謎のヒロインX

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アサシン[注 1]
真名 謎のヒロインX
外国語表記 Mysterious Heroine X
性別 女性
身長 154cm
体重 42kg
好きな物 正しい聖杯戦争[注 2]
苦手な物 自分以外のセイバー
出典 2013年エイプリルフール
地域 サーヴァント界
属性 混沌・善
副属性
一人称
二人称 あなた/おまえ
三人称 彼/彼女
声優 川澄綾子
デザイン BUNBUN
武内崇(原案)
設定作成 奈須きのこ
レア度 ☆5
初登場作品 路地裏さつき ヒロイン十二宮編
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概要

正体を隠している謎のヒロイン(のつもり)。
Fate/Grand Order』では「暗殺者」のサーヴァントとして登場(本人はセイバーであると断固主張している)。

略歴
初出は2013年エイプリルフール企画『路地裏さつき ヒロイン十二宮編』でのアルトリアの扮装。本来はゴールドヒロインの一員だが、赤セイバージャンヌ・ダルク等セイバー系ヒロインを合法的に抹殺できると聞いて、路地裏同盟に協力。
『Grand Order』のイベント『セイバーウォーズ ~リリィのコスモ武者修行~』ではサーヴァントとしてまさかの再登場。
こちらの設定では、英霊の座とは異なる、原典という重力から解き放たれた宇宙的世界観の未来世界「サーヴァント界」(サーヴァントユニヴァースとも)からやってきた英霊である。コードネームはA-X。
愛機である宇宙船「ドゥ・スタリオンⅡ」が故障してしまったため、リリィに訓練をつけるという名目で、零れた機材の回収およびドゥ・スタリオンⅡの修理、そして群がる魔物達を撃退することで、たいていの無茶は何とかできるらしい超粒子「アルトリウム」の収集をリリィや主人公らに要求する。
こちらでも使命としてセイバー(特にアルトリア系)の抹殺を掲げているが、その目的は「未来のサーヴァント界ではセイバーが氾濫してクラス価値が崩壊してしまったため、過去のセイバーを抹殺することでセイバーインフレの元を断つ」というもの。かと言って本当に全てのセイバーを抹殺すると自分が生まれなくなってしまうので、未熟なリリィであれば未来まで残しておくのに好都合と考えながら修行に付き合っていた。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、両儀式〔セイバー〕と共にⅩの座を統括する観測所アンドロマリウスと交戦する。
また、過去へ跳んだ彼女を含めた全てのセイバーを抹殺するために現れたそっくりさんのアサシンセイバー・謎のヒロインZも登場する。
人物
アホ毛が突き出た黒い帽子に短パン、青いジャージの上着と青いマフラーが特徴的な姿。
アルトリアから真面目さを全て抜いたかの如き性格をしており、生真面目、全力、悪を絶対に許さない。そして短慮さもブーストされているために、猪突猛進な委員長キャラとなっている。その正直さからよく騙される。
セイバーをこよなく愛し、憎しみ、悼む。天上天下セイバーは自分一人で良いと断じ、故にこそ、セイバー顔を敵視しており、彼女達を打倒する為ならば容赦せず、手段も選ばない。そして多少の策略もやむを得ないと割り切っているが、その一方でリリィの修行に付き合ってくれたり、長く会話していると第一抹殺対象の赤セイバーを殺したくなくなったりと、根本的な部分ではなんだかんだで善良であり、生来の人の好さからあまり上手くいかないあたり、どう転んでも悪人にはなれない。
能力
前述の通り、セイバーを自称するにも関わらずクラスはアサシンである。それ故かセイバー抹殺のためなら手段を問わず、正々堂々と闇討ちを行う。
『路地裏さつき』時代から共通して、振るう宝具は約束された……もとい『無銘勝利剣』。『Grand Order』では振るうたびに明らかにライトセーバー的な音が鳴る。

ドゥ・スタリオンⅡ

愛機である宇宙船。また、謎の通信装置により自動的に援護射撃を行う。

アルトリウム
動力源。夢のクリーンエネルギー。聖剣でのビーム乱発が原因の大気汚染で生まれた粒子という説がある。
トランGスター
ドゥ・スタリオンⅡの機械部品。信号変換器であり、シンプルだが大事。よく市場とかで売ってる。
バンノウレンズ
ドゥ・スタリオンⅡの機械部品。A粒子を観測、収束させるレンズ。ワープとかに使う。
シンクウカーン
ドゥ・スタリオンⅡの機械部品。何かに使うらしいが何に使うかは永遠の謎。
謎の物質α
謎のヒロインXの宇宙船からこぼれ落ちた謎の物質。概念礼装を強化する不思議なエネルギーが満ちている。
ノー・公害、ノー・リスク、ノー・テスラ。何かの燃料のようだが飲んでも美味しい。まさに夢の万能エネルギー。
謎の物質β
謎のヒロインXの宇宙船からこぼれ落ちた謎の物質。概念礼装を強化する不思議なエネルギーが満ちている。
中心の球状の物体を1液から5液まで順番にくぐらせることで何かが完成するらしい。見ようによってはわりとグロいかもしれない。

セイバー忍法

何かの間違いで海を渡った騎士の王が葛城山に迷い込み、とある行者から教わった魔技。
そのことごとくが破格の性能を持つものの味方になると使えなくなるという呪われた技…らしい。
パーティーメンバーによって使える忍法が変化するという性質があり、下記のバリエーションが確認されている。

セイバー忍法・無敵ランチ
ネームレス・レッドが作ったランチを食べる。無敵付与。
セイバー忍法・デスガッツ
尊敬する賢人バベジンの前では見栄を張る。HPを回復する。
セイバー忍法・デスサミング
一人の時にしか使わない外道技。敵全体のスキルを1ターン封印。
セイバー忍法・フグペイン
敵全体に毒を付与。
セイバー忍法・タタミウォール
自身のダメージをカットする。
セイバー忍法・ハンドブレーキ
手加減する。自身の攻撃力&防御力&弱体耐性ダウン。

また、上に挙げたもののほかに、謎のヒロインZも「セイバー忍法・3wave分身の術(またの名を「忍法セイバー無限地獄」)」なる独自のバリエーションを持っている。

別クラス / バリエーション

謎のヒロインZ

イベント「セイバーウォーズ ~リリィのコスモ武者修行」に登場する敵専用サーヴァント。謎のヒロインXのパチモン。
後に彼女の衣装が自身の霊衣として追加された。

詳細は「謎のヒロインZ」を参照。

謎のヒロインX〔オルタ〕

謎のヒロインXのライバルとして登場したヴィラン(悪役)。

他のサーヴァントで多く見られるような本人が黒化(オルタ化)したものと違い、最初から別人として登場している。

詳細は「謎のヒロインX〔オルタ〕」を参照。

謎のヒロインXX

紆余曲折を得て銀河警察に就職した未来の謎のヒロインX。

詳細は「謎のヒロインXX」を参照。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アサシン 主人公 (Grand Order) B C A+ B D A++ コスモリアクター:A
騎乗:EX
気配遮断:-  
支援砲撃:EX
直感:C+
銀河流星剣:C
セイバーの星:C++
支援砲撃XEX:EX
銀河流星剣XEX:A
強化クエストクリアで「直感」→「セイバーの星」に変化。
強化クエスト2クリアで「支援砲撃」→「支援砲撃XEX」に変化。
『遭難者Xの帰還』[注 3]クリアで「銀河流星剣」→「銀河流星剣XEX」に変化。

宝具

無銘勝利剣(ひみつかりばー)
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:1人
謎のヒロインXが使用する宝具。セイバーに対して絶大な威力を誇る聖剣。ビームは出ないがビームを纏う。
あと何か振るたびにブオンブオンと小気味よい重低音が響く。……ねえ、それどっかで聞いたことあるんだけど。
相反する属性の二刀流という、トンデモないパワーの制御を行っているあたり、ヒロインXも只者ではないということなのだろう。光と闇が交わり最強にすら見える。
モーションは通常のエクスカリバーと黒いエクスカリバーを使用した二刀流で敵を滅多斬りにした上で、Xの字に切り裂く。
『Grand Order』では「敵単体に超強力な〔アルトリア顔〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>」という効果のQuick宝具。
幕間の物語3クリアでEXランクに変化し、宝具威力倍率が上昇する。

真名:謎のヒロインX

サーヴァントユニヴァースからやってきたストレンジャー。
自らをセイバークラスの決定版と名乗り、騎士として正々堂々と闇討ちを行う対セイバー用決戦兵器。
コードネーム・A-X。
どこかの青いセイバーとの関係性は不詳。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
期間限定イベント『SABER WARS ~リリィのコスモ武者修行~』の開催に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。
上記イベントの復刻版である『復刻:セイバーウォーズ ~リリィのコスモ武者修行~ ライト版』の開催に際してバトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。
期間限定イベント『セイバーウォーズ2 ~始まりの宇宙へ~』では、謎のヒロインZの姿に変わる簡易霊衣「謎のヒロインZ」が実装された。

その他

路地裏さつき ヒロイン十二宮編
増殖してきた他のセイバー系ヒロインを討ち滅ぼすべく、ブロンズヒロインたちの一人として参戦する。
ちびちゅき!
月へ向かうため宇宙船を提供するが、セイバーを自動探知して追尾する設定になっていたのでUターンする結果に。

人間関係

エイプリルフール企画

アーサー・ペンドラゴン
『路地裏さつき』にて敵対。映像では初めてのエクスカリバー対決が展開される。
神風魔法少女ジャンヌ
『路地裏さつき』に登場したゴールドヒロインの一人。
直接的な恨みはないがかつてコンマテ4に「セイバーとの大きな違いは色気かな(笑)」と書かれた八つ当たりで攻撃を仕掛ける。ジャンヌからどれだけセイバー系ヒロインが増えてもあなたの価値が揺らぐことはないと説得され一旦は怒りを鎮めるが……。

Fate/Grand Order

アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕
期間限定イベント「セイバーウォーズ~リリィのコスモ武者修行~」にて共演。
まだ未熟な彼女を弟子として指導した。
主人公 (Grand Order)
上記のアルトリア・リリィと共に出会った"話のわかる"マスター。
チョコの試供品や惑星ぐんたまの駅前のお土産を持ってきたり、主人公の周囲のセイバーを殺すために邪魔をしにきたりと、気安い間柄となる。
また本編とは別ではあるが、契約して絆を深めると彼女のアイデンティティとも言えるセイバーへの強い執着心に大きな変化が現れる。
ネロ・クラウディウス
抹殺対象のセイバー系ヒロインの一人。当然出会い頭に切り掛かろうとしている。
が、しばらく付き合ってみた結果嫌いにはなれなかった様子。
モードレッド
やたらと反抗的な不良息子。モードレッドが起こした数々の所業によりかなり鬱憤が溜まっている。なお本家と違いここでは一応息子と認めている。
謎のヒロインZ
ヒロインXを殺すために生まれたアサシンのセイバー。その良く分からない存在は玉藻の前から「ウロボロスみたいな関係性」と突っ込まれている。
ガイウス・ユリウス・カエサル
セイバーとは思えぬ体型に驚きを隠せなかったようだ。
両儀式〔セイバー〕
『空の境界/the Garden of Order』で敵対。宙の剣に惹かれて出てきた彼女に対して、ギャグ時空が通じそうにないとドン引きする。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』の冠位時間神殿でも目を付けられた。
宮本武蔵
二刀流というヒロインXの最後の砦に踏み込んできたセイバー。
「あんなに斬ってみたいと思う相手は初めて」と笑顔で告白され、着物の辻斬りと同じ気配を感じとる。
織田信長〔バーサーカー〕
イベント『デッドヒート・サマーレース』にてタッグを組んだ相手。
岡田以蔵
イベント『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』後半にて、「アサシンなのにセイバーを名乗っている」とどの口が言うんだと言いたくなる言いがかりをつけて攻撃を仕掛けていた。
謎のヒロインXX
自身の3クールほど未来の姿。カルデアでは正体を明かされていないため、不審な言動の謎のロボという認識である。

サーヴァントユニヴァース

賢人バベジン
サーヴァントユニヴァースにおけるチャールズ・バベッジ。新円卓の一員。
『空の境界』とのコラボイベントでは彼女とチームを組んで登場した。
コスモカルデア学園では教授。
ネームレス・レッド
例の如く新円卓の一員。
『空の境界』とのコラボイベントでは彼女とチームを組んで登場した。
コスモカルデア学園では講師。
ライオンヘッド
新円卓の一員。ブレスレット型の固有結界発生装置を作ってもらった。
コスモカルデア学園での学園長でもある。
キャプテン☆ニコラ
世界破壊を画策するヴィラン。ライバル関係にある。
謎のヒロインX〔オルタ〕
自分に対抗する為にダークラウンドのアグラヴェイン卿によって生み出された存在。
コスモカルデア学園ではルームメイトとして記憶をなくした彼女と共同生活を過ごした。
後に彼女とは決定的に対立し、一騎討ちの果てに彼女はブラックホールへと落ち、ヒロインXの心に影を落とすことになってしまった。
カラミティ・ジェーン
『セイバーウォーズⅡ』で一緒に行動した相手。
スペース神陰流を倒す為に貢献したため、彼女から銀河警察に推薦されてXXになったことが示唆されている。
宇宙雀の紅閻魔
サーヴァントユニヴァースにおける紅閻魔
彼女のヘルズキッチンでジャンクフードの修行をした事があり、それがトラウマになっている。
竜殺剣のシグルド
サーヴァントユニヴァースにおけるシグルドであり、スペース神陰流の精鋭「六剣客」の一員。
『セイバーウォーズⅡ』ではダーク・マアンナのコアで最終決戦を行い、トドメをさしたものの霊基に致命傷を負うことになってしまった[注 4]

名台詞

路地裏さつき ヒロイン十二宮編

「……もーどれっど?」
「……ふふ、ふふふ。モードレッド?
 夜のキャメロット城の窓ガラスを壊して回り、盗んだ名馬で走り出し……。
 私がこっそりマーリンから永遠に借りていった砂糖菓子のつまみ食いまでやらかし――――。
 挙げ句に『この支配から卒業する』と言い出して叛逆した、あのモードレッドが? 外伝に出演? ふふ、ふふふふふ!」
(中略)
「ちょっとルーマニアに行ってきます。ええ、とっても大事な用事を思い出したので!
 待っていろモードレッド。今度こそ致死に至る教育的指導を与えます……!」
ジャンヌからモードレッドの名前を聞いての反応。
完全に地雷を踏み抜いてしまい、ルーマニアにすっ飛んでいくのであった。しかし、どんだけ尾崎豊的なグレ方をしたのかモードレッドは。
が、モードレッドがグレた最大の要因は「憎んでさえ貰えなかった事」のため、案外あちらは喜んで殴り合いを始めるかもしれない。
『Grand Order』でもモードレッドに対するマイルーム会話で似たようなことを言っている。

Fate/Grand Order

戦闘

「星光の剣よ……赤とか白とか黒とか消し去るべし! ミンナニハナイショダヨ! 『無銘勝利剣えっくすかりばー』!!」
宝具発動。星の光を宿した光と闇の双剣が敵を微塵に切り裂く。
「私以外のセイバー死ね」
宝具選択時。ドスの利いた小声で言う為に相当に怖い。
「アサシンと思ったうぬが不覚よ!」
もう一つの宝具選択時の台詞。いや貴女のクラスはアサシンなんですが……
「私以外のセイバーぶっ飛ばす!」
「嫌いなもの? 私以外のセイバーです」
EXアタック時、並びにマイルーム会話「嫌いなこと」。(自分以外の)セイバーへの恨みに溢れている。
「セイバーッ!」
これだけ抜き出すと意味がわからないが、カード選択時の台詞の一つ。掛け声の如く叫ぶ。名乗りなのか、怨敵を見つけたのか。
「セイバーに遭えばセイバーを斬る…… 神に遭えば神を斬る…… 主にセイバーばっかり増やす神を!」
勝利時。無一物な悪鬼の如き有様である、聖剣の理、ここに在り。というか、創造神の片割れに喧嘩を売っていいのか。
ちなみにこの台詞回し、古くは禅宗の経典にも見られる。そこでは『逢佛殺佛 逢祖殺祖』と続き、『解脱の境地に至るためには親類、羅漢、師匠、果ては仏といった一切のものに囚われてはいけない』といった解釈がされるが、創作においては「殺」の字がフォーカスされ、上述のような「一切を皆殺しにしてたどり着く地獄の悪鬼羅刹が如き境地」を表現する事が多い。そりゃアサシンクラスにもなるわな。

マイルーム

「コードネームはヒロインX。昨今、社会的な問題となっているセイバー増加に対応するために召喚されたサーヴァントです。よろしくお願いします」
召喚時の台詞。カルデアには沢山のセイバーがいるが大丈夫なのだろうか……?
「正しい聖杯戦争。すなわちセイバーが最優であり、無敵で素敵に勝ち進む感じが、聖杯戦争の理想形ではないでしょうか」
マイルーム会話「好きなこと」。確かにセイバーは最優のサーヴァントと呼ばれるが……。
「貴方がマスターである限り、私はセイバーとして仕えましょう。え、アサシン? なんのことですか?」
マイルーム会話2。マスターへの忠誠の言葉……なのだが、残念ながら彼女はセイバーではない。本人が何と言おうと。
「私の願いはたった一つ。それまで、どんな相手にも敗北しません」
マイルーム会話「聖杯について」。ヒロインXのたった一つの願い。それは、セイバーを殲滅すること。
「私以外のセイバーはいませんか?」
「見回りに行ってきます。セイバーが増えないよう厳重な管理をお願いします」
マイルーム会話「絆Lv1」「絆Lv2」。この時点ではまだセイバーキラーとして他のセイバーの存在に過敏になっている。
「ここまでしてくれるなんて……。な、なんだか自分の動機に後ろめたくなるような……あはは……」
「例え、他のセイバーが居るにせよ、私がマスターにとって最強の剣であることに変わりはありません」
霊基再臨3回目とマイルーム会話「絆Lv4」。良きマスターとの出会いと信頼により、他のセイバーへの強い執着に変化が出始める。
「見てくださいマスター、新しい私の姿を! もうアルトリア系のセイバーを倒す、なんて小さいことは言いません! 新しい目標は、最強のセイバーになって貴方の役に立つ事です!」
「ええ、他のセイバーなどどうでもいい。重要なのは、私が剣であること。マスターにとっての剣であれば」
霊基再臨4回目とマイルーム会話「絆Lv5」。彼女の目には、もはや他のセイバーなど映っておらず、自信に満ちた眼差しはマスターに向けられている。

幕間の物語

「貴方にはわからないでしょう。どんどん増える同じ顔の恐怖が……!!」
自身の幕間の物語『セイバースレイヤー』にて、暗黒のオーラをまといアルトリアを圧倒するヒロインX。彼女を掻き立てるものは何かと聞かれての魂の叫び。
ロマニから「わかると思うけど」とツッコまれるも、実際に「セイバー顔が百人……セイバー顔が二百人……」と悪夢にうなされているシーンもあり本人は真剣である。

イベント

「…………。話のわかるマスター……いい……」
期間限定イベント『SABER WARS ~リリィのコスモ武者修行~』にて。アサシンではなくセイバーだと言い張る自身に対し、あっさりと納得する主人公を見て漏れた言葉。
その長い沈黙には、彼女の生きた道や周囲の環境への思いが含まれているに違いない。
「○○君(主人公名)。あの喋るフナムシ、知り合いのようですが始末していいのですか?」
同上イベントにてティーチから『イモい青ジャージ』と呼ばれて。
セイバーではないためか、あるいは人間扱いしていないためか、挑発されても落ち着いており、淡々と殺害許可を求める。
なおティーチが雇ったセイバークラスのジルの方は見るや否や、条件反射で斬り倒している。例え紳士でもセイバーは我慢できないらしい。
「どうでもいいので一緒にカリバ―!」
「調子にのったなカリバ―――!」
「とりあえず廃嫡だよカリバ―!!」
「風評被害だよカリバ―!!」
同上、聖剣脳の○○カリバーシリーズ。本来はXカリバーだがその場の状況とノリで名前を変えており、それぞれパラケルスス沖田総司メディア・リリィメディアジークフリートモードレッドネロに放たれた。
「盾子……マシュさんとリリィはいまは楽しく対戦中。ふたりきりなのでキミにだけは話しておきましょうか。」
「ネロは言いました。今を生きる者のみが未来を変えられる、と。」
「それは間違いです。わたしやリリィのようにある結末から誕生したものに、その結末は変えられません。」
「リリィはこの先、立派に成長して王になったとしても、彼女の国は滅び去るでしょう。」
同上。ネロの言ったことを否定する。たとえイフの存在であっても、サーヴァントである以上その結末は変えられない。
「いいですか。リリィはどうあっても運命を変えられない。」
「でも、その過程だけは別だ。ゴール地点は同じでも、たどる道行きは選べるのです。」
「……ここに滅び去る国があるとして。」
「その滅びが惨いものであったのか、穏やかなものであったのかは当事者にしか分からない。」
「それは未来の人間では知りようのない、当事者たちだけが知る「在り方」です。」
「リリィの道行きにはその可能性が満ちている。本来のアーサー王では辿れなかった夢の終わり―――」
「歴史上には残る事のないイフの物語。それは彼女だけが持つ、花の旅路なのですから。」
同上。結末を変えられずとも、過程は変えられる。それは、セイバーリリィだけが持つ花の旅路。
「あれは何だ!? 鳥だ! 飛行機だ! いやセイバーだ!」
「そう、わたしこそはキラキラ光る蒼輝エーテル宇宙を駆ける一筋のセイバーさん!」
「ヒロインX、大人気と聞いてまたも不時着いたしました! 皆さん、心臓は足りてますか―――!?」
『空の境界/the Garden of Order』にて再登場。最初からネタ満載で相変わらずのテンション。
全てのセイバーと戦うノルマカルマのために、新しいセイバーの気配を感じてやってきたようだが……。
「コスモ時空の法則(コメディなので死なない)とか関係なしに殺される気配濃厚というか……」
「よし、ごめんなさい、人違いでした! わたし、帰っていいでしょうか!」
同上。新たなセイバーの正体は日本刀に着物というガチなお方。出てくること自体非常に稀な、呼んではいけない方を呼んでしまった。
宇宙人を見て「鮮度が落ちる前に切れ味を確かめましょう」などと嬉しそうな顔で語る彼女を見て、冗談にならない存在だと即座に気づいた。
「私以外のセイバーぶっとばす!」と豪語するXにしては珍しい光景である。アホ毛を切り落とされるところだったが、戦闘後は無事撤退した。
なお、彼女には『ヒロイン十二宮編』で一度首チョンパされている。
「真のセイバーたるもの、手にする愛剣はただ一本! 二刀流など邪道の極み、恥を知りなさい!」
『宮本武蔵体験クエスト』にて、新入りセイバーの格好いいモーションについてのクレーム。
ヒロインXの宝具とセイバーを自称して退かない彼女の言動を知る者からはツッコミをいれたくなる言いがかりだが、基本は剣一本で戦っており、奥の手による2刀流はどちらもエクスカリバーなので、愛剣はただ一本と言えなくもない。
そんなお怒りの彼女に「二刀流はセイバーらしくないよね」と適当に同意すると「やはり違いがわかるマスター」と機嫌を直し、お土産の『惑星グンタマの駅前で配っているおはぎ』をくれる。もっとも、主人公のこの同意は「ヒロインXはそもそもセイバーじゃないしね」というものも含んでいるだろうが……。
「うにゃあーばるばるばるもーうっ!」
『謎のヒロインX〔オルタ〕体験クエスト』にて、寮の自室で謎の叫びを上げながら荒ぶる姿。
お説教くさいネームレスレッドの特別強化講義が心底嫌らしい。学費倍増の方が百倍マシとのこと。
「アサシンであれバーサーカーであれ、セイバーであればそれは紛れもなくセイバー!」
同上、ヒロインXオルタのクラスについて。
本当のクラスがなんであろうと、心がセイバーであればセイバーなのか。
それともアルトリア系列であればセイバーなのか。
ともかくアサシンであるヒロインXが日頃セイバーと言い張るだけの強い気持ちの表れである。
「なんで桜セイバーだかなんだかが☆5セイバーで私がアサ……げふんげふん。」
『ぐだぐだ明治維新』で謎のパチモノセイバーの量産型粗製乱造セイバー反応を受けて。
セイバーだと思い込んでいるのではなく、やはり単に言い張っていただけであることがわかる。
「この流星剣がパチモノセイバーに後れを取るとは……やっぱりデシジョンとかしないから……」
同上イベントでパチモノセイバーに敗北して。流星剣もパチモノっぽい。
デシジョンは恐らくプロトアーサーの「十三拘束解放シール・サーティーン───円卓議決開始デシジョン・スタート!」からの発言と思われる。
デシジョンしない理由は承認してもらえないとわかっているからだろうか。そりゃまぁ、どう見ても「世界を救う戦い」じゃないしな……。
「ライダーだろうがキャスターだろうが本質はセイバー。斬りますとも。私は斬らざるを得ません。」
『デッドヒート・サマーレース!』でのアルトリア・オルタネロについて。
代表的な適正クラスがセイバーであれば、クラスチェンジを行ったとしてもセイバー扱いという、ヒロインXの恐ろしき審査。そもそもアルトリア顔なので許されない。
このブレない姿勢にはパートナーの信長から「心強いを通り越してぶっちゃけちょっと怖い」とまで言われてしまうほどである。
「あの余裕、やはり来年あたり水着でセイバーとかになるんじゃないですかね(妄想)!」
『デスジェイル・サマーエスケイプ』にて。やっと脱獄できたと思ったら、しつこく追いかけてきたメイヴに悪あがきでチーズを叩きつけようとするものの、やっぱりあっさり叩き落されて。
この時はただのネタで済んだが、翌年、本当に水着でセイバーな彼女が登場するのであった。でも、正直絡みは余りない。

その他

「……え? 誰ですかあなた? もしかしてエピソードⅡの方?」
『FGO material Ⅲ』における謎のセーラーXに対する因縁キャラへのコメント。

その他

「一歩武内、二歩きのこ、三歩セイバー!『無限セイバー突き』!」
コンプティーク付属ドラマCD 『Fate/ぐだぐだオーダー 帰ってきたぐだぐだお得テクニック』より。
ぽっと出セイバーを葬る為に編み出した新必殺技という名の意趣返し沖田「私のパクりじゃないですか!やだー!」

メモ

  • アルトリアとしては初の混沌属性。サーヴァント界の秩序など知ったことかと言わんばかりにセイバーを排除しにかかるためか。一方で善属性のままであるため、黒い時とは違って手段は選ぶ模様。
  • 一部ファンからは霊基再臨第三段階の胸部に付いている装置が「どう見ても某光の巨人Xのタイマー」とか言われていたりする。実際かなり似ており、デザインの元ネタではないかと噂されている。
  • アサシンクラスなのは、「全てのセイバーを殺す」という意思の表れであろうか。「セイバー忍法」なるスキルも多用していることから、本人的には忍者のつもりなのかもしれないが。
  • サーヴァントの副属性のうち、星属性は「人類史の中で大きな希望を残した人」「単に偉業を達成しただけではなくて、キラキラと光る星」という偉大な人物に与えられるものだが、彼女に関してはそういった概念的なものではなく単純に「宇宙からやってきたから星だよね!」という理由で、キャプテン☆ニコラ黄金大帝コスモギルガメスの宝具の特攻効果が効かない[出 1]
    • 彼女の実装以降、初期に言及された要件に該当しない星属性サーヴァントも登場し、逆にユニヴァース系サーヴァントでも違う副属性で登場している。
  • コラボを含めた限定サーヴァントの大半が何かしら★5単独ピックアップにおける復刻の機会を得ているにもかかわらず、彼女だけは初めてピックアップが行われた2016年1月以来一度も復刻が行われなかった
    • 一応全ての限定サーヴァントが入手できる可能性がある、2017年夏および2018年正月の福袋ガチャで入手することは不可能ではなかったが、その確率は非常に低いものだったと思われる。
    • 配布サーヴァントであるアルトリアリリィにも同じことが言えるためか、両者を獲得できるチャンスと見られた『セイバーウォーズ』の復刻開催が心待ちにされていた。
    • そして、2018年3月15日において『復刻:セイバーウォーズ ~リリィのコスモ武者修行~ ライト版』の開催に伴い復刻され、さらにモーションやバトルグラフィックも一新と今までの鬱憤を晴らすかの如きモノとなっている。
  • 『無銘勝利剣』の〔アルトリア顔〕特攻攻撃は『我が麗しき父への叛逆クラレント・ブラッドアーサー』の「アーサー」特攻とは異なり、ジャンヌ沖田ネロモードレッドなどにも有効で、代わりに男のアーサー王には無効。
    • ちなみにモーションは担当イラストレーターがabecアベシ名義で挿絵・イラストを担当した『ソードアート・オンライン』の二刀流スキルにおける必殺技「スターバースト・ストリーム」を彷彿とさせる。
  • イラストを担当したBUNBUN氏によると、元々大好きなキャラだったので喜んで仕事を受けたが、デザインとして完成されていたために、何処かを足しても引いても何か違う、という事で霊基再臨の差分デザインに悩んだ結果、お叱り覚悟でもう斜め上に突き抜けるしかない……とデザインしたらOKが出てしまったのが霊基第三段階の最終形態だとか[出 2]

脚注

注釈

  1. 本人はセイバーと主張している。
  2. とはいえ、「セイバーが最優であり、無敵で素敵に勝ち進む感じ」という彼女独自の基準によるもの。
  3. イベント『セイバーウォーズ2』のクエスト、または幕間の物語4。
  4. 余談だが、『Fate/stay night』の頃から最強の聖剣エクスカリバーと最強の魔剣グラムの名前は出てきていたが、聖剣使いと魔剣使いの正面対決はこれが初めてとなった。

出典

リンク