ディオスクロイ
セイバー(アヴェンジャー)[注 1] | |
---|---|
真名 | ディオスクロイ |
外国語表記 |
Dioscuri Castor(カストロ) Pollux(ポルクス) |
本名 |
兄:ディオスクロイ・カストロ 妹:ディオスクロイ・ポルクス |
性別 |
男性(カストロ)[注 2] 女性(ポルクス)[注 2] |
身長 |
175cm(カストロ) 175cm(ポルクス) |
体重 |
67kg(カストロ) 57kg(ポルクス) |
好きな物 |
妹(カストロ) 兄?(ポルクス) |
苦手な物 |
人間(カストロ) 特になし(ポルクス) |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | 欧州、地中海周辺 |
属性 | 混沌・中庸 |
副属性 | 天 |
一人称 |
俺/我ら[注 3](カストロ) 私/私たち[注 3](ポルクス) |
二人称 |
お前/○○(呼び捨て)(カストロ) 貴方/○○(呼び捨て)(ポルクス) |
三人称 |
人間(共通、人間に対してのみ) 奴/○○(呼び捨て)(カストロ) 彼/彼女/○○(呼び捨て)(ポルクス) |
声優 |
内田雄馬(カストロ) 内田真礼(ポルクス) |
デザイン | タイキ |
設定作成 | 桜井光 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 大西洋異聞帯においてキリシュタリア・ヴォーダイムと契約した異聞帯サーヴァントとして初登場。
- カルデアの前に強敵として立ち塞がるオリュンポスの神々の一員。
- 人物
- 兄カストロと妹ポルクスの2人組のサーヴァント。2者で1箇の英霊。
- 本来は古き神霊であったが、後にオリュンポスのゼウスの神話体系に組み込まれた。それに伴い、後世の伝説では純粋な人間のカストロと半神半人のポルクスの兄妹とされた。実際にその伝承の影響を受けて神核スキルのランクが低下している。
- サーヴァントとしては、ギリシャ神話の双子座の英雄ではなく、本来の双子神の神霊としての側面が強い。
- カストロはサーヴァントとしては神霊での召喚が行われているものの、元々神であった自身を後付けの伝承で人へと零落させた人間たち、ひいては神々を含めた世界のすべてへ強い怒りを抱いている。そのため常に尊大で不機嫌そうにしており、人間であるマスターを信用せず、対応も辛辣。ただしそれはポルクスを他人から護ろうとするために攻撃的になっている
はた迷惑なブラコン振り感が強く、一人でいるときは割と対応が柔らかくて大人しい。また、カルデアでは「妹と一緒に現界しているため、怒りのすべてを解き放ってはならない」という理由で自分を戒めている。 - 一方のポルクスは穏やかな常識人。彼女が気難しい兄をたしなめるストッパー役を果たしているため、マスターとの関係はさほど問題になることはない。兄が零落し一時期人間となっていたこともあり、人間を守護の対象としている。反面、ディオスクロイの幕間にてボイジャー曰く、「きんいろで、まぶしくて、でもちょっぴりつめたい」。神としての側面はカストロよりも強く、兄に関する事柄以外だと平等ゆえのドライさがある。作中では描写されていないものの、狂化スキルの影響で兄カストロを深く傷つけられると狂乱し、意思疎通が困難な攻撃性の塊となってしまう。
- 能力
- 同一の存在でありながら二つの肉体に異なるクラスの性質を宿す特殊なサーヴァント。ある種のダブルクラスとも言える。
- カストロは神から人へと零落させられた屈辱を怨念に変えたアヴェンジャー、ポルクスは傷付くことなき肉体と凄絶な剣技を以て戦うセイバーとしての性質を持つ。
- 主武装としてはカストロは円盤、ポルクスは剣を用いている。
- ポルクスは「主神ゼウスの血を引く」という理由で不死身と伝わっているため、その伝承が最高ランクの耐久ステータスという形で反映されている。
- 両者ともに常に寄り添っており離れることはなく、基本的に数メートル以上は離れない。彼らの幕間の物語においてはスカサハとスカサハ=スカディのルーン魔術によって単独行動ができていたが、その場合霊基が不全になるので戦力としては期待できなくなる。
バリエーション
ディオスクロイ〔大西洋異聞帯〕
- 『Fate/Grand Order』の大西洋異聞帯に登場したディオスクロイ。
- 元はギガントマキア以前に発生した神性であり、ゼウス・クリロノミア(ゼウスの血)を受けた事で神話体系に組み込まれた旧き神。キリシュタリアに殺されるまでは真正の神として存在していた。
- その後、キリシュタリアと契約し神霊サーヴァントに零落した際に「汎人類史における自分たち」の伝説を知り、兄妹ともに自らと愛する兄妹を貶めた人間への深い憎悪を抱くに至る。
- 零落の影響かお互いの考えている事がわかった時期すら朧気になっており、愛する兄妹と一心同体でなくなりつつあった。その事を不安がりつつも、相手への愛を確かなものとしているのが独白で語られる。
- 汎人類史とは異なり、ポルクスもまたカストロ同様に兄を貶めた人間を敵視している。
- 兄妹共に人間を激しく嫌悪しているが、一方で命令が下らない限りは殺戮を行わない、命令系統を絶対とする面もある。また、ヘラと同化したエウロペ相手にカストロが礼を欠いた際にはポルクスが窘めるシーンもあり、人間相手であれば問答無用に辛辣な態度というわけではない。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セイバー | キリシュタリア・ヴォーダイム | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | |
主人公 (Grand Order) | A | A++ | B | C | C | B | ポルクス 対魔力:A 騎乗:B 狂化:B- |
主神の星:A 航海の守護者:B 魔力放出(光/古):A |
||
カストロ 復讐者:B 忘却補正:C 自己回復(魔力):D | ||||||||||
双神の神核:B |
宝具
- 双神賛歌(ディオスクレス・テュンダリダイ)
- ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0~3
最大捕捉:1人 - 剣の達人だったというポルクスの技と神から零落したことへの憤りを持つカストロの力。天にて寄り添い続けた兄妹が放つ、完全・完璧なコンビネーション攻撃。
- 絶大なまでの信頼が生み出す連携技は宝具の域にまで昇華されている。
- 真名解放時には、二人は古代の神としての神格をほぼ完全に取り戻し、一時的に神核が最高ランクのものとなる。神霊規模の魔力を行使した上での攻撃は、物理的・魔術的なあらゆる障害と防御とを無視して対象を粉砕する。
- 『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)+敵単体に超強力な防御力無視攻撃[Lv]&Quick攻撃耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&Arts攻撃耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のArts宝具。
- 星の光盾、星の光剣(アルファカストロ・ベータポルクス)
- ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0~3
最大捕捉:1人 - カストロとポルクスが使用する盾と剣。星の光と輝きを武装へと変えたもの。
- 真名解放によって盾は概念防御の効果を発揮するが、『Fate/Grand Order』では基本的に使用されない。
真名:ディオスクロイ
- ギリシャ神話に登場する双子の英雄。ディオスクロイは「ゼウスの子」を意味する。
- 元来は古き双神であったというが、『イリアス』、『アルゴナウティカ』など後世の伝説においては神ではなく、人の英雄であったとされた。
- 多くの伝説を持ちそれぞれに語られる背景は異なるが、よく知られている伝説においては、人間の父テュンダレオスと母レーダーの子で神の血を引かないカストロと、母は同じだが父親がゼウスで半神のポルクスとされる。
- イアソン率いるアルゴノーツの一員でもあり、後に航海者の守護神としても信仰を集めた。
- アルゴノーツの冒険などを経た後、純粋な人間で神の不死性を持たないカストロは争いの中で死んでしまう。嘆くポルクスの願いに応えたゼウスは二人を共に天へ上げ、ディオスクロイは天の双子座になったのだという。
関連
- 聖エルモの火
- セントエルモの火ともされる、悪天候の際に船のマストの先端が光る現象。名称は船乗りの守護聖人である聖エルモに由来している。
- その正体は持続的な弱い放電現象だが、大航海時代においては「嵐が収まる予兆」として信じられていた。また、クリストファー・コロンブスの航海でも目撃されていたという。
- 伝承ではアルゴー号が嵐に見舞われた際、カストロとポルクスの頭上に光が灯り嵐が止んだため、彼らは航海の守護神として崇められるようになった。
- サーヴァントとして現界したディオスクロイは聖エルモの火と同一とされており、カストロのバレンタインシナリオでは彼がこの現象を起こしている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- Lostbelt No.5前編「神代巨神海洋 アトランティス」にて異聞帯サーヴァントとして初登場。
- 後編の「星間都市山脈 オリュンポス」配信に合わせて恒常実装。
Fate関連作品
- Fate/Grand Order フロム ロストベルト
- 13話にて、破神同盟を殲滅する役として少しだけ登場。
その他
- ちびちゅき!
- カストロとポルクスの両方とも仲良く生徒役として登場。
人間関係
Fate/Grand Order
- キリシュタリア・ヴォーダイム
- 大西洋異聞帯におけるマスター。純然たる神として一度彼に敗北した後、サーヴァントとなった。
- 忠実に仕えるが、真の理解者からは程遠く、キリシュタリアもまたディオスクロイに信頼を置いてはいなかった。
- カイニス
- 大西洋異聞帯では神霊を騙る愚か者と見なしており犬猿の仲。
- パリス
- 双子姉妹の片割れ、ヘレネーを攫った張本人。今のところ言及はなし。
- ボイジャー
- 自身の幕間の物語で共演。
- ポルクスが行方不明になってしまった際に、カストロに協力してくれた導き手の星の子。
- 後にポルクスが「ボイジャーには兄様は甘い」とポロッと漏らしている。
- 兄妹共に星々の海へと漕ぎ出した彼を言祝がずにはいられないようで、その実そこに込められた想いは願いと祈りなのかもしれない。
- カルナ〔サンタ〕
- ポルクスがボクシングの達人ということもあり頻繁に勝負を挑まれているようだが、その度にカストロが割って入るため1ラウンドもまともに戦えていないとのこと。
- ジャック・ザ・リッパー、ナーサリー・ライム、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ
- カルデアのちびっこ達。
- ハロウィンにてトリック・オア・トリートされた際に、兄妹揃ってノリノリでお菓子を渡していた。
- 基本的に誰にでも優しいポルクスはともかく、人間嫌いのカストロがこの様な反応を見せるのは少し珍しいかもしれない。
- 徴姉妹
- 同じくセイバークラスで姉妹(きょうだい)のサーヴァント。妹の徴弐はカストロと性格がそっくりである。
- 海賊系英霊たち
- カストロは彼らを守護する事に否定的な態度だが、ポルクスは「兄も元は人間であり、同じ人間が死ぬのは悲しい」という理由で守護しようとしている。
- ローマ系英霊たち
- ローマにおいては、ディオスクロイは「ジェミニ」という呼び名で呼ばれている。
- その呼び名に対して、カストロは「響きは悪くない」とまんざらでもない様子。
生前
- イアソン、メディア、ヘラクレス、アタランテ、アスクレピオス、カイニス
- アルゴノーツ。共に冒険したかつての仲間。
- そのうちイアソン、ヘラクレス、アスクレピオスはケイローンの門下生だった頃の兄弟弟子でもある。
- イアソンは、生前のカストロを「口数の少ない精強の戦士」「船乗りとしても優秀で、頼りになる奴だった」「とかく迷うことが無かった」と評している。
- ポルクス曰く、カストロは彼らをいたく気に入っているとのことだが当のカストロ本人は否定している。
- またヘラクレスは実に良き戦士だった、とポルクスは評価している。
- イダス、リュンケウス
- アパレーティダイ(アパレウス王の子)とも称される双子の兄弟で従兄弟。上記メンバー同様、アルゴノーツの一員。
- アルゴノーツでは仲が悪く、後に彼らとの諍いがカストロが死ぬ原因となってしまった。
- ケイローン
- カストロが馬術を学んだ師。
- ヘレネー、クリュタイムネストラー
- 妹達にあたる双子の姉妹。クリュタイムネストラーはカストロと同じく人間、ヘレネーはポルクスと同じく半神半人と言われている[注 4]。
- 後にヘレネーはパリスに攫われてトロイア戦争に、クリュタイムネストラーもまた、夫のアガメムノンを巡る諍いに巻き込まれることになる。
- アミュコス
- ベブリュクス人の王で、アルゴナウタイの前に立ち塞がったボクシング王。ボクシング王を名乗るだけの力量だったが、ポルクスとの試合に敗北して死亡した。
- テセウス
- アルゴノーツとして共に冒険したかつての仲間。
- ただし後年ヘレネーを巡って対立し、テセウスに奪われた妹を国もろとも奪い返したと言われている。
名台詞
Fate/Grand Order
戦闘
- ポルクス「兄様を傷つける者、皆殺す!」
カストロ「ふっ…ポルクス!」 - 宝具ボイスの内のひとつ。
- カストロのシスコンっぷりが目立つディオスクロイだが、ポルクスもしっかり過激なブラコンである。ちなみに、この時のカストロは非常に嬉しそうな声。
マイルーム
- カストロ「ディオスクロイ、現界した。……何だ人間ではないか。つまらん! 死ね!」
ポルクス「死ななくて結構です。我らディオスクロイ、お力になりましょう。」 - 召喚時。
- カストロはのっけから塩対応である。そしてポルクスのフォローが光る。
- カストロ「人理、人類史……成程、消え果てたか。はは、ざまあないな! 人の世など滅ぶがままにさせておけ」
ポルクス「いけません。滅ぼさせませんよ」
カストロ「む、むう……」 - 絆レベル1。
- まだそれほど仲良くなっていないから当然かもしれないが、人理修復には協力的なサーヴァントが多い中、ここまで人理を罵倒しているサーヴァントも珍しい。
- カストロ「妹よ、我らはかの船で冒険した事もあったな」
ポルクス「ええ、兄様。あったわ。ヘラクレスは、実に良き戦士でありました」
カストロ「全くだ。……いや待て、妹よ。お前まさか、俺の知らぬ間にヘラクレスと……!」
ポルクス「違います。殺しますよ兄様」 - アルゴー号メンバーがいる場合。
- 彼らにとってもアルゴー号の思い出は大切なようである。そしてカストロのシスコンっぷりが酷い。普段はフォローするポルクスも怒っている。
- カストロ「人間なぞ守護してたまるか」
ポルクス「いいえ、守護します。彼らは我々の護りを必要としていますし…」
カストロ「人間がどうなろうと構わん」
ポルクス「守護します」
カストロ「人間がどうなろうと…」
ポルクス「私は、人間が死ぬのは悲しいですよ」
カストロ「何故だ」
ポルクス「兄様も、一度は人間であったからです」
カストロ「……」 - 船乗りのサーヴァントがいる場合。
- 汎人類史と異聞帯、最大の違い。愛する兄が人間に零落するという経験を越えて、ポルクスは人間を守護するという考えに至る。
本編
- ――私と/俺と、あなた/おまえ。
生まれた時からずっと共に在るもの。
かけがえのないもので、代わりなんて存在しないもの。
相手が何を考えているか……手に取るように、分かっていた頃もあったと想う。
ずっとずっと遠い昔の事。
今は……正直なところ、もう、何を考えているかまでは分からない。
こういう事かな、と予想が当たる事はある。
外れてしまう事もある。
でも――
信じている。
愛している。
誰よりも。
地上の、いいえ……過去現在未来のすべての何よりも、何よりも。 - お互いの考える事が手に取るようにわかった頃を思う。しかしわからなくなっても尚、相手への信頼と愛情は確かなもの。
- カストロ「貴様らはそこまでか弱くありながら、神たる我らを、時の悠久の中で変質させてゆく! おお、信仰! ヒトの想い! 汎人類史にて、俺は人へ零落したという!
そして…我が愛しき妹もまた、半神へと堕とされた。」
ポルクス「兄様――」 - 愛の深さはそのまま、自らと共に愛する者を堕とされた怒りとなる。
- 神から神霊に零落するという経験。汎人類史でカストロは人に、ポルクスは半神に堕とされた事実。これらを得た彼らの人間そのものに対する認識は、神という永遠を長い時の中で変質させる、忌々しい存在となっていた。
- この時、怒り狂うカストロを見るポルクスの表情は、悲しそうなものである。
- カストロ「ならば挑み続けるがいい。せいぜい、絶望の待ち受ける明日を拓くがいい!」
- 消滅する直前。破神同盟の言う明日とは死である事を指摘した際、それでも今とは違う明日が欲しいと返されて。
- 言葉は傲慢ではあるが、導きの星としてカストロなりの激励である。その横で、ポルクスは最期まで兄の消滅をひたすら気にかけていた。
イベント
- ポルクス「そういう訳にはいきません! 私たちは、あなたのサーヴァントなのですから。ですよね?兄様」
カストロ「命令系統は保たれるべきだ。しかし……。人間に伺いを立てる必要などあるまい! ポルクス!」
ポルクス「……もう、兄様。」 - 赤兎馬の幕間より。図書館を利用するためマスターの許可を取ろうとし、逐一許可を取る必要はないと言われた際の反応。
- 兄妹揃って非常に生真面目な面を見せる。それはそれとしてカストロの人間嫌いは健在。
- カストロ「妹を探している。図書館を荒らすつもりはないが――何らかの荒事も起こりかねん。ゆえにあらかじめ伝えておく。
有り得ぬことを実現させる手段は幾つかあれど、カルデアには複数の聖杯があると聞く。欠片であろうと願望器だ。多くの場合、あの類は面倒を呼ぶ。
…そうなった時は、すまない。
被害は極力抑えるが、覚悟はしてほしい。」 - 幕間「導きの星をさがして」より。妹が側にいない時のカストロは非常に常識的。人間である紫式部にもしっかりと対応する。
- カストロ「俺とポルクスは空の輝き、二人で一人、二騎で一騎、揃ってこその導きの星。
仲違いなどするものか。ポルクスの行いのすべては、俺の喜びだ――」 - ボイジャーに兄妹仲を褒められ、盛大に惚気る。ポルクスも照れはするものの否定はしない。
- カストロ「闇夜。」
ポルクス「暗黒。」
カストロ「人間たちを迷わせる恐怖の具現。我らが在れば、まったくもって恐るるに足らず!」
ポルクス「たとえ千里万里の無明の闇が広がろうとも、我らが導きとなりましょう!」
カストロ「我らは輝き!我らは導く!」
ポルクス「英雄よ、人よ、人の生み出せしモノよ!――汝、闇を恐れることなかれ!」 - 闇夜の具現である冥界の巨人を前にして。ディオスクロイは導きの星、双子神としての自覚が非常に強い。
- カストロ「神たる我らの一助になれたのであれば、誇るべきだ。これは厳然たる事実に他なるまいよ。
おまえたちも光栄に思え。イアソン、星の子、そして人間。」 - 非常に傲慢な口調ではあるが、カストロなりに褒めている。人間嫌いの神ではあるが、彼なりに周りの人々を思っている。
- カストロ「――導きの光! 航海、旅、冒険! ――それらと寄り添う者に加護を与えし神である!
つまり、だ。
我らのもたらす光は、おまえにこそ相応しい。
ずっと航海をして、旅をして、ずっとずっと冒険をし続けている、おまえ。
この光を忘れるな。」 - バレンタイン、カストロのお返しではセントエルモの火を贈られる。航海の守護者として、航海の安全・冒険の成就を約束するもの。主人公だけに贈られた、特別な加護である。
- 初対面では塩対応だったカストロだが、時間をかければ旅路を祝福してくれる。
- 尚、ポルクスからは内心「チョコ貰っただけでコレっていうのは、いくら何でも、ちょっとばかり重すぎるのでは」と思われていた。
メモ
- 「ディオスクロイ」には『ゼウスの子供たち』という意味がある。ちなみに2人は一人ずつだと名前表記が「ディオスクロイ・カストロ」「ディオスクロイ・ポルクス」になるのだが、これは直訳するとゼウスの子カストロorポルクスとなる。
- 戦闘時はポルクスが前に立ち、カストロが背後を守っているが、被ダメージの瞬間だけ立ち位置が入れ替わり、カストロが攻撃を受け止める動きになっている。
- 攻撃モーションでポルクスは剣を使って攻撃するが、イアソンのマイルーム会話では、彼女はボクシングも得意としている様子。
- 実際、アルゴナウタイの冒険ではベブリュクス人の王のアミュコスをボクシングの試合で打ち倒している。
- 原典ではポルクスは男性で弟。FGOシナリオ内でも登場前には「兄弟」と記述されている箇所があったが、本格登場に伴い「兄妹」へと変更されたりもしている。
- タロットカードの流派によっては「太陽」のモデルとされる事があり、中でも1889年に制作された「アルカネス・デュ・タロット・カバリスティク」(通称「ヴィルト版」)においてベースとなった「マルセイユ版」における「兄弟」から「兄妹」への変更が行われた。これがFGO内での設定に反映されたのだろうか。
- マテリアルではカストロのみがケイローンの弟子と記述されているが、この表記は日本国内で多く、西欧など海外圏ではポルクスもケイローンの弟子とする説が多い。
- セイバーとアヴェンジャーのダブルクラスであるため、奏章Ⅱでは「未練の巌窟王」を通したアヴェンジャーの呼び込みで特異点に現れることができた。
話題まとめ
脚注
注釈
出典