来まで、奪われていく」
同上。メリュジーヌは次第に「愛」を免罪符に主君の命令のまま、自分の心をすり潰していく。パーシヴァルはそんな彼女をただ黙って見ているしか無かった。
「あの日。魂がひび割れていくような慟哭を聞いた。『選定の槍』を与えられた快挙を伝えるため、決まりを破って聖堂に向かった夜。
そこで、自分の愚かさに絶望する彼女を見た。助ける事は、声をかける事は出来なかった。自分はまだ10歳の子供だからだ。だからこそ、早く大人になりたいと、強く思った。
大人になれば分かるはずだ。あのおぞましい呪いを解けるはずだ。
ーーそうだ。僕があの人を、救ってみせる。円卓軍の団長なんて、そんな大層な人間じゃない。女王を倒すのは彼女を自由にするためだ。ブリテンのために戦うつもりなんて、自分には無かった。願ったものはただ一つ、それがどれほど、身勝手な愛だとしても」
同上。「選定の槍」を取得した「鏡の氏族」滅亡のあの日。姉の涙を見たパーシヴァルは彼女を救うべく戦うと決意する。
「別ではない、同じことだ!共に戦った仲間であり、尊敬する友人だ!
『楽園の妖精』であろうと、『外の世界』の住人であろうと、たとえ、たとえ『違う世界』の生き物であろうと、共に生きた事は変わらない!
正しい道を信じようと努め、同じ志の者を助け!そのために死力を尽くす者を、全力で支援する!それが騎士だ。それが円卓だ。それがーーー私が、この聖堂の庭で教わったことだ!
『選定の槍』に相応しい騎士に育ち、『予言の子』の代わりになれと!」
終編の戴冠式騒動で、不意打ちを狙い現れた妖精騎士ランスロットに対しての叫声。
住む世界の違いなど関係なく、主人公達も「予言の子」も等しく自分の仲間であり友。だから何かあれば皆を守るし立ち向かうのだと、それが自分の「騎士としての在り方」なのだと叫ぶ。
「私はもともと『予言の子』の代役……いえ、貴方を貶めるために育てられた。
そんな素性をみなに隠して、『予言の子』を支持する旗を掲げました。貴方の名を使って、自分のために円卓軍を組織した。
偽物の立場でブリテンの平和を語ったのです。私には、そんな資格はないと言うのに」
「偽りであろうと、円卓の騎士を名乗ったのです。ブリテンの行く末を見届ける事が、戦場で散った仲間たちへの、せめてもの弔いです。
……私の願いは、どうしようもないものでしたが、人間と妖精の未来を願った彼らの願いは、本物だったのですから。」
ストーム・ボーダーの治療室でアルトリアとダ・ヴィンチだけに明かした自らの出自という「罪」と「選定の槍」の秘密を明かす。
こんな自分を信じてくれた仲間のため、ブリテンを生き延びた「人間」として結末を見届ける。
「最後に、私からお願いを。どうかこのブリテンを、妖精達を悪く思わないでほしい。人間にも悪人と善人がいるように、妖精にも悪いものと善いものがいる。悪い人種、悪い社会、というものはない。ただ、二つの属性があるだけです。
僕は汎人類史そちらの世界を知りません。それでも自信を持って言える。……このような結果になったとしても。どんなに悲しい事が、どんなに辛い事があっても……妖精國ブリテンは、美しい国でした。素晴らしい世界だったのです。
……私たちのブリテンは滅びるでしょう。でも、それは間違っていたからじゃない。悪い世界だったからでは、ないのです。
残るべきものが残る。続けられるものが続けていく。これはそれだけの話です。だからどうか、胸を張って。私たちの世界は1万年以上かけて、ここまで到達しました。
まだまだ未熟で、未完成な世界でしたがーー貴方たちの世界には続きがある。続きがある以上、いつかたどり着いて欲しい。何千年、何万年もかけたその先に。すべての生命、すべてのヒトが救われる、理想郷という名の到達点に。」
『炎の厄災』を止めるためデッキに向かうパーシヴァルが、遺言の如くカルデアの仲間たちに向かって告げた台詞。
妖精國ブリテンを愛した一人の騎士の、一人の民の飾らない励ましと慈しみを込めた優しい言葉。
「……いや。それにしても、すごいコトだな、これは。空飛ぶ船に乗るなんて御伽噺みたいだ。うん。うまくいったら、円卓軍のみんなとガレスに自慢しよう。」
「……モルガン陛下さえ倒されれば、貴女は自由になる。妖精騎士であることが、貴女を縛り付けている。僕はそう思い込んだ。そんな理由で、円卓軍を組織した。そうだ、僕は。そのために、多くの者を偽った。その罰をここで受けよう」
最期に『円卓の騎士』は仲間たちへの土産話に心躍らせ、そして自らの罪の制裁のため最後の槍を振るう。

イベント

「マッシュだ」
2021年クリスマスイベント「メイキング・クリスマス・パーティー!」にて、メニューのひとつはもう決まっているというセリフにブーディカが何かと聞くと爽やかな笑顔での一言。
これだから円卓は
「見事な名乗りであった!であれば、我らも騎士として答えねばならない!」
既視感のある振る舞いをするレアお菓子ゴーレムに対しての台詞。
トンチキな見た目であろうと礼節をわきまえた者には何処までも礼儀正しく真面目に振る舞う円卓の騎士。
「生前も幾らかの怪異と戦いましたが、氷の獣とは目新しい。槍持つ手に力が入る。当世の地下倉庫とは実に、滾る!」
2回目の食材探索にて。この騎士、ノリノリである。
「卵か、懐かしいな。鶏舎の鶏たちが卵をたくさん生んだ時には、とりあえずガンガン茹でたもの……或いは生で!ガンガン飲んだものだ!」
「ゲイザーはいい食材だ。あの歯応えといったら、癖になりそうな程だね!」
前者は卵料理について、後者はクリームシチュー用のミルク確保に行った際の台詞。前々から分かっていた事だか中々にハードな円卓の食卓事情[注 5]である。
「食わせ物!成る程、北欧流の洒落ーーというわけですか。なかなかのセンスですね。敬服しました。ユア・マジェスティ」
5つめの食材探索にてスカサハ=スカディの労いの言葉に対する台詞。
スカディ本人はそのつもりはなかったのだが、この一言のせいでなんとなく空気的にそうなってしまったと思い泣き出してしまった。
「ガレスから聞いていてね。今日は、バレンタインデーという日なのだろう?
わざわざ顔を出してくれたというのは、つまり、うん。私は、期待をしてしもいいのかな?」
「ありがとう。嬉しいよ。貴方の想い。このパーシヴァル、確かに受け取った。大切にしよう。これには思いが込められているのだから。」
バレンタインイベントにて序盤で主人公と居合わせ、チョコを受け取った後の台詞。
『マスターからの特別な贈り物』に心を昂らせる、優しくも温かみのある台詞。
「どうだろう。でも、ああ、そうかもしれない。私は、他者の思いを多く見つめてきたからね。
仲間の想い。騎士の想い。王の想い。女性の想い。……時には、私がそれを受け取ることもあった。」
主人公からこういう事は慣れてるのかと聞かれて。
想いに真っ直ぐな彼らしい台詞である。
「私は……時に、無垢や純潔と言われることもあるけど、それほど清らかな訳ではないんだ。なにせーー私が唇を初めに捧げた相手は魔女だった。
人理にも刻まれているようだ。カルデアのデータベースにも情報があったよ。地下図書館があるだろう?あそこでは、本の形で収録されている。レディ・香子が管理している場所だ。あそこで確かめてみるといい。
騎士パーシヴァル、あるいは騎士パルジファルの物語。英霊としてここに在る私の人生が、細部に至るまで物語通りかどうかは言わずにおこう。
ただ、うん。地下図書館で一読した時には驚いたものだ。よもやーー私の足掻きと戦いの日々が、斯くも美しく紡がれていようとはね。」
「自分の人生を “美しかった” と言える者を、私は心より尊敬する。それは誇りであるのだろう。終わりを迎えた後に、そう言えることは素晴らしい。けれど、私自身は……ーーいや、貴方の想像に任せよう。」
地下図書館にあった楽劇版「パルジファル」を読んでの台詞。自分の人生がこの物語の通りに「美しかった」のだろうかと喜ぶ反面、ほんの少しの戸惑いと皮肉が混ざった感想を述べる。だが、主人公から「きっとそうだった」と言われ、ならばそれでいいのだと思うことにした。
「では、バレンタインのお返しにこれを。私が聖槍ロンギヌスを手にした時、周囲に咲いていた花だ。とても美しい花だった。そう長くはない人生で目にした中で、最も美しい花だ。
残念ながら本物ではない。これは、マーリン殿に再現してもらったモノさ。けれど、美しさは同じなはず。
どうか受け取って欲しい。ーー貴方の想いに対する、私の答えとして」
彼からのチョコのお返しは「美しくも儚い花」。それが例えどちらの『物語』であろうとも、パーシヴァルの人生と彼自身そのもの、なおかつ聖槍の継承者という「祝福」を象徴するかのような可憐な一輪の花は、彼から主人公への「想いの祝福」である。
「ところでマスター。ひとつ、頼まれてはくれないだろうか。
その、ええと、うん。こういうことを頼むのには慣れていないんだが……実は、ひとり、贈り物を届けたい淑女がいるんだ。
貴方の他にもうひとり、贈り物をしてあげたい淑女がいるんだ。」
「そうか。貴方は知っているのだったね。彼女は…異聞帯では私の姉だったそうだ。
異聞帯で貴方たちの友となった『パーシヴァル』は、私とは別の人間、別の騎士だ。そうでなくては、彼にーー『妖精國のパーシヴァル』に礼を欠く。
私だから、ではない。彼は彼として、自分の人生を生きたのだから。
……ただ、そうは言っても、感じるものがある。彼女に、あのメリュジーヌという淑女に、私は言葉をかけなくてはいけない。
たとえ別人であっても、受け継ぐもの……大切にしたいものがある……というか。」
お返しからしばしの沈黙後、パーシヴァルはおずおずと口を開き、異聞帯の自分の姉だった人にも贈り物をしたいと話す。
自分は外見が同じなだけで彼女の大切な弟ではないけれど、あちらの彼の彼女に対する想いには自分と通じるものを感じ取り、自分は向き合わなくてはならないと決めて。
「……そうなのかい?はは。そうか。そうなのか。そうかーー」
選択分岐で下を選んだ場合の台詞。こちらではあちらの彼と似ていると言われ[注 6]、一瞬の嬉しさの中に少しの寂しさを含ませた表情を浮かべる。
「うん。では、改めてお願いする。忙しい日に申し訳ない。少しだけ、私に時間を割いてくれないか。彼女をその、紹介して欲しいんだ。お願いできるかな。マスター」
そして騎士は彼女のもとに歩み寄る。彼にまつわる思い出や「物語」を、たくさんの長い話をするために…

メモ

  • 「パーシヴァル・ド・ゲール」というフルネームは、お馴染みFate世界特有のオリジナルネーミング。原典にて登場する「ゴルヌマント・デ・ゴールト」という彼の師匠の名前から取ったものだと思われる。皆伝した弟子が自立後、師匠にあやかった名前を名乗るのは良くあることなのでそれを拾ったのだろうか?
    • パーシヴァルの名前自体は「谷を駆け抜ける者」という意味がある。
  • 霊基再臨すると左肩に盾をつけた重装備に変わる。騎士として戦いに明け暮れるうちにこれが最適だと考えたかららしい。
  • 生前は動物にもよく懐かれていたそうで、朝の陽射しの中よくキャメロットの庭園に立って小鳥たちを肩や腕に乗せている姿がよく見かけられていたという。
    • スキル「守護騎士」使用時にも何処からか白い鳥が飛んでくる。歌劇『パルジファル』の劇中ではパーシヴァルが聖槍で王の傷を癒すと、天から鳩たちが舞い降りて城と聖杯の後継者となった彼を祝福する場面があるため、恐らくこの「ハト」だと思われる。
  • パーシヴァルの家族構成は原典によるとペリノア王が父親の場合、同じ円卓の騎士に属するアグロヴァル、ラモラック、トーの三人の他、ダーナーという兄がいる。反対に高貴な貴族とだけの記述の場合、ディンドランという姉がいる。メリュジーヌを気にかけている辺りから推測すると、兄弟関係は後者を採用しているのだろう。
    • 最もペリノア王が父親説を踏襲した場合、5人の息子達全員が母親違いの兄弟関係にあたるため、聖槍の騎士だけにこれはマズイと設定作成者は考えたに違いない。
  • ワーグナーは上記する「パルシヴァル」の他にも、パーシヴァルの息子で『白鳥の騎士』と呼ばれるローエングリンを主人公にした楽劇も手懸けている。クリスマスイベントで「ドイツに馴染みがある」と言っているのは、ワーグナーがドイツ出身のため。
  • 「聖槍ロンギヌス」の二重拘束をかけている一人、ベイリンの名前はアーサー王伝説にのみ登場し、歌劇「パルシヴァル」の方ではクリングゾルという魔術師が聖杯城入りを拒否された復讐のためにクンドリーを差し向けて王を堕落させ、重傷を負わせた後聖槍を奪ったことになっている。
    • どちらも聖槍を保管していたのは「漁夫王」と呼ばれる王で、聖杯も所有していたとされている。パーシヴァルも歌劇では聖杯も引き継いだと記述されているが、これは主題となったケルト神話要素が強いゆえ。逆にアーサー王伝説のようにキリスト教要素が強い作品だと、正典通り聖槍はパーシヴァルに、聖杯はギャラハッドの手に渡る。
  • キャラクターデザインの白峰氏は、月刊コミックゼロサム版の本編コミカライズも担当している。第六特異点もこの方が担当になるので、早くも期待の声が上がっている。

話題まとめ

ガエリオ=パーシヴァル
槍による突撃式の攻撃や、重鎧による防御からの連射式戦法が同じ声の「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場するガエリオ・ボードウィンそっくりだと話題になっている。おまけに同作で彼の友人設定のキャラクターの声はマーリン、アーサーと同じ櫻井孝宏氏である。
特にガエリオがその友人の真意を悟る場面で、死にゆく彼に投げかけた台詞がパーシヴァル本人も(主に第六特異点で)実際に言いそうだといわれている。

脚注

リンク


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