玉藻の前

2017年10月20日 (金) 01:11時点における (トーク | 投稿記録)による版
キャスター
真名 玉藻の前
読み たまものまえ
外国語表記 Tamamo no Mae
性別 女性
身長 160cm
体重 49kg
スリーサイズ B86/W57/H84
特技
EXTRA
シリアスブレイク
EXTELLA
大反省
好きな物
EXTRA
幸せ四畳半
EXTELLA
幸せ買い物帰り
苦手な物 他の自分
天敵
EXTRA
暗黒イケモン「セイメイ」
EXTELLA
暗黒イケモン・セイメイ、巨神アルテラ
出典 日本神話、三大化生の一角
地域 日本
属性 中立・悪
声優 斎藤千和
デザイン ワダアルコ
武内崇(原案)
設定作成 奈須きのこ
イメージカラー 桃色
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/EXTRA
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概要

魔術師」のサーヴァント
Fate/EXTRA』と『Fate/EXTRA CCC』で主人公と共に戦うサーヴァントの一騎。

略歴
Fate/EXTRA』ではムーンセルの聖杯戦争において、主人公によって召喚されるが、主人公がマスターとして不完全であるため、当初はその霊格の全てを再現できていない。戦略的な理由から、真名と宝具の正体を明かさぬまま、聖杯戦争に挑む。
以前トワイスによって召喚されたことがあり、ムーンセルの聖杯戦争に参加するのは初めてではない。なお、トワイスと組んでいた時は髪を結い上げていた。
『EXTELLA』においては前作と繋がりが全くない為、主人公のサブサーヴァントとなっている。メインサーヴァントはネロ。
『EXTELLA』本編開始前の『EXTELLA/zero』ではネロを選択した主人公の第四回戦の対戦相手、アトラム・ガリアスタのサーヴァントとしてに登場していた。アトラムの命令で主人公を籠絡に来るも、その行動を理解できないと主人公に問われてしまい、そのことを説明するも反対に自分を気遣われた上に説教されてしまう。
決戦の後、ムーンセルの処理に逆らって生き延びようとするアトラムによって生け贄にされてしまうが、主人公が令呪を切ったことで生存。以後は主人公を助ける助っ人として活躍する(すなわち、『EXTELLA』では『EXTRA』における凛・ラニのポジションを担っていた)。
Fate/Grand Order』においては第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』にて西暦1888年のロンドンに召喚される。ロンドンでのハネムーンの予行演習を行うために金時の召喚についてきたらしい。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅣの座を統括する管制塔バルバトスと交戦する。
人物
露出が多めで、青を基調とした和装を纏い、狐の耳と尻尾を持った半人半獣の女性。一人称は「私(わたくし)」「私(わたし)」。
「良妻」を自称し、主人公を「ご主人様」と呼んで献身的に尽くす。妻を名乗るだけあって、聖杯戦争を共に戦う戦友というより、まるで夫婦・恋人関係となろうとしているかのように振舞う。
性格は陽気というよりもむしろ軽いと言った方が適切。聖杯戦争に参加しているサーヴァントの中にあって、例外的に言葉使いが現代的でギャルっぽくハイテンション気味。珍妙なカタカナ語やメタメタな発言も多数飛び出す自由神。
相当な腹黒且つ毒舌家であり、「何て邪悪な魂」「欲望だだ漏れの魂魄」等と言われてしまう事も。敵対するマスターやサーヴァントには容赦なくその舌鋒をあびせる。時折主人公に対しても地が出てしまうことも。
「人に尽くす」ことを望んでおり、本人いわく「仕える相手は誰でもいい」という考え。だが、あくまでそれは彼女の許容できる人間の中でのことであるので、本当に誰彼かまわないというわけでもない。主人公に対してはむしろ一目惚れらしい。
イケメン大好き。顔の美醜は勿論だが、「魂がイケメン」であれば問題はないらしく、主人公が女性でも呪術で何とかなるので構わないらしい。
宝は女を美しくするとの考えから金目のものが大好きであり、贅沢を愛する。尤も愛する人さえ一緒であれば、片田舎の慎ましやかな生活でも文句はない様子。
狐的に狩りとか好き。肉食系なので、主人公もそのうちパクッと食べてしまう気らしい。
家庭面では料理の「さしすせそ」も分からない程のレンチン系(レンジでチン系)女子だったが、ウズメちゃんのお料理教室に通い続けた結果、短期間で主人公も絶賛する和食を作る程に腕を上達させている。しかしながらご主人様にとって最高の良妻を目指す彼女としては、現状に満足していはいない。むしろ料理下手と思い込んでいる節すらある。
自称「呪殺系ヤンデレ」だが、本人はヤンデレから卒業したつもりでいる。しかし、『CCC』においては自身と同じヤンデレ気質なBB陣営に対して同族嫌悪的な感情を抱いており、やっぱり愛が深すぎるのは変わらない様子。
『CCC』ではトワイスと組んでいた頃の彼女も登場。当時は身も心も人形のようで無表情、かつ冷静な態度を取っていた様である。ただ、態度こそ現在のキャス狐とは似ても似つかぬものの、やはり中身はキャス狐らしく、敗北後に主人公を見て「得難いものを感じる」「どうか、お気を付けて」と好意的な発言をする。
自分のサーヴァントがキャスターであった場合、戦闘前会話においてその本性がトワイスにも薄々気付かれていた事が発覚。また、余りにも幸福そうな未来の自分を見て「自分でもどうかと思う」位の罵倒を行う。その口汚い罵り様は是正しく玉藻の前その人であり、本人ですら過去の自分を指して「さすが私、歪みねぇ」とコメントを残している。現在の彼女は当時の自分を「従っていただけ」と反省している。この反省を活かした結果が、主人公とのあんなやり取りやこんなやり取りなのであろうが…どうしてこうなった。
『EXTELLA/zero』ではマスターであるアトラムに使い捨てられる事を初めから理解しているが、契約者には最後まで従う姿勢を取っているため反論はしない。
『Fate/EXTELLA』においては、国家・財力・権力の三つが揃ってしまったために、「傾国モード」と呼ばれる古めかしい口調と冷酷な部分を前面に出した状態を披露する。
能力
正確には、魔術師ではなく呪術師。『EXTRA』シリーズのムーンセルにおける魔術が「そこにあるものを組み替えるプログラム」であるのに対し、彼女のスキル『呪術』は「自身の肉体を素材にして組み替えるプログラム」であり、彼女自身の体を使って行われる物理現象である。
EXランクという規格外の評価を受けている彼女の呪術は非常に強力で、炎・氷・風と高位の術を複数操り、物理現象と言う扱いから対魔力を突破することが可能となり、作中でもBランクのセイバーやAランクのランサー等非常に高い対魔力を持つサーヴァントが相手であっても減衰される事は無い。
身体強化の術等は普段から使用しているとの事で、基本的な身体能力は人間と大差ないらしい。本人曰く「そうでもないとサーヴァント戦なんてやってられない」。
『CCC』では男を必殺する禁断の超奥義・一夫多妻去勢拳を「呪法・玉天崩」として実戦投入する。やけに気合の入ったボイス&アニメーション、及び「お前は本当にキャスターか」と全霊のツッコミをかましてやりたくなるようなキレッキレのモーションは必見である。
スキルだけを見ると優秀なサーヴァントにも見えるが、宝具抜きのAランクサーヴァントの個体能力を100とするなら、彼女は9と1割未満しかなく、紛れも無く戦闘能力は低いサーヴァントである(この件については、本人も自身を度々「最弱のサーヴァント」と自虐している)。尤も、本来は工房で敵を待ち構えるのがキャスタークラスの鉄板戦法であり、その手法を取れないムーンセル式聖杯戦争に問題があると言えない事もない。
ただし、尾が増える度に力が9倍になっていき、九尾の状態では9の9乗となる。
『Grand Order』では霊基再臨第2段階の姿にて尾の数が一尾から二尾へと増える。さらに霊基再臨第3段階の姿ではオーラ状の尻尾が3本となるが、こちらは「仮想展開」であるらしい。

スキル

Fate/EXTRA』と『Fate/EXTRA CCC』に登場するスキル
呪相・炎天
敵に魔力ダメージを与える対BREAKスタンの効果を持つ炎の呪術。
呪相・氷天
敵に魔力ダメージを与える対ATTACKスタンの効果を持つ氷の呪術。
呪相・密天
敵に魔力貫通ダメージを与える対GUARDスタンの効果を持つ風の呪術。
ただし、炎天・氷天と違いスタンに失敗する事がある。
呪層界・怨天祝祭
次の手の魔力系スキルの威力を約2.5倍にする。
呪層界・怨天祝奉
次の手の魔力系スキルの威力を約4倍にする。
『Fate/EXTRA』でのみ登場し、レアエネミーを5匹討伐すると「呪層界・怨天祝祭」から置き換わる。
呪法・吸精
自身のBREAKにMP吸収効果を付与。
魂息吹
自動発動スキル。戦闘終了後にMPを10%回復する。
増えるタマモちゃん
戦闘終了時の経験値の取得量が5%上昇。
『Fate/EXTRA CCC』で追加されたパッシブスキル。
呪層・黒天洞
その手で受ける被ダメージを減少させ、スキル・宝具に応じたMPを吸収する。
キャス狐の主戦力、というか切り札とも言える。『Fate/EXTRA CCC FoxTail』では「呪層界・怨天祝祭」をとの併用で宝具を防いでいる。
常世咲き裂く大殺界(ヒガンバナセッショウセキ)
相手に魔力ダメージを与え、猛毒を付与。
ただし、HPが30%以下にならなければ使用できない。
呪相・玉天崩(別名:一夫多妻去勢拳)
2連続で蹴りを急所に当てた後、後ろに飛び下がり、飛び蹴りを繰り出すスキル。
対男性クリティカルの特性を持ち、敵に筋力貫通ダメージを与える。
呪相・空裂
ダメージ。敵対時のみ使用。

ランサー (Grand Order)

期間限定イベント『カルデアサマーメモリー』にて登場した水着姿の玉藻の前。

詳細は「玉藻の前〔ランサー〕」を参照。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
キャスター 主人公 (EXTRA) E E B A D B 陣地作成:C 呪術:EX
変化:A
初期ステータスはオールE。
主人公 (Grand Order) E E B A D B 陣地作成:C
神性:A
呪術:EX
変化:A
狐の嫁入り:EX

宝具

水天日光天照八野鎮石(すいてんにっこうあまてらすやのしずいし)
ランク:D(EXから低下)
種別:対軍宝具
レンジ:3~30
最大捕捉:100人
由来:アマテラス、天岩戸(アマノイワト)の逸話で登場する八咫鏡。
鏡の形をした宝具であり、玉藻静石(たまもしずいし)という神宝を一時的に解放したもの。
静石は出雲にて祀られていた、武日照命が天より持ち帰ったという神宝であり、出雲大神の神体。後の八咫鏡(やたのかがみ)、つまり天照大神の神体であり、物部の十種神宝(とくさのかんだから)の原型と考えられ、魂と生命力を活性化させる力を持つ。本来は死者すら蘇らせることのできる冥界の力を秘めた神宝中の神宝だが、現在の彼女ではそこまでの力は引き出せない。
宝具としてのランクはD。出自に反してやけに低いが、これは本来の能力のうち極一部しか引き出せていないため。
九尾状態で使う場合のランクはEXであり、国規模で死霊の軍団をボコボコ復活させる、国すら覆う規模の対界宝具となる。
宝具としての効果は、常世の理を遮断する結界を展開し、呪力行使コストを0にする。無限の魔力供給を行う、とも。ゲーム的には、発動したターンにおいて、自身のSKILLの消費MPを0にする。
主人公いわく『長い戦い―――一騎打ちではなく合戦のような―――で、真価を発揮する物』で、ゲーム中のような一対一の決闘で使ってもあまり強力とは言えない。
なお、戦闘では飛ばして相手に叩き付ける事で攻撃する他、あらゆる宝具による攻撃や魔術をも軽減する障壁を発生させる事も出来る 。
ただでさえ真名開放前から飛ばされたりぶつけられたり盾にされたりと酷使されているというのに、当のキャス狐本人からは「使えない」「没にしようか」と散々な言われ様をされ、「ユーザーが選ぶ使えない宝具No.1」という不名誉な称号まで押し付けられてしまった
挙句の果てには、レベルを初期化され所持スキルを軒並み剥奪された際に真名解放をさしおいて「戻って来ーい!私の黒天洞ちゃーん!」と防御技をいの一番に取り戻そうとする等、持ち主からの扱いは散々である。もうやめてキャス狐!水天日光の立場がゼロよ!
水天日光以外にも、相手の攻撃を倍化させた上で反射して返す神器等宝具候補は複数保有しているようだが、現在の英霊に格を落とした状態では使用出来ない。
『Fate/Grand Order』でも宝具として登場。味方全員のスキルチャージを1進めた上でHPを回復し、NPを増やすという、上記の設定のような集団戦・長期戦向きの効果になっている。戦術とのシナジーを考慮する必要はあるが十分過ぎる性能であり、Fateでは珍しい集団戦メインの作品に参戦したことで救われたと言えよう。

真名:玉藻の前

日本の平安時代末期に、鳥羽上皇に仕えたと言われる絶世の美女であり、白面金毛九尾の狐が化けたものであるとも言われた。日本三大化生の一角。
幼名は藻女(みずくめ)。18歳で宮中に仕え、後に鳥羽上皇に仕えてから玉藻前と名乗るようになる。その美貌と博識ぶりから寵愛を得るようになったとされる。しかしその後、鳥羽上皇が病に倒れた際、原因を調べた陰陽師、安倍某によって「人間ではない」ことが発覚。宮中から追い払われる結果となる。その後、朝廷の討伐軍と那須野の地で激突。一度目は8万からなる軍勢を退けたが二度目の戦いで敗北し、その骸は「殺生石」と呼ばれる毒を放つ石になったと言われる。
『EXTRA』における玉藻の前の正体は、アマテラス(天照大神)から分かれた御魂・神の表情の一つである。玉藻の前は伝承にある白面金毛九尾の狐ではなく、厳密には野干(やかん・ジャッカル)であり、本質は大きく異なる。
ある時、人間に興味を持ってしまったアマテラスが、自らの一面を記憶を封印し人間に転生。それが後に玉藻の前と呼ばれることになる少女。少女は宮中に仕え、ただその身が「人間ではない」ことからそこを追われた。
最期は破魔の矢を胸に受け、その命を終える。神でありながら人に憧れ、妖物として殺されたことになる。ただしこれは飽く迄彼女から見た彼女が語るお話である。『CCC』では5つの王朝を滅ぼした多くの国を滅ぼしてきたなど明らかに辻褄が合わない事を本人及びアマテラスが口走っており「妲己とは別人」も怪しい…と懐疑がファン間でも持たれていた。そして『EXTELLA』において傾国モード故のネタを披露してしまい主人公に「妲己と言ってる様なもの」と言われてしまう。
金毛白面九尾が同一視された影響かもしれないし、彼女の言う様に単なるハッタリかもしれない。

日本三大化生・白面金毛九尾の狐

キャスターは本人も認める「ピーキーで扱いづらい」サーヴァントであるが、彼女は本来、英霊ではない。それをムーンセルが英霊として再現しているため霊格が低下している。本来九つある尻尾も、現在は一つとなっている(着物の帯には残り八つの尻尾が意匠化し描かれている)。
本来は悪霊・妖怪・荒御魂の類であり、そちらの姿で再現された場合、百の英霊すら軽く退ける大化生となる。本人によると『EXTRA』で闘ってきたサーヴァントなんて指先一つで瞬殺、本来の力なら一瞬で終わると語っている。日本三大化生の一角は伊達ではない。さらに『EXTRA』においては朝廷の討伐軍を一度目は皆殺しに、それを反省した二度目は無抵抗で和解を死ぬまで求め続けたと語られている。
また「今回はムーンセルからの制約で一つしかありませんが、本来なら多数の尾から百万の軍勢を生み出せるのです!」と語っている。
彼女は尾一本だと上記のようにAランクサーヴァントが個体値100なのに対して9しかないが、尾が増える度に9倍に能力値が増える。二尾なら元の9倍、三尾なら元の81倍……といった具合である。つまり、本来のキャスターはプレイヤーに使役されている時の4304万6721倍のスペックを誇る事になる。インフレここに極まれりである。
『CCC』の個別EDにて長い時間修行して本来の九尾に戻った際には、権能を自在に操って時間を遡りムーンセルまでの404光年を走破、表記とルビを合わせる気の全くないスピンキックの一撃で八次元まで遮断するムーンセル最後の障壁も蹴破ってしまった。
『CCC』においてキャスターの大元であるアマテラスが登場した際は、遠く離れた距離から尚とてつもない巨躯に映るほどのスケール、一言呟くだけで主人公の行動を束縛するなど前述のスペックに恥じぬ滅茶苦茶な事をしていた。
そもそも、たまたまキャスターとイチャつく主人公の姿が視えたというだけで、時間を操って主人公を自分の手元に呼び寄せるという行動自体滅茶苦茶である。この辺りが如何にもキャスターのオリジナルと言える。なお、キャスターが九尾状態になるとこの姿になるという訳では無い(九尾状態になれば全盛期の力を取り戻せるが、大元のキャスターであるアマテラスの力までは発揮できない)。
TYPE-MOONにおいて彼女は、仏と神が一体化した化身である。より正確には、無限仏「大日如来」と同一視される太陽神「天照大神」の、一側面が疑神化したものである。外見こそは人型で現在のキャスターと大差は無いが、その分御霊にあたる彼女とは謂わば幹と枝葉の関係。本作風に言えば、アマテラスのアルターエゴ(金色白面)のアルターエゴ(玉藻の前・九尾)というところに近い。
尊大な口調や巨人のような体躯など、プレイヤーの良く知るキャスターとはまるで異なる存在で性格も冷淡。本来なら全裸だったり、霊廟に入った時点で人間は燃え尽きたり、夢のない人間には巨大な太陽にしか見えなかったりする彼女の姿はキャスター的にはあまり好ましいとは言えないらしく、万が一自分の尻尾が増えた際には主人公の手でちぎってしまって欲しいと告げられる。また、このアマテラスは自らを人類悪と称している。
どうやら尾が増えることで霊性が高まる代償として性格もオリジナルである大化生・金色白面の方へと引っ張られてしまい、所謂「キャス狐」のキャラの維持は出来なくなってしまうようである。
だが、キャスターが九尾まで尾を増やした後に主人公と暮らすために8つの尾を捨てた時は、それぞれ1本づつが「キャス狐」に似た人格を得て、「主人公との同棲」という抜け駆けをしているオリジナルへの復讐を宣言し、主人公の奪還を狙うようになる。捨てられた尾にも記憶や主人公への思慕の情が一本一本に刻みつけられている執念深さがヤンデレたる所以なのでは……。
余談だが、日本三大化生の残り二つがなんであるかについてゲーム中では特に触れられておらず不明。一般に日本三大妖怪として知られているのは「大嶽丸(鬼神)」、「酒呑童子(鬼の首領)」、「玉藻前(妖狐)」である。いずれも中世日本で畏れられた三大妖怪であり、宇治平等院の宝蔵に三体の首や遺骸が封印されているとの伝承がある。
なお、大嶽丸に変わり「崇徳上皇(大天狗)」が入る「日本三大悪妖怪」という呼称はWikipediaで2005年に出典元不明で記述されたもので、ノートで検証された結果、Wikipedia記述以前の資料が存在しないデマとして現在では削除されている。

関連

殺生石
玉藻の前が、退治された後に石へと変じたもの。邪気毒気を帯び、近づく人や獣を中毒死させたという。ゲーム中ではこれを用いた技「常世咲き裂く大殺界(ヒガンバナセッショウセキ)」を使う。
那須高原にあった殺生石は、後に玄翁和尚という高僧が法事を行い成仏させた。しかし石は砕け、日本各地に飛散した。大きなものは3つ、各地の高田と呼ばれる地に散ったが、その他の細かい残りはオサキ狐や犬神となって、術者に使役される使い魔となったとされる。彼女が「和風の使い魔は、のきなみ私の分身」と言っているのはこの伝承が由来と思われる。
アマテラスから稲荷明神へ
Matrixの記述をそのまま引用すると、「アマテラス(垂迹)=(本地)大日如来(法身)=(報身)ダキニ天」。
大日如来は全ての物事・一切万物と同一である仏だが、「大日」の名の通り太陽神の性格も持ち合わせている。よって本地垂迹(ほんぢすいじゃく)という思想により、如来が本来の姿「本地」であり天照大神(別名:大日霊女)はその仮の姿「垂迹」である、と同一視された。さらに、大日如来の徳の現れ「報身」とされたダキニ天は、天皇の即位法(東寺方)により天照大神(大日如来)と同一視される。
さらにダキニ天は、白狐や野干(オオカミのようなもの)に乗る姿で描かれることから、稲荷信仰と融合(習合)して、稲荷明神「ウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)」と同一視される。
こうして、アマテラスの性格の一つとされる玉藻の前は、晴れて狐耳の良妻の姿をとるわけである。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/EXTRA
主人公と共に戦うサーヴァント。
Fate/EXTRA CCC
前作に引き続き登場。新衣装は、露出度の高い小悪魔風のゴスロリめいた洋装。別名、パンキッシュ・キャスター。今作では彼女のEDが追加されている。
Fate/EXTRA CCC FoxTail
主人公にして、メインヒロイン。
Fate/EXTELLA
メインサーヴァントの一人。玉藻の前陣営の将。
今回は、ある理由で傾国モードになった事で冷徹な性格となる。そして、とうとう主人公と一線を越えた関係となる。
Fate/Grand Order
『歌うカボチャ城の冒険~マッドパーティー2015~』の開催に伴い先行実装され、第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』解禁に際して本格実装された。
「フェイト/エクストラ」劇場 おしえて!! ブロッサム先生

Fate関連作品

とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
知らない街に無理矢理呼び出され、とりあえず花札勝負をしていたらインスマス顔の変質者に侮辱される。
TYPE-MOONエース VOL.6 付録DVDに収録。
行方不明のマスターを探し、怪しい保健室に足繁く通う。
カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
コスト:150 / 戦闘力:C / 突破力:- / 移動力:B / 体力:D / 忍耐力:D / リキャスト:A+

その他

TYPE-MOON エイプリルフール企画
2014年の「赤生@ちゃんねる」及び「実況どりーむ@キャス狐」で登場。
2015年の「TMitter2015」ではカリスマ女子大生として登場し、みこーん知恵袋で主婦の悩みに答える。
コハエース
琥珀と熾烈なポジション争いを繰り広げ、しょっちゅう怪しい石にされている。最近はエルフ耳の人妻からも目の敵にされている。
ちびちゅき!
赤セイバーと共に遅れて登場。「良妻賢部」なる謎の部を立ち上げる。
さんぽけ ~三国志大戦ぽけっと~
『Fate/EXTELLA』とのコラボイベントで出張出演。陣営としては「呉」に属する。

人間関係

Fate/EXTRA

主人公 (EXTRA)
マスター。熱烈なまでの求愛を性別に関係なく行うが、実際に応えられると赤面したり混乱したりと、乙女そのものの反応をする。召喚に応じた理由は「一目惚れ」とのこと。最終的には「ぶっちゃけご主人様以外の人間とかどうでもいい」「私が貴方を愛する事が摂理に反するなら世界を敵に回しても構わない」とまで言い切ってしまう。
『CCC』中盤のイベントにて主人公の事を全く知らない状態の彼女が出てきたが、無意識の内に様付けで呼び、さらっと「魂がイケメン」と言いそうになったり、彼女の為に傷ついていく主人公の姿に「胸が痛い」「自分には貴方様にその様な事をして頂く資格も無い」と言ったり、助けに来る際にも「恋に生きると決めました」と言ったりと、魂レベルで「一目惚れ」していたのは本当のようだ。
キャスターEDでは主人公の方も「惚れた弱み」と言いながら彼女の巻き起こした騒動を解決する決意を固めており、彼女に順応してしまっている事が伺える。
Fate/Grand Order』のマテリアルから、EDでは主人公を助ける為に千年の修行を行い九尾となった事が分かった。
セイバーアーチャー
ゲーム本編では機会が無いが、外伝作品では共演することが多い。セイバーとは主人公を巡って頻繁に諍いを起こすが、仲が悪いという訳ではなく、アーチャーを共に弄ったり、メールでのやり取りをしている。主人公の前ではボケに回る彼女も、セイバーのマイペースぶりに振り回されることが多い。また『CCC』の隠しボスのアーチャー戦にて、彼を「アチャ男さん」と外伝同様に呼び、まるで面識があるかのようなイントロ台詞を放つ。
トワイス・H・ピースマン
元・マスター。かつての契約者なだけに思う所がある模様。当時の彼女は明るい面を見せず、大人しく従っていた。
ライダー
一回戦の対戦相手。刹那的な快楽を愛する彼女と、「永遠」を定義するキャスターは相性が悪い。ただ、それ以上にマスターであるワカメとは絶対に相容れない。
アーチャー
二回戦の対戦相手。狐と狩人の関係から合わない。その出自から、もとが為政者の側に仕えていた立場にある彼女と、反逆者であるアーチャーはソリが合わない。
また、生前の最後から、彼女にとって矢は弱点。
キャスター
三回戦の対戦相手。オバサン扱いされた際に、「あはは、よし、徹底的にブッ潰す」と静かにキレていた。とはいえ別に嫌っている訳では無く、彼女達の在りようは嫌いではないと発言している。
バーサーカー(EXTRA・白)
ラニルートにおける、四回戦の対戦相手。似た者同士、きっと気が合うだろうと言われている。
これが本来の力がサーヴァントとして制限されているもの同士という意味か、おちゃらけっぷりとか好きになった相手へのベタ惚れ尽くしっぷりという意味かは定かではない。
アサシン
五回戦の対戦相手。中国における白面金毛九尾の狐であり、彼女と同一視される妲己(だっき)のことは嫌っており、彼に妲己と同一視された時は、「私とあの贅沢狐を一緒にしましたね!? 死刑! 死刑確定です!」と怒っている。また、彼女に決戦前会話を任せた場合、マスターであるユリウスに辛辣な舌鋒を浴びせて一方的にやり込めるシーンも。
セイバー
決勝戦の対戦相手。彼のマスターへの妄信振りを「サーヴァントっていうより犬か奴隷ですね」と扱下ろし、最も弱く何も持たないが故に勝ち残ってきた主人公 (EXTRA)に仕えた事から、レオを「偽者の王」と断じる。が、セイバーの真意を知ると彼への評価は改めていた(もっとも本物の王を知っていると主人公至上主義を覆すこともしないが)。

Fate/EXTRA CCC

ランサー
シナリオ後半で主人公に惚れた彼女に対し、敵愾心を燃やす(「ご主人様どいて、そいつ殺せません!」)。また、彼女が「処女」であることを見抜いてエロトークをぶつけて赤面させるという、彼女の秘密を暴くために必要だったとはいえ女性陣ドン引きの行為をした。
キャスター
どちらもかなりの毒舌家な上、アンデルセンは犬耳もしくは猫耳派の為相性は悪い。が、主人公に仕える彼女の在り方自体は否定せず、いつかは主への献身が届くだろうと励ましてすらいる。キャスターの方でも「何故あんな妖怪に仕えているのか不思議」と悪い評価はしていない様子。
カルナ
月の裏側で戦うことになってしまったサーヴァント。意外に相性は良く、主であるジナコに避けられ、忠義を全うすることができない彼の境遇に同情しており、カルナの心境を思うと寂しくなると主人公に吐露していた。また共に「日輪」を司る者同士でもある。
BB
主人公を巡るライバル……の筈なのだが、テンションが似ていることと、ご主人様とのプレイの参考になりそうな良いアイディアを出してくれるので実は本気で嫌ってはいない。ただ宝具解放のイベントでまでいつものノリのキャスターには彼女も困り気味。
パッションリップメルトリリス
主人公に好意を寄せる彼女達に対し敵愾心を燃やすが、同じヤンデレ属性として自分や相手の事が見えていないという点に関しては他人事とは思えなかった様である。
特に自らが人間社会において異物であることが理解できないパッションリップにかつての自分を重ねてしまうようで、同族嫌悪気味に嫌っている。また、アンデルセンからも「パッションリップと同じ」「呪い系女子」との評を頂いている。
呪装戦隊♥タマモナイン
九尾となったキャスターから切り離された八本の尻尾がアルターエゴとなった存在。分離した事で自我が芽生えたのではなく、自我を持ち始めた尻尾が権利を主張しだした結果捨てられて生まれた存在である。全員が髪型とカラバリの異なる使い回し風ではあるが、裏切り者(オリジナル)への復讐と主人公の奪還の為にEDで姿を表した。
元となったキャスターに似て全員が強欲らしく、ムーンセル中枢をハッキングしSE.RA.PHを九等分した上に2Dのドット世界に作り変え、ご主人様へ自身達の城へ来る事を要求、主人公とキャスターが彼女達の元へ向かう所で物語は終わる。
Fate/Grand Order』イベント「セイバーウォーズ~リリィのコスモ武者修行~」によれば、高級品嗜好のタマモグッチ、マイホーム至上主義のタマモデルモ、野生の獣タマモキャット、敏腕美人秘書タマモヴィッチ、お姫様日和なタマモノヒメ、不思議ちゃんタマモアリアが存在する。また、タマモナインのうち三人くらいはその時の流行廃り次第で能力やルックスが変わるらしい。
なお、『Fate/EXTRA material』では8人全員のラフ画が掲載されている。

Fate/EXTRA CCC FoxTail

セイバー (EXTRA CCC FoxTail)
因縁の相手。似た者同士だが相性は最悪。どれくらい似ているかというと、SG3つのうち最初の2つが同じ。
坂神一人
因縁の相手のマスター。評価は「魂がフケツ過ぎですしーっ!」。
以降も事あるごとに「汚魂」と言い続けるなど、何か含みがあるような感じである。
キングプロテア
若干同情しつつも、象徴のみを追い求める幼すぎる恋愛観に苦言を呈する。そうでなくても恋愛対象が同じため良い感情は持っていない。

Fate/EXTELLA

ネロ・クラウディウス
分かたれた王権(レガリア)と「精神」の主人公を握るライバル。
「EXTELLA/zero」でムーンセル中枢に向かう際に道から蹴り落とされたのを根に持っている。ただし玉藻がバグチェッカーに引っかかって脱落する(『CCC』と違い消滅はしない)際に、茶番を演じて主人公の気を引こうとしたのが原因ではある。
カルナ
自陣営の副官として厚遇している。ソロ・サーヴァントとしてふらふらしていた彼を詐欺同然の話術で味方に引き入れたとの事だが、カルナはこれについて「二つ返事でついていった自らに非がある」といつものスタンスを貫いている。カルナにはスキル「貧者の見識」があるため、キャスターは「結果的に嘘“は”ついていない」ギリギリのラインで説得したものと思われるが、果たしてどういった内容だったか大変に気になるところである。
呂布奉先
自軍の部下。狂化のため何を言っているのかはわからないが、とりあえず忠義者な頼れる味方として扱っている。
もっとも、向こうからはいつか退治してやろうと思われているのだが。
後に『さんぽけ ~三国志大戦ぽけっと~』とのコラボイベントでも同じような言動をしたため、「呂布奉先」をよく知っている劉備・曹操・孫堅からはドン引きされた。
メドゥーサ
自軍の部下。ソロサーヴァントとして暴れていたが、お茶に誘って一昼夜お話したら意気投合したとの事。
悪を成す反英雄という点を初めに属性が似ているが、両者の理念が決定的に異なっている。
事実、メドゥーサのEDでは玉藻の前に最初から忠誠を誓っていないことを明かした上で、最終的に彼女を殺生石ネオに封じた挙げ句、目の前で主人公を押し倒している。
エリザベート=バートリー
自陣営のサーヴァントの一騎として召し抱えている。しかしその役割は将ではなく小間使いであり、千年京のありとあらゆる雑事をこなす下っ端扱い。主であるキャスターが傾国モードに入っているため職場待遇は酷いもので、電撃による折檻が常態化しているも、ランサー自身はとある理由からそれを甘受している。しかし……。
アルテラ
ムーンセルへ侵入した遊星の尖兵。「肉体」の主人公と第三のレガリアを握っており、主人公の安全確保のため戦うことに。
アルキメデス
ムーンセルのメンテナンス技師を名乗るサーヴァント。腹に一物あることを見抜いているために最初から信用しておらず、傾国モードで対応。

EXTELLA/zero

アトラム・ガリアスタ
『EXTELLA』本編開始前に行われた月の聖杯戦争におけるマスター。表向きは従順だが、実際は彼のことを「あんな三流マスター」と気に入ってなかったそうな。
『ちびちゅき!』でもカフェの料金を「ご主人様以外は10割増」とぼったくり、ご主人様認定はしていなかった。

Fate/Grand Order

主人公
この時空にて契約することになったマスター。既に心に決めた無二のマスター(予定)がいる身ではあるが、一人のマスターとしては少なからず好印象を持っている。イケメン魂認定済み。
坂田金時
第四章にて、彼が召喚されたのにくっつく形で登場。以降も短い間だがコンビを組んで行動していた。
本人的には静電気で毛並みがパリパリするからあまり近づいてほしくないらしい。
CCCにて彼を差して「脳筋イケモンゴールデン」と評しており、玉藻的には「顔は良いけど魂はイケメンではない」「間違ってもゲットしたくない」。
ニコラ・テスラ
第四章で敵対した相手。若干暑苦しいが紳士的に対応してきたイケ魂の為一瞬靡きかけるが、すぐに自制を取り戻した。
タマモキャット
タマモナインの一角で、もう一人の自分。相性は最悪である。
酒呑童子
友人。「酒呑ちゃん」と呼ぶ。
なお、彼女から見ると金時と酒呑童子は「バカップル」とのことで(実際、二人のやり取りは傍から見るとじゃれ合いのようである)、イベント「セイバーウォーズ」では彼女の発言から酒呑童子を呼び出せるのかと戦々恐々としていた金時にわざわざ人のバカップルぶりを見るのは御免だと返答し、彼を安堵させていた。
互いに本性を知っている為にどちらも警戒心からあまり交流は無い。一度仲違いしてしまうと際限なくエスカレートして大戦争になってしまうというのも理由らしい。
源頼光
性格的にも能力的にも天敵。

生前

安倍晴明
仇敵とも呼べる人物。
彼女に「日本人の骨格してない」と言われるほどの美形。だけど魂まで根の国色の、「暗黒イケモン」。
『EXTRA』で語られた彼女の過去で初登場(名前だけなら『hollow』の劇中劇で出ているが『EXTRA』ともキャス狐とも無関係)。この時点では無辜の彼女をいきなり迫害したと言わんばかりであったが、『CCC』ではある意味名誉回復が図られている。
伝承では玉藻の前の正体を見破ったのは安倍泰成、安倍泰親、安倍晴明と諸説あるが、『Fate/EXTRA material』で天敵に暗黒イケモン「セイメイ」とされていることからTYPE-MOON世界では晴明説を採用していると思われる。
ちなみに晴明だと彼女とは時代が合わないはずだが、伝承における彼のトンデモ振りを考えると、あまり意味の無い突っ込みかもしれない。
鳥羽上皇
最初に愛し、愛を捧げた人間。彼も玉藻の前の美貌と博識に惹かれ、愛し合った。
しかしいつしか病に倒れ、その原因がお抱えの天文博士により彼女の仕業と断定され、更に彼女が「人にあらぬ」と知るや切って捨て妖怪として討伐軍を差し向けた。
その胸中はいかなるものだったのか、謎である。

友人・両親等

清姫
メル友その一。安珍・清姫伝説に登場する蛇の化生。
どのような経緯で友人になったのかは不明だが、主人公が浮気をした場合、浮気相手を鐘楼に入れて大炎上させるという………。メール上の付き合いだからこそ仲良しトークができる、女の(賢い)友情。
実際に顔合わせをした事は無く、マスターとの惚気話メールを煽りを含めて送ってくる為、『Fate/Grand Order』時点では辟易している模様。但し、彼女がフラれて荒れていた時には慰めに行く一面も。
刑部姫
メル友そのニ。姫路城の天守閣に隠れ潜んでいるとされる妖怪。「ひきこもりは蜜の味、ネット向こうのお友達とお供え物のピザがあれば何百年でも籠もりたい」と主張するインドア派。
自分の隠れ家に礼を弁えずに入り込まれると、巨大化して侵入者を追い払うとされる。彼女の正体には諸説あるのだが、キャスターと同じ「キツネ」という説もある。
近頃はチャットデートに熱を上げているらしい。
紅閻魔
メル友その三。舌切り雀。キャスターのことを「ケンボちゃん」と呼ぶほどの親しい仲。
悪い女に天誅を下す謎の流浪人(るろうに)、「怪異・舌斬り抜刀斎」を擁する怖い雀。
BBに軽いお仕置きするため彼女に援護要請をするが、その時に件の剣客は留守であった。
かぐや姫
友達の一人であり、「カグヤちゃん」と呼んでいる。どうにも『EXTRA』世界ではムーンセルが存在するため、彼女はいないらしく、寂しがっている。
月の珊瑚の世界ではムーンセルの無い月に住む姫とその子孫が登場しているが、別人だと思われる……多分。
天宇受賣命
神霊としての友人。「ウズメちゃん」と呼んでいる。
お料理教室を開いているらしく、余暇は彼女から和食を習っている。踊りも料理も上手な神代の美少女。
妲己
「贅沢狐」と呼んで嫌っている。 
名君を堕落させ、「酒池肉林」などの放蕩や「炮烙」「蟇盆」などの残虐な処刑や拷問を行ったことで知られる傾国の妖狐。
ただキャスターの方も贅沢が嫌いということはなく、むしろ贅沢好き。つまり同族嫌悪である。しかも『CCC』では本当に別狐の妲己さんが実在するのか疑わしくなっている。
伊邪那岐命
父上。ヤンデレな妻とアレな娘に振り回される苦労性の主神。
伊邪那美命
母上。日本最古のヤンデレと言われており、キャスターも「私以上のヤンデレ」と評している。キャスターのヤンデレ属性は彼女譲りか。

その他

琥珀
キャラがモロ被りしているため、コハエースで熾烈な戦いを繰り広げており、その激しさはブリテンローマの戦いの比ではない。
しかも、『CCC』のキャスターEDで割烹着属性まで取得してしまった為、ますますキャラ被りが…
葛木夫人のキャスター
同類のダメ主婦(アーチャー談)。同じスイートブライダルライフを夢見る婚活女子だが、プリズマエースにて熾烈な出演枠奪い合いを繰り広げる。
型月名物「同属嫌悪」は近年でも健在の様だ。
沙条愛歌
相方に対する献身っぷりや本性等、ある意味似た者同士。『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』で相対した時は、「生粋の人類悪」と見なしてドン引きしていた。
ジル・ド・レェ
『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』で遭遇した相手。クリーチャー系の外見にドン引きするものの、向こうからは共通点の多さ(キャスター、青系、旦那、etc)から「仲間」「2Pカラー」と見なされ、怒りを通り越して泣き出すハメに。
孫堅
『さんぽけ ~三国志大戦ぽけっと~』で出張出演した際に共演。
同じ陣営に所属し、ストーリーでもコンビを組んで行動している。
常に熱血純朴で民を思いやって行動する姿に一目置きつつも、あらゆるフラグ的言動にあっさり引っかかる姿を面白がって弄っている。

名台詞

Fate/EXTRA

「その魂、ちょお~~~っと待った! 暫く、暫くぅ!
 何処の誰とかとかぜーんぜん存じませんが、その慟哭、その頑張り。
 他の神さまが聞き逃しても、私の耳にピンときました!
 宇迦之御魂神うかのみたまのかみもご照覧あれ! この人を冥府に落とすのはまだ早すぎ。
 だってこのイケメン魂、きっと素敵な人ですから! ちょっと私に下さいな♪」
「謂れはなくとも即参上、軒轅陵墓けんえんりょうぼから、良妻狐のデリバリーにやってきました!
 あ、なんかドン引きしてません? えーと、貴方が私のご主人様……でいいんですよね?」
初登場。実にノリノリで契約を交わしにやって来る。
「はい、シークタイムはそこまでです! 今のご主人様は弱々な状態なんですから、悩んでいい結論コトなんて一つもありません!
 弱り目にたたり目、泣きっ面にハチ、年上の女房は質に入れても即ゲット、と申します!
 ……ですので、ここは一つ無理にでもあげていかないと。お一人で悩まれるのは辛いですよ、マスター」
ヘンなことわざシリーズその1。一回戦にて。
「ご主人様。あんな老いぼれの難癖なんて気にする価値ありませんよ。
 ご主人様の選ぶ道は いつもピンポン大正解に決まってるんですから。迷う必要なんてまったくないんです。
 まったく。老兵は馬に蹴られてただ去るのみ、という言葉を知らないんですかね?
 ……あれ? ちょっと違いましたっけ?」
ヘンなことわざシリーズその2。二回戦にて。
「ふっふっふ。この第七感フォックスセンスにかかれば、何処に逃げても無駄無駄無駄ってもんです。
 近くにいますよ、ご主人様マスター。とっつかまえて料理してやりましょう。あ、でも■■■■じしゅきせいなことはだめですよっ!」
三回戦、ありすを相手の鬼ごっこにて。何をすると思ったんだ……
「ご主人様、飛んで火に入るバタフライ、これはチャンスかもしれませんよ。遊ぶフリをして探りを入れてみましょう。
 ふっふっふ、この高度な戦略、幼女にはバレますまい」
ヘンなことわざシリーズその3。三回戦にて。
「まずは金的っ! 次も金的っ! 懺悔しやがれ、コレがトドメの金的だーー!」
「よし、一夫多妻去勢拳、完成です!ハーレム展開なんて、神が許してもこの私が許しません!」
四回戦にて。実際に攻撃しているわけではなく、素振りである。
直前に令呪を使ってまでヒロインを救出した主人公に対し、何か思うところがあったらしい。ハーレムは嫌いのようだ。ちなみに、主人公が女性の場合は金的ではなく人中(鼻と上唇の間)への攻撃になる。どちらも急所なので、まともに攻撃されたら痛いでは済まない(特に男子への金的攻撃)。
『CCC』で晴れて(?)実装化された。非力なキャスターにとって筋力依存のネタスキルかと思いきや、ガード不能、男性エネミーにクリティカル、チャージした呪術を上回る火力、といった具合にいろいろコワれている。
「キャー、もうサイッコォー! 祝・累計ダメージ300000以上!
 私、一周まわって楽しくなってきました。いやぁ、これだけサーヴァントに被弾させた方は他にちょっと見当たりません。
 もうこれは人智を超えた才能。アナタが神か、と言わざるをえません! 当事者兼、被害者的に!」
累計被ダメージが300000を突破したときの特殊会話。
いくら彼女の耐久力が低いといっても、普通のプレイをしていればここまでダメージを受けることはなく、わざとダメージを受けるよう采配しなければ起らない隠しイベントのようなもの。
主人公のあまりのドSっぷりに「いつか地獄に落ちる」と非難するが、「地獄に落ちれば彼女のより近くに居られる」という主人公の非常識かつ情熱的な反応によって絆されてしまい、お守り代わりに礼装「妖狐の尾」をくれる。
「いざや散れ、常世咲き裂く怨天の花――常世咲き裂く大殺界ヒガンバナセッショウセキ!」
呪法「常世咲き裂く大殺界」。殺生石の猛毒による起死回生の一手。
「なんて狭量な生き物。
 なんて乱暴な憎しみ。
 なんて思い上がった独善。 なんて、なんて―――

 なんて弱々しくも愛おしい、限りある命たち。」
マトリクスEX会話、主人公の心に流れ込んできた生前のキャスターの慟哭と想い。
“人間ではない”という理由だけで殺意と憎悪を向けてくる有象無象達の鏃に全身を穿たれながら悟った、人に寄り添う者としての結論。
軒轅陵墓けんえんりょうぼ――冥府より尽きることなく」
「出雲に神在り。審美確かに、たまに息吹を、
 山河水天さんがすいてん天照あまてらす。これ自在にして禊ぎの証、
 名を玉藻鎮石たまものしずいし神宝宇迦之鏡しんぽううかのかがみなり――
 なんちゃって」
宝具解放。「水天日光天照八野鎮石」。シリアスに決めつつ、最後に茶目っ気を出すのがキャス狐らしさ。
「ワ、ワンモアプリーズ。い、いまの言葉、もう一度お願いしますっ……!」
「き――、キャーーーー☆ーーーー! きたきたきたーーー!」
「ご主人様! い、今のは”オレの嫁宣言”と見て、間違いありませんね!?」
六回戦にて、主人公が助けたヒロインに対して嫉妬する彼女に「タマモの方が好きだけど。」を選択した場合。なんだかんだで純情乙女。

Fate/EXTRA CCC

「きゃーーーーー!!!!!! きたきたきた、ご指名きたーーー! お待ちしておりましたーーー☆」
「応さ暫くぅ! その奈落行き、月が許してもこの太陽が許しません!」
「この身は黄帝陵墓の守護者にして、崑侖よりの運気を導く陰の気脈! 金色の陽光弾く水面の鏡!」
「雨天決行、花も嵐も踏み越えてご主人様への愛に一直線!」
「魔術師の英霊―――あれ、英霊? ま、いっか、そのあたりはテキトーに!」
「自他共に認めるご主人様の良妻サーヴァント、キャスター! ここに罷りこしましたー!」
『CCC』でキャスターを選んだ場合、シリアスな呼びかけに答えたと思ったらいつもどおりの超ハイテンションでこれこの通り、シリアスをぶち壊すことに定評のある良妻狐が駆けつけてくれる。
「チッ。土壇場を利用して既成事実を作るのは失敗したか………まあまあ、それはそれ、おいおいと。」
戦友が駆けつけてくれた、と喜ぶ主人公を一気に冷ますセリフ。尻尾を荒々しくモフったとか、そんな事実はございません。
但し、『CCC』では主人公が時折尻尾をモフって癒されるシーンが存在する。
「―――よし。トカゲ蒸し焼き なう。」
ランサーに「オバサン」呼ばわりされて真顔でキレる。たとえどんな女性であろうと、年齢関係は禁句。
「貴女をトカゲと呼んだ私が愚かでした。
 貴女はもはや災害、ゴリラとクジラが合体した怪獣レベルの音痴です!」
ランサーの音痴っぷりについての的確な評価。
「ゴリラとクジラが合体した怪獣」というのは、人類はおろか哺乳類はネズミのような生き物しかいなかった遥か太古の時代に地上を統べていた龍が、永い眠りについていた中で人類の生み出した災いの業火を浴びて誕生した最強の怪物にして、日本が誇る最強の王。
つまりは怪獣王のことである。
「ご主人様! 地球の自然を守るためにも、この女はここで倒します!くたばれ!」
このセリフの前にランサーを怪獣呼ばわりしているのも相まって、どこか光の巨人を彷彿とさせるセリフ。
ただしそこはやっぱりキャス狐、最後に私怨が見えている。それも、「くたばれ」は妙に間を置かず言っている。どれだけ倒したいのか…
「ぐっ、なんて弾力&迫力……! なんですかアレ、バレーボール? お餅? 形容しがたい何か?」
パッションリップの規格外なほどたわわに実った胸を見て、悔しさからかクトゥルー的な形容をする。
本来、キャス狐もかなりある方なのだが…ええい、『CCC』の女性キャラ達は化け物か!
「殺します(ハート)」
「勿論両方ですよ?」
主人公の「もし浮気したらどうなる?」との問いに対して。ご主人様も浮気相手も殺すつもりらしい。
最も、彼女は主人公の幸福を第一に考えており、CCCルートでも主人公と桜を(後で奪い返すつもりではあるが)送り出しているので、口だけかもしれないが…
「奥の手をお見せしましょう!
 世にはびこる魘魅邪魅えんみじゃみ、元凶なるは殺生石、禊ぎ払うは我が鎮石たまものしずいし―――いざ!
 とう! 私、心を入れ替えました! 水天日光、ここに見参!」
宝具解放『CCC』Ver. その1。……うん、「心を入れ替えました」で首をかしげるのはやめてあげてください。
「ここは我が国、神の国、水は潤い、実り豊かな中津国なかつくに
 国がうつほに水注ぎ、高天たかま巡り、黄泉よみ巡り、巡り巡りて水天日光。
 我が照らす。豊葦原瑞穂国とよあしはらみずほのくに八尋やひろに輪をかけて、これぞ九重ここのえ天照あまてらす……!
 水天日光天照八野鎮石すいてんにっこうあまてらすやのしずいし
『CCC』Ver. その2。おふざけなしのシリアスモードでの解放。
「封印していた一夫多妻去勢拳を最後のスキルとして修得する事もやむなしです! 使えない水天日光とか没にして!」
パッションリップのヤンデレ発症に、凛とラニまでは許容していたキャス狐の堪忍袋の緒も限界に達した。
後に本当に一夫多妻去勢拳(呪法・玉天崩)を最後のスキルとして修得してしまうが、水天日光天照八野鎮石は没という最悪の事態は回避した。なお、流石に「最後のスキルになった上に最強スキルになってしまった」ことで去勢拳も気を使ったのか、その消費MP量を帳消しにするという意味で水天日光の存在意義を確立している。
「愛とはギブアンドテイク。
 思うだけではダメなのです。打算的でないものは、愛ではなく恋と言いましょう。」
対パッションリップ戦より。恋と愛の違いについて語る。
「いきます! 一合、二合、大・天・罰! これが私の、奥の手です!」
「ふ……ふふふふふ! 弁明! 無用! 浮・気・撲・滅っ!
 またの名を、一夫多妻去勢拳!」
禁断の超奥義、この技を受けた男は死ぬ。つまり、緑のアーチャーと時空の歪みで現れたアーチャーとランサーが犠牲者となる。
カルナとガウェインはレベルの関係上、この攻撃を受けずに済むが、二周目以降は彼らもこの攻撃を受けることに………。
しかしクリティカル抜きのダメージでも最強を誇る為、ランサーやメルトリリスにラスボス、終いには過去の自分に対しても問答無用で叩き込まれる。
「みこっ……? あのご主人さ……みこーん! フェイントっ!?」
「ちょちょきゃあっ尻尾増えちゃいます! こんな良妻モフってどうするおつもりです!」
 (中略)
「……何の話でしたっけ、忘れちゃったじゃないですか、もう……」
「MO☆FU☆RU」と決意をもってモフりにきた主人公に翻弄されるキャス狐。記憶が戻ったことで捨てられるんじゃないか、と心配をしていたキャス狐だったが、唐突かつ長い間モフられ、照れと困惑で何を心配していたか忘れてしまった。
珍しく主人公の行動に批難を向けるキャス狐だが、どことなく照れ隠しのように見える。『CCC』での純情狐エピソードの一つと言えるかもしれない。
「たとえ、マスクがイケメンでも心がイケてないのなら、ケモノと同義。
 アナタはイケてるモンスター………そう、イケモンです!
 ちゃっちゃと倒してゲットだぜ!」
緑衣のアーチャーとの最後の戦い。シリアスな空気でいつもの調子を崩さない彼女にアーチャーも苦笑い。
元ネタは説明する必要もないほど世界中で愛される、日本を代表するゲームにして、数多の廃人を生み出し続けている「ポケットモンスター」。
元ネタ通りかなりの種類がいるらしく、暗黒イケモン「セイメイ」、脳筋イケモン「ゴールデン」がいるらしい。
晴明が嫌いなのは相変わらず、ゴールデンは坂田金時の事を示すと思われる。
「天岩戸も絹豆腐、ラブコールとあらば即・参上!
 遠からんものは音にも聞け! 近くば寄って目にもぷりーず!
 魔法少女ラブリータマモ、ここに天孫降臨! 」
幕間で主人公がサーヴァントの理性を解放した際の台詞。直前の感動的シーンも相まってあらゆる意味でぶち壊しであり、BBにすら「空気読め(意訳)」とツッコミを入れられてしまった。
あくまでも『本能』ではなく『理性』の発言なのにこれなのはさすがと言うかなんと言うか。
「あいたっ!? ご、ご主人様が叩いた! ナギにもナミにもぶたれた事無いのに!?」
シリアスなシーンを自身のピンクな発言でぶち壊したあげく、「BBなんかどうでもいい」と言い出した直後に主人公からツッコミを受けて。どう考えても、元ネタは「ガンダム」のアムロ・レイの超有名なあのセリフ。
なお、ナギは伊弉諾、ナミは伊邪那美のことだと推測され、この二体は日本の神々を生み出した神、つまり元が神様であるキャスターにとっての両親にあたる。
「つーか。生娘だろ、オマエ」
エリザベートを赤面混乱地獄に叩き落とした身も蓋もないセリフ。恥じらいとか慎みとか何それ美味しいの?
「うむ。貴様の知るところのキャスターじゃ。物わかりがよくて嬉しいぞ、ご主人様?」
過去より主人公を手繰り寄せたキャスターの大元、太陽神「天照大神」。愛とか忠義心とかみじんもこもっていない「ご主人様」呼びである。
「貴様の前ではたまたま善性を保っておるが、本性は手に負えぬ大化生。貴様が想うに値せぬ悪霊よ。」
キャスターの大元であるアマテラスは一つの人格を持った歴史上の人物ではなく、神のような存在で本来ならば人知の及ぶ所ではない生き物。
故にアマテラスは時代や環境によってその時を生きる人間の「解釈」によって善とも悪とも取れるよう揺らぐらしい。
そのアルターエゴである白面金毛の根源は人類悪であり、基本的には人の脅威であり続ける存在でキャスターは善性が今はたまたま表に出ているに過ぎない存在であるとの事(これは白面金毛の本性についてであり、前述のようにアマテラスは時代や環境によって変わるため、必ずしもアマテラスが人類悪であるとは限らない)。
「善き魂にその苦行が耐えられるものか……退屈がてら、夢の端で見てやるとするかのぅ。」
アマテラスにキャスターの本質を説かれてもなお「最後まで一緒にいる」と堂々と啖呵を切ってみせた主人公に流石のアマテラスも「手に負えぬ」と匙を投げ、現世へと追い返す。いずれ魂がねじれるほど後悔することになるだろうと予言するも、多少なりとも愚かな自分の分身とちっぽけな人間の行く末に興味を持った様子である。
「くっ! これというのも貴女が原因です、そこの私! なんですか、その欲望だだ漏れな魂魄は!
 それでも私なのですか!? 私の願いは理想の妻……三歩さがって夫の影踏まず、です!
 それを……そんな、隙あらばマスターの貞操を狙っているなんて……野獣ですか、貴女は!」
ムーンセルの悪戯か、未来の自分と邂逅した過去のキャスターの未来の自分への糾弾。……うん、言いたくなる気持ちはわかる。というかだいたいあってる。
「なんか頭きたぞ、もう怒った! ここで結婚詐欺処刑砲を受けやがれーーー!」
過去のマスター、トワイスが自分から強いサーヴァントに乗り換えたことに対しての怒り。なんの偶然か再会して怒りがぶり返してきたのか、はたまた言う機会がなかっただけで内心ずっとこう思っていたのか…
「マスターに対してなんて口をきくんですか!この淫――い、いえ、すっごく可愛いこの純情乙女!」
未来の自分に感情のまま暴言を吐きかけたが思いとどまった。
「ですが覚悟しておきなさい。貴女は間違っています。必ず最後に後悔します。なぜなら―――
 そんな生き方では、最後にぜっっったい、ダンナ様に愛想を尽かされるに決まっているからです!
 っていうか尽かされろ。なんですかその吐き気がするほどの幸せスイーツオーラは!
 同じ私でも勘弁ならねー! くっそう、羨ましくなんかないですからねーーーっだ!」
過去のキャスターの「貴女は間違っている」から続く本音の嵐。そしてこの後にも罵詈雑言が続く。やっぱりキャス狐はキャス狐だった。
「はい。叶うのなら私も、もっと長くお仕えしとうございました。」
「三千世界の鴉を殺し、朝が来ぬよう祈るように。その気になれば、今すぐにでも―――」
「―――ええ。ですがそれでは元の木阿弥。私はあなた様が与えてくれたこの姿を、損ないたくはないのです。」
CCCルート最終決戦後のキャスターとの別れ。神話礼装まで取り戻した今、自身の根源の力を引き出せばあるいはここで別れずとも済むのかもしれないが、
それを実行に移した時に主人公と苦楽を共にした人格や姿を失う事の方を恐れ、ここでの別れを選ぶ。
「ごめんなさい、言わずにはおられません。私は幸せでした。
あなたが、この弱い姿の私を、誰よりも慈しんでくれたのですから。」
表に戻った時、主人公の記憶が無くなるとわかっていてもどうしても伝えたかった感謝の気持ち。
不自由なことも多かったがタマモとして人間の世界に現界して以来の念願が叶ったキャスターのアバターへの愛着はひときわ強い。
「もう、ご主人様ったら欲がないんですから。いまなら政権も取り放題、金・富・権力も思いのままなのに。」
「けど、そんな無欲な所も大好きです♡はい、あ~ん♡そんな物より、このタマモ漬けの方が大事ですよね!」
「……ま、正直な所、その三つが揃うと私も悪女モード入りますし? 人間どもは勝手にやってろって感じです。」
「国があるから傾国しちゃうんであって、無ければ傾けようがありませんもの。私はご主人様と一緒に居られれば幸せです♡」
キャスターEDより。慎ましやかだが幸福な新婚生活を満喫しながら。
「はははははははははははははは! おはようからこんにちは! 恐れおののけSE.RA.PHの諸君!」
「この瞬間よりSE.RA.PHは我々のオモチャである! 詳しくいうと、九等分して独立国家と相成りました!」
「それぞれの国で主義主張、フェチズムと弱点属性・有利属性は違いますが、貴様ら市民に選択の自由はない!」
「我々は宣言する! 徹底した管理のもと、おもしろおかしく毎日を演出すると!」
「そして裏切り者、オリジナルよ! マジ首洗って待ってやがれ! あ、ご主人様も同罪ですのでお覚悟を」
上記の後、SE.RA.PHを制圧した呪装勢力からの声明。世界も主人公も救われた平和なEDかと思いきや一転、どうしてこうなった…

Fate/EXTRA CCC FoxTail

「ぶっちゃけ 私の主戦力です♥」
JKセイバー相手に「呪層・黒天洞」を披露しての一言。『EXTRA』から誰もが言いたかったことをついにぶっちゃけてしまった。
事前に「呪層界・怨天祝祭」を使った結果とはいえ宝具の一撃すら受け止めているので、割と真面目な話言うだけのことは十分ある。
尚この台詞自体は『CCC』本編で黒天洞使用時のボイスバリエーションの一つとして元々あったものである。

Fate/EXTELLA

「やれ嬉しいこと、目出度いこと。狐耳がピコピコと痺れるこの感じ。我が愛しの主が御目覚めになられたと見ました。」
「んー……予定より早いですけど、それはそれ。だいじょうぶ、何の問題もありませんとも☆」
「おはようございまーす、ご主人様♪天守よりの見晴らし、お楽しみいただけました?」
「さて―――そこな小間使い。何を惚けておる。我が主を玉座に案内せぬか。」
メインストーリー「蘭詩篇」冒頭。千年京にて目覚めた最愛のマスターへの、遠距離通信越しの初手挨拶。
彼(彼女)の目覚めに対面したのは部屋を掃除していたエリザベートであり、「ここは危険だから一刻も早く逃げろ(意訳)」と忠告していた矢先の部屋に響いた言葉。
途中までは甘い声色で主人公の目覚めを迎えるが、最後のエリザベートへの指示の声色は一転して傾国モード全開となっている。
「―――ふふ。よくぞきた人間。剛胆だが愚かも愚か。命知らずにもほどがあろう。」
「貴様なぞこの玉座に落ちた糸くずのようなもの。妾の機嫌一つで風塵と舞う命じゃ。まこと、あまりに切ない拙い味気ない―――」
「これでは食前の酒にもならぬ。ムーンセルを制したというから、もう少し大きなものを期待していたのだがなあ?」
上記より場面は変わって、玉藻陣営玉座の間にて。先程とは一転、マスターである主人公にも傾国モードの振る舞いを玉座に横たわりながら見せる。
理由はのちのち明かされていくが、金毛白面との対峙を思い起こしたプレイヤーも多かったであろう場面。
「…………っ」
「……私利! 私欲!そうです、ええ、そうですとも!」
「この私が、私の愛するあなたと共に国を盗る。総べ、喰らい、そして―――」
「それの、何が悪いと言うのです。」
千年京を襲撃した李書文の軍を片付け、ネロと精神の主人公との初戦を終えて。
SE.RA.PHの危機が迫るとネロは言う。我々と協力せよ(そしてそちらの魂の主人公を再融合させよ)と。しかし、「だから何だ」と玉藻の前は返す。
先の災厄を目から背け、私利私欲に走るその姿勢を撤退しながらのネロに侮蔑され、やや哀しげに、しかし決意は固く魂の主人公に向き直る。
「そう、そうやって……。ネロさんはいつも、私から奪うのですね。あの時も。」
「月の聖杯戦争。その終焉のとき、ムーンセル中枢に入ったのは、ご主人様と……貴女、だけだった。」
「私は、そこにいなかった。知っての通り、はぐれてしまいましたから。」
「最後のあの部屋で何があったのか、私は知りません。だから……。」
「だから、この指輪を与えられた時は本当に……本当に、嬉しかったんです。心の底から。」
「今度こそ自分は選ばれたのだと、選んでもらうことができたのだと。薬指に輝く光を前に、確信したんです。」
ネロの月のローマを攻め、ネロとの一騎打ちの果てに掴んだ勝利。しかして、倒れかけたネロを精神の主人公は降伏勧告を述べられても手放さない。
そんな姿に、玉藻の前は傾国の振る舞いを束の間剥がし、悔しげに、羨ましげに語りだす。
「それなのに―――」
「貴女も同じ指輪を得ているなんて、本当に驚きました。」
「その薬指を見た時の私の愕然、想像できますか?」
「……でも残念、今度こそ私の勝ちです。前回はあなた、今回は私!釣り合いは取れています、不服があらば地獄の夜摩にお言いなさい!」
上記より続けて。ネロへの恨み節が、感極まり声を荒げる。そしてレガリアを奪う。一片の哀れみもなく、それが当然の権利だとばかりに。
「どうかお許しください、ご主人様。あさましくも卑しい、私のおこないを。」
「私は諦めました。もはや世界に明日はありません。なら―――」
「なら―――私は限界まであなたに仕えたかった。あなたに寄り添い、あなたと共に死にたかったのです。」
最終決戦。巨神セファールが目覚め、その有様に彼女は絶望する。最早ここまでなのかと。
彼女は全てを知っていた。一万四千年前の大破壊も、神々のあれへの敗北も、神としての自分の記憶から。そして、やけになった。勝てないと悟り、現実を見る事をやめた。
せめて、愛しいマスターと最後の時まで幸せな泡沫の夢を見られるならばと。私利私欲の傾国の己の封を解いた。そんな懺悔と心の奥底からの謝罪。しかし主人公は……。
「―――完全敗北です。マスター。この水天日光、たった今あなたに、かんっぺき惚れ直しました。」
「うん、どうせ浸食されるのなら私も国を持とう、世界が滅びる瞬間までいい目をみよう☆なんて、大きな間違いでした!」
「ほんっと、私らしくないったら!後ろ向きになって、どこに落ちて行こうとしたのやら!」
「それじゃあまるで、あの巨神と変わりません。ええ、マイナスにマイナスを掛けてもマイナスです!」
主人公は、信じた。信じて信じて信じた果てに、この掛け替えのないパートナーたる良妻狐を拳骨一発で叱り、許した。「好きにするのはいい、でもやけになっては駄目だ」と。
最愛の人よりのこの上ない期待と信頼の言葉を頂き、玉藻の前は再起する。SE.RA.PHを救おうと。
…しかし、マイナスにマイナス掛けたらプラスである。
「いえまあ、世界なんてどうでもいいですが、ご主人様の未来を汚すものに容赦はねえ。愛しのダンナ様に指一本触れさせません!」
「いざ、参ります!ハッピー――ウェディング・サンシャイン!!」
「全霊渾身、全開稼働!霊子も魔力もなんのその、今の私の動力源は―――」
「―――あなたへの愛! ただひとつ!―――タマモ・ラブMAX!」
完全に立ち直った玉藻の前。腕を組み、指輪を天に掲げ、高らかに宣言する。その愛は、無限大であると。
「うう、うぅ……ひどい、こんなのひどいです……せっかくタマモ頑張ったのにぃ!これじゃあ蛇の、もとい狐の生殺し!代わってー!そのポジションは私のものなんですからぁー!」
「わぁーーーーーーーーーーん!!!なんですかこのオチー!天罰覿面にも程がありますぅーーー!」
サブストーリー「メドゥーサ編」のエンディングより。陣営の客将で信頼していたが実際忠誠心など微塵もなかったメドゥーサに最後の最後で出し抜かれ、主人公と良い雰囲気になりかけているメドゥーサを前に殺生石ネオの下で悔し気な叫び声を挙げる。
「……これはこれは……お布団にするっと忍び込んだ私もアレですが、一芝居をうつご主人様も同罪ですねぇ。」
「っていうか、狐の前で狸寝入りとか、もう殺し合うしかない、みたいな?同じアニモーなら言葉は不要、と言いますか?」
「弱肉強食こそ野生の掟、褥についたのが運の尽き――一夜の悪夢と観念をば。ではでは、望み通り食べちゃうぞー!」
絆イベントより。主人公の寝言のフリを口実にしてパクっと食べてしまい、一線を越える。最速で第3章でこのイベントが発生する事になるが、これが無くても本編で……。

Fate/Grand Order

「ちょっと! 金時さん、近寄らないでくださいますぅ!? 静電気で毛なみがパーリパリするんですけどー」
金時を所持している時のマイルーム会話。本当に嫌そうに言う。スキルの関係で戦闘時の相性はとても良いのだが……。
「はいはいすみませんね。そこしばらく。ちょっ〜と待って下さいます?」
「ここ、ロンドンで合ってますよね? 霧の都ロンドン。ですよね?」
「夢の二階建てバスはいずこ? 大英博物館、時計塔、セント・ホール大聖堂はいずこ?」
「この不気味な霧は何です? どうして、昼日中なのに誰もいないんです?」
「楽しみにしていたフィッシュアンドチップスは? 密かに憧れていたアフタヌーンティーは?」
「スコーンは? クロテッドクリームは? フォートナム&メイソーンの本店は?」
「これ、もう半分以上は廃墟っぽいふんいきですけれど?」
「みこっ? もしかしてロンドン、サクッと滅びかけてません?」
「ご主人様とのハネムーンへの予行練習にと、ロンドン旅行に付いて来てみれば何ですこれ?」
「もしや金時さん、わたくしたばかりました? 神様舐めてます?」
第四章で、坂田金時ニコラ・テスラが激突しようと言う瞬間に、空気を全く読まずに割り込んだ台詞。金時の召喚にタダノリして来ただけなのに酷い言い様である。
「そりゃあ、あれだけ魔力を吸収されながら戦っていたら疲労困憊、天人五衰てんじんごすいは当たり前です。」
「ですがお見事と耳を掻きましょう。流石の頼光四天王。胆力まさに天を衝く、でございました。」
第四章で疲れたと発言した金時に対しての台詞。彼女にしては珍しくまともに褒めている。
「御用が無くても即参上! あなたの頼れる巫女狐みこぎつねキャス狐ちゃん、本日、南の海に特別降臨、です!!」
自身のキャラクエ「メル友戦争」より。恒例の前口上らしい。
「またですか〜。もー、私はマスターとちょっとした思い出づくりをしたいだけですのになんですか、この仕打ちは!!」
「メル友はメル友で毎日毎日、脳みそお花畑なメールばっかり送ってくるしもう我慢の 限 界 です!!」
同上。流石にこれは、誰だって限界になる。
「飛竜だか妖怪トビトカゲだか何だかしりませんがあ、私のこの、日曜日に何か有意義なことを」
「しようと思い立つも、結局だらだらとTVとかみて何もしないで、お風呂に入り、」
「気がつけば、夜、床に就いていた……。時のようなやるせない気持ち」
「ぶ つ け て 差し上げます!!」
同上。同行していたマシュは今まさにそんな気分だったらしい。

「フェイト/エクストラ」劇場 おしえて!! ブロッサム先生

「ないですけどぉ……いつかどっかのスピンアウトでフルパワー出すかもですねぇ。私、本気出したら凄いですし?」
第二話「きかせて!! ブロッサム先生 メリクリ編」より。アーチャーから「その尻尾、増える構想でもあったのか?」と問われて。実際に続編『CCC』でタマモナインが誕生した。
「ご主人様、どうぞお目覚めくださいまし♡ いちおう弁解は聞きますが、鍛えに鍛えたこの一撃、ついに炸裂する時がきたようです♡」
第三話「たたかえ!! ブロッサム先生 コスト編」より。男主人公が自分と赤セイバーを二股に掛けている事が判明し、ショックは受けているものの「顔は笑っていても目は笑っていない」状態。台詞からして、浮気したらどうするつもりだったのか、あらかじめ準備していた模様。

コハエース

「きのこの言うコトを真にうけてるようでは」
「型月ファンとしてはまだ二流」
新英霊企画ネタはお粗末なオチになるかと思っていたら、ガチクオリティの桜セイバー登場に。相手がうそつき星人なので、あながち間違ってもいないのが非道い。
秋葉様「じゃあ何を信じりゃいいんだよ!?」
「どーもーそんなわけで今回登場のキャスターでございまーす
 え? なんか違くないって? いやですよ女は化けるんですよ」
『プリズマ☆イリヤ』のBD2巻付属ブックレット「プリズマエース」でエルフのそこそこなお年の奥様に変わって出てきた。が、直後に超必殺技くらって即退場に。

とびたて!超時空トラぶる花札大作戦

「はわ、はわわ…こ、こんな屈辱は初めてですぅ……助けてご主人様……怒るのを通り越して泣きそうです、私……」
EXTRA陣営ルートにて。キャスターに自分の2Pカラーと言われ、怒る気力が湧かないほどの精神的ダメージを受けた。

その他

「呼ばれてないのにジャジャジャーン! 新規パートナー募集祭りと聞いて我慢できずに駆けつけたキャスター降臨☆」
ドラマCD「とびだせ!史上最大!月面横断ウルトラクイズ」でちょっと待ったコールと共に割と危ないセリフを引っさげて登場。凛には「やたら露出の高い耳毛」「新手のクールビズ」とさりげにひどいことを言われている。
「タイプムーン☆」
ウルトラクイズの一回戦月に関する早押しクイズ終盤、音声フェードアウト中に出された設問に対して。元々メタネタ多めのドラマCDではあるが、極め付きである。
「へ?おでんを食べればいいんですか? それ、罰ゲームになってな――ッ!?
 え、ちょ、アーチャーさん? 何故後ろから羽交い絞めに? ってあっれぇー!?
 なんでセイバーさんはそんな不気味な笑顔を浮かべながらぐらぐらに煮立った大根を小さく切りもせずにこっちに向けてるの? とか、そういうようなコトを聞きたい!」
ウルトラクイズでの罰ゲーム。当然のように熱い大根を口に突っ込まれて悲鳴を挙げるが、無駄にエロい。流石キャス狐。
「あのーBBさん。あのお二人に関しては別撮りをお願いしたいというかなんといいますか。
 二人合わせて合唱なんぞしようもんなら、人類がコツコツ築き上げてきた文明が一夜にして謎の大崩壊をとげることになりません?」
サウンドドラマCD「ルナティックステーション」より。セイバーとエリザベートの禁断のコラボを防ぐため、主催のBBに対応策を提案する。BBもこの意見に同調し、二人を一人カラオケという名の隔離空間に押し込もうとしたが……。
「ゆうぅるすかボケェェェェェェェェェェェェェッ!!!」
「帰ってきた!ブロッサム先生!狐虎編」より。キャス狐、魂の咆哮。
セイバーにドラマCD版EXTRA劇中での惚気話を延々と聴かされた挙句、「ソロの貴様には、一生縁のない話だったな。ゆ♡る♡せ?キャ♡ス♡狐(笑)」と煽られて出たセリフ。声色がマジであり、凄まじい妬み恨みがこもっている。
「ああっ!思い出しました!だいたい去年何で私だけ外されてたんですか!露骨なお狐外しかっこわるいですよ!」
2014年のエイプリルフール企画「赤生@ちゃんねる」より。セイバーやエリザベートとトーク中、前年の企画「路地裏さつき」のゴールドヒロインに自分だけはぶられた不満をぶちまける。

メモ

  • 「九尾の狐」は本来は高位の妖狐の一種を指す。白面金毛九尾の狐があまりに有名なためにその代名詞に使われがちだが、他に多数の個体が存在しても当然と言える。そもそも妖狐という存在自体、善玉悪玉ともに多岐に亘る妖怪であり、神として祀られているものも多い。
    よって、Fateにおける「白面金毛九尾の狐とは別の、神霊から産まれた(わりと善性の)九尾の狐」という設定は、妖怪伝承とは何ら矛盾しない。
    • キャスターのSG3によれば、狐とは墳墓を守る神霊であり、その正体は地脈の竜の陰の姿であるいう。ここでいう陰の竜とは死者のための風水のエネルギーを指す。陽の竜は生きている人間のためのエネルギー。
  • 「本来は悪霊・妖怪・荒御魂の類であり、そちらの姿で再現された場合、百の英雄すら軽く退ける大化生となる」という。別クラスや別の名で召喚されることも、ごく低い可能性であり得るのかもしれない。
  • ネタのジャンルが非常に広く、メタフィクション、エロ、ゲームネタ、スラングや流行など多彩なジャンルをカバーしている。
    その中でも特撮ネタが多く、ランサーの音痴っぷりを「怪獣王」に擬える、仮面ライダーの「再生怪人」、戦隊ヒーローシリーズのパロディ「呪装戦隊(ハート)タマモナイン」など、有名所を全て抑えている。そして一夫多妻去勢拳の止めのキックは、動きや敵が爆発する所を見るとまるでライダーキックのようである。
    どうして彼女がこんなに特撮に詳しいのかは不明。彼女の出鱈目振りを考えると永遠に答えは出ないかもしれない。
  • 第五次のキャスターが「キャス子さん」などと呼ばれるのに対し、この娘は「キャス狐(こ)」と呼ばれる。「いいかげんにしておけよ駄狐」と言われたりも。
    • フェイト/エクストラ劇場や花札などの番外編で諸事情からキャス狐と呼ばれることもあったが、『CCC』ではとうとう本編で自らキャス狐を名乗ってしまった。
  • 彼女は好む贅沢も和風。毛皮のコートは狐的に趣味が悪いため、上等な反物を欲しがったりする。
  • 和風の衣装だが露出は高め。ノースリーブで胸元は大きく開けており、太もも付近は目のやり場に困る状態。
    • 『TYPE-MOONエースVOL.6付録DVD「フェイト/エクストラ」劇場』第二話「おしえて!! ブロッサム先生」によると、NPCの生徒から「露出」と呼ばれているとかなんとか。
    • 『EXTRA」では黒下着を履いていたが『CCC』では水色の縞パンを履いている。これはフィギュア化の際に設定し直されたため。
    • 主人公の時のキャス狐は二又のポニーテール。ピースマン時代のキャス狐は普通のポニーテールで、ピンクの縞パンを履いている。
  • Fate/EXTRA CCC』では、着せ替え衣装として5種類のコスチュームが登場。
    『漆黒の魔術服』は今作『CCC』における衣装、『蒼色の呪術服』は前作『Fate/EXTRA』における衣装。
    『春色の現代衣装』は、現代風のうさ耳パーカー。
    『せくすぃーびきに』は、白色の水着。
    『太陽の神話礼装』は、物語終盤で彼女が獲得する神話礼装。
  • TYPE‐MOON公式携帯サイト「魔法使いの箱」のキャラクター人気投票にて、赤セイバーどころか並み居る歴代TYPE-MOONヒロイン達を押しのけ、なんと3位に選ばれるという快挙を達成した。当時最新作のキャラクターということで話題性はあったものの、両儀式セイバーというTYPE-MOONを代表するヒロイン達に肉迫する人気に、スタッフが度肝を抜かれたという。
  • 割とシリアスな各本編も彼女にかかればメタネタ増しのギャグテイストに早変わり。『CCC』では特に顕著で、BBにすら「この場面でそれはどうなんでしょう…」と呆れられたこともある。
  • キャス狐を演じた斎藤千和女史はTYPE-MOON作品では他に、玲瓏館美沙夜クロエ・フォン・アインツベルン、更にはFGOでブーディカシュヴァリエ・デオンも演じている。
    地味に中田譲治氏に次ぐ、TYPE-MOON声優になり始めている。
  • 奈須氏曰く、「あれ、これ(キャスターのこと)って要は、月姫琥珀さんじゃね? と気づいたのは、テストプレイの時でした……(笑)」とのこと。
    • しかし、シナリオ修正前のキャラが薄いと奈須氏が丸々修正してしまった結果でもあったりする。ちなみにマジカルアンバーには狐耳と狐尻尾が生えていたりする。
  • 余談だが、彼女の使う呪術「ダキニ天法」には、源平盛衰記において平清盛がこのダキニ天の力を用いた修法によって権力を握った、という伝承がある。
  • 玉藻静石は武日照命が天より持ち来たとされ、出雲で祀られていたが、朝廷の要請によって出雲より持ち出され、後に河内に祀られるようになったという。
  • 年齢関係は禁句。伝承では白面金毛九尾の狐は少なくとも二千年は生きていた。彼女は白面金毛ではないはずだが、相当の年月を生きていたと思われる。
    • なお、エリザから「二十歳超えの年増」と言われており、自身もネロに「貴様は少女ではない」と煽られた際に「二十代前半の何が悪い」と逆ギレしたやり取りがあるため、少なくとも外見年齢は二十代と見られている。でも年齢関係は禁句。
  • キャスターなので筋力・耐久が伸び辛い……のだが『EXTRA』の戦闘システム上、通常攻撃の威力は筋力、基本的な被ダメージは耐久で決まるので効率的にプレイするためにはD~C程度まで振られることが多い。
    • その効率論の極致が物理型キャス狐である。初めはいわゆる縛りプレイ専用かと思われたがその後、結構戦えることが判明した。
      具体的に言うと多彩なスキルで未開示をカバー&スタンしながら通常攻撃でごり押しし、厄介なMP消費は吸精と黒天洞でカバーといった戦法。
      そのお陰で筋力と魔力がA~A++、ほかはEないしDという最早なんのクラスかわかないキャス狐まで生み出されてしまった。
      • なお、続編である『CCC』では任意でのステータス上昇ではなく、自動上昇する方式に変更されためこの物理型キャス狐は使用できない。当然というか残念というか。ただし今度は物理依存のスキルを身につけてしまった。
  • 「みこーん!」というのが口癖の模様。「巫女」と狐の鳴き声を表す「コーン」を掛けたものだろうか。
  • 女主人公に振った肉食系ガールズトークでのオススメは無し。全員アウトで「合コンしたら即リターン、教えたメアドはウソ偽りの出会っちゃう系まっしぐらレベル」との事。
  • 意外と交友関係は広いらしく、前述の清姫の他に舌切り雀やかぐや姫といったメル友がいる。
    また、サウンドドラマvol.1のおまけ「帰ってきたブロッサム先生」によると、赤セイバーともメールをやり取りしている模様。
    更に、料理を習っているウズメちゃんは恐らく天岩戸隠れで有名な天宇受賣命と思われるが、その場合は神霊としての交友関係も続いている事になる。
  • 『CCC』でのあるイベントによると、指輪のサイズは9号とのこと。何の指輪かは言わずもがな。
  • 実はサーヴァントとしてはかなりの上級にあたり、一尾の状態でもムーンセルの初期化に対して痛いだけでへっちゃららしい。太陽(姉)より強い月(弟)などいないとは本人の談。このため他のサーヴァントと違いCCCルートでも別れの場面が台無しになっており、最後までシリアスブレイカーぶりを貫いている。
    この際にムーンセルの八次元障壁を打撃技「太陽面爆発に比類する女子力の発露(フレアスカート・バンカーバスター)」でブチ破るなど規格外の力を見せつけ、ギルガメッシュやカルナなどより上の「最強のサーヴァント」の称号を飛び越え蜘蛛などが居るTYPE-MOON 作品最強ランキングにエントリーすることになってしまった。
    ちなみに太陽面爆発の威力は水素爆弾10万~1億個と同等である。
    • 元々、原作『stay night』でも「神霊クラスの現象を起こせるならそもそも聖杯なんぞ不要。だから神など呼べる訳がない」「神霊が信仰を失って格落ちすると精霊に堕ちることも有り得る」など、完全に次元の違う存在だと前々から解説されていたので、当然と言えば当然の結果とも言える。
      • …が、『EXTELLA』にて一万四千年前に神々がある存在にボロ負けした事実が判明。まがりなりにも元神であった彼女でさえも、自身の根源が手ひどくやられたと思しき事を作中で述べている。型月パワーインフレはどこまで行くのか。
  • 『CCC』での彼女のCGはSG1枚、イベント4枚、ED5枚(差分含む)と全キャラ中最多である。当初は「呪装戦隊」のみのEDになるはずだったが、『流石にこれだけというのは…』と危惧したスタッフが予算がなくなったことを重々承知でワダアルコ氏に相談した所「しあわせ四畳半」をどうにかしてくれたという。
  • 『CCC』の裏ボスとして登場するときは、戦闘面でも彼女の変化が伺い知れる。
    戦闘ボイスは『呪相・○○』の詠唱を始めとしてシリアスなものになっており、中々にかっこいい。さらにこの戦闘時限定のスキルとして、「魔力ダメージ+スタン」効果の『呪相・空裂』を使用する。他の呪相とは違い「対○○スタン」効果はないものの単純な威力に優れており、またエフェクトも綺麗なためか、味方時でもこのスキルを使用したかったという声は時々聞く。
  • 『Grand Order』においては、彼女は『EXTRA』『CCC』での彼女のエンディングまでの記憶を完璧に有しており、「いつどこで出会う誰かはわからないが運命の相手が別にいる」と認識している状態。その為老若男女あらゆるサーヴァントを最終的にはデレさせるGO主人公を以てしても完全にはデレない数少ないサーヴァントである。とはいえ、その度量の広さに感銘を受け、高く評価しているという点では他多数のサーヴァントと変わりない。基本仕える相手はただ一人であるが、バレンタインイベントではGO主人公のことも「ご主人様(マスターのルビ付き)」と呼んでもいる。
    • 一方水着版のほうの彼女は、おぼろげに月の記憶がある様子が水着マルタへのマイルーム特殊ボイスで分かるが、バレンタインイベント等でも積極的にGO主人公へアタックをしようとしている。ここらへんは花嫁ネロ同様に、「こちらはお前(FGOプレイヤー)が本命だ(きのこ風)」ということか。
  • 元カレネタで色々言われていた彼女だが、『EXTELLA』の世界線においては都合三回マスターが変化していたらしきことが判明。しかも最初の欠片男はともかく、二人目のマスターはどう転んでも相性が良くないだろう石油王。これまでのEXTRAシリーズのマスターやサーヴァントにはそこまで不仲なコンビはいなかったのだが、一体ムーンセルは何を思って両者を引き合わせたのだろうか……?
    • はっきり言って、玉藻ファンからはこのEXTELLA/Zeroについて不満が多く挙がった。「最弱から決勝、そして織天の玉座に至った主人公と玉藻の物語は新作で否定された(剪定事象)」「CCCで金毛白面も含めて彼女を受け入れた主人公の覚悟は何だったのか」「無銘だって女主人公とコンビで戦い悔いなく果てたのに何故サブサーヴァントなどという設定が急に付加されねばならないのか」と。…しかしきのこは同文章にて「これは一つのEXTELLA/Zeroの形であり、玉藻がメインでネロがサブの事象や、無銘がメインである事象も存在する」と述べている。…続編や番外作品で彼女たちの物語が、何らかの形となってお披露目されるのを願われるばかりである。

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