概要 編集

魔女とは、時計塔の『植物科』の創立者である黒魔術の使い手にして、第一魔法の成立に関わった超自然的な存在である。 魔術協会において、『魔女』というカテゴリーは“女の魔術師”という意味ではない。例えば、沙条綾香玲瓏館美沙夜ハルリ・ボルザークなどは黒魔術師であっても、魔女ではない。

魔女は魔術世界における“廃棄物”である。『魔女』とは人間と違う生き物。 『植物科』の創立者とは言え、『魔女』はもう魔術協会に在籍していない。文明の発展と共に、彼女たちはひとり、またひとりと、その姿と在り方を変えていった。 大地に還ったもの、過去に還ったもの、第一に加わったものもいる。これらの転身は魔術師たちにとって奇跡の業であり、畏敬を以て語られる。

一方。『魔女』としての在り方を放棄し、文明社会に埋没し、“人間”に落ちた『魔女』もいる。 落ちた『魔女』には畏敬も、憐れみも与えられない。たとえどれほどの魔術・神秘を有していようと、彼女たちを人と認める魔術師はいない。『醜い廃棄物』。それが現代までヒトとして生き延びてしまった、魔女たちの末路だった。

多くの器物、多くの童話を再現する代償として、『魔女』は人間をきらうもの[出 1]。そのためか、『魔女』は人間と恋に落ちると血が混じり、魂が腐るので、恋に落ちることは死ぬことと同義されている。ベリル・ガットの母曰く、魔女は妖精なので、子供を産まない。ベリル・ガットの母は自分自身の母でもあるらしい。

関連人物 編集

久遠寺有珠
純血の魔女マインスターと人間のハーフ。初代の魔女から伝わる三つの奇跡、「グレートスリー」の使い手。
エイプリル
毎年4月1日だけ人の願いを叶える魔女。
バーヴァン・シー
ベリルから黒魔術を教わった異聞帯の妖精。
ベリル・ガットの母
恋に落ち、ローブを羽織った巨大なヒキガエルになってしまった魔女。
久遠寺有珠の母
純血の魔女マインスター。
モルガン
妖精國ブリテンの女王。
ユミナ
第一の魔法使い。詳細は不明だが、バルトメロイ・ローレライが自身と対等と見做す唯一の存在。
グンヒルド
エイリーク・ブラッドアクスを支援した彼の妻である魔女。

二つ名としての魔女 編集

キルケー
大魔女、鷹の魔女。
ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕
竜の魔女。
メディア
裏切りの魔女。
ロウヒ
鷲の魔女。
リリス
夜の魔女。
蒼崎青子
破壊の魔女。
メイ・リデル・アーシェロット
新世代の魔女(自称)。

言及作品 編集

メモ 編集

  • 「魔女」についてはたびたび言及されていたが、一般的な意味での「魔女」とはかけ離れた相当な厄ネタであった。
    • 魔法使い」もTYPE-MOON世界では一般的な意味から乖離した厄ネタであるため、そちらに近いのかもしれない。
  • 飛行の魔術を使う際に用いられる道具に「魔女の軟膏」なる物があるとされているが、何かしら魔女が関わっているのか、ただ魔女の名を冠しているだけなのかは不明。

話題まとめ 編集

脚注 編集

注釈 編集


出典 編集

  1. 『魔法使いの夜』7章

リンク 編集