真瓦津玲二
真瓦津玲二 | |
---|---|
読み | まがつ れいじ |
性別 | 男性 |
年齢 | 24歳 |
所属 | 大日本帝国陸軍 |
初登場作品 | 帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline |
概要編集
帝都での聖杯戦争で、帝国陸軍陣営のトップとして登場した魔術師。
- 略歴
- 帝都での聖杯戦争にあたって、大日本帝国陸軍から特別に招聘された魔術師。このため「少佐相当」としての身分を持っている。
- アーチャー陣営のトップとして、気難しいアーチャーの機嫌を取りながら帝国陸軍陣営を指揮しており、陸軍の兵士を使って対立陣営のマスターの暗殺を画策したり、日本の降伏を引き延ばすために陸軍幹部を暗殺したりと暗躍している。
- 人物
- ウェーブがかった髪をして眼鏡をかけた、慇懃無礼な態度の怜悧な青年。
- 藤宮家とは比べ物にならないほどの歴史を持つ魔術師一族の一員であり、家伝の古い降霊魔術を使う魔術師。
- ただし魔術師としての大成よりは一般社会での成功を望むなど、古いタイプの魔術師ではない。とはいえ、太平洋戦争に勝つ方法について「最初から魔術師に頼っていれば良かった」と言うあたり特権意識はあり、挙句「魔術師が支配する国を作る」という願いを聖杯に託そうとしているほど。その一方で、国の状況を考えれば仕方がないが魔術師なら当然気を払うべき神秘の秘匿にも無頓着であり、それらを総合して「純粋に傲慢なだけ」と見なされている。
- 価値観は魔術師とは少し異なっているが負けず劣らず冷酷であり、「国のために働く自分たちの邪魔をする奴は非国民同然」と嘯き、立場を利用して白昼堂々一般人を巻き込んで陸軍兵士を動員してマスターに銃撃を仕掛けたり、本土決戦を誘発する為に陸軍の穏健派幹部を暗殺してクーデターを誘発しようとしたりと相当な危険人物。
- ただし陸軍内でカリスマとなって彼らをコントロールしつつも彼らの狂気を読み切れずに振り回され、挙句一方的な狂信から犠牲となった者に今更ながら罪悪感を抱くなど「軍人」としても中途半端であると「大佐」からは酷評されている。
- そういう価値観ゆえか降霊魔術の使い手ゆえか、英霊に対しても「所詮は過去の人物であり今の世界に口出しされたくない」と見下しており、アーチャーに対しても慇懃無礼に振舞っている。
- 能力
- 直接戦闘する描写はまだないが、それなりの魔術師ではあると思われる。
- 劇中では何らかの暗示魔術を仕込んでいると思われる葉巻を介して陸軍大臣の本音を聞き出していた。
- 「大佐」からは日本の西洋魔術師を軍の下にまとめた手腕については高く評価されているものの、人間性については上記のように辛い評価になってしまっている。
登場作品と役柄編集
Fate関連作品編集
- 帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline
- 帝国陸軍陣営の魔術師として登場。
人間関係編集
帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline編集
- アーチャー
- 自分たちの陣営のサーヴァント。
- 帝国陸軍を代表して対応しているが、アーチャーからは日本の状況から怒りを向けられており、彼としても慇懃無礼に振舞いつつ現在の日本に口出しされたくない故見下している。彼女の生涯についても裏切りで死んだ結末に「初めから人の上に立つ器ではなかった」と完全に馬鹿にしている。
- いざとなったら下記のかなめを介して排除する気満々であり、それが無理な場合でも「アメリカとの本土決戦に参戦してもらって華々しく英雄的に死んでもらおう」と相当にドス黒い陰謀を抱いている。
- 彼女に対しては「自分をマスターに選ばなかった」事に対する歪んだ嫉妬心も内心に秘めている模様。
- 赤城奏丈
- 敵対するセイバー陣営のマスター。
- 列車での接触後に潜伏場所と動向が掴めたため、陸軍兵士を動員して白昼堂々襲撃する暴挙に打って出た。
- それ以降も経験の浅さと地盤のなさを見抜き、陸軍兵士による断続的な攻撃で削り殺す算段でいる。
- 藤宮九十九
- 上述するセイバーのマスターに協力している魔術師。
- 藤宮家はもともと陸軍に協力していた魔術師一族であり、彼女の母親も下記のかなめの世話係を任せていたのだが、いざこざによって一族を口封じで壊滅に追い込んでいた。
- そのことについて若干の因縁を感じている。
- 淺間かなめ
- 隣に付き従う海軍服の金髪の少女。アーチャーのマスター。
- 階級が下なのか顎で使っており、アーチャーの実質的な世話も彼女に任せている模様。
- 微妙な立場だった彼女の保護者も務めていたのだが、アーチャーがマスターとして選んだのが自分ではなく彼女だった事から態度が硬化し始めた模様。
- 陸軍大臣
- 御前会議の直後に彼と接触し、暗示の魔術で「無条件降伏を飲むしかない」という本音を聞き出し、アサシンに暗殺させた。
- 挙句、その言葉を聞いていた運転手を犯人に仕立て上げて殺害して口封じし「和平派に暗殺された」と大噓をついて陸軍を扇動した。
名台詞編集
帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline編集
メモ編集
- Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚での間桐少佐にあたるポジション。ワカメ髪に名残が見える。
- 上記作品では召喚したバーサーカーのせいで生き延びたものの多大な被害を受けており、動向が心配されている。
- また、経験値の当初のプロットではバーサーカーにあっさり殺された挙句マスターも別の人になるので、そちらのルートに行った場合には死んでしまうため、そちらの意味でも心配されている。
- そして拘束具を装備させて起動させるが、案の定、バーサーカーは暴走。帝国陸軍が阻止しようとするのだが、真瓦津が人質になっている状況でありながら機関銃は撃ちまくるわ、戦車砲はぶっ放すわで、助ける気があるのか!?と言いたくなるような無茶苦茶ぶりである。
- あまりの惨状に流石にかなめが止めに入るが「救世主である少佐が、この程度の攻撃で死ぬ訳がない」というバーサーカーがまともに見える狂気に支配された軍人達には彼女の訴えは通じなかった。
- なお、真瓦津少佐は自分の意志を浸透させやすくするために多少の干渉はしているが、ここまで狂信的になるとは想定していなかった模様。作中でも言及されているが当時の太平洋戦争の戦況は絶望的で無条件降伏も選択肢に入るほどに追い詰められており、そんな状況下で「もしかしたら、日本を救ってくれるかもしれない」という陸軍兵士からの希望が狂信へと変わっていったようである[注 1]。
- 「庇護しつつも見下していた相手の方が、優秀なはずの自分を差し置いて選ばれた」という点でも間桐桜と間桐慎二の関係を髣髴とさせている。
- 上記作品では召喚したバーサーカーのせいで生き延びたものの多大な被害を受けており、動向が心配されている。
- 1945年の日本という状況と、帝国陸軍の幹部という立場から、「真昼間から市街地で兵士を動員して拳銃や手榴弾で一般人ごとマスターを殺そうとする」という過去に類を見ないレベルで直接的に敵陣営を攻撃した魔術師である。
- 聖杯戦争は暗闘がメインであり、一般人の目撃者を口封じで殺したり魔力源とするために大規模に殺傷することはあっても、ここまで直接的な干渉はそうそうない。
- また、「敵陣営に損害を顧みない波状攻撃を仕掛けて消耗させた末に削り殺す」という、これまた類を見ない作戦を採用しており、魔術師というよりは軍人としての一面が強く現れている。
話題まとめ編集
脚注編集
注釈編集
- ↑ 史実の本土防衛計画においては、戦える者は老若男女問わず動員する「根こそぎ動員」が行われている上に、損害を顧みない特攻戦術を主体とする狂気そのものの計画が作成された。一方のアメリカ軍の日本侵攻作戦「ダウンフォール作戦」では、NBC兵器の無差別投入が選択肢になるなど、日本に負けず劣らずの狂気の作戦が実行されかけた。ちなみに、圧倒的に優勢であるアメリカがそこまで追い込まれたのは、日本軍の狂信的な戦いに多くの将兵が恐慌状態に陥った上に、硫黄島・沖縄と本土に近付く程に損害が増え続けた事で「本土決戦になれば、どれだけの戦死者が出るのか?」と政治家及び軍の上層部が戦々恐々となった事が大きかった。最終的に本土決戦に突入する前に大戦はアメリカの勝利となるが、現在に至るまで日米双方には深いトラウマが刻まれる事になる。
出典編集