「パーシヴァル」の版間の差分

タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
 
(12人の利用者による、間の91版が非表示)
1行目: 1行目:
 
{{サーヴァント概要
 
{{サーヴァント概要
 
| タイトル = ランサー
 
| タイトル = ランサー
| 真名 = パーシヴァル・ド・ゲール
+
| 真名 = パーシヴァル
 
| 読み =  
 
| 読み =  
| 外国語表記 =  
+
| 外国語表記 = Percival
| 本名 =  
+
| 本名 = パーシヴァル・ド・ゲール
 
| 異名 = 白光の騎士、守護の騎士
 
| 異名 = 白光の騎士、守護の騎士
 
| 愛称 =  
 
| 愛称 =  
17行目: 17行目:
 
| 好きな物 = 子供
 
| 好きな物 = 子供
 
| 苦手な物 = 飢えた子供たち
 
| 苦手な物 = 飢えた子供たち
| 天敵 = 飢餓
+
| 天敵 =  
 
| 弱点 =  
 
| 弱点 =  
 
| 依代 =  
 
| 依代 =  
| 出典 = アーサー王伝説、楽劇『パルシヴァル』など
+
| 出典 = アーサー王伝説、楽劇『パルジファル』など
 
| 地域 = イングランド
 
| 地域 = イングランド
 
| 属性 = 秩序・善
 
| 属性 = 秩序・善
| 隠し属性 = 地
+
| 副属性 = 地
 
| サーヴァント階位 =  
 
| サーヴァント階位 =  
 
| 一人称 = 私
 
| 一人称 = 私
| 二人称 = 貴方またはあなた
+
| 二人称 = 貴公/貴方・貴女(あなた)/○○(呼び捨て)
| 三人称 = ○○殿
+
| 三人称 = ○○殿/彼/彼女/○○(呼び捨て)
 
| 声優 = 松風雅也
 
| 声優 = 松風雅也
 
| 演者 =  
 
| 演者 =  
 
| デザイン = 白峰
 
| デザイン = 白峰
| 設定作成 =  
+
| 設定作成 = 桜井光
 
| イメージカラー =  
 
| イメージカラー =  
 
| レア度 = ☆4
 
| レア度 = ☆4
| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
+
| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
 
}}
 
}}
  
41行目: 41行目:
  
 
;略歴
 
;略歴
: 『六章/Zero』では獅子王によってサーヴァントとして西暦1273年のエルサレムに召喚され、獅子王を止める側につき倒された。
+
:『[[神聖円卓領域 キャメロット|六章]]/Zero』では[[女神ロンゴミニアド|獅子王]]によってサーヴァントとして西暦1273年のエルサレムに召喚され、獅子王を止める側につき倒された。
:キャラクターとしての登場はブリテン異聞帯が初だが、その去就については後述。
+
:キャラクターとしての登場はLostbelt No.6『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』が初だが、その去就については後述。
 
;人物
 
;人物
 
: 白と黄色の鎧をまとった、爽やかな笑顔がよく似合う灰髪青眼の騎士。
 
: 白と黄色の鎧をまとった、爽やかな笑顔がよく似合う灰髪青眼の騎士。
: 聖槍に選ばれただけあって[[ギャラハッド]]と同じ位に礼節を重んじる誠実なる守護騎士で、「清廉潔白」という言葉を体で表した心優しい性格。面倒見も良く、いずれ偉大な傑物となるだろう若者達を守り、無事に育ててやりたいと心から思うがため、特に年下の人物や後輩に対してはしきりに世話を焼く。
+
: 聖槍に選ばれただけあって[[ギャラハッド]]と同じ位に礼節を重んじる誠実な守護騎士で、「清廉潔白」という言葉を体で表した心優しい性格。面倒見も良く、いずれ偉大な傑物となるだろう若者達を守り、無事に育ててやりたいと心から思うがため、特に年下の人物や後輩に対してはしきりに世話を焼く。
 
:常に疑わず、怒らず、穏やかに振舞い、なおかつ良くも悪くも真っ直ぐかつ純粋で曲がったことが大嫌いであり、それが「正しくない事」だと認識したならば誰であろうと直球で「間違っている」と指摘し、それが同じ道を歩む仲間であるならば尚のこと見過ごすことが出来ない、裏を返せば「清き愚か者」とも言える言動が垣間見える。戦闘時には普段よりも厳しい面を見せるが、これは彼なりの騎士の矜持が表面化したものであり戦闘時しか出てくることは無い。それを反映するかのように第六特異点でかつての同胞と袂を分かつ時は一人一人と丁寧に言葉と抱擁を交わした後ひとり涙を流し、その後は躊躇いもなく槍を取り戦った。
 
:常に疑わず、怒らず、穏やかに振舞い、なおかつ良くも悪くも真っ直ぐかつ純粋で曲がったことが大嫌いであり、それが「正しくない事」だと認識したならば誰であろうと直球で「間違っている」と指摘し、それが同じ道を歩む仲間であるならば尚のこと見過ごすことが出来ない、裏を返せば「清き愚か者」とも言える言動が垣間見える。戦闘時には普段よりも厳しい面を見せるが、これは彼なりの騎士の矜持が表面化したものであり戦闘時しか出てくることは無い。それを反映するかのように第六特異点でかつての同胞と袂を分かつ時は一人一人と丁寧に言葉と抱擁を交わした後ひとり涙を流し、その後は躊躇いもなく槍を取り戦った。
 
:一方で他人を思いすぎるあまり気遣いが極端かつ過剰になってしまい、とくに料理では相手の飢えや体格を気にして'''根野菜や肉をメインに大量に盛り付けてしまう'''傾向があり、あの[[ガウェイン]]と並んで[[アルトリア・ペンドラゴン|アルトリア]]に食事方面で「すごく……雑でした」と言わしめた双璧。
 
:一方で他人を思いすぎるあまり気遣いが極端かつ過剰になってしまい、とくに料理では相手の飢えや体格を気にして'''根野菜や肉をメインに大量に盛り付けてしまう'''傾向があり、あの[[ガウェイン]]と並んで[[アルトリア・ペンドラゴン|アルトリア]]に食事方面で「すごく……雑でした」と言わしめた双璧。
 +
: 通常の聖杯戦争においては、現界した先が初めて訪れる街だった場合まず一番に美術鑑賞を行う…というのをモットーかつ趣味にしているらしく、『極光のアスラウグ』ではオスロ市庁舎の絵画を眺めている場面がある。
  
 
;能力
 
;能力
 
:重装備による防御と、馬上槍仕様になった聖槍ロンギヌスと愛馬を召喚した突進攻撃を主とする。
 
:重装備による防御と、馬上槍仕様になった聖槍ロンギヌスと愛馬を召喚した突進攻撃を主とする。
 +
:しかし通常武器としてのロンギヌスは封印状態であり、封印が解除されるのは真名開放時のみとなる。
 
:聖杯探索に成功した証として『聖杯の加護』と『救済の光』を[[スキル (サーヴァント)|スキル]]として所有している。
 
:聖杯探索に成功した証として『聖杯の加護』と『救済の光』を[[スキル (サーヴァント)|スキル]]として所有している。
 +
:円卓の一員でもある、紛れもない最上位の英霊の一角。下記のように亜種聖杯戦争での複数優勝の経験もあり、牽制とはいえアスラウグによる飽和攻撃を自身の防御のみで凌ぎ切ってしまうほどである。
  
 
==バリエーション==
 
==バリエーション==
 
=== パーシヴァル〔ブリテン異聞帯〕 ===
 
=== パーシヴァル〔ブリテン異聞帯〕 ===
 
: ロンディニウムにて[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]に対抗すべく円卓軍を統括している人間の騎士。最初はモースから商人を護る護衛団という肩書きの小規模な反乱軍だったが、[[オベロン]]と[[スカンジナビア・ペペロンチーノ|ペペロン伯爵]]の支援により妖精騎士率いる親衛隊と同等にまで成し上げている。
 
: ロンディニウムにて[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]に対抗すべく円卓軍を統括している人間の騎士。最初はモースから商人を護る護衛団という肩書きの小規模な反乱軍だったが、[[オベロン]]と[[スカンジナビア・ペペロンチーノ|ペペロン伯爵]]の支援により妖精騎士率いる親衛隊と同等にまで成し上げている。
:元々は[[オーロラ]]の「人工的に『予言の子』を作り出せばいい」という発案によって、ソールズベリーにある「養育院」に集められた人間の子供たちの一人。過酷な鍛錬と修行により周りの者たちが次々に脱落していく中、10歳の誕生日を迎えた日に救世主トネリコが遺した「選定の槍」に選ばれる。ところが最初に槍を手にした途端身体が急激に10年も成長を遂げてしまい<ref group = "注">精神面はそのままらしく、一人称が「僕」になったり、言葉使いに年相応の無邪気さが垣間見える様が時おり見られる。マシュも「(見た目は大人なのに)自分達と同年代に感じる」と首を傾げていた。</ref>『予言の子』には不適合と見なされ捨てられてしまった。
+
:元々は[[オーロラ]]の「人工的に『予言の子』を作り出せばいい」という発案によって、ソールズベリーにある「養育院」に集められた人間の子供たちの一人。過酷な鍛錬と修行により周りの者たちが次々に脱落していく中、10歳の誕生日を迎えた日に多くの候補者の中から選ばれ、救世主トネリコが遺した「選定の槍」を与えられる。だが、その時に槍を使用したことで身体が10年分成長を遂げてしまい<ref group = "注">精神面はそのままらしく、一人称が「僕」になったり、言葉使いに年相応の無邪気さが垣間見える様が時おり見られる。マシュも「(見た目は大人なのに)自分達と同年代に感じる」と首を傾げていた。</ref>、『予言の子』には不適合と見なされ捨てられてしまった。
:表上は「『予言の子』を支援し、女王モルガンを打倒する」旗の下に戦っているが、その本懐は女王に『縛られている』姉・[[妖精騎士ランスロット]]ことメリュジーヌを救うこと。かつて「鏡の氏族」滅亡の日に雨の中で泣き崩れる彼女を見た事から「強くなって彼女を守れるようになりたい」と決意を固めており、5年前の御前試合で一騎打ちをした際にその姿を直に垣間見た事で、姉を苦しめているのは女王モルガンのせいだと見なし敵視しているため。知略の師であり義父・ウッドワスの事も同等の理由で憎しみこそないが敵対している。
+
:表面上は「『予言の子』を支援し、女王モルガンを打倒する」旗の下に戦っているが、個人的な本懐は女王に『縛られている』姉・[[妖精騎士ランスロット]]ことメリュジーヌを救うこと。かつて「鏡の氏族」滅亡の日に雨の中で泣き崩れる彼女を見た事から「強くなって彼女を守れるようになりたい」と決意を固めており、女王モルガンを敵視しているのも、5年前の御前試合で一騎打ちをした際に、その姿と横暴に振る舞う様を直に垣間見た事で、姉を苦しめているのは彼女だと認識している為。知略の師であり義父・ウッドワスの事も、同等の理由で憎しみこそないが敵対している。
:後編ではウッドワスを倒すものの遠征中にロンディニウムが陥落し、一人奮戦していた弟子のガレスと鍛冶場の子供たちを含めた住民達が軒並み虐殺され、巡礼の鐘が鳴らされると意を決したパーシヴァルは涙を堪えつつ主人公と共闘を取り付けた「王の氏族」と共にキャメロットへ決戦の奇襲をかけ、途中から[[妖精騎士ガウェイン]]の軍も加わりモルガンの『分身』に苦戦しつつも勝利。
+
:後編ではウッドワスを倒すものの、遠征中にロンディニウムが陥落し、一人奮戦していた弟子のガレスと、鍛冶場の子供たちを含めた住民や兵士達が軒並み虐殺され巡礼の鐘が鳴らされると、遺された彼女の兜の斬撃を見て意を決したパーシヴァルは涙を堪えつつ、主人公達と共闘を取り付けた「王の氏族」と共にキャメロットへ決戦の奇襲をかけ、さらに一行が密約を結んでいた[[妖精騎士ガウェイン]]の軍も加わり、モルガンの『分身』に苦戦しつつもなんとか勝利まで耐えしのぐ。
:モルガンが倒された終編では残った円卓軍と共にキャメロットの後始末を請け負っていたが、着名が解かれたバーゲストに促され主人公とアルトリア達と共に戴冠式に出席。そこで「王の氏族」によるノクナレアの秘密の暴露の末に目の前で彼女が毒殺され、さらにそこへメリュジーヌが不意討ちを狙って現れ、口八丁によって退散させた隙にソールズベリーを脱出するが今度は大量のモースに囲まれてしまう。
+
:モルガンが倒された崩壊編では、残った円卓軍と共にキャメロットの後始末を請け負っていたが、着名が解かれたバーゲストに促され、主人公やアルトリア達と共に戴冠式に出席。そこで「王の氏族」のノクナレアが目の前で裏切りを受けて毒殺され、さらにメリュジーヌが「予言の子」への不意打ちを狙って現れるが、騎士の矜持を喝破して退散させ、一行のソールズベリー脱出を成功させる。
:実は5年前の戦いで選定の槍を使ったことにより身体が呪いに蝕まれており、ウッドワスとの戦いで再び使用したことにより寿命を使いかけて<ref group = "注">この時の宝具発動で髪の色が黒くなっており、恐らくだが老化による白髪化と同作用現象が起きたと思われる。</ref>立っているのもやっとの状態だった。そのため一行を逃がすべく殿役をかって出るが、そこへ事態を聞きつけて飛んで来た[[レッドラ・ビット]]の必死の滑走とダ・ヴィンチのゴリ押しにより海岸に待機していたストーム・ボーダーの医務室に担ぎ込まれ治療を受けている最中、「炎の厄災」に変貌したメリュジーヌの姿をモニター越しに捉えると自ら時間稼ぎとなるためにデッキに立ち、最後の力を振り絞って「厄災」を止め、その身は正気を取り戻した彼女の目の前で灰塵と消えた。
+
:実は選定の槍を6年前の10歳の誕生日で一度、そしてウッドワスとの戦いで再び使用した<ref group = "注">この時の宝具発動で、経年劣化により髪の色の大部分が黒くなる。</ref>ことにより、この異聞帯では平均で30歳程度とされる寿命を使いきりかけ、立っているのもやっとの状態だった。その為今度は、大量のモースに囲まれてしまった主人公達だけでも逃がすべく瀕死の状態ながらも殿役をかって出るが、そこへ事態を聞きつけて飛んで来た[[レッドラ・ビット]]の必死の疾走とダ・ヴィンチのゴリ押しによって、海岸に待機していたストーム・ボーダーの医務室に担ぎ込まれ治療を受けている最中、「炎の厄災」に変貌したメリュジーヌの姿をモニター越しに捉えると、自ら時間稼ぎとなるためにデッキに立ち、最後の力を振り絞って「厄災」を食い止める一撃を打ち込む。そしてその身は正気を取り戻した彼女の目の前で灰塵と消えた。
  
 
==ステータス==
 
==ステータス==
67行目: 70行目:
 
!クラス!!マスター!!筋力!!耐久!!敏捷!!魔力!!幸運!!宝具!![[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]]!![[スキル (サーヴァント)|保有スキル]]!!備考
 
!クラス!!マスター!!筋力!!耐久!!敏捷!!魔力!!幸運!!宝具!![[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]]!![[スキル (サーヴァント)|保有スキル]]!!備考
 
|-
 
|-
|rowspan="2"|[[ランサー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || B || B || B || D || C || B || 対魔力:B++<br />騎乗:C+ || 救済の光:B<br />聖杯の加護:A<br />守護騎士(聖槍):B+ || style="text-align:left" |
+
|rowspan="3"|[[ランサー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || B || B || B || D || C || B || rowspan="2"|対魔力:B++<br>騎乗:C+ || rowspan="2"|救済の光:B<br>聖杯の加護:A<br>守護騎士(聖槍):B+ || style="text-align:left" |
 
|-
 
|-
| || ? || ? || ?|| ? || ? || ? || ? ||無窮の教え:A<br />パーシヴァル:B+<br />罪なき者に:B|| style="text-align:left"|
+
| [[ガガム・イストーレ]] || B || B || B || D || C || B || style="text-align:left" |
 +
|-
 +
| なし || ? || ? || ?|| ? || ? || ? || ? ||無窮の教え:A<br>パーシヴァル:B+<br>罪なき者に:B|| style="text-align:left"| ブリテン異聞帯
 
|}
 
|}
  
 
==[[宝具]]==
 
==[[宝具]]==
 
; 光さす運命の槍(ロンギヌス・カウントゼロ)
 
; 光さす運命の槍(ロンギヌス・カウントゼロ)
:ランク:C+~A+<br>種別:対城宝具<br>レンジ:1~70<br>最大捕捉:600人<br />由来:救世主イエスの胸を突いたとされる聖槍。
+
:ランク:C+~A+<br>種別:対城宝具<br>レンジ:1~70<br>最大捕捉:600人<br>由来:救世主イエスの胸を突いたとされる、もう一つの聖槍。
 
:真名解放したロンギヌスは、かつて聖槍を手にしたベイリン卿がペラム王と戦った際に見せた超絶の威力を発揮し、王城をも崩壊させる文字通りの対城宝具として働く恐るべき破壊の宝具だが、同時に聖ロンギヌスの盲目を治した逸話に準じる如く癒しの力も併せ持つとされる。
 
:真名解放したロンギヌスは、かつて聖槍を手にしたベイリン卿がペラム王と戦った際に見せた超絶の威力を発揮し、王城をも崩壊させる文字通りの対城宝具として働く恐るべき破壊の宝具だが、同時に聖ロンギヌスの盲目を治した逸話に準じる如く癒しの力も併せ持つとされる。
:また、聖槍には共に聖杯探索に携わった聖杯の騎士ギャラハッドと、一時的に持ち主となっていたベイリンによる二重拘束が掛けられてあり、これは騎士王が持つ聖槍ロンゴミニアド、ないし異世界の騎士王が持つ聖剣エクスカリバーに於ける「十三拘束」のダウンサイズ版である、と見なす事もできる。
+
:また、聖槍には共に聖杯探索に携わった聖杯の騎士ギャラハッドと、一時的に持ち主となっていたベイリンによる二重拘束が掛けられてあり、これは[[アルトリア・ペンドラゴン〔ランサー〕|騎士王]]が持つ聖槍ロンゴミニアド、ないし[[アーサー・ペンドラゴン|異世界の騎士王]]が持つ聖剣エクスカリバーに於ける「十三拘束」のダウンサイズ版である、と見なす事もできる。
:『Fate/Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与<1ターン>&宝具威力をアップ<1ターン>&敵全体に強力な攻撃&HPの残比率の最も少ない味方単体のHPを回復」という効果のArts宝具。
+
:『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)&宝具威力をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃[Lv]+HPの残比率の最も少ない味方単体のHPを回復」という効果のArts宝具。
  
 
; 眩き選定の槍(ロスト・ロンギヌス)
 
; 眩き選定の槍(ロスト・ロンギヌス)
:ランク:不明<br>種別:不明<br>レンジ:不明<br>最大捕捉:不明<br />由来:妖精國ブリテンに伝わる「救世主トネリコ」の聖槍。
+
:ランク:不明<br>種別:不明<br>レンジ:不明<br>最大捕捉:不明<br>由来:妖精國ブリテンに伝わる「[[救世主トネリコ]]」の聖槍。
:ブリテン異聞帯のパーシヴァルが使用出来る宝具。演出映像などはサーヴァントの方と変わらない。
+
:ブリテン異聞帯のパーシヴァルが所持している宝具。演出はサーヴァントの方と変わらない。
 +
:かつては単純に使用者の「魔力」を吸い上げて力を発揮する槍だったが、トネリコがこれを所有していたころ、トネリコが妖精への嫌悪に染まり切った事で槍の性質が反転、魔力ではなく「寿命」を吸い上げて力に変える槍となってしまった。パーシヴァルが所有するようになってからもその性質は戻っておらず、パーシヴァルが初めてこの槍を手に取った瞬間に急激に成長したのは寿命が10年分強制的に進められてしまったからである。
 +
:ブリテン異聞帯の人間は長くとも30歳程度の寿命しか持たないため、パーシヴァルはウッドワスを撃退する時の2度目の使用で余命幾許も無い身となり、炎の厄災に対して3度目の使用をした事で完全に寿命を使い切って消滅した。
 +
:『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)&宝具威力をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な〔妖精・竜〕特攻攻撃[Lv]」という効果のArts宝具。
  
 
==真名:パーシヴァル==
 
==真名:パーシヴァル==
 
:パーシヴァル・ド・ゲール。[[円卓の騎士]]第二席に属する騎士。
 
:パーシヴァル・ド・ゲール。[[円卓の騎士]]第二席に属する騎士。
:同じ円卓の騎士[[ギャラハッド]]、ホールズと共に聖杯探索に赴いた。
+
:同じ円卓の騎士[[ギャラハッド]]、ホールズと共に聖杯探索に赴いた。聖杯はギャラハッドと共に天へ召される運命だったが、聖槍ロンギヌスは地上へと残される運命にあり、Fateではこの聖槍を持ち帰った者こそサー・パーシヴァルであったとされている。
:聖杯はギャラハッドと共に天へ召される運命だったが、聖槍ロンギヌスは地上へと残される運命にあり、本作ではこの聖槍を持ち帰った者こそサー・パーシヴァルであったとされている。
+
:ワーグナー最後の楽劇『パルジファル』では聖槍の奪還者にして後継者と描かれており、そこでは聖遺物を保管していた王が聖槍を盗みに来た悪しき魔術師によって治らない傷を負ってしまうも、パーシヴァル(ここではパルジファル表記)が聖槍を奪取して城を訪れ、王の傷を癒した後に神の祝福を持って聖杯と城の新たな主にも選ばれたとされている。
:ワーグナー最後の楽劇『パルジファル』では聖槍の奪還者にして後継者として描かれており、そこでは聖遺物を保管していた王が聖槍を盗みに来た悪しき魔術師によって治らない傷を負ってしまうも、パーシヴァル(ここではパルジファル表記)が聖槍を奪取して城を訪れ、王の傷を癒した後に神の祝福を持って聖杯と城の新たな主にも選ばれたとされている。
 
  
 
==登場作品と役柄==
 
==登場作品と役柄==
 
===Fateシリーズ===
 
===Fateシリーズ===
 
;[[Fate/Grand Order]]
 
;[[Fate/Grand Order]]
: 竹箒日記で公開された『神聖円卓領域 キャメロット』の前日譚である『六章/Zero』で登場。第六章開始前に円卓の一員として獅子王に召喚されるが、獅子王に反乱する道を選び倒されたためストーリー本編には登場しない。それ以外では[[ガウェイン]]およびバレンタインイベントでのガレスのセリフからも言及されていた。
+
: 竹箒日記で公開された第六特異点『[[神聖円卓領域 キャメロット]]』の前日譚である『六章/Zero』で登場。第六章開始前に円卓の一員として獅子王に召喚されるが、獅子王に反乱する道を選び倒されたためストーリー本編には登場しない。それ以外では[[ガウェイン]]およびバレンタインイベントでのガレスのセリフからも言及されていた。
:その後は異聞帯後半CMで容姿が明らかになり、第六特異点の劇場版アニメ後編でも彼らしき人物が断片的に写っている<ref group = "注">ティザービジュアルの左下片隅に描かれた右手や、中盤の回想場面でガウェインの奥に見える髪と横顔など</ref>。
+
:その後は第2部後半CMで容姿が明らかになり、第六特異点の劇場版アニメ後編でも彼らしき人物が断片的に写っている<ref group = "注">ティザービジュアルの左下片隅に描かれた右手や、中盤の回想場面でランスロットの奥に見える髪と服装など</ref>。
:ブリテン異聞帯「[[妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ]]」で実装するも、本イベントには別人として登場。
+
:Lostbelt No.6『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』で実装されるも、本ストーリーには異聞帯における人間として登場。
:2021年クリスマスイベント「メイキング・クリスマス・パーティー!」で当人が参戦する。
+
:2021年クリスマスイベント『メイキング・クリスマス・パーティー!』でサーヴァントである当人が参戦する。
 +
: 2024年夏イベント『BBプレゼンツ☆セレブサマー・エクスペリエンス! ~逆襲のドバイ~』開催に伴い、ビーチ衣装の霊衣「夏の騎士の装い」が実装された。
 +
 
 +
;[[Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ]]
 +
:ランサーのサーヴァントとして登場。
 +
:亜種聖杯戦争で複数回優勝経験がある強豪サーヴァントの一人として広く認知されている。
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
=== Grand Order ===
 
=== Grand Order ===
 
;[[主人公 (Grand Order)]]
 
;[[主人公 (Grand Order)]]
:マスター。
+
:カルデアにおけるマスター。
:未来ある若人として<del>主に山盛りを前提とした食育的な方向で</del>気にかけてくれる。
+
:世話を焼きたがっており、未来ある若人として<del>主に山盛りを前提とした食育的な方向で</del>気にかけてくれる。
:異聞帯後半CMでは男性主人公を護るように抱きかかえている形で共演している。
+
:第2部後半CMでは男性主人公を護るように抱きかかえている形で共演している。
 
;[[エミヤ]]、[[ブーディカ]]、[[タマモキャット]]
 
;[[エミヤ]]、[[ブーディカ]]、[[タマモキャット]]
 
:2021年クリスマスイベントで共演したカルデアキッチンメンバー。主人公と共に[[マルタ〔サンタ〕]]のお手伝いがてらクリスマスパーティーの料理準備に協力する。
 
:2021年クリスマスイベントで共演したカルデアキッチンメンバー。主人公と共に[[マルタ〔サンタ〕]]のお手伝いがてらクリスマスパーティーの料理準備に協力する。
 
;[[ブラダマンテ]]
 
;[[ブラダマンテ]]
:同上イベントで共演。「食事は量」という所で意気投合し、熱く固い握手を交わしている。
+
:同上イベントで共演。「食事は量」という所で意気投合し、熱く固い握手を交わしている。自身の戦闘訓練相手として幕間の物語でも共演。
 +
; [[酒呑童子]]
 +
: ガレスの幕間の物語で共演。彼女の戦闘訓練相手の縁で、一緒にランスロットに歩み寄るための手伝いをしてもらった。
 
;[[アルトリア・ペンドラゴン〔ルーラー〕]]
 
;[[アルトリア・ペンドラゴン〔ルーラー〕]]
 
:パーシヴァルの方から言及はないが、彼女側のマイルーム会話では'''自分のバニー姿を見て感激して咽び泣いていた'''事が明かされている。<del>彼もまた円卓の奇人だったか…</del>
 
:パーシヴァルの方から言及はないが、彼女側のマイルーム会話では'''自分のバニー姿を見て感激して咽び泣いていた'''事が明かされている。<del>彼もまた円卓の奇人だったか…</del>
113行目: 127行目:
 
;[[ガイウス・ユリウス・カエサル]]
 
;[[ガイウス・ユリウス・カエサル]]
 
:トリスタン共々「浮気はよくない」とやんわりかつストレートに罵倒している。
 
:トリスタン共々「浮気はよくない」とやんわりかつストレートに罵倒している。
 +
;[[ゲオルギウス]]
 +
:ドイツで信仰を得ているという共通点があるため、静かに話が弾むらしい。
 +
;[[オデュッセウス]]
 +
:彼の事も浮気性と見ているようで、『Grand Order material ⅩⅢ』ではトリスタンやカエサル共々「浮気はよくない」と言及している。
 +
;[[マシュ・キリエライト]]
 +
:ギャラハッドに縁深いため、彼女も新しき円卓の騎士としている。
 +
:しかし体形がいささか細いのが気になるようで、皿の盛りを倍にするよう食堂の担当者に伝えようとしている。
 +
;[[闇のコヤンスカヤ]]
 +
:奏章Ⅲ『[[新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション]]』でラスボス候補の一人となった彼女に洗脳され「帝王パーシマ」としてレスリングチャンピオンとして暴れ回っていた。
 +
:普段あまりはっちゃけない彼の珍しい醜態であり、恥ずかしいので円卓の騎士たちには秘密にしてほしいとのこと。
  
=== 異聞帯 ===
+
=== Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ ===
;[[アルトリア・キャスター]]
+
;[[ガガム・イストーレ]]
:『予言の子』。女王モルガン打倒のため円卓軍一丸となって協力し、最後まで彼女の役に立てた事を誇りに思いながら消失した。
+
:マスター。
;[[レッドラ・ビット]]
+
;[[シンフィヨトリ|ライダー]]
:『予言の子』の仲間。向こうは妖精馬と一心同体で戦場を駆けるパーシヴァルの姿をかねてから羨ましいと思っていたらしく、出会い頭は大層荒ぶっていた。
+
:同じマスターを持つサーヴァントの相棒。
;[[オベロン]]
+
:互いに酒を酌み交わすなど関係も良好で、戦術的にもライダーの機動力とこちらの攻撃力を組み合わせられるため相性が良い。
:支援者の一人かつパーシヴァルを中心に反乱軍をまとめ上げた円卓軍の実質的創成者。「予言の子」の仲間としても協力関係になる。
 
;ペペロン伯爵
 
:支援者の一人。初めて顔を合わせた時はミーハーに対応されて困惑していた。
 
;[[妖精騎士ランスロット]]
 
:武術の師かつ義姉。幼少期によく面倒を見てもらっていたので実質的には親代わりに近い。彼女を「妖精騎士」から、強いては女王モルガンの呪縛から解き放つために円卓軍を率いていた。
 
:最期は「厄災」化した彼女を、自らの全身全霊と引き換えに『救った』。
 
:カルデアにいるパーシヴァルは汎人類史側なので当然接点はないが、残された妖精國ブリテンの記録と2021年のクリスマスイベントを経て、自分からも歩み寄ってみようと決めている。
 
;[[ウッドワス]]
 
:パーシヴァルの素質を見出した知略の師かつ義父。
 
:救ってくれた恩義ゆえ恨みはないが、妖精國と民のため『予言の子』に就くと決めた以上敵対している。
 
;[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]
 
:妖精國ブリテンの女王。5年前の御前試合で直に顔を合わせて話をした際、彼女が大切なのは妖精國だけで妖精も人間もどうでもいいと考える思考に憤慨した事と、姉を「妖精騎士」のくびきから解き放つために倒すと決めている
 
;[[オーロラ]]
 
:「予言の子」育成計画のためパーシヴァルを引き取った妖精。だが、肝心の養育はウッドワスとメリュジーヌに任せっきりだった上に「選定の槍」で今の姿に成長してしまうと即刻追い出してしまった。
 
:なのでパーシヴァルもオーロラの事をあまりよく知らなかったため<ref group = "注">自分を含めた人間の子供たちを「養育院」に集めたのがオーロラだとは聞いて知ってはいたようだが、顔をまともに見た事がなかった事もありメリュジーヌとの関係に結びつけるまで至らなかった様子。</ref>彼女が姉を縛り付けている張本人だと気がつかなかった。
 
  
 
=== 生前 ===
 
=== 生前 ===
148行目: 157行目:
 
;[[ベディヴィエール (Grand Order)|ベディヴィエール]]
 
;[[ベディヴィエール (Grand Order)|ベディヴィエール]]
 
:同じ円卓の同胞。自分が知る彼と違う事を何となく察しているのか、印象が柔らかくなったと称している。
 
:同じ円卓の同胞。自分が知る彼と違う事を何となく察しているのか、印象が柔らかくなったと称している。
 +
:『Grand Order material ⅩⅢ』では彼を忠義の騎士と評しており、生前にはあった棘が見えなくなったと語っている。
 
:ちなみに彼もランサー適正を有している。
 
:ちなみに彼もランサー適正を有している。
 
;[[ガレス]]
 
;[[ガレス]]
 
:同じ円卓の同胞。未来ある有能な騎士として気にかけ、「料理は山盛り」精神を伝授した上に自身もそれを前提とした食育的を彼女に強要して<del>逃げ回わられて</del>いる。
 
:同じ円卓の同胞。未来ある有能な騎士として気にかけ、「料理は山盛り」精神を伝授した上に自身もそれを前提とした食育的を彼女に強要して<del>逃げ回わられて</del>いる。
:彼女からも「実の兄達以上に兄らしい人」と慕われており、その言葉をガレスの死後パーシヴァルが耳にした時は、誰もいないキャメロットの庭園で涙を一筋だけ流した。
+
:彼女からも「実の兄達以上に兄らしい人」と称され慕われており、その言葉をガレスの死後パーシヴァルが耳にした時は、誰もいないキャメロットの庭園で涙を一筋だけ流した。
 
:ブリテン異聞帯では偶然とはいえ彼女の危機を救った事から、汎人類史の関係を辿るかのように弟子として槍術を教えることになる。
 
:ブリテン異聞帯では偶然とはいえ彼女の危機を救った事から、汎人類史の関係を辿るかのように弟子として槍術を教えることになる。
 
;[[アグラヴェイン]]
 
;[[アグラヴェイン]]
:同じ円卓の同胞。現時点で言及はないが、聖杯探索仲間のギャラハッドが好印象を抱いていた事から、パーシヴァルも似たような感情を持っていた可能性は大いにありうる。
+
:同じ円卓の同胞。
 +
:ギャラハッド同様に彼に好印象を持つ数少ない円卓の騎士であり、彼と同席しても間が持つという点でも数少ない人物だったとか。
 
;[[ギャラハッド]]
 
;[[ギャラハッド]]
 
:同じ円卓の同胞。共に聖杯探索に向かい、聖杯を手にした「聖なる盾の騎士」。
 
:同じ円卓の同胞。共に聖杯探索に向かい、聖杯を手にした「聖なる盾の騎士」。
:彼が聖杯の願いによって天に召された後、パーシヴァルは僧となって一生を終えたという。
+
:憧れの騎士の息子かつ、ガレスに続いて未来ある有能な騎士として気にかけていた彼を、当人の願いとはいえ天に召される形で失った事は痛恨の極みだったらしく、パーシヴァルはその後僧となって一生を終えたという。
 +
;[[モードレッド]]
 +
:同じ円卓の同胞。
 +
:活動時期にずれがあったのと、円卓ではずっと兜を被って言葉を発さなかったのとで顔も素顔も知らず、交流もほとんどなかった。
 +
:自身の幕間ではその事もあって、一度本気で戦ってみたかったと勝負を吹っかけられた。
 +
:パーシヴァル本人としては、生前彼女に対して行った「弟であるかのように背中を力強く叩く」といった振る舞いが無礼ではないかと思っていたり、彼女が叛逆を成したことも相まってどう接したら良いかと困惑している。
 +
:一方で彼女が叛逆をした理由については、「何かしらの事情があったのだろう」と一定の理解を示す様子を見せている。
 
;[[マーリン (Grand Order)|マーリン]]
 
;[[マーリン (Grand Order)|マーリン]]
 
:アーサー王に仕える宮廷魔術師。
 
:アーサー王に仕える宮廷魔術師。
 
:他の円卓の仲間とは違い悪い印象は持っておらず「偉大な大魔術師」と敬意を払っているが、それはそれとして普段何を食べているか気になっている。
 
:他の円卓の仲間とは違い悪い印象は持っておらず「偉大な大魔術師」と敬意を払っているが、それはそれとして普段何を食べているか気になっている。
:バレンタインイベントでは、主人公に贈る花を魔術で作ってもらった。
+
:自身のバレンタインシナリオでは、主人公に贈る花を魔術で作ってもらった。
 +
:自身の夏霊衣も彼に貰ったものだが、なぜか'''戦闘時には胸がはだける'''仕様になっている。
 
;[[クンドリー]]
 
;[[クンドリー]]
:「パルシヴァル」に登場する不死の呪いをかけられた魔女。最初は魔術師の命令でパーシヴァルを誘惑するが次第に本気で愛するようになり、聖槍を得た彼の祝福によって呪いから解き放たれ死の眠りにつくことが出来た。
+
:『パルジファル』に登場する不死の呪いをかけられた魔女。最初は魔術師の命令でパーシヴァル(パルジファル)を誘惑するが、次第に本気で愛するようになり、聖槍を得た彼の祝福によって呪いから解き放たれ、死の眠りにつくことが出来た。当人は後に特別な感情を向けられていた事は理解していたものの、それが恋愛を含むものだと最後まで気付けなかったと語っている。
:ちなみに異聞帯のパーシヴァルが騎乗している妖精馬の名前も「クントリー」なのだが、汎人類史の彼の馬も同名かは不明。
+
:ちなみに異聞帯のパーシヴァルが騎乗している妖精馬は、「クントリー」と云う明らかに彼女を捩った名前なのだが、汎人類史の彼の馬も同名かは不明。
 +
;[[クリングゾール]]
 +
:『パルジファル』に登場する悪しき魔術師。
 +
:城に呼ばれなかった腹いせに王を堕落させ「聖槍ロンギヌス」を奪い、パーシヴァル(パルジファル)にもクンドリーをけしかけたが通用せず、聖槍を奪取され倒された。
 +
:自身の[[幕間の物語]]では聖槍を自らの魔術で投影した「魔槍ロンギヌス」を生み出してみせており、相当な力を持っていた事が窺える。
 
;ベイリン
 
;ベイリン
:パーシヴァルの前に「聖槍ロンギヌス」を使用した騎士。追われている最中に偶然見つけるも聖槍と知らないまま反撃に使ってしまったため、本来の持ち主・ペラム王の城は半壊し自身と王も重傷、さらには隣国を含めて3つの地域にまで衝撃が波及して土地を荒らす呪いが降りかかってしまった。
+
:パーシヴァルの前に「聖槍ロンギヌス」を使用した騎士。追われている最中に偶然見つけるも、聖槍と知らないまま反撃に使ってしまったため、保管していた城は半壊しその王と彼自身までも重傷、さらに隣国を含めた3つの地域にまで衝撃が波及し土地を荒らす呪いが降りかかってしまった。
 +
:Fateではクリングゾールに魔術で操られて城を壊滅させ、聖槍を盗んだ事になっている。
 
;ペリノア王
 
;ペリノア王
:原典によってはパーシヴァルの父親とされている別国の王。
+
:原典によってはパーシヴァルの父とされている別国の王。Fateでは円卓の外部顧問監督官も勤め、第六特異点にもいた事が描写されており、マテリアル等から彼との親子関係も示唆されているが、詳細は不明。
:Fateでは円卓の外部顧問監督官も勤め、第六特異点にもいた様だが親子関係は不明。
+
;ロット王
 +
:原典におけるモルガンの夫で、ガウェイン・ガレス・ガヘリス・アグラヴェイン兄妹の父にあたる別国の王。
 +
:かつて自分の父ぺリノア王が彼と激しく争った事を、彼の子である兄妹たちに申し訳なく思っているらしく、皆の晩御飯は皿の盛りを倍にしてやらねばと思っている模様。
 +
 
 +
=== 異聞帯 ===
 +
;[[アルトリア・キャスター]]
 +
:「予言の子」。女王モルガン打倒のため円卓軍一丸となって協力し、最後まで彼女の役に立てた事を誇りに思っていた。
 +
;[[レッドラ・ビット]]
 +
:「予言の子」の仲間。妖精馬と一心同体で戦場を駆ける自身の姿をかねてから羨ましいと思っていたらしく、出会い頭は大層荒ぶっていた。
 +
;[[オベロン]]
 +
:支援者の一人。かつパーシヴァルを中心に反乱軍をまとめ上げた円卓軍の実質的創成者。「予言の子」の仲間としても協力関係になる。
 +
;[[スカンジナビア・ペペロンチーノ|ペペロン伯爵]]
 +
:支援者の一人。初めて顔を合わせた時はミーハーに対応されて困惑していた。
 +
;[[妖精騎士ランスロット]]/メリュジーヌ
 +
:武術の師かつ義姉。幼少期によく面倒を見てもらっていたので実質的には親代わりに近く、パーシヴァルは彼女を「妖精騎士」から、強いては女王モルガンの呪縛から解き放つために円卓軍を率いていた。
 +
:だが、ロンディニウム炎上の場で兜の斬撃痕からガレスを討ったのがメリュジーヌだと看破し、仇討ちとまではいかないが彼女とも敵として戦うことを決意し決戦に挑む。
 +
:それでも最期は「炎の厄災」と化したメリュジーヌに、自らの全身全霊と引き換えに『救い』の一撃を与えた。
 +
:カルデアにいるパーシヴァルは汎人類史側なので当然接点はないが、残された妖精國ブリテンの記録は確認しており、以降は2021年クリスマスや2022年バレンタインなどのイベントにおいて自分からも歩み寄ってみようと決めている。
 +
:その後はマスターに仲介を頼んだようで、ささやかだが自然と声を掛けることが出来たという。
 +
;[[ウッドワス]]
 +
:素質を見出した知略の師かつ義父。
 +
:育ててくれた恩義ゆえ恨みはないが、妖精國と民のため「予言の子」に就くと決めた以上敵対している。
 +
:なお、『Fate/Grand Order』7周年記念キャンペーンにて実装されたパーシヴァルの「英霊夢装」におけるスーツの色は、彼をイメージしたもの<ref group ="出">[https://twitter.com/shiramine_/status/1553210941172461570 白峰氏 Twitter 2022年7月30日 11:48]</ref>。
 +
;[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]
 +
:妖精國ブリテンの女王。5年前の御前試合で直に顔を合わせて話をした際、彼女が大切なのは妖精國だけで妖精も人間もどうでもいいと考える思考に憤慨した事と、姉を「妖精騎士」のくびきから解き放つために倒すと決めている。
 +
;[[オーロラ]]
 +
:「予言の子」育成計画のためパーシヴァルを引き取った妖精。だが、肝心の養育はウッドワスとメリュジーヌに任せっきりだった上に、「選定の槍」で今の姿に成長してしまうと即刻追い出してしまった。
 +
:その為パーシヴァルと彼女の関わりはほぼ皆無に等しく、オーロラが姉を呪縛している張本人だと気がつかなかった。
 +
:というよりも、自分を含めた人間の子供たちを「養育院」に集めたのがオーロラだと聞いていたり、メリュジーヌの元へ頻繁に厄介事を持ち込む妖精がやって来る事には気付いていた様だが、どうやら顔をまともに見た事が無かったのもあって、両者が同一人物だと結びつけるまでに至らなかったのが真相と考えられる。
  
 
===その他===
 
===その他===
178行目: 229行目:
 
===Grand Order===
 
===Grand Order===
 
====戦闘====
 
====戦闘====
;「聖槍、二重拘束解除。カウントダウン『<ruby><rb>光さす運命の槍</rb><rt>ロンギヌス・カウントゼロ</rt></ruby>』尊き奇跡をここに!」
+
;「聖槍、二重拘束解除。<ruby><rb>秒読開始</rb><rt>カウントダウン</rt></ruby>───<br>『<ruby><rb>光さす運命の槍</rb><rt>ロンギヌス・カウントゼロ</rt></ruby>』!尊き奇跡を此処に。」
;「もう一つの聖槍よ、来たれ。カウントダウン『光さす運命の槍(ロンギヌス・カウントゼロ)』!うぉぉぉぉぉ!」
+
;「もう一つの聖槍よ、来たれ。<ruby><rb>秒読開始</rb><rt>カウントダウン</rt></ruby>───『<ruby><rb>光さす運命の槍</rb><rt>ロンギヌス・カウントゼロ</rt></ruby>』!うぉぉぉぉぉ!」
 
:宝具発動。聖槍ロンギヌスの起こす『奇跡』は戦闘でも発揮される。
 
:宝具発動。聖槍ロンギヌスの起こす『奇跡』は戦闘でも発揮される。
 
;「この槍が、人に許されたものではないとしても。我が魂を焚べて!昏き世の灯台とならん!排熱大公、敗れたり!!」
 
:2部6章『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』にて、ウッドワスとの一騎打ち場面で使用される特集台詞。
 
:己の覚悟を全てぶつけた、渾身の一撃。
 
 
;「ーーけれど、美しき妖精…! 醜き厄災よ…! 運命まで奪うのが愛だと言うのなら!! それを、この槍で打ち砕こう!!! ーーさらば、我が愛 」
 
:同上。『炎の厄災』純血竜アルビオンとの一騎打ち場面で使用される特集台詞。
 
:彼女のパーシヴァルへの「愛」は親愛と慈しみからだったが、彼からメリュジーヌへの「愛」はそれ以上の想いがあった。その想い、願い全てを己の生命と共に撃ち込む。
 
  
 
====マイルーム====
 
====マイルーム====
;「好き嫌いなく食べます。大人ですからね」<br>「マスターも食べるといい。体に良い。味の方は、まぁ…個性的、かな?」<br>「この食材は実に美味い!だって栄養があるからね」
+
;「好き嫌いなく食べます。大人ですからね」<br>「マスターも食べるといい。体に良い。味の方は、まぁ…個性的、かな?」<br>「この食材は実に美味い!だって栄養があるからね。」
:レベルアップ1〜3までのセリフ。<del>もしや霊基再臨素材と種火を実際に口にしているのだろうか…</del>
+
:マイルーム会話「レベルアップ1~3」。
;「マスターは少食なのかな?ん?今日はたまたま…そうか、食堂の担当者に言って皿の盛りを倍にしてもらうべきか一瞬考えてしまったよ!ハッハッハ」
+
:もしや霊基再臨に使用した素材と種火を実際に口にしているのだろうか……
 +
;「マスターは少食なのかな?ん?今日はたまたま…そうか、食堂の担当者に言って皿の盛りを倍にしてもらうべきか一瞬考えてしまったよ!ハッハッハ。」
 
;「今でこそ身体も大きく、歳を重ねて気持ちも大きく成長したが、子供の頃の私は小柄で気弱な性格だった。色々と努力したが、結局一番効果があったのは、食事だろうね。マスターはまだ成長期なのだから、とにかくよく食べることだ。大切なんだぞ」
 
;「今でこそ身体も大きく、歳を重ねて気持ちも大きく成長したが、子供の頃の私は小柄で気弱な性格だった。色々と努力したが、結局一番効果があったのは、食事だろうね。マスターはまだ成長期なのだから、とにかくよく食べることだ。大切なんだぞ」
:マイルーム会話「絆Lv.3と4」。
+
:マイルーム会話「絆Lv.3、4」。
:『たくさん食べれば大きくなる』を地でいくお方。
+
:自分がそうだったように『たくさん食べれば大きくなる』を地でいくお方。
 
;「マスター!今日は、あなたの誕生日なのだと聞いた。おめでとう!では……今日は……腹いっぱい食べなさい!普段はあれだろう?腹八分辺りで我慢しているだろう。なに?違う?まあまあ食べなさい!さぁどんどん食べなさい!どんどん盛ってあげよう!」
 
;「マスター!今日は、あなたの誕生日なのだと聞いた。おめでとう!では……今日は……腹いっぱい食べなさい!普段はあれだろう?腹八分辺りで我慢しているだろう。なに?違う?まあまあ食べなさい!さぁどんどん食べなさい!どんどん盛ってあげよう!」
 
:マイルーム会話「誕生日」。
 
:マイルーム会話「誕生日」。
 
:祝い事でもやっている事は普段と変わらないパーシヴァルである。
 
:祝い事でもやっている事は普段と変わらないパーシヴァルである。
;「私は聖杯を得ることはできなかったが、あの時、確かに尊いものを目にした。それは騎士ギャラハットが有する光であり、未来を示す希望であったのだと。私は信じている、今も」
+
;「私は聖杯を得ることはできなかったが、あの時、確かに尊いものを目にした。それは騎士ギャラハットが有する光であり、未来を示す希望であったのだと。私は信じている、今も。」
 
:マイルーム会話「聖杯について」。
 
:マイルーム会話「聖杯について」。
:一度だけ目にした聖杯の輝き。それが例えパーシヴァルに悲しい結末をもたらしたものだとしても、あれは確かに『希望の輝き』だった。
+
:一度だけ目にした聖杯の輝き。それが例え仲間の騎士ギャラハッドとの永遠の別れという、パーシヴァルにとって一番悲しい結末をもたらしたものだったとしても、あれは確かに尊く美しい『未来への希望』だった。
;「我らが騎士王!よもや再びお会いできようとは!しかも、同じ主をいただくサーヴァントの同士とは。なんたる奇縁!ところで王よ、いささか……痩せましたか?いけない、それはいけない!盛りましょう、このパーシヴァルが皿に、肉と根菜を盛りましょう!」
+
;「我らが騎士王!よもや再びお会いできようとは!しかも、同じ主をいただくサーヴァントの同士とは。なんたる奇縁!ところで王よ、些か……痩せましたか?いけない、それはいけない!盛りましょう、このパーシヴァルが皿に、肉と根菜を盛りましょう!」
 
:マイルーム会話「[[アルトリア・ペンドラゴン|アルトリア・]][[アルトリア・ペンドラゴン〔アーチャー〕|ペンドラゴン]]」。
 
:マイルーム会話「[[アルトリア・ペンドラゴン|アルトリア・]][[アルトリア・ペンドラゴン〔アーチャー〕|ペンドラゴン]]」。
:アルトリアが顔を曇らせた後、泣きながら[[エミヤ|赤いアーチャー]]のもとへ逃げ込む姿が目に浮かぶ様である。
+
:本人は善意でやってるのかもしれないが、アルトリアの方からすれば生前の悪夢を思い出して顔を曇らせた後、泣きながら[[エミヤ|赤いアーチャー]]のもとへ逃げ込む姿が目に浮かぶ様である。
 
;「忠義の騎士、ベディヴィエール。久方ぶりだ。何か…印象が変わったかな?卿が常に背負っていた暗いトゲが消えたようだ。今ではただ淡い色をした花が見えるのみ。これはすみれ色の…何という花だろう?」
 
;「忠義の騎士、ベディヴィエール。久方ぶりだ。何か…印象が変わったかな?卿が常に背負っていた暗いトゲが消えたようだ。今ではただ淡い色をした花が見えるのみ。これはすみれ色の…何という花だろう?」
 
:マイルーム会話「[[ベディヴィエール (Grand Order)|ベディヴィエール]]」。
 
:マイルーム会話「[[ベディヴィエール (Grand Order)|ベディヴィエール]]」。
:生前思い悩んでいる所を何度も見かけていたのか、屈託なく過ごす姿を見て安堵している。<del>それにしては言い回しが若干口説いている様にも聞こえるが…</del>
+
:生前思い悩んでいる所を何度も見かけていたのか、屈託なく過ごす姿を見て安堵していると同時に、何となくだが自分が知る彼と違う事に勘づいている様子。<del>それにしては言い回しが若干口説いている様にも聞こえるが…</del>
 
;「ガレス、貴公はまだ細い。もっと食べなさい。ほら、たんと。ガレス、何故逃げるのです。ガレス!」
 
;「ガレス、貴公はまだ細い。もっと食べなさい。ほら、たんと。ガレス、何故逃げるのです。ガレス!」
 
:マイルーム会話「[[ガレス]]」。
 
:マイルーム会話「[[ガレス]]」。
:身体が心配とはいえ、女の子に大食いを進めるものでは断じて無い。
+
:流石の彼女も山盛りはする方は良くてもされる側は嫌な模様。そもそも身体が心配とはいえ、女の子に大食いを勧めるものでは(基本的には)断じて無い。
 
;「ガウェイン卿!っ!ふぅ、見事!互いの拳を宙で軽くぶつかり合わせただけでこの衝撃!流石はガウェイン卿だ」
 
;「ガウェイン卿!っ!ふぅ、見事!互いの拳を宙で軽くぶつかり合わせただけでこの衝撃!流石はガウェイン卿だ」
 
:マイルーム会話「[[ガウェイン]]」。
 
:マイルーム会話「[[ガウェイン]]」。
:'''どんな挨拶だ'''
+
:声をかけると同時に拳をぶつけ合うという'''物騒な挨拶を交わす'''。コレも彼ら円卓流なのだろうか……
 +
:<del>はたしてコレが三倍時間中のガウェインだったらどうなっていたのかは気になるところ。</del>
 
;「ランスロット卿。時に刃を交わし共に冒険を繰り広げた友よ。貴公を忘れた時はない。再び見えることになろうとは」
 
;「ランスロット卿。時に刃を交わし共に冒険を繰り広げた友よ。貴公を忘れた時はない。再び見えることになろうとは」
 
:マイルーム会話「[[ランスロット|ランス]][[ランスロット〔セイバー〕|ロット]]」
 
:マイルーム会話「[[ランスロット|ランス]][[ランスロット〔セイバー〕|ロット]]」
:憧れの騎士と再び一緒に戦えることに感激している。
+
:自身がかつて騎士を目指すきっかけとなった憧れの騎士と再び一緒に戦えることに感激している。
;「浮気は、よくない……」
+
;「トリスタン。浮気は、よくない……」
:マイルーム会話「[[トリスタン]]」および「[[ガイウス・ユリウス・カエサル|カエサル]]」。
+
:マイルーム会話「[[トリスタン]]」。
:誠実な騎士らしいド直球なセリフ。トリスタンは余計なお世話だと言わんばかりに「喧嘩なら買いますよ'''この野郎'''」と言い返していたが…
+
:誠実な騎士らしいド直球な窘めのセリフ。言われた本人は余計なお世話だと言わんばかりに「'''この野郎'''」と珍しく乱暴な物言いで返していた。
 
;「偉大なる大魔術師殿。普段、彼は何を食べているのだろうか」
 
;「偉大なる大魔術師殿。普段、彼は何を食べているのだろうか」
 
:マイルーム会話「[[マーリン (Grand Order)|マーリン]]」。
 
:マイルーム会話「[[マーリン (Grand Order)|マーリン]]」。
227行目: 272行目:
 
:マイルーム会話「[[アーサー・ペンドラゴン]]」。
 
:マイルーム会話「[[アーサー・ペンドラゴン]]」。
 
:案の定男性の我が王には困惑している。
 
:案の定男性の我が王には困惑している。
 +
 +
====本編====
 +
;「この槍が、人に許されたものではないとしても。我が魂を焚べて!昏き世の灯台とならん!排熱大公、敗れたり!!」
 +
:Lostbelt No.6『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』後編にて。ウッドワスとの一騎打ちで宝具「眩き選定の槍」を使用した際の台詞。
 +
:彼が手に持つは選定の槍。楽園の妖精であり救世主トネリコのみに振るうことを許された武器。己の覚悟と命を乗せてぶつけた、渾身の一撃。
 +
 +
;「さらば、我が父……この罪の償いは、楽園にて、必ず。」
 +
:瀕死のウッドワスを追いかけ、とどめを刺した後の一言。
 +
:敵対はしても、肉親として育ててくれた感謝と情愛を忘れることは無かった。だが、それでも自分は譲れない『願い』のため前に進むしかないという気持ちを込め、彼なりの贖罪と手向けの言葉を送る。
 +
 +
;「パーちゃん!?」
 +
:同上。ノリッジで[[スカンジナビア・ペペロンチーノ|ペペロン伯爵]]と初顔合わせした時の台詞。
 +
:この時ペペはどうしたかというと、彼の顔を見た途端'''「さいこーーーーーじゃなーーーーい!」と嬌声を上げ'''、敵かと驚いたパーシヴァルをちゃん呼びして'''「敵ってどこかしら!?こわい!」と言って態とらしく縋りつく'''といった<del>この手のキャラがイケメンにやらかしそうな</del>行動を取っている。
 +
:パーシヴァルからすれば『素』が出ても仕方がない、とんだ傍迷惑である。
 +
 +
;「───そうだ。僕があの人を、救ってみせる。」
 +
:『選定の槍』を取得した「鏡の氏族」滅亡のあの日。彼は降りしきる雨の中で涙をこぼす姉を見た。
 +
:その姿を見て自分が守られてばかりいた事、同時に彼女がその身に縛り付けられ、背負わされているものを知ったパーシヴァルは、今度は自分が守る番なのだと固く決意する。
 +
 +
;「正しい道を信じようと努め、同じ志の者を助け!そのために死力を尽くす者を、全力で支援する!それが騎士だ。それが円卓だ。それが……私が、この聖堂の庭で教わったことだ!」<br>「『選定の槍』に相応しい騎士に育ち、『予言の子』の代わりになれと!」
 +
:崩壊編の戴冠式騒動で、不意打ちを狙い現れた妖精騎士ランスロットに対しての叫声。
 +
:住む世界も、氏族も、ましてや人間と妖精の違いなど関係ない些細なこと。同じ思いのもとに集い、一緒に戦い、喜びと悲しみを分かち合ったのならば、主人公達も予言の子も等しく自分の仲間であり友人。
 +
:だから何かあれば皆を守るし立ち向かい、その道を信じて皆を導くのだと、それが自分の『騎士としての在り方』なのだと叫ぶ。
 +
 +
;「まだまだ未熟で、未完成な世界でしたが…貴方たちの世界には続きがある。続きがある以上、いつかたどり着いて欲しい。何千年、何万年もかけたその先に。すべての生命、すべてのヒトが救われる、理想郷という名の到達点に。」
 +
:『炎の厄災』を止めるためデッキに向かうパーシヴァルが、遺言の如くカルデアの仲間たちに向かって告げた台詞。
 +
:妖精國ブリテンは確かに理想といえる世界ではなかったかもしれない。だが、それは良いものと悪いものがある汎人類史の世界となにも変わらない。そしてブリテンが滅びるのもまた、時代と流れの移り変わりによって国と人が変わる汎人類史の歴史と同じこと。だから自分は皆を憎まないし恨みもしない。
 +
:それになにより、彼処にはまだ『その先』が待っている。きっとそこには自分達の国が辿り着けなかった『理想の未来』があると信じている。
 +
:一つの国を愛した一人の騎士の、一人の民の飾らない励ましと慈しみ、そしてその先の希望を信じる思いを込めた優しい言葉。
 +
 +
;「いや、それにしても…すごいコトだな、これは。空飛ぶ船に乗るなんて御伽噺みたいだ。うん。うまくいったら、円卓軍のみんなとガレスに自慢しよう。」
 +
:最期に『円卓の騎士』は心躍らせる。
 +
:空飛ぶ船に乗ったこと。『竜』と戦ったこと。『予言の子』を最後まで支え助け抜いたこと。
 +
:仲間たちに聞かせるたくさんの土産話を持ち帰るために……
 +
 +
;「……ああ。」<br>「そのために、多くの者を偽った。その罰をここで受けよう。」<br>「―――聖槍、<ruby><rb>開廷</rb><rt>かいてい</rt></ruby>。」<br>「選定の槍よ。どうか、我が行いに、正しき裁きを。」
 +
:そして人の身でありながら、楽園の妖精の持っていた槍を三度使用する。
 +
:多くの『円卓軍』の仲間の上に立つ彼は、自分の命を槍に焚べて厄災の前に立ちはだかる。自らの愛を守るために、そして自らの愛と訣別するために。
 +
 +
;「何もかも失った……」<br>「――けれど、僕には……戦う理由が、まだ一つ残っている……!」<br>「美しき妖精……醜き厄災よ!運命まで奪うのが愛だと言うのなら!!それを、この槍で打ち砕こう!!――さらば、我が愛……」
 +
:『炎の厄災』純血竜アルビオンと化した姉との決着の際のセリフ。
 +
:彼女のパーシヴァルへの「愛」は親愛と慈しみからだったが、彼からメリュジーヌへの「愛」はそれ以上の想いがあった。その想い、願い全てを己の生命と共に撃ち込む。
 +
:愛をもってアルビオンを静めた代償として、彼の肉体は朽ちていき後には何も残らなかった。
  
 
====幕間の物語====
 
====幕間の物語====
;<font size=5>「直接慣れる訓練だ!」</font>
+
;<font size="5">「直接慣れる訓練だ!」</font>
 
:ガレスの[[幕間の物語]]にて、バーサーカーのランスロットに歩み寄るための訓練方法がまさかの'''本人を目の前に連れて来る'''というなかなかにスパルタな強行手段。
 
:ガレスの[[幕間の物語]]にて、バーサーカーのランスロットに歩み寄るための訓練方法がまさかの'''本人を目の前に連れて来る'''というなかなかにスパルタな強行手段。
 
:<del>暴れ馬のような扱いをされる向こうも若干可哀想である。</del>
 
:<del>暴れ馬のような扱いをされる向こうも若干可哀想である。</del>
;「逃げるもよし、立ち向かうもよし。だが忘れるな!<br>バーサーカー霊基のランスロット卿に慣れるための機会、今この時を措いて他になしと覚悟せよ!<br>二度、この場を我らは設けない!騎士にとって絶好の機会は常に一度きり!<br>願うことがあるならばーー」
+
;「逃げるもよし、立ち向かうもよし。だが忘れるな!<br> バーサーカー霊基のランスロット卿に慣れるための機会、今この時を措いて他になしと覚悟せよ!<br> 二度、この場を我らは設けない!騎士にとって絶好の機会は常に一度きり!<br> 願うことがあるならば───」
;<font size=5>「ここで!疾く成し遂げよ!」</font>
+
;<font size="5">「ここで!疾く成し遂げよ!」</font>
:同上。ガレスの覚悟と思いを全力でぶつけさせるため、あえて厳しい鼓舞の言葉を投げる。
+
:同上。ガレスの覚悟と思いを全力でぶつけさせるため、あえてランスロットに向き合うチャンス、そして自分達がそれに手を貸すのはこの一度きりだと厳しい鼓舞の言葉を投げる。
 
 
====異聞帯====
 
;<font size=3>「パーちゃん!?」</font>
 
:2部6章「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」後編にて、ノリッジでペペロン伯爵を初顔合わせした際こう呼ばれてわざとらしく縋りつかれての台詞。
 
:流石のパーシヴァルも驚愕し『素』が出ている。
 
;パーシヴァル「そうですね……皆さんほど知識がないので、幼稚な想像しかできないのですが……アルトリアが『予言の子』を否定するのなら、それはそれで良いと思います。」<br>アルトリア「いいんだ!?円卓軍まで作っておいて!?」<br>パーシヴァル「はい。円卓軍は私が勝手にはじめたもの。誰に強制されたものでもなく、また、誰に強制するものでもありません。<br>……それに、本当は団長などと言われていい人間ではないのです、私は。<br>なのでアルトリア。我々を理由に、道を決める必要はありません。女王を倒さずとも、妖精の皆さんを外の世界に逃がす道もあるーー<br>そういう手段があると分かっただけで、妖精國にとって大きな前進ではないでしょうか?」
 
:ペペロン伯爵がアルトリア・キャスターに異聞帯の'''妖精'''ならば汎人類史に移住可能であること。ブリテン異聞帯は「大厄災」で滅びるのだから「予言の子」を辞めて外の世界で好きに生きてもいいのだと提案し、それを聞いた主人公にどう思うか聞かれての回答。
 
:仲間の未来とアルトリア個人を重んじる言葉である。
 
;「……ああ。ランスロットは、ともに腕を磨いた同門の徒でもある。<br>でもそれだけだ。ほんの数年、一緒にいただけなんだ。余計な気を揉ませてすまない。今の私は円卓軍の団長、パーシヴァル。<br>ランスロットとは敵同士であり、互いに手を抜くことも、語り合うこともない。<br>なに、次に戦う時は打ち倒してみせるさ。その時はガレスも、みんなも、仲間として助けてくれるだろうしね」
 
:ガレスに妖精騎士ランスロットと知り合いなのか訊ねられての返答。
 
:雨の中泣き崩れるあの日の彼女の姿が一瞬だけ浮かぶも、全ては「予言の子」のためと振り切る。
 
;「(……まさに王者の力、美しき野性の化身。本来、<ruby><rb>人間</rb><rt>われわれ</rt></ruby>が手を出していいものではない……だが!僕にも、ここでは死ねない理由がある……!)」
 
;「聖槍、開廷ーー!我が行い、我が蛮行を裁きたまえ……!」
 
:ロンディニウム防衛戦でウッドワスと対峙して。
 
:その圧倒的な力に立ちすくむも、覚悟を決めて「選定の槍」を発動する。
 
;「だが倒さなければ、あのひとを救えない……!牙の氏族の長よ、御免ーー!」
 
;「聖槍、開廷ーー!我が行い、我が友の勇気を持って許し給えーーー!」
 
:そこへ未来を見たガレスが寸前で駆けつけた際の対峙セリフ。
 
:先程とは違い僅かに自身の本音が漏れているが当人は気づかないまま、ガレスの決死の一撃に勇気を奮い起こして槍を撃ち込む。
 
;「ーーーさらば、我が父。この罪の償いは、楽園にて、必ず」
 
:瀕死のウッドワスを追いかけ、とどめを刺した後の一言。肉親の情愛を込めた、彼なりの贖罪と手向けの言葉。
 
;「あの頃。自分の知る『愛』は、そういったものだった。ただ愛されているだけで満ち足りていた。その期待に応えられる事が、なによりも幸福だった。<br>……だが。年を取るごとに、少しずつ世界の姿が見えてきた。少しずつ、子供の自分では見えていなかったものが、見えて来た」
 
:ソールズベリーの『養育院』で、メリュジーヌに訓練を受けていた頃の回想場面。幼い頃の、彼なりに幸せだった一時。
 
;「自分に向けられていた愛。自分が知っていた愛は、愛ではなかった。あれは慈しみだ。愛とは運命であり、喜びであり、死だった。どうしようもない呪いだった。<br>間違っていると。すべてが間違っていると分かっているのに、愛はあらゆる良識を握りつぶす。賢者が愚者になる。善人が悪人になる。<br>うつくしいものが、その形を失っていく。利用されているだけと分かっていても、その愛に縋ってしまう。ーー本来約束されていた幸福。彼女に相応しい未来まで、奪われていく」
 
:同上。メリュジーヌは次第に「愛」を免罪符に[[オーロラ|主君]]の命令のまま、自分の心をすり潰していく。パーシヴァルはそんな彼女をただ黙って見ているしか無かった。
 
;「あの日。魂がひび割れていくような慟哭を聞いた。『選定の槍』を与えられた快挙を伝えるため、決まりを破って聖堂に向かった夜。<br>そこで、自分の愚かさに絶望する彼女を見た。助ける事は、声をかける事は出来なかった。自分はまだ10歳の子供だからだ。だからこそ、早く大人になりたいと、強く思った。<br>大人になれば分かるはずだ。あのおぞましい呪いを解けるはずだ。<br>ーーそうだ。僕があの人を、救ってみせる。円卓軍の団長なんて、そんな大層な人間じゃない。女王を倒すのは彼女を自由にするためだ。ブリテンのために戦うつもりなんて、自分には無かった。願ったものはただ一つ、それがどれほど、身勝手な愛だとしても」
 
:同上。「選定の槍」を取得した「鏡の氏族」滅亡のあの日。姉の涙を見たパーシヴァルは彼女を救うべく戦うと決意する。
 
;「別ではない、同じことだ!共に戦った仲間であり、尊敬する友人だ!<br>『楽園の妖精』であろうと、『外の世界』の住人であろうと、たとえ、たとえ『違う世界』の生き物であろうと、共に生きた事は変わらない!<br>正しい道を信じようと努め、同じ志の者を助け!そのために死力を尽くす者を、全力で支援する!それが騎士だ。それが円卓だ。それがーーー私が、この聖堂の庭で教わったことだ!<br>『選定の槍』に相応しい騎士に育ち、『予言の子』の代わりになれと!」
 
:終編の戴冠式騒動で、不意打ちを狙い現れた妖精騎士ランスロットに対しての叫声。
 
:住む世界の違いなど関係なく、主人公達も「予言の子」も等しく自分の仲間であり友。だから何かあれば皆を守るし立ち向かうのだと、それが自分の「騎士としての在り方」なのだと叫ぶ。
 
;「私はもともと『予言の子』の代役……いえ、貴方を貶めるために育てられた。<br>そんな素性をみなに隠して、『予言の子』を支持する旗を掲げました。貴方の名を使って、自分のために円卓軍を組織した。<br>偽物の立場でブリテンの平和を語ったのです。私には、そんな資格はないと言うのに」
 
;「偽りであろうと、円卓の騎士を名乗ったのです。ブリテンの行く末を見届ける事が、戦場で散った仲間たちへの、せめてもの弔いです。<br>……私の願いは、どうしようもないものでしたが、人間と妖精の未来を願った彼らの願いは、本物だったのですから。」
 
:ストーム・ボーダーの治療室でアルトリアとダ・ヴィンチだけに自らの出自という「罪」と「選定の槍」の秘密を明かす。
 
:こんな自分を信じてくれた仲間のため、ブリテンを生き延びた「人間」として結末を見届ける。
 
;「最後に、私からお願いを。どうかこのブリテンを、妖精達を悪く思わないでほしい。人間にも悪人と善人がいるように、妖精にも悪いものと善いものがいる。悪い人種、悪い社会、というものはない。ただ、二つの属性があるだけです。<br>僕は<ruby><rb>汎人類史</rb><rt>そちら</rt></ruby>の世界を知りません。それでも自信を持って言える。……このような結果になったとしても。どんなに悲しい事が、どんなに辛い事があっても……妖精國ブリテンは、美しい国でした。素晴らしい世界だったのです。<br>……私たちのブリテンは滅びるでしょう。でも、それは間違っていたからじゃない。悪い世界だったからでは、ないのです。<br>残るべきものが残る。続けられるものが続けていく。これはそれだけの話です。だからどうか、胸を張って。私たちの世界は1万年以上かけて、ここまで到達しました。<br>まだまだ未熟で、未完成な世界でしたがーー貴方たちの世界には続きがある。続きがある以上、いつかたどり着いて欲しい。何千年、何万年もかけたその先に。すべての生命、すべてのヒトが救われる、理想郷という名の到達点に。」
 
:『炎の厄災』を止めるためデッキに向かうパーシヴァルが、遺言の如くカルデアの仲間たちに向かって告げた台詞。
 
:妖精國ブリテンを愛した一人の騎士の、一人の民の飾らない励ましと慈しみを込めた優しい言葉。
 
;「……いや。それにしても、すごいコトだな、これは。空飛ぶ船に乗るなんて御伽噺みたいだ。うん。うまくいったら、円卓軍のみんなとガレスに自慢しよう。」
 
;「……モルガン陛下さえ倒されれば、貴女は自由になる。妖精騎士であることが、貴女を縛り付けている。僕はそう思い込んだ。そんな理由で、円卓軍を組織した。そうだ、僕は。そのために、多くの者を偽った。その罰をここで受けよう」
 
:最期に『円卓の騎士』は仲間たちへの土産話に心躍らせ、そして自らの罪の制裁のため最後の槍を振るう。
 
  
 
====イベント====
 
====イベント====
;<font size=5>「マッシュだ」</font>
+
;「マッシュだよ!」
:2021年クリスマスイベント「メイキング・クリスマス・パーティー!」にて、メニューのひとつはもう決まっているというセリフにブーディカが何かと聞くと爽やかな笑顔での一言。
+
:2021年クリスマスイベント「メイキング・クリスマス・パーティー!」にて、メニューのひとつはもう決まっているというセリフに、ブーディカが何かと聞くと爽やかな笑顔での一言。
:<del>これだから円卓は</del>
+
:[[ガウェイン|どこぞの騎士]]が言っていたものすごく既視感のある台詞を、今度は直球で歯を光らせながら言ってみせる。<del>これだから円卓は</del>
 
;「見事な名乗りであった!であれば、我らも騎士として答えねばならない!」
 
;「見事な名乗りであった!であれば、我らも騎士として答えねばならない!」
:[[柳生但馬守宗矩|既視感のある振る舞い]]をするレアお菓子ゴーレムに対しての台詞。
+
:同上。[[柳生但馬守宗矩|既視感のある振る舞い]]をするレアお菓子ゴーレムに対しての台詞。
:トンチキな見た目であろうと礼節をわきまえた者には何処までも礼儀正しく真面目に振る舞う円卓の騎士。
+
:トンチキな見た目であろうと、礼節をわきまえた者には何処までも礼儀正しく真面目に振る舞う円卓の騎士。
 
;「生前も幾らかの怪異と戦いましたが、氷の獣とは目新しい。槍持つ手に力が入る。当世の地下倉庫とは実に、滾る!」
 
;「生前も幾らかの怪異と戦いましたが、氷の獣とは目新しい。槍持つ手に力が入る。当世の地下倉庫とは実に、滾る!」
:2回目の食材探索にて。この騎士、ノリノリである。
+
:2回目の食材探索にて。いくら魔窟化した場所に未知なる敵が出現という王道シチュエーションとは云えど、喜んでいる場合じゃないしそんな事をしている場合でもない。
 +
:それにしてもこの騎士、ノリノリである。
 
;「卵か、懐かしいな。鶏舎の鶏たちが卵をたくさん生んだ時には、とりあえずガンガン茹でたもの……或いは生で!ガンガン飲んだものだ!」
 
;「卵か、懐かしいな。鶏舎の鶏たちが卵をたくさん生んだ時には、とりあえずガンガン茹でたもの……或いは生で!ガンガン飲んだものだ!」
 
;「ゲイザーはいい食材だ。あの歯応えといったら、癖になりそうな程だね!」
 
;「ゲイザーはいい食材だ。あの歯応えといったら、癖になりそうな程だね!」
:前者は卵料理について、後者はクリームシチュー用のミルク確保に行った際の台詞。前々から分かっていた事だか中々にハードな円卓の食卓事情<ref group = "注">そもそも卵が生食可能なのは完全衛生管理されている日本国内産に限られており、西洋圏では全く奨励していないしやってもいけない。</ref>である。
+
:前者は卵料理について、後者はクリームシチュー用のミルク確保に行った際の台詞。前々から分かっていた事だが中々にハードな円卓の食卓事情<ref group="注">そもそも卵が生食可能なのは完全衛生管理されている日本国内産に限られており、西洋圏では全く奨励していないしやってもいけない。</ref>である。そして後者もまた[[ベディヴィエール (Grand Order)|どこぞの騎士]]が言っていたものすごく既視感のある台詞である。
;「食わせ物!成る程、北欧流の洒落ーーというわけですか。なかなかのセンスですね。敬服しました。ユア・マジェスティ」
+
;「食わせ物!成る程、北欧流の洒落───というわけですか。なかなかのセンスですね。敬服しました。ユア・マジェスティ。」
:5つめの食材探索にて[[スカサハ=スカディ]]の労いの言葉に対する台詞。
+
:5つめの食材探索にて、[[スカサハ=スカディ]]の労いの言葉に対する台詞。
:スカディ本人はそのつもりはなかったのだが、この一言のせいでなんとなく空気的にそうなってしまったと思い泣き出してしまった。
+
:スカディ本人は洒落のつもりなど全然なかったのだが、この一言のせいでなんとなくそういう空気になってしまい、居た堪れずに泣き出してしまった。''天然コワい…''
;「ガレスから聞いていてね。今日は、バレンタインデーという日なのだろう?<br>わざわざ顔を出してくれたというのは、つまり、うん。私は、期待をしてしもいいのかな?」
 
;「ありがとう。嬉しいよ。貴方の想い。このパーシヴァル、確かに受け取った。大切にしよう。これには思いが込められているのだから。」
 
:バレンタインイベントにて序盤で主人公と居合わせ、チョコを受け取った後の台詞。
 
:『マスターからの特別な贈り物』に心を昂らせる、優しくも温かみのある台詞。
 
;「どうだろう。でも、ああ、そうかもしれない。私は、他者の思いを多く見つめてきたからね。<br>仲間の想い。騎士の想い。王の想い。女性の想い。……時には、私がそれを受け取ることもあった。」
 
:主人公からこういう事は慣れてるのかと聞かれて。
 
:想いに真っ直ぐな彼らしい台詞である。
 
;「私は……時に、無垢や純潔と言われることもあるけど、それほど清らかな訳ではないんだ。なにせーー私が唇を初めに捧げた相手は魔女だった。<br>人理にも刻まれているようだ。カルデアのデータベースにも情報があったよ。地下図書館があるだろう?あそこでは、本の形で収録されている。[[紫式部|レディ・香子]]が管理している場所だ。あそこで確かめてみるといい。<br>騎士パーシヴァル、あるいは騎士パルジファルの物語。英霊としてここに在る私の人生が、細部に至るまで物語通りかどうかは言わずにおこう。<br>ただ、うん。地下図書館で一読した時には驚いたものだ。よもやーー私の足掻きと戦いの日々が、斯くも美しく紡がれていようとはね。」
 
;「自分の人生を “美しかった” と言える者を、私は心より尊敬する。それは誇りであるのだろう。終わりを迎えた後に、そう言えることは素晴らしい。けれど、私自身は……ーーいや、貴方の想像に任せよう。」
 
:地下図書館にあった楽劇版「パルジファル」を読んでの台詞。自分の人生がこの物語の通りに「美しかった」のだろうかと喜ぶ反面、ほんの少しの戸惑いと皮肉が混ざった感想を述べる。だが、主人公から「きっとそうだった」と言われ、ならばそれでいいのだと思うことにした。
 
;「では、バレンタインのお返しにこれを。私が聖槍ロンギヌスを手にした時、周囲に咲いていた花だ。とても美しい花だった。そう長くはない人生で目にした中で、最も美しい花だ。<br>残念ながら本物ではない。これは、マーリン殿に再現してもらったモノさ。けれど、美しさは同じなはず。<br>どうか受け取って欲しい。ーー貴方の想いに対する、私の答えとして」
 
:彼からのチョコのお返しは「美しくも儚い花」。それが例えどちらの『物語』であろうとも、パーシヴァルの人生と彼自身そのもの、なおかつ聖槍の継承者という「祝福」を象徴するかのような可憐な一輪の花は、彼から主人公への「想いの祝福」である。
 
;「ところでマスター。ひとつ、頼まれてはくれないだろうか。<br>その、ええと、うん。こういうことを頼むのには慣れていないんだが……実は、ひとり、贈り物を届けたい淑女がいるんだ。<br>貴方の他にもうひとり、贈り物をしてあげたい淑女がいるんだ。」
 
;「そうか。貴方は知っているのだったね。彼女は…異聞帯では私の姉だったそうだ。<br>異聞帯で貴方たちの友となった『パーシヴァル』は、私とは別の人間、別の騎士だ。そうでなくては、彼にーー『妖精國のパーシヴァル』に礼を欠く。<br>私だから、ではない。彼は彼として、自分の人生を生きたのだから。<br>……ただ、そうは言っても、感じるものがある。彼女に、あのメリュジーヌという淑女に、私は言葉をかけなくてはいけない。<br>たとえ別人であっても、受け継ぐもの……大切にしたいものがある……というか。」
 
:お返しからしばしの沈黙後、パーシヴァルはおずおずと口を開き、[[妖精騎士ランスロット|異聞帯の自分の姉だった人]]にも贈り物をしたいと話す。
 
:自分は外見が同じなだけで彼女の大切な弟ではないけれど、あちらの彼の彼女に対する想いには自分と通じるものを感じ取り、自分は向き合わなくてはならないと決めて。
 
;「……そうなのかい?はは。そうか。そうなのか。そうかーー」
 
:選択分岐で下を選んだ場合の台詞。こちらではあちらの彼と似ていると言われ<ref group = "注">上の選択肢を選んだ場合、照れくさそうに微笑んで終わる。</ref>、一瞬の嬉しさの中に少しの寂しさを含ませた表情を浮かべる。
 
;「うん。では、改めてお願いする。忙しい日に申し訳ない。少しだけ、私に時間を割いてくれないか。彼女をその、紹介して欲しいんだ。お願いできるかな。マスター」
 
:そして騎士は彼女のもとに歩み寄る。彼にまつわる思い出や「物語」を、たくさんの長い話をするために…
 
  
 
==メモ==
 
==メモ==
317行目: 346行目:
 
*霊基再臨すると左肩に盾をつけた重装備に変わる。騎士として戦いに明け暮れるうちにこれが最適だと考えたかららしい。
 
*霊基再臨すると左肩に盾をつけた重装備に変わる。騎士として戦いに明け暮れるうちにこれが最適だと考えたかららしい。
 
*生前は動物にもよく懐かれていたそうで、朝の陽射しの中よくキャメロットの庭園に立って小鳥たちを肩や腕に乗せている姿がよく見かけられていたという。
 
*生前は動物にもよく懐かれていたそうで、朝の陽射しの中よくキャメロットの庭園に立って小鳥たちを肩や腕に乗せている姿がよく見かけられていたという。
**スキル「守護騎士」使用時にも何処からか白い鳥が飛んでくる。歌劇『パルジファル』の劇中ではパーシヴァルが聖槍で王の傷を癒すと、天から鳩たちが舞い降りて城と聖杯の後継者となった彼を祝福する場面があるため、恐らくこの「ハト」だと思われる。
+
**スキル「守護騎士」使用時にも何処からか白い鳥が飛んでくる。『パルジファル』の劇中ではパーシヴァルが聖槍で王の傷を癒すと、天から鳩たちが舞い降りて城と聖杯の後継者となった彼を祝福する場面があるため、恐らくこの「ハト」だと思われる。
*パーシヴァルの家族構成は原典によるとペリノア王が父親の場合、同じ円卓の騎士に属するアグロヴァル、ラモラック、トーの三人の他、ダーナーという兄がいる。反対に高貴な貴族とだけの記述の場合、ディンドランという姉がいる。メリュジーヌを気にかけている辺りから推測すると、兄弟関係は後者を採用しているのだろう。
+
*パーシヴァルの家族構成は原典によると、ペリノア王が父親の場合、同じ円卓の騎士に属するアグロヴァル、ラモラック、トーの三人の他、ダーナーという兄、エレインという姉がいる。反対に高貴な貴族とだけの記述の場合、ディンドランという姉がいる。第六特異点でのガウェイン、並びに第2部6章でのトリスタンの台詞中に彼等三人の名前が無いことと、メリュジーヌを気にかけている辺りから推測すると、兄弟関係は後者を採用していると思われるが「TYPE-MOON エース VOL.13」のミニコラムにおける円卓の騎士の関係図の中では、彼がペリノア王の息子であるような表記がされており、『Grand Order Material ⅩⅢ』においてもそれらしき記述がある。
**最もペリノア王が父親説を踏襲した場合、5人の息子達全員が'''母親違いの兄弟'''関係にあたるため、聖槍の騎士だけにこれはマズイと設定作成者は考えたに違いない。
+
**ただしペリノア王が父親説を踏襲した場合、兄弟達全員が'''母親違いの兄弟'''関係にあたるため、聖槍に選ばれるには少し難癖が生じてしまう。もっともペリノア王自体は好色であるという設定は存在するものの、それと同時に名前の通りノーサンバーランドやリスティスの王でもあるため、本妻の他に妾や愛人を作ること自体は時代的に普通のことではあるのだが…
*ワーグナーは上記する「パルシヴァル」の他にも、パーシヴァルの息子で『白鳥の騎士』と呼ばれるローエングリンを主人公にした楽劇も手懸けている。クリスマスイベントで「ドイツに馴染みがある」と言っているのは、ワーグナーがドイツ出身のため。
+
*ワーグナーは上記する『パルジファル』の他にも、パーシヴァルの息子で「白鳥の騎士」と呼ばれるローエングリンを主人公にした楽劇も手懸けている。クリスマスイベントで「ドイツに馴染みがある」と言っているのは、ワーグナーがドイツ出身のため。
*「聖槍ロンギヌス」の二重拘束をかけている一人、ベイリンの名前はアーサー王伝説にのみ登場し、歌劇「パルシヴァル」の方ではクリングゾルという魔術師が聖杯城入りを拒否された復讐のためにクンドリーを差し向けて王を堕落させ、重傷を負わせた後聖槍を奪ったことになっている。
+
*「聖槍ロンギヌス」の二重拘束をかけている一人、ベイリンの名前はアーサー王伝説にのみ登場し、『パルジファル』の方ではクリングゾールという魔術師が聖杯城入りを拒否された復讐のためにクンドリーを差し向けて王を堕落させ、重傷を負わせた後聖槍を奪ったことになっている。
**どちらも聖槍を保管していたのは「漁夫王」と呼ばれる王で、聖杯も所有していたとされている。パーシヴァルも歌劇では聖杯も引き継いだと記述されているが、これは主題となったケルト神話要素が強いゆえ。逆にアーサー王伝説のようにキリスト教要素が強い作品だと、正典通り聖槍はパーシヴァルに、聖杯はギャラハッドの手に渡る。
+
**どちらも聖槍を保管していたのは「漁夫王」とも呼ばれる王で、聖杯も所有していたとされている。劇中でパーシヴァルは聖杯も引き継いだと記述されているが、これは主題となったケルト神話要素が強いため。逆にアーサー王伝説のようにキリスト教要素が強い作品だと聖槍はパーシヴァルに、聖杯はギャラハッドの手に渡る。
 
*キャラクターデザインの白峰氏は、月刊コミックゼロサム版の本編コミカライズも担当している。第六特異点もこの方が担当になるので、早くも期待の声が上がっている。
 
*キャラクターデザインの白峰氏は、月刊コミックゼロサム版の本編コミカライズも担当している。第六特異点もこの方が担当になるので、早くも期待の声が上がっている。
  
 
==話題まとめ==
 
==話題まとめ==
 
;ガエリオ=パーシヴァル
 
;ガエリオ=パーシヴァル
:槍による突撃式の攻撃や、重鎧による防御からの連射式戦法が同じ声の「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場するガエリオ・ボードウィンそっくりだと話題になっている。おまけに同作で彼の友人設定のキャラクターの声はマーリン、アーサーと同じ櫻井孝宏氏である。
+
:槍による突撃式の攻撃や、重鎧による防御からの連射式戦法が同じ声の『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場するガエリオ・ボードウィンそっくりだと話題になっている。おまけに同作で彼の友人設定のキャラクターの声はマーリン、アーサーと同じ櫻井孝宏氏である。
 
:特にガエリオがその友人の真意を悟る場面で、死にゆく彼に投げかけた台詞がパーシヴァル本人も''(主に第六特異点で)''実際に言いそうだといわれている。
 
:特にガエリオがその友人の真意を悟る場面で、死にゆく彼に投げかけた台詞がパーシヴァル本人も''(主に第六特異点で)''実際に言いそうだといわれている。
 +
 +
;召喚されずの勝利
 +
:第一章の[[レミナ・エルトフロム・ユグドミレニア]]曰く、パーシヴァルの「亜種聖杯戦争に於ける優勝回数は実に四回」である。しかし、同じレミナは、同じ1巻の第三章で「サー・パーシヴァルの亜種聖杯戦争における召喚 例は三度。その三度とも、彼は最後の一騎として残り、完全勝利している」と説明する。
 +
:それは召喚にもされていない一つの亜種聖杯戦争を勝ったということになってしまうが、どうやってそんなことができたのかは未だ不明。
  
 
==脚注==
 
==脚注==
344行目: 377行目:
 
*[[円卓の騎士]]
 
*[[円卓の騎士]]
  
{{DEFAULTSORT:はーしうぁる}}
+
{{DEFAULTSORT:はあしうある}}
  
 
[[Category:登場人物は行]]
 
[[Category:登場人物は行]]
350行目: 383行目:
 
[[Category:ランサー]]
 
[[Category:ランサー]]
 
[[Category:Fate/Grand Order]]
 
[[Category:Fate/Grand Order]]
 +
[[Category:Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない]]
 +
[[Category:Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ]]

2024年11月25日 (月) 17:51時点における最新版

ランサー
真名 パーシヴァル
外国語表記 Percival
本名 パーシヴァル・ド・ゲール
異名 白光の騎士、守護の騎士
性別 男性
身長 195cm
体重 110kg
好きな物 子供
苦手な物 飢えた子供たち
出典 アーサー王伝説、楽劇『パルジファル』など
地域 イングランド
属性 秩序・善
副属性
一人称
二人称 貴公/貴方・貴女(あなた)/○○(呼び捨て)
三人称 ○○殿/彼/彼女/○○(呼び捨て)
声優 松風雅也
デザイン 白峰
設定作成 桜井光
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
テンプレートを表示

概要編集

槍兵」のサーヴァント円卓の騎士の一人。

略歴
六章/Zero』では獅子王によってサーヴァントとして西暦1273年のエルサレムに召喚され、獅子王を止める側につき倒された。
キャラクターとしての登場はLostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』が初だが、その去就については後述。
人物
白と黄色の鎧をまとった、爽やかな笑顔がよく似合う灰髪青眼の騎士。
聖槍に選ばれただけあってギャラハッドと同じ位に礼節を重んじる誠実な守護騎士で、「清廉潔白」という言葉を体で表した心優しい性格。面倒見も良く、いずれ偉大な傑物となるだろう若者達を守り、無事に育ててやりたいと心から思うがため、特に年下の人物や後輩に対してはしきりに世話を焼く。
常に疑わず、怒らず、穏やかに振舞い、なおかつ良くも悪くも真っ直ぐかつ純粋で曲がったことが大嫌いであり、それが「正しくない事」だと認識したならば誰であろうと直球で「間違っている」と指摘し、それが同じ道を歩む仲間であるならば尚のこと見過ごすことが出来ない、裏を返せば「清き愚か者」とも言える言動が垣間見える。戦闘時には普段よりも厳しい面を見せるが、これは彼なりの騎士の矜持が表面化したものであり戦闘時しか出てくることは無い。それを反映するかのように第六特異点でかつての同胞と袂を分かつ時は一人一人と丁寧に言葉と抱擁を交わした後ひとり涙を流し、その後は躊躇いもなく槍を取り戦った。
一方で他人を思いすぎるあまり気遣いが極端かつ過剰になってしまい、とくに料理では相手の飢えや体格を気にして根野菜や肉をメインに大量に盛り付けてしまう傾向があり、あのガウェインと並んでアルトリアに食事方面で「すごく……雑でした」と言わしめた双璧。
通常の聖杯戦争においては、現界した先が初めて訪れる街だった場合まず一番に美術鑑賞を行う…というのをモットーかつ趣味にしているらしく、『極光のアスラウグ』ではオスロ市庁舎の絵画を眺めている場面がある。
能力
重装備による防御と、馬上槍仕様になった聖槍ロンギヌスと愛馬を召喚した突進攻撃を主とする。
しかし通常武器としてのロンギヌスは封印状態であり、封印が解除されるのは真名開放時のみとなる。
聖杯探索に成功した証として『聖杯の加護』と『救済の光』をスキルとして所有している。
円卓の一員でもある、紛れもない最上位の英霊の一角。下記のように亜種聖杯戦争での複数優勝の経験もあり、牽制とはいえアスラウグによる飽和攻撃を自身の防御のみで凌ぎ切ってしまうほどである。

バリエーション編集

パーシヴァル〔ブリテン異聞帯〕編集

ロンディニウムにてモルガンに対抗すべく円卓軍を統括している人間の騎士。最初はモースから商人を護る護衛団という肩書きの小規模な反乱軍だったが、オベロンペペロン伯爵の支援により妖精騎士率いる親衛隊と同等にまで成し上げている。
元々はオーロラの「人工的に『予言の子』を作り出せばいい」という発案によって、ソールズベリーにある「養育院」に集められた人間の子供たちの一人。過酷な鍛錬と修行により周りの者たちが次々に脱落していく中、10歳の誕生日を迎えた日に多くの候補者の中から選ばれ、救世主トネリコが遺した「選定の槍」を与えられる。だが、その時に槍を使用したことで身体が10年分成長を遂げてしまい[注 1]、『予言の子』には不適合と見なされ捨てられてしまった。
表面上は「『予言の子』を支援し、女王モルガンを打倒する」旗の下に戦っているが、個人的な本懐は女王に『縛られている』姉・妖精騎士ランスロットことメリュジーヌを救うこと。かつて「鏡の氏族」滅亡の日に雨の中で泣き崩れる彼女を見た事から「強くなって彼女を守れるようになりたい」と決意を固めており、女王モルガンを敵視しているのも、5年前の御前試合で一騎打ちをした際に、その姿と横暴に振る舞う様を直に垣間見た事で、姉を苦しめているのは彼女だと認識している為。知略の師であり義父・ウッドワスの事も、同等の理由で憎しみこそないが敵対している。
後編ではウッドワスを倒すものの、遠征中にロンディニウムが陥落し、一人奮戦していた弟子のガレスと、鍛冶場の子供たちを含めた住民や兵士達が軒並み虐殺され巡礼の鐘が鳴らされると、遺された彼女の兜の斬撃を見て意を決したパーシヴァルは涙を堪えつつ、主人公達と共闘を取り付けた「王の氏族」と共にキャメロットへ決戦の奇襲をかけ、さらに一行が密約を結んでいた妖精騎士ガウェインの軍も加わり、モルガンの『分身』に苦戦しつつもなんとか勝利まで耐えしのぐ。
モルガンが倒された崩壊編では、残った円卓軍と共にキャメロットの後始末を請け負っていたが、着名が解かれたバーゲストに促され、主人公やアルトリア達と共に戴冠式に出席。そこで「王の氏族」のノクナレアが目の前で裏切りを受けて毒殺され、さらにメリュジーヌが「予言の子」への不意打ちを狙って現れるが、騎士の矜持を喝破して退散させ、一行のソールズベリー脱出を成功させる。
実は選定の槍を6年前の10歳の誕生日で一度、そしてウッドワスとの戦いで再び使用した[注 2]ことにより、この異聞帯では平均で30歳程度とされる寿命を使いきりかけ、立っているのもやっとの状態だった。その為今度は、大量のモースに囲まれてしまった主人公達だけでも逃がすべく瀕死の状態ながらも殿役をかって出るが、そこへ事態を聞きつけて飛んで来たレッドラ・ビットの必死の疾走とダ・ヴィンチのゴリ押しによって、海岸に待機していたストーム・ボーダーの医務室に担ぎ込まれ治療を受けている最中、「炎の厄災」に変貌したメリュジーヌの姿をモニター越しに捉えると、自ら時間稼ぎとなるためにデッキに立ち、最後の力を振り絞って「厄災」を食い止める一撃を打ち込む。そしてその身は正気を取り戻した彼女の目の前で灰塵と消えた。

ステータス編集

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー 主人公 (Grand Order) B B B D C B 対魔力:B++
騎乗:C+
救済の光:B
聖杯の加護:A
守護騎士(聖槍):B+
ガガム・イストーレ B B B D C B
なし ? ? ? ? ? ? ? 無窮の教え:A
パーシヴァル:B+
罪なき者に:B
ブリテン異聞帯

宝具編集

光さす運命の槍(ロンギヌス・カウントゼロ)
ランク:C+~A+
種別:対城宝具
レンジ:1~70
最大捕捉:600人
由来:救世主イエスの胸を突いたとされる、もう一つの聖槍。
真名解放したロンギヌスは、かつて聖槍を手にしたベイリン卿がペラム王と戦った際に見せた超絶の威力を発揮し、王城をも崩壊させる文字通りの対城宝具として働く恐るべき破壊の宝具だが、同時に聖ロンギヌスの盲目を治した逸話に準じる如く癒しの力も併せ持つとされる。
また、聖槍には共に聖杯探索に携わった聖杯の騎士ギャラハッドと、一時的に持ち主となっていたベイリンによる二重拘束が掛けられてあり、これは騎士王が持つ聖槍ロンゴミニアド、ないし異世界の騎士王が持つ聖剣エクスカリバーに於ける「十三拘束」のダウンサイズ版である、と見なす事もできる。
『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)&宝具威力をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃[Lv]+HPの残比率の最も少ない味方単体のHPを回復」という効果のArts宝具。
眩き選定の槍(ロスト・ロンギヌス)
ランク:不明
種別:不明
レンジ:不明
最大捕捉:不明
由来:妖精國ブリテンに伝わる「救世主トネリコ」の聖槍。
ブリテン異聞帯のパーシヴァルが所持している宝具。演出はサーヴァントの方と変わらない。
かつては単純に使用者の「魔力」を吸い上げて力を発揮する槍だったが、トネリコがこれを所有していたころ、トネリコが妖精への嫌悪に染まり切った事で槍の性質が反転、魔力ではなく「寿命」を吸い上げて力に変える槍となってしまった。パーシヴァルが所有するようになってからもその性質は戻っておらず、パーシヴァルが初めてこの槍を手に取った瞬間に急激に成長したのは寿命が10年分強制的に進められてしまったからである。
ブリテン異聞帯の人間は長くとも30歳程度の寿命しか持たないため、パーシヴァルはウッドワスを撃退する時の2度目の使用で余命幾許も無い身となり、炎の厄災に対して3度目の使用をした事で完全に寿命を使い切って消滅した。
『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)&宝具威力をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な〔妖精・竜〕特攻攻撃[Lv]」という効果のArts宝具。

真名:パーシヴァル編集

パーシヴァル・ド・ゲール。円卓の騎士第二席に属する騎士。
同じ円卓の騎士ギャラハッド、ホールズと共に聖杯探索に赴いた。聖杯はギャラハッドと共に天へ召される運命だったが、聖槍ロンギヌスは地上へと残される運命にあり、Fateではこの聖槍を持ち帰った者こそサー・パーシヴァルであったとされている。
ワーグナー最後の楽劇『パルジファル』では聖槍の奪還者にして後継者と描かれており、そこでは聖遺物を保管していた王が聖槍を盗みに来た悪しき魔術師によって治らない傷を負ってしまうも、パーシヴァル(ここではパルジファル表記)が聖槍を奪取して城を訪れ、王の傷を癒した後に神の祝福を持って聖杯と城の新たな主にも選ばれたとされている。

登場作品と役柄編集

Fateシリーズ編集

Fate/Grand Order
竹箒日記で公開された第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』の前日譚である『六章/Zero』で登場。第六章開始前に円卓の一員として獅子王に召喚されるが、獅子王に反乱する道を選び倒されたためストーリー本編には登場しない。それ以外ではガウェインおよびバレンタインイベントでのガレスのセリフからも言及されていた。
その後は第2部後半CMで容姿が明らかになり、第六特異点の劇場版アニメ後編でも彼らしき人物が断片的に写っている[注 3]
Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で実装されるも、本ストーリーには異聞帯における人間として登場。
2021年クリスマスイベント『メイキング・クリスマス・パーティー!』でサーヴァントである当人が参戦する。
2024年夏イベント『BBプレゼンツ☆セレブサマー・エクスペリエンス! ~逆襲のドバイ~』開催に伴い、ビーチ衣装の霊衣「夏の騎士の装い」が実装された。
Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ
ランサーのサーヴァントとして登場。
亜種聖杯戦争で複数回優勝経験がある強豪サーヴァントの一人として広く認知されている。

人間関係編集

Grand Order編集

主人公 (Grand Order)
カルデアにおけるマスター。
世話を焼きたがっており、未来ある若人として主に山盛りを前提とした食育的な方向で気にかけてくれる。
第2部後半CMでは男性主人公を護るように抱きかかえている形で共演している。
エミヤブーディカタマモキャット
2021年クリスマスイベントで共演したカルデアキッチンメンバー。主人公と共にマルタ〔サンタ〕のお手伝いがてらクリスマスパーティーの料理準備に協力する。
ブラダマンテ
同上イベントで共演。「食事は量」という所で意気投合し、熱く固い握手を交わしている。自身の戦闘訓練相手として幕間の物語でも共演。
酒呑童子
ガレスの幕間の物語で共演。彼女の戦闘訓練相手の縁で、一緒にランスロットに歩み寄るための手伝いをしてもらった。
アルトリア・ペンドラゴン〔ルーラー〕
パーシヴァルの方から言及はないが、彼女側のマイルーム会話では自分のバニー姿を見て感激して咽び泣いていた事が明かされている。彼もまた円卓の奇人だったか…
アーサー・ペンドラゴン
異世界における男性のアーサー王。他の円卓の騎士達と同じく「我が王」と認識はしているが、やはり性別の違いには戸惑っている。
ガイウス・ユリウス・カエサル
トリスタン共々「浮気はよくない」とやんわりかつストレートに罵倒している。
ゲオルギウス
ドイツで信仰を得ているという共通点があるため、静かに話が弾むらしい。
オデュッセウス
彼の事も浮気性と見ているようで、『Grand Order material ⅩⅢ』ではトリスタンやカエサル共々「浮気はよくない」と言及している。
マシュ・キリエライト
ギャラハッドに縁深いため、彼女も新しき円卓の騎士としている。
しかし体形がいささか細いのが気になるようで、皿の盛りを倍にするよう食堂の担当者に伝えようとしている。
闇のコヤンスカヤ
奏章Ⅲ『新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション』でラスボス候補の一人となった彼女に洗脳され「帝王パーシマ」としてレスリングチャンピオンとして暴れ回っていた。
普段あまりはっちゃけない彼の珍しい醜態であり、恥ずかしいので円卓の騎士たちには秘密にしてほしいとのこと。

Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ編集

ガガム・イストーレ
マスター。
ライダー
同じマスターを持つサーヴァントの相棒。
互いに酒を酌み交わすなど関係も良好で、戦術的にもライダーの機動力とこちらの攻撃力を組み合わせられるため相性が良い。

生前編集

アルトリア・ペンドラゴン
主君。同じマスターの元で再会出来た事を喜んでいるが、その体格を見て痩せてしまったのではと思い込み、案の定山盛りを前提とした食育的な方向で世話を焼いてくる。
ガウェイン
同じ円卓の同胞。出会い頭から互いの拳をぶつけ合う物騒な挨拶を交わしている他、食に関する思考なども含めて一番似た者同士だったと思われる。
ランスロット
同じ円卓の同胞。一説では森の中で母と暮らしていたパーシヴァルの近くをたまたまランスロットが通りかかり、その姿に憧れて騎士を目指したと言われている。
ガレスの幕間ではバーサーカーの方の彼とも分け隔てなく接している。
トリスタン
同じ円卓の同胞。こちらも「浮気はよくない」とやんわりかつ直球で罵倒している。
ベディヴィエール
同じ円卓の同胞。自分が知る彼と違う事を何となく察しているのか、印象が柔らかくなったと称している。
『Grand Order material ⅩⅢ』では彼を忠義の騎士と評しており、生前にはあった棘が見えなくなったと語っている。
ちなみに彼もランサー適正を有している。
ガレス
同じ円卓の同胞。未来ある有能な騎士として気にかけ、「料理は山盛り」精神を伝授した上に自身もそれを前提とした食育的を彼女に強要して逃げ回わられている。
彼女からも「実の兄達以上に兄らしい人」と称され慕われており、その言葉をガレスの死後パーシヴァルが耳にした時は、誰もいないキャメロットの庭園で涙を一筋だけ流した。
ブリテン異聞帯では偶然とはいえ彼女の危機を救った事から、汎人類史の関係を辿るかのように弟子として槍術を教えることになる。
アグラヴェイン
同じ円卓の同胞。
ギャラハッド同様に彼に好印象を持つ数少ない円卓の騎士であり、彼と同席しても間が持つという点でも数少ない人物だったとか。
ギャラハッド
同じ円卓の同胞。共に聖杯探索に向かい、聖杯を手にした「聖なる盾の騎士」。
憧れの騎士の息子かつ、ガレスに続いて未来ある有能な騎士として気にかけていた彼を、当人の願いとはいえ天に召される形で失った事は痛恨の極みだったらしく、パーシヴァルはその後僧となって一生を終えたという。
モードレッド
同じ円卓の同胞。
活動時期にずれがあったのと、円卓ではずっと兜を被って言葉を発さなかったのとで顔も素顔も知らず、交流もほとんどなかった。
自身の幕間ではその事もあって、一度本気で戦ってみたかったと勝負を吹っかけられた。
パーシヴァル本人としては、生前彼女に対して行った「弟であるかのように背中を力強く叩く」といった振る舞いが無礼ではないかと思っていたり、彼女が叛逆を成したことも相まってどう接したら良いかと困惑している。
一方で彼女が叛逆をした理由については、「何かしらの事情があったのだろう」と一定の理解を示す様子を見せている。
マーリン
アーサー王に仕える宮廷魔術師。
他の円卓の仲間とは違い悪い印象は持っておらず「偉大な大魔術師」と敬意を払っているが、それはそれとして普段何を食べているか気になっている。
自身のバレンタインシナリオでは、主人公に贈る花を魔術で作ってもらった。
自身の夏霊衣も彼に貰ったものだが、なぜか戦闘時には胸がはだける仕様になっている。
クンドリー
『パルジファル』に登場する不死の呪いをかけられた魔女。最初は魔術師の命令でパーシヴァル(パルジファル)を誘惑するが、次第に本気で愛するようになり、聖槍を得た彼の祝福によって呪いから解き放たれ、死の眠りにつくことが出来た。当人は後に特別な感情を向けられていた事は理解していたものの、それが恋愛を含むものだと最後まで気付けなかったと語っている。
ちなみに異聞帯のパーシヴァルが騎乗している妖精馬は、「クントリー」と云う明らかに彼女を捩った名前なのだが、汎人類史の彼の馬も同名かは不明。
クリングゾール
『パルジファル』に登場する悪しき魔術師。
城に呼ばれなかった腹いせに王を堕落させ「聖槍ロンギヌス」を奪い、パーシヴァル(パルジファル)にもクンドリーをけしかけたが通用せず、聖槍を奪取され倒された。
自身の幕間の物語では聖槍を自らの魔術で投影した「魔槍ロンギヌス」を生み出してみせており、相当な力を持っていた事が窺える。
ベイリン
パーシヴァルの前に「聖槍ロンギヌス」を使用した騎士。追われている最中に偶然見つけるも、聖槍と知らないまま反撃に使ってしまったため、保管していた城は半壊しその王と彼自身までも重傷、さらに隣国を含めた3つの地域にまで衝撃が波及し土地を荒らす呪いが降りかかってしまった。
Fateではクリングゾールに魔術で操られて城を壊滅させ、聖槍を盗んだ事になっている。
ペリノア王
原典によってはパーシヴァルの父とされている別国の王。Fateでは円卓の外部顧問監督官も勤め、第六特異点にもいた事が描写されており、マテリアル等から彼との親子関係も示唆されているが、詳細は不明。
ロット王
原典におけるモルガンの夫で、ガウェイン・ガレス・ガヘリス・アグラヴェイン兄妹の父にあたる別国の王。
かつて自分の父ぺリノア王が彼と激しく争った事を、彼の子である兄妹たちに申し訳なく思っているらしく、皆の晩御飯は皿の盛りを倍にしてやらねばと思っている模様。

異聞帯編集

アルトリア・キャスター
「予言の子」。女王モルガン打倒のため円卓軍一丸となって協力し、最後まで彼女の役に立てた事を誇りに思っていた。
レッドラ・ビット
「予言の子」の仲間。妖精馬と一心同体で戦場を駆ける自身の姿をかねてから羨ましいと思っていたらしく、出会い頭は大層荒ぶっていた。
オベロン
支援者の一人。かつパーシヴァルを中心に反乱軍をまとめ上げた円卓軍の実質的創成者。「予言の子」の仲間としても協力関係になる。
ペペロン伯爵
支援者の一人。初めて顔を合わせた時はミーハーに対応されて困惑していた。
妖精騎士ランスロット/メリュジーヌ
武術の師かつ義姉。幼少期によく面倒を見てもらっていたので実質的には親代わりに近く、パーシヴァルは彼女を「妖精騎士」から、強いては女王モルガンの呪縛から解き放つために円卓軍を率いていた。
だが、ロンディニウム炎上の場で兜の斬撃痕からガレスを討ったのがメリュジーヌだと看破し、仇討ちとまではいかないが彼女とも敵として戦うことを決意し決戦に挑む。
それでも最期は「炎の厄災」と化したメリュジーヌに、自らの全身全霊と引き換えに『救い』の一撃を与えた。
カルデアにいるパーシヴァルは汎人類史側なので当然接点はないが、残された妖精國ブリテンの記録は確認しており、以降は2021年クリスマスや2022年バレンタインなどのイベントにおいて自分からも歩み寄ってみようと決めている。
その後はマスターに仲介を頼んだようで、ささやかだが自然と声を掛けることが出来たという。
ウッドワス
素質を見出した知略の師かつ義父。
育ててくれた恩義ゆえ恨みはないが、妖精國と民のため「予言の子」に就くと決めた以上敵対している。
なお、『Fate/Grand Order』7周年記念キャンペーンにて実装されたパーシヴァルの「英霊夢装」におけるスーツの色は、彼をイメージしたもの[出 1]
モルガン
妖精國ブリテンの女王。5年前の御前試合で直に顔を合わせて話をした際、彼女が大切なのは妖精國だけで妖精も人間もどうでもいいと考える思考に憤慨した事と、姉を「妖精騎士」のくびきから解き放つために倒すと決めている。
オーロラ
「予言の子」育成計画のためパーシヴァルを引き取った妖精。だが、肝心の養育はウッドワスとメリュジーヌに任せっきりだった上に、「選定の槍」で今の姿に成長してしまうと即刻追い出してしまった。
その為パーシヴァルと彼女の関わりはほぼ皆無に等しく、オーロラが姉を呪縛している張本人だと気がつかなかった。
というよりも、自分を含めた人間の子供たちを「養育院」に集めたのがオーロラだと聞いていたり、メリュジーヌの元へ頻繁に厄介事を持ち込む妖精がやって来る事には気付いていた様だが、どうやら顔をまともに見た事が無かったのもあって、両者が同一人物だと結びつけるまでに至らなかったのが真相と考えられる。

その他編集

聖ロンギヌス
聖槍ロンギヌスの本来の持ち主。型月世界なら良くあることだが形状も全く違う。

名台詞編集

Grand Order編集

戦闘編集

「聖槍、二重拘束解除。秒読開始カウントダウン───
光さす運命の槍ロンギヌス・カウントゼロ』!尊き奇跡を此処に。」
「もう一つの聖槍よ、来たれ。秒読開始カウントダウン───『光さす運命の槍ロンギヌス・カウントゼロ』!うぉぉぉぉぉ!」
宝具発動。聖槍ロンギヌスの起こす『奇跡』は戦闘でも発揮される。

マイルーム編集

「好き嫌いなく食べます。大人ですからね」
「マスターも食べるといい。体に良い。味の方は、まぁ…個性的、かな?」
「この食材は実に美味い!だって栄養があるからね。」
マイルーム会話「レベルアップ1~3」。
もしや霊基再臨に使用した素材と種火を実際に口にしているのだろうか……
「マスターは少食なのかな?ん?今日はたまたま…そうか、食堂の担当者に言って皿の盛りを倍にしてもらうべきか一瞬考えてしまったよ!ハッハッハ。」
「今でこそ身体も大きく、歳を重ねて気持ちも大きく成長したが、子供の頃の私は小柄で気弱な性格だった。色々と努力したが、結局一番効果があったのは、食事だろうね。マスターはまだ成長期なのだから、とにかくよく食べることだ。大切なんだぞ」
マイルーム会話「絆Lv.3、4」。
自分がそうだったように『たくさん食べれば大きくなる』を地でいくお方。
「マスター!今日は、あなたの誕生日なのだと聞いた。おめでとう!では……今日は……腹いっぱい食べなさい!普段はあれだろう?腹八分辺りで我慢しているだろう。なに?違う?まあまあ食べなさい!さぁどんどん食べなさい!どんどん盛ってあげよう!」
マイルーム会話「誕生日」。
祝い事でもやっている事は普段と変わらないパーシヴァルである。
「私は聖杯を得ることはできなかったが、あの時、確かに尊いものを目にした。それは騎士ギャラハットが有する光であり、未来を示す希望であったのだと。私は信じている、今も。」
マイルーム会話「聖杯について」。
一度だけ目にした聖杯の輝き。それが例え仲間の騎士ギャラハッドとの永遠の別れという、パーシヴァルにとって一番悲しい結末をもたらしたものだったとしても、あれは確かに尊く美しい『未来への希望』だった。
「我らが騎士王!よもや再びお会いできようとは!しかも、同じ主をいただくサーヴァントの同士とは。なんたる奇縁!ところで王よ、些か……痩せましたか?いけない、それはいけない!盛りましょう、このパーシヴァルが皿に、肉と根菜を盛りましょう!」
マイルーム会話「アルトリア・ペンドラゴン」。
本人は善意でやってるのかもしれないが、アルトリアの方からすれば生前の悪夢を思い出して顔を曇らせた後、泣きながら赤いアーチャーのもとへ逃げ込む姿が目に浮かぶ様である。
「忠義の騎士、ベディヴィエール。久方ぶりだ。何か…印象が変わったかな?卿が常に背負っていた暗いトゲが消えたようだ。今ではただ淡い色をした花が見えるのみ。これはすみれ色の…何という花だろう?」
マイルーム会話「ベディヴィエール」。
生前思い悩んでいる所を何度も見かけていたのか、屈託なく過ごす姿を見て安堵していると同時に、何となくだが自分が知る彼と違う事に勘づいている様子。それにしては言い回しが若干口説いている様にも聞こえるが…
「ガレス、貴公はまだ細い。もっと食べなさい。ほら、たんと。ガレス、何故逃げるのです。ガレス!」
マイルーム会話「ガレス」。
流石の彼女も山盛りはする方は良くてもされる側は嫌な模様。そもそも身体が心配とはいえ、女の子に大食いを勧めるものでは(基本的には)断じて無い。
「ガウェイン卿!っ!ふぅ、見事!互いの拳を宙で軽くぶつかり合わせただけでこの衝撃!流石はガウェイン卿だ」
マイルーム会話「ガウェイン」。
声をかけると同時に拳をぶつけ合うという物騒な挨拶を交わす。コレも彼ら円卓流なのだろうか……
はたしてコレが三倍時間中のガウェインだったらどうなっていたのかは気になるところ。
「ランスロット卿。時に刃を交わし共に冒険を繰り広げた友よ。貴公を忘れた時はない。再び見えることになろうとは」
マイルーム会話「ランスロット
自身がかつて騎士を目指すきっかけとなった憧れの騎士と再び一緒に戦えることに感激している。
「トリスタン。浮気は、よくない……」
マイルーム会話「トリスタン」。
誠実な騎士らしいド直球な窘めのセリフ。言われた本人は余計なお世話だと言わんばかりに「この野郎」と珍しく乱暴な物言いで返していた。
「偉大なる大魔術師殿。普段、彼は何を食べているのだろうか」
マイルーム会話「マーリン」。
何でも食の方向に考えるパーシヴァルらしいセリフ。
「我が……王?いや、いや、いや待て……。んん?」
マイルーム会話「アーサー・ペンドラゴン」。
案の定男性の我が王には困惑している。

本編編集

「この槍が、人に許されたものではないとしても。我が魂を焚べて!昏き世の灯台とならん!排熱大公、敗れたり!!」
Lostbelt No.6『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』後編にて。ウッドワスとの一騎打ちで宝具「眩き選定の槍」を使用した際の台詞。
彼が手に持つは選定の槍。楽園の妖精であり救世主トネリコのみに振るうことを許された武器。己の覚悟と命を乗せてぶつけた、渾身の一撃。
「さらば、我が父……この罪の償いは、楽園にて、必ず。」
瀕死のウッドワスを追いかけ、とどめを刺した後の一言。
敵対はしても、肉親として育ててくれた感謝と情愛を忘れることは無かった。だが、それでも自分は譲れない『願い』のため前に進むしかないという気持ちを込め、彼なりの贖罪と手向けの言葉を送る。
「パーちゃん!?」
同上。ノリッジでペペロン伯爵と初顔合わせした時の台詞。
この時ペペはどうしたかというと、彼の顔を見た途端「さいこーーーーーじゃなーーーーい!」と嬌声を上げ、敵かと驚いたパーシヴァルをちゃん呼びして「敵ってどこかしら!?こわい!」と言って態とらしく縋りつくといったこの手のキャラがイケメンにやらかしそうな行動を取っている。
パーシヴァルからすれば『素』が出ても仕方がない、とんだ傍迷惑である。
「───そうだ。僕があの人を、救ってみせる。」
『選定の槍』を取得した「鏡の氏族」滅亡のあの日。彼は降りしきる雨の中で涙をこぼす姉を見た。
その姿を見て自分が守られてばかりいた事、同時に彼女がその身に縛り付けられ、背負わされているものを知ったパーシヴァルは、今度は自分が守る番なのだと固く決意する。
「正しい道を信じようと努め、同じ志の者を助け!そのために死力を尽くす者を、全力で支援する!それが騎士だ。それが円卓だ。それが……私が、この聖堂の庭で教わったことだ!」
「『選定の槍』に相応しい騎士に育ち、『予言の子』の代わりになれと!」
崩壊編の戴冠式騒動で、不意打ちを狙い現れた妖精騎士ランスロットに対しての叫声。
住む世界も、氏族も、ましてや人間と妖精の違いなど関係ない些細なこと。同じ思いのもとに集い、一緒に戦い、喜びと悲しみを分かち合ったのならば、主人公達も予言の子も等しく自分の仲間であり友人。
だから何かあれば皆を守るし立ち向かい、その道を信じて皆を導くのだと、それが自分の『騎士としての在り方』なのだと叫ぶ。
「まだまだ未熟で、未完成な世界でしたが…貴方たちの世界には続きがある。続きがある以上、いつかたどり着いて欲しい。何千年、何万年もかけたその先に。すべての生命、すべてのヒトが救われる、理想郷という名の到達点に。」
『炎の厄災』を止めるためデッキに向かうパーシヴァルが、遺言の如くカルデアの仲間たちに向かって告げた台詞。
妖精國ブリテンは確かに理想といえる世界ではなかったかもしれない。だが、それは良いものと悪いものがある汎人類史の世界となにも変わらない。そしてブリテンが滅びるのもまた、時代と流れの移り変わりによって国と人が変わる汎人類史の歴史と同じこと。だから自分は皆を憎まないし恨みもしない。
それになにより、彼処にはまだ『その先』が待っている。きっとそこには自分達の国が辿り着けなかった『理想の未来』があると信じている。
一つの国を愛した一人の騎士の、一人の民の飾らない励ましと慈しみ、そしてその先の希望を信じる思いを込めた優しい言葉。
「いや、それにしても…すごいコトだな、これは。空飛ぶ船に乗るなんて御伽噺みたいだ。うん。うまくいったら、円卓軍のみんなとガレスに自慢しよう。」
最期に『円卓の騎士』は心躍らせる。
空飛ぶ船に乗ったこと。『竜』と戦ったこと。『予言の子』を最後まで支え助け抜いたこと。
仲間たちに聞かせるたくさんの土産話を持ち帰るために……
「……ああ。」
「そのために、多くの者を偽った。その罰をここで受けよう。」
「―――聖槍、開廷かいてい。」
「選定の槍よ。どうか、我が行いに、正しき裁きを。」
そして人の身でありながら、楽園の妖精の持っていた槍を三度使用する。
多くの『円卓軍』の仲間の上に立つ彼は、自分の命を槍に焚べて厄災の前に立ちはだかる。自らの愛を守るために、そして自らの愛と訣別するために。
「何もかも失った……」
「――けれど、僕には……戦う理由が、まだ一つ残っている……!」
「美しき妖精……醜き厄災よ!運命まで奪うのが愛だと言うのなら!!それを、この槍で打ち砕こう!!――さらば、我が愛……」
『炎の厄災』純血竜アルビオンと化した姉との決着の際のセリフ。
彼女のパーシヴァルへの「愛」は親愛と慈しみからだったが、彼からメリュジーヌへの「愛」はそれ以上の想いがあった。その想い、願い全てを己の生命と共に撃ち込む。
愛をもってアルビオンを静めた代償として、彼の肉体は朽ちていき後には何も残らなかった。

幕間の物語編集

「直接慣れる訓練だ!」
ガレスの幕間の物語にて、バーサーカーのランスロットに歩み寄るための訓練方法がまさかの本人を目の前に連れて来るというなかなかにスパルタな強行手段。
暴れ馬のような扱いをされる向こうも若干可哀想である。
「逃げるもよし、立ち向かうもよし。だが忘れるな!
 バーサーカー霊基のランスロット卿に慣れるための機会、今この時を措いて他になしと覚悟せよ!
 二度、この場を我らは設けない!騎士にとって絶好の機会は常に一度きり!
 願うことがあるならば───」
「ここで!疾く成し遂げよ!」
同上。ガレスの覚悟と思いを全力でぶつけさせるため、あえてランスロットに向き合うチャンス、そして自分達がそれに手を貸すのはこの一度きりだと厳しい鼓舞の言葉を投げる。

イベント編集

「マッシュだよ!」
2021年クリスマスイベント「メイキング・クリスマス・パーティー!」にて、メニューのひとつはもう決まっているというセリフに、ブーディカが何かと聞くと爽やかな笑顔での一言。
どこぞの騎士が言っていたものすごく既視感のある台詞を、今度は直球で歯を光らせながら言ってみせる。これだから円卓は
「見事な名乗りであった!であれば、我らも騎士として答えねばならない!」
同上。既視感のある振る舞いをするレアお菓子ゴーレムに対しての台詞。
トンチキな見た目であろうと、礼節をわきまえた者には何処までも礼儀正しく真面目に振る舞う円卓の騎士。
「生前も幾らかの怪異と戦いましたが、氷の獣とは目新しい。槍持つ手に力が入る。当世の地下倉庫とは実に、滾る!」
2回目の食材探索にて。いくら魔窟化した場所に未知なる敵が出現という王道シチュエーションとは云えど、喜んでいる場合じゃないしそんな事をしている場合でもない。
それにしてもこの騎士、ノリノリである。
「卵か、懐かしいな。鶏舎の鶏たちが卵をたくさん生んだ時には、とりあえずガンガン茹でたもの……或いは生で!ガンガン飲んだものだ!」
「ゲイザーはいい食材だ。あの歯応えといったら、癖になりそうな程だね!」
前者は卵料理について、後者はクリームシチュー用のミルク確保に行った際の台詞。前々から分かっていた事だが中々にハードな円卓の食卓事情[注 4]である。そして後者もまたどこぞの騎士が言っていたものすごく既視感のある台詞である。
「食わせ物!成る程、北欧流の洒落───というわけですか。なかなかのセンスですね。敬服しました。ユア・マジェスティ。」
5つめの食材探索にて、スカサハ=スカディの労いの言葉に対する台詞。
スカディ本人は洒落のつもりなど全然なかったのだが、この一言のせいでなんとなくそういう空気になってしまい、居た堪れずに泣き出してしまった。天然コワい…

メモ編集

  • 「パーシヴァル・ド・ゲール」というフルネームは、お馴染みFate世界特有のオリジナルネーミング。原典にて登場する「ゴルヌマント・デ・ゴールト」という彼の師匠の名前から取ったものだと思われる。皆伝した弟子が自立後、師匠にあやかった名前を名乗るのは良くあることなのでそれを拾ったのだろうか?
    • パーシヴァルの名前自体は「谷を駆け抜ける者」という意味がある。
  • 霊基再臨すると左肩に盾をつけた重装備に変わる。騎士として戦いに明け暮れるうちにこれが最適だと考えたかららしい。
  • 生前は動物にもよく懐かれていたそうで、朝の陽射しの中よくキャメロットの庭園に立って小鳥たちを肩や腕に乗せている姿がよく見かけられていたという。
    • スキル「守護騎士」使用時にも何処からか白い鳥が飛んでくる。『パルジファル』の劇中ではパーシヴァルが聖槍で王の傷を癒すと、天から鳩たちが舞い降りて城と聖杯の後継者となった彼を祝福する場面があるため、恐らくこの「ハト」だと思われる。
  • パーシヴァルの家族構成は原典によると、ペリノア王が父親の場合、同じ円卓の騎士に属するアグロヴァル、ラモラック、トーの三人の他、ダーナーという兄、エレインという姉がいる。反対に高貴な貴族とだけの記述の場合、ディンドランという姉がいる。第六特異点でのガウェイン、並びに第2部6章でのトリスタンの台詞中に彼等三人の名前が無いことと、メリュジーヌを気にかけている辺りから推測すると、兄弟関係は後者を採用していると思われるが「TYPE-MOON エース VOL.13」のミニコラムにおける円卓の騎士の関係図の中では、彼がペリノア王の息子であるような表記がされており、『Grand Order Material ⅩⅢ』においてもそれらしき記述がある。
    • ただしペリノア王が父親説を踏襲した場合、兄弟達全員が母親違いの兄弟関係にあたるため、聖槍に選ばれるには少し難癖が生じてしまう。もっともペリノア王自体は好色であるという設定は存在するものの、それと同時に名前の通りノーサンバーランドやリスティスの王でもあるため、本妻の他に妾や愛人を作ること自体は時代的に普通のことではあるのだが…
  • ワーグナーは上記する『パルジファル』の他にも、パーシヴァルの息子で「白鳥の騎士」と呼ばれるローエングリンを主人公にした楽劇も手懸けている。クリスマスイベントで「ドイツに馴染みがある」と言っているのは、ワーグナーがドイツ出身のため。
  • 「聖槍ロンギヌス」の二重拘束をかけている一人、ベイリンの名前はアーサー王伝説にのみ登場し、『パルジファル』の方ではクリングゾールという魔術師が聖杯城入りを拒否された復讐のためにクンドリーを差し向けて王を堕落させ、重傷を負わせた後聖槍を奪ったことになっている。
    • どちらも聖槍を保管していたのは「漁夫王」とも呼ばれる王で、聖杯も所有していたとされている。劇中でパーシヴァルは聖杯も引き継いだと記述されているが、これは主題となったケルト神話要素が強いため。逆にアーサー王伝説のようにキリスト教要素が強い作品だと聖槍はパーシヴァルに、聖杯はギャラハッドの手に渡る。
  • キャラクターデザインの白峰氏は、月刊コミックゼロサム版の本編コミカライズも担当している。第六特異点もこの方が担当になるので、早くも期待の声が上がっている。

話題まとめ編集

ガエリオ=パーシヴァル
槍による突撃式の攻撃や、重鎧による防御からの連射式戦法が同じ声の『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場するガエリオ・ボードウィンそっくりだと話題になっている。おまけに同作で彼の友人設定のキャラクターの声はマーリン、アーサーと同じ櫻井孝宏氏である。
特にガエリオがその友人の真意を悟る場面で、死にゆく彼に投げかけた台詞がパーシヴァル本人も(主に第六特異点で)実際に言いそうだといわれている。
召喚されずの勝利
第一章のレミナ・エルトフロム・ユグドミレニア曰く、パーシヴァルの「亜種聖杯戦争に於ける優勝回数は実に四回」である。しかし、同じレミナは、同じ1巻の第三章で「サー・パーシヴァルの亜種聖杯戦争における召喚 例は三度。その三度とも、彼は最後の一騎として残り、完全勝利している」と説明する。
それは召喚にもされていない一つの亜種聖杯戦争を勝ったということになってしまうが、どうやってそんなことができたのかは未だ不明。

脚注編集

  1. 精神面はそのままらしく、一人称が「僕」になったり、言葉使いに年相応の無邪気さが垣間見える様が時おり見られる。マシュも「(見た目は大人なのに)自分達と同年代に感じる」と首を傾げていた。
  2. この時の宝具発動で、経年劣化により髪の色の大部分が黒くなる。
  3. ティザービジュアルの左下片隅に描かれた右手や、中盤の回想場面でランスロットの奥に見える髪と服装など
  4. そもそも卵が生食可能なのは完全衛生管理されている日本国内産に限られており、西洋圏では全く奨励していないしやってもいけない。

出典編集

リンク編集