ソドムズビースト/ドラコー〔ビースト〕

ビーストⅥ
真名 ソドムズビースト/ドラコー
性別 女性
身長 135cm(地動説体)
ナイス・バディ(天動説体)
体重 100kg(地動説体)[注 1]
ナイス・バディ(天動説体)
好きな物 人間の堕落[注 2](地動説体)
人間(天動説体)
苦手な物 怠惰(地動説体)
汚濁、怠惰、無駄、情熱(天動説体)
出典 新約聖書、『Fate/Grand Order』
地域 中東
属性 混沌・悪
副属性
一人称
二人称 お前
貴様
三人称 貴様ら
声優 丹下桜
デザイン ワダアルコ
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要編集

」のサーヴァント

略歴
期間限定イベント『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』にて登場。
突然魔獣赫に襲撃されたカルデアからレイシフトした先で出会った少女であり、彼女の仲間と見なされたことでシャドウサーヴァント達から襲撃を受けてなし崩し的に彼女と契約。
「ビーストとしての彼女の力を取り戻すことで契約を切り、カルデアに帰還させる」という約束で特異点の上層へ向かって進んでいくことになる。
実は彼女は『Fate/Grand Order Arcade』の収束特異点リリムハーロットでドラコーが敗北した後、アルターエゴとなった彼女と異なりそのままさらなる終幕を求めシャドウサーヴァントを自滅のために大量召喚した姿。
だが魔獣赫たちはその最期をよしとせずカルデアから主人公を引っ張り込み、彼女は無関係な主人公を巻き込みたくなくて一時的に自殺を中断、取り戻したビーストとしての力で主人公をカルデアへと送り返した後に改めて自殺をなすつもりであった。
そのシークレット・ガーデン「自殺願望」が暴かれた後に自分の在り方を再定義し「その人類愛を抱えたまま、人と共に歩むビースト」となって天動説体として降臨。
離反していた魔獣赫を倒して再度自分自身の中に取り込み、主人公をカルデアへとソラへと送り出し……懐かしい気配を感じながら満足しての終幕を迎えた。
人物
元となったネロ・クラウディウスと共通する趣味は多いが、言動も性格もダウナー気味でカルデアの彼女とはあまり似ていない。[注 3]
人類史を堪能する事を快楽とするとは言うものの、本来の性格は非常に生真面目で律儀であり、上記の通り巻き込んでしまった主人公のために予定を変更してしまうほど。
第三再臨の天動説体になると急激に背が伸びてナイス・バディ、かつ本当の意味で「男装」と表現できそうな鎧姿になり、性格もテンションが高い時のネロと大型犬を合わせたようなものに変わる。
能力
左手の盃から溢れさせた泥や竜鱗をまとった右腕による攻撃を行う。
天動説体では黒色の大剣を振り回し、炎による攻撃も行うようになる。
魔獣赫も攻撃に使用するが、天動説体では炎による真紅の竜頭の形になる。

ステータス編集

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ビースト 主人公 (Grand Order) B B+ A A D B 獣の権能:C
単独顕現:E
ネガ・メサイヤ:EX
獣の数字:C
黄金の杯:C
七つの獣冠:C

宝具編集

抱き融す黄金劇場(ベイバロン・ドムス・アウレア)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:1~30
最大捕捉:7人
相手を黄金劇場に閉じ込めた後、黄金劇場ごと粉砕する宝具。
皇帝ネロは人々を招き、歓楽で包み込もうとしたが、ドラコーは人々を閉じ込め、絶望で救おうと考える。
第一・第二再臨状態では魔獣赫による蹂躙となり、第三再臨状態では吹き上がる炎で炎上させる演出となる。
『Grand Order』では「敵単体に超強力な〔七騎士のサーヴァント〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>」という効果のArts宝具。

真名:ソドムズビースト/ドラコー編集

『Fate/Grand Order Arcade』において、その世界のカルデアによって倒された第六の獣。その片角。
『堕落』の理より生まれたもの。
その時代において最高峰の域にまで繫栄した都市が腐敗した時、その悪性を味わうために現れるという。
その名をソドムズビースト。新約聖書に於いて、バビロンを滅ぼした獣である。
そのソドムズビーストが自分の終幕で出会った相棒と共に天への階段を上り、自分の在り方を再定義し「人類と共に歩む人類悪/人類愛」として今度こそ落陽を迎えた姿。自称「異世界転生クラウディウス」。

登場作品と役柄編集

Fateシリーズ編集

Fate/Grand Order
期間限定イベント『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』の開催に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。
クラス相性は独自のもので、セイバーアーチャーランサーライダーキャスターアサシンバーサーカーの七クラスには完全有利だが、シールダー・ビーストを除いたエクストラクラスには完全相性不利。

人間関係編集

Fate/Grand Order編集

主人公 (Grand Order)
カルデアのマスター。
『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』では自分の自殺に巻き込んでしまったために無事に帰そうと四苦八苦することになった。
ロクスタ
生前から仕えてくれた暗殺者。
『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』では自分に完全な死を与えようと秘密裏に行動しており、そのために自分の制御を乗っ取られかけたが、最終的にその真意を受け入れて許した。
ラーヴァ/ティアマト
自分と同じようにビーストを基にした存在。
『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』では時折敵対しつつも最後には認めてもらい、自分の覚醒にも立ち会ってもらった。
カルデアでは地動説体では付き纏われて鬱陶しいと思っている反面、天動説体では自分の方が少し背が高いとマウントを取っている。
ネロ・クラウディウス
自分自身にして「愚かなる余」。
自分の本質に気が付いていない姿に心を痛めている。
ネロ・クラウディウス〔ブライド〕
上記の「愚かなる余」だが、花嫁姿で浮かれている有様にはドン引きしている。
“山の翁”
グランドサーヴァント。
『Fate/Grand Order Arcade』でも縁があった相手であり、その時の問いへの返答を行っている。
カリギュラ
「ネロ・クラウディウス」の叔父。
自分をアグリッピナと重ねつつもその果てに涙を流している様子に心を痛めている。
ブーディカ
ローマに対する敵意を露骨にする彼女に対し、地動説体では諦観を示している。
天動説体では「彼女にとっての落陽を越えた」と表現していた。
レディ・アヴァロン
元の彼女とも面識があるが、相変わらず相いれない「星の獣」。
ロムルス
「自分はローマではない」と地動説体では嫌がっているが、天動説体では「自分はローマであったのか教えてほしい」と疑問を向けている。
アーサー・ペンドラゴン
異世界よりビーストを追ってやって来た騎士王。
Fate/Grand_Order_Arcadeでは自身のビースト真体としての姿と戦っている。
しかし、彼が狙う「獣」は「Gの方」だとみなしており、自分ではないと忠告している。
エリザベート=バートリー
『Fate/Grand Order Arcade』世界のハロウィンイベントは『Fate/Grand Order』とは異なって常識の範疇内であり、『Fate/EXTRA CCC』での因縁の記憶もないため「単なる反英雄」と淡白であり、主人公が恐れているのにも首を傾げている。
彼女の歌についてもネロとは違い「怪音波」と、より常人に近い理解をしている。
カーマ
共にビーストに縁があった者同士。
FGOフェス2024の『カルデア・トレジャーハンティング!』では「サンモーハナ城を乗っ取り、逃げ出した姫騎士を追う魔王」という設定で共演した。

名台詞編集

Fate/Grand Order編集

戦闘 編集

「蔓延るは炎、轟くは笑い。七つの竜よ、我が指となるがよい! いだき、とかし、平らげようか!? ───うむ。ま、三つ星程度よな」
「蔓延るは炎、轟くは笑い。七つの竜よ、我が指となるがよい! いだき、とかし、平らげようか!? ───うむ、満足だ! 五つ星をくれてやろう!!」
地動説体での宝具発動時。魔獣赫を介して敵を欲望ごと喰らう。そして五段階でちゃんと評価する。獣らしからぬ真面目さが表れている。

イベント 編集

「いいかげん泣くぞ! いいのか!? 余は一度すねたらめんどくさいぞ!」
『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』第七層にて、自信満々にバビロンを紹介したら何故か観光都市化しており、全員がそれを受け入れてしまったのに対して。
直前が自信満々だっただけに速攻でギャグ落ちした有様が哀れを誘う。
「この都市さらを作ったのは誰だぁ!」
『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』第七層にて、上記の後怒り心頭でホテル・ジグラットに殴り込んで。
相当に怒りが極まったのかどこぞの食通のようなキレっぷりになってしまっている。
「ハロウィンって何事!?」
「はあ、エリザベート? ただの反英雄ではないか。話が見えん、何の関係がある?
 ピラミッドが……逆さ? 日本の城がどうしたと? 待て、落ち着け。貴様は今、錯乱している。
 だって余は知らぬぞ? そのような珍妙極まる奇祭イベント、向こうのカルデアには無かったんだが?」
『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』第六層にて、今度こそエルサレムを自信満々に紹介したらハロウィン仕様になっていたのに対して。
そして主人公から「アーケードではないカルデアのハロウィン」についていろいろと説明されたようだが、ハロウィンイベントがなかったアーケード世界の住民たちには理解不能であった。
「余のせいじゃないもん!」
『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』第六層にて、上記の諸々の後セタンタから「お前ラスボスとしての自覚がないのか」とツッコまれて。
立ち絵も合わせて、とうとう泣きが入ってしまった。
拗ねたような口調は声優ネタだろうか。ネロ、ビーストじゃないもん!

メモ編集

  • まさかの実装となった「プレイアブルのビースト」。
    • クラスカードのイラストはかつての成体を象ったと思しきもので、また召喚時には特殊な演出が見られる(後述)。
    • 相性的にも「(バーサーカーの攻撃に対する防御相性も含め)基本七クラスに有利」という非常に優秀な性質であり、特にエクストラクラスがあまり出てこない第一部のストーリーや聖杯戦線ではバーサーカー以上に無双状態となる。
    • 彼女の登場で「人類愛を抱えたまま人類史と共に歩んでいく」という形でビーストと汎人類史の共存が語られた事もあり「エクストラクラスを汎人類史で定義して受け入れる」奏章のモデルケースと見なすプレイヤーも多い。
      • ファミ通の『FGO』8周年インタビューにおいて奈須きのこ氏は「ドラコーは汎人類史において唯一介在できるビースト」だとしており、他のビーストがビーストクラスで実装することを否定しているが「(先の言葉に対し)嘘は言っていない、ちゃんと“大事なキーワード”も入れておいた」と何やら含みのある言い方をしている。
  • 「地動説体」「天動説体」という彼女の状態の名称だが、『Fate/EXTRA Last Encore』の話数区分である1~10話の「オブリトゥス地動説」と11~13話の「イルステリアス天動説」が元ネタであると考えられる。
    • そもそも『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』の内容が「下から上の階層へラダーを使い上っていく」「フロアマスターのように各模倣特異点にはフロア・ガーディアンがいる」など、『Last Encore』と似通った要素が多い。
  • 『リリムハーロット』では事件解決後、一人佇むドラコーの頭上に双子座が輝くシーンがある。これは双子座であるディオスクロイの伝承からして、ドラコーを導く導きの星たる奏者の暗示ではないかと推測される。
    • 或いはディオスクロイが双子座となった伝承に由来して、「ドラコーが奏者と共にソラへ至る」ことの示唆と考察することもできる。
  • 実装後に開催された福袋召喚では、福袋召喚開催と同時に実装されたサーヴァントでもないのに何故か排出対象から外されている。
    • この理由については「ビーストという他とは異なるクラスのため、区分の関係上入れられなくなった」などと考察されている他、「袋なので、人類を滅ぼす災厄たるビーストは出せないのでは」などという意見も見受けられる。
    • なお「デスティニーオーダー召喚」では排出対象であり、確定枠の一つに選ぶこともできる。

話題まとめ編集

召喚時の特殊演出
『Grand Order』ゲーム内で、ムーンキャンサーの一部サーヴァントで見られた召喚時の特殊演出であるが、ドラコーの召喚時にも特殊演出が発生する。
その演出というのが、召喚システムが突如ダウンし、赤黒い光の中でビーストクラスの紋章から噴き出す泥と共にカードが現れるというもの。
これまでの「クラスカードのイラストが別のものに書き換えられる」というレベルに留まらないためか、多くのプレイヤーが召喚時に衝撃を受けたことは想像に難くない。
……裏を返せば、召喚システムがダウンする演出でない限りはSSR確定の演出でも絶対に召喚されないため、一部のプレイヤーが涙を呑むことになった模様。
逆に複数召喚された際には何度もシステムがダウンする演出が繰り返されるため、「召喚システムが壊れた」と嬉しい悲鳴を上げるプレイヤーもいたとか。

脚注編集

注釈編集

  1. 体が35kg、尻尾が65kg。
  2. ただし気分が晴れない様子。
  3. Fate/EXTRA』序盤で真名が判明していない頃のネロに似ているという意見もある。

出典編集


リンク編集