クー・フーリン

2016年4月28日 (木) 01:57時点におけるアムナント (トーク | 投稿記録)による版 (→‎生前)

ランサー (stay night)

  • 真名:クー・フーリン
  • 身長:185cm / 体重:72kg
  • 出典:ケルト神話、アルスター神話
  • 地域:アイルランド
  • 属性:秩序・中庸
  • 性別:男性
  • イメージカラー:青
  • 特技:魚釣り、素潜り、山登り
  • 好きなもの:気の強い女、無茶な約束 / 苦手なもの:回りくどい方針、裏切り
  • 天敵:ギルガメッシュ、アーチャー
  • CV:神奈延年

槍兵」のクラスのサーヴァント第五次聖杯戦争において、神出鬼没の行動を見せる。青い装束と紅の槍を手にした戦士。

略歴
真名は光の御子クー・フーリン。ケルトの大英雄。
魔術協会からの派遣魔術師バゼット・フラガ・マクレミッツによってフラガ家伝来のルーン石の耳飾りを触媒に召喚される。暫くの間はバゼットをマスターとして前哨戦や戦場の把握に努めていた。
しかし召喚から7日目、バゼットは旧知であった言峰綺礼により騙し討ちに遭い令呪を奪われ、令呪の強制力を以て言峰をマスターとすることに賛同させられる。さらに令呪によって諜報活動としてサーヴァント全てと一回以上交戦し、初戦は必ず自ら撤退することを命じられた為、初見の相手とは全力で戦えないハンデを負っていた。
人物
戦いにおいて非常に冷徹で、背後からの不意打ちも厭わず、命令とあらば「口封じ」として一般人でも殺害する非情な人物だが、その反面さっぱりした気質で奔放ながらも面倒見がよく兄貴肌。
例え相手が親友であろうと、敵陣に回ったならば星の巡りの悪さを共に笑いながら命のやり取りをし、例え相手が親の敵であろうと、味方であるのならば誓約の限り守り通すというケルトの戦士特有の考え方に従って生きている。
名の由来および生前のゲッシュ(誓約)から犬を特別視しており、侮蔑の意味で「狗」と言われることを嫌う。
聖杯に託す望みはなし。死力を尽くし、強者と戦うことを望んでの参加である。
能力
高い白兵戦の技術とサーヴァント中でも最速とされる敏捷性を持ち、神速の如き槍さばきは猛者でも躱しづらい。
卓越した技量の持ち主でその槍さばき故に、アーチャーは「これほどの槍手は世界に三人といまい」と評価している。また、その敏捷性は「『槍兵』のクラスに選ばれる英雄の中でも選りすぐり」と評されている。
武器戦闘を好むため滅多に使わないが、原初の18のルーン魔術も修得しており、その為に「魔術師」のクラスにも該当する。
作中では探索のゲーナスと炎のアンサス、『hollow』ではアトゴウラの四文字のルーンを披露した。探知される事無く唐突に現れるのもルーンの一つだという。また、全ルーンを使用する事で発動させた結界は上級宝具すら防ぐ代物。他にも、ライダーの石化の魔眼を防いだり、宝具の能力を1ランク上げる事でバーサーカーの「十二の試練」を突破する事も可能だとか。
また、用語辞典によると「戦闘時では雄たけびと共に体が盛り上がり、悪鬼の如く振舞った」とあり、「狂戦士」のクラス適性も持つとされる。

島津セタンタ

『Fate/Grand Order』のイベント「ぐだぐだ本能寺」に登場するクー・フーリン。
召喚時に島津義弘の因子が加えられていると見られ、更にサーヴァントの霊核に感染する特殊な粒子によってステータスの弱体化、記憶の改竄、霊核の摩耗、「残念になる」などの悪影響が及んでいる。
継戦能力を活用して釣り野伏を仕掛けてくる他、某異世界ファンタジー漫画ネタか「心臓おいてけやぁ!」などと弾けている。

ランサー (EXTRA)

  • 真名:クー・フーリン
  • 天敵:ユリウス、レオ
  • 性別:男性

Fate/EXTRA』における「槍兵」のクラスのサーヴァント。マスターは遠坂凛で、存分にその呪いの朱槍を振るう。

略歴
主人公の選んだ選択によって、凛と共にその動向は変化する。凛ルートでは凛を主人公に託して消滅するが、ラニルートでは六回戦の対戦相手として登場する。
続編『Fate/EXTRA CCC』では、空間の歪みの中で言峰のサーヴァントとして登場。
人物
『stay night』と真名も変わらず、性格にも大きな変化はない。ムーンセル調べでは、「兄貴になってほしい英霊」ナンバーワンに選ばれたらしい。衣装は相変わらずの青いボディスーツ風のデザインだが、より未来的なものになっている。
能力
ゲームの仕様上ゆえか、宝具は「刺し穿つ死棘の槍」のみ。耐久値がによってブーストされている代わりに、スキルの「戦闘続行」がAからCへ一時的にランクダウンしている。

スキル

Fate/EXTRA』と『Fate/EXTRA CCC』で使用するスキル。

槍術・初の槌
突進しての突き攻撃、敵にダメージを与え、麻痺状態にする。
槍術・中つ槍
突進しての突き攻撃、敵にダメージを与える。
赤枝の車輪
ガードにMP吸収付与する。
四枝の浅瀬
蘇生、筋力上昇、耐久上昇を付与する。

キャスター (Grand Order)

  • 真名:クー・フーリン
  • 身長:185cm / 体重:70kg
  • 出典:ケルト神話
  • 地域:欧州
  • 属性:秩序・中庸
  • 性別:男性

Fate/Grand Order』ではランサーとしても参戦しているが、新規に「魔術師」のサーヴァントとしても参戦。キャスタークラスの適性は前々から語られていたが、ついに登場した。

略歴
クー・フーリンという英霊の持つ一流のルーン魔術師としての側面を強化して現界した姿。
キャスターでの召喚ということで代名詞の宝具、ゲイ・ボルクは持っておらず代わりにルーンを刻んだ杖を持っている。
若干落ち着いた口調で喋るようになったが性格などに関して大きな変更点はなく、いつも通りの兄貴分である。
キャスター召喚時は「ケルトの魔術師」(ドルイド)として喚ばれているため、金属装備が身につけられなかったり、ドルイド魔術は使えないのにドルイドとしての宝具が付与されている。
ストーリーにおいては、キャスターの姿でチュートリアルでもある序章「炎上汚染都市 冬木」にて登場。
突如としておかしくなった冬木の聖杯戦争においてたった一人、黒化していないまともなサーヴァントとして、セイバーオルタ及び彼女が泥で汚染し配下に置いた他のシャドウサーヴァントたちと敵対していた(ちなみにこの狂った冬木の聖杯戦争において、アサシンは真アサシン、キャスターはクー・フーリン、ランサーには弁慶、それ以外のクラスは第五次の面々が召喚されていた)。
黒化したサーヴァントたちは既に敗退した扱いであり、生き残っているのはセイバーとキャスターの二名のみという状況下で、加えて自身の消滅も伴うと解かっていてなお、狂った聖杯戦争の幕引きのためにセイバーの打倒を狙う。
黒化し、シャドウサーヴァントと化したランサー、アサシンの二名に追い詰められた主人公らの前に助太刀に現れ、その後主人公と仮契約を結ぶ。 主人公らの協力を得て聖杯を守護していたセイバーオルタを打倒するも、それに伴い自身も現界を保てなくなる。
セイバーの最期の言葉にきな臭いものを感じつつも、「次があるんなら、そん時はランサーとして喚んでくれ!」と言い残して消滅した。もっともその後に貰う序章のクリア報酬はキャスターだったが。
人物
助太刀に入った理由が「お嬢ちゃん(マシュ)が健気だったから」だったり、二人を倒した後にはマシュの尻を撫でて「役得役得」と満悦し、英霊に対しての礼を払おうとしたDr.ロマンには「前口上は聞き飽きてるからとっとと用件だけ話せ軟弱男」と言い放つ、スカサハには「まだ行けるわけねーだろ、歳考えろ」と突っ込むなど、本編と変わらないノリを披露する。なお、キャスターとなっても、やはりアーチャーとはソリが合わない様子。
宝具の使い方が全く解らないマシュを先達として特訓し、仮の物とはいえ宝具の使用を可能にしてくれるのだが、その特訓手段があんまりなモノだったので主人公から「ひょっとしてバカなんですかー!?」などと言われてしまったりする場面も。その後も悩むマシュに助言を送るなど、サーヴァントの先輩として振る舞う場面が多いが、これについてはプロフィールにおいて「キャスターとして現界した彼は、導く者としての役割を自らに課していると思われる」と説明されており、「真のドルイドではないが仮初めのそれとして、共にある限りマスターの進む道を照らしてくれるだろう」とも書かれている。
なお、「やっぱキャスターは合わない」「冬木の聖杯戦争でキャスターなんてやってらんねえっての」などと度々愚痴をこぼしており、「ランサーで召喚されていればセイバーなんぞ一刺しで仕留めていた」と豪語する。どうやら本人的にはランサー>キャスターということらしい。
能力
キャスターとして現界した彼はランサーとして現界したときとはうって変わり、スカサハから教えられた北欧の魔術であるルーンの使い手となっており、複数のルーンを使い分けることにより、強力で多彩な効果を使いこなす。ただし、ルーンの効果を同時複数使用(併用)するのは不可。
戦闘では主にアンサズのルーンを使用し、強力な熱や火炎による攻撃を行う他、ギャンブルの際に杖を使ってサイコロ操作を行っている。

クー・フーリン〔オルタ〕

聖杯の力によって、邪悪な王となったクー・フーリン。
詳しくはこちら

ランサー (クラスカード)

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』で登場。冬木の聖杯戦争におけるサーヴァントとは異なり、「クラスカード」と呼ばれるカードを媒介に、ただの「力」として使役される存在。ただし、その力は本来のものより劣化している。

黒化英霊
クラスカード・ランサーが一時的に実体化した姿。確たる意思はなく、ただ本能的に敵を排除するために動く。
基本的なデザインはサーヴァント・ランサーを踏襲し、黒化の影響によるアレンジを加えたもの。黒化英霊の中でも例外的に形態が変化するタイプ。「人間形態」では両眼はバイザーで隠され、鎧の上から首に毛皮を被り、より野性的な外見になっている。「獣形態」では狼に非常に近い外見となり、頭部、手、脚が狼のソレに変化。四足歩行ではなく二足歩行で、槍を持った狼男に変貌する。
『プリズマ☆イリヤ』本編開始前に、バゼット・フラガ・マクレミッツに倒されて回収され、クラスカードは後任の遠坂凛ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトに託されることとなる。
限定展開
カレイドステッキが、宝具「刺し穿つ死棘の槍」に変化する。
番外編では「突き穿つ死翔の槍」にも変化。ただしこちらの使い方はコミックスの解説コーナーに載っておらず、現在のところ番外編限定。
真名解放すると、直角的な飛行をしながら複数の敵を追尾・貫通する動きをした。
夢幻召喚
英霊クー・フーリンと一時的に同化し、ランサーの宝具とスキル、身体能力を会得する。
敏捷に優れ、的確に槍を捌く、野性を秘めた動きを得る。バーサーカーの素質も有するという。
刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
宝具。心臓穿ちの魔槍。真名解放すると「槍を放つ」よりも先に「心臓を穿つ」という結果が作られるという、因果を逆転させる必殺必中の槍。宝具ランクはB。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー 言峰綺礼 B C A C E B 対魔力:C 戦闘続行:A
仕切り直し:C
神性:B
ルーン:B
矢避けの加護:B
遠坂凛 (EXTRA) B A A C D B 対魔力:C 戦闘続行:A→C
神性:B
マスターにより耐久値がブーストされたため、戦闘続行のランクが下がっている。
主人公 (Grand Order) B C A C E B 対魔力:C 戦闘続行:A
矢避けの加護:B
仕切り直し:C
神性:B
キャスター E D C B D B 陣地作成:B ルーン魔術:A
矢避けの加護:A
仕切り直し:C
神性:B

宝具

刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2~4
最大捕捉:1人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク。
彼が編み出した対人用の刺突技。
槍の持つ因果逆転の呪いにより、真名解放すると「心臓に槍が命中した」という結果をつくってから「槍を放つ」という原因を作る。つまり必殺必中の一撃を可能とする。心臓を穿つため、仮に「約束された勝利の剣」に耐える者でも確実に相手を死に至らしめることができる。それでいて、魔力消費も少なく、一対一ならば六連戦しても魔力を補充しなくてよいことから、対人戦に非常に効率がいい。
ちなみに、発動したと同時に「心臓を貫いたという結果」が成立しているため、仮に放った直後で彼が死んだとしても、槍はひとりでに動いて相手の心臓を貫く。芸達者なアーチャーですら、発動体勢になったら発動されないよう必死に下がるしかないという。
回避に必要なのは敏捷性ではなく幸運の高さだが、その回避難易度は幸運のランクが高くて、ようやく稀に外れる程とされる。幸運Bかつ「直感」のスキルを持つセイバーの場合は、心臓からややズレた場所に命中して致命傷は免れた。
なお、因果操作の判定を回避しても、槍を完全に避けなければ負傷と回復阻害の呪いを残される。因果を逆転させる「原因の槍」であるため、余程の幸運が無ければこの世にこの槍が存在する限り、これによる傷を癒す事は出来ない。セイバーが緒戦で受けた傷は、その後士郎と会話している最中に大して戦闘に支障が無い程には傷が癒えているが、一晩では完全に癒えておらず、三日後にアサシンと戦う時点まで傷を負ったままだった。
権能の一歩手前とされる。
突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)
ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:5~40
最大捕捉:50人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク。
魔槍ゲイ・ボルクの本来の使用方法。渾身の力を持って投擲して放つ。
速度はマッハ2。「刺し穿つ死棘の槍」が命中を重視したものならば、こちらは威力を重視している。一人一人を刺し貫いていくのではなく、炸裂弾のように一撃で一軍を吹き飛ばす。
因果を歪ませる呪い及び必中効果は健在であるものの概念的な特性や運命干渉などは無く(必ず心臓に当たるわけではない)、あくまで単純威力系宝具に分類される。それでも何度かわされようと標的を捕捉し続け、「熾天覆う七つの円環」と衝突した際は一度静止したにも関わらず最終的にはその結界を完全破壊し、標的であるアーチャーの片腕をズタズタにした。
アーチャー曰く、その威力はオリジナルである「大神宣言」を超えているとのこと。また「Fate/side material」によると槍は分裂しながら敵に襲いかかるとされているが、英霊化の影響で生前より更に分裂数が増加され強化されたという。
灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)
ランク:B
種別:対軍宝具
由来:ドルイド信仰における人身御供の祭儀。
キャスターのクラスで召喚された際に付与される宝具。
無数の細木の枝で構成された巨人を召喚する。巨人は炎を纏いながら敵に襲いかかり、強烈な炎を以て敵を焼き尽くす。
巨人の胸部には鉄格子が付いており、体内は檻になっている。が、その内部には誰も入っておらず、そのため巨人は神々への贄を求めて荒れ狂う。
ちなみに、この巨人及びその召喚はルーン魔術とは関わりがなく、炎熱を扱う「ケルトの魔術師」として現界した彼に与えられた、ケルトのドルイド達の宝具である。
具体的なサイズは長らく不明であったが、『空の境界』とのコラボイベント時に流れたCMではちょっとしたビル並のサイズでありほとんど怪獣と言ってもいいレベルの代物である。

真名:クー・フーリン

クー・フーリン。アイルランド神話『アルスター伝説』に登場する大英雄。太陽神ルーとアルスターの王コノールの妹デヒテラの子。幼名はセタンタ。

幼い頃、豪商クランの番犬をあやまって殺してしまったことで、自分がこの犬の子を育て忠実な番犬にし、それまでは自分がクランの家を守ると誓った。以来彼は「クランの猛犬(クー・フーリン)」と呼ばれるようになった。

成人すると「赤枝の騎士団」に入団し、影の国の女王スカサハの下で数々の魔術と体術を会得し、魔槍ゲイ・ボルクを授かった。また、同じくスカサハの弟子であるフェルディアとは互いに強さを認め合う親友となった。

故郷アルスターに攻め入った、コノートの女王メイヴ率いる大軍を一人で撃退し、メイヴに差し向けられた親友のフェルディアをも討ち取り、メイヴを捕らえたが女であることを理由に彼女を釈放。しかし、この一件で復讐者と化したメイヴの策で、様々な誓約を負わされてしまう。それでも、国を守るため自らの破滅を覚悟し誓約を受け入れた。その後、メイヴの策略で誓約を次々に破らされ、ついにはゲイ・ボルクを腹に受けてしまう。それでも、柱に自分の体を縛りつけ最期まで倒れることなく戦い続けた。

この最期は後に「四枝(アトゴウラ)の川瀬」と呼ばれ、赤枝の騎士にとって不退転の証となるルーンとなった。

関連

誓約(ゲッシュ)
ケルトの戦士が各々の戒めを行う習慣で、誓約を破った戦士には呪いがかかったという。クー・フーリンは「生涯犬は食べない」という誓約を持ち、他にはメイヴと交わした「一日に一人の戦士とのみ戦う」と、叔父フェルグスとの間に交わした「一勝一敗」の誓約が有名である。
赤枝の騎士団
クー・フーリンや亡命する前のフェルグスなどが所属していたアルスターの騎士団。ただし、騎士団とはいうものの、不忠さえなければ好き勝手余所にケンカを売っていた自由奔放な集団であったという。
フェルディアとフェルグス
どちらもアルスターの敵国コノートの騎士であり、クー・フーリンの親友として伝承に残っているが、しばしば混同視されることが多い。フェルグスはカラドボルグの所有者として知られるが、フェルディアが所有者という説もある。実際、hollowでランサーが語ったフェルディアの部分がEXTRAの解説文ではフェルグスに置き換えられている等公式でも二人の扱いは曖昧なものであったが、後に『Grand Order』にてフェルグスがサーヴァントとしてカラドボルグを携え登場。
彼のプロフィールから、Fateの世界観においてはフェルディアとフェルグスははっきりと分けられる存在らしいことが判明した。

登場作品と役柄

Fate/stay night
プロローグで士郎を口封じに殺す。セイバーが最初に交戦する相手。
Fate/hollow ataraxia
港で釣りを楽しんだり、冬木市中でバイトしている姿が目撃されたりと現代社会にかなり適応している模様。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
クラスカードの一枚であり、黒化英雄として登場。
フェイト/タイガーころしあむ / フェイト/タイガーころしあむ アッパー
言峰が「死ぬまでホットドッグを食べ続けろ!」という虎聖杯への願いを思いつく。それを阻止するため、逃げた言峰を追跡する。
アッパーでは出番はあるものの個別のシナリオモードはなし。
Fate/unlimited codes
「疾風の蒼き槍兵」。原作同様の槍を振るう。自身のシナリオではキャスターの「破戒すべき全ての符」を使うことで言峰に反旗を翻す。
リーチの長さ・機動力・攻撃の出の速さを兼ね備えた、恐ろしいほどの高性能キャラ。ギルガメッシュと共に「二強」としてキャラランク頂点に君臨している。
Fate/EXTRA
凛のサーヴァントとして、存分に呪いの朱槍を振るう。
Fate/EXTRA CCC
空間の歪みの中で、言峰のサーヴァントとして登場。
Fate/Ace Royal
英霊カードの一枚として登場。【先制】を封じる「矢よけの加護」、ダウン状態にならない「戦闘続行」によって非常に防御力が高い。また全ステータスの合計値が全英霊中最高で、何とヘラクレスより上。クラス適性もアサシン以外の全てのクラスに適性を持ち、どのクラスにしても弱くない。更に「刺し穿つ死棘の槍」によって相手にダメージを与えれば、大抵の相手は一撃で即死する。
ちびちゅき!
他の皆が自由気ままに過ごしている裏で、相変わらずカレンに酷使されている。
カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。ルートによっては喋るランサーも登場する。
コスト:120 / 戦闘力:E / 突破力:E- / 移動力:C / 体力:C / 忍耐力:C / リキャスト:A+
カーニバル・ファンタズム
交通事故に巻き込まれたり犬のエサにされたりバーサーカーによって未知の宝具にされたりと、よく死ぬ。
Fate/Grand Order
ランサー(イラスト:武内崇氏)、キャスター(イラスト:また氏)の2つのクラスで参戦。レア度は共にR(☆3)。
前述の通りストーリーではキャスタークラスで登場。序章でのナビゲーターとして主人公らを導く。序章の終了時にはクリアボーナスとして確定で入手できる。
共通して持っている「矢避けの加護」が非常に優秀で、特に「戦闘続行」で更なる保険をかけられるランサーは(いい意味で)「レア度詐欺」とされるほどの使い勝手を誇る。

人間関係

冬木

バゼット・フラガ・マクレミッツ
召喚者。召喚から3日間でバゼットの英雄幻想を木端微塵にした。
言峰綺礼
『stay night』でのマスター。外道麻婆に苦しむ。
カレン・オルテンシア
『hollow ataraxia』でのマスター。悠々自適にやりつつもたまに捕縛され、こき使われてる模様。
遠坂凛
『stay night』ではルート次第では士郎を介して共闘する。
アーチャー
犬猿の仲。目的のためなら裏切りも辞さない考えを嫌っている。
ギルガメッシュ
組む気など一片も湧かない、気に入らない奴。
子ギル
一緒にカレンに酷い目に遭わされる苦労人仲間。大人の時と違ってとても仲がいい。
アサシン
「1対1でもやり合いたくない相手」と高く評価している。

Fate/EXTRA

遠坂凛 (EXTRA)
『EXTRA』でのマスター。「うっかり」な凛をよくからかうが、主従としての相性は良い模様。
バーサーカー
月の聖杯戦争における、三回戦の対戦相手。
半人半機であるため「刺し穿つ死棘の槍」の効果が薄いというあまり相性の良くない相手。サーヴァント同士はほぼ互角の戦いを繰り広げるもマスターである凛のすぐれた判断能力及び連携によって戦いを有利に進めるが……。
アーチャー
ラニルートにおける、六回戦の対戦相手。
互いに平行世界の記憶があるらしく、両者の因縁は月で終止符をうつ。
主人公 (EXTRA)
凛ルートにおいて、途中退場することになった自分の代わりに、マスターの凛を託す。
言峰綺礼 (EXTRA)
『CCC』において組まされ、主人公たちの前に隠しボスとして現れる。
外道な命令に苦しめられているのは相変わらずだが、こちらは雰囲気がややコミカル。

生前

スカサハ
影の国の女王。かつての師であり、彼女から武術や魔術を学び、ゲイボルクも授かった。また、女性としても好みだった。
フェルグス・マック・ロイ
叔父。育ての親であり剣の師でもある。元はアルスターの騎士であったが、追放されコノートに亡命。ランサーとは互いに勝ち負けを繰り返す誓約を交わした。
フェルディア
コノートの騎士。共にスカサハの下で修行した親友。
メイヴ
アルスターに攻め入ったコノートの女王。彼女に課せられた様々な誓約がランサーを死に至らしめた。
アイフェ
影の国の隣国の領主。影の国に攻め入った彼女を一騎打ちで負かすも惚れ込んで妻にした。
コンラ
アイフェとの間に生まれた息子。ゲッシュによって名乗らなかったため正体を知らずに戦う。結果、全てを知ったのは槍が命を奪った後であった。

その他

クー・フーリン (Prototype)
自分のオリジナルである、平行世界の「クー・フーリン」。"こちら"のクー・フーリンよりもいささか若い。
セイバーとギルガメッシュは自分のオリジナルと会ったことがあるのだが、彼らが邂逅するのは「ちびちゅき!」が初となる。

名台詞

Fate/stay night

「その心臓、貰い受ける───!」
刺し穿つ死棘の槍を繰り出す前、絶対の自信を持って告げる宣誓。
この宣告を受けたものは二人、敵サーヴァントであるセイバー、そして元マスターのバゼットである。
「ああ。初見からアンタのことは気に入ってたんだぜ?美人で強情で肝が据わっているときている。女をマスターにするんならな、アンタみたいなのがいい」
凛に共闘を持ちかけた際の台詞。この望みは後に別世界で実現することになる。
「は、なるほなるほど!そりゃあそうだ、オレのマスターなんぞよりそっちの方が何倍も重要だよなあ坊主!」
共闘する条件として士郎から「気安く遠坂に近寄るな」と釘を刺され士郎の凛に対する感情を察する。これを聞いても自分と士郎は協力関係と言い張る凛をからかう。
「行くぞ。この一撃、手向けとして受け取るがいい───!!」
凛との共闘、教会前でのアーチャー戦にて。この後ランサーは突き穿つ死翔の槍を使用する。
「この程度でくたばれるんならよ、オレは英雄になんぞなってねえ」
言峰に「刺し穿つ死棘の槍」による自害を命じられてもなお生きていたランサーが、背後から言峰の心臓を貫いて一言。なお、この後にも死んでおらず、凛を狙って現れた慎二に槍を突き刺し追い払い、自ら火のルーンを書いて城ごと己を焼くことで死亡する。
「オレはオレの信条に肩入れしているだけだ」
ランサーの人柄を象徴する台詞。
「テメェと一緒にするな。もとよりな、オレは二度目の生なんぞに興味はない。
 ……いや。英霊なんて連中はな、どいつもこいつもそんな物に興味はねえんだよ。
 オレたちはこの世に固執してるんじゃない。果たせなかった未練に固執するのみだ。
 まあ、テメェみてえに欲の皮がつっぱった怨霊には分からないだろうがな」
ギルガメッシュに向けて放った自分の信条を表した言葉。

Fate/hollow ataraxia

「バーカ、それとこれとは話が別だ。敵でも好きなヤツぁ好きでいいんだよ。敵だから憎まなきゃいけねえ理由なんてないんだから」
仲が良いサーヴァントでも敵なのかと尋ねる士郎に対して。
気風の良いランサーらしい回答である。現代でも通じる考え方だが、これは同時に「仲が良くても肉親でも敵なら殺す」という怖い意味を含んでいる。
というか、ランサーの生前からしてそういう事態が多々ある。
「楽しみを伴った鍛錬ってトコか。こいつにはちょいと自信がある。こと釣りに関しちゃあサーヴァント中最強の自負があるね。
 ギリシャの大英雄はともかく、どこぞのコピーバカや竿も持てねえ貧弱王子にゃあ入ってこれない男の世界だ」
リールや竿がけに頼ることなく、己の感覚のみで多くの獲物を釣り上げ得意げに語る。しかしこの発言が嵐の予兆になるのであった。
「……頼む、俺の楽園を返してくれ」
せっかく一人で釣りを楽しんでいたのに、投影した最新装備で固めたコピーバカと圧倒的物量で攻め立てる貧弱王子に楽園を荒らされてしまったことを嘆くつぶやき。
「そうかそうか。だがそいつは余計によくねえよセイバー。
 いいか、一つ教えてやる。そういう水着はだな、こう、もっと大人の女になってから着」
プールで士郎やセイバーと遭遇し、セイバーが着ているビキニの水着を士郎ではなくセイバーが選んだと知り彼なりの助言を送る。当然ながらセイバーの逆鱗に触れてしまい、全て言い切る前に吹っ飛ばされその後も執拗に追い回される羽目になった。
「あるだろ。アンタは聖杯戦争に勝つために来た。
 サーヴァントを全て倒すまで戦いは終わらない。
 アンタは今、オレと戦う為にここにいる」
自分を見て戦う理由はないと取り乱すバゼットに対して告げる無情の宣告。
「アンタに、別離わかれは言っていなかった
 忘れ物だ。これは、アンタに返しておく」
相討ちとなったバゼットへのたむけの言葉。
「ああ、だからまあ、アンタとは釣り合いが取れているんじゃねえか?」
「ま、お互い予想外だったな。まさか、背中を任せられるヤツと組めるとは思わなかった」
かつてのバゼットとのやり取り。性格は真反対だが相性はよかったようである。
「この戦いが終わったら、俺……」
『風雲イリヤ城』にて、ステージ開始時。最初のステージだろうと最終ステージだろうと言う。リメイクされても平常運転の死亡ネタ。
「いいからお前は働けよ!」
同上。対セイバー台詞。……全体的に、このゲームのサーヴァント間ではこんな感じの皮肉の応酬である。そりゃフジ隊長もみんななかよくと言いたくなる。

フェイト/タイガーころしあむ

「なっ!マジか!?マジなのかー!?」
自分ルート。「死ぬまでホットドックを食べ続けろ!」と願おうとする言峰を止めるため追いかける。
「オラァッ、ここまで来てやったぞ言峰!努力とか評価しながらとっとと出てこい!あと、ホットドックは止めて下さい!」
同上。追い詰められているためか、敬語でやめてくれるよう頼んでいた。
「はっはっは、おいそりゃ犯罪だぜ♪よく考えりゃオレは今からバイトだった。
 なんと今日は虎グッズの販売ノルマ50個!これは大変だぜー…そんじゃ!!」
カレンルート。日課のセイバーウォッチングを忘れていたといって逃げようとしたギルガメッシュにツッコミを入れつつ、カレンに巻き込まれる前に自分も逃げようとするが……。
「なんかな…誰かと血の繋がりを感じるねぇ…」
同上。エセ神父から教会を取り戻すため真祖と竜牙兵ぐらいの戦力差を集めようとするカレンを見ての感想。
「……あー、なんつーか。」
「店、どこよ?今度ひやかしでからかいに行ってやっから。」
キャスタールート。キャスターの制服姿を見て、ランサーなりに気遣い言葉を選んだ上での発言なんだろうが、その発想にキャスターは呆れた。
「いいね! アンタの様な男と戦える………まさに本懐だ!」
「息も絶え絶えの人間を姑息に攻撃する下らない任務かと思ったが、どうして、これがなかなか!」
「どっちが正義でどっちが悪かじゃねぇ。どっちが清くてどっちが汚いかでもねぇ」
「この後どっちが倒れているかだ!!!!」
葛木ルート。居並ぶ敵、ついにはバーサーカーすら倒した葛木に対して、赤枝の騎士は過去最大の闘志を募らせる。
本編どころかスピンオフを通しても不本意な戦いが多いランサーにとっては間違いなく最高に心躍る戦いであろう。たとえ、相手がただの人間だったとしても。

Fate/unlimited codes

「別にぃ? 今のオレに望みがあるとしたら、この場でテメェの首を取ることだけさね」
「さあ、赤枝の騎士を舐めてかかったツケ、揃って返してもらおうか!」
ランサーシナリオでの言峰戦での台詞。途中でキャスターと遭遇した事で「破戒すべき全ての符」を使い、まんまと言峰を出し抜いてバゼットの仇討ちに挑む。
ここでの「赤枝の騎士」は、自分自身のみならず騙し討ちされたバゼットとのダブルミーニングと思われる。
「英雄なんてのはな、二度目の生なんざに興味はねぇんだよ。」
「……まぁ結局、いずれお前とはこういう成り行きになる筈だったんだろうさ。やれやれ、清々したぜ」
ギルガメッシュに勝利した際のセリフ。サバサバとした彼らしいセリフである。
「噂以上だったぜ麗しの若武者さんよ。
 しかし、マックールの小僧も魔が差したもんだ。これだけの男を私怨で取りこぼすとはね」
第四次のランサーに勝利した際のセリフ。遠い後輩の武勇を素直に讃えている。

Fate/EXTRA

「―― チ、しゃあねえなあ。バカらしいが、他にできる面子がいねえし。オレがやるしかねぇようだ……!」
凛VSラニの三回戦、SE.RA.PHの障壁ごとこちらを吹き飛ばさんとするラニの自爆行為をみて、一人覚悟を決める。そして…。
「気にすんな、戦場じゃあよくある話だ。できるヤツができるコトをする。そんないい話でもねえだろ、坊主」
「しかし……ま、マスターが生き残れるのはありがたい。格好悪い話だが、無傷で守れる算段がついてなくてな。
 もっとも嬢ちゃんは怒るぜぇ、絶対。なだめるのはそっちの仕事だ。おまえ、ちゃんと責任取りやがれよ?」
両断されながらも決死の一撃で自爆装置を遠ざけ、自らのマスターと主人公を守って。赤枝の騎士の人懐っこい笑顔は、光の中に消えていった。
「おお?なんだよ、いきなり青春じゃねぇか!敵ながら話がわかるねぇ!」
「減るもんじゃあるまいし、ケチケチしねぇで戦歴くらい答えてやったらどうだ?
 コナかけてくる相手にゃコトかかなかっただろ、お嬢ちゃんなら?」
六回戦決戦前、恋愛話がしたいと言った主人公にくいついて。決戦前の敵との会話でこの軽さ、いかにも彼らしい。ちなみに他の話題を振るとほとんど口を出してこない。
「ぬかせアーチャー、そりゃこっちの台詞だぜ…!」
同じく六回戦、アーチャーに「腐れ縁もここまでだな」と言われての返答。世界を超えて因縁の対決が始まる。
「行くぜ、スカサハ直伝!」
「その心臓……貰い受ける!」
宝具解放。刺し穿つ死棘の槍。必中の槍が心臓を貫く。

Fate/EXTRA CCC

「ああ……あまりの冷たさに身震いするぜ」
ギルガメッシュのランサーが横やりを入れたという、槍とランサーをかけたAUOジョークを聞いた感想。これにはさすがの言峰も言葉に詰まっている。
「アンタ、そいつのマスターかい?いやあ、マジ同情するわ。ソイツと組んでると頭いてえだろ。」
ギルガメッシュのマスターである主人公に対しての発言。経験者は語る。
「ちょ、待て待て待て!おまえ、幻とはいえオレのマスターだろうが!」
ギルガメッシュに敗れた後、言峰に「英雄王に剣を向けるなど、そんな莫迦はそこの犬で十分だろう。」と言われた際の台詞。
これに言峰は「あ、すまない。つい本音が漏れた」と素直に謝り、健闘した褒美を与えると言うが……。
「ふっざけんなああああああ!
 嫌がらせにしか令呪を使えない病気にでもかかってんのか、テメエは!」
健闘の褒美として「泰山の麻婆豆腐を10皿、1分で完食してくるがいい」と令呪で命令されての一言。
兄貴の不幸伝説は別世界の聖杯戦争でも健在であった。合掌。
「しらねえよ!なんだよその自爆コマンドって!テメェ、本気で腐りきってるな!?」
言峰に「私に自爆コマンドでもうたれた経験があるな?」と言われて。知らないほうが本人のためだろう。
「諦めの三つ、くらっていきな!ゲイ・ボルク!」
「穿つは心臓、謳うは必中。ゲイ・ボルク!」
宝具解放・CCCバーション。

Fate/Grand Order

ランサー

「呪いの朱槍をご所望かい?」
「その心臓貰い受ける! 『刺し穿つ死棘の槍ゲイ・ボルク』!」
宝具発動。赤い魔槍が敵の心臓を貫く。
なお、「朱槍」の部分の読みは「しゅそう」ではなく何故か「しゅやり」となっている。
「お前さんとも長い付き合いになったな………俺はこの通り古参兵だが、重宝してもらえるんなら死力を尽くす」
「まぁ、なんだ。照れ臭いが、『これからも頼むぜ、マスター!』ってことだ!」
絆レベル5時のマイルーム会話。こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
メタ的な意味でもかなりの古参兵の彼だが、我々との関わりはいつまで続いていくのだろうか…。
「あの野郎と一緒とはな……あの赤い弓兵のことだよ」
「どこに召喚されてもあの顔があるんだ。いい加減運命とか感じちまうだろ?」
「……おぉ~ヤダヤダ」
アーチャー所持時のマイルーム会話。もはや腐れ縁となっている犬猿の仲の二人だが、「運命感じちゃう」とか言われるとヘンな意味に聞こえてしまう…。
「感謝するぜマスター!味方にフェルグスが居るんなら百人力だ!あとは師匠がいればまさに敵なしなんだがな」
フェルグス所持時のマイルーム会話。フェルグスに絶対の信頼を寄せていることが伺える。
「なぁマスター、スカサハは俺の師匠なんだが……なんだよあれ……城に居た時より腕前上がってねぇかあの人?」
「てかゲイ・ボルク二槍流って俺の立場無いですよね!?」
で、いれば敵なしの師匠所持時のマイルーム会話。やはり師匠には勝てないのだろうか
「ってなわけで、その心臓おいてけやぁ!」
イベント「ぐだぐだ本能寺」にて、島津セタンタとしての発言。
元ネタは別作品で首取りに拘って「妖怪首おいてけ」と呼ばれた、別の「島津」だろうか。

キャスター

「おっと、今回はキャスターでの現界ときたか。ああ、あんたらか。前に会ったな」
召喚時に開口一番吐く台詞。ちなみに、ガチャから排出されるようになるのは序章突破後からな上
大体のプレイヤーが彼を得るのは序盤突破の報酬になるので、台詞に矛盾は発生しない。
「たまには知的に行きますか」
「スカサハより学んだルーン魔術、その真髄って奴を……」
戦闘開始時の台詞。
「アンサズ!」
攻撃時の台詞。熱や火炎を操るアンサズのルーンを用いる。
「焼き尽くせ木々の巨人。『灼き尽くす炎の檻 ウィッカーマン』!」
宝具発動。炎を纏った木々の巨人が神々への贄を求めて荒れ狂う。
「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社───」
「倒壊するはウィッカー・マン!オラ、善悪問わず土に還りな───!」
ストーリーでの宝具解放。マシュとの特訓中に放ち、彼女の宝具が発現するきっかけになった。
「宝具の名前だけどよ…もっと解りやすく現代いま風に変えるのも悪くねぇよな……
 "原初のルーン マトリクスオーダイン"!……あイヤ、ゴメンやっぱナシ。恥ずかしいわコレ!!」
マイルーム会話。厨二病の気が…!?と思わせておいて直前で踏みとどまる。というか、そもそも宝具の改名なんてできるのであろうか…?
まぁ好き勝手に付けた名前で宝具を発動させている者も居るので不可能では無さそうだが。

カーニバル・ファンタズム

「で、なんでオレが黒ひげなんだよ!?」
第1話より。バラエティ番組となった聖杯戦争でくじ引きにより黒ひげ危機一髪の黒ひげ役にさせられる。その後、宝具禁止のルールを無視したギルガメッシュの「王の財宝」の一斉掃射をくらう羽目になった。これがカニファンでのランサー不幸伝説の幕開けである。
「待て待て待て待て、なんだそりゃあああああ!?」
第5話より。バーサーカーのおつかいに無理矢理連れまわされた挙句、未知の宝具「回転して突撃する蒼い槍兵(ブーメランサー)」として投げ飛ばされてしまった。
「ふ、ここはオレの安住の地さ。ふふ、オレは死の運命に勝ったんだ……」
彼のメイン回である第11話『FINAL DEAD LANCER』より。カニファンでの今までの死亡シーンの数々の直前まで記憶を持った状態でタイムリープすることになった彼。
数々の死の運命に立ち向かい勝利を確信し安堵したが……。
「オレ生きてる!?」
2ndシーズン映像特典「音声付 風雲イリヤ城」より。最終決戦のイリヤ戦でアーチャーたちがやられるも、セイバーと共に最後まで生き残るが……。
「ふ、こんな馬鹿な男がいたことを覚えていてくれ、あああああ!?」
同上。崩壊するイリヤ城から脱出を図るが逃げ遅れて崩れた地面の底へ。敏捷Aとは一体なんだったのか……。

カプセルさーばんと

「ほら、俺当たりだから城の宝具とか出せるぞ、城!!」
リン編バゼットENDでトレードにだされそうになったときに発した一言。
「当たり」のさーばんとは喋るだけではなく宝具の真名解放もできるが、城の宝具を出せることを引き合いに出したため普通のランサーではなく母国仕様のランサーであり「大当たり」な性能をもつさーばんとだと思われる
が、その説得もむなしく「ランサーダブってたしOKよ」という理由のため、バゼットの持っていた喋るアヴェンジャーと引き換えにトレードに出されてしまう。

その他

「しれっとアイルランドをUKに含めんなよ 殺すぞ」
読み切り『炎のストライカー』にて。セイバー率いるチームに「同じイギリス代表」としてランサーを入れた際の返答。
普段の陽気さからは想像もつかない剣呑な表情である。細かいことを気にしているだけに見えるが・・・後述する背景を考えると、いろいろと洒落にならない。
「おぅ、見てくれ。このダイオウグソクムシの姿揚げ、フウセンウナギ添え。真っ黒になるまでこんがりと揚げた精力のつく一品!」
hollowドラマCD『怪物という名の食卓』にて。アーチャー、ギルガメッシュとの料理勝負でランサーが作ったものは、深海からとってきた甲殻類「ダイオウグソクムシ」を何の下味もせず、ただ油で揚げただけというどこぞのお笑い芸人がよくやる一品。当然、判定役のキャスターからは見ただけで罵倒され、皿を貸し出したライダーからはクリーニング代込みで高額なレンタル料を請求された。
「細けえこたあいいんだよ!」
同上。アーチャーが指摘したように本来「ダイオウグソクムシ」は大西洋に生息しており、冬木市から短時間で獲ってくることは不可能である。いったいどうやって獲ってきたのだろうか。
ちなみに元ネタは「マーダーライセンス牙 & ブラックエンジェルズ」の松田鏡二のセリフから。

メモ

  • 殺すことに長けた宝具持ちなのに、Fateで宝具を使って絶命に追い込めた相手はいなかったりする。
    • というか、幾度も放った中でまともに心臓に命中したのが確認できるのは『stay night』の士郎、『hollow』のバゼットと『EXTRA』のラニ=VIIIの三名のみ。
      士郎は死ぬ前に凛によって心臓を再生され、ラニは心臓をぶち抜かれても致命傷にならず、バゼットは殺しはしたが結局は復活と、結局倒せていない。
    • 本来の伝承では、ゲイ・ボルクには「心の臓を喰らうもの」もしくは「雷の投擲」という呼び名がある。
    • ちなみにゲイ・ボルクには友人、愛犬を誤って刺殺し、そして息子を殺め、最後に自身を貫いてしまうという呪われし一面がある。
    • 『CCC』で自サーヴァントが「刺し穿つ死棘の槍」に耐えると、言峰に「毎度毎度、お前の槍はなぜ外れるのか」とまで言われる始末。
      一応『EXTRA』では爆発寸前のラニ=VIIIの心臓を摘出し、その場にいた面々を生還させるという快挙を成し遂げているのだが。
    • Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』で美遊・エーデルフェルトイリヤスフィール・フォン・アインツベルンが「刺し穿つ死棘の槍」を使用した時には、ライダーのクラスカードの化身をきちんと一撃で仕留めている。それどころか、番外編やドラマCDまで含めても、発動した場合の致死率は100%である。一回は壁抜きに使っただけだが。
  • どんな死地からでも生還する「生き残る」事に特化したサーヴァント、と言われているが、むしろ自給自足サバイバーとしての活躍が多い。
    本人や凛によるとセイバーとアーチャーを同時に相手をしても守りに徹すれば充分に持ちこたえる事が出来る。
    またギルガメッシュを相手に半日以上戦い抜き、それなりに消耗させたと語られている。
    • 原典においてもその生命力・タフネスは突出している。最期の時は半身が麻痺した状態でゲイ・ボルクで心臓を貫かれながらも、溢れた自らの内臓を水で清めてから腹の中に戻し、石柱に自らを括り付けて立ったまま息絶えたとされる。
      「戦闘続行:A」のスキルはここに由来すると思われる。
  • 伝承では恋多き男として伝えられているかなりの女好きであり、実際『hollow』ではナンパの常習犯となっている。
    • …とは言え、TPOを弁えない求愛は御免蒙るらしく、伝承の一つ「クアルンゲの牛捕り」のエピソードでは、女神モリガンから告白されるも戦いの真っ最中であったために「恋愛をしている暇はない」「女の手助けは受けない」とにべも無く一蹴。結果彼女から敵の如く付け回され襲撃を受ける羽目に。
      もっとも、それらの襲撃を悉く返り討ちにした後手ずからモリガンの傷を手当てしたため、以後ちゃっかり彼女の加護を授かるあたりは色男の面目躍如というべきだろうか。
  • 伝承で竜や魔物と戦った逸話が豊富にあるからか、ライダーなどの魔物としての属性を持つサーヴァントには有利に闘えると説明されている。
  • 宝具の性質上、巨大な図体を誇る怪物や異様なまでタフネスさを誇る相手とは相性が良いとされ、「約束された勝利の剣」に耐えられる程にタフな相手でも仕留められる点から死徒二十七祖を相手にしても圧勝出来るメンバーに数えられている。
  • 『hollow』では女性陣を差し置いて着替え最多。アロハ、ギャルソン、Tシャツ、花屋のエプロンと実に多彩。
  • 禁戒(ゲッシュ)の中に「犬を食べない」というものがあるが、ホットドッグすらアウトらしい。
    無論、ホットドッグに犬の肉など使われておらず、食べたところでゲッシュを破るわけではないのだが……
    ちなみに、伝承ではゲッシュである「犬を食べない」と「目下の者から勧められた食事を断らない」の二つの矛盾により受けた呪いが死につながっている。
    • 後輩であるディルムッドも含めて、ゲッシュによる誓約は死の原因にもなった明確な弱点と言える。サーヴァントとしての彼にどこまで適用されるかは不明だが、冬木の聖杯戦争における早々の真名バレはかなり致命的。完全にマスターの綺礼のせいだが。
    • 3DS版プリズマイリヤでは黒化英雄として獣人形態に変身するようになり、本当に犬になってしまった
    • ゲッシュには、カラドボルグに対し、その使い手がアルスターゆかりの者であった場合、一度は破れなければならないというものもある。
      これゆえか、TVアニメ版(2006年)でギルガメッシュがランサーに止めを刺す際、カラドボルグを用いる演出がされている。
  • バーサーカーの正体であるかの大英雄に匹敵するほど芸達者で、魔術師、狂戦士のクラスでの召喚もありえた他、剣士、弓兵、騎乗兵等に適する逸話も持ち合わせている。とはいえ、「やはり彼にはランサーが似合っていよう」とは用語辞典での奈須きのこの言。
    • ただ、生前の剣の師だったフェルグス・マック・ロイ曰く、「剣の才能はあまりなかったからすぐに槍に鞍替えした」らしい。彼が要求する水準が高すぎるのか、まともな剣とは言い難いカラドボルグを使う彼のセンスがおかしいのか、本当に剣の才能がなかったのかは不明である。
    • Fate/Grand Orderでは「魔術師」としての姿を見せた。が、やっぱりランサーの方が強い扱いの様だ。
  • 聖杯戦争の開催地が知名度が低い日本だった為に能力が劣化してしまったが、もし知名度が高い欧州が舞台だったのならヘラクレスやアーサー王に並ぶ存在になったとの事。
    更に彼の母国アイルランドならパラメーターの上昇と、城、戦車(チャリオット)の宝具に、スキル(不眠の加護)が追加されるという。
    舞台がアイルランドならセイバーを凌ぐ力を発揮しただろうが、逆に彼女の母国イングランドで闘えば彼女に譲ると発言されており、国境の境目で闘えばクルクル力関係が逆転する程に知名度補正の影響があると説明されている。
    • この戦車は伝承によると、灰色のマハ、黒色のセングレンという二匹の名馬が引いている。この宝具を備えるのであれば、「騎乗兵」として現界していた可能性もある。
      ただし、この戦車にはレーグという御者がいて、彼がこのチャリオット専任の部下だったらしい。用語辞典等でも「騎乗兵」のクラス適正について触れられたことはない。ランサーが全く戦車を扱えないなどということは考えられないが、どの程度の適正を備えているかは公式の発言がないため不明瞭である。
    • ムーンセルにおいては、情報、つまり伝承そのままの力を発揮出来る筈なので、極めて高いステータスになる筈である。が、彼のステータスに関しては、冬木のそれと大差無い。加えて、宝具の追加が無いどころかむしろ減ってしまった。
  • カーニバル・ファンタズムでほとんどの回に登場しているが、それぞれ異なる演出で全て死亡する。その回数は15回に上る。
    その際、アメリカのコメディアニメ「サウスパーク」をオマージュしたと思われる「ランサーが死んだ!」「この人でなし」というやりとりが半ばお約束となっている。
    • 『アニメディア』2015年6月では神奈延年氏はこのことに言及しており、
      「あまりにもいじり倒されるので、最初はランサーに対するイジメかとも思いましたが、実は逆だったんです」
      「あのいじられっぷりは、アニメの制作スタッフのランサーに対する愛情の現れだったんですよ」
      「ランサーのいじり方を完璧に理解したうえで、『何かあるとすぐに殺されるキャラ』という立ち位置を確立してくださったのだと感じました」
      と語ったが、前述の通り死亡回数が多すぎたのか、
      「でも、全編を通して15回もランサーを殺すのは、さすがにやりすぎじゃないかと(笑)」
      とコメントした。
  • 「突き穿つ死翔の槍」は「大神宣言」を超える威力と評されるが、この「大神宣言」は黒のセイバー‎が有するランクA+の宝剣バルムンクの原典でもある最強の魔剣、グラムをただの一撃で粉砕したという伝承もある。「大神宣言」がこの通りの性能だと正直な所、神造兵装等の最上位の宝具との序列関係が滅茶苦茶になる。
    • そう評したアーチャーは英霊になった後には記憶はないものの知識は蓄積出来るが、北欧の主神と巡り合う可能性は低いので、生前にギルガメッシュが保有するゲイ・ボルクの原典を見て比較している可能性が極めて高い。いずれにしろ凄まじい威力と性能である。
    • ギルガメッシュの蔵の宝物以外では、同一の宝具でもキャスターのように状態によってランクや効力が変動したり、バゼットの「斬り抉る戦神の剣」のように伝承の担い手以外の者が使用している例もある。本来の持ち主であるオーディン以外の人間が同名の宝具を使用した現場を目撃したケースも考えられる。
    • アーチャーが言及したのは「威力」についてであって、オーディンの槍は伝承において敵に向けただけで勝利が確定する等の神が持つに相応しい能力を数々取り揃えており、そちらが肝という可能性もある。だが、その場合はわざわざ「威力」を比較する意味が無い(例えば、キャスター‎の「破戒すべき全ての符」の切れ味のみを比較して、武器としての優劣を語るようなもの)。
      • 初期からの設定変更や矛盾のシーンが多く改変されている、アニメ版『UBW』においても、アーチャーのこの台詞は変化していない。現在においても(少なくともアーチャーの視点から見て)これは変わらない事実であるようだ。
    • 余談だが、「熾天覆う七つの円環」との攻防シーンにおいては流石に似合うBGMが無かったのか、ゲーム版のみ「約束された勝利の剣」のBGMが流れる。
  • そのしぶとさ、情報収集力の高さから諜報役としては天才的と称された。本人に取っては不満もいいとこだが、言峰の戦略を行うにはうってつけのサーヴァントだった。
  • 幸運Eがネタにされるランサーの初代。『EXTRA』では幸運Dとなっている。(「Fate/EXTRA material」では幸運Eと記載されていが、ゲーム内の情報とビジュアルファンブックに記載されているデータとは違うので、間違いなく誤植と思われる)
  • 『unlimited codes』のエンディングでは、聖杯を手に入れるも使うことなく消えていく。同作では元々戦うこと自体が目的である事に加え、「バゼットが召喚したサーヴァントが一番であることを証明する」という動機が付け加えられている。
    • 同作の「刺し穿つ死棘の槍」は、原作設定と異なり他の超必殺技の2倍の魔力を消費するが、特にガード不能というわけではない。なお、ランサー自体のキャラ性能は最強クラスといわれている。
  • ルーンそのものはケルト圏ではなく北欧圏の文字である(ケルトの場合はオガム文字)。何故ケルトの英雄が北欧のルーンを持っているのかについては、『Grand Order』にて彼の師匠スカサハより語られた。理由は単純明快、「刻んですぐに効果が出るルーンの方が戦うのに都合が良かったから」らしい(曰く「オガム文字は効きが悪い」だそうだ)。なお、ケルト圏では長らく文字というものがなかったらしく、そういう意味では「文字が肝となる魔術」を使うというのはかなり異質に映る。
  • 幸運値はどうしようもないほどに低いがバクチやゲームは結構好きで、特にバックギャモンには一家言あるとのこと。

話題まとめ

アイルランドとイギリス
セイバーとは同じイギリス出身であり仲が良いように見えるが、文化的背景を考えるとかなり剣呑である。
クーフーリンが所属するアルスター神話はケルト系であり、主な地域は北アイルランドであるが、これは元々いたケルト系住民が後に入ってきたアングロサクソン系民族に押し込められる形でこうなった。当然両者の文化は異なる。
また、後にイギリス国教会が成立し、プロテスタントが主流となるまでの過程でカトリック系の住人もアイルランドに入ってきたため、宗教的背景も大きく異なるようになってしまった。
これに対しセイバーの出典であるアーサー王物語は、ケルトを支配しながらも共存していたローマ系国家ブリテンがサクソン人を撃退する物語である。本来はケルト側に近いウェールズの伝承ではあるが、後にイングランドは支配民族の入れ替わりと融和が繰り返され、伝承もキリスト教や諸々の伝承を取り込みイングランド(現代へと続くアングロサクソン+プロテスタント)へ同化していった。
ランサーに代表されるケルト系の物語は対イギリスの物語としてアイルランドの文化的支柱になり、中でもクーフーリンは「アイルランド文化の象徴」としての側面まで持つようになる。
現代でもこの対立は尾を引いており、北アイルランドでのIRAによる爆弾テロなどがニュースでも知られている。
先に挙げたように、民族抗争の側面もあるサッカーの試合などでアイルランドの象徴をイギリス代表呼ばわりしたら、良くてもぶん殴られるし、最悪の場合本当に殺されかねない。そういう意味ではFateシリーズは非常に危険ともいえる。
ただし、クーフーリンが活躍したとされるアルスター地域は、現在大半がイギリス領北アイルランドとなっている。地域区分的にランサーをイギリス代表に含めるのは、あながち間違いではないのかもしれないが......。

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